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REVIEW K

KING CRIMSON / In the Court of the Crimson King

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ロバート・フリップ(G)率いるKING CRIMSONの1969年1st。衝撃のディストーション・ヴィイスとインストゥルメント・パートの構築されたスリリングな展開がエバーグリーンな魅力を持つロック史に残る名曲#1。英国的で静謐な側面が魅力的な#2。グレッグ・レイク(B/Vo)の叙情的なボーカルとメロトロンの洪水でお馴染みの#3。叙情とアバンギャルドが両立した#4。神々しいまでのメロディとそれを増幅するメロトロンのシャワーが快感の#5。イアン・マクドナルド(Key等)がサックスやフルート、メロトロン、ヴィブラフォンとマルチに活躍し、バンドのアイディアを具現化。ポップ・ミュージックのフィールドにおいて、全ミュージシャンと全リスナーに表現の可能性が無限である事を示したロック界永遠のバイブルです。 クリムゾン・キングの宮殿 (紙ジャケット仕様)

KING CRIMSON / In the Wake of Poseidon

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KING CRIMSONの1970年2nd。マルチ・プレイヤーで音楽的イニシアチブをロバート・フリップ(G)と分け合っていたイアン・マクドナルドが脱退し、新たにメル・コリンズ(Sax/Fl)、キース・ティペット(Pf)、ゴードン・ハスケル(Vo=#3の歌唱)が参加。前作の延長上の方向性でアルバム・タイトルやヘヴィな#2、メロトロンをフィーチュアした#4など楽曲構成が1stと対を成している所も。しかし叙情性という部分では、静謐なフォーク#1,#3,#5,#8やメロトロンの洪水サウンドがクリアになった#4のように難解なインプロビゼーションを配し、分かりやすくすっきりした作風で楽曲ごとの焦点が絞り込まれた事が奏功しています。#6ではポップ・ソングをベースにキースのジャジーなピアノを盛り込み、#7ではホルストの火星をアレンジするなど新機軸も見せています。メンバーが流動的な状態で制作された事で、収録各楽曲のテイストがバリエーション豊かに拡散してしまっている所を#1,#5.#8の三部作が上手に配置され、アルバムとしての統一感をギリギリでキープしています。In the Wake of Poseidon

KING CRIMSON / Lizard

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KING CRIMSONの1970年3rd。メンバーの相次ぐ脱退でロバート・フリップ(G)とピート・シンフィールド(Word)の2人だけになってしまったKING CRIMSONはメル・コリンズ(Sax/Fl)、ゴードン・ハスケル(Vo/B)、アンディ・マカロク(Dr)を新メンバーに迎えてアルバムを制作。準メンバーのキース・ティペット(Pf)や管楽器奏者ゲスト陣が、整然と構築された楽曲群に彩りを加えています。アコギのアルペジオをバックに静かな叙情を湛えた歌唱パートとメロトロンによる不穏なリフがリードする混沌パートの対比が印象的な#1。アンディ・マカロクの小刻みなビートと管楽器のインプロビゼーションがジャジーな#2。キース・ティペットがアバンギャルドなフレーズを織り込み、他のパートもアドリブ的に好き放題やりつつも、整合感を保持する#3。フルートが瑞々しい美しさを醸成する静かな歌物小品#4。YESのジョン・アンダーソンが参加、序盤で美しい詩情に溢れた歌唱を披露した組曲#5。中間部では静かなボレロのリズムに乗ったメロディアスなインスト・パートでエキゾチックなムードを織り交ぜつつ展開。後半は、メロトロンの奏でるダークなメロディを皮切りにブラスセクションのヘヴィなリフをバックに管やピアノの混沌としたフリー・インプロビゼーションも登場。アルバム通して整理された叙情とカオスなインプロビゼーションが融合し、静謐なヨーロピアン・テイスト薫る1枚となりました。リザード(紙ジャケット仕様)

KING CRIMSON / Islands

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英国プログレッシブ・ロック・バンド KING CRIMSONの1971年4th。ボズ・バレル(Vo/B)、イアン・ウォレス(Dr)の新メンバーにキース・ティペット(Pf)のグループを加えて制作。ボズ・バレルの繊細な歌声による東洋的なメロディとキース・ティペットのアバンギャルドな中にも美しいピアノが清楚なムードを醸し出す#1。メル・コリンズ(Sax/Fl)がフルートでは叙情的に、サックスではアバンギャルドに活躍してます。#1のテーマ・メロディを継承したかのようなサックスのリフがリードする#2はサックスやギターのインプロビゼーションが繰り広げられるインストゥルメンタルで、中盤にはメロトロンが不穏なムードを煽り緊迫感あるバンド・アンサンブルに発展します。繊細で叙情的なボーカル・パートとヘヴィなリフのパートが対比した#3。ブルーズ・ロックをベースにしながらもジャジーなオブリガードやPOPなボーカル・ハーモニー、メタリックな不条理リフと様々なフックが公然一体となった#4。室内管弦楽が美しく叙情を紡ぐ#6の序曲#5。静かで清楚な#6ではトランペットの物悲しくもどこか希望も感じさせるメロディが胸を打ちます。うっすらと切れ込んでくるメロトロンも秀逸。構築されたアンサンブルよりも個人のインプロビゼーションを重視した楽曲構成でありながら、アルバム全体としては端整で静謐なイメージが残る不思議なアルバムです。これを最後に詩人ピート・シンフィールドが脱退します。 アイランズ(紙ジャケット仕様)

