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レコ妖怪あらわる!コーナー

レコ/CDをネタに好き勝手なことを書きなぐります

「レコ妖怪あらわる!」の古い方のやつ


【工作活動!】

久々に不穏な工作活動しました…といっても別に警察に捕まるようないかがわしい行動に出たわけではなくて、本当の「工作」っす。

このコーナーの一番最初に載っているアル・グリーン・レコの「カット盤修復」を、今度はジュニア・ウォーカーのライヴ盤でやってしまいました。今回も運よく黒いジャケのコーナーカット盤だったんですが、さすがに中古レコ屋さん自体少なくなったこのご時世、同じレコを見つけるのは至難の業なので、黒の厚紙、正確にいうと黒色の厚紙でできたレコの内袋で対応しましたよ。

どうですね。気持ち悪いだろう。今回はさらに気持ち悪いことに、アメ盤ジャケの分厚さに合わせるために、さらに表裏にもう1枚厚紙を貼り合わせるという行動に出ました!よ〜く見ると微妙に色がちがうのが分かると思いますが、パッと見わからんので自分では満足しています。

そんなわけで次はこのライヴ盤のレビューを載せたいと思っています。それでは2016年もあと数時間。よいお年を!

【レコ・クリーニング話】

みなさんはレコのお手入れはどないしてます?私の場合、個々のレコ自体の音質には無頓着なバカ耳のくせに、気に入ったレコの場合のポツ、ポツ、といった周期ノイズには異常に反応してしまって、めちゃめちゃストレスたまるくらい気になるんですね。

周期ノイズの原因がレコ表面のキズの場合はもうどう転んでもとり除くことはできないのであきらめるか、また同じレコを探すしかありまへん。しかし!これが付着物によるものの場合、大変な奮闘が始まるわけです。

市販のレコ掃除キットとしては、写真のバランス・ウォッシャーが一番普及していると思います。ただあくまで私の経験上の話でいうと、表面の汚れによるノイズ除去には、水道水による水洗いの効果とバランス・ウォッシャーのそれとにほとんどか全く違いを感じないっす。しかもバランス・ウォッシャーって高いんですよね。

あのA液とB液の原価っていくらくらいなんでしょうか?しかも無臭ですから、もしこれがただの水だったとしても誰もわからないだろうなあと思ったことがある不届き者です。

水の成分がレコによくないので、バランス・ウォッシャーはそのへんを考慮した液体である!のかもしれませんが、今のところ水洗いしたレコも20年以上問題なしです。あくまで今のところだし、私個人の保存環境での話ですが。

それでは水洗いでもバランス・ウォッシャーでも取れないしつこい付着物の場合はどうするか!目に見える付着物の場合、市販の木工用ボンドがよく取れますよ。付着物の上にドロっと一滴落として、約1時間かそこら待ってボンドが透明になるか固まるかしたら、小指の爪で慎重に剥がせば見事に取れたりします。

待っている間はただひたすら待つんではなくて、なにか本を読んだりオナニーとかしたり、別のことをしないとえらく時間が長く感じられます。ボンドが固まっていないのに、待ち切れずに剥がしたりなんかしてレコの溝に一部残ってしまった場合は、一巻の終わり地獄絵巻となるので注意です。

それでは木工用ボンドでも取れない付着物の場合はどうするか!これはキッチン用の中性洗剤が威力を発揮します。私の場合、直接綿棒につけてゴシゴシやったら見事に取れました。ただしそのあとでレコ表面をよく洗わないと、どう考えても洗剤の成分はレコにはよくないでしょうね。以上レコ掃除話でした!

【レコラック話】

いやあ、最近大きなCDラックを買いましたよ。CDをぎゅうぎゅうに詰めていた以前のラックの頃とは違ってけっこうスカスカで余裕が出てくると、頻繁にCDに手が伸びるようになって昔買ったやつを聴き直したりなんかして、大きなラック買ってよかったなあなんて思ってます。

で、レコラックの方なんですが、みなさんはどないなラックを使ていらっしゃられれれますか?やはり主流はカラーボックスなんですかね?私も使っていますが、写真のようなレコラックも4つ使用しています。扉付きで、そこに1枚レコをディスプレイできるようになっているやつっす。これけっこう気に入ってますが、今ほしいのは下のようなやつです。

めっちゃ高そうですけど、現役の人はもちろん、よくレコ屋通いをしていた人にとってはたいてい一瞬は心動くんじゃないでしょうかね?こんなのが部屋にあったら、思わずパタパタやって1枚抜き出してレジ探してしまいそうですね(そんなことはない)。

ディスプレイ用のレコだけでなく、その下にあるエサ箱状態のラックの一番正面にもってくるジャケはどれにするか!?なんてことも考えたりしてさぞ楽しいだろうなあ。あ!パタパタやるごとにジャケをコトンなんて落としてはいけません!鬼瓦レコードの店長に殺されますので…。

