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プログレッシブな感性を持ったバンド集まれ!!

プログレッシブな人生を歩めない人へ贈るトリビュートサイト
 


〜メタル・プログレ・ポストロック・ロックのレビューサイト〜

since 2008年の暑〜い7月の終わりごろ byビードル
Counter 2010/2/28
(注)このサイトでのプログレッシブな感性定義は唯一無二な独自の音楽を追及し続けるバンドのこととします。
つまりメタルであろうとプログレでもロックでも、どの時代に生きてようが プログレッシブな感性を持ったバンドは存在すると定義します。


2/28
A
  • Steely Dan
    「Royal Scam」




  • アメリカのジャズロックバンド:スティーリーダンの5th(76)

    ジャンル的にはジャズロックのようだがポップロックとして聴ける。
    楽曲の質は驚くほど良く70年代という古さは感じない。
    #1、ボーカルとバッキングの女性ボーカルとのハーモニーが心地よく、
    さわやかなギタープレイが金太郎飴的で何度も聴きたくなる。
    なんといってもアルバムの最高曲は#6「Green Earrings」だろう、
    ひたすら反復されるファンキーなリフがクールでかっこよすぎる!
    バンドとしてはすばらしい音を出すギターリストに耳がいくのだが
    #2,3,4,7と狙ったかのようなキャッチーなボーカルメロがまたいいんです。

    古さを感じない文句なしの名作だ、とりあえず#6がとにかくいい!

    2/14
    S
  • Orphaned Land
    「Never Ending Way Of Orwarrior」




  • イスラエルのプログレッシブ・デスメタルバンド:オルファンド・ランドの4th(2010)

    前作から5年の歳月を費やした4枚目、そして日本デビューの1作目
    プロデューサーはOpethの傑作「Blackwater Park」「Deliverance」「Damnation」
    を送り出したPorcupine Treeのスティーブン・ウィルソン先生が担当!
    このバンドは3rdから存在を知ったのだが、
    ゴシック系デス+プログレ+民族系中東音楽をミックスした
    壮大な叙情絵巻ともいうべき大作に感動し、
    なによりもイスラエルという国にこんなバンドがいたのかと衝撃を受けた。
    まぁ中東といってもイスラエルなのでそんな辺境の国にありそうなB級臭さはなく
    あくまで欧米メタルを軸に民族音楽・中東的要素を加えた感じだ。

    今作も全15曲3部に別れたコンセプトアルバムで80分近い超大作だ。
    全体の印象としては前作のような圧倒される壮大さはないが
    よりプログレ的・複雑な楽曲になり、クリーンボイスの歌声も存在感が増した。
    また前作と同じ人物の参加と思うが、時折入る神秘的な女性ボーカルが
    中東的な雰囲気を一段と引き出していて、コレがもうたまらない。
    ヘヴィな曲からアコースティックに聴かせる部分と作曲能力は相変わらず秀逸!
    ツインギターのメロディが泣かせてくれます。
    前作には5曲程これは!という強烈な楽曲があったが
    今作はそういうのはないがアルバム全体をダレることなく聴けて
    上手くまとめた作品だなぁという印象を持った。
    これもプログレメタル史に残る、すばらしい傑作作品でしょう。

    2/7
    A
  • Between The Buried And Me
    「Great Misdirect」




  • アメリカのデス系プログレメタル:ビィトウィーン・ザ・バリード・ミイの4th(09)

    デスとクリーンを融合したバカテクプログレメタル・カオティックコア、
    前作よりもめまぐるしい展開が繰り広がれ、
    アルバム6曲(実質メインは4曲)はどれも10分を超える大作と
    こういう変態タイプが好きな人はドストライクな作品だ。


    型のはまらない音楽スタイルが非常におもしろいバンドだ!
    #2ではプロテスト・ザ・ヒーローの某楽曲で
    聴いたようなピロピロなギターフレーズが飛び出したり、
    #3の中間に聴けるグルーヴを生むギターリフは70年代っぽい渋さを持つし、
    #4では強烈疾走デスから終盤では
    180度世界感が変わる美しい曲調になり感動的な盛り上がりへと!
    いろいろな要素を違和感なく、自然と溶け込ますセンスは驚愕だ。

    1/31
    S
  • Porcupine Tree
    「Arriving Somewhere...」




  • イギリスのロックバンド:ポーキュパイン・ツリーのライブDVD(06)

    傑作「デッドウィング」発表後のライブからのDVD、
    印象は想像してたより暗くなかった、というよりむしろかっこいいロックだ!
    近年のヘヴィ路線、特に「デッドウィング」から多めに選曲されており、
    オルタナロック系#2「Open Car」、感動的名バラード#3「Lazarus」
    プログレッシヴかつヘヴィな「Arriving Somewhere But Not Here」と
    いろいろなエッセンスを盛り込んだ楽曲を聴かせてくれる。

    バンド演奏は非常に上手く、ベースとドラムが非常にしっかりしている。
    特に2代目ドラマー:ギャヴィン・ハリソンの
    カチッと演奏しつつ、見せるとこはしっかり見せるという
    いかにもプロらしい大人な演奏は見物!
    一番の見所は#5「Hatesong」だろう、アルバムで聴いたときは
    印象的な曲でなかったがライブならではの熱い演奏に息をのむ。
    終盤の小ワザ〜手足を慌ただしく動かすドラムプレイが炸裂する。
    こりゃぁ〜かっこよすぎて鳥肌が立ちましたわ。

    でもダークで枯れ具合たまらない#8「Buying New Soul」
    現代版ピンク・フロイドみたいな#15「Even Less」のような
    じっくり堪能する静楽曲もやはりたまらない。

    1/16
    A
  • A Perfect Circle
    「Amotion」




  • アメリカのヘヴィロックバンド:パーフェクトサークルのDVD&リミックスCD(04年)

    ギタリスト:ビリーとトゥールのメイナードが素晴らしい科学反応を
    産んだメロディアスロックのDVD&リミックスCD
    DVDはプロモーションビデオ等、CDは1st2ndのリミックスとなっている。

    リミックスの方は元ナイン・インチ・ネイルズのダニー、マッシヴアタック
    等が参加、後のメイナードのプロジェクト:Pusciferに繋がる人脈・音だ。
    ただPusciferのような陽気な感じでなく、APCの陰鬱さを感じるサウンドだ。
    APCの代表曲「Judith」「Outsider」にエレクトロサウンドが
    新たな命を吹き込んだ#1,2は元とは違う味が染みでいる。
    #4「Weak And Powerless」はロック色が強くNewヴァージョン感覚聴ける!
    メロディアスだったのがヘヴィになり超クール、元曲より好きだな。
    #8では初代ベース:パズが歌う、物悲しい「Hollow」が聴ける。


    DVDの方は#1に収められている「Judith」がやっぱり一番かっこいい!
    顔をはっきりと見せないとことか見入っちゃうね。
    #2の名曲「3 Libras」も美しい映像とのシンクロが素晴らしい。
    #3「Weak And Powerless」は気持ち悪い映像だが歌詞とリンクしていてよい。
    打って変わってメイナードが出演したC級エロアホ映画「BikiniBandits」
    絡みの#4「Outsider」#5「Thinkinng Of You」などアホらしさも楽しめる。
    ただLive映像が「The Noose」だけというのが残念。

    1/11
    A
  • Gordian Knot
    「Gordian Knot」




  • シニックのベース:ショーンによるプログレバンド:ガーディアンノットの1st(98)

    超絶テクと神秘的要素を合わせ持つ、プログレデスメタルバンド:シニックの
    核となるベーシスト:ショーンによるプロジェクト。
    アルバム参加にはキング・クリムゾン、ウォッチタワー、
    ドリームシアターのメンバーという豪華陣がそろう!

    サウンドはシニックのように激しくはなくプログレにより接近している。
    シニックの持つ神秘性をより高め、静の部分の引出し方が非常に巧妙だ。
    決して派手にテクニックを見せつけるのでなく、
    テクニック・雰囲気・メロディをバランスよく配合している。
    アルバムとしては後半がちょいとダレるが、
    頭に残るきらめくようなメロディとさらりと聴かせるテク演奏を
    同次元で実現している#2,3は何度も聴きたくなる名曲です。


    この手のバンドにありがちなテクニックに固執し過ぎていない
    とこが素晴らしいと思うが個人的にはもう少しメタリックな方がよかった。
    同じシニック・ショーンマローン系列ならAghoraの方が好みかな。

    12/20
    S
  • Indukti
    「Idmen」




  • ポーランドのプログレ・ヘヴィロックバンド:イクデュクティの2nd(09)

    バイオリンとツインギターの絡みという最大の特徴を生かし、
    おっと言わせる良作を生み出しながらも5年ぶりと久々の新作である。
    全体を聴き終わった感想としては楽曲展開がよく練れているな〜と、
    10分前後の大曲が多く、8曲60分と大作志向になっている。
    ただ新作はバイオリンの存在感は薄れる結果となっている。
    ヘヴィさを増し、ギターサウンドも重くなっているし
    特にあまり印象が強くなかったドラムがかなり激しくなっている。

    インストバンドだが曲によっては前作同様ゲストが参加していて
    ゲストボーカルがそれぞれの曲にいい味付をしていてそれがいい!
    ヘヴィなリフとねじれたバイオリンが効いた#1は曲が終わったかと思えば、
    美しいバイオリンパートが流れ、最後は優雅な世界に浸れる・・・
    肌寒い空気を運ぶギター・バイオリンに不気味なボーカルが乗る#2
    民謡的・呪術的にけたたましい男のかけ声が熱い#3
    #7はボーカルの声質・歌い方・曲の押し引きまでトゥールっぽい。
    壮大なインスト#8はサックスとの絡みが渋い。
    個人的に期待していたバンドだがこれは期待を超えた傑作アルバムだ!

    12/6
    S
  • Katatonia
    「Night Is The New Day」




  • スウェーデンのゴシックメタルバンド:カタトニアの9th(2009)

    絶望ソングで綴った大名盤「Great Cold Distance」から三年・・・
    待ちに待ち、ついにリリースされた新作「Night Is The New Day」!!
    前作よりはへヴィさを抑えられているが
    前作の特徴の一つであった吸いこまれるような
    バッキングのシンセ・アレンジがさらに強調されている!

    ここ2作は1曲目にシャウトを入れたような一番へヴィな曲を持ってきていて、
    今作もへヴィなのをもってはきているものの、
    ジョナスのさらりと撫でるようなマイルドボイス・泣きのギターを聴かせる。
    夢の中を舞っているかのような癒しの#3ではこうきたか!
    おそらくバッキングアレンジのせいか今までのカタトニアとは違う印象だ。
    メランコリーな楽曲に浮遊感ボーカルが乗るのは同じだが何か違う。
    どこか懐かしく、枯れていて、切なく悲しく・・・美しい
    このままこの世界に留まりたいとさえ思う、不思議な曲だ。
    アルバムの中でも異彩を放つこの曲が個人的は一番好きかな。
    #4では北欧的なダークメランコリー+中東的というアレンジが面白い。
    それにしてもここのボーカルの人の心を惹きつける能力には圧倒される。
    寒々しい中にも吸いこまれるようなジョナスの不思議な声質は唯一無二だ!
    それが顕著に出ているのが#10で、重いギターリフの後に
    ジョナスの癒しのボーカルがひとたび入れば世界が変わる!
    #11はオーペスを彷彿させるような心象風景を楽曲に表現した曲で
    3分台あたりの演奏は自分が堕ちていく瞬間を見ているかのような感覚に陥る・・・
    前作に続き神、いや悪が宿ったような大名盤だ!

    11/29
    B
  • Saosin
    「In Search Of Solid Ground」




  • アメリカのエモ―ショナルロックバンド:セイオシンの2nd(09)

    名盤といっていい衝撃の1stから早3年・・・
    青春という言葉が思い浮かぶ若さと楽曲の質の高さはそのままに
    今までよりさらに楽曲の幅を広めて満を持しての2nd!

    #1〜4まで一度聴いたら忘れないキャッチーなボーカルを武器に元気に突っ走る!
    #8,9,12,13はいままでの勢いを落として、しっかり聴かせる曲だ。
    プロデューサーを3人も起用したりと楽曲の幅が広げて
    ロックアルバムとしてはクオリティの高い良盤なのだと思う。
    が、セイオシンとしてのアルバムとしてはどうなのだろうか?と疑問を感じた。
    彼らに幅なんぞいらなったんでは、もっと勢いもほしかったし。

    11/15
    B
  • Saturnus
    「Veronika Decides to Die」




  • デンマークのドゥーム・ゴシックメタルバンド:サタンアスの5th(06)

    非常に暗くて重い雰囲気だがメランコリーで心に響くメロディがすばらしい。
    1曲目から10分を超える大曲である。
    はじまりのギターから泣き泣きなメロディが奏でられ、
    悲しみを増大させるデス声が呻きを上げる!
    このバンドはギターメロディが秀逸であり、
    鬱積さを強調させるピアノやシンセの入れ具合もまたいい!
    他にも#3,4,5はメランコリーで谷底に突き落とすような
    泣きのギターメロディーがこれでもか!とばかりに炸裂する!