KING CRIMSON / Larks' Tongues in Aspic

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KING CRIMSONの1973年5th。一旦バンドを解散したロバート・フリップ(G)が新生CRIMSON立ち上げにあたり選出したメンバーは、ジョン・ウェットン(B/Vo)、ビル・ブラッフォード(Dr)という既に名の通った実力者に加え、前衛パーカッショニストのジェイミー・ミューア(Per)、デイヴィッド・クロス(Vln)というメンツ。スタジオでの実験的サウンド・メイキングよりも、ライヴにおける丁々発止のインプロビゼーションを重視したようです。このスタンスを形にしたのがヘヴィでメタリックな#1。ジェイミー・ミューアのパーカッションに挑発されたメンバーが、即興で次々にプレイを叩き付け合う様が緊張感に溢れております。セッション中、他メンバーの熱いプレイを聴きながら、手応えを感じたロバート・フリップはおそらくニヤッとほくそ笑んでいたのではないでしょうか。初期CRIMSONの叙情とは違ったコンテンポラリーな感触のメロウなナンバー#2。デヴィッド・クロスのヴァイオリンが端整な叙情を湛える#3。この#2,#3そして続く#4は、ジョン・ウェットンの友人で元SUPERTRAMPのリチャード・パーマー=ジェイムズが詩を書いているようです。泥水のイントロをはじめとするジェイミー・ミューアの様々なアイディアとキャッチーなサビが融合した#4。理性的なベース・リフに乗って、ヴァイオリンとギターによる不安感を煽るようなフレーズが絡み合い、徐々に盛り上がっていく#5。ジェイミー・ミューアによるハエの飛んでいるような音が鬱陶しさを倍増させております。5拍子のヘヴィ・メタリックなギター・リフとヴァイオリンの端整なテーマ・メロディが対比して、美しくもダークでメタリックでありながらもオーガニックなうねりを醸成する#6。後にツアー中に失踪してしまうジェイミー・ミューアのエキセントリックなテンションが、ロバート・フリップの目指すメタリックなサウンドに多大に貢献した中期の代表作です。太陽と戦慄(紙ジャケット仕様)

KING CRIMSON / Starless and Bible Black

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リフがカッコいいPOP?な変態ナンバーで始まるKING CRIMSONの1974年作。POPとカオスが同居する#2。#3,#5,#6,#7は前作のインプロビゼーション路線。やっと#4の叙情でほっと一息つけます。#8のヘヴィネスとスリルは次作のイントロのような感じがする。

Starless and Bible Black

KING CRIMSON / Red

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当時ラスト・アルバムとなったKING CRIMSONの1974年作。これまでの試行錯誤を経て、構築美とインプロを絶妙なバランスで昇華した傑作。メタリックで引き摺るようなグルーヴの#1、ジャケで一人ニヤついているウェットンのVoがイイ感じの叙情ナンバー#2、メタリックでキャッチーな#3、インプロの集大成でもあり断末魔の叫びのようにも感じられる#4、そして、メロトロンに導かれる暗黒叙情〜変態アグレッション炸裂な#5。ロバート・フリップ自身も気に入ってるみたいです。

Red

KING CRIMSON / Discipline

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KING CRIMSONのスタジオ1981年8thアルバムDiscipline。バンド解散後、ニュー・ウェイヴやポップス方面での活動でリサーチを重ねたロバート・フリップが、フランク・ザッパやTALKING HEADSなどとのセッションでその特異なキャラクターを発揮していたエイドリアン・ブリュー(G/Vo)、両手のタッピングで幅広い音域をカバーする弦楽器=チャップマン・スティックを操るトニー・レヴィン(B)という2人のアメリカ人を加えてKING CRIMSONを再編。イギリス人の旧メンバーも6角形のパッドでお馴染みの電子ドラム シモンズを導入したビル・ブラッフォード(Dr)、ローランドのギター・シンセサイザーGR-300を使用するロバート・フリップ、と最新機材で武装。ちょっとしたNAMM SHOW(毎年1月にアナハイムで開催される楽器ビジネスショー)状態ともいえるバンドが目指したのは、ロバート・フリップが提唱するディシプリン。規律とでも解釈すれば良いのか、メカニカルなシーケンス・フレーズや各パートがそれぞれ独自の拍子で進行しズレとシンクロが快感を呼ぶポリリズムなど、鍛錬によるテクニックの追求とと幾何学的な整合感が基本コンセプト。トニー・レヴィンのスティックによる飄々としたリフ(ヴィブラートが肝)、エイドリアン・ブリューのギターによる象の鳴き声、ロバート・フリップのギター・シンセなど、80年代KING CRIMSONの代表曲となった前衛ポップ・チューン#1。ギターの高速シーケンス・フレーズ、2本のギターによるポリリズムがもたらすズレとシンクロが知的快感を呼び起こす#2。東洋的ムードを纏ったメロウなポップ・チューン#3。ビル・ブラッフォードのドラミングをフィーチュアした#4。ジャングル・ビートに乗った#5。ギター・シンセをフィーチュアした#6。シンプルなリズムをバックに、2本のギターが計算されつくした緻密な絡みでエスニックな薫り漂うメロディを紡ぐ#7。ディシプリンを標榜しながらも、その整合性の対極にある混沌としたエスニック感覚や飛び道具的なエイドリアン・ブリューをあえて起用したところに、ロバート・フリップの音楽的あるいは商売的なバランス感覚を感じます。Discipline

