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REVIEW D

DANDO SHAFT / An Evening With

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英国のフォーク・グループDANDO SHAFTの1970年1st。アコギ、マンドリン、ヴァイオリン、フルート、ウッドベース、パーカッション等アコースティック楽器のみのアンサンブルに、朴訥ながらメロディアスな男性ボーカルが乗るスタイルで、特にマンドリンの煌びやかな響きが神秘的なムードを醸成しています。高音部=マンドリン、低音部=アコギ、という分担でのアンサンブルも意外に精緻にアレンジされており、演奏テクニックの確かさも伺えます。全体的なムードは、タイトル通り、田舎のお祭りで焚き火でも囲みながら夕べに演奏している感じ、とでも表現したら良いでしょうか。仄暗くも暖かい独特のサウンドが心地良いです。エキゾチックな#3、フルートが美しい叙情的な#5、アコギとマンドリンの絡みが見事なインストゥルメンタル#6、ヴァイオリンがリードするカントリー風な楽しい#7、等々マルチプレイヤーで後にセッションマンとしてもフォーク界で活躍するマーティン・ジェンキンス(Vo/Vln/Mln/Fl)の才能が迸っております。 An Evening With

DANDO SHAFT / Dando Shaft

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英国のフォーク・グループDANDO SHAFTの1971年2nd。今作から女性シンガー ポリー・ボルトン(Vo)が参加。デュオで軽やかに歌うダンス・ミュージック#1。ポリーがソロで歌うヴァイオリンがリードする#2。ポリーのしっとりとした歌唱をアコギ、ヴァイオリン、フルートが優しく包み込み、後半のスキャットもこの世の物とは思えない美しさの叙情フォーク#5。デュオで歌うまどろみの美メロ・フォーク#9。などなど、ポリーの澄み切った美声がバンドのサウンドに華やかさをもたらし、かなりとっつき易くなりました。2本のギターのアンサンブルが見事な#3。サビのボーカル・ハーモニーが美しい#4。マンドリンの響きがエキゾチックな#6。マンドリンの細かいフレージングが印象的な#7。アコギとマンドリンによるインストゥルメンタル小品#8。等、マーティン・ジェンキンス(Vo/Vln/Mln/Fl)が素晴らしいプレイを聴かせる1stの流れを汲んだ仄暗くも暖かい土着フォークも健在。音楽性の幅を広げメジャー感を増したアルバムです。朽ち果てたメリーゴーラウンドが儚くも美しいジャケット・アートはキーフ。 Dando Shaft

DRUID / Toward the Sun

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英国の4人組プログレッシブ・ロックバンドDRUIDの1975年1st。クリーンなハイトーン・ボーカルやゴリゴリしたベース、緊張感あるパートと開放的でゆったりとしたパートのドラマティックな場面転換などにYESの影響を多分に感じさせつつも、牧歌的とも言える緩いテイストを加える事で独自の個性を発揮しています。メロトロンが鳴り響きモーグやオルガンでアクセントを付けた幻想的なインストゥルメンタル#3。序盤の叙情パートでの静謐でリリカルなピアノが神秘的で汚れ無き世界を描いた#5。メロトロンの白玉が濃霧のように立ち込め、ギターのメロディを包み込みながらドラマティックに盛り上がって行く#6等々、キーボードが効果的に使用され、桃源郷をイメージさせるポジティブでシンフォニックな世界を醸成しています。 DRUID / Toward the Sun

DRACONIAN / Turning Season Within

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スウェーデンのゴシック・メタル・バンドDRACONIANの2008年4th。ヘヴィなリフと胸が痛くなる程の哀切メロディを基調に、男性グロウル・ヴォイスと清楚な女性ヴォーカルが50:50で迫り来る、音密度の高い王道ゴシック・メタル。必要以上に出過ぎないキーボード・アレンジが好印象。キーボードの装飾が少ないと単調になりがちなこのジャンルですが、耽美なパートと不条理系パートを巧みに出し入れしつつ男女ヴォーカルを上手く絡めてギリギリ乗り切ってます。不穏なイントロに期待が高まる#1の全て、#4のサビや#8の女性ボーカル入る所、#5中間部のヴォーカルを導くギターによる切ないメロディ、等ピンポイントで強力にツボを突いてくるのはそれなりのキャリアを積んでいるが故なせる業なのか? Turning Season Within

DELAIN / Lucidity

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WITHIN TEMPTATIONのKeyマタイン・ウェスターホルトによるゴシック・メタル・プロジェクトDELAINの2006年作。マタインのシンセによるオーケストレーションが現WITHINとは又違うニュアンスでの壮麗なサウンドを醸成し、無名の新人シャルロット嬢(19才!)によるクセの無い美声がその上をたゆたう。ただ、若干淡白な印象も。ゲストのシャロン嬢が4で現在のWITHINでのそれよりも繊細な歌声を聴かせる。表現力はさすがに彼女の方がはるかに上だ。さらにLEAVE'S EYESのリヴ・クリスティーンが#5,#10に参加。#5の2番を歌っているのはリヴ嬢。独特のエンジェリック・ヴォイスはさすがにムードあります。#10でも浮遊感たっぷりでウットリします。と思ったらマルコ・ヒエタラのパワフルな歌唱で突如現実に引き戻されたりして・・・ Lucidity