    全8曲捨て曲なしといっていい優良盤であろうが、
    ただ狙いすぎなぐらいのメランコリー暗鬱メロディが
    個人的にはちょいと受け入れづらいと感じた。

    11/7
    B
  • Russian Circles
    「Geneva」




  • アメリカのポストメタルバンド:ロシアンサークルの3rd(2009)

    前作からわずか1年弱でリリースされた新作。
    よくあるポストロック系のバンドとは違って
    強烈なグルーヴとコンパクトで聴きやすい楽曲という特徴は変わってない。
    しかし前作のような重々しいダークな雰囲気は後退しているし、
    楽曲は若干ポストロック寄り(特に後半なんぞ)になった印象だ。


    終盤の10分近くある大曲#6,7やしんみり聴かせる#4は叙情的なメロディと共に
    段々盛り上がっていくというポストロック寄りの楽曲であるのだが、
    このバンドに関しては#1,2のようなドヨーンとしたダークな楽曲であったり
    #5のような勢いに任せた直球勝負的な楽曲方が合うというか得意な気がする。
    まぁ前作にしてもそうだけど、トータル45分程という
    コンパクト作品の中にこういう対をなすような楽曲が
    1枚のアルバムに混在してるのが良いとこなのだけど。
    何度も聴きたくなる良作であるけど前作のほうが好きかな。
    というか地味にも結構期待してたので、もの足りなさを感じた。
    枯れた心を突くようなあのすさんだダークさがもっとほしいね〜

    10/11
    S
  • Aghora
    「Aghora」




  • アメリカのテクニカルプログレメタルバンド:アゴーラの1st(2000)

    再復活をしたことも記憶に新しいプログレデスメタルバンド:シニックの
    ベース・ドラムという鉄壁のリズム隊が参加するバンド!
    テクニカルなツインギターにゴシック系の女性ボーカルが参加する5人組。
    さすがに楽曲レベルやメロディの質は本家に劣るもののシニックの持つ
    超絶テク・プログレ的感性・神秘的な雰囲気をしっかり受け継いでいる。


    やはり注目は高音でゴシックの香り漂う女性ボーカルの存在だろう。
    変拍子を取り入れたギター・ベース・ドラムが複雑でへヴィに絡み合う中、
    美しい歌声がさらっと乗っかる感覚はとても不可思議だ。
    テクニックだけでなく楽曲・ボーカル共に中東的・民族的なフレーズを
    多用するのでそういう空気・感覚を好む人の心をしっかり掴む。
    そしてショーンマローンの存在感あるベースプレイも聴きどころだろう。
    もう一人のショーン:ドラムが放つリズムパターン、
    せわしなく動く手技はドラム好きは聴いていて惚れ惚れする!

    10/11
    S
  • Porcupine Tree
    「Incident」




  • イギリスのプログレ・オルタナロックバンド:ポキュパイントゥリーの10th(09)

    へヴィ路線を追求した前作と中期の繊細さ・沈んだ気持ちを汲み取った
    PTらしい作風となっていて、聴けば聴くほど深みにハマっていく!
    今作は全14編・55分に及ぶコンセプト作である、音の感触としては
    へヴィ・ポップ・ダークが揃った「In Absentia」の組曲盤といったところ。


    へヴィなリフから一変、優しいボーカルの切り返しが効いた#2
    アコースティックで美しい#3〜#4の流れから
    サビの歌メロ・ギター共にがなんだか前向きというか
    妙に元気な#5は彼らにしてはちょっと意外な曲だ。
    間髪開けず始まる#6は地を這うような重々しいへヴィロック的リフがかっこいい。
    2分を切る短さにまとめたポップな#7から流れるように
    シンセ・キーボードが幻想的な夢を見させてくれる#8へ・・・
    そして一番の盛り上がりどころは11分の大曲#9だろう。
    グルーヴによってグヮ〜〜とだんだん盛り上がっていく高揚感はたまらないし、
    中盤の闇のなかに堕ちていくような繊細な暗黒美な雰囲気作りはPTならでは。
    まさに言葉にできない心像を音で表現している!

    へヴィさとアコースティックな優しさが絶妙に融合したサウンドは
    求めていた音そのものであった。前作「Fear Of A Blank Planet」に
    肩透かしを食らっただけにこのサウンド転換はうれしい。
    「In Absentia」「Deadwing」に引けを取らない大傑作だと思う。

    9/23
    B
  • Mogwai
    「Happy Songs For Happy People」




  • イギリスのポストロックバンド:モグワイの4th(2003)

    叙事的・覇音という対比を上手く使った初期作に比べて
    4作目は攻撃性やダークさを大分後退している。
    その代りに叙情・美しさを存分に取り入れている。


    なんともメランコリーなギター音に心を奪われる#1は
    個人的には彼らの曲の中で一番好きです。
    わずか30秒ほどでスーっとモグワイワールドに吸い込まれていく・・・
    言葉なくともここまで引き付けられる楽曲はそうないなぁ。
    ただ問題は45分もの間モグワイワールドに居続けられなかったということ。
    1stのようなダークで極端なまでの静と動の対比が好きだったので
    繊細で美しすぎる4thは#4,6,9とすばらしい良曲が
    ありつつも途中で冷めてしまった。
    もっとストレートでガツンとくる楽曲があっても良かったのではと思う、
    繊細さ・美しさがこのアルバムのコンセプトだったのかもしれないけど。

    9/17
    A
  • Haunted
    「Warning Shots」




  • スウェーデンのスラッシュメタルバンド:ホーンテッドのベストアルバム(09)

    元アット・ザ・ゲイツのビョーラー兄弟が在籍していることで知られる
    北欧スラッシャーの2枚組ベストアルバム、2枚目はLiveやデモが中心。
    近年作はスラッシーな勢いは抑えめであり
    へヴィロックとスラッシュの融和的なサウンドを目指しているようだが、
    こちらのベスト盤は初期作を中心に強烈なスラッシュメタルを聴かせてくれる。
    個人的には近年のホーンテッドサウンドの方が好みであるが
    やはりこの勢いとリフはたまらないものがある。

    のっけから「Hate Song」「Trespass」「Shadow World」「One Kill Wonder」と
    強烈な勢いで突っ走るホーンテッド節が炸裂する!
    ひたすら勢いで攻めてくるのだがやはり
    元祖メロデスといわれるアット・ザ・ゲイツのメンバーが中心ということで
    ギターリフはキャッチーで頭にしっかりと刻み込まれる。
    このバンド売りであるリフのすばらしいさを再確認できるベスト盤です!

    9/2
    B
  • Happy The Man
    「Crafty Hands」




  • アメリカのシンフォニック・プログレバンド:ハッピー・ザ・マンの2nd(78年)

    後にかのキャメルに加入することになるキット・ワトキンスがいたバンドで
    数年前には3枚目となる復活作を出していたテクニカルプログレの2枚目。
    1stは変拍子を多用するジャズ系のプログレという側面が大きかった。
    2ndの方も勿論そういった印象であるが、どちらかというとゆったりとした
    シンフォ系の割合が大きいと感じる。


    1stはせわしないほどにテクニカルな演奏が大部分で聴けたが
    こっちは夢の中にいるようなキラキラとした#2,8や
    笛を使ったトラッドっぽい#6などまた違った側面が聴ける。
    自分の好み的には断然1stであるものの、ここのツインキーボードの
    テクニカルかつ優美な手捌きはすばらしいの一言!
    ジャズプログレ・テクニカルさを求めるなら1st、
    シンフォニック・アルバム全体の流れを重視するならこの2ndがいい。

    8/22
    S
  • Disturbed
    「Ten Thousand Fists」




  • アメリカのへヴィロック・メタルバンド:ディスターブドの3rd(05)

    人気作である1stを聴いたときはなんだか微妙な音だぁと感じたバンドである。
    たしかにスキンヘッドがトレードマークのボーカル:デイヴィットは
    一度聴いたら忘れられれない独特の声質であるのだが
    どうも歌メロもへヴィさも楽曲も突き抜けた魅力を感じなかった思い出がある。
    でもこの1stはそんなイメージを払拭するすばらしいアルバムだ!

    感じたのは楽曲のレベルの高さで全14曲すべて捨て曲なし。
    へヴィさが増していて、ギターリフもフックがあり馴染みやすい。
    またギターは時折古臭いギターソロも披露しておりそれがまたいい味だしてる、
    1stはギターソロなんかやっていたっけというぐらい印象がなかったのだが。
    それにデイヴィットの「アアアアッアッ」な奇声や個性的な声質は健在だし
    なによりも頭に絡みつく歌メロの取っつきやすさが半端ない!
    特に#2,4,5,7,10,11(ジェネシスのカヴァー),12,13の歌メロは秀逸!
    歌メロ・リフの両方がこれほどまでにもフックがあるのに
    しっかりへヴィさも保っているバンドはそうないと思う。

    8/16
    S
  • Riverside
    「Anno Domini High」




  • ポーランドのオルタナプログレバンド:リバーサイドの4th(09)

    今まではポキュパイン・トゥリーに近いダークな雰囲気重視のプログレだったが
    今作ではテクニカル系のプログレメタルへとシフトしているようだ。


    美しくも暗いピアノから始まる#1は今までのイメージ通りであるが
    演奏が始まるとコレが思いのほか激しい。
    今まで以上にメタルを意識しているのが感じとられる。
    キーボードも今までこんなタイプだったけ?というぐらい
    プログレメタル的なテクニカルで色鮮やかな音色をだす!
    #2は中東的というか蜃気楼でもみているかのような不可思議なメロディが印象的。
    ボーカル&ベース:デューダのリズムと感情のこもったギターの絡み合いもいい!
    #1,2は5分7分とややコンパクトな曲であるが後半#3,4,5は10分前後という
    本腰をあげたような展開のある長尺の曲だ。
    とくに#3は切ないメロディ〜トランペットも入れた攻撃的な演奏〜
    壮大なインストパートと展開がすばらしい!

    3rdを飛ばして久々に聴いた4thはプログレメタル志向で
    ダークさが薄れていて個人的には初期のこじんまりとした世界にほうが好み、
    しかし楽曲の完成度は凄まじいほどにレベルが上がっている!

    8/1
    S
  • Omar Rodriguez Lopez
    「Cryptomnesia」




  • マーズヴォルタの頭脳オマーのソロアルバム7th(09)

    なんとマーズヴォルタのギター:オマーとヘラーの超絶変態ドラマー:ザック
    によるコラボプロジェクト的なソロアルバムだ!
    しかも今までのソロアルバムだとインスト中心であったが
    今作ではマーズヴォルタのボーカル:セドリックが全編歌っております。

    音の方はドラックなんぞという言葉が思い浮かぶような狂いっぷりで
    このアルバムの反動でマーズヴォルタの新作が
    叙情的でしんみりという意外な作風になったんじゃ・・と思うほど。
    ザック・ヘラーの異常な手数とともに小刻みに刻みこまれる
    変則的なドラムを軸に、うねったギターと情熱的にかん高く歌うセドリックが
    せわしくなくねじれた狂気のハーモニーを生み出す!
    ヘラーのドラムがオマーとセドリックを食っちゃているぐらい強烈で
    感覚的にはマーズヴォルタにザック・ヘラーが加わったというより
    ヘラーのほうにオマーとセドリックが加わった感覚を覚えた。


    マーズヴォルタの新作がどうもなぁ〜と思った人にはあたりかも。
    本家の新作がリリースされることとなっていたのでリリース当時は
    スルーでしたが今年のダークホースアルバムだったかもしれません。

    7/18
    S
  • My Bloody Valentine
    「Loveles」




  • アイルランドのロックバンド:マイ・ブラッディ・バレンタインの2nd(91)

    #1から強烈なノイズが洪水のように押し寄せてくるが
    優しく浮遊感あふれる女性ボーカルがスーと入ってくる。
    フワフワと夢心地なサウンドに癒される#2、
    サイケデリックなインスト#3〜#4な流れも浮遊感のある感覚が気持ちいい!
    #5,6,10あたりはポップでアッパーな曲で頭に絡みつくメロディラインが秀逸。
    哀愁・悲しみが染みでているダークな#8はしんみりと聴ける。
    ラスト#11はノイズギターとダンスが融合したような曲で
    フワフワ感とノリのよさのバランスがおもしろい。

    ノイジーだけど気持ちよくて何度も聴き返したくなる作品だ。
    冷たい肌ざわりだけど美しくて浮遊感もある絶妙なサウンドで
    マッシヴアタックがすんごいロックしたような感じに思えた。
    雰囲気重視で音楽を楽しめる人にはたまらないと思う。

    7/10
    A
  • Devin Townsend
    「Synchestra」




  • アメリカの鬼才&奇才ミュージシャン:デヴィン・タウンゼントのソロ5th(06)

    デスメタルバンド:ストラッピング・ヤング・ラッドやプロデュース業でも
    活躍しているデヴィンのハゲオヤジ、
    ソロ作はプログレっぽいキャッチーなメタルをやっている模様で
    クリーンボイスを駆使した浮遊感あるサウンドを軸に様々の要素を絡めている。


