レビューは右のアルファベットから A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z

OPETH 来日公演ライブ・レポート&セットリスト 2008年8月30日(土)大阪 心斎橋クラブクアトロ

OPETH 来日公演レポート 2008年8月30日(土)大阪 心斎橋クラブクアトロ OPETH 来日公演最終日 8月30日(土) 大阪 心斎橋クラブクアトロに行ってきました。
会場は心斎橋パルコの最上階。
その1フロア下にはイシバシ楽器店があり、開場の17時まで時間があるのでそこでブラブラ中古ギターを眺めていると・・・
中年の長髪外人さんが! ミ・ミ・ミ・ミ・・・・・ミ・カ・エ・ル\(゜□゜)/
一旦その場を離れて呼吸を整えたオレはミカエルの所に取って返した。
そして100万ドルの笑顔で「ハロー、ミカエル!」
すると、
ミカエル「おー!」
オレ「やぁ、東京と名古屋はどうだった?」
ミカエル「最高さ!でも大阪が待ち遠しかったよ。だってタコ焼きが食えるからな。ハッハッハッハッ。」
オレ「やっぱり大阪はタコ焼きだモンな。今夜のライブ、がんばれよ!」
ミカエル「モチロンさ。グッドラック!」
というやり取り(注:かなり脚色してます ^^;)の中、記念写真にも気さくに応じてくれました。
エエ人です。

ミカエル・オーカーフェルトと筆者ミカエルと今夜の健闘を誓い合う握手を交わした後、会場へ。
行列整理スタッフの仕切りの悪さに多少苛立ちつつも開場後は即グッズ・コーナーへ。
Tシャツは新作Watershedのジャケをモチーフにしたやつもあったが、シンプルなこっちをゲット。
OPETH Tシャツ これなら家族とダイエーに買い物行く時でもOKだし、近所の子供に見られても泣かれなくて済みそうだ。ちなみに¥3,500だ。
スタッフへ。1万円からだからお釣りの計算に電卓使うまでもないと思うぞ(^-^)/
ビールを飲みながら同行のメタル・マスター ミスターHと談笑。
一体どういったノリのライブになるのかドキドキだ。

さりげなく同郷のANEKDOTENなんかをまじえたBGMが引き、物悲しいアコギによるアルペジオのイントロとともにメンバーがゾロゾロと下手から登場。
タコ焼きを食ったからか?かなりリラックスした様子だ。
立ち位置は下手から、フレドリック・オーケソン(G)、ペル・ヴィバリ(Key)、ミカエル・オーカーフェルト(G/Vo)、マーティン・アクセンロット(Dr)、マーティン・メンデス(B)。皆ラフなTシャツ姿だ。ミカエルもさっきのTシャツから着替えたようだ。ステージ用(笑)のTシャツに。

マーティンによるドラムのカウントから最初はHeir Apparentだ。
重いオープニング・リフ後のペル・ヴィヴァリが奏でるピアノの静寂に息を飲むオーディエンス。
そして、静寂から解き放たれたかのようにツーバス連打による怒涛のリフ攻撃が開始。その後も静寂パートと怒涛パートを織り交ぜて進行。ペルのメロトロンが効いている。2台設置されたキーボードの内、下手側のコルグ TRITONを使用しているようだ。(上手側はNORD LEAD)

と、オーディエンスが程よく暖まった所で冗談を交えたメンバー紹介のMC。
ミカエル曰く、
「ロックの心」ミカエル・オーカーフェルト 「メタルの心」マーティン・メンデス 「ブラック・メタルの心」マーティン・アクセンロット 「ストーナー・ロックの心」ペル・ヴィバリ  と順調に来て・・・
「プリティ・ボーイ・フロイドの心」フレドリック・オーケソン だそうです(笑)。
かなりのホンワカムードだ。

そしてそんなムードから一変。
次は邪悪な行進マーチのようなリフを持つMaster's Apprentices。
リフがメチャ気持ちいい。叙情性あるコーラス部との対比が又見事。デス・グロウルとウォームなクリーン声を縦横無尽に使い分けるミカエルのパフォーマンスも素晴らしい。
使い分けるといえば、この曲でもそうだがギターのクリーン・トーンは足下にセットされたBOSSのマルチ・エフェクターGT-6のアコースティック・シミュレーターを使用している模様。ポール・リード・スミスのまま空気感あるアコギのトーンが得られる優れものだ。

