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"メキシコのフルトヴェングラー"または"ラテン指揮者の長老"
デ・ラ・フエンテを徹底検証!

 

デ・ラ・フエンテ長老の近影 (し、渋い…)

はじめに

はじめに断っておかなくてはならないが、私はデ・ラ・フエンテのファンではない。最初にこの指揮者の名前を目にしたのは、確か鈴木淳史氏の本だったと思う。何かの本でこの人のオルフ「カルミナ・ブラーナ」のことを書いていたのだが、それが何の本だったかもなんて書いていたのかも、全部忘れた(笑)。しかしこの人につけられていた形容詞が「メキシコのフルトヴェングラー」(鈴木氏がつけたものではないということが後になって分かった)。

「どこそこ(地名)の誰(人名)」というキャッチフレーズが、的を得ているなんていう事実には早々お目にかからない。それもかのフルトヴェングラーである、フルヴェンの物まねだと陰で噂される某指揮者がいないわけでないが、よりによってフルヴェンである。んなわけねえだろ。あんなのが2人も3人もいたら、たまったもんじゃないよ。

というわけで、その名前だけがやたらと記憶に焼きついた。そして某ネットショップで遂にお目にかかった、この人のCDに。オマケに安かった。思わずついでに買ってしまった。聴いてみた…

まったくフルヴェンではなかった(笑)。

念のためにその後、何枚かさらに買ってみた。

どう考えてもフルヴェンには似ても似ついていない…

じゃあいったいこのメキシコ人指揮者はなんなのか??その探索の果てがこのページになった。


デ・ラ・フエンテって何者?
今でも良く分からない。フルネーム:Herrera De La Fuente(エレラ・デ・ラ・フエンテ)。1916年生まれのメキシコ出身の指揮者。シェルヘンとチェリビダッケに学んだこと(よくある経歴だねえ。これでスワロフスキーがあればさらに完璧〔笑〕)。どこで言われてるのだか知らないが、「ラテン指揮者の長老」(Dean of Latin Conductor)、「メキシコのフルトヴェングラー」(Mexican Furtwangler)と呼ばれてるらしいこと。分かったのはこれくらい。しっかし「メキシカン・フルトヴェングラー」って表現はけっこう笑える。
生年が近い指揮者としては1914年のクーベリック、コンドラシン、ジュリーニ、1918年のバーンスタインあたりが挙げられる。ふむ〜、こういう世代なのか。上記の指揮者がみなすでにこの世を去っているか、引退していることを考えると、ずいぶん息の長い指揮者だ。またメキシコの指揮者というと、エンリケ・バティス、早逝したエドゥアルト・マータがいるが、この両者が1942年の生まれであることを考えると、メキシコ指揮界では相当の先輩格になるはずだ。
指揮者経歴としては、メキシコ国立交響楽団(Orquesta Sinfónica Nacional)に音楽監督して18年間君臨し、メキシコ・シティ・フィル(Orquesta Filarmonica de la Ciudad de Mexico)の指揮者を務めていたなどメキシコの他にも、チリやペルーの国立オケの首席指揮者もやっていたことがあるようだ。アメリカではこの辺が「ラテン指揮者の長老」といわれる由縁かもしれない。他にも世界各地のオケに客演したことがあるようだが(さすがに日本には来てないだろう)、なんと彼は、かのレニングラード・フィルにも客演したことがあるようなのだ。
交響楽団とは書いてなかったから、第2オケの方ではなく、ムラヴィンスキーのあのレニングラード・フィルということになる。マジかよ。デ・ラ・フエンテ恐るべし!である。現地評では、わずかな手の動きと顔の表情だけで、オーケストラをクライマックスまでに持ってってしまうような腕前だったそうだ(…とライナーノーツの指揮者紹介にあった)。これを信じるなら指揮姿も腕をぶるぶる痙攣させたようなフルヴェンには似てないよな。しかしメキシコ人指揮者vs.極北のオケ。どんな曲をやったんだろうか。かなり聴いてみたい組み合わせだ。
また下のCDでも登場する、ミネリア交響楽団(Orquesta Sinfonica de Mineria)というオーケストラも面白い。デ・ラ・フエンテの指揮でコンサート・シリーズを開くために、年に1度7〜8月に世界中からわざわざメキシコにオケマンが集まって出来るオケらしいのだ。世界各地に散らばるメキシコ人オケマンなのか、それともデ・ラ・フエンテを慕って各国人が集まってくるのかは不明だが。そんな凄え指揮者なのかよ。日本で言うところの小澤&サイトウ記念オケ、オランダのブリュッヘン&18世紀オーケストラみたいな七夕オケなのだな(と思ってたらそうでもなかったことが判明。後述)
ミネリア交響楽団の演奏会期間中は毎週5日間のリハーサルを行い、土・日に演奏会を開く。うへえ、そりゃ指揮者冥利に尽きるよな。それで演奏がヘタレだったら完全に指揮者の腕の問題だよな。チケットはしばしば売切御免となり、演奏会はしばしばテレビで放送されるとのことだ。この辺はどうもうさんくさく、眉唾?という気がしないでもない。とにかくこのデ・ラ・フエンテという指揮者メキシコではムチャクチャ人気があるようだ。
追加情報:デ・ラ・フエンテ長老はすでにミネリア交響楽団を退任してます。同響の創立者はホルヘ・ベラスコという指揮者であり、同氏が一時離任している間に、長老がポストに就任していたとのこと。だからサイトウ記念や18世紀オケのように、小澤やブリュッヘンといった中心的な指揮者の名前で売っているオケという認識は間違っていたもよう。現在の同響にはロシア人楽員が多数在籍しているそうだが、ロシアと縁の深い長老がポストを得ていたことと、このこととの間に関係があるかどうかは不明。
また長老は、最近までは高齢でありながらハリスコ・フィルハーモニー管弦楽団Orquesta Filarmónica de Jaliscoの指揮者として活動していたが退任したようです。たまにメキシコ・シティ・フィルに客演しているという噂もあります。以後は客演に絞るのでしょうか。どうか末永いご活躍を。
以上が、長老について分かったことのすべて。個人的には「メキシコのフルヴェン」というより、「メキシコの朝比奈隆」といった方がピンと来るのだけどなあ。
という訳で、以下に長老のCDを紹介します…とは言っても、あまり勧められるものがないかも(笑)。


