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REVIEW J

JOHN NORUM / Total Control

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スウェーデンのメロディアスなHR/HMバンドEUROPEを脱退したジョン・ノーラム(G)の1stソロ1987年作。カヴァー以外はジョンとベースで参加したマルセル・ヤコブとの共作となっています。ジョンのギターは師匠ゲイリー・ムーア譲りのブルージーかつ時々マシンガン・ピッキングに、マイケル・シェンカー風叙情味を加えた全編エモーショナルなプレイで楽しませてくれます。なかなか上手いボーカルも聴かせていますが、#2、#5、#6はスウェーデンの便利屋シンガー ヨラン・エドマンが素晴らしいハイトーンで頑張ってます。楽曲はPOPになっていくEUROPEと相反してギター・オリエンテッドで、カッコ良いメロディアス・ハード・ロックが満載。#2の展開がなんとなくEUROPEのThe Final Countdown風だったり、#7がモロにWHITESNAKEのStill of the Nightなのはご愛嬌でしょうか。タイトル通り炎のように熱い#5。ジョン愛用のギターが盗まれてそれを必死で取り戻すまでのストーリーが、単純ながらもギタリストであることを主張して高感度高いビデオクリップとなったVINNY VINCENT INVASIONのカヴァー#6。抑えたトーンでの枯れたプレイから早弾きと激情の1音半チョーキングなど、欧州的なメロディの叙情インストゥルメンタル#10。フィル・ライノットそっくりの歌唱と一人ツイン・ギターが良い感じの日本盤ボーナス・トラックのTHIN LIZZYのカヴァー#11。など、ギタリスト=ジョン・ノーラムの嗜好をはっきりと主張したアルバムでありながら、自己満足に終わらないクオリティの高さも兼ね備えた良質のハード・ロック・アルバムです。 Total Control

JOHN NORUM / Face the Truth

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JOHN NORUMの1992年ソロ2作目。何とVoにグレン・ヒューズが。ジョンのギターいいわぁ。#1からいきなりらしさ爆発!#5では盟友ジョーイ・テンペストも登場、久々に共演している。所によっては第三期DEEP PURPLE風な部分も。ギターの音がブ厚く、太くなっているのはジャケで抱えているレスポール・カスタムを使用しているからか?ナイス・サウンドだ。 Face the Truth

JOHANSSON / The Last Viking

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北欧はスウェーデンが誇るネオクラ兄弟=アンダースとイェンスのヨハンソン兄弟のプロジェクトJOHANSSONの1999年作。Voにヨラン・エドマン、GはSYMPHONY Xのマイケル・ロメオ(Bも兼任)。このメンツなら間違い無しの全編純度100%なネオクラシカルの嵐。タイトルもラスト・サムライみたいでカッコええ。イェンス・ファンにはたまりませんなー、これ。空間系エフェクト処理が少なめで生々しいB級ちっくなところが逆にヴァイキングの猛々しさを表しているようで、それはそれで全然OKだ。

ラスト・ヴァイキング

JIMMY PAGE&ROBERT PLANT / No Quarter

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MTVアンプラグド企画から発展したロック・レジェンドの二人による1994年のアルバム。LED ZEPPELINを他と一線を画す要因たらしめていたC・I・A(ケルト・インド・アラブ)のエッセンスを前面に出して過去の名曲をアコースティック・メインにアレンジ。#4,#8,#13,#14なんかはこれが本当の完成型だといっても良いと思う。手回しオルガン=ハーディ・ガーディの音色がステキ。

No Quarter: Jimmy Page & Robert Plant Unledded

JIMMY PAGE&ROBERT PLANT / Walking into Clarksdale

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前作の方向性のままでの新曲に(勝手に)期待していたので、肩透かしをくらった地味な1998年のアルバム。もうこの二人が一緒に商品を出すことは無いだろうから、そういう意味で歴史的価値はあるかも? Walking Into Clarksdale

