2014.9.14

フォトエッセー 蛙の世界

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 今年の夏はまるで梅雨のように、連日雨だった。そのためだろうか。信じられないほど庭の至るところにツチガエルが出現した。ツチガエルは一般的に大きさが4、5cmと言われるが、それよりももっと小さいものも沢山いて、 オタマジャクシから蛙に変化したばかりの状態なのだろうか、1cmにも満たないものを最初に見たときには本当に驚いた。水やりをしていると、至る所で蛙がピョンピョン跳ね回り、トカゲがちょろちょろ駆け回る。 ここ1週間ほどは爽やかな秋晴れが続き、当初より少なく感じられることから、やはり雨による影響が多分にあるのだろうと思いつつ、最近はなるべく植物に農薬をやらないように心がけており、それが生き物にとっても過ごしやすい環境を生み出しているのかも知れない。そう思うと何だかとても嬉しくなり、小さな連帯感さえ生まれてくる。草花たちの害虫を沢山食べてね(益虫ではなく)、できればミミズ(土をとても豊かに耕してくれる)ではなくナメクジを食べてほしい...などとかなり都合のよいお願いさえしている。本来の生態系が戻ってくるというのは理想的なことなのであるが、実はとても心配していることがある。蛙が増えるということはつまり蛙を食べる生き物も現れるということで、ということは、ヘビの出現する可能性も高まるということなのだ!(それを思ったら、ぞっとした。) ヘビは年に1度見るか見ないかくらいの割合でこれまでも出現しており、突然どこからともなくニュルッと現れたりすると、いつもドキリとさせられる。ずいぶん前に、若い女性が自宅で爬虫類をペットとして飼うことがブームになっているなどという話題がテレビで紹介されているのを見たことがあるが、私にはとても真似できない。 けれども、わたしは巳年生まれ。だから好きとか嫌いとかいう感情を超えて、やはり特別な思いは抱いている。 一方、母は大のヘビ恐怖症で、可愛らしくデザインされたグッズや年賀状の干支として描かれた絵さえ見るのを嫌がる。(そこまでくると、私も内心穏やかではない。「それはちょっと失礼すぎるんじゃない?」といつも反駁している。)そんな母だから、この心配は私の心だけに留めておかなければと思っている。とにかく、これからも今までと変わらず、蛇が庭先でこっそりと共存してくれることを祈るばかりだ。

 ところで、昨年10月にここで紹介した雨蛙。(参照)

 今年はツチガエルが沢山現れ始めても、なかなか姿をみせないので、あの雨蛙はどうしているのだろう、元気なのかなと思っていたら、3日前、突然玄関先で何かが飛び跳ねた!(下写真)「何? あっ、久しぶり。。。元気だった?」雨蛙は環境に応じて、体色を変化させるというが、本当にそうだなぁと改めて思う。体の中に緑と茶色をうまく取り込んでいて、目を凝らして見なければ、とても見つけることができない。去年の雨蛙かどうか、本当のことはよく分からないのだけれど、またこれからしばらく、こうして玄関先で私を楽しませてくれるのだろう。

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(後記)

今年も昨年同様、その後もしばらく、こんな風に玄関先に現れては、可愛い姿をご披露してくれた。やっぱり、ここが好きみたい・・・(参照)。それにしても、どうしてこんなに黒いまだら模様を付けているのだろう。カエルさん、ちょっと、カムフラージュ、間違っていない?

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