KING CRIMSON / Thrak

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90年代に復活したKING CRIMSONのスタジオ11thアルバムThrak。ロバート・フリップ(G)、エイドリアン・ブリュー(G/Vo)、トニー・レヴィン(B/Stick)、トレイ・ガン(Stick)、ビル・ブラッフォード(Dr)、パット・マステロット(Dr)の6人によるダブル・トリオ編成という驚愕のラインナップ。 左右にパンニングされたダブル・トリオによる演奏で構築の中に混沌を内包した、Red期を彷彿させるメタリックなナンバー#1,#2。ギター・シンセのストリングスに導かれ、メタリックなリフがリードするキャッチーなボーカル・ナンバー#3。どこかオリエンタルなムードを漂わせたソフトでメロウな#4。金属的なSEをバックにしたドラムスのデュオによるインストゥルメンタル#5。ダブル・トリオが生み出すそれぞれのアクセントが、シンクロしたりズレたりと80年代CRIMSONのポリリズムを踏襲したかのようなヘヴィ・リフがリードする#6。ダークでミステリアスなボーカル・チューン#7,#12。キャッチーな中にもスリリングな要素を含むボーカル・チューン#8。冷たい無機質なSE #9,#11。まるでスティングのようなムードのアダルトでクールなメランコリック・チューン#10。ダブル・トリオの混沌インスト・パートをフィーチュアしたファンキーな#13。太陽と戦慄のアルバム構成をを踏襲した、#1に対する#14〜#15による幕引き。規律・鍛錬・反復・ポリリズムなど、お題目が先走った80年代CRIMSONと比較すると、自由に色々と試しているような作風。メタリックな#1,#2,#3,#6,14、実験的な#5,#9,#11、キャッチーな歌モノ#4,#10とバラエティに富んだ内容の中に過去の遺産も巧く融合させ、KING CRIMSONの看板に恥じない作品を作り上げたところはさすが。注目のダブル・トリオは、丁々発止のやり取りが楽しめるライブとは違って、音だけだと何か窮屈な中に混沌だけが残り、あまり機能していない気もしますが・・・Thrak

KESTREL / Kestrel

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英国のバンドKESTRELの1975年唯一作。

ジャジーで変幻自在のコード進行と上手いヴォーカルによるキャッチーで高品質な楽曲群に圧倒されます。各パートの演奏・アンサンブルも非常にタイトに決まってます。特にKeyはエレピ、オルガンとカラフルに大活躍。#5や#8で突如洪水のようにやって来るメロトロンの神々しいまでの爽やかな(?)サウンドが何度聴いても気持ち良過ぎです。

ヘンテコなジャケにめげずに是非聴いてみて下さい。

KESTREL

KHAN / Space Shanty

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スティーヴ・ヒレッジ(G/Vo)を中心とした企画バンドの1972年唯一作。ブルーズ・ロック、ジャズ・ロック、サイケ・ポップが渾然一体となったサウンドは一聴すると掴み所無いですが、実はきちんとアレンジされた計算ずくのカッコ良いアート・ロック。主役は勿論ヒレッジですが、ゲスト参加のURIEL〜ARZACHEL時代の盟友デイヴ・スチュワート(Key)がオルガンやエレピで後のHATFIELDNATIONAL HEALTHの片鱗を伺わせるユーモアがありつつも神経質なくらい細かいフレーズで楽曲を彩る独特のセンスを発揮しています。随所にギターとオルガンのハモリや同じフレーズを追いかけっこのように奏でる完全にコンポーズされたスリリングなパートが配され、ヒレッジのベタとも言えるロック・ギターの常套句を連発させるアドリブのソロ・プレイとの対比もおもしろいですね。ヴォーカル・パートのサビで見せる叙情性や、変拍子を自然に聴かせるセンスにCARAVANみたいな雰囲気も。どの楽曲も一筋縄では行かない内容の濃さ。これで当時20歳かそこらだったというから驚きと共に嫉妬すら感じてしまう脅威の1枚。Space Shanty

KALEIDOSCOPE / White Faced Lady

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FAIRFIELD PARLOURの実質2ndアルバムでありながら、制作した1970年にレコード会社との移籍トラブルが原因でお蔵入りとなっていたものを突如1990年に元のバンド名であるKALEIDOSCOPE名義でリリースしたKALEIDOSCOPE (=FAIRFIELD PARLOUR)の通算4tn。2枚組のコンセプト・アルバムというフォーマットは当時のプログレッシブ・ロックでもさかんに採られた手法ではあるが、1970年というのはそれでも早い部類でしょう。不遇のKALEIDOSCOPE時代から、陽の当たるFAIRFIELD PARLOURへの転身を果たし、乗りに乗っていたバンドの創作意欲が迸る作品。サイケ風味のメロディアスなフォークをベースに時に管弦を交え、清涼感たっぷりのサウンドでエンジェルという名の女性の生涯を描いています。