デ・ラ・フエンテを調べる上で
極私的百科全書のオーケストラリンク
のお世話になりました。素晴らしいリンク集であります。おかげで長老についての基本的情報が集まりました。
またキリル・コンドラシン・ディスコグラフィーの管理人である おがわ 様にもメキシコご在住時に、特にお願いして調べていただき追加情報をちょうだいし、お手数をおかけしました。
ありがとうございました。
参考までに:
ハラッパ交響楽団 / Orquesta Sinfónica de Xalapa (在任期間:1975-84)
ハリスコ・フィルハーモニー管弦楽団 /Orquesta Filarmónica de Jalisco
さらに参考までに:
ちなみにメキシコ・ヤフーで"Herrera De La Funete"で検索をかけると数万件ヒットする。
地元での知名度はやはり抜群なようだ。

ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番 ニ短調 Op.47
ミネリア交響楽団

Recorde in the Sala Nezahualcoytl in Mexico City

O.M. Records: OM80101

*長老のショスタコである。以下ロシア系の曲がディスコにあるのはさすがは、レニングラード・フィルに招かれただけはある。メキシコ人のショスタコというと、血管ぶち切れ、頭に血が上った演奏をつい期待してしまうのだが、さすがは長老である、そんなアホな演奏は決してしない。至って真面目な演奏である。オケの響きが、やや乾いているのがラテンらしさを感じさせるだけである。時々遅く歌わせるところはあるが、テンポは基本的に速め、緩徐楽章の第3楽章もあっさりと仕上げている。さすがに4楽章は、前の3楽章より多少ドンチャンするのはやはりラテンの血が騒いだのか?時々金管がとちりかけているのはご愛嬌である(ホントに5日間リハしたのか?まさかとちるために世界から集まってきたわけではあるまいに)。

ネットで調べたら、長老はメキシコEMIにショスタコのチェロ協奏曲第1番も入れているもよう。


ラフマニノフ:パガニーニの主題による変奏曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 イ短調

ミネリア交響楽団
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ (piano)

O.M. Records: OM80103

*長老のロシア伴奏もの。ジャケットはソリストの写真のようである。

そのOsorioは1951年メキシコ・シティーの生まれ、メキシコ国立音楽院を卒業後、パリ音楽院、モスクワ音楽院で研鑽を積み、世界各地でオーケストラと共演、リサイタルを開いているようだ(日本にも来たことがあるらしい)。1981年にはGin Bachauer記念賞を受賞したとのこと。

メキシコとラフマニノフは一見結びつかないが、バティスには、ナクソスにロイヤル・フィルとの交響的舞曲の超爆演があるので、ここでも一発かまして伴奏が異常演奏であることを期待したが、やはり長老は一味違う。オケに多少乾いた響きも感じられ、本場ロシア系の情緒纏綿とまでは行かないが、見事にラフマニノフらしい響きを醸し出して、上手にソリストをサポート。

