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REVIEW A

AGENTS OF MERCY / The Fading Ghosts of Twilight

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スウェーデンのプログレッシブロック・バンドTHE FLOWER KINGSのロイネ・ストルト(G/Vo)による新プロジェクトAGENTS OF MERCYの2009年1st。メンツは、Nad Sylvan(Vo)、Biggo Zelfries(Key/Violin)、Pat Mastelotto(Dr)、Jimmy Keegan(Dr)にTFKからはお馴染みのJonas Reingold(B)、Zoltan Csorsz(Dr)。Nadのヴォーカルはフィル・コリンズとロイネを足して2で割ったような、若干演劇風味が入った渋い感じ。そして肝心の音楽性ですが、ここ数作ではコテコテの桃源郷シンフォニック路線に落ち着き気味の本家TFKには無い陰影や叙情性が、アダルトにリラックスしたムードの中にも程良く盛り込まれており大満足です。デジタル・シンセによる過度な装飾は皆無でピアノ、オルガン、モーグ、メロトロン、ローズ、ウーリッツァーといったオーガニックなキーボード達のサウンドやアレンジが、より楽曲と各パートのプレイの魅力を引き出してます。ロイネによる円熟のトーン・コントロールも冴え捲くってます。The Fading Ghosts of Twilight

AGENTS OF MERCY / Dramarama

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ロイネ・ストルト(G)とナッド・シルヴァン(Vo)のプログレ・プロジェクト・バンドAGENTS OF MERCYの2010年2ndアルバムDramarama。一発で耳に残る奇妙なメロディのリフレインや、GENESISっぽい7拍子が初期FLOWER KINGSを思わせる、ロイネ・ストルトが得意なタイプの典型的プログレッシブ・チューン#1。メロトロンが哀愁を呼び起こす、メロディアスなシンフォニック・バラード#2。ハモンドB3のバッキング・リフが印象的な#3。ラレ・ラーション(Key)がシンセを弾き捲くる凄まじいソロをフィーチュアした神秘的なムードの#4。フレットレス・ベースのまろやかな音色がリードする、FLOWER KINGSの桃源郷テイスト漂う#5。SUPERTRAMPっぽいウーリッツァーの音色がペーソス感を、ストリングスのオブリガードがELOを想起させる#6。勿論メロトロンも効いてます。ちょっとセンチメンタルなフォークロア風サビを持つ透明感あるプログレッシ・フォークの#7。アコギとスライド・ギター中心のシンプルなアレンジの#8。ウクレレとウーリッツァーのパーカッシブなバッキングに乗せてナッドの歌唱が物語を紡ぐ#9。メロトロンによる大仰なオープニングから一転して、軽く歪んだエレピをバックにシンフォニックなパートも含めて展開する#10。コーラス・パートや重層的なシンセによるシンフォニック・パートがGENESISっぽいテイストの#11。壮大でメロディアスなバラード#12。60年代末から70年代初頭のサウンドやヴァイブを再発見するというコンセプト通り、メロディアスでレトロなムードのプログレッシブ・ロックが展開されているのは前作と同様ですが、今回はヨナス・レインゴールド(B)、ラレ・ラーションら脇を固めるメンツもライブを通して固定され、よりバンドらしくまとまってきました。と同時に、各人の個性も浮かび上がってきました。特にナッド自ら作曲した、とぼけたムードの歌唱を活かしたキャッチーな歌モノの連作#6,#7,#8,#9における、英国っぽい叙情性が最高。全体的にはロイネ色の濃い楽曲とアレンジが目立つ中で、良いアクセントになっています。 Dramarama

AFFINITY / Affinity

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英国ジャズ・ロックバンド5人組 AFFINITYの唯一作。カヴァー曲を中心にフィンランド出身の女性シンガー リンダ・ホイル(Vo)のボーカルをフィーチャー。#1ではLED ZEPPELINのジョン・ポール・ジョーンズがブラス・セクションのアレンジを担当、リンダのパワフルな歌唱にマッチした独特なグルーヴを醸成しています。ジャジーでムーディなパートとオルガンのリフに乗った高揚感ある展開に発展するパートとの対比が見事な#2では、リントン・ネイフ(Key)による軽く歪んだオルガンがクールなモード奏法から一転してメロディアスなフレーズを紡ぐソロプレイも聴き物。ストリングスとコーラスをバックにクリーンな美声が堪能できる#3、ハスキーで力強い歌唱とクリーンで優しい歌唱を使い分ける#4、とデビュー作とは思えない表現力を見せるリンダ。ブラス・セクションがヘヴィなグルーヴをもたらすブルーズ・ロックのオリジナル・ナンバー#5はリンダのパワフルな歌唱とマイク・ジョップ(G)のソロがハイライト。ボブ・ディランのカヴァー#7では、スピード感あるオルガンのインプロビゼーションとリンダのパワフルな歌唱が交互に登場、11分超にわたって怒涛の演奏を聴かせます。ジャケット・アートはキーフ。Affinity

ARGENT / Nexus

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ブリティッシュ・ビートバンドZOMBIESのリーダーだったロッド・アージェント(Key/Vo)が結成したARGENTの1974年5th。このアルバムを最後にRAINBOW等への楽曲提供でお馴染みのラス・バラード(G/Key/Vo)が脱退します。コホーテク彗星をテーマにした冒頭のインストゥルメンタル3部作や長尺の#5等プログレッシブな曲展開を好むアージェント。メロトロンが美しい#4や#6等のキャッチーでコンパクトな楽曲を提供するバラード。と、対照的な2人のカラーをはっきり主張していながらも、ARGENTというバンドの個性として昇華され、魅力的なアルバムに仕上がっています。ピアノ、ハモンド、モーグ、メロトロン、クラビネット、チャーチオルガン等キーボード群を駆使し、豊富なアイディアと類い稀な個性をメロディアスなハード・ロックという解りやすいフォーマットで提示した名盤です。