上のディスプレイ用に、スコーピオンズの『ヴァージン・キラー』、ブラインド・フェイスの唯一のアルバム、カーズの『キャンディ・オーに捧ぐ』、そしてロキシー・ミュージックのどれでも1枚なんていうエロジャケばっか選ぶ人もいるかもしれませんね。自分はどれももってませんが。ヌード系ジャケのレコはせいぜいソフトマシンの1stかクリエイションのベスト盤くらいすかね。フィリー・ソウル好きの人のディスプレイが一番気合入ってすごそうっす。おわり

【GAY & TERRY WOODSのBackwoods話】

英フォーク・ファン必聴必携月亭可朝のゲイ&テリー・ウッズのデビュー・アルバム『バックウッズ』のUKオリジナル盤話です。

リンクにある神戸のウォータールーレコーズさんのサイトに聞き捨てならん情報が載っていましたよ。ウォータールーさんは本当は秘密にしときたかったそうなんですが、実はこのジャケ、なんと2種類存在するらしいです!

私このアルバム大好きなんで、「なんだなんだなんだ!」と身を乗り出して読んでみると、ジャケ上のタイトル部分がエンボス加工になっているやつは激レアらしいっす!「なになになに〜!」と、さっそく自分のレコを確認したらば、みごとにエンボスになってました!やった!全く気づかなんだです。「それがどうかしたか?」とかいわないように。おわり













【イミディエイトのTシャツ】

イミディエイト・レコのロゴTシャツを買いました。

ピンク地のやつを買ったんですが、他に白や黒がある中でなんでピンクにしたのか!っちゅうのはレコ妖怪のみなさんなら一発でわかる思います。そうです、レコ・レーベルの色と同じなんですよね。

しかしが!イミディエイトのピンク・レーベルはセカンド・プレスなんです。願わくばファースト・プレスのライラック色(薄紫色)があったらと思いませんか?(アホか)これ、3000円したんですが、もしライラック地のこれがあったらやはり2万円くらいするんでしょうか・・・?(アホか)おわり!

【ローラとアーマ】

イギリスのエース・レコードがフェイムとゴールドワックスの版権を買い取って以来、ジェイムス・カーを始め、スペンサー・ウィギンス、オヴェイションズ、キャンディ・ステイトンら偉大なサザン・ソウルのコンプリートCDをリリースしてくれて、そらもうファンとしてはありがたいかぎりですよね。

CDのジャケット・デザイン/装丁から、当時の貴重なカラー写真の数々まで、それに重箱の隅を楊枝でほじくるような細かいライナーノーツがついてくるんですから、その熱意あふれまくった仕事ぶりには頭が下がります。

そしてそろそろとりかかってほしい仕事が、この2人のフェイム録音集っす。今のところ2人のフェイム音源収録の「最新」CDがこれだけです。上のローラ・リーは今現在権利をもっているユニヴァーサルから2006年に出たCDで、裏ジャケのトラック・リストの不備あり、下のアーマ・トーマスはなんとはるか昔、1990年にMCAから出たCDで、その装丁/ライナーなどエースの足元どころか足の裏にも及びません。もちろん現在廃盤です。

まあ、この2人が所属していたのは巨大なチェス・レコードですから、さすがに今版権をもっているユニヴァーサルから買い取るわけにはいかないでしょうけど、ライセンス許可でももらって、発掘調査願いたいもんです。よろぴくです!

【4CD Box仕様について】

最近こればっか聴いてます。プリティ・シングスの4枚組CDボックス『Live at the BBC』っす。内容についてはとりあげ済みなんで、今度はパッケージ仕様の話です。

へヴィ・ローテーションになってしまうのは、もちろん内容的に今の自分の嗜好にピッタシなのが一番の理由なんですが、このボックスの仕様もまた気に入ってるんですね。うひょ♪ 写真のように、トレイの表裏にペタッとくっつける2CD用プラケースが2つ、スリップケースに収まってるっちゅうシンプルな仕様なので手軽なんすよね。

4枚組CDボックスとなると、最近ではいろいろと凝った構造のやつが出ているんですが、これってCDボックス・セットの出始めのころの一番簡素なスタイルに近いんじゃないですかね?まだ薄型2CD用プラケースが開発されてなくて、全て1枚物のプラケースで対応してましたが。このあとにふたをパカッと開ける文字通り箱型になったやつが出だしたような気がします。まあ、4枚組だったら4CD用のプラケースが一番シンプルで手軽なのは間違いないと思いますが、それだとこのプリティーズの仕様よりは1.5ミリくらい分厚くなります。うへ♪

最近のやつでいかんと思うのが、例えばこのフェアポート・コンヴェンションの『Live at the BBC』のような仕様っす。たしかにブック型のオシャレな構造でアーティスティックな雰囲気バリバリなんですが、肝心のCDが取り出しにくいったらありゃせんのです。重ねてどうすんねん!