曲間ではミカエルはミネラル・ウォーターを「酒だ」とか言いながら喉を潤し、「ウソウソ、ホントは水だけどロックンローラーのフリしないと」みたいな軽いギャグを飛ばしながら、場内をクールダウンさせる。
そう、オーディエンスに次の進軍に備えさせる為だ。

そして続く70年代ハードロック風グルーヴを持つThe Baying Of The Houndsではオルガン、ピアノとペルが大活躍。この人、メンバー中で一番ヘッドバンギングしている。以前見たDVD「Lamentations」ではBのマーティン・メンデスが長髪を振り回していたが、髪を切って振り回しがいが無くなったのかマーティンはおとなし目でプレイに集中している。
The Baying Of The Houndsがビシッと終わり、ここで正式にメンバー紹介。
ミカエルは最後に自分の事を「カルメン・マキです。性転換しました」って言ってました。

続いてSerenity Painted Death。ヘヴィなのにメロディアスなリフが素晴らしい曲だ。しかし音響があまり良くなく、音がダンゴになっていて美しい和音の響きがあまり感じられないのが難点。彼らの曲はパワーコードに微妙に配された3度や7度、その他テンション・ノートが彼ら独自のテイストを醸し出す重要な要素になっっているので少々残念です。。
勿論、OPETHの曲を熟知したオーディエンスにはそんな杞憂は不要。皆、思い思いに音圧に身を任せている。

お遊びのブルース・タイムを挟んでメロウなDamnationからのTo Rid The Disease。
こういった幽玄なアルペジオのアイディアって一体いくつストックしてあるんだろうか?どれも素晴らしく、ユニークでメロディアスだ。70年代ロック好きのミカエルなので色んな影響を受けているんだろうな。
この曲では再びペルのメロトロン(勿論サンプルですけど)が包み込むように登場。ミカエルのクリーンな美声に女性ファンもウットリって感じだ。

一転して次は新作Watershedからの変態プログレッシブ・チューンThe Lotus Eater。
ここでもペルが活躍。ダーティなオルガン、妖しいメロトロン、パーカッシブなエレピ(クラビネット?)とカラフルにキーボードを操る。しかもヘッドバンギングしながらだ。ミカエルを支えるコーラス・ワークといい、ソング・ライティングにおける70年代風サジェスチョンといい、この人の加入は大きいですね。

テープによるアウトロに続いてはBleak!
緩急、清濁、叙情、アグレッションなどなどOPETHの魅力が全て詰まった名曲にメロディアスなリフレインではオクターブ下げて歌うミカエルをサポートするかのように場内も大合唱。

ここで、「皆のおかげでやっと単独で日本に来れたよ」と謝辞をミカエルが述べ、大歓声を受けたところで昔からのサポートに感謝する意味を込めたかのように、1997年2ndアルバムからのThe Night And The Silent Waterがスタート。これもOPETHクラシックな叙情とヘヴィさがマッチした名曲だ。

そしてミカエルが次はこんな感じだよと言いながらピキピキとミュートをかけたフレーズでヒントを出して始まったのがDeliverance!
7拍子に乗れていないキッズも多かったが、無理に乗ろうとしなくていいんだよ。
自然に身を任せればいいんだ。こうしたさりげない変拍子の導入も70年代B級プログレ・マニアなミカエルの本領発揮といったところですね。
最後のハギレ良いリフレインに乗せてメロディを奏でるミカエルは恍惚の表情。この人本当に何弾かせても上手いです。

大歓声に包まれて終了したDeliveranceの後、クルーが持ってきたダウンチューニングしたギターを首から恭しくかけて貰い、パワーコードでのフィードバック具合を確認しながら悦に入っておどけるミカエル。
終演が近づいた寂しさを紛らわそうとしているかのようだ。
そしてセット本編ラストはDemon Of The Fall。
OPETHの象徴ともいえる叙情とヘヴィネスに身を任せるオーディエンス。
そしてメロウなフレーズの余韻を残して曲が終了。
引き上げていくメンバー達。