White Faced Lady

KARNATAKA / The Storm

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女性ボーカルをフィーチャーした英国はウェールズのバンドKARNATAKAの2000年2nd。歌い上げるのでは無く、静かに情感を込めた切々とした感じのレイチェル・ジョーンズ(Vo)の歌唱が、ケルトやトラッドのフィーリングを仄かに漂わせつつも決して大仰にならない落ち着いたサウンドの中をたゆたう様が、美しくも儚げでグッときます。波のSEから竪琴のアルペジオをバックに、神秘性と叙情を交えて端整なメロディを紡ぐ#1。トラッド風味をロックなグルーヴに乗せてコンパクトに仕上げた#2。シンセ・ストリングスとアコギのカッティングをバックに、しっとりとしたボーカルを聴かせるアルバムのハイライト#3。ドラマティックなサビが素晴らしいです。竪琴のようなトーンによるアルペジオを軸にモーダルな響きを聴かせるトラッド風な#4。エキゾチックなムードのボーカル・メロディが絶好のフックとなった#5。終盤にかすかに流れるシタールも効いてます。パッド系シンセの白玉の海をアコギとレイチェルの美声が浮遊する#6。モーダルなメロディでクールに展開する序盤からメランコリックなサビに移行する瞬間がドラマティックな#7。これまたモーダルなメロディで展開し、エキゾチックなサビを持つコンテンポラリーなタッチのポップス#8。ギターのオブリガードが楽曲の印象度を高めてます。レイチェルのオーバーダブによるコーラス・ハーモニーが蕩けるように美しいフォーク#9。繊細な美声が竪琴のアルペジオと波のSEに乗る序盤から、ドラムがイン、エモーショナルなギター・ソロを経て再び序盤と同様の端整なパートに回帰する#10。ラストは波打ち際のSEで幕を引き、アルバム冒頭とリンクさせています。The Storm

KARNATAKA / Delicate Flame of Desire

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ウェールズの女性ボーカル シンフォニック・ロック・バンドKARNATAKAの2003年3rd。朝霧のような柔らかな感触のシンセのオーケストレーションに、新メンバー アン=マリー・ヘルダー(Fl/Vo)によるケルティックなメロディのフルートとレイチェル・ジョーンズ(Vo)の美声スキャットがたゆたう序曲的なインストゥルメンタル#1から早くも独特のムードが全開。続く美しいコーラス・ハーモニーで幕を開ける瑞々しいタッチの#2。竪琴のような音色のアルペジオにモーダルな歌メロが乗る#3。穏やかなAメロから少々マイナーなフックを挟んで美しく爽やかなサビのコーラスでサウンドがパッと広がる#4。ミステリアスなメロディがコンテンポラリーなテイストを醸し出す、サビの節回がエキゾティックな#7。サビの胸を締め付けるようなメロディが堪らない、アコギのカッティングをバックにレイチェルが落ち着いたトーンで歌う#8。自然な7/8拍子に乗って神秘的な清廉さを感じさせるボーカル・パートを中心に、SEによるアンンビエントなパートを交えてドラマティックに展開する#9。等々、前作よりも透明感とメロディのレンジを増したレイチェルのボーカルが、優雅なパッド系トーンを中心としたシンセのオーケストレーションと優しい女声コーラスによるシンフォニック度増量のアレンジに抜群の相性を見せ、穢れの無い蕩けるような至福のひと時を味わわせてくれます。Delicate Flame of Desire

KARNATAKA / The Gathering Light

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ウェールズ出身のシンフォニック・ロック・バンドKARNATAKAの4th。前作発表後、メンバー達が各々自らのバンド結成に向かいバンドは解散状態になるも、イアン・ジョーンズ(B)を中心に新たなメンバーでバンドが復活。ゲストでIONAのマルチプレイヤー トロイ・ドノックリーが参加。イリアン・パイプやホイッスルで瑞々しいケルト風味を加えています。そのイリアン・パイプがパッド系シンセの海と雷鳴のSEをバックに、滑らかな音色を響かせる厳かな小曲#1でアルバムはスタート。枯れた味わいのギターが#1のムードを引き継ぎ、シンセのオーケストレーションを中心にドラマティックに盛り上がる#2。と、冒頭2曲はインストゥルメンタル。ミクソリディアン・モードを使用した神秘的な美メロを女性シンガー リサ・フュリィ(Vo)がしっとり歌うシンフォニック・ロック#3。ピアノとアコギ、ストリング・カルテットをバックに伸びやかに歌い上げるバラード#4。ここでもイリアン・パイプがナイスに味付けされてます。サビの開放的ムードが心地良い、ケルト風メロディをコンテンポラリーに昇華した10分超の#5。ストリング・カルテットにリサの美声が乗る静かな序盤から、リズム・インして一気に広がりのあるインストゥルメンタル・パートへ劇的に展開する12分超の#6。中近東風メロディのオブリガードを取り入れたメロディアスな#7は、メインストリームでのヒットも狙えそうなポピュラリティ抜群の佳曲。もう一聴して気に入りましたね。そして、再びイリアン・パイプやストリングスをフィーチャーし、伸びやかな歌唱が美メロを紡ぐ14分超の#8でしっとりと余韻を残してエンディング。特に難しい事はやってないし、コード進行や展開もオーソドックスなんですが、憂いを保ちつつもポジティブな希望的メロディが美声と優美なサウンドと相まって爽やかな感動を呼ぶ傑作です。The Gathering Light