Nexus

ASIA / Asia

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YESのスティーブ・ハウ(G)、元KING CRIMSONUKのジョン・ウェットン(B/Vo)、元ELPのカール・パーマー(Dr)、「ラジオスターの悲劇」でヒットを放ったエレクトロPOPバンドBAGGLESのジェフリー・ダウンズ(Key)によって結成されたプログレ界のスーパー・バンドASIAの1982年1st。POPながらも少々ガチャガチャしたギター・ソロがスティーブならではの#1。ホルンっぽいシンセのイントロ、透明感あるギターのオブガード等フック満載の#2。場面転換を巧みに取り入れた#3。ポジティブで開放的なムードの#4。クラシカルで大仰なイントロのハード・ポップ#5。叙情メロディとドラマティックな中間部を持つ#6。シンセとギターによるユニゾン&ハーモニーが印象的なバラード#7。シンセによるシンフォニックな終盤でアクセントをつけた#8。もはやAORとも言える歌メロ部といかにもプログレなシンセ・ソロが違和感無く融合している#9。等々、プログレッシブ・ロックのドラマティックかつシンフォニックなエッセンスをキャッチーな歌メロと共存させ、4〜5分のコンパクトな楽曲にまとめたプロの手腕とセンスがメロディアスなものを求める時代にマッチして大ヒットしました。詠時感〜時へのロマン

ASIA / Alpha

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英国のPOPなプログレッシブ・ロック・バンドASIAの1983年2nd。まぁ当時は田舎の少年だったのでプログレ云々なんて言葉も知らないし、本当に純粋に感動してましたね。今聴くと、1stよりも大幅増量された空間系エフェクトによるモワっとした音像がいかにも80年代っぽいです。ジェフリー・ダウンズはどんなシンセ使ってたんでしょうか?ストリングスとかブ厚いけど爽やかだし#4のふくよかなホルン、#5冒頭のキラキラ音等、気になりますね〜。ローランドJUPITER8(アナログ・ポリフォニックシンセ)が1981年発売、ヤマハDX7(FM音源搭載のデジタルシンセ)が1983年発売なんでこの辺のヤツでしょうか?ジョン・ウェットンがKING CRIMSONUKで垣間見せていた叙情性やキャッチーさがダウンズの才能と化学反応を起こし、POPのフィールドで開花。全編シンフォニック且つコンパクトな名曲揃い。それでいて、突然掻き毟るように弾き捲くるハウのギターやさりげなく7拍子な#9にプログレ者の矜持も感じます。ロジャー・ディーンのジャケット・アート も素晴らしいです。Alpha

ASIA / Astra

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ASIAの1985年3rd。前作Alpha発表後のジョン・ウェットン(Vo/B)脱退(後に復帰)に続き、このアルバムのリハーサル中にスティーブ・ハウ(G)が脱退。 スイス人の父とネイティブ・カナディアンの母を持つカナダ生まれのスイス人マンディ・メイヤーが後任で参加してます。スティーブ・ハウのガチャガチャした感じと比べると、マンディ・メイヤーの落ち着いたソツの無いプレイの方が全体的にコンパクトなAOR路線となったバンド・サウンドにフィットしているように感じます。HR出身のルーツを垣間見せるエッジの立ったシャープなリフ・ワークやメロディアスなフレージングが光るギター・ソロ、繊細でクリアなアルペジオなど幅広い引き出しを感じさせる活躍でベテラン・メンバーと同等に貢献してます。シンフォニックな要素が減ったとはいえウェットンの書いた曲はさすがにどれも良い出来ではあるが、前作までの売上に達せずバンドは一時解散状態となってしまいます。
Astra

ASIA / Phoenix

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ジョン・ウェットン(B/Vo)、ジェフ・ダウンズ(Key)、スティーヴ・ハウ(G)、カール・パーマー(Dr)のASIAオリジナル・メンバーによるAlpha以来25年ぶりのスタジオ・アルバム2008年作。独特の空間処理と80年代ハイブリット・シンセ風キラキラ音が一気にあの頃を思い起こさせる、ASIAらしいメロディアスなナンバー#1。冒頭のファンファーレとマーチング・ドラムで、これは一大プログレ大作が来るなと思わせておいて、ボーカルが入るとメランコリックで上質なAOR路線に展開する#2。ジョン・ウェットンが抜群の歌唱力で歌い上げるバラード#3。シンセのシーケンス・フレーズにコーラスやシタールを加えた幻想的なムードのインストゥルメンタル・パートで、カラフルなシンセのデコレーションが映える歌パートをサンドした組曲#4。スティーヴ・ハウ得意のラップ・スティールがアクセントとなった#5。シンセ・ソロや終盤の厳かなチェンバロが良い感じです。ピアノ伴奏にフルートやチェロを交えた序盤から、スケールの大きなバラードに発展する#6。緩急とキラキラ音シンセでキャッチーに迫る#7。深みのあるメロディを綴るバラードに、ドラマティックかつシンフォニックなインストゥルメンタル・パートを挿入した組曲#8。スティーヴ・ハウのアコギ・ソロ〜ラップ・スティール・ソロが泣かせます。本アルバムのハイライトです。エキゾチックなムードを漂わせたハウ作の#9。Globusのカヴァー#10。甘いサビメロを中心ににマンドリン、スティール、シンセが丁寧にメロディを紡ぐ叙情的な#11。印象的なメロディを散りばめたAORナンバー#12。広がりのある開放的なサウンド、メロディアスでキャッチーな楽曲、時に意外な曲展開やシンフォニックなインストゥルメンタル・パートにプログレ者の矜持を滲ませた、ASIAらしさの揃った好アルバムです。 Phoenix