ソリストはまあそこそこ。


チャイコフスキー:交響曲 第4番 ホ短調 Op.36
ハラッパ交響楽団(Orquesta Sinfonica de Xalpa)

Recorded in The Teatro del Estado, Xalpa, Veracruz, September 19th & 20th 1990

O.M. Records: OM80133

*長老のチャイコ4番である。これは買いである。何が買いって長老のドアップの写真がジャケだから(笑)。私なんかすでに廉価盤で持っていたんだが、このジャケ欲しさに思わず買ってしまった。なんとも恐そう顔で、レニングラード・フィルを顔で操ったというのもあながち嘘ではなさそうだ。演奏をミスったらぜったいムチャクチャ睨まれんだろうなという気がする。

さて肝心の演奏。こちらも真面目な演奏である。特に変なところも無い演奏。金管が多少乾いた響きをすることだけがラテンの証。弦はどこのオケとも大して変わらないと思う。

このオーケストラに冠するXalpaとはメキシコの地名であり、“ハラッパ”と読むらしい。決して“原っぱ”で演奏会をしているからではない(笑)。


モンカーヨ:ウアパンゴ
レブエルタス:ラジオのための八重奏曲
ガリンド:素人楽団の調べ
R.アルフテル:アルメリアのドン・リンド*
チャヴェス:シンフォニア・インディア

ハラッパ交響楽団
*ミネリア交響楽団

Recorded in the Sala Nezahualcoyotl, 1981 and 1987

O.M. Records: OM80135

*長老のお国もの集である。感想はしばし待て。ちなみにアルフテルは長老の音楽院時代の師匠である。


オルフ:カルミナ・ブラーナ

ミネリア交響楽団&合唱団
ベン・ホルト(バリトン)
フランク・ケリー(テノール)
ガブリエラ・エレッラ(ソプラノ)

Recorded in the Sala Nezahualcoyotl, Mexico City, 1988

IMP: PCD 2024
オリジナルはO.M. Records

*歓喜せよ。長老のカルミナである。もとは中世ヨーロッパの世俗歌だったと思うが(違ってても知らない…〔笑〕)、俗欲礼賛の歌詞といい、オルフのノリのいい曲といい、ラテン系、特にメキシコなんて相性ぴったりのような気がしてくるのは私だけではあるまい。

しかもこの演奏、ライヴなのがうれしい。終曲は最終和音が鳴り終わらないうちから、怒濤の拍手とブラヴォー攻撃が巻き起こる(まるでプロムスみたい)。なんとも長老の人気のほどがうかがえる、一コマである。

そして何より演奏がけっこうイケる口である。オケは相変わらず乾いた響きをたてるし、ライヴのためにそこかしこで危なっかしい。要所要所で打楽器がここぞとばかりにドンシャンし、金管は吠える。合唱ももちろん一流とは言えず、荒っぽい。オマケに独唱者までどこか安っぽい歌い方。しかしこのオケ・合唱・独唱者の、はすっぱさ加減が曲と妙にマッチするように思うのは気のせいか(笑)。

また長老が、これまで聴いてきたCDに比べて何時になく燃えているようだ(だからといってフルヴェンに近いとはこれっぽちも思わない)。わずかだが唸っているのも時々聞こえるような気がする。とりあえず現時点で長老のディスクでイチオシであることは間違いない。

しかしこのCD、一番おったまげたのはライナーだった。よ〜く見たら、中身はラフマニノフの前奏曲の説明ではないか。謹厳実直なイメージのイギリスのレーベルへのライセンス品なのに、こんないい加減なミスが起こったのは、演奏のラテン気質が伝染したのか?(笑)。オリジナルのCDが欲しい。


ショスタコーヴィッチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107*
ショスタコーヴィッチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40**
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33***

ハラッパ交響楽団*
Doris Stevenson, piano**
ミネリア交響楽団***

Recorded in Teatro del Estado, Xalapa, Veracruz* & the Sala Nezahualcoyotl, Mexico City**/***
Taken form a live performance in 1988***

O.M.Records: CD80176

*協奏曲は、以前メキシコEMIが出してたやつと同音源か?



OM80500


OM80102
(交響曲のみ収録)

チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」
チャイコフスキー:交響曲 第5番 Op.64

ミネリア交響楽団
Guelfo Nalli, horn

Recorded in the Sala Nezahualcoyotl, 1988

O.M. Records: OM80500

*いきなりジャケットの写真が怪しい。どうも見てもTV画面からひっぱて来た画像のようだ(笑)。そんな安っぽい表ジャケでいいのか?O.M.Recordsよ?