OPETHコールに応えて戻ってきたミカエルはキーボードブースへ。
足踏みオルガンのような音色でネコ踏んじゃったの一節を奏でるミカエル。
中央の立ち位置に戻ったところでWatershde随一のメロウなBurdenをリクエストする声が!
ミカエルは会場からのツッコミにも気軽に応じながらクリーンなギタートーンで伴奏を開始。
促されたオーディエンスが必死に歌う姿にBのマーティンも加わるが、なかなかフルコーラスでは覚えきれないでしょ!段々小さくなっていく歌声にミカエル&マーティンもおどけて肩をすくめて演奏を終了。

いよいよ本当のラストThe Drapery Fallsだ。
上手のフレドリックをアピールするミカエル。
すると、あの印象的なカッティングがフレドリックのギターによって奏でられ、ミカエルのメイン・メロディがそれに続く。素晴らしくメロディアスだ。それでいて甘ったるく無く、唯一無二の個性も光るこの曲で締めるわけだ。
フレドリックのスムーズなボトルネックによるフレーズとミカエルの歌う妖しいメロディがミステリアスなムードを醸成。そしてそれに続くコーラス部が感動を増す。
中間部の静寂〜メロディアスな5拍子のキメ〜ヘヴィネスパートに続くメインのリフレイン再登場で興奮は最高潮。
会場の誰もがいつまでも続いてくれ!と思っていたであろう独特のトリップ感をも持つ感動のリフレイン・・・・
しかしリタルダンドとともに大音響の中、ビシッと終了!
メンバーが中央に揃い、肩を組んで客席に挨拶。最前列の客と左から順番にハイタッチをするメンバー達。Drのマーティンはスティックを放り投げている。
プレゼントにありついた幸運な客。彼は一生この日のライブを忘れないだろう。

勿論、オレもな。
終始リラックスしたムードで進行した今日のライブ。
メンバーが楽しみながらプレイしているのが良く伝わったし、暴れたり発散するんじゃ無く純粋にOPETHの音楽を聴きたいオレも楽しめた。勿論会場最前列ではヘドバン&メロイックサインのキッズ達も大興奮。
デスメタル、ゴシックメタル、70年代ロック等々幅広いファン層にアピールするOPETHの音楽がもっと多くの人に認められると良いですね。でもそうなると会場がデカくなって、アットホームな雰囲気も無くなってしまうかな・・・

セットリストはキャリアを網羅しつつも緩急を考慮したラインナップ。
Ghost ReveriesからGhost of Perditionを演って欲しかった・・・
でも、それは次に期待するか!

OPETH 来日公演 セットリスト 2008年8月30日(土)大阪 心斎橋クラブクアトロ

OPETH ラインナップ 2008

1,Intro
2,Heir Apparent / Watershed #2
3,Master's Apprentices / Deliverance #5
4,The Baying Of The Hounds / Ghost Reveries #2
5,Serenity Painted Death / Still Life #6
6,To Rid The Disease / Damnation #6
7,The Lotus Eater / Watershed #3
8,Bleak / Blackwater Park #2
9,The Night And The Silent Water / Morningrise #2
10,Deliverance / Deliverance #2
11,Demon Of The Fall / My Arms, Your Hearse #6
Encore
12,The Drapery Falls / Blackwater Park #4


OPETH DISCOGRAPHY (ディスコグラフィ)

OPETH orchidをアマゾンでチェック! OPETH morningriseをアマゾンでチェック! OPETH my arms your hearseをアマゾンでチェック! OPETH still lifeをアマゾンでチェック! OPETH blackwater parkをアマゾンでチェック! OPETH deliveranceをアマゾンでチェック!

OPETH damnationをアマゾンでチェック! OPETH ghost reveriesをアマゾンでチェック! OPETH roundhouse tapesをアマゾンでチェック! OPETH watershed をアマゾンでチェック! OPETH candlelight yearsをアマゾンでチェック!


OPETH lamentationをアマゾンでチェック! OPETH the roundhouse tapes をアマゾンでチェック!

OPETHのCDレビューはこちらから





2007-2010 プログレやメタルのレビュー ☆千一夜☆の深い森 ALL RIGHTS RESERVED