ASIA / Omega

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再結成オリジナルASIAの2010年第2弾。躍動感に溢れたハード・ポップ#1。ハウ/ウェットン作のムーディな#2。冒頭のシズル感あるピアノのアルペジオが印象的な#3。溌剌としたヴァースとメランコリックなサビの対比が見事です。パッド系シンセやアコギの柔らかなタッチが心地良い、サビのクラシカルなコード進行に気品が漂うバラード#4。流れるようなピアノのアルペジオがリードするポジティブなムードの#5。間奏での7拍子リフのフックが良いアクセントになってます。シンセ・ストリングスやティンパニによる大仰なパートをサラっと溶け込ませた余裕のセンスに、メンバーの年輪を感じさせるバラード#6。テクノ風?リフにスティーヴ・ハウ得意のスライド・ギターが絡む#7。ジョン・ウェットンの歌唱をフィーチャーしたセンチメンタルなバラード#8。どこか郷愁を感じさせるメロディがELOっぽい、軽快なシャッフル・ナンバー#9。エキゾチックなフレーヴァーをまぶしたフォークロア風バラード#10。爽快なブラス・ストリングスのシンセ・リフを持つストレートなASIA王道ナンバー#11。メロトロン風なクワイヤをうっすらと潜ませたドラマティックなバラード#12。スティーヴ・ハウ(1947年)、ジョン・ウェットン(1949年)、カール・パーマー(1950年)、ジェフ・ダウンズ(1952年)、と平均年齢60歳超えとは思えない若々しいサウンドの中に、豊富な引き出しからの老獪なアレンジを忍ばせた各曲のキャラ立ちも見事。彼らにしか成し得ない極上のハード・ポップが全編を覆っています。その上、#3におけるカール・パーマーのドラム・ソロ、随所で切れ味鋭いオブリガードを聴かせるスティーヴ・ハウなど、個人技も楽しめるんだから売れるのも納得です。Omega

ATOMIC ROOSTER / Atomic Roooster

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ヴィンセント・クレイン(Key)、カール・パーマー(Dr)、ニック・グラハム(B/Vo)により結成されたギターレスの3人組 ATOMIC ROOSTERの1970年1st。オルガンによるリフをメインに時折ピアノを織り交ぜ、手数の多いドラムとランニングするベースとのアンサンブルに男っぽいヴォーカルが乗った、ブルーズ・ロックがベースのパワフルなハード・ロックを展開。最大の聴き所は3人によるインストパートでのスリリングなインプロビゼーション。唯一の和音楽器であるオルガンが多彩な、しかしあくまでもロックなフレーズでリードし、リズム隊がそれに応える熱いパフォーマンスが楽しめます。勿論パワフル一辺倒ではなく、ピアノとフルートをバックにクールなメロディを歌うヴォーカルが寂寥感を湛える#3では、静かな中にもメリハリあるアレンジで7分弱のドラマを演出するなど構成力も巧みです。カール・パーマーはこの1作のみで脱退し、EMERSON,LAKE & PALMERに参加します。
Atomic Roooster

ATOMIC ROOSTER / Death Walks Behind You

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英国のプログレッシブ・ロック風味なハード・ロック・バンドATOMIC ROOSTERの1970年2nd。1stからカール・パーマー、ニック・グラハムが脱退。ヴィンセント・クレイン(Key)に新メンバー、ジョン・カン(G/Vo)、ポール・ハモンド(Dr)を加えた3人組でレコーディング。ダークなピアノに導かれ、スリリングな単音下降リフのギターがヘヴィネスを付加するハード・ロック・ナンバー#1。ユニゾン・リフを軸に、ソリッドなギターとマイルドなオルガンの特性を活かした緻密なアレンジとソロで聴かせる#2。ファンキーなテイストに英国ならではのヒネリも効かせた#3。冒頭の厳かなオルガン・フレーズにブルーズ・ベースのギター・リフが自然と溶け込み、キャッチーなハード・ロックに発展する#4。叩き捲くるドラムにオルガンとギターの熱いソロ・バトルも楽しめます。引き摺るようなユニゾン・リフを持つハード・ロック#5。キャッチーな中にもタイトなアンサンブルでのキメがカッコ良い#6。ロックン・ロールに展開するインストゥルメンタル・パートを内包する、クールな叙情を湛えたピアノがリードするバラード風ナンバー#7。空間を埋める手数の多いドラミングをバックにした左右にパンニングされたギターとオルガンの緻密にアレンジされたリフをベースに、オルガン、ピアノ、ドラムのフリーなソロをフィーチャーした#8。一応ギターレスの3人組だった1stとはかなり趣が異なり、インストゥルメンタルの#2をはじめギターを大幅にフィーチャー。オルガンとの絡みつくようなアレンジでのリフやソロでのバトルなど、ダークになったサウンドに合わせソリッドなギターの導入でハード・ロック度が上昇しています。 Death Walks Behind You

AUDIENCE / Friends, Friends, Friend

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フォークをベースにした英国の4人組プログレッシブ・ロック・バンドAUDIENCEの1970年2nd。鍵盤をほとんど使用しないかわりにキース・ゲメル(Sax/All Woodwind)の管楽器が大活躍。彼のメロディアスなオブリガードが時にハワード・ワース(Vo/G)の粘っこいボーカルを食うくらい印象に残り、フォークにしてはパワフルなリズム・セクションと合わせてこのバンドの個性を確立しています。サックスがアクセントになったフォーク・ロック#1、#2、#5。かわいらしいリコーダーのバックに哀愁の歌メロが乗る#3。サックスがテーマ、ソロと暴れまくる8分超の#4。マイルドなサックスをフィーチャーし変幻自在に展開する室内楽風インストゥルメンタル#6。激情を叩きつけるボーカル・パートと幽玄なフルートによる静寂パートを対比させた#7。アコギのアルペジオとペーソス感漂うサックスをバックにしたバラード#8。等々、収録曲はバラエティに富んでおり飽きさせません。
Friends, Friends, Friend