JUDY DYBLE / Talking with Strangers

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FAIRPORT CONVENTIONの初代ボーカリストにしてKING CRIMSON胎動期にも参加していた女性シンガー ジュディ・ダイブル(Vo)の2009年4thソロ。アコースティック楽器を中心にしたアンサンブルに贅沢なコーラスを加えたオーガニックなサウンドでコンテンポラリーな叙情フォークを展開。ロバート・フリップ(G)、イアン・マクドナルド(Sax/Fl)、サイモン・ニコル(G)などCRIMSON、FAIRPORT人脈の他、PENTANGLEのジャッキー・マクシー、TREESのセリア・ハンフリーズ、ALL ABOUT EVEのジュリアンヌ・リーガンといった名だたる歌姫達がバッキング・ボーカルで参加しております。イントロ的にテーマ・メロディを提示して終了するアコースティック小曲#1。ジュディ・ダイブルが奏でるオート・ハープのかわいらしい音色がお伽噺のような曲調にマッチした叙情チューン#2ではイアン・マクドナルドが素晴らしいフルートのソロを披露。しっとりと歌い上げるEMERSON LAKE & PALMERのカバー#3。シンプルなピアノ伴奏に美しいボーカル・メロディが映える#4。オートハープとフルートが印象的なトラッド風郷愁を誘うフォーク#5。男女ボーカルの絡みと哀愁のSAXがジャジーで大人なムードを醸し出す#6。そして19分に及ぶ#7は総勢15名がレコーディングに参加、繊細なコーラスや各種楽器の音色がフィーチャーされたプログレッシブ・チューン。#1のテーマを軸に様々な発展形で構築されたボーカル・パートに混沌としたムードのインスト部が挿入され、ISLANDS期CRIMSONのような典雅な盛り上がりを経て最後は#1のメロディと印象的な吐息のようなコーラスがリプライズされ感動的に幕を引きます。Talking with Strangers

JUSTINE / Justine

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女性ボーカル2名を擁する英国のフォーク・グループJUSTINEの1970年唯一作。美しいハーモニーを活かしたドリーミーな序盤が印象的な3部構成の組曲#1。ボーカル・メロディがシンプルでキャッチーなわりに、それをサポートするベース・パートが意外と練りこまれたラインを持つ#2。美しい多層コーラスでクライマックスを迎える#3。男女ボーカルとコーラスが穏やかなムードの#4。左右CHアコギのシンプルなバックに女性ツイン・ボーカルの美声ユニゾンとハーモニーが素晴らしい#5。ミュージカルのような場面転換を抜群のハーモニーで演出する10分超の組曲#6。ファズ・ギターのソロから始まり静謐なムードのボーカル・パートを経て徐々に盛り上がり、ラストは女性コーラス・ハーモニーが壮大に締めくくるドラマティックな#8。 等々、堅苦しいトラッド臭はほぼ皆無でウェスト・コースト風サイケの影響を感じさせつつ、ジャジーに迫ったり、2人の女性ボーカル・ハーモニーがMELLOW CANDLEを想起させる部分があったりと(リリースはJUSTINEが2年早い)、メジャー志向でコンテンポラリーな作風となっています。 JUSTINE / Justin

JACKSON HEIGHTS / Ragamuffin's Fool

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元NICEのリー・ジャクソン(B/Vo)が結成したブリティッシュ・ロック・バンドJACKSON HEIGHTSの1972年3rd。ボーカルとピアノの瑞々しい演奏にメロトロンがうっすらと加わる爽やかな#1。白玉メロトロンがメランコリックなムードを演出するバラード・タッチの#2。メジャー・セブンスに乗ったおしゃれな序盤から一転してエレピがジャジーに展開する#3。澄んだトーンのピアノにアコギのカッティングが絡み、そこにジワジワとが加わるメロトロンがトリ肌の#4。ジャジーなムードの#5。ホンキー・トンク風ピアノがリードするリラックスした#6、#8。メロトロンをバックにエチュードのようなピアノの伴奏がクラシカルで厳かな叙情を呼ぶ#7。バンジョーとフィドルを使用したカントリー・ナンバー#9。美しいコーラス・ハーモニーと煌びやかなピアノのオブリガードが印象的な#10。等々、曲調はバラエティに富んでいながら、サウンドはブライアン・チャットン(Key)の優雅なピアノを中心にしたアレンジにメロディアスな歌メロが乗るスタイルで統一されており、キャッチーなフックを持ちつつもピアノの端整なフレージングがもたらす気品が格調高さすら醸し出す独特のメロディアス・ロックが楽しめます。 Ragamuffin's Fool