DARK LUNACY / The Diarist

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イタリアのメロディック・デス・メタル バンドDARK LUNACYの2006年3rd、第二次世界大戦のレニングラード包囲戦をテーマとしたコンセプト・アルバム。#3が好きです。こんなに切ないリフ久々です。それにかぶさるデス声も最高。鳥肌立ちます。女性Voの曲もあったりしてMY萌えポイントも突いてきますね。クサくないメロディに好感持てます。ちょっと3連系が多いのはこの人達の特徴なんでしょうか。

ザ・ダイアリスト

DAVE STEWART BARBARA GASKIN / Broken Records the Singles

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HATFIELD AND THE NORTHBILL BRUFORDとの活動でお馴染みデイヴ・スチュワートと70年代フォーク・バンド SPIROGYRAで儚げな美声を聴かせていたバーバラ・ガスキンのユニット。バーバラ・ガスキンはハットフィールドにも”ノーセッツ”という女性3人組コーラスグループとして参加していたから、デイヴがその時に目を付けたんでしょう。それにしても、何というポップさ!元々プロデュース気質な所もあったデイヴ。HATFIELDではプレイヤーに徹し、BRUFORDでは一歩引いてソング・ライティングや全体のサウンドに気を配り、と進化してきた究極の姿がここに。小難しい音楽をやってたのがウソのような明快なPOPサウンドをプロデュースしてます。シンセのアンサンブルがゴージャスな80年代って感じ。#1〜#6がカヴァー、#7以降はオリジナル。シングルを集めたアルバムなんですがオシャレでPOPなムードで全体が統一されてます。そして注目のバーバラ・ガスキンなんですが、そんな敏腕プロデューサー デイヴに乗せられたのか、ウルトラPOPに歌い上げてます。少々しゃくったりもして。この辺はデイヴの指示なんでしょうか? Broken Records the Singles

DAVE STEWART & BARBARA GASKIN / Green and Blue

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デイヴ・スチュワート(Key)とバーバラ・ガスキン(Vo)によるユニットの18年ぶりとなる2009年3rd。60's〜70'sのカヴァー路線だった過去2作と違い、BEATLESのカヴァー#4を除いて全てオリジナル。いきなりハード・ポップな#1で幕を開け一瞬耳を疑うも、捻ったコード進行や細かいアレンジはかつてHATFIELD AND THE NORTHNATIONAL HEALTH、はたまたBRUFORD等で音楽的イニシアチヴを発揮していたスチュワートらしいセンスを感じさせるし、バーバラ・ガスキンの少々しゃくるような独特の歌唱も健在。とはいえやはり本領は、#2,#3,#5のような落ち着いたコンテンポラリーナンバーですね。決してメインストリームでは無いものの、キャッチーで且つジャジーでアダルトな質感は、こういったムーディな曲調でこそ活きる感じがしますね。バーバラ・ガスキンの美声も弾けるPOPナンバーでは少々無理っぽいが、この手の曲では楽曲に溶け込んで瑞々しさを発揮してます。スチュワートのプレイは最新デジタル・シンセによるバッキングが中心ですが、時折登場するファズ・オルガンやユーモアのあるフレーズに往年の片鱗も。 Green and Blue

DA VINCI / Da Vinci

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最近再発されて注目されてるらしい、ノルウェーのメロディアスHRバンドDA VINCIの1987年デビューアルバム。透明感のあるサウンド、爽やかなメロディ、サビのハーモニー、キラキラしたシンセがお約束のいわゆるひとつの”北欧メタル”だ。

Da Vinci

DA VINCI / Back in Business

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曲作りが大幅にバージョンアップしたDA VINCIの1989年2nd。これがアメリカのバンドなら聴く気しないけど、北欧なんでOKなのさ。ちょっとした瞬間に「おっ、北欧っぽい!」なんて喜んだりしてな。#1なんてクラシカルな要素(ちょっとだけですが)もあったりして、当時ハマった理由も今冷静に考えるとよく分かるな。#4や#5なんてノリノリでゴキゲンだぜ!

Back in Business

D.A.D / No Fuel Left for the Pilgrims

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デンマークのHRバンドD.A.Dの1989年3rd。普段こういうロックンロールなんて全然聴かないんですが、何で買ったのかな?あ思い出した。#1にやられたんですワ。印象的なリフと陰のある感じがいいね。アメリカ人には出せないこの感じ。

No Fuel Left for the Pilgrims

DEEP PURPLE / Deep Purple

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DEEP PURPLEの3rdアルバムにして第1期の最終作Deep Purple 1969年作。パーカッションを多用したリズミカルなビートとメロディアスなニック・シンパー(B)のベース・ラインが印象的なサイケ・ロック・ナンバー#1。ジョン・ロード(Key)のチェンバロがクラシカルな響きを加える#2。ドカドカしたイアン・ペイス(Dr)ドラムや、いかにもファズなトーンでのリッチー・ブラックモア(G)にソロにはアート・ロックの薫りが。クリーンなエレキ・ギターでのバッキングにリッチー独特のテイストが漂うバラード・ナンバー#3。テープ逆回転によるSE的なドラム・パートにファットでヘヴィなベース・リフが乗る実験的なインスト(a)と、リッチーの艶っぽいトーンのギターで幕を開けるスタジオ・ライヴっぽいグルーヴィな歌ものナンバー(b)との組曲#4。ソロではギブソンES335での細かいヴィブラートが中心のアーミングを多用するリッチー。後年のストラト程ではありませんが、なかなかダイナミック。ジョン・ロードもレズリーを活かしたグリッサンドで激しいプレイを聴かせます。ブルーズのコード進行をベースにしたクールな#5。3連のノリでのギター・ソロや全体のムードは、ソフィスティケイトされたブルーズ・ロックを完成させる第2期DEEP PURPLEのプロトタイプと言えるかも。7th(#9th)の通称ジミヘン・コードのリフがリードする#6。ペンタトニックにメジャーなトーンを交えたリッチーのフレージングが新鮮です。荘厳なチャーチ風オルガンのイントロに続き、アコギとオルガンを中心に欧風フォークロアを紡ぐメランコリックな第一部、オーケストラ演奏の第二部、ボーカル入りバンドによるヘヴィ・サイケな第三部からなる12分超の組曲#7。サイケでアート・ロックな中にも、インスト・パートではIn Rock以降で打ち出すハード・ロック的要素の萌芽がちらほらと垣間見れておもしろいですね。また、ハード・ロックへの転換に当たってクビにされるロッド・エヴァンス(Vo)ですが、#2の甘いパートやラヴ・バラード#3などのハマリ具合は見事ですし、ヘヴィな曲での男らしい中域もカッコ良い。結局、シャウトできるシンガーが欲しかっただけなんですよね。異端的なジャケット・アートはヒエロニムス・ボスの快楽の園の一部。 DEEP PURPLE III