KAIPA / Kaipa

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スウェーデンのプログレッシブ・ロックバンドKAIPAの1975年1st。 北欧らしいポジティブな美メロが透明感溢れるシンフォニックなサウンドでゆったりと心地良く奏でられます。歌詞はスウェーデン語で独特のイナタさが辺境ムードを増強。 ハンス・ルンディン(Vo/Key)が歌うハイトーンが、自身の演奏するストリングス・アンサンブル(LOGANのSTRING MELODYか?)の澄んだ音色に溶け込み清涼感も抜群です。勿論ロイネ・ストルトのギターも既に円熟の味わい。#1でのボリューム奏法による繊細なタッチや後のFLOWER KINGSでも定番となる得意なエキゾチック・ナンバー#7でのネバリ等、良く歌うギターをプレイしてます。アルバム・ジャケットのイラストもロイネ先生です。素晴らしいです。尊敬します。

Kaipa

KAIPA / Inget Nytt Under Solen

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長尺の構成力も発揮したKAIPAの1976年2nd。自身のペンになる21分超の組曲#1ではピアノ、シンセ、オルガン、ストリングス、クワイヤ、マリンバ等様々な音色をハンス・ルンディン(Key)が縦横無尽に駆使。執念でドラマティック&シンフォニックな世界を構築。適度にスリリングなパートを介して、盛り上げる所など本家英国のプログレ・バンドに倣いつつもそれをも凌ぐ驚異の熟練度。ロイネ・ストルト(G)のメロディアスなギターも絶好調。ロイネ・ストルトのソロ・アルバムThe Flower Kingの叙情インスト#5 The Pilgrims Innの原曲とも言える#6では、イントロのアルペジオや後半のキメ、メロディの一部に既にそのオリジナルを見出す事ができます。The Pilgrims Innという曲の良さは、こうしたパーツ単位の完成度に拠るものなんだと、改めて感じ入ります。間に挟まれたその他の楽曲もユーモラス有り(#2,#4)、叙情有り(#5)で楽しめます。 マイナー調でも決してジメッとしないポジティブな空気感が瑞々しくて良いです。Inget Nytt Under Solen

KAIPA / Solo

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スウェーデンのシンフォニック・プログレ KAIPAの1978年3rd。Bassがロイネ・ストルト(G)の学友Mats Lindbergに交代。更に、専任ボーカルとしてMats Lofgrenが加入し5人編成となった。ポリ・ムーグを新たに取り入れたサウンドは、よりシンフォニックさを増強。その一方で、11曲中7曲を作曲するなど当時18〜19才の青二才だったロイネの存在感が飛躍的にアップ。プレイ面では、#3のピッキングによる繊細なトーン・コントロール。又、ソング・ライティング面では冒頭から13拍子の変態リフがクールな#1、#2や#5でのユーモラスなフィーリングといったFLOWER KINGSでお馴染みなロイネ節が既に炸裂。これで20才前とは・・・・恐れ入ります。自信を付けたロイネはこのアルバムを最後にKAIPAを脱退、80年代をPOPやフュージョンを取り入れたソロ活動で過ごし、後のFLOWER KINGSで開花する音楽性の幅を広げていく事に。KAIPAはその後メンバーを補充して3枚のアルバムを制作するも、1982年にその活動を休止することになる。 Solo

KAIPA / Notes from the Past

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KAIPAの2002年復活作。通算7th。一応バンド名義ながら、実質はオリジナル・メンバーであるハンス・ルンディン(Key)を中心としたロイネ・ストルト(G)とのプロジェクトで、全曲をハンスが書いてます。その他は専任Vo含めゲスト扱い。キ−ボードによるユートピアのようなシンフォニック・サウンドに北欧フォークロア風味の捻ったメロディが絡む様は往年のKAIPAそのものだし、何と言っても盟友ロイネによる酸いも甘いも噛み分けた円熟のプレイが光ってます。フレージングが醸し出す感情移入の度合いが、ややもすると自分のバンドFLOWER KINGSの同時期作品以上かも?と思えるほど熱いです。新機軸として、プログレッシブ・バラードの#9でAleena Gibsonなる女性シンガーによるエモーショナルな歌唱もフィーチュアされてます。ハモンド・オルガンやメロトロンによるくすんだ往年の味わいも残しつつ、デジタル・シンセによってアップデートされたクリアなサウンドでまとめた新世紀KAIPAの出発作です。Notes from the Past

KARMAKANIC / Who's the Boss in the Factory?