それはさておき、肝心の演奏であるが、長老のチャイ4はあまりたいしたことない演奏だったので、あまり期待してなかった。しかしこの演奏フツーに良い。というかじゅうぶん聴かせる演奏だ。かといって、はすっぱお安いライヴのカルミナと違い、スタジオ録音で腰が据わっており解釈も十分練れているようだ。もしかしたらチャイ5は長老の十八番の一つで、この曲でレニングラードに殴り込みをかけたのかもしれない。

*OM80112は交響曲だけの収録。最初ジャケ裏記載の収録時間を見て、すわ別録音か?と思った。しかしその記載はでたらめで、タイミングは80550と変わらないので、同一録音であることが判明。なんとも適当な話である(笑)。しかし写真がなかなか良いので買いである。


チャイコフスキー:交響曲 第5番 Op.64

ハラッパ交響楽団

Recorded in September 1981

Vox Cum Laude: D-VCL 9014 (LP)

長老にはチャイ5の録音が2種類ある。その存在はO.M.Recordsのライナーノーツから予想されていたが、今回ようやく入手に成功した。

まず、その結果いろいろ判明したことは、O.M.RecordのCDをここで散々紹介してきたが、O.M.Recordsのオリジナル録音ではなく、更にさかのぼればMoss Music Groupなるレコード会社傘下のVox Cum Laudeなるレーベルによる録音だということが判明した。

現在O.M.Recordsの版権はGuildに移行しているようだが、O.M.Recordsも元はVox Cum Laudeの録音を買い取りリリースしたようだ。

…などという前置きは終わりにして演奏である。新録より7年さかのぼり、オケもミネリア交響楽団ではなく、ハラッパ交響楽団となり、その変化のほどが注目されるが、全体的にテンポが新録より速いようだ。



(画像提供:ジャンさん)

ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 へ長調
ガーシュウィン:“アイ・ゴット・リズム”ヘ変奏曲
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
ビリー・ジョエル:ルート・ビア・ラグ(Encore)

David Syme, piano

O.M. Records:80506

*未所持。メキシコのガーシュウィンとあってえらく期待したいが、演奏はそうでもないらしい。


ファリャ:「三角帽子」第2組曲
ファリャ:「はかなき人生」より“間奏曲と踊り”
ファリャ:スペインの庭の夜

ハラッパ交響楽団
ホルヘ・フェデリコ・オソリオ (piano)

Recorded in 1982

Vox Cum Laude: D-VCL 9047 (LP)

*廉価盤CDも見かけたことある。



(CD)

(LP)

長老Musart三部作!& 長老自作を振る!

Disc-1
ガリンド:マリアッチの歌
モンカーヨ:ウアパンゴ
レブエルタス:ガルシア・ロルカへの讃歌
ダニエル・アヤーラ:Tribu

Disc-2
カストロ:奇想曲風ワルツ
 (Gloria Bolivar, piano)
アルフテル:祝典序曲
チャベス:共和国序曲
ビヤヌエバ:詩的なワルツ
ミゲル・ベルナル=ヒメネス:コンチェルティーノ
 (Juan Bosco, organ)

Disc-3
レブエルタス:組曲「網」
レブエルタス:センセマヤ
チャベス:シンフォニア・インディア
デ・ラ・フエンテ:バレエ組曲 Fronteras

メキシコ国立交響楽団

Musart: 3MCD-3097(CD)

MCD 3017 (LP)

*中古屋で見つけてしまった…長老のLPレコードであるのはわかったのだが、収録曲(上記Disc-3を収めていた)を見ていて、目が止まった。

長老の自作曲ではないかぁあああああ!!!!

それまで買う気はなかったが、あまりの怪しさ満載ぶりにそのLPを購入。長老のファンでもないのにこんなもんまで買わんでも…とあとから自嘲気味(笑)。タイトルを見るとどうやらバレエ組曲のようだが困った。解説書がメキシコ盤ゆえにスペイン語だ。読めない。1956年ころの作品らしい(だって1956というアラビア数字だけは読めたから…)。最後の方はどうやら長老の自作に対するコメントらしい。

さて肝心の自作自演だが、う〜んこういう作風どっかで聴いたことあるんだよなあ。誰だったっけかなあ???すぐに思いついたところでは、バレエだけに「ペトルーシュカ」風の臭いはしている。曲自体がぱっとしないんだから、演奏がどうとか言うレベルではないかなぁ(長老すまぬ…)。指揮者の自作自演なんていうのはそんなレベルだろう。まあ作曲もする指揮者であることに関しては、フルヴェンと共通項が見つかったわけだ(笑)。収録曲は残りは有名な曲ばかりだから、メキシコ音楽のファンは買っておいて損はないかも。しかし長老のセンセマヤはこれで3つあることが確認された(当盤に、Spartacusのメキシコ・シティ・フィル盤と、上記のO.M.Records盤)。センセマヤの最多録音指揮者かもしれない(だからなんなんだ〔笑〕)。録音年は不明だが、オケがシェフを務めていた国立交響楽団だから多分在任期間中のものであろう。音もモノラルだし。