DEEP PURPLE / In Rock

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DEEP PURPLEの1970年5th。それまではアート・ロックをやっていたDEEP PURPLEがイアン・ギラン(Vo)、ロジャー・グローバー(B)の加入を経て制作した作品。#1,#2,#4,#5等に見られるギター、オルガン、ベースが一体となってのユニゾン・リフ中心の楽曲構成に高音でシャウトできるパワフルなイアン・ギランのボーカルが乗るハード・ロック スタイルに路線変更。そこにリッチー・ブラックモア(G)のギター、ジョン・ロード(Key)の歪ませたハモンドによる個性的なソロがプラスされバンドとしての個性も確立。特に#4,#7でのジョン・ロードのソロは強烈ですね。#3ではクラシック趣味も漂わせた大仰な展開と緩急、イアン・ギランの超高音スクリームで独自の様式を提示するなど、ブルーズをベースにしつつもドロ臭くなく、より先鋭化した新たなスタイルでハード・ロックの新時代を切り開いた衝撃作です。In Rock: 25th Anniversary (UK)

DEEP PURPLE / Fireball

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DEEP PURPLEの1971年6th。ツアーで多忙の中制作されたとあってかアルバム全体としてのインパクトは前作に及ばないものの、粒が揃った収録曲のストレートな曲調がかえって各メンバーの個性を浮き彫りにした好盤です。ジョン・ロード(Key)によるクラシック・テイストを漂わせたオルガン・ソロがアクセントとなった、シンプルなリフに乗ったスピード感のあるストレートなハードロック#1。オーソドックスなブルーズ・ロック#2、#3。珍しく牧歌的な#4。イアン・ペイス(Dr)のドラミングをフィーチャーし、モーダルなテーマ・メロディがスペイシーなムードの#5。リフ中心のヘヴィ・ブルーズ#6。シンプルなリフがリードするヘヴィ・ロック#7。など間奏部以外のアンサンブルがシンプルな曲調のナンバーを得てイアン・ギラン(Vo)が伸び伸びとした歌唱を全編に渡って披露しています。リッチー・ブラックモア(G)のプレイが多彩なのも本作の特徴で、ブルーズっぽさを感じさせない独特のテイストのスライド奏法を聴かせる#2、ペンタトニックをメインとしながらも経過音として奇妙なノートを折り混ぜ独特なトーンと合わせて個性が満喫できる#3、クリーン・トーンでフォーク風なムードを演出した#4、破壊的なアーミングをあしらったリフとボリューム奏法による奇妙なソロを持つ#6、など多芸な所を見せています。Fireball

DEEP PURPLE / Machine Head

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DEEP PURPLEの1972年7th。ハード&ヘヴィの権化のようなIn Rock、ストレートなハード・ロックのFireballに続くハード・ロック路線第3弾。ジョン・ロード(Key)のクラシカルなオルガン・ソロがストレートなハード・ロックにPURPLE流のアイデンティティを注入した#1。トリッキーなリフに乗ったブルーズ・ロック#2。右CHのオルガンによるコード・カッティングがカッコ良い#3。キャッチーなサビを持つ軽快なハード・ロック#4。リフとリッチー・ブラックモア(G)による官能のギター・ソロが超有名な#5。ブルーズのジャムから発展したような#6。基本ロックン・ロールだが、ボーカル・メロディのキャッチーさとヘヴィなリフによりPURPLEでしか創りえないハード・ロックに昇華した#7。ハード・ロック史上外せない超有名曲#1,#5、ライブでの定番#6,#7もあり代表作ではありますが、各楽曲の構成やボーカル・メロディはブルーズ・ベースだし、サウンドがスッキリ整理されたプロダクションの印象もあってか全体的にはソフィスティケイトされたブルーズ・ロックという印象が強いですね。Machine Head

DEEP PURPLE / Who Do We Think We Are

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黄金の第二期DEEP PURPLE最終作となった1973年8th。イアン・ギラン(Vo)がシャウトを交えて伸び伸びとした歌唱を聴かせるキャッチーな#1。リッチー・ブラックモア(G)のスライド・ギターによるリフが印象的な#2。アップテンポのロックンロール・ナンバー#4。イアン・ギランのファルセット、シャウトが大活躍するヘヴィなグルーヴが心地良いDEEP PURPLEの裏名曲、ファンキーなブルーズ・ロック#5ではジョン・ロードが突如高速クラシカル・フレーズで切り込み、スプリング・リバーブに蹴りを入れたりとアグレッシヴなソロを聴かせています。ほんのりとサイケなムードを漂わせた#7のセンチメンタルな感じはDEEP PURPLEでは珍しいですね。表情豊かに様々な歌唱を聴かせるイアン・ギラン、#5でのテクニカルなプレイやホンキートンク・ピアノなどで個性を発揮するジョン・ロードが楽しそうな一方、#1の淡白なギター・ソロに代表されるようにリッチーの影が薄い印象もありますが、バッキングではストラト独特のトーンも素晴らしく、タイトかつ結構ノッてプレイしている所に元セッションマンとしての矜持を感じさせます。Who Do We Think We Are