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FLOWER KINGS等で活躍するベーシスト ヨナス・レインゴールド(B)率いるプログレッシブ・ロック・バンド KARMAKANICの2008年3rdアルバムWho's the Boss in the Factory?。便利屋ヨラン・エドマン(Vo)、ラレ・ラーション(Key)、ゾルタン・チョース(Dr)、クリステル・ヨンソン(G)を核に、ロイネ・ストルト(G)、テオ・トラヴィス(Sax)等ヨナス参加プロジェクトの人脈から豪華ゲストも参加。メロトロンを使用した7拍子のファンタジックなリフに時折叙情を織り交ぜた初期FLOWER KINGS風イントロ。もう既にここでハートを鷲づかみにされてしまう#1。抑えたトーンではジャジーに、歪みを加えた場面ではテクニカルにと、柔軟に且つスムーズなプレイを聴かせるクリステル・ヨンソン、ズ太いシンセのソロやカラフルなバッキングにセンスの良さを感じさせるラレ・ラーション、とインスト陣の見せ場もたっぷりな19分超大作。軽快な7拍子に乗せたポップな歌モノ#2。ピアノとフレットレスベースによるムーディな序盤から一転、キャッチーな中にもヒネリを効かせたボーカル・メロディがやはりFLOWER KINGSっぽい#3。美しいコーラス、個性的な音使いのシンセ・ソロとピアノ・ソロ、叙情的なテーマ・メロディからピアノとベースが絡み合うクライマックス、とインストゥルメンタル・パートもドラマティック。哀愁のサビメロを際立たせるテオ・トラヴィスのサックスが良い感じの#4。サックスのメロディが変化したのをきっかけに、インストゥルメンタル・パートに突入。ヨナスの甘いフレットレスベースを皮切りに、ロイネ・ストルトのワウを掛けた粘っこい歌うギター、テオ・トラヴィスのサックス、と職人達の味わい深いプレイが楽しめます。雫のようにしっとりと煌びやかなピアノによるインスト#5。#5のムードを継承しつつ、アコーディオンによるヨーロッパ風な哀愁も加えて叙情的に仕上がった#6。どうしてもインスト陣に耳が向きがちですが、昔、イングヴェイ・マルムスティーンとの仕事では無理やりハイトーンを要求させられて苦しそうだったヨラン・エドマンの歌唱も、ナチュラルに強弱と陰影を使い分けて楽曲のドラマ性演出に大貢献。見直しました。さすが便利屋、HR/HMからファンタジックなプログレまで幅広く仕事をこなします。ジャケット・アートから受ける硬質なテクニカル路線との先入観とは全く違い、あくまでもメロディと歌が主役なメロディアス&シンフォニックなコンテンポラリー・プログレの良作です。FLOWER KINGSより若干翳りが増量されているところが個人的には好み。 Who's the Boss in the Factory?t

THE KNACK / Get the Knack

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世紀の一発屋。アメリカのギター・ポップ・バンドTHE KNACKの1979年デビュー作。#8はバディ・ホリーのカヴァー。って言われてももオレもよく知らん。当時色んなバンドで使用されていたレコード会社の売り文句「第二のビートルズ」が最も似合ってたバンド。アメリカものだけに商売クサさも多分に感じるが、当時超大ヒットし今でもCMで使用されたりする#7はやっぱりカッコ良い。Gソロも完璧ですよ。#4や#6も良く聴いたなぁ。

Get the Knack

KIX / Blow My Fuse

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アメリカの叩き上げロックン・ロール・バンドKIXの1988年作。叩き上げだけにチャラチャラしたスリージー系のバンドとは違う真摯さみたいなのが伝わってくるのが良いね。バラードの#4がそこそこヒット。L.Aメタルのカテゴリーで語られることも多かった彼らだがイマイチBIGになり損ねた感があるな。

Blow My Fuse

KORN / Untouchables

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アメリカのオルタナティブ・ヘヴィ・ロック・バンドKORNの2002年作。確かにダウン・チューニングしたGによるリフ・ワークは非常にヘヴィだし他のバンドがパクっちゃうのもよく分かる。でもなー、歌がなぁー、キモい。曲調も似たり寄ったりだし。

Untouchables

KINGDOME COME / Kingdome Come

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KINGDOME COMEの1988年デビュー作。ドイツ人Voレニー・ウルフを中心としたアメリカのHRバンド。今にして思えば何だったんだろう、あのバッシングは。確かにロバート・プラントそっくりだし、「プッシュ」とかも言ってるが、そこまでやらんでもというくらい当時は色んなメディアで酷評されていた。でも売れた。なんか作為的なものを感じるな。オレも#6のビデオ・クリップ初めて見た時はびっくりしたけど。こんなに上手にLED ZEPPELINのニュアンスを表現するバンドいなかったからね。バッシングの理由は嫉妬かな?

Kingdom Come

KATMANDU / Katmandu

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FASTWAYの赤毛アイリッシュ、デイヴィッド・キング(Vo)とASIAの3rdに参加していたマンディ・メイヤー(G)が結成したHRバンドKATMANDUの1991年唯一作。とにかくカッコ良い!デイヴ最高。埼玉在住時、伊藤政則のFMで#7聴いたのよ。こっこの声わっ?!。五反田での初そしてラスト来日公演も行ってTシャツも買ったなー。このジャケのデザインそのままプリントされた薄い生地のやつだ。¥3.000くらいだったかなぁ。よく着てたぜ。ペンキ臭かったけど。アイリッシュだけあって?アコースティックな#4,#6なんか痺れるくらいGOODだし、ヘヴィ・ブルーズ調から悶絶HRに発展する#5、王道HRの#7、U2の曲にジミヘンのフレーズをまぶしたカヴァー#2とか、もう全曲カッコ良いHRって感じでプロダクションも良好。 Katmandu