AUDIENCE / The House on the Hill

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英国の4人組プログレッシブ・フォーク・ロックバンド AUDIENCEの1971年3rd。アコギの繊細なアルペジオやコード・カッティングにキース・ゲメル(Sax etc)のテナー・サックス/クラリネット/フルートがアクセントとして加わるバッキングに、ほど良くリラックスした感じの歌メロが乗る独特のサウンド。オープニングの#1から木管を操るキースのプレイが既に全開。ゆったりした序盤から3連パート、テンポアップしたエキサイティングなソロ・パートと目まぐるしく展開する中で7分超の長尺を感じさせないくらい随所に大活躍しております。アコギの素晴らしいフィンガー・ピッキングに、ゲストのストリングス・セクションが初めはうっすらと霧のように、終盤は激しく絡むドラマティックな展開を見せる#4。黒人ブルーズ・シンガー スクリーミング・ジェイ・ホーキンスのカヴァーをアコギやフルート、ヴィブラフォンを使用し寂寥感あるフォーク・ロックに仕上げた#7。フルートのインプロビゼーション、ドラム・ソロ、テープ・エコーを掛けたサックス・ソロをフィーチャーしジャズ・ロック風に迫る#8。等々、ほぼ鍵盤無しの限られた編成でいながら、起伏あるアレンジでアルバムをバラエティ豊かに演出しています。ジャケット・アートはヒプノシス。
The House on the Hill

ARTI E MESTIERI / Tilt

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イタリアの6人組ジャズ・ロック・バンドARTI E MESTIERIの1974年1st。フリオ・キリコ(Dr)の繰り出す手数の多いドラミングを中心に鍵盤とギターがバックを固め、ヴァイオリンとサックスがメインのメロディをクールに奏でるスタイルで統一されています。が、しかし、そのオーガニックな響きゆえに温かみをも同時に醸し出した独特のサウンドになっているのがポイント。そしてそのクールなインストゥルメンタル・パートと対比を成すのが、ボーカルが入った時の静かな叙情。特に#2の囁くようなボーカルとジワジワ染み入るメロトロンによる、もう反則っていうくらいの叙情味は印象に強く残ります。又、普段はバッキングに徹しているギターも、#4では突如スリリングな早弾きソロで前面に出てきます。そんなロック的熱さも魅力。クールなジャズ・ロックと優しい叙情を交差させた13分超の#7のドラマティックさは圧巻。バンド名通り、芸術家の感性と職人の技術が高次元で融合。全9曲中インストゥルメンタル・ナンバーが7曲という構成でいながら、親しみ易く歌心を感じさせるアルバムなんです。 Tilt

ATOLL / L'araignee-Mal

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フランスのプログレッシブ・ロック・バンドATOLLの1975年2nd。邦題は「組曲夢魔」。ストリングス・アンサンブル系シンセの白玉リフが霧のように覆う中を、台詞のようなフランス語のボーカルが浮遊する耽美な#1。軋むヴァイオリンの不協和音と共にムードが次第に不穏なものに変化する中間部や、ギターやヴァイオリンによるアバンギャルドなソロがもたらす終盤に見られる混沌との対比で、美をさらに強調しているかのようです。ヴァイオリンが展開をリードする#2は、前半ではせわしなく小刻みなビートを繰り出すドラム&ベースをバックにシンセが、後半ではファンキーに変化したリズムをバックにギター、ヴァイオリン、シンセが次々にソロをキメるテクニカルでカッコ良いジャズ・ロック。ヴァイオリンの物悲しいフレーズと歌い上げるボーカルによる叙情パートと、プログレ的キメのアンサンブルを盛り込んだクールなインストゥルメンタル・パートが融合した#3。タイトル組曲#4は、パーカッションと不穏なヴァイオリンがKING CRIMSONのようなインプロビゼーションを繰り広げるフリーな導入部から、徐々に整合性ある叙情ボーカル・パートにシームレスに移行する展開が天才的。7拍子のエレピによるリフがやがてポルタメントの効いたシンセのリフにチェンジすると同時にボーカルのテンションもアップ、軽やかなリズム隊と一丸となってスペイシーに盛り上がります。さらに、その余韻にクロス・フェードしつつ、クラビネットの硬質なリフが取って代わり、妖しいムードのインプロビゼーションからシンセ・ソロを経て激しいボーカル・パートを含む#4 c)へ。ラストの#4 d)は、シンセ・ストリングスをバックにしての叙情ボーカル・パートとギターが甘いトーンのフレーズを奏でる静かなパートから徐々にヒートアップ。エレピやヴァイオリンも参戦しての混沌の絶頂で、突如キメのユニゾン・フレーズによりビシっと終わるカタルシス。テクニカルでスリリングなジャズ・ロック的側面のカッコ良さと、優雅で耽美なシンフォニック・パートの美しさが両方味わえます。 L'araignee-Mal

AVA INFERI / The Silhouette

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ポルトガルのメタル/ダウンテンポ・バンドAVA INFERIの2007年2ndアルバム。オペラティックな女性ソプラノ・ヴォイスをフィーチュアした、徹底してスロウで寂寥感たっぷりのサウンド。
オーガニックなのに冷ややかな質感の音はまさしく、THE 3RD AND THE MORTAL直系のもの。 しかし、ヴォーカルのメロディが孤独感や不安感を煽りつつも、反面非常に明解なため聴きやすくなってます。 勿論、POPという意味ではありません。 他に類を見ない、独特の呪術的なメロディが印象的です。 昨今のゴシック・メタルがシンフォニック路線でどんどん壮麗になって行くに従って、失われてしまった妖しさや1種の神々しさが健在なこのバンド。 辺境だからといって侮れません。 むしろ辺境だからこそ、純粋培養されたのかも。 The Silhouette

AFTER FOREVER / Decipher

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オランダの女性Voゴシック・メタル・バンドAFTER FOREVER 2001年作。あんまり印象無い。

Decipher

 