DEEP PURPLE / Burn

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イアン・ギラン、ロジャー・グローバーをクビにして、ほぼ無名の新人デヴィッド・カヴァーデイル(Vo)と元TRAPEZEのグレン・ヒューズ(B/Vo)を加えての第三期DEEP PURPLEの1作目となる1974年9th。男らしいディープ・ヴォイスのデヴィッドにハイトーンのグレンと、#1からいきなり新加入スーパー・ボーカリスト2名の個性が爆発。ロールしまくるイアン・ペイス(Dr)、ハード・ロック史に残るソロを聴かせるリッチー・ブラックモア(G)、ジョン・ロード(Key)らオリジナル・メンバーも大いに触発されテンションの高いプレイを披露。カッコ良いリフとクラシカルなソロを完備した様式美ハード・ロックの名曲となりました。ファンキーな#2。2人が交互にボーカルを取るロックン・ロール・ナンバー#3。ブルージーな#4。イアン・ペイスのドラムがリードする#5。など、その他の楽曲は2人の個性を活かしたPOPなボーカル・ナンバーが並び、ソフィスティケイトされたブルーズ・ロックに到達した感のある第二期とはまた異なる方向性を打ち出すことに成功しています。リッチー、デヴィッド双方とにとって後のキャリアでも重要なレパートリーとなるブルーズ・ナンバー#7。ジョン・ロードがシンセを駆使した実験色の強い#8。なども含め、バラエティ豊かなアルバム構成となっています。Burn

DEEP PURPLE / Stormbringer

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リッチー・ブラックモア(G)在籍最終作となった第三期DEEP PURPLEの1974年作。第二期を彷彿させるストレートなハード・ロック・ナンバー#1、#5にかつての面影を残しつつも、若き才能に溢れるデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)とグレン・ヒューズ(B/Vo)の発言権が増した為か、これまでに無かった要素がますます増加。二人がボーカルを分け合うファンキーな#2。二人とジョン・ロード(Key)の作曲によるAOR風バラード#3。これもリッチー抜きで作曲された、クラビネットのファンンキーなバッキングと二人のリード・シンガーのソウルフルな歌唱が楽しめる#4では、リッチーが珍しくメジャー・スケールでソロをプレイ。バッキング・ギターではほとんど聴こえない控えめなプレイに徹した反面、ソロではプロの意地を見せたんでしょうか。リッチーが作曲にからんだ#6、#7はリフを中心とし、ファンクな要素との融合を狙ったこの時期ならではの興味深いナンバー。ブルーズ・ロックの#8もツイン・ボーカルが新鮮です。ラストの#9はデヴィッドのディープ・ヴォイスが活きた美しいバラード・ナンバー。うっすらとしたメロトロンがさらに叙情味を加えています。リッチーが後のRAINBOWで頻発させるテイストのプロトタイプと言える#1での中近東音階によるギター・ソロや#8でのスライド・ギターによる美しいハーモニー。音色やフレージングが未だワンパターン気味ながら、#1のイントロや#3中間部のちょっとしたオーケストレーション、#6のソロなどでのジョン・ロードによるシンセ導入。といった部分に従来からのメンバーによる新機軸も感じられますが、バンド・サウンドとして昇華されるまでには至りませんでした。しかしその中途半端な感じがもたらしたバラエティ感により、印象に残るアルバムとしてバンドの歴史に刻まれたのも事実です。嵐の使者 Stormbringer

DEEP PURPLE / Made in Europe

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リッチー最後のステージ(当時)となったDEEP PURPLEパリ公演のライブ。デイヴィッドのつぶやく「Rock"n"Roll・・・」の後に切れ込むBURNのリフ。。。かっちょエエ〜。曲終わった後「デモクラシア!」って言ってるとずっと思ってました。本当は「ゴッド・ブレス・ユー」です、たぶん。