KANSAS / Leftoverture

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アメリカン・プログレ・バンドKANSASの1976年4th。#1のGリフにからむオルガンなんかアレンジの参考になるなぁ。ムーグ、オーバーハイム、ARP等わざわざクレジットしているわりにはアホみたいに使いまくっているわけではありません。アメリカンらしくキャッチーな曲展開の中でここぞっていう部分で使用するから効果が高いんです。うーん、そうか参考になるなー。ヴァイオリンも効いてます。(ちょっとカントリーっぽいのはアメリカンってことでご愛嬌)

永遠の序曲

KAZUMI BAND / Talk You All Tight

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日本ジャズ・フュージョン界の大物ギタリスト渡辺香津美率いるKAZUMI BANDの1981年作。邦題?『頭狂奸児唐眼』。「とうきょうがんじがらめ」って雑誌のインタビューで語ってたような気がする。高校生の時、授業中に良く堀場君とハミングしてたなぁ。美しすぎるバラード#6やカッコ良い超絶テク炸裂のジャズ・ロックが満載。

TALK YOU ALL TIGHT

KAZUMI BAND / Ganaesia

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KAZUMI BANDの1982年作。これも超絶テク炸裂のプログレッシブなジャズ・ロックが満載、お好みで変態変拍子も。POPな#2,#5なんかもハミング・レパートリーだ。Gソロが気持ちイイ〜。そのせいか聴きやすくなったかも。バラード#4がまた鳥肌モンの美しさ。

ガネシア

KINGSTON WALL / Kingston Wall

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フィンランドの3人組ハード・ロック・バンドKINGSTON WALLの1992年1st。60〜70年代風サイケなムードを中心にしたグルーヴ感抜群のハード・ロックを展開。3ピースならではのサウンドの隙間を逆に上手に使い、LED ZEPPELINのようなダイナミズムとビッグなグルーヴを醸成しています。バリエーション豊富なフレーズで底辺を支えるSami Kuoppamaki(Dr)とJukka Jylli(B)のリズム隊、シャキシャキしたカッティングやスリリングなソロ・ワークを聴かせるPetri Walli (G/Vo)による確かなテクニックに裏打ちされたタイトなアンサンブルも見事。 ジャケット・アート通りのアラビア風味でモーダルなム−ドな#7、エスニックな#8を絡め、キャッチーな9-Uのフレーズを繰り返し登場させながら連綿と一大叙事詩を綴る21分超の組曲#9で締めるアルバム構成もブッ飛んでいます。 キングストン・ウォール

KINGSTON WALL / Kingston Wall U

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KINGSTON WALLの1993年2nd。当時これを先に聴いたんだけど、ブっ飛びました。アラビアンなのはジャケで想像できるとして何かLED ZEPPELIN風なニュアンスもあったりして。しかも3人ですよ!すげェ。でも結構意外にストレートなHRで、フックとして上手くアラブ風味を効かせてる所が賢い。モロな#2あたりもZEPファンなら余裕じゃないですか?他に類を見ない独自のサウンドです。
その後3rd発表後1995年にバンドのブレイン的な存在であったG/Voのペトリが亡くなってしまう。R.I.P。興味を持ったあなた、オフィシャル・サイトへどうぞ。

II

KATE BUSH / The Kick Inside

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声が個性的な英国の歌姫KATE BUSHの1977年デビュー作。#6は明石屋さんまのTV番組「恋のから騒ぎ」のオープニングでもおなじみっていうか、元々英国女流作家エミリー・ブロンテの同名小説がネタ元でこれを日本流にアレンジした「愛の嵐」っていう田中美佐子主演の昼ドラも良かったなぁ。あれ?脱線してますな。#1や#7もいいよ。英国の気品が感じられる好盤。

The Kick Inside

KATE BUSH / Never for Ever

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20歳そこそこにしてセルフ・プロデュースの1980年3rd。単なるPOPでもコテコテのプログレでも無い独自の世界があります。#7のVoなんて誰にもマネできないでしょう。#3のアレンジや雰囲気が好き。

魔物語

KULA SHAKER / K

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英国サイケ・ロック・バンドKULA SHAKERの1996年デビュー作。センス、グルーヴ、キャッチーなメロディと全てが一級品。#3,#4,#7,#8,#9のPOPなインド風味が病みつきになる元凶。ハモンドや#9,#13にみられるメロトロン?、#8のシタールなどツボを突いてくるんだよね。POPなフィールドで語られる事が多い彼らですが、こういったサウンド面ももっと評価されてもいいんじゃないでしょうか?ま、理屈抜きに楽しいんでカーステの常連なんです。

K

KULA SHAKER / Peasants,Pigs & Astronauts

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モロなインド風味が若干後退したKULA SHAKERの1999年2nd。前作がズバリのインド料理だったとすれば今回はスパイス程度に止めた感じ。メロディにしてもシタールといった楽器にしても各曲にうまく溶け込ませている。そのかわりかどうか知らんが#7,#8あたりのハモンドがサイケな雰囲気を醸成していて良い感じだ。こんなバンドが出てくる英国の土壌が奥深くて好きです。その後バンドは突然解散してしまう。

Peasants, Pigs & Astronauts

KULA SHAKER / Revenge of the King

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解散後ずっとノーマークだったので、とあるCDショップで見かけて慌てて買った2006年のミニ・アルバム。#2のオルガンがナイス!2006年中に3rdアルバムがリリースされるって聞いてたんですが?