    なにやら楽しげなアコギのメロディが流れているかと思えば
    突如ズドドドドッと強烈なビートとともに疾走しだす!
    そしていつの間にか流れるように#3へ、
    浮遊感のあるクリーンボイスがフワ〜と気持ちよく中盤ではゲストの
    スティーヴ・ヴァイによる個性的なギタープレイも飛び出す!
    #6はキャッチーさとダサさが混ざったような独自の世界観がある。
    シンセサイザーとオーケストラをかけたようなアルバムタイトル通りの
    壮大さとそれに負けないやり過ぎ感のあるデヴィンの歌唱力もすばらしいです。
    #8はアルバム中でもっともテンションが上がるかっこいい曲で
    落ち着いた声質で耳元をなぞるような歌メロが印象的である。
    中東的なゆらゆらした雰囲気と図太いベースが効いたダークな#9は
    強力なシャウトも飛び出しへヴィさでも申し分ない!
    どの曲も一癖も二癖もあるユーモア溢れる曲で
    全編楽しくハイテンションできらびやかな音色で楽しませてくれる。

    7/4
    A
  • Mars Volta
    「Octahedron」




  • アメリカの変態ロックバンド:マーズヴォルタの5th(09)

    楽器隊を中心とした激烈変態ロックを炸裂させた前作とは対照的に
    今作はミドルテンポで歌を中心とした聴かせる作品となっている。
    最初は肩透かしを食らった感じだったが何回を聴いてると
    こういうのを悪くはないなと思った。


    #1はセドリックの悲しみを誘う歌い方を全面に出した曲で始まる。
    #2は的確にリズムを刻み、そしてずっしりと重いドラムが効いた
    ミドルテンポでオーソドックスなロックチューン、
    今作の特徴である寂しげな哀愁感といつもの激しい演奏が交差する#3では
    ダークなサイケ感がうっすらとフェードアウトしたかと思えば
    #4で意表を突いたハイテンションロックで目を覚めさせる!
    スローテンポでフックのある歌メロがしんみりと心を締めつける#7は
    終盤のデジタルサウンドとの絡み合いが妙にミスマッチでいい。

    前作があれだけ強烈なだけあって違う方向性に行くのは
    しかたないのかなと思うのと同時に元々ボーカルの声質が特徴的である
    バンドであるので本来あるべき姿になったような気もする。
    1stは別にしてそれ以降はボーカルの存在が力量の割には小さかったと思うが
    それが今回解消されたし、壮大で混沌としすぎた世界から
    コンパクトでシンプルなロックへ移行しコレがまた新鮮に感じた。
    賛否を呼ぶ作品であることは間違いないと思うが・・・

    6/28
    A
  • Marillion
    「Happiness Is The Road: Vol.2: Hard Shoulder」




  • イギリスのプログレ・ポンプロックバンド:マリリオンの15th(08)

    08年にリリースされた2枚作のボリューム2、
    2枚とも内省的な面も含むほの暗い感覚を憶えるが
    ボリューム1はメロウで叙事的さが強く、
    ボリューム2のほうはロック色が強い。

    #1からフックのあるリフでなかなかアッパーな曲で始まる、
    優しいボーカルと力強く歌うパートのメリハリが効いた#2
    渋〜い泣きのギターが響き渡る#3
    キラキラしたキーボードが夢の中にいるかのような気持ちになる#4
    爽やかなギターリフと空まで伸びるようなボーカルが爽快な#6
    リフ・歌メロともに頭に残るメロディが秀逸な#7
    とベテランらしい安定感で飽きのこない力作だ。

    6/27
    S
  • Marillion
    「Happiness Is The Road: Vol.1: Essence」




  • イギリスのプログレ・ポンプロックバンド:マリリオンの14th(2008)

    70年代から活動しているバンドだがここにきて力のこもった2枚一組を発表!
    初期からのファンからは現ボーカルより初代のほうがいいという人も
    いるようだが、今作は前作より数倍ボーカルが聴きどころ!

    導入部#1から#2は感情のこもったボーカルがとても感動的であり、
    ツボをついた叙事的なギターフレーズがまた気持ちを揺さぶる!
    この序盤でもうすでにアルバムのクライマックスかのように感じるほどだ・・・
    #3は優しい歌声に癒されるメランコリーなナンバー
    コンパクトにまとめた#6,7,9がポップでありロックしていていい!
    楽曲がとても良く、特に#7のどこか中東的雰囲気を作るキーボードがたまらない。
    アルバムタイトル曲#10は10分にも及ぶ大曲!
    展開うんぬんではなく、人の感情に訴えかけることを重視したような感動的な曲だ。
    序盤からほの暗い空気だが徐々に感情を持ちあげていき、
    高らかに歌い上げる、力強いボーカルには惹きつけられる。

    無音の#11に続き#12には隠しトラックが挿入されているがそれが地味にかっこいい、
    マリリオン流オルタナロックといった感じでリフのノリが好きです。

    6/21
    A
  • Daft Punk
    「Discovery」




  • フランスのダンス・ハウスユニット:ダストパンクの2nd(01)

    #1はヒット曲「One More Time」、ああコレこの人たちの曲だったのか。
    アッパーな曲で思わず体がノリだす!
    打ち込み系の同じリズムで単調かなと思いつつもこれがクセになってくる。

    エフェクトボイスがメロディのように軽やかに動きまわる#4
    #7,8,12,のような元気いっぱいな曲もいいが個人的には
    しっとりナンバー#9、落ち着きつつもきらびやかなメロディがいい#10にやられた!
    #11はなぜかEuropeの「The Final Countdown 」が頭によぎった。

    6/20
    S
  • Red Hot Chili Peppers
    「Blood Sugar Sex Magik」




  • アメリカのロックバンド:レッド・ホット・チリ・ペッパーズの5th(1991)

    ファンク・ラップなど取り入れたミクスチャー系ロックバンド、
    2002年の「By The Way」を聴いた時はミクスチャーというより
    しんみりさを感じさせるメロディが印象的だったが
    こちらはミクスチャーならではの雑食的な楽曲が多い。

    #1からギターにのったラップ調の歌いから耳馴染みのよい歌メロが絡み合う!
    アコースティックギターとアンソニーの下手ウマな歌い方が哀愁を運ぶ#3
    70年代っぽい渋いギターリフとドラムが作り出すグルーヴがかっこいい#4
    頭の中に何度も印象的フレーズが繰り返されるラップが効いた#9
    一転して聴かせる名バラード#11など
    一枚でいろいろな味が楽しめる楽曲がそろっている。

    6/14
    A
  • Pain Of Salvation
    「On The Two Deaths Of」




  • スウェーデンのミクスチャーバンド:ペイン・オブ・サルヴィジョンのLiveCD(09)
    貪欲なまでにあらゆるジャンルを取り入れたミクスチャー系
    プログレメタルバンドの待望のLiveCD。
    DVDやアコースティックLiveCDなどは出しているがCDはたぶん初!
    近年作を軸にした2枚組のLiveCDでDVDのほうもリリースされているようだ。

    #1からラップが炸裂するダークでへヴィな「Scarsick」、
    勢いで畳みかける#2「America」と新作の曲で幕を開ける。
    #4では1stの名曲「!(Forward)」を披露、
    ここでのダニエルの歌い方は力強さと優しさという感情のつけ方がとてもうまい!
    Disk1終盤の傷を負ったような物悲しい#6,7,8の流れは秀逸!
    Disk2の#1「Brickworks 1」は美しいバラードでしっとりと。
    ここら辺がなんでもこなす秀才ぶりを感じさせるし楽器隊の演奏もすばらしい。
    個人的に好きなで暗黒美を感じさせる「Diffidentia」「Cribcaged」も聴けた。
    全体としては勢いよりもダークさ前にだした雰囲気重視の選曲であった。

    6/14
    A
  • Amorphis
    「Skyforger」




  • フィンランドのトラッド系ゴシックメタルバンド:アモロフィスの09年作

    物悲しいピアノから始まる#1はスローテンポで
    しっかり聴かせる哀愁歌メロと重いギターが効いた曲。
    さすが元々はデス系出身というデス声が炸裂する#5は
    ノーマルボイスの切り替え、バックのシンセといいオーペスを彷彿させる。
    カタトニアのような気だるい歌い方が好きな人にはたまらない#6、7
    力強いボーカルが勇敢さを引き立てる#8、9
    5分ほどの曲ばかりだが単調ではなく曲構成はおっと思わす展開もみせるし、
    さらに#3,4,11などは頭に刻まれるメロディアスなギターフレーズがいい!

    いたるとこのピアノ・笛等アレンジがほのかにトラッドの匂いを運んでくる!
    ゴシック・トラッド・メロディ・デス・曲展開など様々な要素を
    バランスよく配合した大力作ではないかと思う。

    6/14
    S
  • Isis
    「Wavering Radiant」




  • アメリカのポストメタル・ポストロックバンド:アイシスの5th(2009)

    美しさに見え隠れするロックのダイナミズムが効いた傑作アルバムだ!
    正直前作は中盤あたりからつまんないなーと感じたものだが
    今作は最後まで飽きず、もう終わったのかと感じるほどだった。
    特にギターを中心にした楽曲・構成がすばらしい。
    今までどおり丁寧にギター音がわずかな光を追いかけるような
    繊細で美しく、癒しさえ感じるサウンドだ。
    相変わらずボーカルパートは少ないが浮遊感あるフヮ〜とした
    ノーマル声から目を覚ますかのようなスクリーム・デス声にハッとさせられる。

    前作はどうもまわりくどすぎた気がするが
    今作は攻撃的な面がさらに強調されて繊細さと凶暴の落差バランスが絶妙だ。

    全体を通すと繊細で美しいサウンドだが
    一部の攻撃パートがアルバムの良さを引き立てているのは間違いない。
    でもこのバンドに関してはデス声は必要なのだろうかとまた思ってしまったが
    09年を代表する大傑作であると思ったし、すこぶるハマった!

    5/23
    S
  • Hella
    「There's No 666 In Outer Space」




  • アメリカの変態テクニカル・マスロックバンド:ヘラーの4th(07)

    元々は超絶ドラマー:ザックを中心とした2人からなるグループだったようだが
    このアルバムから5人組みになったということだ。
    ボーカル加入したことによりマーズヴォルタのような
    プログレッシブで混沌とした変態サウンドになっている。

    ギザギザカクカクと動きまわる変拍子ギターリフもかっこいいけど、
    なんといってもザックのドラムの凄まじさに尽きる、このバンドは!
    ドコドコバコバコと手数が半端ないほど多い。
    久々にこんなぶっ飛んだアホドラムを体感したよ!
    せわしないわッと思わず突っ込みを入れそうになるくらいに
    終始ハイテンションにドラマーは叩いて叩いて叩きまくる。
    ドラム好きならこの変態テクに仰天大喜びなハズ!
    バンド体制になったということで今後も非常に期待できる。

    5/16
    A
  • Opeth
    「Morningrise」




  • スウェーデンのプログレッシブデスメタルバンド:オーペスの2nd(96)

    近年はメロウな部分が協調されているが初期三作は非常にデス色が強い。
    もちろん初期から近年まで静と動への激動というスタイルは貫かれているが
    最初期は特に凶暴であるのだ。
    長尺の曲が多い彼らだが、コレは全曲10分以上という大曲ぞろいのアルバムだ。


    ドスの効いたおぞましいデス声から不気味な静けさを演出する
    アコースティックサウンドへのあまりの落差に驚く#1からオーペス節炸裂!
    序盤の哀愁を誘う渋いメロディからラストの地獄にいざなうかのような
    ギターフレーズにまで移行するとは予想もできない#2、
    デスメタルバンドとしての凶暴性を体感できる#3、
    20分にも及ぶ超大作#4とどの楽曲も非常によく練られている。

    1stはどうも楽曲自体好きになれないのが多々あったが
    1stから2ndにかけてだいぶ進化したなと思う。
    それにプログレデスを極めた2nd、3rdからゴシック要素を強めた4th、
    さらにノーマルボイスを上手く使ったムード重視の方向性の近年作と
    アルバムごとにしっかり味付けをしているのはすばらしいなと。

    5/9
    A
  • Waltari
    「Release Date」




  • フィンランドのなんでもミクスチャーメタルバンド:ワルタリの10th(07)

    ヨーロッパではそれなりの知名度らしいが日本ではあまり名を聞かない、
    しかし日本でも熱心なマニアの方はよくこのワルタリを絶賛しているようだ。
    ロック・メタル・インダストリアル・ダンス・ポップ、アルバムによっては
    クラシックとオペラとの融合など実験的で創造性溢れるサウンドが特徴
    このアルバムでは5つのパートに別れた36分にも及ぶ組曲にも挑戦している!


    #1,9はノリのあるギターリフからキャッチー歌メロが入るダンサブルな曲
    #3はメロスピとスラッシュが混合した感じで疾走する不思議なスピードチューン!
    #4〜8はアルバムの目玉である36分に及ぶプログレッシブな大曲、
    メロディック〜デス〜インダストリアルのようなダークな面、
    思わず体を動かしてしまうファンキーでノリノリなダンスロック、さらに
    ドリームシアターを彷彿するプログレメタルな曲など引き出しが豊富なこと!
    その後もカナギリ声をあげるミニストリーばりのスラッシュインダストリアルな#11、
    ラップのようなフレーズが飛び出すオルタナロック#12、
    民謡音楽×フラメンコを今風にリミックスしたような#13など
    なんじゃコレというなんでもありな楽しいロックをしている!