「ほ〜、なかなか美しいやんけコラ。ん?ちょとまてと。たかだかCDやろがい!何を気取っとんじゃ!ボケ!」

と思ってしまいます。でもホントはちょっと好きです。あのね。おわり

【Rolling Stones / Let It Bleed】

ストーンズの中で一番好きかもしれない『Let It Bleed』のオタク話です。うひょ♪ストーンズのレコ・コレクターの中ではよく知られていることです。

このアルバムの初回プレス(オープン・デッカ・レーベルの)にはポスターがついていました。ポスターつきは当然プレミア価格なので、盤ジャケの状態がよければ今でも軽く2万、いや3万は超えると思います。

私がストーンズのレコを集めだしたのは2000年に入ってからで、全てファースト・プレスのUKオリジナル盤を手に入れようとするとシャレにならない金額になるので、まだコーティング仕様が残っていた70年代初頭くらいのセカンド・プレスを主に探していました。

で、このアルバムに関してはポスターなんぞ要らんわい!ちゅう感じで探していたんですが、ある程度手頃価格の70年代初頭プレスを見つけて「やった〜!」と思って買ったんですね。しかしうちへ帰って裏ジャケの曲目なんかを眺めながらレコを聴いていると、ん?これ曲順めちゃくちゃやんけ!ということに気がつきました。

そうです、その時点では知らなかったんですが、このレコについているはずの、曲目と各曲のプレーヤーが載ったオリジナル・インナーバッグではなくて、当時UK盤によくついていた真っ白な紙の汎用内袋だったんす。これはいかん!はい!どうしたか!ここからはおなじみのレコ妖怪的病的行動です。中古レコ屋さんに行って、オリジナル内袋付き、かつ盤とジャケの状態の悪い安いレコを探し、それを買って帰って内袋だけを交換したというわけです。これをレコ妖怪の世界では合わせ技といいます(?)。もちろん不要になった盤ジャケの悪い白内袋の方は売っ飛ばしました。以上!

こちらがそのインナーバッグです。これがないと始まりません(何が)。イアン・スチュワートやブライアンもこの曲に参加していたのか!とか、“You Can’t Always Get What You Want”のドラムはチャーリーじゃなくてジミー・ミラーだったのか!という大変重要なことが載っていますので。




【The Beatles/Let It Be UK初回ボックス】

祝ポー来日公演いうことで、ビーネタです。ビーのUKオリジナル盤の中では、『プリプリミー』のゴールド・パーロフォン美品、『ホワイト』のモノラル美品などと並んで最後の難関といえるのが、これの分厚い写真集つきのボックス・セットじゃないでしょうか?たいていは箱が疲れていたり破れていたりしますもんね。

自分が所有しているのはもちろんオリジナルUKアップル盤のみで、ボックスの現物はおろか写真集の中身もネット上でチラホラとしか見たことがありません。このレコを買うたのは約15年前でそれでも1万近くしたと思います(9800円だったか…)。さすがビーっす。

裏ジャケ下のアップル・レーベルは初回ボックスについていたレコに採用されていた赤色りんごで、セカンド・プレス以降は黄緑色に変わります(といわれています)。両面マトリクスは「-2U」「-2U」が初回とされているんですが、こちらは残念ながら「-2U」「-3U」です。今ってピカピカのオリジナル・ボックス完品だとどれくらいの相場なんでしょうかね?やはり15万はかたいですか。20万?んー要らんわ。3万くらいなら出してもいいです。甘いですね…


【Rolling Stones/The Rolling Stones】

「めっけもん」ネタっす。もしかすると、コンディションのいいオリジナル盤としては、それなりの数が現存するビーのファースト『プリプリミー』よりも、こちらのストーンズのファーストの方が難関かもしれません。英デッカ・オリジナル・セカンド・プレスのこれを見つけたのは約15年前っす。ジャケットも盤も超ミントで、はっきりとは覚えてませんが4000円台だったと思います。セカンド・プレスでレコ・レーベルのデザインが全く変わってしまったEMI(パーロフォン)と違い、英デッカのオリジナル盤はセカンド・プレスまでは基本的にデザインが同じなのが好きですね。ちなみにストーンズのファーストに関しては、デッカでは珍しい裏ジャケがフリップ・バック(折り返し)になったものもあります。すごくレアでたっかいと思いますが。

セカンド・プレスの「ボックスト・デッカ」レーベルです。「イヤー(耳)・デッカ」に比べると、たしかに簡素に味気なくなってしまいましたが、全く変わってしまったパーロフォンよりも全然マシだと思います。スモール・フェイシズのファースト・アルバムでもこのヴァージョンがありますが、ゾンビーズのファーストではあるのかしら?ゼムは?需要から考えて、もしかするとゾンビーズとゼムの場合はファースト・アルバムの再プレスはなかったんでしょうか?おわり


【コーティング話】

あいかわらずネタがグルグル周ってますが、レコマニアにはたまらん(自分ですが)60年代〜70年代中期くらいまでの英オリジナル盤のジャケによく施されていた、分厚いテカテカ・コーティングの話です。