AL DI MEOLA / Elegant Gypsy

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ギター少年だった僕は、あるギター雑誌に書かれていた究極のテクニカル・ギタリストを表現する言葉として「ディ・メオラの右手、ホールズワースの左手」という一節が頭から離れなくなってしまっていた。なにしろリッチーとかジミー・ペイジしか知らん中学生だ。一体何者!とおもいつつ、いつかは対決しなければならないと相手だと思っていた。そしてコレを買って、聴いて、ショックを受けました。ロックな世界とはまるで違う世界、そして整然としながらも炎のごときピッキングの嵐!4曲目なんて邦題「スペイン高速悪魔との死闘」だもんな。ワケのわからないスゴさが中学生に襲い掛かったワケだ。オススメは勿論「地中海の舞踏」。余裕のピッキングで指板上を上へ下への大騒ぎのディ・メオラVS歯を食いしばりながら手の生爪でがんばるパコ・デ・ルシアという、怪獣大戦争〜南海の大決闘的なアツさがひと時も耳を休ませません。手に汗を握りつつ聴いていたあのころが懐かしいです。大人の人はワインでも片手にリラックスしてどうですか?エレガント・ジプシー

ALCATRAZZ / No Parole From Rock’N’Roll

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RAINBOW、MSGと渡り歩いてきたグラハム・ボネット(Vo)が元NEW ENGLANDのジミー・ウォルドー(Key)、ゲイリー・シェア(B)と新バンド結成を画策。ギタリストに当時はほぼ無名のイングヴェイ・マルムスティーン(G)を加えデビュー。知名度からいくと当然グラハムのバンドというイメージでレコードを購入したファンの期待を大きく上回る新星イングヴェイの登場に、シーンが騒然となりました。シンセによるリフに乗った軽快なハード・ロックに、突如ヨーロッパ叙情のメロディをアル・ディ・メオラ並のフル・ピッキングで聴かせるギター・ソロが切れ込む#1で掴みはOK。キャッチーながらもネオ・クラシカルなムードを湛えた#2でも、流麗な下降〜上昇フレーズにトリ肌。そしてRAINBOW直伝の様式美ハード・ロック#3ではパワフルなグラハムのボーカルを向こうに回し、ネオ・クラシカルな6連のキメと流麗でスリリングなソロで絶頂を極めます。さらに、叙情高速メロディアス・フレーズが押し寄せる#4、ドラマティックな#5と来てアナログA面終了。続くB面も情感溢れるアコギをあしらった大仰なインストゥルメンタル小品#6で軽くジャブを入れてスタート。エコノミー・ピッキングによるクラシカルなキメを挿入したメロディアスなシャッフル・ナンバー#7。ネオ・クラシカルなフレーズが乱れ飛ぶヘヴィな#8。キャッチーでメロディアスなハード・ロックにおけるイングヴェイのテクニカルなソロのシャワーが心地良い#9。沈み込むようなバラードを幽玄に彩るアルペジオが美しい#10でも見事なソロを聴かせます。ジャキジャキしたナチュラル・ディストーションの効いたバッキングに伸びやかなソロと、ストラトの生々しく美しいサウンドも最高。緩急・強弱など周到に構築された破天荒なようで実は端整なギター・ソロ、ピッキングのニュアンスによる微妙なトーン・コントロールによる感情表現、そしてスリムな体型など、イングヴェイがビッグになるにつれ失われていった要素がてんこ盛りです。アルカトラス

ALCATRAZZ / Live Sentence

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1984年1月28日 中野サンプラザ公演を収録したALCATRAZZのライブ。リフの合間のちょっとした隙間にも超高速オブリガードをブチ込み捲くるイングヴェイ・マルムスティーン(G)ですが、楽曲の構成を保った上で、ライブならではのスリルと興奮を加えた感じの程好いバランスを何とかキープしています。ALCATRAZZとしては1枚しかアルバムを出していない状態での来日とあって、曲目も1stアルバムの代表曲にグラハム・ボネット(Vo)のソロ時代の#3やイングヴェイのソロ#6、#8、グラハム在籍時RAINBOWの#7、#9をプラスした、この時期ならではの豪華なラインナップ。ライブでも強力なグラハムのボーカル、オーディエンスが忠実過ぎてちょっと恥ずかしい#9の掛け合い、才気漲るイングヴェイの弾き捲くりと聴き所満載。ただ唯一の減点ポイントは#9のラスト。RAINBOWの名曲Lost in Hollywoodの冒頭、印象的なドラムのイントロが聴こえたとたんにフェイドアウトしてしまうなんて・・・ Live Sentence

AGUA DE ANNIQUE / Air

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GATHERINGの看板女性シンガー アネク率いる新バンドAGUA DE ANNIQUEの2007年デビュー作。当然のように、もはやメタル色は皆無。Gも全編ほとんどクリーン・トーンで、アルバム通じて独特の雰囲気作りに貢献。アネク在籍GATHERINGの最終作となった「Home」でもその萌芽を見つけることができる清廉でいてちょい鬱でもあるメロディアスなヴォーカル・オリエンテッド路線の楽曲が並ぶ。アネクによる多重コーラスが地味ながら霧のようにメインのVoを引き立てる効果を醸し出していて、丁寧に制作された印象を与える。 表現力抜群で母性をも感じさせるアネクの歌唱が目一杯堪能できる1枚です。