    噂どおり表情豊かなミクスチャーサウンドであるが
    中でもダンサブルなノリのあるリフとキャッチーな歌メロが秀逸だった。

    5/6
    A
  • Peach
    「Giving Birth To A Stone」




  • アメリカのへヴィロックバンド:ピーチの2002年に出た再発盤

    トゥールの初代ベース:ポールの代わりに96年より加入した
    二代目ベース:ジャスティンが在籍していたことで知られるバンド。
    元々トゥールのツアーサポートなどをしていたようだ。
    おそらくこのアルバムは94,5年あたりにリリースされた奴の再発盤。
    サウンドはダークで重厚感あるへヴィロック、
    トゥールの94年作:「Undertow」に近いドロドロとした暗い雰囲気も持つ。


    #1,2から聴こえてくる霊に話しかけるかのような脱力感ボーカルと
    反復されるガリガリとしたリズム・グルーヴなどはトゥールに通じるものがある。
    #3はベース:ジャスティンの心地よいリズムが輝る!
    おもしろいと思ったのは#4,5,6,7でどこか爽快感すらある勢いや
    サイケというかフワフワとしたムードも作り出す楽曲は
    暗いだけのへヴィロックに終わらない、もちろん引き合いに出した
    「Undertow」アルバムにもフワフワ感覚はあったがそれより傾向は濃い。
    ラスト#10はバンド名をタイトルにした曲で一番の聴きどころ。
    つぶやくようなボーカルと不可思議なメロディから
    レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを彷彿させる強力なリフとグルーヴが炸裂!
    ドヨーンとした楽曲からノリのある爽快へヴィロック、
    フワフワしたムードまで曲によってちょっとしたメリハリがある。


    まぁ10年以上の作品を今頃聴いたので真新しいものはなく
    かっこいいへヴィロックアルバムという感じ。
    当時でも名のあるバンドではなかったと思うがクオリティの高さには驚かされる。

    5/3
    B
  • PJ Harvey / John Parish  
    「Woman A Man Walked By 」




  • PJハーヴェイとジョン・パリッシュとの13年ぶり共同制作アルバム2枚目(09)

    共作だがどの曲もボーカルはハーヴェイなので彼女の9thととってもいい。
    かっこいいロックなギターリフが印象的な#1
    #2では民謡的な弦楽器とアンニュイなボーカルの競演が静かにテンションをあげる。
    ピアノとボーカルで構成されたほの暗い世界感がたまらない#3や
    狂ったように歌うと思えば突如不思議なサウンドスケープに巻き込まれる#5、
    そしてア〜〜とおたけびをあげ歌うという彼女にしてはかなり攻撃的な#8などは
    バックのシンセ・ピアノの味付けが雰囲気を盛り上げてとてもいい!
    攻撃的なサウンドと消沈したような独特の歌い方が妙にマッチした#4、
    #9〜10の流れは素朴でどこか悲しみを誘う懐かしさを感じる。

    過去作もとびぬけた曲はないが最後まで一定のクオリティを保つという
    むしろ難しいことをやってのけるイメージが強い人だが
    今作も全10曲40分程最後までそれなりに満足して聴ける小粒ぞろいの作品。
    攻撃的な曲からダークな曲まで1曲ごとに違う傾向が見受けられる。
    全体的にはダークで攻撃的なロック色が強く自分が求めていたサウンドとは
    やや違った、でも聴き返したくなる不思議さはやはりある。

    5/2
    A
  • Devil Doll 
    「Dies Irae」




  • スロヴェニアのゴシックチェンバーロックバンド:デヴィルドールの4th(1996)
    ミスタードクター率いる暗黒プログレ集団の最終作
    過去作どおり一曲入魂40分の大作だが一応18トラックに分けられている。
    悪魔でもとりついたかのような恐怖の1st、暗黒美を極めた静と動の3rd、
    そして4thにして芸術的なまで美しいサウンドを作り上げた!

    初期のようなドヨーンとした感覚は薄れ、クラシック・オペラの要素が協調され
    ある種の正統派サウンドにさえ感じる、そこが評価の分かれ目か。
    壮大なオーケストレーション・オルガン・ピアノ・合唱隊に
    演劇的な歌唱法を駆使するミスタードクターのボーカルが合わさり
    唯一無二の世界観を作り出している。
    メタル的な攻撃的なパートを極力そぎ落とし楽曲の美しさを全面に出して
    いるように感じた。アルバムのなかでも一番とっつきやすい作品だと思う。

    4/27
    S
  • Mastodon
    「Crack The Skye」




  • アメリカのテクニカルへヴィメタルバンド:マストドンの4th(09)

    前作までのイメージは非常に攻撃的なサウンドを有するバンドであったが
    今作は叫びよりキャッチーな歌メロ重視、曲構成も直球より複雑となっている。
    アルバムも全7曲50分と大曲揃いで10分を超える曲は2曲もあり
    彼らが新たなステージへといこうとしている意気込みを感じる!


    #1から強烈にシャウトするのかと思っていたが予想に反して
    頭に絡みつくような歌メロが飛び出し、声質も以前より
    マイルドになり親しみやすくなっていると感じた。
    中盤から入る感情のこもった渋いギターソロには惹きつけられる。
    思わず体が縦ノリに動いてしまう#2はギターリフが輝る!
    ボーカルは一部叫びはするがサビではやはり歌メロで攻めてくる。
    反復されるギターと手数の多いドラムが激突する#3は
    浮遊感を演出するボーカルパートと激しく突進するボーカルパートという
    対になる歌い方を交互に出すというジェットコースターのような落差を楽しめる。
    #4は10分にも及ぶ大曲でプログレメタルといっていいかもしれない。
    不気味というか悲しみを誘うフワ〜とした歌い方に吸い込まれそうだ。
    終盤の#5,6,7はドラマー:ブランを中心とした楽器隊の凄まじいテクに
    支えられた複雑怪奇な構成をした曲で、今までの攻撃的なサウンドと
    新たなキャッチー要素をうまく調合した感じだ。

    歌メロ重視の傾向が強く、攻撃的な部分を期待していた人には賛否を呼ぶかも。
    個人的には新たなステージを目指し剛と軟というバランスを保った
    プログレッシブなメタルアルバムを作ってくれた彼らに最大の賛辞をおくりたい。


    4/26
    A
  • Meshuggah 
    「Rare Tracks」




  • スウェーデンの超絶デスメタルバンド:メシュガーのレアトラック集(2001)

    最初期の頃に1000枚ほどしかプレスされなかった幻のシングルに
    未発表曲・リミックスを追加した音源集

    #1は凄まじい速さのドラムビートが炸裂するストレートでスラッシーな曲
    このアルバムにはドラムマシーンを使った曲が収録されているらしいが
    おそらくコレがそれ。いくら人間離れした技を持つトーマス・ハーケでも
    この激速ドラムは叩けないだろう(笑)

    #2〜4は目玉のシングル曲、最初期は意外とストレートなスラッシュを
    やっていたと聞いていたがこのシングルがもろメタリカサウンドだ。
    メタリカをカバーしたかのようにジョナスの歌い方までジェイムスそのものだ。
    激しい演奏からきらめくようなフレドリックのギターソロに移ったりと
    もちろんメシュガーらしいサウンドはしっかり盛り込んでいる!
    #4〜10は未発表曲や過去作からのリミックス曲
    変拍子と強烈な怒号が絡み合う#4,5,6,7,8はメシュガーにしか成しえない力曲。
    ねじれた変則リズムが作り出す狂気と快楽のグルーヴは唯一無二!

    4/18
    A
  • Omar Rodriguez 
    「Omar Rodriguez」




  • マーズヴォルタ/アット・ザ・ドライブ・インの中心人物:オマーのソロ2nd(2005)

    #1はイントロ、#2からけたたましく鳴り響くトランペットとオマーの
    情熱的なギターによる壮絶な演奏激がくり広げられる!
    17分にも及ぶ#3はハイライト、緊張感溢れるセッションプレイは必聴。
    蜃気楼の中を歩いてるような中東的なギターが聴ける#4は
    マーズヴォルタの06年作3rdに収録されてそう、または前実験といった感じか。
    前半の永遠と続けた激しいインプロヴィゼーションを
    わずか5分というこじんまりに収めた#5はメロディがかっこいい。

    数々のソロ作品を残しているが中でもとっつきやすい部類に入ると思う。
    エイドリアンのトランペットが強烈でジャズロックアルバムとしても聴ける。

    4/10
    S
  • MOONSORROW 
    「Viides Luku-Havitetty」




  • フィンランドのヴァイキングメタルバンド:ムーンソローの5th(06)

    08年の70分ぐらいあったシングルを聴いておったまげ、過去作にも手をだした。
    アルバムもなんと2曲56分という超大作!別に長尺だとすごいわけじゃないけど
    このバンド、笑えるぐらいすごいんですよ、本人たちはマジなんでしょうが。
    いったい誰に向けて発信してるんだという男汁満載な壮大で
    いい意味でバカげたハチャメチャな世界観がたまんねーだよな。

    #1から不可思議なギターメロディでグイグイ引き寄せ、
    さらにひっぱり5分ほどしてようやくボーカルが歌いだす。
    しっとりしたほの暗い雰囲気から反復されるリフによって徐々に
    盛り上がっていき、ついにはグギャーというデスボイスとともに大爆発!
    もちろん曲中は民族楽器を取り入れたトラッド色もしっかり反映している。
    最初はすごいもんを聴いてしまっているな二ヤリと笑っちゃうが
    あまりの壮大さに圧倒され聴き終わったあとはなぜか感動してしまう・・・
    #2は民族打楽器や呪術的なフレーズがダークな雰囲気を醸したかと思えば
    ウギャーと叫びながらブラックメタルばりに疾走するという至福の25分です。
    08年作を聴いた時も思ったことだが、意外といったら失礼かもしれないが
    このバンド、フックのあるリフ・メロディの質が地味にいい!
    楽曲の質の高いからか30分ほどもある大曲を飽きさせず聴かせてくれる。

    3/26
    A
  • PJ Harvey
    「Is This Desire」




  • イギリス人シンガーソングライター:PJハーヴェイの5th(98)

    うっすらと入るハーヴェイのボーカルとピアノが暗い空虚さを演出する#1
    #4,6,7,9は当時の時代的な背景かトリップホップのドヨーンとした感触に近い。
    #2,5,11などはかっこいいギターロックが炸裂する!
    耳元でささやくような声と透き通った美声が交差する官能的な#3や
    美しいくもあり、悲しくもあるピアノのメロディが印象的な#8,10,12など
    彼女独特のほの暗さを感じさせつつもしっかり惹きつけるポップさがある。

    全体の印象としてはロックとトリップホップの中間的なサウンドです。
    レディオヘッドなどのダークな雰囲気を持つロックが好きならぜひ!

    3/22
    A
  • Radiohead
    「Amnesiac」




  • イギリスのオルタナロックバンド:レディオヘッドの5th(2001)

    名盤「Kid A」から1年もたたない内にリリースされた作品、彼らの経歴の
    なかでも影の薄いアルバムのような気がするのだが隠れた名作というべきか。
    #1,3,8,10,11は前作から大きく方向転換したエレクトロ路線の曲で
    無機質で冷たい波がダダーと流れてくる。
    そしてシングルとなった#2、これがもう鬱すぎて癒される!
    トムヨークはなにか聴く者を宙に導くような歌い方でリスナーを引き付ける。
    聴いてるとほんとに空の上をフワフワと浮いているかのようだ、
    なのに心はどこまでも沈んでいくのを自覚する・・・

    この「Pyramid Song」を聴くだけでこのアルバムを買う価値ありだと思う
    レディオヘッドの中で一番好きな曲だ、何回聴いても不思議な感覚を味わう。
    #5,6,はギターを掻き鳴らし3rdあたりの鬱ロックサウンドを聴かせてくれる
    感情を揺さぶる鬱積とした消え入りそうなボーカルがなんともいえない。

    全体としては4th「Kid A」のほうが完成度は高いのだろうがこっちは
    新たなサウンドに挑戦した4thとそれ以前のギターロックを上手く調和している。
    インパクトはないんだろうが何回も聴き返したくなる不思議な作品だ。

    3/21
    S
  • Faith No More
    「King For A Day」




  • アメリカのミクスチャーロックバンド:フェイス・ノー・モアーの5th(95)

    ファンク・ジャズ・へヴィロック〜スクリーム・キャッチーメロ・ラップなどを混ぜた
    ボーダーレスな雑食サウンドでミクスチャーロックの元祖と言われる彼ら。
    ギタリストが交代しての作品。キャッチーな3rd、メタリックな4thときて
    5thは今まで以上に多様性+ファンク・ジャズ要素がさらに強い。
    マイクパットンの表現力はもちろんベース・ドラムの存在感もさらにアップ!