JACKSON HEIGHTS / Bump 'n' Grind

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元NICEのリー・ジャクソン(B/Vo)が結成したブリティッシュ・ロック・バンドJACKSON HEIGHTSの1973年4th。ブライアン・チャットン(Key)の優雅なピアノを中心にしたアレンジは従来通りながら、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス総勢21名のストリング・セクションを導入し、シンフォニックな要素も大幅増量しております。
シンフォニックなストリングスに爽やかなボーカル・メロディが乗った#1。アコギとピアノがリードしバンジョーやオルガンの隠し味も効いた#2。ヴァイオリン・ソロが英国的なペーソス感を醸し出す#3。スリリングなピアノとハープシコードのユニゾン・ソロに加え、キース・エマーソンから借りたモーグのソロまで飛び出すミステリアスなムードのアップテンポな#4。ストリングスがドラマティックに盛り上げるタイトル・チューン#5。クラビネットのグルーヴィーなリフに乗った#6。ハープシコードの端整な響きとくぐもったオルガンをバックに、神々しいコーラスとピアノ・ソロが映える#7。軽く歪んだピアネットのまろやかなサウンドと半音階を使ったヒネリあるアレンジが印象的な#8。ホンキートンク風ピアノがリードするロックン・ロール#9。基本は爽やかでキャッチーなメロディに彩られたポップ・ミュージックなんですが、気品すら漂う真面目で端整なテイストに独特の翳りを少々加えたサウンドが非常に英国らしいムードを発散しています。効果的に使用された各種鍵盤やマイケル・ジャイルズ(Dr)、イアン・ウォーレス(Dr)の参加といった要素も見逃せません。 Bump 'n' Grind

JEFF BECK / Blow by Blow

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JEFF BECK GROUP、BECK,BOGERT&APPICEといったロック・バンドを経てジェフ・ベック(G)がリリースしたインストゥルメンタル・アルバム1975年作。BEATLESの仕事で有名なジョージ・マーティンがプロデュースとオーケストラのアレンジを担当。旧友マックス・ミドルトン(Key)によるクラビネットのバッキングがファンキーな#1,#3。ジェフによるトーキング・モジュレーターで有名なBEATLESのカヴァー#2。テンポ・ダウンしてからのメロウなソロが艶っぽいフュージョン・ナンバー#4。9/8拍子のスリリングなリフとそこから開放された伸びやかなソロが心地良い#5。冒頭のボリューム奏法をはじめとしてチョーキングひとつひとつにも絶妙のトーン・コントロールが施された#6。オクターヴァーをかけたヘヴィなテーマ・メロディが印象的な#7。アーミングを活用したテーマ・メロディがシャッフルのリズムに乗った楽しい#8。ストリングスが美しいしっとりとしたミステリアスな5拍子のナンバー#9。一般リスナーも楽しめるキャッチーなメロディが紡がれる裏で、フレージングやトーン、特殊奏法、エフェクター活用の先進性でギタリストにとって永遠のバイブルとなった名作です。Blow by Blow

JEFF BECK / Wired

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天才JEFF BECKがフィードバックまでも平然と自在に操る#1から全開の、よりロックな1976年作。Keyのヤン・ハマーのベンダーを駆使した”ギタリスト”っぷりも後進に多大な影響を及ぼしている。Gのトーンを曲に応じて7色に変化させながらも全てがジェフ・ベック以外の誰でもない、というところが既に奇跡。 Wired