Air

ALL ABOUT EVE / All About Eve

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紅一点のジュリアンヌ・リーガン(Vo)を擁する英国の4人組ロックバンドALL ABOUT EVEの1987年1st。元YARDBIRDSのポール・サミュエル・スミスがプロデュースしてます。サイケ、フォークなどを幅広く包含しつつもキャッチーなメロディを有した音楽性は非常にポピュラリティのあるものです。その多彩なバックグラウンドの源泉となっているのがティム・ブリッチェノ(G)。ソングライティングは勿論、モジュレーション系エフェクトをうっすらと掛けた独特のエレキによるカッティング、トラッドの影響も感じさせるアコギのアルペジオ、など曲調に合わせた引き出しの多いプレイでサウンドの土台を支えています。そこにジュリアンヌの憂いを秘めた美声による歌唱が乗ることで、冷ややかな湿り気を帯びたALL ABOUT EVE独特の個性が確立されています。軽快な中にもサビが胸キュンなロックン・ロール#1。ヴァイオリンをゲストに迎えエキゾチックなムードを醸し出すフォーク#2。ゴシックなムードの序盤と開放感あるサビの起伏が堪らない#3。アコギのミステリアスなアルペジオが美しいマイナーな叙情フォーク#4。メロディックなゴシック・チューン#5。モーダルな旋律が独特のムードの#6。サビのコーラス・ハーモニーが美しいエピック・チューン#7。霧のようなストリングスをバックにジュリアンヌがモーダルな響きの歌唱を聴かせる#8。叙情POPな#9。ピアノとストリングスが翳りを醸成する#10。アコギがリードしリコーダーが美しく絡むトラッドっぽい雰囲気の#11。アコギのコード・カッティングをストリングスとコーラスによるオブラートが包み込み幻想的なムードを湛えた#12。ゴシックな質感を持つロックな#13。叙情的にラストを締めくくる#14。等々、陰影を帯びたフック満載の展開でプログレッシブに迫る全14曲。All About Eve

ALL ABOUT EVE / Scarlet and Other Stories

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歌姫ジュリアンヌ・リーガン擁する英国のロック・バンドALL ABOUT EVEの1989年2nd。ティム・ブリッチェノ(G)がタイトル曲#4や#6でのアコギによるブルージーなアプローチ、メロディック叙情チューン#2,#8でのエレキによるメロディアスなプレイ等々、幅広いスタイルで才能を発揮しています。そしてそれらの集大成が不滅のメランコリック・ゴシック・エピック・チューン#5。時代を超越した名曲です。メロディアスでいて風変わりなメロディ、ストリングスの冷ややかな質感、ジュリアンヌも繊細なコーラスのオーバーダブとか、かなりがんばってます。ニュー・ウェイブやゴシック・ロックにカテゴライズされがちなALL ABOUT EVEですが、ジュリアンヌの少し鼻にかかった可憐な歌唱とトラッドやサイケのルーツを感じさせる楽曲の存在でプログレ・ファンにも評価が高い1枚です。Scarlet and Other Stories

ALL ABOUT EVE / Touched by Jesus

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英国の4人組ロックバンドALL ABOUT EVEの1991年3rd。ジュリアンヌ・リーガン(Vo)と恋仲だったソングライターのティム・ブリッチェノ(G)が恋の破局とともに傑作2ndアルバム"Scarlet and Other Stories"を最後に脱退。バンドは存続を危ぶまれましたが、オーストラリアのサイケ・バンドTHE CHURCHのマーティ・ウィルソン・パイパー(G)がTHE CHURCHとの掛け持ちでALL ABOUT EVEに加入、早速ソングライティングにも関わり新風を送り込みました。仄かなトラッド風味や湿っぽい叙情味など前作まで存在した要素が大きく減退し、軽やかなポップ・フィーリングがアルバム全体を覆っています。この辺りにはレコード会社からのプレッシャーもあったのかも知れませんが、ジュリアンヌの憂いを含んだ歌声に意外とフィットしていると思いますね。「あなたのギターの調べと一緒の時しか歌わないなんて言ったのは嘘をついただけ」なんていう強烈な歌詞を含むティムとの日々を揶揄した#2、あれこれと口を挟むレコード会社を批判した#4など題材もファンタジー的なものから現実をテーマにしたものに変化してきています。そんな中、ゴシックなムードを感じさせる#1や#9、しっとりとした#7や#11等のメランコリックなナンバー、ゲストのヴァイオリンをフィーチャーしたエキゾチックな#10など従来のALL ABOUT EVEらしいテイストの楽曲も存在し、バランス良い仕上がりになっています。又、#3、#11にはPINK FLOYDのデヴィッド・ギルモア(G)がゲスト参加しております。Touched by Jesus

ALL ABOUT EVE / Ultraviolet

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前作"Touched by Jesus"がセールス的に振るわず、レコード会社をフォノグラムからMCAに移籍。プロデュースもバンドのセルフ・プロデュースとなり、勝負を掛けたALL ABOUT EVEの1992年4th。サイレンのようなSEがリードするジュリアンヌ・リーガン(Vo)のウィスパー歌唱が衝撃の#1。モジュレーションを掛けたギターのアルペジオがもたらす浮遊感にウィスパー歌唱が絶妙のマッチングを見せるゴシックなムードの#4。サビが神秘的な美しさを持つ、沈み込むような#6。ジュリアンヌがシタールやメロトロンもプレイし、モーダルで独特なムードを醸成する#7。静と動を行き来し、動のパートでは英国ハード・ロック風ダイナミズムも感じさせる#8。とても英国的な翳りを湛えた8分超の大作#11。等、バラエティに富みつつも全体のイメージはアンニュイなムードで統一。そしてそんな中にもALL ABOUT EVEらしいキャッチーなメロディとフックがキラリと光り、深みを増した音楽性により時代を超越した普遍的な魅力を持ったアルバムに仕上がりました。しかし、ビデオ・クリップではジュリアンヌが濃い目のメイクに露出度の高いドレスを着用するなど、かなりのイメージ・チェンジと作風の違いで初期からのファンは戸惑ったのか、セールスも芳しく無くバンドは解散してしまいます。ウルトラヴァイオレット

ALL ABOUT EVE / Keep Sakes

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2006年にリリースされたALL ABOUT EVEのベスト。DVD付きの方を買いました。歴代ビデオ・クリップではジュリアンヌたんが段々垢抜けていく様子がよく分かります。貴重なシングルB面曲も。「PARADISE」なんて何でアルバム未収録だったんでしょうか?「DECEMBER」にも通ずるゴシカルな唯一無二の世界です。ただ単に寄せ集めのベストでは無く貴重な映像や質の高い未収録曲といった高付加価値付きの優良商品です 。 キープセイクス~ベスト・オブ・オール・アバウト・イヴ(DVD付)