    スクリームを駆使したストレートな#1,2,5,7、
    キャッチーな歌メロで攻めてくる#2,8,12、大人な雰囲気で渋い声質が楽しめる#3,6,10
    ファンキーでジャジーな#4はバックのトランペットとパットンの歌唱力が秀逸。
    アルバムタイトル曲#11は鬱と平常の境界線を行ききした不思議な曲。
    #14は出だしが演歌みたいなメロディで二ヤリとしてしまうが
    終盤ではゴスペルみたいな大合唱になり感動してしまう!

    毎度のこと一つのアルバムに多くのアイデア・要素を詰めていて
    統一性がないといえばそうだが、1曲ごとに違った味を楽しめる魅力がある。

    3/19
    B
  • Mr Bungle
    「California」




  • イギリスのオルタナ・ミクスチャーロックバンド:ミスターバングルの3rd(99)

    フェイスノーモアー、ファントマス等で活躍するマイクパットンのプロジェクト
    過去作を聴いた後では良い悪いは別にして裏切られる作品だ。
    なんでもありなジャンル分け不能・アヴァンギャルドプログレという印象だったが
    こちらは4、5分というコンパクトかつポップで陽気な作風となっている。


    #1,4,9などはカルフォニアというアルバムタイトルどおり
    太陽がさんさんと降り注ぐようなエキゾチックでポカポカな雰囲気を出している。
    #2は60年代のような懐かしい趣を感じる痛快ロックナンバー!
    正統派なバラードナンバーといっていい美しい#3はしんみりボーカルがいい。
    #5はインド・中東的なフレーズとタンゴ・フラメンコ的な要素が合体した
    ような摩訶不思議なサウンド、だと思ったら突如スラッシーに突っ走り出す。
    こういうのやらしたらホント凄いなこのお方。
    #6ではパットンがダンディに歌いだしたりと曲ごとに違う味を楽しめる。
    美しいピアノとコーラスが演出する#8なんてもう
    癒しなのか危ない世界と交信してるのかわからんぐらい不思議だし
    #10のアフリカの民謡をアレンジしたようなジャカジャカジャカッ
    ジャカジャカジャカジャカはもはやギャグか?という狂いよう・・
    ポップで陽気な作風と最初にかいたが、やっぱ変態です、うん。
    つくづく記録というより記憶に残るユーモア溢れるバンドだなぁと感じた・・・

    3/17
    S
  • Fantomas
    「Director's Cut」




  • マイクパットン率いるオルタナロックバンド:ファントマスの2nd(2001)

    フェイス・ノー・モアー/ミスターバングルなどで活動している
    イギリス人アーティスト:マイクパットンのプロジェクト
    ドラム:スレイヤーなどで活躍するデイヴ・ロンバード、メルヴィンズのギター:バズ・オズボーン、
    ベースはミスター・バングルのメンバー:トレヴァー・ダンの競演バンド。

    どうやらこの作品は映画のサントラをカバーしたアルバムのようだ。
    #1は「The Godfather」というタイトルなので有名なかのテーマ曲だと思うのだが
    ヤヤヤヤッヤヤヤヤッと奇声とともに爆走!ほぼ元曲の面影がないぐらい
    にぶっつぶし全く別ものにアレンジしているではないか!
    曲は2分台から一分台とミニサイズで気がつくと次々と曲が進んでい行く。
    サントラのカバーアルバムという視点もおもしろいがサウンドもぶっとんでいる。
    得意のボイスパーカッションからラップ調のボーカル、しんみり〜デスっぽいグギャーな声まで
    場面ごとに声質を変えるパットンさんのスキルがキラリと輝る!


    ララララ〜〜ララ〜〜とはかない少女の声と不気味な声のパットンが共演する
    #7「Rosemary's Baby」はおそらくホラー系?不気味不気味でコワイ。
    #4の凄まじい音数で圧倒するデイヴ・ロンバードのドラミングには笑ってしまう。
    #10「The Omen (Ave Satani)」はタイトルそのもので
    ブラックメタルをギャグ調にしたような疾走悪魔メタルで笑える。
    ダークだけどパットン印のおちゃらけた雰囲気も持ち合わせていて
    これはオルタナというよりメタルアルバムといっていんじゃないのでしょうか。

    3/15
    S
  • Can
    「Monster Movie」




  • ドイツのサイケロック・プログレバンド:カンの1st(1969)

    モンスタームービーと題されたアルバムだがなにこのジャケ〜
    #1はひたすら反復さる小刻みなリズムが感情を高ぶらせる揚々とした曲、
    #2は一転、悲しい・哀愁あるヴァイオリンのメロディが心を打つ!
    マリマリマリ〜〜と黒人ボーカル:マルコム・ムーニーのしゃがれた声もいい!
    そして#3はなんてラリッたような陽気で楽しげなパンクロックソングなんだろう!
    キャッチーなリフとしゃがれた声で叫ぶボーカルを一度聴いたら忘れられない。
    「Outside My Door」という曲です、最高にかっこいい!
    実はこの曲、イントロをラジオで聴いて以来なんていうバンドの曲なのか
    気になっていたがまさか偶然出会うとは。
    20分にも及ぶ#4は当時でいうB面か。
    A面(#1〜#3)はロック色が強いがB面(#4)ではジャーマンプログレ志向のようだ。
    繰り返されるリズムとグルーヴ・フワフワとした感覚が気持ちいい。

    1stでボーカル:マルコム・ムーニーは脱退(元々彫刻家だったらしい)
    2ndからは世界を旅?してた日本人ヒッピー:ダモ鈴木が加入した。

    3/8
    S
  • Lamb Of God
    「Wrarh」




  • アメリカのへヴィメタルバンド:ラム・オヴ・ゴッドの5th(09)

    エクストリームメタルの重鎮的存在の彼らの強烈な一枚
    インスト小作品#1から#2へ、思わず体が動いてしまうリフで突進、
    そしてランディの野獣のようなデス声が絡みつくように唸る!
    終盤で放たれる頭の中をクルクル回るギターフレーズも印象的だ。
    #3はココココッココココと鳴るクリス・アドラーの爆裂ドラムが凄まじいい、
    楽曲はフックのあるリフとドラム、怒号のようなデス声が強烈なグルーヴを生む!
    #4なんかはスラッシュメタルのごとく怒涛の勢いで突っ走る。

    #2,3,6,7,10あたりのリフはどれも印象的ですばらしい。
    強烈なエクストリームメタルなのだが楽曲はキャッチーなので安心して楽しめる、
    なんといってもランディの絡みつくようなデス声が大好きだなぁ。

    3/6
    A
  • Glass Hammer
    「Inconsolable Secret」




  • アメリカのプログレッシブロックバンド:グラスハマーの8th(2005)

    前作は古き良き70年代プログレを現在にそのまま創造している印象であった。
    今作もディスク1が2曲40分、ディスク2が10曲60分という懐古的な超大作!
    そしてオルガン・キーボードを中心としたシンフォプログレに合唱隊も加え、
    21世紀に活動しているバンドと思えないぬかりない本格サウンドに仕上がっている。

    前作はゆるやかな流れで眠たくなりそうだったがディスク1で聴けるような
    凄まじいキーボードソロなどスリリングな演奏をしている。またディスク2の
    トラッド色のある#5や終盤の教会にいるかのような神秘的な感触なども楽しい!

    ライナーによるとキーボード・ギター・ボーカル:フレッドと
    ベース・キーボード・ボーカル:スティーヴの2人が中心のようだが
    女性コーラスなど参加メンバーを加えると10人以上いるそうだ。
    それにしてもここまで正統派プログレをしているバンドもそういないと思う。
    イエスなどリアルタイムで聴いてた人にはたまらないものがあるだろう。

    3/2
    A
  • Portishead
    「Dummy」




  • イギリスのオルタナユニット:ボーティスヘッドの1st(94)

    ボクは女性ボーカルの音楽はあんまり聴いてない、別に嫌いじゃないけど。
    NightwishやProvenanceなどゴス系にPJ Harveyとか邦楽では東京事変とか・・・
    Arch Enemyのアンジェラ姉さんはもはや女性ボーカルといっていいのか?だし
    そんなボクが女性ボーカルで一番好きなのはボーティスヘッドのベス!
    闇の中へと消え入りそうな繊細な声は3rdで存在を知ってから虜になってます。

    2nd聴いた時も思ったが初期はジャズっぽい大人な雰囲気が非常に強い。
    個人的には3rdのようなドロドロとした絶望感のほうがいい、逆にいうと
    初期からファンだった人には10年ぶりに出た3rdはしっくりこなかったのかもしれない
    ダークな作風には間違いないんだが、付き落とされそうになりつつも
    包容力があるというか意外と温かみなんぞを感じる。
    3rdのようなドヨーンとした置いてけぼり感がいいんですよこういうタイプのは。
    初期作からベスのボーカルが作り出すダークな雰囲気はたまらないし
    聴く者を自分たちの世界観に引き込む楽曲作りのレベルは突出している。
    特にアルバムラストを飾る#11のサウンドスケープはあまりに美しすぎる!

    2/28
    S
  • Metallica
    「Ride The Lightning」




  • アメリカのスラッシュメタルバンド:メタリカの2nd(1984)

    3枚目「Master Of Puppets」に並ぶ大傑作で彼らの代表作の一つ、
    凶暴性と構成美の両立を極めメタリカサウンドを完成させた3rdに対し
    2ndはいい意味でまだアングラ感が残っていて非常に攻撃的だ。


    チャチャチャン〜〜と温かみのあるアコギから強烈なへヴィネスへと移る#1から
    メタリカ節が炸裂、続けざまに#2名曲「Ride The Lightning」へ
    ザクザクとしたかっこいいリフに6分台というよく練られた楽曲構成もすばらしい。
    ジェイムスの絡みつくような歌メロが印象的な#7もメタリカを代表する名曲!
    3rdと2nd、甲乙つけがたいが成熟しきれてない凶暴な2ndのほうがメタルを体現できる

    2/27
    B
  • Tortoise
    「Tnt」




  • アメリカのインスト系ポストロックバンド:トータスの3rd(98)

    こんなふざけたようなジャケのやつがポストロックの大傑作といわれる
    作品なのかと半信半疑で聴いてみたがこれは繊細でとても美しい世界感だ!
    ポストロックにジャーマン系プログレやジャズ・テクノ・エレクトロなど
    様々な要素を混ぜた感じでポストロックのイメージよりプログレの感覚に近い。

    ギター・キーボードそれぞれの音が水面に波が広がるように空間に響く・・・
    そしてバックでは心地よいリズムを刻むミニマルドラム!
    静寂で大人な雰囲気だがリズムの組み立てが妙にノリがよかったり不思議な音だ。

    ジャケはアレだが巷でいわれているように名作だと思う、
    ポストロックよりアヴァン系のジャズプログレ好きに受けがいいような気がする。
    自分には空間に広がる癒しの音を感覚的に楽しむような作品だと感じた。

    2/25
    A
  • Sentenced
    「Funeral Album」




  • フィンランドのゴシックメタルバンド:センテンスドのラスト8th(2005)

    ミカのメロディアスなギターフレーズにヴィレの男らしい太いボーカルが
    重なるメランコリックな楽曲は最高に渋くてかっこいい!
    北欧という土地だからこそ生まれた男儀溢れるメランコリーゴシックロックだ。
    自殺ソングとまでいわれた絶望ゴシックメタルバンドだが
    メロディがしっかりしているしこの作品は割と勢いのある曲が多いので
    わりと普通のゴシックロックとして聴けるゴシックの名作アルバムだ。


    #1から勢いのある正統派なゴシックロックで幕を開ける、
    続く#2も勢いがありへヴィロック的な重さのメランコリーなギターが印象的
    それにしてもボーカルはホントに渋いです、男にしか出せない太い声はたまらない!
    特にミドルテンポでじっくり聴かせる#3,4,6,9,10は聴き惚れる・・・
    あんなに渋い声でキャッチーな歌メロを歌う曲も珍しいじゃないかと思う#11が秀逸!
    ヴィレとミカのタッグだからこそできたゴシックメタルの名曲ではないかと。
    そして解散アルバムの最後を締めくくる#13が「End Of The Road」というのも
    なんとも考え深いものがある、子供たちのア〜〜ア〜〜という悲しいコーラスから
    哀愁のギターソロが流れフェードアウトするというすばらしい終わり方だ・・・

    2/24
    C
  • Ministry
    「Rio Grande Dub 」




  • アメリカのインダストリアルロッカー:ミニストリーの06年作のリミックス盤

    これはやられた!10th「Rio Grande Blood」を買ったつもりだったが・・・
    どこかいつもの爆走ロックンロール感がないなと思ってたらリミックス盤だったよ。
    オリジナル盤を聴いてないのでサウンドがどう変わっているのかはわからない。
    ハイテンションぶりはいつもと変わらないがミニストリーっぽい
    アホみたい叫びながらの疾走感はあまりなくリズム重視といったとこ。

    これにはボクが求めていたロックンロールなスラッシュインダストリアルはないな。
    でもラァラァラァ〜イ〜〜ズッと突っ走る#5「Lies Lies Lies」は最高だけどね。
    オリジナルじゃなくて不覚にもリミックス盤を買ってしまったショックが大きい・・

    2/22
    S
  • Ministry
    「Psalm 69」




  • アメリカのインダストリアルスラッシャー:ミニストリーの5th(92)

    11枚ものオリジナルアルバムと数々の傑作を残しながらも
    残念ながら07年に解散してしまったミニストリーの最高傑作と名高い名作「詩篇69」
    個人的には強烈なスラッシュメタルやブラックメタルは苦手なのだが彼らのサウンドはとても体になじむ。
    というのもスラッシュメタルにありがちなやりすぎ感というのはなく
    疾走しながらもキャッチーさがあるのがいい。
    アルの割れんばかりの叫び声もカッコいいしロックンロール風スラッシュの感触だ。

    全編切れ味鋭いリフ炸裂で楽しめる、脳天気に爆走する#5あたりなんかもう最高!
    #1,4などで聴けるツボを押さえた男くさいかけ声もいい。
    なんにも考えずに頭振りたいときはコレを聴け!

