2011.4.13

ご挨拶 東日本大震災

 3月11日、九州新幹線の開通を翌日に控え、博多の街をはじめ、九州一円の新幹線停車駅で最高潮に達していたお祭りムードは、一瞬にして消え去りました。連日、身を切られるような理不尽な事件が起こる昨今ですが、その苦しみが万単位の人々に同時に訪れてしまったというとても受け入れがたい現実は、心に感じる痛みの許容範囲をはるかに超えてしまっています。

 震災から一ヶ月余りが過ぎ、復興に向けて人々が少しずつ歩み始めた矢先、再び生命を脅かすような最大級の余震が立て続けに起こり、それに加え、福島第一原発は世界中の知恵が結集しているという期待や信頼を見事に裏切って、事態は収束する目処も立たず、見えない不安が被災地を超えて大きく広がりつつある事実に、大きな絶望と焦燥を覚えています。

 けれども今はただ、被災者の方々が一日も早く安定した生活に戻れますように、福島第一原発の危険極まりない敷地内で事態収束に向けて必死の作業を続けていらっしゃる方々がどうか無事に任務を遂行することができますように、そしてこれ以上被害が広がりませんように、とお祈りするばかりです。



フォトエッセー それでも自然は美しい

cherry green

(左)今年は春の訪れがかなり遅かったのに、桜の開花が例年通りだったのには驚きました。人間に容赦ない猛威を振るう自然は、圧倒的な美をももたらすものです。

(右)日ごと、まぶしく光り輝く新緑が、今の日本にたくさんの元気をもたらしてくれたらと思います。