ANNIE HASLAM'S RENAISSANCE / Blessing in Disguise

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70年代ブリティッシュ・プログレの華RENAISSANCEのVoアニー・ハズラムのソロ、1994年作。当時TV-CM準大賞を受賞したニッカ・ウィスキーのCM「魚介図鑑」のBGMに#11が使用された。プロデューサーでもあるトニー・ヴィスコンティが大半の曲を書き、全編アニーのクリスタル・ヴォイスがフィーチャーされた端正な楽曲でまとめられている。また、神秘的な#3ではかつての盟友マイケル・ダンフォードが、#6では後にDREAM THEATERに加入するジョーダン・ルーデスが楽曲を提供。世界は狭いです。

Blessing in Disguise

AMBEON / Fate of a Dreamer

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Fate of a Dreamer

ALTAN / Voice of Altan

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女性Voケルトバンドのベスト。1995年。当時ヒーリング・ミュージックが流行していて、自分も癒されたいと思って買った。

VOICE of ALTAN

 

ANGLAGARD / Hybris

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スウェーデンのプログレッシブ・ロック・バンドANGLAGARDの1992年1st。KING CRIMSON初期の叙情と中期のメタリックな質感をベースに、北欧独特?の寂寥感と屈折した仄暗い情念をまぶした暗黒叙情シンフォニック・プログレ。Mattias Olsson(Dr)が叩き出すドライヴ感抜群のドラミングにリードされた緊張感あるアンサンブルは、巧みに変拍子を織り交ぜつつも、それを感じさせないソリッドでタイトな暗黒グルーヴを醸成。と同時に、Anna Dolmgren嬢(Fl)の息遣いも生々しいフルートや静寂パートでのギターやオルガンのちょっとしたトーン・コントロール加減も見事で、メロトロンの洪水パートとのダイナミックな対比が楽曲のドラマ性を高めてます。押しと引きのバランスに優れたソング・ライティング、他に類を見ない独特のムードを確立した各パートのプレイも老獪。LANDBERKと並び同郷のANEKDOTENPAATOSに絶大な影響を与えたであろう、鬱系スウェディッシュ・ネオ・プログレのバイブル的アルバムです。Hybris

ANGLAGARD / Epilog

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スウェーデンの暗黒叙情プログレANGLAGARDの1994年2nd。フルートやゲストのヴァイオリン等弦楽器が醸し出すミステリアスで荒涼とした静の部分と、不条理系メタリックな質感のヘヴィ・リフが暴れる動の部分の対比を軸に、メロトロン を効果的に絡ませた独自の音世界を構築。REDの頃のKING CRIMSONから、ある意味キャッチーな歌部分を排除した上で暗黒叙情とメタリックなヘヴィさを抽出し、北欧の極寒で結晶化させたような混じりっけ無しのサウンド。歌や甘いメロディーといったケレン味が一切無いストイックな楽曲群で綴られたにもかかわらず、メロディアスで耳に残るこの不思議な感触は、もはや唯一無二。孤高の世界ですね。Epilog

ANEKDOTEN / Vemod

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スウェーデンのKING CRIMSONフォロワーANEKDOTENの1993年1st。メタリックな質感は中期KING CRIMSONって感じだが、このバンドがエラいところはちゃんと現代風なヘヴィさにアップグレードされているところ。#3のイントロのベースにKOされました。又そのあとすぐ叙情パートを持ってくるあたりが非常に巧み。アコースティックな#6や本編ラストの#7の不条理反復リフの怪しい雰囲気も良いが、日本盤ボーナスの「SAD RAIN」のメロトロン大洪水には、イントロからただただ絶句。ジャケットもいいなぁ。

Vemod

ANEKDOTEN / Nucleus

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スウェーデンの鬱系プログレッシブ・ロック・バンドANEKDOTENの1995年2nd。鋼鉄のように重厚なベースがうねる現代的暗黒ヘヴィ・グルーヴが突然耳を襲う#1で単なる懐古趣味バンドで無いことを強烈にアピール。静かな中での反復フレーズによるポリリズムのずれが心地良いトリップ感を生む#3の前半もKING CRIMSONの影響丸見えながら、後半では同郷のANGLAGARDにも通ずる不条理濁音によるカオティックな展開で今を生きるバンドとしてのアイデンティティを主張しています。アンナ・ソフィ(Cello/Mellotron)のチェロがレトロな叙情を醸しだす#6。メロディアスな叙情と不条理ヘヴィネスが融合した#7。チェロが終始楽曲をリードし、男女ボーカルによるユニゾン歌唱が官能的な#8。等々、メロトロンを中心にフェンダー・ロ−ズ、クラビネット、ポンプ・オルガンなどアナログ・キーボードが場面ごとに効果的に使用されており、時に寂寥感を演出しながら、又別の時には重量感抜群なリズム隊の醸し出す凶暴なグルーヴを後押ししています。Nucleus