あのテカテカに魅了されてしまうと、ちょっと困ったことになります(自分だけかもしれませんが)。どゆことかというと、アルバムによっては当時、コーティングなしで出たやつとありで出たやつの2種類が存在する場合がどうもあるようなんですね。おかげですでに所有しているのに、わざわざコーティング付を発見した時にまた買ってしまったという病的な行動に出たことが何回かあります。

以下、もちろん知るかぎりですが、当時コーティングなしとありの2種類出たレコを紹介します。

THE WHO / Tommy








RONNIE LANE / One For The Road









GARY FARR / Strange Fruit









STEVE TILSTON / An Acoustic Confusion









【Beatles/Sgt.Pepper】

引き続き「めっけもん」ネタっす。説明不要のビーのサーの英国オリジナル盤(ステレオ)す。

今回は値段のやらしい話ではなくて、コンディションについてのやらしい話です。当時売れに売れた超大物のビーの場合、中古市場に出回るレコの数は半端ではないので、UKオリジナル盤を見つけるのにそれほど苦労はしないんですが、コンディションのいいやつを見つけるのはまた話が別なんです。ビーのレコはみんなしょっちゅうターンテーブルに載せますから。

ほんで私のような変態ミント・フェチになると、これが困ったことになるんですね。ジャケ、盤ともきれいなやつを見つけるのは大変とはいっても、天下のビーですから現存するレコの絶対数は多く、マメに探せばそれなりに出てくるんです。なので自分の所有するやつよりきれいなのを発見すると、それもムラムラとほしくなってくるという…(アホや)

で、15年ほど前に見つけたのがこれです(ちょっとカッコつけて日差しを当てて撮ってみました)。さすがに万札が2枚近く飛んでいきましたが、ジャケの折れ、角打ち、コーティング擦れなく、盤にも擦り傷ひとつないめっちゃきれいなブツっす。

極めつけが見開きジャケを開いた時になる「ミシミシミシ〜」っちゅう音です。どっかで同じこと書きましたが… 私の場合「さてと、ビーのサーでも聴こうかな」ではなくて、「さてと、ビーのサーのミシミシミシでも聴こうかな」といって、ラックからレコを取り出す行為の方が多いくらいです(アホか)。さらにアホなのが、写真のようにジャケを見開く角度は30度まで!という決まりがあります。あ。これもどっかで書きましたね。中のメンバーの写真が見たい時は国内旗帯盤の方で我慢しなければなりません。しかし国内盤のジャケって、写真の鮮明さがまるっきり劣るんですよね。なので…ってもう長くなるのでやめます。おわり



【Fairport Convention/At The L.A. Troubadour】

なかなか評判がいいので(自分の中で…)、また「めっけもん」ネタです。写真はフェアポートの俗にいう「LAライヴ』です(HELP 28)。

76年に出た英国アイランド・オリジナル盤で、90年代終わりくらいに見つけました。どこのレコ屋さんかというと、大阪の北にあった(今も健在?)フォーエヴァー・レコードっす。当時の相場で1万前後したと思いますが、なんと!えーと…たしか…よく覚えてませんが、1,500〜2,000円だったはずです。ジャケ盤ともミント、全くヒゲなしで新品として通用するくらいの状態でした。

当時のフォーエヴァーはこのあたりの英フォーク系にはあまり力を入れていなかったと思います。その上、何がこの掘り出しモン価格につながったかというと、なんつってもジャケでしょうね。見よ!このしょーもないジャケ!見かねたジョー・ボイドが80年代になって、『House Full』として自身のレーベルから若干内容を変えて出し直したほどのダサジャケレコっす。現在ではこれとそのジョーの80年代ヴァージョンをくっつけ、さらにリマスターされたCDが出ています。70年最強のラインナップでの数少ない公式ライヴ盤なんで、アナログでも出してほしいですね。おわりだ。


【Shirley & Dolly Collins/Love, Death & The Lady】

今回もちょっとやらしい話です。写真は今も健在の英フォーク界の大姉御シャーリー・コリンズと彼女の姉貴、故ドリー の70年のアルバム『Love , Death & The Lady』の英オリジナル盤です(Harvest SHVL 771: Gatefold Cover)。

前回は、当時の相場の値段で買ったレコが、その後どんどん値上がりしていってウッシッシっちゅう、やらしいネタでした。今度は当時の相場よりも格段に安く見つけ、「やりー!!めっけもんめっけもん!」っちゅう掘り出しもんネタです。これもうはっきり記憶がないんですが、たぶん96〜97年くらいだったか、英フォーク本の『ラビリンス』が出る直前くらいだと思います。

見つけたレコ屋さんは忘れもせん、新宿東口のディスク・ユニオンっす!このレコ、再発ではたしか英エドセル盤があって、シングル・ジャケでした。英オリジナル盤の相場は当時でも軽く1万は超えていたはずです。ほんでいくらで発見したかというと、2,000円っす!!2,000円!しかもジャケも盤もピッカピカのどミント!いやあ、見つけた時は目を疑いましたよ。そのままスーッと空中を平行移動しながらレジへもっていきました。