*3枚組CDがはWOODMANNさんに存在を教えてもらったもの。この3枚組は現在私が確認している中でおそらく最古の録音と思われ、大変貴重ではあるが、音像が片側に著しく偏る形で収録されている。ラテンのいい加減さがなせる業か(笑)?モノラル録音だからステレオ録音の場合よりマシではあるが、鑑賞にはちと辛い。

Clasicos Mexicanos 4部作!

この4部作は御大ファンだけでなくメキシコ音楽ファンにとってはかなり貴重なシリーズであろう、もう入手困難なようだが…。メキシコあたりのネット・ショップでは、まだ手に入るかもしれない(私自身そこまでしてようやく揃えた)。

その1 Grandes del Romanticismo en Mexico

ビヤヌエバ:詩的なワルツ
カストロ:Intermezzo Oriental
カストロ:Intermezzo de Atzimba
カストロ:メヌエット
カストロ:奇想曲風ワルツ
 Guadalupe Parrondo (piano)
Jose Rolon:El Festin de los Enanos
ミゲル・ベルナル=ヒメネス:Angelus
ローザス(C.Huizar編):波濤を越えて

メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団

Recorded 1-6 October, 1993

Spartacus: 21004


その2 Nacionalism Musical Mexicano

レブエルタス:ガルシア・ロルカへの讃歌
レブエルタス:センセマヤ
レブエルタス:Janitzio
レブエルタス:マヤ族の夜
チャベス:トッカータ
モンカーヨ:Bosques

メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団

Recorded 1-6 October, 1993

Spartacus: 21005


その3 Compositores Mexicanos del Siglo XX

R.アルフテル:La Madrugada del Panadero
Armando Lavalle:Obertura Colonial
Mario Kuri Aldana:Canto Latinoamericano
Gerardo Duran:Napantla
Carlos Jimenez Mabarak:一楽章の交響曲
Luis Sandi:主題と変奏

メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団

Recorded 1-6 October, 1993

Spartacus: 21006


その4 Mexico Clasico

モンカーヨ:ウアパンゴ
ガリンド:素人楽団の調べ
ローサス(C.Huizar編):波濤を越えて
ビヤヌエバ:詩的なワルツ
レブエルタス:マヤ族の夜
Terig Tucci 編曲:ラ・バンバ

メキシコ・シティ・フィルハーモニー管弦楽団

Recorded 4-10 November, 1993

Spartacus: 21007


その他いろいろ検索してみたところ、…いろいろあるらしい。聴いたことあります?

・One Eleven

 ヒナステラ:ヴァイオリン協奏曲 Op.30
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 Op.6
 Ruggiero Ricci (violin)
 Orchestra of the Americas

・Carlton(原録音不明)

 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 全曲&合唱幻想曲 Op.80
 ホルヘ・フェデリコ・オソリオ (piano)
 Mexico City Philharmonic Orchestra

 ロッシーニ:「どろぼうかささぎ」序曲
 レオンカヴァッロ:「道化師」 より Si Puo?
 ヴェルディ:「椿姫」第2幕 より Di Provenza il Mar
 ヴェルディ:「オテロ」第2幕 より Credo in un dio Crudel
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」第4幕 より Per me Giunta
 ヴェルディ:「ドン・カルロ」第4幕 より Io Morro
 ワーグナー:「タンホイザー」序曲
 Flavio Becerra, Sherrill Milnes
 Xalapa Symphony Orchestra
 Mineria Symphony Orchestra

・O.M.Records

 O.M.Recordsでの長老による数々の録音のプロデューサーを務めたJonathan R. Wearnのホームページを参照しました。

 CD80326
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
 チャイコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」

 OM80509
 ガーシュウィン:ポーギーとベス
 ゴスペル
 Tony award winner Daisy Newman,
 Arthur Woodley,
 The Ambassadors Choir from Oklahoma City.
 ミネリア交響楽団

 OM80539
 Sherrill Milnes "Arias from the Opera"
 ハラッパ交響楽団

 OM80542
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
 ブラームス:悲劇的序曲
 Miriam Fried, violin
 ミネリア交響楽団

 OM80543
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」