Made in Europe

DEEP PURPLE / Perfect Strangers

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黄金の第2期メンバーで再結成されたDEEP PURPLEの1984年第一作。イントロのストリングスによるバビロン風フレーズが若干RAINBOWっぽいものの、オルガンとギターのユニゾン・リフにイアン・ギラン(Vo)の声が乗ればやはりDEEP PURPLEな#1。オルガンのリフにらしさを残しつつも、割とストレートなロックン・ロール#2。何となくWho Do We Think We Areのヴァイブを感じるブルージーなリフを中心とした#3。オルガンとギターのユニゾン・リフがリードするシャッフル・ナンバー#4。リッチー・ブラックモア(G)の艶っぽいトーンによるソロが良い感じ。バビロン風クラシカルなキメが威厳すら感じさせる、ミディアム・テンポのタイトル・トラック#5。このテイストは以前の彼らでは無かった要素ですが、醸し出すムードはやはりDEEP PURPLE以外の何物でも無いのが面白いです。イアン・ギランの歌唱が活きる上質なGILLANと言った風情のロックなボーカル・パートと、PURPLE王道パターンのオルガンとギターが絡むクラシカルなインスト・パートが融合したノリノリのナンバー#6。リッチーによる繊細なタッチのギター・ソロをフィーチュアしたメロウなバラード#7。クラシカルな単音リフと、ボトルネック奏法をアクセントにしたバッキング・ギターの感じがRAINBOWっぽい#8。テンポ・チェンジがフックとなったメロディアスなハード・ロック#9。繰り返すシンプルな叙情パターンをバックに、リッチーとジョン・ロード(Key)を中心にジャムったインストゥルメンタル・ナンバー#10。自身のバンドでの活動を抱えたメンバー本人達の意向よりも、マネージメントやレコード会社など大人の事情を優先させて実現した再結成であることは間違い無いでしょうが、できあがった作品はさすがの出来。ソフィスティケイトされたブルーズ・ロックを完成させた往年の財産をベースに、メンバーがそれぞれのバンドで培った経験とHR/HMがメインストリームにあった80年代という時代を背景に、ボーカル・メロディをフィーチュアしたキャッチーなハード・ロック作品に仕上がってます。Perfect Strangers

DEEP PURPLE / Slaves and Masters

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Voにジョー・リン・ターナーが入りリッチー、ロジャーと合わせて5名中3名が元RAINBOWなこのアルバム、ある意味第?期レインボウなわけです。Drのイアン・ペイスがちょっと淡白ですな。

Slaves and Masters

DIO / Holy Diver

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ヴィニー・アピス(Dr)と共にBLACK SABBATHを脱退したロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)が、RAINBOW時代の盟友ジミ−・ベイン(B)、アイルランドの神童の異名を持つ若手ギタリスト ヴィヴィアン・キャンベル(G)と結成したDIOの1983年1st。ザクザクしたリフとパワフルな歌唱、テクニカルかつスリリングなギター・ソロがインパクトの高いメタリックなオープニング・チューン#1。ムーディなSEをオープニングに配した、威厳を感じさせるSABBATHタイプの#2。ヴィヴィアンの紡ぎ出すクリーンなアルペジオとロニーのメロウな歌唱が感傷的なムードの序盤から一転して、リフに乗ったメタリックなパートに展開する#5。ピッキング・ハーモニクスを絡めたリフが現代的な#6。などなど、ヘヴィ・メタルな佳曲に加えて、メロディアスな歌唱を伸び伸びと聴かせる#4やキーボードをデコレーションに使用した#8など、キャッチーなメロディでまとめたポップな楽曲も。ヴィヴィアンのソロは同郷北アイルランドの先輩、ゲイリー・ムーアの6連符フレーズが登場することもしばしばで思わず苦笑してしまう部分もありますが、流麗なフレージングやソリッドなリフにはコンテンポラリーなヘヴィ・メタルの感触も備えており、RAINBOWやBLACK SABBATHでの大仰で古典的なハード・ロックから一歩先に進んだロニーが理想とする新しいヘヴィ・メタルの創造に貢献しています。情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー

DIO / The Last in Line

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ロニー・ジェイムズ・ディオ(Vo)率いるヘヴィ・メタル・バンドDIOの1984年2nd。ヴィヴィアン・キャンベル(G)得意のルート音16分刻みと細かいコード・カッティングを融合した、ヘヴィ・メタル史に残るカッコ良い名リフを擁す、タイトな疾走感がオープニングにぴったりな代表曲#1。ドラマティックな展開と荘厳なリフにより、大物にしか出せないスケール感を纏った#2。メロディックでタイトな佳曲#3。サビ前のバッキング・ギターが印象的なドライヴィング・チューン#4。メロディアスなリフを持つミディアム・テンポの#5。コンパクトにまとまったキャッチーな#6。味わい深いメロディのポップな#7。素晴らしいギター・ソロが楽しめる#8。RAINBOWを想起させるシンセSEをオープニングに配した叙事詩的大作#9。#2や#9など、RAINBOW〜SABBATH期の様式美をコンテンポラリーなフィルターで再構築したクラシック感と、デビュー作で試みたモダンなヘヴィ・メタルが高次元で融合。ヴィヴィアンのギターが中域に厚みの加わったサウンドになった事でバンド・サウンドとしての一体感が増し、前作では勢い任せだったフレージングも起承転結を感じさせる構築度の高いものになり、楽曲を印象付けています。さらに楽曲のアレンジ自体にも様々なフックが用意されており、バンドの創造性が充実していたことが伺えます。The Last in Line

DWEEZIL ZAPPA / Confessions

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1991年に変人ミュージシャンを父に持つ息子が友達と録音したアルバム。友達はヌーノ・ベッテンコート、ザック・ワイルド、ウォーレン・デ・マルティーニ等。オヤジ譲りの変態な曲やビートルズのカバーが楽しい。ビージーズの「スティン・アライブ」では各ギタリストのバトルもあるよ。誰が誰かすぐに分かる個性はさすが。

Confessions

DURAN DURAN / Seven and the Ragged Tiger

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ニューロマンティック・バンドDURAN DURANの1983年3rd。DURAN DURANは青春の香りだ。全曲名曲。その中でも#5と#7が好きです。軟弱アイドル・グループと思われがちですが、GとSynの絡みつくようなアレンジとか侮れませんよ。

Seven and the Ragged Tiger

DEF LEPPARD / On Through the Night

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NWOBHMのムーブメントから登場したDEF LEPPARDの1980年1st。ギター初めて半年の少年がカッコいいリフつくってやるっ!っていう青臭い意欲満々で作ったかの#7が好きです。同時期のイギリスのバンドには無いメジャーな感じが漂う気がするのは後の世界的大ブレイクを知っているからか?