おそらくこのあたりに詳しい店員さんが、たまたま現場にいなかったんでしょうね。全ジャンルであれだけ深い品ぞろえを誇るユニオンの規模からいえば、こういったことがあるのは、ある程度致し方ないところだと思います。私がこれを買った日の閉店後、売り上げ清算のためにガチャガチャと出てくるレジのレシート打ち出しを眺めていた古株の英フォークオタク小林店員(誰だ)は「ん?2,000円?これオリジナル盤じゃないだろうな?おーい山田!これどんなレコだった??」てなことになっていたかもしれません。おわり


【CD/レコ中身紹介 その31:Nick Drake/Five Leaves Left】

今回は単なる自慢というか、ちょっとやらしい話です。写真はニック・ドレイクの69年デビュー作の初回英国オリジナル盤です。型番はILPS 9105です。

オリジナル盤コレクターのみなさんの中には、これまで自分が購入してきた中で「こりゃ今の相場からいくとお買い得だったなあ!ああ買っといてよかったっと!」と思うレコを何枚かお持ちの方がいるでしょう。で、その中でも購入後にもっとも値が上がったレコなんかがあると、ジャケを眺めながらいやらしくニヤニヤしたなんて経験があるかと思います。ほんとイヤですね(自分が)。

私の場合、それがこのレコっす。これ、今の相場ではまず最低でも3万はかたいんじゃないでしょうか?高くて5万台とか。これ、いついくらで買ったかというと、たしか96年に9,800円でした。しかもジャケはやや疲れてますが、盤はミントです。いやあ、ニヤニヤ。

こちらがこのレコでの初回ピンク・アイランド・レーベルで通称「ブラック i ロゴ」です(でしたっけ?ブラックじゃなくてブロック?)。写真では白っぽく写ってますが、もちろんピンク地です。今はもうeBayとかヤフオクなんかはほとんど見なくなってしまいましたが、これ出品したらいくらで落札されるでしょうか。路頭に迷ったら出すかもしれません。どなたか9,800万円で買いませんか?買いませんか。わかりました。


【紙ジャケ→プラケ】

最近、ネットでプロコル・ハルムのサード・アルバム『A Salty Dog』を購入したんですが、商品の写真を見ててっきりデジパックだと思っていたところ、現物が届いてみるとなんと私の大嫌いな紙ジャケだったんす!私の場合、基本的にCDには利便性しか求めていないので、こんな取り出しにくい仕様など許せんのです。パッカーン!と開けて乱雑に取り出せるプラケが一番す!

紙ジャケを見開いたところです。3面になっていて、一番左の写真が美しくて(メンバー自身ではなくて写真の撮れ方が)いい感じです。

こちらは内側です。真ん中には当時のメロディ・メーカーかなんかの記事と、誰か知らないオッサンが写っています。わけあってこの両側のオッサンが誰なのかもう確認できないんですが、最後まで読んでいただくとその理由がわかります。

そんなわけで、この大迷惑3面仕様紙ジャケが病的に許せない私は、このような暴挙に出ました!!そうです。まず3面をバラバラにちょん切ってやりました!そしてどうしたか?!次です。

そうです。バラバラにしたやつをそれぞれプラケの裏ジャケ部分とトレイにはめ込んだです!ただし、表ジャケはブックレットがちょうどの大きさだったので、そのままプラケのジャケに使用しました。





どうですね。若干トレイと裏ジャケのサイズがピッタリではありませんが、ほとんど完璧です。この白黒のメンバー写真、トレイにもってこいじゃないすか!


背表紙部分です。ほとんど問題ありません。で!このプラケ製作に使わなかった、もともとの表ジャケや内側の写真はどうしたか?!

ビリビリに破いて捨ててやったわ!
ポイッ!

しかしここまで病的な私の紙ジャケ嫌いはどこからくるのかというと、実は高校生の頃までさかのぼります。中二の時に初めてレコに目覚めて、一気にレコに対する愛着が大爆発したのが高校〜大学の時でした。しかしその時にちょうどCDの波がどどどっと押し寄せて来たんですね。ジャケをないがしろにしたそのセコいサイズがめっちゃ悲しかったと同時に、実はCDへの移行はリスナーやソフトの小売店からの要望ではなく、オーディオ・メーカー主導だったという記事を何かで読んで、よけいにムカッ!ときた覚えがあります。まあ、真相は知りませんが、どちらにせよ、「あたいらレコみたいでしょ?ちっちゃくてかわいいでしょ?プラケみたいにかさばらないし。うふん」という紙ジャケの色気アピールが気色悪くてしょうがないんじゃ!おわりです。