    2/20
    B
  • Velvet Underground
    「Velvet Underground & Nico 」




  • アメリカのロックバンド:ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの1st(1967)

    後のパンクやノイズロックなど多大なバンドに影響を与えたといわれる彼ら、
    特に性的なことやドラッグなどを唄う歌詞世界が当時は衝撃的だったようだ。
    活動時はアングラ的な存在であったが後に影響者が現れ評価されだした感じらしく
    どちらかというとインパクトのあるジャケットの方が注目されてたそう。

    まぁ誰もが思うことだろうが67年にこんなサウンドを再現していることに驚く。
    とても実験的でアヴァンギャルドでありながら独特の揚々とした雰囲気だ!
    パンク勢に影響を与えたと聞いていたのでとてもウルサイ音を想像してたが
    民謡打楽器のようなものを使ってたりして、
    誤解を与えるかもしれないが実験的でイカレたフォークロックみたいな感触だ。

    キラキラした癒しの#1,3、民謡的な#4、ロックンロールな#2,5
    揚々とした#6〜7の流れなどこの時代に聴いても新鮮で驚かされるます!

    2/15
    A
  • Pain Of Salvation
    「The Perfect Element, part I」




  • スウェーデンのプログレメタルバンド:ペイン・オブ・サルビジョンの3rd(2000)

    コンセプト作にこだわるバンドであり、今作は幼児虐待をテーマに作られていて
    ダークでへヴィな作風だ。(どのアルバムもシリアスでダークなものばかりだが)
    楽曲・アルバムコンセプト・テクニック・メロディの質・表現力等すべてに置いて
    ダニエル・ギルデンロウの才能はその辺のミュージシャンと一線を画するものがある
    初期に比べ歌唱力も幅が出ていて力強い声から優しい声、
    キャッチーな歌メロ・悲しみに溢れた声質まで自在に操っている。

    楽曲は限りなく美しくダーク、アルバム全体の流れも計算し尽くされている。
    流れるような展開を魅せ、コンセプト作ということを楽曲にも反映されていて
    プログレメタルの理想形といってもいいだろう。


    2/15
    A
  • Death
    「Individual Thought」




  • アメリカのテクニカルデスメタルバンド:デスの5th(93)

    90年代デスメタルを代表的存在で彼らの最高傑作と名高い名作
    曲自体はどれもコンパクトにまとめながらも複雑な展開を魅せる、
    そしてなによりもメンバーの演奏テクニックには脱帽!
    ズドドドッスドドドッと強烈なキックが炸裂するドラム、野太いベース音、
    そしてギターは単にテクニカルなだけでなくメロディセンスもしっかり持っている。
    バカテク楽器隊に怒号なようなデス声が重なるという楽曲はとてもスリリング!

    どれも強烈な曲ばかりだが#8の導入部に意表をついたような美しいアコースティックギターが
    奏でられハッとさせられらりと近年流行りのプログレッシブなデスサウンドの先駆け的存在だったのかも。

    メロディセンスがいいし、デスの声質も含めとても聴きやすいデスサウンドだ。
    90年代初期テクニカルデスではメシュガー、シニックに匹敵する
    重要バンドではないでしょうか。ただアルバム全体的なレベルはとても高いのだが
    一発ノックダウンするようなキラーチューンが見当たらないのが残念。


    2/12
    S
  • Dillinger Escape Plan
    「Calculating Infinity」




  • アメリカのカオティックコアバンド:デリンジャー・エスケープ・プランの1st(99)

    いつもデリンジャー聴くと思うんだがいったいどんな環境で生きていたら
    こんなサウンド出来上がるんだろうな、空いた口がふさがらないよ。
    サウンドの説明のしようがないんだが、彼らにとってキレているのも計算の内です。
    一見メチャクチャなことやっているようで実はとんでもない超絶テク炸裂、
    そしてわずか2,3分の間に凄まじい展開を見せ、嵐のごとく通り抜けていく!
    驚異の知能を持った破壊者というべきか・・・狂気とインテリジェンスを同時に
    感じさせるバンドは北欧デスのメシュガーを除けばコイツらぐらいか。

    半端ない音数が恐ろしいカオスとグルーヴを作り出し、突如静かな空間を
    ギターメロディがコロコロと動き回るというデリンジャー的静と動の対比は
    恐怖と快楽が共存している、ここら辺の展開・楽曲構成のうまさには舌を巻く!

    イカレた連中なのだろうが真っ当な精神力と演奏力ではこのサウンドは築けないだろう。
    全11曲35分間、カオスの先にキミは何を見る?


    2/11
    B
  • No-Man
    「Flowermouth」




  • イギリスのプログレ・エレクトロポップユニット:ノーマンの3rd(97)の05年再発

    ポキュパイントゥリー(PT)などで活躍しているスティーブン・ウィルソンの
    もう一つのプロジェクト、彼は楽曲をボーカルはティム・バウネスが担当している。
    また本作にはキングクリムゾンのロバートフリップがギター、元JAPAN(現PT)の
    リチャード・バルビエリがシンセサイザー、その他多くのゲストが参加している。

    音楽性としてはシンセや打ち込みビートを中心とした爽快なエレクトロ・ポップ、
    きらびやかなキーボードにバイオリン・ピアノなどの美しいサウンドが重なる#1
    ティムのさわやかな空気を振り撒くボーカルが印象的な#2
    透明感のあるボーカルが聴ける#3、ハイテンポな#6あたりはU2に近い爽快感がある。
    女性コーラスとシンセのメロディ、ラストの不可思議なサウンドスケープが秀逸な#8など
    どれもポップで聴きやすい作品で癒されます。


    2/9
    S
  • Porcupine Tree
    「Up The Downstair」




  • イギリスのプログレバンド:ポキュパイン・トゥリーの2nd(93)の05年リマスター

    本格的にバンド体制として活動し始めたのがこの2ndからで
    ダークでシリアス、そしてメロディアスで美しい音楽性を確立したアルバムだ。
    実はPTの1stはスティーブンではなく違う人が書いていたらしく
    この2ndから作詞作曲・プロデュースのすべてを手掛けるようになる、
    その為かアルバムの半分はインスト・SEなどが占めている。
    またリマスター版は打ち込みだったドラムから現ドラマー:ギャビン・ハリソンが新たにドラムの再録をしている。
    自分はオリジナル版は聴いてないので違いはわからないがどこかB級感あった1stと違い一つの作品として洗練された音だ。
    この作品から彼らは注目され始め当時90年代のピンクフロイドと言われたとか。


    不気味なSE#1から軽やかなスティーブンの歌声とテンポいい楽曲が印象的な#2
    #3は優しくキャッチーな歌メロと暗くて気だるい感触、そしてカッコいいギターリフ
    という異なる三つの要素が交差するという激しい展開を見せる!
    10分にも及ぶアルバムタイトル曲であるインスト#5は静かな女性の声から始まり
    ア〜〜〜ア〜〜〜ッと不気味な宗教的・暗黒コーラスが入る!
    ダークな雰囲気が好きならこの導入部で逝きそうになりますわ。
    まぁ曲自体はその後は存在感あるアップテンポなベースの反復リズムが気持ちよくノリがあってグルーヴの凄い曲なんですけどね、
    ベース:コリン・エドウィンという人はいい意味でPTの雰囲気をぶち壊してくれるすばらしいベースシストだと思う
    ファンキーで存在感あるベースはこのダークなサウンドに合わなそうなんだけど
    シリアスにならなさすぎずPTのロック色を引き出しいいバランスを保ってくれてる。


    ロックすぎるギターリフと恐怖心が湧きおこる女性の声が交差する#6
    メランコリーで繊細なバラード曲#8、中東的なメロディが飛び出す10分の大曲#9など
    PTの多様性を実感できる傑作!10曲50分程で流れを意識したかのような展開を魅せる


    2/7
    C
  • Porcupine Tree
    「On The Sunday Of Life I」




  • イギリスのプログレバンド:ポキュパイン・トゥリーの1st(91)の04年リマスター

    Porcupine Treeの1stは2つのカセットテープを合わせてリリースされたもの。
    音楽オタクであったスティーブン・ウィルソンが自宅にこもって一人で作ってたらしく
    まだバンド体制として活動してなかったようだ。実質上はソロアルバムと思っていいだろう。

    全18曲収録されているが大きく4つのパートに分かれてそれぞれ違う顔を持っている。
    導入部のインスト#1から#2は軽いドラムがポコポコと鳴りスティーブンの
    ボーカルが入るのだが、なんともかわいらしいファニーな声をしている。
    キャッチーでかわいらしいこの曲は頭の中にメロディが残る。
    音数の多いドラムと摩訶不思議なシンセの絡みがサイケな#3,4から
    また#2の曲へ、ここでのフワフワしたギターフレーズが気持ちいい。

    第二のパートが始まる#6,7は打って変わって不気味な男の声のSE、
    10分にも及ぶ#8は初期PTのライブの定番曲であった「Radioactive Toy」、
    包み込むようなオルガンの音と叙情的なギターは内省的で心を鷲掴みにする!
    この曲はそれ以降のPTサウンドの布石、いや確立した名曲だ。

    #9はシンプルなバラードなのだがとても哀愁ある曲で渋い!
    壮大な#8の後にこの悲しい曲を入れるとこがたまらない。

    それ以降のおちゃらけたようなエフェクトをかけた声がポップな#12や
    なぜかレッチリが頭に浮かんでしまった#13など今では考えられないような曲もある。


    2/6
    A
  • Steven Wilson
    「Insurgentes」




  • ポキュパイン・トゥリーの頭脳スティーブン・ウィルソンのソロ1st(2009)

    バンドのボーカル・ほとんどの作詞作曲を担当しているので当たり前かもしれないが
    ポキュパイン・トゥリーの新作と思って聴いてもいいと思う。
    プログレ・サイケ・オルタナ・メタル・ポップなど多くの音楽性を貪欲にまで
    吸収してきた集大成といっていい、なんとも絶妙なバランスがクセになる作品だ。
    近年のへヴィ路線ポキュパイン・トゥリーからメタリックさを極力取り除き
    歌を中心としたメロウな部分とダークシンフォを強化した感じでオルタナ色が強い。


    #1から不可思議なメロディとスティーブンの美しい歌声に癒される。
    8分の大作#3,5はダークでへヴィ、だけど美しいというPT印の名曲!
    打って変ってフワフワ・キラキラとしたポップな#6、反復するギターリフが病みつきになる#7
    メロウで不気味なサイケデリックさがある#8、アルバムタイトル曲である
    ラスト#10はピアノとボーカルで構成されたバラードであったり曲ごとに違った顔を魅せる。
    5曲付いたボーナスCDもすばらしく,#1のドヨーンとした暗黒さは半端ないし
    哀愁感あるインスト曲#3、ギターが印象的な#5など聴き応えあるアルバムだ。


    2/2
    B
  • Voivod
    「War And Pain」




  • カナダのスラッシュメタルバンド:ヴォイヴォドの1st(84)の04年リマスター

    名作1stのリマスターにライブデモ音源、さらにボーナスディスク付きという
    もうおなかいっぱいの3枚組。ザクザクとしたギターリフでひたすら突っ走る
    超攻撃的な勢いはまさにスラッシュメタルの典型的であり理想形!

    荒々しく暴れまわるその姿が想像できるいい意味で陳腐で生々しいサウンドは
    アンダーグランドから這いつくばって出てきた感じがしていい。
    バンド名が曲タイトルである#1や2分44秒凄まじい勢いで突っ走る#6など
    どの曲もフックのあるギターリフで頭に残るし、ここぞとばかりにギターソロ炸裂!
    ドコドコドラムを聴いていると思わず体が動いてしまうこと間違いなし。

    ディスク1の本編は#1〜9までで#10〜15はライブ音源です。


    1/31 Taproot「Blue Sky Reserch」のレビューを書き直した
    S
  • Taproot
    「Blue Sky Reserch 」




  • アメリカのへヴィロックバンド:タップルートの3rd(05)

    前作までは強烈なシャウトを全面に出した攻撃的でダークなへヴィロックだったが
    大胆な歌ものハードロック路線へと方向転換!
    シャウトを抑えめにしたステハン(vo)のセクシーでうまい歌声を強調した作品だ。


    #1,4などはタップルートらしいシャウトが炸裂するのだが雰囲気がまた違い、
    なにか大人びた・落ち着いたというか新境地に達したような感じ。
    #2,3,6の前作までの不気味な印象とは異なるキャッチーな歌メロと美しいギターの
    メロディで完全に正統派路線へといったかと気づく・・・これが大正解で!
    #5は身も凍るような冷たいギターリフとステハンのうますぎるが頭から離れない。
    ノスタルジックなのに元気でこれは正統派すぎじゃとすら思える#8に対し
    前作までの遺伝子をきっちり継承した強烈な#12などもしっかり収録している。
    アルバムのラストを飾る#13は冒頭1分30秒ほど青い空に響き渡る静寂なギター
    ・・・突如唸るようなシャウトでビクッとさせられてその後は
    美声とシャウトが交錯・ラストはやはりシャウトで締めくくる・・・強烈で圧巻!