ANEKDOTEN / From Within

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スウェーデンの鬱系プログレANEKDOTENの1999年3rd。バンドが一体となってのヘヴィ・グルーヴで迫るインストゥルメンタル・パートとヴィブラフォンを効果的に使用したクールなボーカル・パートの対比がダイナミズムを生む#1。メロトロンとギターによる重厚なユニゾン・リフが印象的な#2。中間部での軋むギターがKING CRIMSONを彷彿させる#3。ニクラス・ベルグ(G/Vo)とピーター・ノルディンス(Dr)がLANDBERKのメンバーと組んだ、ホラー映画のサントラを題材にしたプロジェクトMORTE MACABREのような不気味な迫力のメロトロンがのっけから全開の#4。ボーカル・パートはヴィブラフォンが神秘的なムードを付加し、陰鬱かつ静かに展開。不条理系メタリックなリフに不安感を煽るメロトロンが絡む#5。リズムにトリッキーなトラップを仕込んだ暗鬱ギター・リフが淡々とリード、メロトロンがアクセントとなった#6。コード=Aで延々展開するダークでクールなベース・リフ上をメロトロンやアンナ・ソフィ(Key)のチェロが不気味に浮遊するインストゥルメンタル#7。叙情的なアコギのアルペジオをバックに儚く美しく紡がれた小品#8。極北の暗く長い冬の夜を想起させる静かなダークネスの中に、炭火のような暖かさも感じさせるオーガニックなサウンド。主に中音域で鳴らされるメロトロンがヘヴィなギターやベースと一体となり、独特のダークなうねりを醸成しています。From Within

ANEKDOTEN / Gravity

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ANEKDOTENの2006年4th。スペイシーなメロトロンが全開のPOP?な#2、アコギとメロディアスなVoにうっすらメロトロンが良い感じの#3をはじめスンナリ聴ける。それでいてヘヴィなグルーヴも復活。全体的に剛と柔のバランスが良く佳曲揃いなので、どのジャンルから流れてきてもOK。前作ではあえて控えていたかのようなメロトロンも#1や#8のように大盤振る舞い!背筋ゾクゾクします。アネクドテン初心者はコレから入れば敷居低いんではないかと思う。

Gravity

ANEKDOTEN / A Time of Day

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ANEKDOTENの2007年5th。音の塊が重いパンチのように迫り来る#1で早くも満足。定番のメロトロンだけでなく、随所に効果的に使用されるエレピやオルガン・フルート等が醸し出す荒涼としたサウンドの質感は紛れも無く彼ら独自のモノだ。特に#2後半変拍子部分でのフルート+ピアノ+メロトロンの織り成す寂寥感がたまりません。アコギ+ムーグ+メロトロンによる濃い霧のようなムーディな#6から一転してカッコ良いイケイケ・メロトロンな#7への流れなどアルバム構成も巧み。各曲もキャラが立っていて飽きがこないので通勤のお供として最適。

 

A Time of Day

ANGRA / Angels Cry

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ジャーマン・メタルに影響を受けた元祖ブラジルの至宝VIPERのハイトーンVoアンドレ・マトスが結成した新バンドANGRAの1993年デビュー作。VIPERが5段階くらいバージョンアップした感じがGOODで聴きまくったな。みんな上手いし。南米なのにむしろ欧州よりもヨーロッパ的だったりするのがおもしろい。

エンジェルズ・クライ+1

 

ANGRA / Holy Land

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ANGRAの2ndはコンセプトアルバム。(文明的には)未開の地だった南米に大航海時代のヨーロッパ人がやってきて、どーだかこーだかという内容です。(多分) そんなわけもあって南米土着リズムも取り入れつつANGRAならではの独自性がはっきりしてきた感じ。「CAROLINA W」は今聴いてもドラマティック&プログッシブで鳥肌モンだ。

ホーリー・ランド

 

ANGRA / Fireworks

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アンドレ在籍のラスト作。

ファイアワークス

 

ANGRA / Rebirth

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メンツ変わった名盤の誉れ高い2001年作。

リバース

 

ABBA / Abba

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世界的超大ブレイク前夜のABBAがここに。透明感あふれるややもすると牧歌的とも言っていいPOPS曲達がなごませる中、様式美系マイナーソング「SOS」が異彩を放つ。たった数分間でこれほどドラマティックな展開を表現できるなんて・・・・・信じられん。

アバ+2 

 

ABBA / Arival

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ABBA 1976年の作品。30年前、ラジカセのFMで洋楽を聞き始めた頃ガンガン流れていたのがダンシング・クイーンだった。おこずかいでLPをゲット。聴きまくりました。全編に漂う北欧風味が爽やかで透明感があり、後の人格形成に大いに影響を及ぼした。成長につれて色んなジャンルの音楽を聴いていく中で気に入ったものが北欧モノだったりすると、「やっぱり北欧は違うな」とますます北欧至上主義的な認識を強める自分がいつも居る。そして、そのルーツはABBAだ。もう全曲名曲。

アライヴァル(DVD付)

ABBA / The Album

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ABBA初めての映画ABBA THE MOVIEのサントラ的位置づけのアルバム。そのためかちょっと影の薄い印象が。組曲の中の1曲「THANK YOU FOR THE MUSIC」のサビではオブリガードにABBA必殺のウルトラC「北欧捻り」が。

Album

ABBA / Voulez-Vous

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時は1979年。映画サタデー・ナイト・フィーバーの大ヒットもあり、世界はディスコ音楽で埋め尽くされていた。北欧のリリシズムやフォークロアをPOPな形で咀嚼して表現してきたABBAも進化するため(本当は単にヒット狙いだったとは思うが)にディスコ・ビートを導入。後のユーロ・ビートにも影響を与えたであろう1作。でも個人的にはタイトル曲に代表されるそういった要素は好きじゃない。しかし、このアルバムにはABBAの中でも大好きな曲ベスト3に入る「ANGELLEYES」が収録されているのだ。サビのちょいヒネくれ&ちょいマイナーから爽やかなハーモニーに至る部分がこの世のものとは思えないABBA独自の個性を発揮!天才だ。又、国連児童年の宣伝ソングにもなった「CHIQUITITA」ではラテン風味をABBAフィルターで濾過し料理。本当にセンスが良いな、ビヨルンとベニー。Voulez-Vous

ABBA / Super Trouper

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相変わらずディスコ系の楽曲が印象深い。実際シングルカットも「GIMME!・・・・」「ON AND ・・・・」とかだったと思う。フリーダの切ない歌唱が胸キュンな「THE WINNER TAKES IT ALL」が一番好きです。

Super Trouper





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