オン・スルー・ザ・ナイト

DEF LEPPARD / High 'n'Dry

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DEF LEPPARDの1981年の2nd。AC/DCで有名な名プロヂューサー ジョン”マット”ラングと組み出したアルバム。質感がAC/DCっぽくソリッドになって、後年の音に似てきた。名曲#4やライブではジョーもGを弾くインストの#5が好きです。このバンドは良い意味でのキャッチーさとHRなカッコ良さのバランスが絶妙なんですよ。既にこの頃から。そら売れるワ・・・・

High 'n' Dry

DEF LEPPARD / Pyromania

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DEF LEPPARDの1983年3rd。プロデュースは引き続きマットだ。このアルバム、オレ的には元GIRLのフィル・コリンが加入したことがとにかく一大事なワケだ。その後はチーム・プレイに徹しちゃって、すっかり大人しくなる(そのかわりセンスが良くなる)フィルもまだ髪がフサフサしていたからか?自信たっぷりに師匠のゲイリー・ムーア譲りの早弾きを#1や#3はともかくヒット曲の#2にも炸裂させちゃったりして。そういう意味でも彼らの中で1番好きなアルバムです。全曲穴無し!#2,#3,#4,#6が特に好きだ。大ブレイクの時は熟した! Pyromania

DEF LEPPARD / Hysteria

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リック・アレン(Dr)の腕の事故もあり、心配するファンを長い間待たせた結果発表されたのは問答無用のメガヒット・アルバムだった。DEF LEPPARDの1987年4th。これまでのソリッドなHRに加えグラム風味や英国風POPさも加味したことで、どの角度から見ても文句の付けようの無いアルバムに仕上がった。ビデオ・クリップもガンガン流れて全米も制覇。GIRLでは考えられない事だ。ナイス転職、フィル。

Hysteria

DEF LEPPARD / Adrenalize

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DEF LEPPARDの1992年作。Gのスティーブ・クラークが亡くなり、ギターはフィル1人でがんばって作ったアルバム。スティーブのテイストをフィルがコピーして弾いたという#5なんかは聴いてて涙が出そうです。レスポールの似合うギタリストが又一人、この世を去ってしまった。。。それにしてもこの#5、今聴いても良い曲だ。英国風であり彼らにしか作り出せない曲調だと思います。

アドレナライズ

DEF LEPPARD / Euphoria

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DEF LEPPARDの1999年作。グランジ・ブームのあおりを受けて道を見失ったバンドが初心に帰って作ったアルバム。オレには自らのパロディをやっているようにしか感じられない。それにしてもギターが2人ともゲイリー先生の弟子になってしまうとわ(フィル・コリンと”アイルランドの神童”ヴィヴィアン・キャンベル)・・・・・・デビュー当時想像もできんかったことだな。

ユーフォリア

DREAM THEATER / When Dream and Day Unite

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プログレッシブ・メタルを発明したDREAM THEATERの1989年1st。デビュー作にしてプロデュースにバンド自らが名を連ねている。ヴィジョンがはっきりしていたんだろう。既に自信満々に、後に通じるメロディアスなプログレ・メタルを展開している。今ほど変態っぽさは多くないし、Gのペトルーシはたまにモロ イングヴェイな所もあったり、VoはドミニシだったりしてちょいB級クサさもあったりして。ブックレットのメンバー写真の印象がまたB級クサ〜。こんなやつらがこれほどBIGになるなんて誰も思わなかった。 When Dream and Day Unite

DREAM THEATER / Images and Words

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1stアルバムでの唯一の弱点だったボーカルがチャーリー・ドミニシからジェイムズ・ラブリエにチェンジしたDREAM THEATERの1992年2nd。HMとしてのカッコ良さとプログレッシブなテイストが高次元で融合した#1,#3、キャッチーなAORチューン#2など序盤で既に前作から数ランクもバージョン・アップした手応えが感じられます。メロディとスケール感に息を呑む#4,#8を適所に配しながら、何といっても本アルバムのハイライトは#5。プログレッシブなアヴァンギャルドさ・変拍子などが、メタルの文脈の中でヘヴィネスと攻撃性を兼ね備えて表現されたこのテクニカルなエピック・チューンの登場を持って、いよいよDREAM THEATERが他に類を見ない独自のプログレッシブ・メタルを完成させたと言えるでしょう。そして当時初来日公演を行った川崎クラブ・チッタでは、開演前、「本当にできるのか?」と値踏みするような表情で待っていたバンド・マン達中心のオーディエンスが、1曲目から口をポカーンと開けてアゴがはずれるほど驚愕することになります。その感慨深い曲も#5でしたね。 Images and Words

DREAM THEATER / Awake

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前作 Images and Wordsで独自のプログレッシブ・メタルを確立したDREAM THEATERの1994年3rd。キャッチーで開放感や清涼感すら漂わせた前作の路線でそのまま行く事も可能であったろうに、彼らが選択したのはダーク&ヘヴィ路線。ジョン・ペトルーシ(G)のダウン・チューニングしたギター、ケヴィン・ムーア(Key)のダーティなオルガン・サウンド、ジェイムズ・ラブリエ(Vo)のわざと潰した様なヴォイス・・・当時はかなり衝撃でしたが、バンドとして年月を経て豊富になったカタログのラインナップを振り返ると、ごく自然な流れにも思えてきますね。真相が、飽くなき進化を求めてのことなのか、全米を席巻したグランジ・ブームの影響なのかはともかく。変態且つ屈折したムードの#4や弾きまくるペトルーシのプレイが熱い#5の前後を軽いタッチの#3や#6で繋ぎ、アルバムのハイライト#7〜#8が登場。ヘヴィなリフがリードしつつもツボを心得たストリングスを中心としたシンセのアレンジが秀逸で、冷ややかな感触を楽曲にもたらし独特なムードを醸成しています。このアルバムを最後にバンドを去るゲヴィン作詞作曲の絶望的ナンバー#11のテーマ・メロディを#7にさりげなく挿入するあたりも、マニアックなリスナーの知的好奇心をくすぐりますね。Awake