    なにより特記すべきは彼らのソングライターとしての才能がレベルアップしている点だ。
    どの曲もメロディがすばらしく、ステハンのボーカルを際立たせている。
    正統派に彼らしいダークさを融合したアルバムで全体の完成度はおそろしく高い!


    1/30
    A
  • Dead Soul Tribe
    「Lullaby For The Devil」




  • オーストリアのプログレッシブ・メタルバンド:デッドソウル・トライブの5th(07)

    トゥールのような暗黒系プログレ・へヴィロックなのだが曲によっては
    フルートなんぞも入れ純正なシンフォプログレからの影響も感じれる。
    メタリックなリフとほの暗い冷たい冷気が交差する独自のサウンドだ!
    トゥールの影響はあるんだろうがあそこまで狂った雰囲気はなく
    正統派に感じさせる・・・感性は初期ペイン・オブ・サルビジョンに近いかな。


    #1から野太いベースとキャッチーなリフがグルーヴを作り上げる。
    8分に及ぶ大曲#2は始まりからとても大仰な雰囲気なのだが
    突如美しいピアノと繊細なボーカルが入り、その後もフルートを織り交ぜる、
    これは静と動を生かしたダークなシンフォ・へヴィロックの傑作曲だ。
    #3,4,5など場面によってボーカルの声質を絶妙に変えて飽きさせない表現力がある!
    へヴィロックとフルート(ボーカル担当)の珍しい融合が堪能できる#6
    アコースティックギターとあまりの繊細なボーカルに癒され、
    中盤はオルガンと泣きのギターで圧倒される#8
    悲しみ溢れるボーカルと不気味なコーラスがダークシンフォさを引き立てる#7,10
    など最後まで気が抜けない曲ばかり!

    メタル?へヴィロック?プログレ?このボーダーレスさがいいね。
    トゥール、ペイン・オブ・サルビジョンからアネクドテン好きまで
    ダーク系プログレが好きならこれは隠れた名盤となるかも。


    1/29
    S
  • 五人一首
    「内視鏡世界」




  • 日本のデス系プログレメタルバンド:五人一首の2nd(05)

    ライナーノーツによるとドリームシアターに影響を受けバンドを始めたという
    だけあってDTを彷彿させる超絶テクが炸裂するプログレメタルサウンドだ。
    女性ボーカル:松岡あの字はクリーンボイスとヒステリックなデスボイスを使い分け
    さらに日本語を最大限に生かした奇妙な歌詞世界により単なるDTの写しではなく
    唯一無二の世界を作り出している。松岡あの字もいい味をだしているのだが
    バンドの核を担うのは美しいピアノとバカテクなキーボードを自在に操る百田直史、
    彼の攻撃的で美しいキーボードがこのバンドの魅力だといって過言でない。


    2分弱の#1は導入部のインスト曲で凄まじいギター・音数の多いタイトなドラム、
    メロディアスなピアノが重なるサウンドでこのバンドの凄さを実感する!
    続く#2では松岡あの字の独特の寄声といっていいデスボイスが入るかと思えば
    クリーンボイスと美しいピアノで切り返してきたりとこの手の音が好きなだけあって
    楽曲構成もツボを押さえたすばらしい展開を魅せる!
    プログレメタルに日本的なおどろおどろしい冷たい空気を漂わす#3,5
    クリーンボイスを生かした癒しのシンフォ系#4などどれも唸らせる曲だ。
    20分にも及ぶ大曲ラスト#6はアルバムの一番の聴きどころで静と動を捉えた名曲だ!


    1/27
    B
  • Fantomas
    「Delirium Cordia」




  • 変態界のカリスマ:マイクパットン率いるファントマスの2004年作

    数々のバンドに所属しつつスラッシュメタルの帝王スレイヤーから
    ポップ界の女王ビョークまで数多くのミュージシャンと共演している
    奇才マイクパットン、こちらはメルヴィンズのギター:バズ・オズボーン、
    ドラムはスレイヤーのデイヴ・ロンバード、ベースはミスター・バングルで
    共演しているトレヴァー・ダンという豪華メンバーでのバンド!

    このアルバムははっきし言って難解、1曲74分難解すぎです、
    他のアルバムはバンド体制を生かしたロックアルバムらしいが
    こちらの作品はダークなノイズ・アビエントミュージックといった感じで
    もはやマイクパットンのソロ作として聴いた方がいいかも。
    フェイス・ノー・モアーよりミスターバングルの音楽性に近いかな
    ミスターバングルのほうはドラッグやって脳天気なアヴァンプログレといったとこだが
    こっちはさらにアヴァンギャルドでノイズまみれのダークなカオス作品・・・

    プログレ系ではシリアスな暗黒プログレバンド:デヴィル・ドール、
    ポストロック系では壮大でカオスなグッドスピード・ユー・ブラックエンペラーあたりが好きな人なら気に入ると思う。
    かなり実験的なので下手に手を出すと痛い目にあうよ、インナージャケもアウトだろっていうぐらいのグロさ



    1/26
    A
  • Deftones
    「White Pony」




  • アメリカのへヴィロックバンド:デフトーンズの3rd(2000)

    初期はコーンのフォロワー的な扱いだったようだが、
    へヴィロック勢では珍しい攻撃的な面と繊細な面の両面も持ち合わせている。


    #1,2からデフトーンズ節炸裂のノリのある曲で自然にラップを入れつつ
    サビでのチノ・モレノの浮遊感あるボーカルに聴き惚れる!
    チノの強烈なシャウトとかっこいいリフ・グルーヴが炸裂する#4、
    デフトーンズのもう一つの面といっていい心傷・繊細な部分も魅せる#3,8
    なんとも優しいボーカルに癒される#7、
    そして#10ではトゥールのメイナードがゲスト参加しており、
    もはやトゥールの曲といっていいぐらいデフトーンズにマッチしている。
    デフトーンズの特徴である攻撃的・内省的という対の感情をうまく操るサウンドは
    トゥールに近いものがある。しかしデフトーンズの方が楽曲はコンパクトにまとめて
    いるし、トゥールほどほの暗い感触はなく元気いっぱいというのが違うとこ。


    1/24
    A
  • Omar Rodriguez Lopez
    「Old Money」




  • マーズヴォルタのギタリスト:オマー・ロドリゲスのソロ6th(09)

    インストゥルメンタルの作品だが楽曲はマーズヴォルタそのものといっていい。
    #1からオマー印のカオスなグルーヴ、情熱的なギターに終盤はドラムが爆発!
    しかも5分とコンパクトに納めていて、長尺な曲が多いマーズヴォルタに対し
    今作は10曲45分とコンパクトなアルバムだ。


    強烈な#1と対象的に#2は中東的・ゆらゆらとした神秘的なムードで
    エフェクトをかけた女性の声がいい味をだしている。
    トランぺットと激しいドラムが激突する#5、怒涛の勢いと展開を魅せる#7もまた
    マーズヴォルタのアルバムに収録されてそうだ。
    けだるいギターフレーズが印象的な#9、ラストを飾るのにふさわしいしんみりする#10
    などさすがオマーという良曲がちりばめられている。


    1/21 Sylvanのレビューを書き直した。
    B
  • Sylvan
    「Presets」




  • ドイツのプログレ・ポップロックバンド:シルバァンの6th(07)

    楽曲自体は3,4分とコンパクトなのが中心なのでプログレといっていいのか分からないが
    サウンドは心の闇をすくうようなダーク系シンフォロック、
    最近多いポキュパイン・トゥリー影響下バンドの一つだがPTほどへヴィでなく
    むしろポップロックに近い感触、また同じくPTフォロワーのリバーサイドほど
    暗くなくてボーカルの美しい声を中心としたバンドでしみじみと聴かしてくれる。


    約7分ある#1は裏声をうまく使うボーカルとさらに悲しみを演出するシンセの仕事が
    とてもよくぐいぐいと彼らの世界に引き込まれていく。
    U2のボーカルのような空をきる爽快なクリーンボイスが印象的な#3
    ボーカルの美しい裏声が繊細な悲しみを演出する#4,5
    ピアノとボーカルのみで構成されたツボをついたような小作品#7
    ラスト#12では12分の大作が待ち構えていたりと、この手のサウンドが好きなら
    たまらないものがある!ちなみにアルバムは#1〜7がSideA、#8〜12がSideBとに分かれている。
    どちらも高品質な楽曲で非常にポップなので幅広い層に受け入れられそう。


    1/20
    S
  • Nine Inch Nails
    「Downward Spiral」




  • アメリカのインダストリアル・ロックバンド:ナイン・インチ・ネイルズの2nd(94)

    トレント・レズナー率いるナインインチネイルズ、一時期沈黙状態であったが
    近年は積極的に活動している、人気の高い初期作の中でも最高傑作と名高い二枚目。

    ギターやノイズ・ピコピコリズムが計算しつくされ合間を縫うように
    何層にも重なり凄まじいエネルギーを放っているのだが
    #4のように突然美しいピアノが入ったりと怒りと癒しが共存した音だ!
    メタリックなギターにエレクトロという合わなそうなもんを一緒にしたら
    とんでもないもんが完成したみたいな・・・
    自虐的なダークさと攻撃的な面を併せ持つがインテリジェンスも同時に感じさせる。


    トレントの怒りに満ちたボーカル、楽曲もすごくノイジーなんだけど
    耳馴染みのいいキャッチーさがあるとこがすばらしい、
    70分もあるのに聴いてて疲れない、むしろどんどん彼らの世界に引き込まれていく!
    ラスト#15に名バラード曲「HURT」を持ってきているとこで勝負はついていたか。


    1/19 パラダイスロストのレヴューを書き直した。
    B
  • Paradise Lost
    「Paradise Lost」




  • イギリスの元祖ゴシックメタルバンド:パラダイスロストの10th(05)

    10枚目の節目だということかアルバムタイトルはバンド名を付けている。
    #1はニックのささやくような哀愁あるボーカルとピアノが重なりその後、
    力強い演奏がはじまるというパラロスワールド炸裂な曲ではじまる。
    フックのある歌メロが頭に残る#4や力強い声と哀愁ある声を使い分ける
    ボーカルは最高傑作と名高い5thの頃よりさらに深みが増している。
    攻撃的なへヴィメタルのイメージでなく重いゴシックロックという感触で
    メロディアスな楽曲とロック・メタルのダイナミズムのバランスが絶妙だ!

    なによりも驚くのは全14曲最初から最後までメロディの質が落ちないとこだろう。

    けっして派手ではないが高品質なメロディを終始保つとこが元祖の底力、
    即効性というよりジワジワくるタイプかな


    1/17
    A
  • Paradise Lost
    「Draconian Times」




  • イギリスの元祖ゴシックメタルバンド:パラダイスロストの5th(95)

    #1から悲しげなピアノが鳴り響きそこから重厚な重いロックが始まる、
    ミドルテンポ進みながら、オ〜〜〜という野太いバッキングボーカルをバックに
    一語一語を噛みしめるかのように力強くニック・ホルムズが歌う!
    攻撃的な音と静かなピアノ・静と動を使い分けるボーカルが交互に攻めてくる#2、
    強烈なグルーヴと悲しみを誘うギターソロが炸裂する#3、
    もの悲しい耽美な面を魅せ、心を惹きつける#4,7,8,9、なかなかの勢いで激しいロックする#5など
    アルバム全体を通して楽曲のバランスが整ったアルバムで
    ゴシック的な悲しみだけでなくしっかりロック・メタルもしているサウンドだ。

    ダークなとこもあるがメロディアスなギターが頭に残るので
    ゴシック好きだけでなくロック〜メタルファンまで幅広い層に受け入れらそうだ!
    特に楽曲のメロディの質・重厚なグルーヴ、渋いボーカルはとてもいい!


    1/14
    B
  • Bring Me The Horizon
    「Suicide Season」




  • イギリスのデスコアバンド:ブリィンギング・ミイ・ザ・ホライズンの2nd(08)

    北欧メタルの最重要プロデューサー:フレドリック・ノードストロームを
    迎え制作された話題の若手デス系メタルコアバンドの日本デビューを飾る2枚目。
    いくつものデス系の声を操るボーカルを中心とした強烈なサウンドで
    #1,2,3〜ラスト#10まで休む間もなくひたすら突っ走る!

