2012.8.8

ご挨拶

 暦の上では立秋を過ぎ、急に昼の長さが短く感じられるようになりましたが、 体温を上回るような連日の記録的な猛暑はいまだ衰えることを知らず、現在、開催中のロンドン五輪に寄せる世界中の人々の熱い思いが、更にこの夏を燃焼させています。

 心配していた計画停電は、電力会社の供給努力はもちろんのこと、各企業や各家庭の節電意識も大いに功を奏しているのか、幸い一度も実行されることなく今日に至り、壁に貼っている計画停電カレンダーの過ぎし日に勇んで赤ラインを引きながら、すでに折り返し地点を過ぎた現実に小さな安堵感と意味不明の達成感を味わいつつ、変わらぬ日常に感謝する日々です。

 みなさんはお変わりなくお過ごしでしょうか。まだまだ、厳しい暑さが続きます。くれぐれも熱中症には注意し、体調管理を怠りなくお過ごしくださいね。


フォトエッセー 蝉の羽化

semi_uka  庭木に水をやっていたある夕刻、ローズマリーに何かがぶら下がっている。よく見ると羽化したての蝉だった。去年も幾度か羽化したばかりの蝉には遭遇したが、殻にくっついた状態で見たのは初めてのこと。急いでカメラを取りに家に戻り、蝉を怖がらせているなぁと思いながらも、幾度かシャッターを切る。翌朝、同じローズマリーの低木に、黒い羽の蝉が止まっている・・・ひょっとして、昨日の蝉? えっ、まだここにいたの? 弱って動けないのだろうか。昨晩の雨は本当に凄まじかったが、ここでずっと雨に打たれ続けたのだろうか。今度見る時は、地面に落ちて死んでいるかも・・・などと、ちょっとしんとした気持ちになりながら、とにかく成長ぶりを納めるべく、またカメラを取りに急いで家に戻る。ズームの拡大縮小を繰り返していると・・・突然、勢いよく空に飛び立ってしまった! あぁ、残念!でも、元気でよかった!!!


before_ukao  翌日の夕刻、今度は何と羽化前の蝉を発見!こんな状態を見るのも初めてのこと。庭にいる間、少しは羽化の経過が見られるかな、などとちょっと期待しながら(30分以上経っても、全く変化なかった)、またカメラを取りに家に戻り、昨日と同様、ズームの拡大縮小を繰り返していたら、怖がっているのか、この小さな塊がもじもじと動き出した。さなぎが動くなんて、もうびっくり!ボケボケながらも、急いでシャッターを切る。その夜も昨晩以上に激しい雨が降り、翌朝、見に行ってみると、すでに蝉がいない。元気に飛んでいったのかな、ちょっと早いよねぇ?と、何気なく地面を見ると、羽化したばかりの蝉が、仰向けになって弱々しく動いていた。羽化の途中で激しい雨に打たれ続けたせいだろうか、薄緑色の羽がメチャクチャに縮れて、痛々しく破れている。「どうしたの???」と手にとると、しばらく腕を這ったあと、力なく落ちてしまった。地上に出て来たばかりなのに・・・私にはどうしようもなく、そのままその場を離れた。