JEFF BECK / There and Back

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ジェフ・ベックの1980年作。冒頭3曲はヤン・ハマー(Key)との”ギター・バトル”が楽しめます。#1は当時ジェフ・ベックがギター・シンセを使用!とかなんとか言って話題になってましたが、実際のところはどうなんでしょうか?単にオクターヴァー使ってるだけだったりして。この頃はジェフもまだピックで弾いていたので、落ち着いた雰囲気の#4では微妙なピッキングのニュアンスもバッチリ堪能できます。しかし、このアルバムのお楽しみはなんと言ってもB面。トニー・ハイマス(Key)の超絶ピアノに導かれ、エモーショナルなジェフのハイトーンが胸に突き刺さる#5。導入部から打って変わってノリノリなボトルネックによるメイン・メロディが最高にロックン・ロールしてます。そしてムーディな#6に続く#7こそが本アルバム最大のハイライト。タイトル通り地球上のものとは思えない、超絶変態高速7拍子ブギーで宇宙感覚を味わえます。さすがの超絶ぶりにジェフのギターも息切れっぽいが、1分18秒を始めそこらじゅうで聴かれるスクラッチ・ノイズだけでも大興奮!ここだけでご飯おかわり3杯イケる位のカッコ良さ。やっぱりギターはカッコ良くなくちゃね。それにしても、宇宙の異次元ビートを平然と叩くサイモン・フィリップス(Dr)と余裕で渡り合うモ・フォスター(B)のリズム隊やトニー・ハイマスのハイテク・ピアノなど凄過ぎ!絶妙なトーン・コントロールが神の領域の#8でしっとりと幕を引くアルバム構成も最高。There and Back

JEFF BECK / Guitar Shop

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1989年作。本人は決して計算高く無さそうなんで、天才には勝手に天才が寄ってくるのか?DrがUK等でお馴染みのテリー・ボジオだ。「スーパー・スリンキィ」、「レス・ポール」etc他人がやるとダセぇだけだが#1もジェフがやるとカッコいいな。この頃はもうピックは完全に使用して無いんだろうか?トーンがますます生々しく且つ多彩になっている。それにこのアーミング・・・。月並みな表現だが、もはや体の一部だな。というかジェフがギターの一部になっっているのか?スリリングな#9が好き。1944年生まれだからこの時点で45歳か・・・・。若いなジェフ! Jeff Beck's Guitar Shop

JONESY / Keeping Up

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英国のジャズ風味プログレ・バンドJONESYの1973年2nd。
メロトロンと時にクサいまでのベタな泣きメロが特徴。3〜4の緊迫した展開や哀愁とメロトロンたっぷりの#7が素晴らしいです。9分に及ぶラストの#8は独自の静謐かつスリリングな世界を大活躍のメロトロンを中心にトレモロを効かせたGやナイスなアクセントを加える菅により表現する傑作。 Keeping Up

JONESY / No Alternative

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英国のプログレッシブ・ロック・バンドJONESYの1stアルバムNo Alternative。メロトロンを使用した叙情プログレでお馴染みのJONESYですが、特にこのデビュー・アルバムではメロトロンが大活躍。といいますか、ほとんど常時鳴っています。上品で儚げな白玉ストリングスを聴かせる英国らしい叙情チューン#2や、メロディアスなボーカル・パートを丁寧なバッキングでサポートする#5など典型的な泣きのメロトロンは当然として、このJONESYが凄いのは繊細なメロトロンを普通のキーボード同然にタフに使ってしまっているところ。#1におけるスリリングな単音3連フレーズによるギターとのユニゾンやハーモニー。リフを主体としたヘヴィなブルーズ・ロックで、ギターと対等にダーティなオルガンによるパワー・コードのバッキングをこなす#3。性急なリズムをバックに#1同様にギターとの単音ユニゾン/ハーモニーで迫りつつ、バッキングではダーティなコード・ワークで咆哮するヘヴィなジャズ・ロック#4。ファンキーなグルーヴにメロトロン・ストリングスが映えるメロディアスな佳曲#6。等々。2ndでは一部の曲でインプロビゼーションに挑戦し、若干痛い事になってしまっている彼らですが、この1stでは得意技の叙情とブルーズ・ロックをベースにしたヘヴィネスを等身大でプレイ。メロトロンを惜しみなく使うチャレンジ精神や、微妙なミスタッチやズレが、逆にデチューン効果でサウンドの幅と味わいを醸し出している#1など、若さ故の怖いもの知らず的な部分等、微笑ましくも憎めない中途半端な所が英国らしくて好きですね。 No Alternative