リヴェンジ・オヴ・ザ・キング

KULA SHAKER / Strange Folk

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KULA SHAKERの11年ぶりとなる2007年3rd。相変わらず極上のサイケ・ポップを展開。ギターのグリッサンドに掛けたディレイとサビでのオブリガードのフレーズだけで、10年以上のブランクを吹き飛ばす#1。リコーダー?を絡めたストレンジな風合いのリフから突入する最初のヴォーカル・パートが、60年代ビート・サイケっぽくてクールな#2。3連ロッカ・バラードの#3ではメロトロンの味付けもナイス。先行ミニ・アルバムにも収録されていた#4はオルガンのバッキングに乗った王道サイケなサビが最高にイカしてます。アルバム中盤はしっとり聴かせますが、続いて5拍子がクールな#9で目先を変え、田園フォークにオルガンやメロトロンの装飾でカラフルに仕上がった#10、エッジの立ったギター・リフがリードする#11と畳み掛け、サイケで幽玄な#12がラストを飾ります。年齢を重ねたせいか弾けるようなエナジーは減少してますが、それを補って余りある深みとコクがKULA SHAKERサウンドのさらなる熟成を感じさせる好盤です。Strange Folk

KULA SHAKER / Pilgrims Progress

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復活KULA SHAKERの2010年通算4th。アロンザ・ベヴァン(B)がベルギーの森の中に所有する納屋をスタジオに改装し、そこでレコーディングされました。チェロを導入したメランコリックな#1。マンドリンとリコーダーの素朴でかわいい音色が印象的な、どこか懐かしい感じのする#2。ハーモニカのソロもいい感じです。従来よりちょっとレイドバックしてますが、典型的なKULA SHAKER風サイケでグルーヴィな#3。牧歌的フォークからサイケ・ロックに展開する#4。シタールとタブラをフィーチュアしたエキゾチックなフォーク#5。クリスピアン・ミルズ(G/Vo)の生々しい歌唱が冴えるフォーク#6,#7。テープ逆回転SEから始まるインド風味のサイケ・ポップ#8。リバーヴの感じが60年代ビート・ポップっぽい#9。冒頭のハープあるいはオートハープのような不思議な音色が印象的なインストゥルメンタル#10。エレキ・ギターが入ると西部劇のサントラみたいな雰囲気になって、これもちょっと懐かしい感じ。マンドリンの音色が神秘的に響くミステリアスなナンバー#11。モジュレーションを掛けたギターの浮遊感と、メロトロンか足踏みオルガンのようなサイケなトーンが耳に残るフォーク#12。終盤はチャーチ・オルガンが荘厳に物悲しいフレーズを提示。このフレーズがリフレインし、ドラマティックにアルバムの幕を引きます。グルーヴィに弾けるロック・チューンやお馴染みインド風味がほとんど無くなり、欧風フォークロアなアコースティック路線の楽曲が多く収録されているのは、喧騒から遮断されたレコーディング環境にもあるのかもしれません。今まで派手な楽曲の陰に隠れがちながらも確かに存在した、KULA SHAKERが持つアナザー・サイドに焦点を当てた作風で、フォーク&トラッドなテイストの3rdアルバムをウェールズのコテージで作曲したというLED ZEPPELINのエピソードを想起させます。クリスピアンによると次回作は思いっきりインド風味にする(こればっか訊かれる事にイヤになっての逆に皮肉かもしれませんが・・・)とのことですが、本アルバムもなかなか味があって良いですよ。Pilgrims Progress

KAJAGOOGOO / White Feathers

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80年代ニュー・ブリティッシュ・インヴェイジョン・ムーヴメントの徒花KAJAGOOGOOの1983年デビュー作。もちろんヒット曲#2のグルーヴが気に入ってアルバム買ったんですが、単なるアイドル・バンドじゃないんです。どうも映画ネバー・エンディング・ストーリーの主題歌をヒットさせたVoリマールとバック・バンドみたいな認識のされ方してますが、違うんだって。元々Bのニック・ベッグス(ジャケ中央)が主導権握るバンドだった所に多分レコード会社の圧力でリマールを入れさせられたんでしょう。

君はToo Shy

KAJAGOOGOO / Islands

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KAJAGOOGOOの2nd。そろそろLPからパソコンに取り込んでデジタル化しとこうかぁー、と思った矢先に2006年にCD化されてるのを知って速攻で買いました。リマールが抜けて本来の姿になった彼らの1984年2nd。VoはB&チャップマン・スティックのニック・ベッグスが兼任。スティックとはトニー・レヴィンとかが操ってる両手タッピングで弾く楽器だ。#5のビデオ・クリップでニックが歌いながら!弾いてまっせ!
グルーヴが一層強調された#1や#7がカッコ良い。特にちょいジャジィな#7。ゲストのブラス・セクションもイイ感じを出してます。学生の頃、夏に良く聴いたワー。だからオレの中では夏の音楽って感じです。Islands





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