【CD屋さん話】

全国的に中古含めてCD屋さんがなくなりつつあります。ここ奈良ではジャンゴ・レコードという中古・新品CD/レコ屋さんが1軒だけがんばっていますが、一寸先は闇状態のようです。若者文化の強い京都ではまだそこそこ残っているようですが、それでも一時期ほどの勢いはなくなっているようです。冗談でなく中古レコの品ぞろえは世界一!だった西新宿のレコ屋街は今どうなんでしょうか?今度東京の人に会うので聞いてみたいと思います。

某〇マ〇ン、まあアマゾンのことですが、ウェブ・ショップの存在と音楽配信の普及と若者の洋楽離れ、そして実はこれが一番大きいのかもしれない、80年代以降つまりMTV全盛とレコからCDに移行した時期と重なるんですが、ますます売れるもの(要するに金)しか相手にしなくなり堕落していった大手レコ会社など、原因はこれら全てが複雑に絡んでいると思います。そういえば、ジョー・ボイドとジェイムス・テイラーはライナーノーツの中で、70年代(前半)までのレコ会社の社員は本当に音楽を愛していたと語っていました。

あと雑談の方にも書きましたが、なにごとも栄枯盛衰ということで、音楽自体の衰退はあると思います。しかし!石油に取って代わられて炭鉱産業が衰退していったのとは違い、音楽はやっぱり人間に必要な根源的なものだと思うんです。だから街のレコ屋が消えようが配信に移行しようが、なくなりはしないはずです。ただアマゾンにはCDから撤退してほしいなあ。自分も片棒担いでるのか、いやだなあと思いつつ、やっぱり安いと背に腹は代えられないっちゅうことで利用してしまいます。せめて街に数件のCD屋さんがやっていけるほどには回復してほしいです。あと音楽人口も。Jポップばっかり聴いてるそこの学生!過去にはあなたが一生かかっても聴ききれないほどのすんばらしい音楽が世界中に山ほどありますよ!

ということで問題はこれからの音楽ビジネスのあり方になってくるんですが、極端な話、もう”メジャー”なビジネスとして成立しなくてもいいんじゃないかと思ってます。今でもCDは買いますが、またぼちぼち買い始めた中古レコは安価な骨董品の世界といっていいと思うし、ただでさえ無駄なモノにあふれた世の中、これからは本格的なリサイクルの時代だ!と思いませんか?もう過去の遺産の無駄な再生産はやめましょう。

そしてリサイクル経済の行き着く先は何か!となると、物々交換とか原始共産制の実現なのだ!というちょっと突飛なことになってきて、自分自身がついていけない話になってくるのでこのへんでやめときます。
ご清聴ありがとうございました。


【CD/レコ中身紹介 その30:Heron/Upon Reflection・The Dawn Anthology】

2006年にサンクチュアリ・レコから2枚組で出たUK田園フォーク・バンド(実際に田園でレコーディング)、ヘロンのコンプリートCDをご紹介〜。70年代初頭に出た彼らの2枚のアルバム(セカンドは2枚組)のUKオリジナル盤は、今でも中古市場ではたいへんなプレミアがついています(はずです)。しかしこのCDがあればその2枚はもちろん、当時出た4曲入りのEP盤収録曲全てと未発表曲まで含めた彼らの全キャリアが手に入ってしまうというありがたいシロモノっす。

まあ、ヘロンに限ってはこのCDのおかげでオリジナル盤の価値が下がったり、見向きもされなくなるということはないと思います。つまりオリジナル盤所有者にも必携、このCDのみ所有の方でもオリジナル盤を手に入れる価値あり!のすんばらしい音楽っす。型番はCMDDD1432です。

ジャケはブックレットの形ではなくて折りたたみ式です。オリジナル盤のジャケ、付属していたポスト・カードの写真、そしてEPのジャケ含め、他ではめったに見ることのできない貴重な当時の写真が豊富に載っています。折りたたんだ状態で裏側にくる部分(裏ジャケ)のメンバーの写真が美しいです。なかなか見ごたえありです。





裏側のこちらも同様に貴重な写真満載です。ライナーノーツにも楽しい楽しい当時のエピソードが豊富に載っていて、ヒジョーに興味深く読めると思います。ちなみにこのサイトのアルバム・レビューのところに対訳がありますので興味のある方はお読みくださいませ。

購買意欲刺激されましたか?





【レコ・コレクター話】

音楽コレクターの悲しい性の話です。「コレクター」といってしまうと、まるで音楽そのものよりも「物」としてのレコやCDを集める方に関心があるみたいに思われてしまって嫌なんですが、実際そういう側面はたしかにあるので正直に認めようではないか!って偉そうにいうことじゃないですが。

自分でも難儀な性格だなと思うのが、口では「レコだろうがCDだろうが、あくまで大事なのは音楽だぜ!」といっておきながら、たとえばある昔々のアーチストのアルバムをすべてCDで持っていたとして、どれか一つのアルバムをたまたま安くオリジナル・アナログ盤で手に入れてしまうと、たちまち全部オリジナル盤がほしくなってしまうところっす。

この性格、完全に「コレクター」ですよね。しかもアナログ盤コレクター。これではいくらお金があっても足りませんよ。金も暇もない自分は、もうこれからは安CDしか相手にできないと思って半分ホッとしていたのに、どうも病気は治っていなかったようです。