JEFFERSON STARSHIP / Freedom at Point Zero

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元サイケなJEFFERSON AIRPLANE 、後にPOPなSTARSHIPとなり大ブレイクするアメリカン・バンドの1979年作。JEFFERSON STARSHIPとしての5枚目となる本作から、ハイトーンなヴォーカリスト ミッキー・トーマスが参加、爽やかなアメリカン・ハードロック路線で大成功を収める。とにかく#1のハードなGリフとVoのハイ・トーンでKOされます。爽やか且つキャッチーでギターのメロディが印象的な#2、POPな#3、ドラマティックな8分近い#4。何故かこのまま終わるのがちょっと寂しくて永遠に聴き続けたい感じがする#9など、フォークの香り漂うところやエレピ/オルガン/シンセ等キーボードのさりげないアレンジのセンスが良いです。いわるゆ”産業ロック”といわれるサウンドなんでしょうが、そんな一言で済ますには勿体無いくらい素晴らしいです。Freedom At Point Zero

JOURNEY / Departure

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元SANTANAのニール・ショーン(G)とグレッグ・ローリー(Key/Vo)が中心となり結成されたインストゥメンタル主体のプログレッシブ・ロックバンドJOURNEYの6th。4thから専任ボーカルにスティーヴ・ペリーが加入し、彼の歌唱をフィーチャーしたキャッチーなアメリカン・ハード・ロックへ徐々に音楽性を転換。冒頭のコーラス・ハーモニーやスティーヴのハイトーンを活かした歌メロにおけるキャッチーな要素と、ドライブ感あるギター・リフにスリリングな早弾きギター・ソロというハード・ロックな要素を兼ね備えたオープニング・チューン#1に魅力が凝縮されてます。とはいえまだ後年のようにソフィスティケートされたフック満載の産業ロックには至っていないところが、けれん味無い叙情的なバラード#7やアーティスティックな#10などに表れています。キャッチーなハード・ロック#6、中間部のクラシカルな3連フレーズがカッコ良い#8などライブでの定番曲も収録。Departure

JOURNEY / Escape

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ちょっとドロ臭いオルガンが得意なグレッグ・ローリーが脱退し、元BABYSのジョナサン・ケイン(Key/G)が加入したアメリカン・ハードロック・バンドJOURNEYの7th。このジョナサンが早速全曲のライティングに関与し、JOURNEYサウンドが数段バージョン・アップ。スティーヴ・ペリー(Vo)の歌う親しみやすくキャッチーなメロディと西海岸らしくカラっと爽やかで開放的なハードロック・サウンドが心地良く融合した、まさに全曲シングル・カットOKなんじゃないかというくらい高品質なポップ・アルバムに仕上がりました。鼻にシワを寄せて弾くニール・ショーン(G)も楽曲に応じて印象的なプレイを聴かせています。列車の警笛のようなダブルチョ−キングが鮮烈な#1の伸びやかなメロディアス・プレイ。#3でのしっとりと落ち着いたフレージング。クラシカルなムードがドラマティックなJOURNEY流様式美ナンバー#9では「1拍にどれだけ音符入るか」的に弾きまくり、ここまで徹底されれば気分も爽快なくらいです。#7ではPOPな中にもプログレッシブ・ロック的な捻りの効いたアレンジが施され、バンドとしての成熟も感じられます。又全編に渡ってロス・ヴァロリー(B)のパーカッシヴなベースが良いアクセントになってます。Escape

JOURNEY / Frontiers

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そんなJOURNEYだがオレが一番好きなのがこの1983年作。全体に漂う雰囲気が冷んやりと欧州的な感じがしてな。ビデオ・クリップは史上最低のダサさだったが印象的なシンセのイントロと男気Gバッキング・リフお好みでハーモニクスも、がGOODな超名曲#1。冷んやり感満点のメロディアスな#2、キレがあるのにコクもあるロックな#3、メロディ派大喜びな#4,#5、これも冷んやり空間処理が見事なドライヴ感を生んでいるカッコ良い#6、プログレシッブな雰囲気の#7ヘヴィな#8、プログレッシブな要素をコンパクトにまとめた#9、壮大な#10。パーフェクトだ。#1のイントロで感じたカラーが全編貫かれてるんで、アルバムとしての統一感もあります。 Frontiers





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