    スクリームからギャーなデス声まで巧みに使うボーカルの力量や足技炸裂ドラム
    #1,4,6ような頭に刻まれるギターのメロディラインは特記すべきだろう、
    #8でのキャッチーな歌メロなんかはエモ―ショナルロック的な部分も垣間見れる!

    ただ40分のコンパクトな作品でも全体を聴き通していくとなんだかだれてくる、
    または単なるうるさい野郎な部分もあった、いやいいバンドなんだけど。
    若さ漲る凄まじい勢いのブチギレサウンドはなんも考えずに楽しめる。


    1/12
    S
  • Pelican
    「Fire In Our Throats Beckons The Thaw」




  • アメリカのインスト系ポストメタルバンド:ペリカンの2nd(2005)

    3rd(07)は元気で明るいストレートなポストメタルという印象だったが
    自然を音にあらわしたという2ndはドラマティックで感動的な作品で
    メタリックで壮大かつ繊細・メランコリーな音色で心を揺さぶる・・・

    #1から10分近くの大作でポストロックのようにゆっくりと盛り上がりながら
    中盤からのメタリックなギターがカッコイイ、そして強烈なグルーヴに包まれる、
    終盤はアコースティックギターのしみじみとした儚い音にハッとさせられる!
    攻撃的な音と繊細な心象風景をうまく表現した音とが混在した#2,3,5などは
    楽曲の展開もよく練られている、特に怒涛の展開を魅せる#3は見事の一言で
    メタリックなギターリフと荒れ狂うドラムがダークなグルーヴを作り、
    いつの間にかギターサウンドが頭の中を駆け巡るかと思えば
    静寂なムードのなかメランコリーなギターがノスタリジーを感じさせる、そして
    ラストで一気にエネルギーを爆発させるという12分間緊張感を絶やさない名曲だ。
    強烈な曲に対し#6,7はポストロック的メランコリーなギター音に癒される。

    二本のギター・ドラム・ベースというシンプルな楽器構成でよくここまで
    壮大でノスタリジー溢れるドラマティックな作品に仕上げたものだ!


    1/10
    B
  • David Torn
    「Prezens」




  • アメリカ出身のアヴァン・ジャズギタリスト:デイヴィッド・トーンのソロ作(2007)

    エフェクトを多用したギタープレイを得意とするジャズ畑のミュージシャンだが
    キングクリムゾンの元メンバーなどの共演からロックファンからも人気がある。
    他にも映画のサントラやプロデュース業なども手掛けているようで、
    アヴァンギャルド・プログレファンから特に高い注目を集めているようだ。

    渋いサックスやいきなり暴れだすバカテクドラムのインプロヴィゼーション
    なんかはジャズっぽいが感覚的には実験的プログレのようなもんで、
    ジャンルを飛び越えたボーダーレスなインストゥルメンタル作品といった感じだ。
    エフェクトを使った歪んだギターサウンドは独特で不思議な感覚に浸れて
    空間を自由に振動するギター音はとても幻想的だ。
    デイヴィッド・トーンのギタープレイはもちろんすばらしいのだが
    フェンダーローズ(電子ピアノ)・オルガン・メロトロンなど各種キーボード、
    サンプリングなどが重なり合うスペイシーで冷ややかな楽曲は唯一無二!


    11曲70分というボリュームなので油断すると飽きてくるなーとか思ったりするが
    他にない珍しい音や実験的な作品を聴きたい人は手にする価値あり!


    1/8
    A
  • Still life
    「Still life」




  • イギリスのプログレッシブロックバンド:スティル・ライフの1st(1971)

    オルガンロックの名バンドとして名高いスティル・ライフだが1枚の作品しか残して
    いない。メンバーの詳細も謎につつまれていてマニア心をくすぐるバンドであった。
    しかし2002年のリマスター再発時に伴い
    ドラマーにより正式メンバーの詳細が発表されることとなった!
    メンバーはオルガン・ドラム・ベース・ボーカルの4人組みバンドで
    ハモンドオルガンを全面に出した時代を感じさせる渋いロックをしている。

    プログレといって侮るなかれ、このバンドはかなりロックしている!
    叙事的なオルガンを軸にしながらも激しいドラムと図太いベース音が存在感抜群だ、
    プログレというよりはオルガン・ハードロックといったほうが近いかも。
    ボーカルはソウルに影響うけたような力強い声で、バックの女性コーラスも
    すばらしく美しいシンフォニーを作り出している。
    まぁなんといっても叙事的でかっこいいオルガンソロはたまらない!


    1/7
    B
  • Katatonia
    「Dance Of December Souls」




  • スウェーデンの耽美派ゴシックメタルバンド:カタトニアの1st(93)

    パラダイスロスト、アナテマというイギリスのバンドからゴシックメタルは生まれた
    が、その後に影響を受け北欧から現れたのがカタトニアである。
    カタトニアの1stはゴシックメタルの金字塔的作品として高い評価を受けている。
    近年はクリーンボイスを入れたモダンなゴシックメタルをしているが
    初期は悲痛なデスボイスを入れたゴシック・デスメタルがスタイル、
    バンド人数も現在は5人だが、初期はスリーピースバンドで結成されている
    また8分、13分などの長尺の曲が中心に構成されているとこも近年と違うとこだ。

    #1からうゎ〜〜〜という叫び声がフェードアウトするイントロ、
    続く#2で絶望的でとりつかれたようなグガャーなデスボイスが唸る!
    これはもうそこらのデスメタルよりよっぽどへヴィで、ホラー映画より怖い、
    なんか見てはいけない世界を覗いてしまったかのように感じる・・・
    そんなグガャーな声でもちろんサウンドも暗黒なのだがメロディがとても叙情的で、
    油断するとハッとするような美しいキーボードが入ったりする!
    おぞましいサウンドだが繊細な人間の心も同時に感じることができる。

    #3の歪んだギターフレーズを筆頭に、ここのバンドは楽曲で
    人現の心象風景をうまく表現するとこは初期から他を圧倒する技術を持っている。
    どの曲もスウェーデンの森で悲しみと絶望を叫ぶような感じだがアウトロの叙情的インスト曲#8は癒される。


    1/5
    A
  • Katatonia
    「Viva Emptiness」




  • スウェーデンのゴシックメタルバンド:カタトニアの7th(03)

    初期は耽美派デスメタルであったが近年はクリーンボイスを使った
    モダンなゴシックメタル路線になり、もはや別バンドといっていいサウンドだ。
    初期が人生の絶望を叫ぶ作品なら近年作はあきらめモードに突入し
    悟りの境地へ、そんな自分が嫌いなようで大好きなナルシズムさえ感じる・・・

    傑作8thほどの無気力な浮遊感を感じないがへヴィさはこっちのほうがある。
    #1,2と強烈なドラムとギターリフが炸裂し、かなりメタル度は高いのだが
    やはりへヴィな楽曲とあきらめたかのような空虚な声が不思議なミスマッチを引き起こしなんとも気持ちいい!
    #4,6,8,10ジョナスの優しいボーカルが心にしみるし
    時折入るパーカッションやピアノ、シンセなどのアレンジがうまい!
    緩やかでフォーキーなカタトニア的バラード?#12からいきなり音が切れたと思いきや
    ラスト#13では地獄へ引きずり込むかのような絶望インスト曲で終わる・・・

    へヴィな部分が強調されすぎて繊細で内省的な側面が薄いのはいただけないが
    彼らの美学であるメランコリーで自虐的なサウンドはハマれば抜けれない・・・

    サウンドの感覚的にはオーペスに近いのだが向こうが10分以上の長尺で表現するのがうまいのに対し、
    カタトニアは3,4分弱というコンパクトにまとめるのがうまい。


    1/4 Katatonia「Great Cold Distance」のレビューを書き直した。
    S
  • Katatonia
    「Great Cold Distance」




  • スウェーデンのゴシックメタルバンド:カタトニアの8th(2006)

    この作品はジャケに惚れて購入したが、ジャケ・アルバムタイトルを超える
    絶望的な楽曲ばかりで聴いてるこっちが死にたくなりそう・・・
    #1はノリのあるギターリフと不思議なメロディがかっこよくへヴィロックに近い、
    ジョナスの脱力感あるクリーンボイスからシャウトが強烈!
    絶望的だと先に書いたがシングルとなった#4,9などを代表にコンパクトな4分に
    まとめつつ、浮遊感あるような歌メロとメランコリーな楽曲は聴きやすい。
    不気味で恐ろしいのだがどこか癒されるようなあの感覚はタイプは違うがトゥールを聴いたときの感覚に近い・・・

    僕はボーカル:ジョナスの絶望したかのようなマイルドなクリーンボイスが好きで
    声質では自分の音楽史のなかでも1,2を争うぐらい好きだ。
    ただボーカルもすばらしいのだが、このバンドはなんといっても楽器隊が核となる!
    決して派手でないがメランコリーで寂しげな音を奏でるツインギター
    、 緩やかなサウンドに意表をついたように荒れ狂う手数の多いドラム、
    そして今作はバックのシンセサイザーの入れ方がツボを突いていてめちゃうまい!
    アルバムのなかでも特に#3でのバックのシンセが秀逸でジョナスのつぶやくような声
    に吸い込まれるかのようなシンセが重なったときの感覚は言葉では言い表せない・・
    ラスト#12は圧巻!まるで人生からフェードアウトするためのサントラようだ・・・
    なんだろ、壮大な青空を見てたら自分のちっぽけな存在に嫌になって
    あ〜死のうみたいな・・・そんな感じで音にのめりこんでいくと曲自体がフェードアウトしてハッと目を覚ます・・・・・
    この自虐的サウンドもここまでくれば芸術の域にまで達してるよ(笑)


    悲しい浮遊感さえ感じる絶望マイルドボイスに静と動との対比、
    ホントどの曲も深い音作りしてる!!絶望メランコリーソング#3,7,8,9,10,11,12は
    精神的にヤバいとき聴いたら死ねる・・・


    1/3
    S
  • Devil Doll
    「Sacrilegium」

  • スロヴェニアのオカルト系ゴシック・プログレ音楽団:デヴィル・ドールの3rd(92)

    Mr.ドクター率いるデヴィル・ドールの08年リマスター再発シリーズの3rdで
    彼らの最高傑作ともいわれる作品、日本盤タイトルは「宗教冒涜」!
    ゴシック・プログレ・チェンバーロック・クラシック・オペラなど裾野は広いが
    1stよりロック色は後退し、シアトリカルでさらに演劇的・オペラな作風だ。
    相変わらず1曲60分の超大作!(本編:40分、残りは無音と不気味なSEが20分)

    パイプオルガンやバイオリン、ピアノという暗黒世界を作り出す三種の神器?を
    うまく使っているのだが、今まで以上に男女混合合唱隊を壮大に入れている。
    まるでミュージカルでも観ているようなオペラティックな演劇じたてになり1stより
    恐怖・ホラー色が薄まった、静と動の押し引きより全体との調和を目指した作風だ!
    いくつもの声質を操るMr.ドクターのキモイ声質がだいぶん抑えられているのも
    恐怖度が薄まった一因かもしれないが、音楽として聴きやすくなったのは間違いない
    序盤はおどろどろしくて怖いけど、メランコリックな美しいパートであったり
    美しいバイオリンと陽気なアコーディオンを不気味に感じさせるうまさ、
    よく練られた楽曲は単なるオカルト野郎とかたづけるのはもったいない・・・


    不気味であまりの陰鬱・暗黒さに人を選ぶ音楽性だろうが、もしこの圧倒的な世界観を容認できるならば約束しよう、
    そこにはホラーミュージカルでも観ているかのような他では体験できない
    孤高のエンターテイメント音楽がそこにあると!


    1/2
    S
  • King Crimson
    「Red 」

  • イギリスのプログレッシブロックバンド:キングクリムゾンの6th(74)

    スリーピース構成になったキングクリムゾンの作品で
    数々の名盤を世に出したクリムゾンのなかでも1stに並ぶ最高傑作ともいわれる名作!
    ジャズ色が強いながらもメタリックな暗黒世界が唯一無二な世界を放っている。

    #1からメタリックなギターリフと分厚いベース音、さらに攻撃的なドラムによる
    シンプルなインプロヴィゼーションが凄まじいエネルギーを放っている!
    対象的に#2の序盤ではなんとも癒されるようなサウンドで始まるのだが
    ベース&ボーカル:ジョン・ウエットンとサックスが渋い演出をし、
    中盤から終盤にかけてはかなり激しい演奏になってくる。
    個人的に驚いたのは#3で、軽快なボーカルの歌い方であったり手拍子が
    クリムゾンらしからぬモダンでノリがある楽しげな感じでいい!
    ラスト#5は12分にも及ぶ大作で、ロバート・フリップの渋いギターと
    うっすらと入るメロトロン、しみじみと歌うボーカルがせつない・・・
    中盤からダークな雰囲気になり静寂な中で鳴り響くギター音は不気味だ・・・
    後半からはテンポが急に速くなり、ベースとサックスの存在感がとても大きい。

    1stが癒し系かつ攻撃的なアルバムならば6thはダークで攻撃的なアルバム


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