購入する気もないしできないですが、もうすぐビートルズのモノ・ボックスが出ます。これがもし「ビートルズ・ミントUKオリジナル・モノ・ボックス」だったら、サラ金に手ぇ出してしまうかもしれません。おわり


【CD/レコ中身紹介 その29:Donovan/A Gift From A Flower To A Garden】

今回はドノヴァンの中でおそらく一番人気の高いアルバムをご紹介〜。2枚組のアナログ・ボックス仕様です。当時アメリカではバラ売りもされていました。67年のフラワー・ムーヴメント真っ盛りにリリースされたフラワーな作品です。いかにもな出で立ちのドノヴァンがジャケにフィーチャーされています。え?ヒッピーの教祖様かって?気持ち悪い?まあ、いいじゃないですか。たしかにヒッピー自体、インチキ臭い側面はありありでしたが、ここに入っている音楽は本物ですから。

ボックス裏側です。ドノヴァンといっしょに写っているのがあのマハリシ・マケッシ・ヨギっす。ますますインチキ臭い?まあ、いいじゃないですか。すでに当時ビートルズのジョンがその胡散くささを見破っていましたから。”Sexy Sadie”なんかのことです。ただその後のドノヴァンはどうだったんですかね?ジョージのようにずっと信仰自体はひきずっていたのかしら。

ボックスを見開いたところです。右側に写っているのが、『For Little Ones』としてバラ売りされたときにジャケになったディスク2の部分です。ディスク1はキラキラフワフワしたサイケ・ポップ、こちらのディスク2はドノヴァンのルーツといえる、弾き語り中心の素朴なフォーク路線です。『For Little Ones』というタイトルから察するに、子供向けなんでしょうか?

こちらがこのボックスの目玉ともいえる、12枚のすてきな挿絵の入ったシートです。『For Little Ones』の歌詞とそれに対応した挿絵が1枚1曲として、計12枚、オレンジ色の紙の折り畳み式ポケットに挿入されています。いやあ、豪華なLPボックスです。が!(レコ妖怪にとっては)残念なことに、これ、アメリカ盤なんですね(Epic盤)。ドノヴァンは本国より圧倒的にアメリカで人気がありましたが、やはりレコ妖怪としては英パイ・レコード・オリジナルが気になります。しかしもちろんエピック盤より全然レアということで、中古市場では5桁価格っす。とりあえずこれ売っ飛ばしたいと思ってるんですが、どなたか買いませんか?


【CD/レコ中身紹介 その28:Nic Jones/The Noah's Ark Trap】

今回は私が大好きなニック・ジョーンズの大傑作をご紹介〜。ブリティッシュ・フォーク・ブームが一段落してもう何年もたち、英国ではパンク・ロック・ブームが爆発した77年にリリースされたという、空気読む気まったくなしのサイコーな1枚です。しかも1曲3分間のシングルが見直されたこの時代に、全曲が『Abbey Road』のB面のようにつながっています。時代に逆行するにも程がある!

で、裏ジャケがまたサイコーなのでご紹介します。こちらが当時トレイラー・レーベルを運営していたビル・リーダーさんです。白髪の渋いオッサンですがこのボテーッと出た腹・・・。酒好きに間違いなし!この時でいくつなんでしょうね?もしかするともう故人かもしれないです。未だCD化されないトレイラーの出版権はいったい誰の手に??!!







曲がつながったアルバムなら、ニック本人の眉毛までつながっています。しっかしこの勇ましい眉毛、目より太いですね。しかもいかにも手入れしてなさそうなボサボサ頭に、長嶋茂雄なひげそりあと・・・。いやあ、やっぱサイコーっす。あ。あくまでこの写真がキョーレツなだけで、ニック自身は普通に男前です。90年代以降のCDやアルバム『ペンギン・エッグス』のジャケを見ればわかっていただけると思います。おわりです。




【サインつきレコ】

もう1枚サインつきのレコを所有していたことが判明したのでご紹介〜。私が本人からもらったのではなく、中古で買ってたまたま裏ジャケに入っていたサインです。

好き者の方なら横のジャケを見て、「アシュリーのサインか!」と思われるかもしれませんが、ブー!はずれっす!さて誰でしょうか?ある意味アシュリーよりもっとすごい人っす!もうこれは自慢するしかないので自慢します。どうだすごいだろう。

なんとシャーリー・コリンズのサインです。実はこれ、最近まで気がつかなんだんです。不覚でした。このアルバムではほんの数曲(1曲だけでしたっけ?)で歌っているだけだし、失礼にも落書き程度にしか思っていませんでした。バチ当たるで!ですね。シャーリーは1935年生まれですから、今やマーチン・カーシーとともに完全に生きる伝説となってしまいました。が!英国フォーク界らしく、華やかなショー・ビジネスの表舞台に出ることなく、今もたまにBBCラジオのフォーク番組なんかに出演しながら一般市民と同じような生活を送っているんじゃないかしら。いつまでもお元気で〜。