DREAM THEATER / A Change of Seasons

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プログレッシブ・メタルの祖 DREAM THEATERのミニ・アルバム。IMAGES AND WORDS制作時のアウト・テイクを完成させた7部構成23分超の組曲#1を中心に、1995年1月ロンドンはロニー・スコット・ジャズ・クラブでのライブを収録したカヴァー曲集を加えた構成となっています。#1はこの時期のDREAM THEATERらしいメロディアスで割りとストレートなプログレッシブ・メタル。前作AWAKEを最後にバンドを去ったケヴィン・ムーアの後任にデレク・シェレニアン(Key)が加入、ダーティなオルガン・サウンドで新機軸を発揮すると共に、ソロでは申し分無いテクニックを披露しています。続く#2、#3、#4はそれぞれエルトン・ジョン、DEEP PURPLE、LED ZEPPELINのカヴァーで、捻った選曲が興味深いです。#3でのジェイムズ・ラブリエ(Vo)の歌唱がシャウトを交え活き活きと伸びやかなのが象徴的で、バンドもリラックスして楽しみながらプレイしていたんでしょう。#5はPINK FLOYDのIn The Fresh?、KANSASのCarry On Wayward Son、QUEENのBohemian Rhapsody、JOURNEYのLovin, Touchin, Squeezin、DIXIE DREGSのCruse Control、GENESISのTurn It On Again等彼らが影響を受けたバンド達の楽曲をメドレーでプレイしたもの。いわゆるプログレ期では無いGENESISの楽曲を取り上げたのもおもしろいですね。。A Change of Seasons

DREAM THEATER / Falling Into Infinity

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DREAM THEATERの1997年作。Key後任はデレク・シェレニアン。ジャケの雰囲気やおなじみのバンド・ロゴを使用していない点など、なんかイマイチ印象の薄いアルバムだなー。

Falling Into Infinity

DREAM THEATER / Metropolis PT2 : Scenes from a Memory

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DREAM THEATERの1999年5th。とにかく発売前からコンセプト・アルバムであることがアナウンスされていて、その謎めいたストーリーをどう表現するのか楽しみで即購入。#2でつかみはOKだ。カッコええ〜。新加入のジョーダン・ルーデスが弾きまくり&カーツェルのリボンコントローラーこすりまくりで奮闘してます。もうこれはアルバム1枚丸ごと1つの名曲って感じです。ヘヴィネス、テク、変態、メロディ、感情の迸り(byペトルーシ#11)等彼らの全ての魅力が入ってます。全人類が一家に一枚常備させるべきアルバムです。 Metropolis Part 2: Scenes from a Memory

DREAM THEATER / Six Degrees of Inner Turbulence

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DREAM THEATERの2002年6th。前作で全てをやりつくした彼らが次にどういったものを提示してくるのか。まさか2枚組とは。そーきたかって感じです。独立した曲のDisk1とコンセプトのDisk2という構成ですが、自らの枠に縛られてるような窮屈な印象があるなー。Disk2はジョーダン君がんばりすぎでシンセ音多すぎ。ディズニーのパレード音楽が安っぽくなった感じだ。とはいっても他の凡百のバンドの100倍は良い内容なんですよ、これで。Disk1の#3が一番好きです。うっすらとしたストリングス、静と動のメリハリ、メロディがたまらん。逆回転ソロの構築も変態&天才的だ。 シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス

DREAM THEATER / Train of Thought

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DREAM THEATERの2003年7th。前作の反省からかスタイリシュにストイックにダーク&ヘヴィ・サイドに焦点を絞り込んだアルバム。全7曲という構成、ジャケの雰囲気も最高。なんでこのアルバムの評価が低いのか理解に苦しむ。歌がもっと聞きたいやつは凡ジョビとかお子様ロック聞いてろや。もーペトルーシ君がキチガイのごとく弾きまくってます。#5〜#6が好きだ。#6は当時5歳の息子も口ずさむ程キャッチーなメロディック変態メタル・インストに仕上がってるし。#7はちょっと過去の亡霊引きずった感もあるが、さすがに良くできてます。

トレイン・オブ・ソート

DREAM THEATER / Octavarium

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DREAM THEATERの2005年8th。思わせぶりなアートワークと24分の大作#8の存在が往年のプログレ・バンド達への憧れとリスペクトを感じさせて微笑ましいな。#1の終わりに#8のメロの一部をさりげなく挿入するあたり確信犯って感じです。#2や#4にはメロディ派も満足でしょう。それはそれでOKだけどオレは#5以降がいいな。#8のポルタメントたっぷりのメロはジョーダン君がコレ↓でやってるのかなぁ?それとも単にラップ・スティール?
http://www.hakenaudio.com/Continuum/html/overview/Intro.html  Octavarium

DREAM THEATER / Systematic Chaos

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DREAM THEATERの2007年9th。タイトルが良い。これ以上彼らの音楽を端的に象徴する単語があるだろうか?そして内容は・・・実は相当聴き込むまで自分でもこのアルバムの評価が定まらなかった。で、漸く分かった。まず2部に分けた#1と#8が弱い。#1はこれからっていうタイミングで終わっちゃうし、#8も盛り上がるまで時間を要する割りに大団円もイマイチだ。これが引っかかってたんだな。他は最高。出世作の2ndアルバムを想起させるメロディアス・ハードな#2、ペトルーシ&ジョーダンのソロがカッコ良い#3、ミュングのBが大活躍のヘヴィな#4、内省的プログレな#5、ヘヴィでメロディアスな所が前々作あたりからの作風な#6、そして壮大な叙事詩#7。特に#7が強力なだけに#8の存在が霞むんだよなぁ。ま、でも4thアルバムよりは好き。 Systematic Chaos

DREAM THEATER / Black Clouds & Silver Linings

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DREAM THEATERの2009年10th。商売上手なRoadrunner移籍第2弾。何とビルボードのアルバム・チャート6位に!市場全体のアルバム・セールスが不振の中、アルバム・オリエンテッドなファンがこぞって購入した結果というのが背景にあるとは思うが、びっくりです。長尺4曲を含む6曲構成で全体的に非常にメロディアスな印象。短い#2,#3ではキャッチーなDTらしさをコンパクトな楽曲にまとめるとともに、その他の大作ではそれぞれ違った個性でDTのプログレッシブ面を表現してます。特に終盤。ジョン・ペトルーシ(G)のエモーショナルなフレーズが感動を呼ぶ、マイク・ポートノイ(Dr)が亡き父への想いを込めたスケールの大きな#5、ギターやポルタメントの効いたシンセのアルペジオを中心にプログレッシブに畳み掛ける序盤のインストパート、カッコ良い4拍子+5拍子による疾走パターンとヘヴィネス・パターンの対比でアレンジの冴えを見せるヴォーカルパートを持つ#6。この2曲は強力です。とりわけ、メロディ・緊張感・プログレッシブな展開・メタル的なカタルシスを兼ね備えた#6は新たなマイ・アンセムになろうかという出来。 Black Clouds & Silver Linings

DREAM THEATER / A Dramatic Turn of Events

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DREAM THEATERの2011年11thアルバムA Dramatic Turn of Events。バンドの創始者でありプロデューサー、スポークスマンでもあったマイク・ポートノイ脱退のニュースは衝撃的で意外だったが、後任を迎えてアルバム制作もするという報に接してまず感じたのは、「これで、下手なラップ調ボーカルを聴かなくて済む」という、後ろ向きな安堵感だった。そして、新作発表が近づくにつれ期待感と共に不安感も起こってきた。マイク・ポートノイが一部のリフを書いたりといった事はあったようだが、メロディ面での才能はもう一人のプロデューサーであるジョン・ペトルーシ(G)やジョーダン・ルーデス(Key)が健在なので大丈夫として、曲の構成やコンセプトといった大局的な側面でのパワーダウンは避けられないだろうということ。確かに件の「ド下手ラップ」のように、強権的な手法が裏目に出たケースもあっただろうが、我々の気づかない部分で楽曲やアルバム構成にDREAM THEATERらしいプログレッシブな先取性やカッコ良さをもたらしていたのも実はマイク・ポートノイだったのかも知れない。という前提で新作A Dramatic Turn of Eventsを聴きこんでみた。まず感じるのは、手堅くまとめた安定感。新加入のマイク・マンジーニ(Dr)のプレイ、Images and WordsやScenes from a Memoryを想起させるメロディアスなボーカル・パート、随所に見られるDREAM THEATERらしいテクニカルなアンサンブル、等々。どこにも破綻が無く非常にスムーズにDREAM THEATERの世界が展開されている。しかし、スムーズすぎるが故にフックが少ない。ボーカル・パートは確かにメロディアスだがほとんどがマイナー調のみでの展開で、例えば前作収録の名曲The Best of Timesのようなメジャー/マイナーの明暗があまり描かれていない為、メロディの良さがドラマティックに昇華しないのだ。また、インスト・パート以外ではミディアム・テンポが目立ち、リズム的な緩急もあまり感じられない。これらの結果、手堅くまとまってはいるが意外性に乏しく新しさも感じられないのだ。しかもまずいのが、#2のローファイ風ブレイク・ビートや#5におけるシャーマンのホーミー風SEなど、既に色んなバンドが取り入れてきた手垢の付いた手法をDREAM THEATERともあろうバンドが導入してしまっている事。これにはもはや失望をも感じてしまった。果たしてマイク・ポートノイが健在だとしたら、これらの要素はどうなっていたんだろうか。DREAM THEATERもかつて70年代の名バンド達がそうだったように、自らが創り出した様式の中にはまり込んでいくことになるのか。DREAM THEATERの新作ということでどうしてもハードルが高くなってしまうが、決して駄作な訳ではなく、アルバム随一のプログレッシブ・チューン#3のザクザクしたリフからの超絶インスト・パート、#4や#8でのジョン・ペトルーシの構築性とエモーションを兼ね備えたギター・ソロ、メロウなバラード#7でのジャエイムズ・ラブリエ(Vo)の表現力、#8の緊張感から開放される劇的なアレンジなどなど、さすがDREAM THEATERと唸らせるピンポイントでの聴き所が豊富なのは事実。ただそれだけに、全体的な小ぢんまり感が残念。 A Dramatic Turn of Events





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