【思い入れレコ2枚 その48】

自分の中で対になった思い入れレコのご紹介です。今回はストラングラーズのライヴ盤2枚です(CD)。上が『Live X-Cert』、下が『Live At The Hammersmith Odeon '81』です。『X-Cert』はデビュー時から、アルバムでいうと『Black & White』まで、下の『Odeon』はアルバムでいうと『The Raven』から『La Folie』までです。

つまりユナイテッド・アーチスト・レコード時代の6枚分が、きれ〜いに半分ずつ2枚のライヴ盤となっておるわけです。音楽性からいっても、最初の3枚はパンク期、次の3枚はプログレッシヴ期というふうにきれいに分かれるんですね。

ヒット曲、代表曲、人気曲はもれなく収録、ファンにとって申し分ないヒジョ〜にすぐれた内容だと思います。

ミソは『Odeon』の一発目がデビュー・アルバムの『Rattus Nervegicus』の最後に入っていた“Down In The Sewer”であることですね。すでにデビュー作でプログレ志向をちょろっと覗かせていたこのナンバーで始まるという粋な計らいっす!


【レコ保存・管理】

もうすぐ梅雨がやってきますよ。レコ収集家のみなさんはレコの湿気対策はどうされていますか。

自分とこは1K6世帯の木造のアパート、南向きで、洗濯物は1年中部屋の中に干してもすぐに乾いてしまうくらいです。逆に乾燥しすぎなほどです。7年ほど住んでいますが、まだゴキブリは一度も見たことがなく、あ。それは食べ物がないからかもしれません。千葉で1年間だけすごくジメジメした部屋に住んでいたときは、キッチンでゴキブリが飢え死にしているところを発見したことがあるくらい、ふだん冷蔵庫にはな〜んも入っていません。ざまあ見ろという気分でした!レコの話はどこいったんでしょうね?

長年、中古レコ屋さんに通っていると、それぞれヨーロッパ盤、アメリカ盤、日本盤特有の匂いがあるのが分かってきます。私など中古レコ屋でレコを手にとってまず「嗅ぐ」クセがついてしまいましたよ。完全に変態すね。一番カビ臭いのは、やっぱり湿気の多い国ということで日本盤ですね。実際、昔の日本盤のジャケットには、よく茶色い斑点状のカビが生えていたりします。

注意しなければならないのは、中古レコ屋さんに行ったときに、ヨーロッパ盤もアメ盤も同じようにカビくさい場合です。それ、そのお店の問題です!これからの季節、除湿器の使用や換気など、大事な大事なレコの管理には気をつけましょう。あとついでに直射日光にもちょっとだけ注意しましょう。ジャケの日焼け、色褪せの原因っす!おわり!


【CD/レコ中身紹介 その27:Jethro Tull/Stand Up】

今回は45〜50代以上のロック・ファンにとってはわりとベタなネタです。この「飛び出す絵本」式のジャケって、他ではマンバンドの『Be Good To Yourself〜』しか知らないんですが、ロック以外のレコなんかで存在するんですかね?50年代のジャズのレコではとてもありそうじゃないし、あのテキトー加減で有名なジャマイカのスカやレゲエのレコなんかでも、どう考えてもありそうもないです。あるとすればやはりプログレの世界じゃないですかね?それもヨーロッパのどこかの国では過去あったんではないかという気がします。どなたかご存知の方教えて下さい。

これです。いやあ、いつ見ても笑えます。しかも表ジャケとともに絵がすごいですよね。この絵だけで完成するのに5年くらいかかってそうです(それはオーバー)。しかしこのレコ、プレス工場ではどうやって作っていたんでしょうか?裁断機の使用もあったでしょうが、手作業も発生したんかな?だとしたら大変な仕事ですよね。もちろん今話題になっている3Dプリンターなどない時代です。なんちゅうてもこの仕様でアルバム・タイトルが『Stand Up』ですから、通常のCD仕様などではタイトルの意味がなくなってしまいます。欲しい人はこれを探しましょう。

購買意欲刺激されましたか?


【CD/レコ中身紹介 その26:Roger Morris/First Album】

今回は個人的に同時期のアーニー・グレアムとコリン・ヘアのファースト・ソロ・アルバムに並ぶほど好きな英SSWのレコです(71年作)。ひょっとするとこれのUKオリジナル盤は先の2枚より今ではたっかいかもしれません。それくらいレアっす。写真はオリジナルではなくて、2009年にリリス(lilith)・レコードというところからリリスされた(すんません)アナログ盤です。名古屋のSORCというレコ屋さんで発見したんですが、これがレコになっているとは知らなんだのでびっくりしました。ただしオリジナルの見開き仕様ではなくシングル・ジャケで、曲目もHuxレコから出た現行CDと全く同じボートラ付きの内容です。本人はオリジナルの曲順よりもこちらが気に入っているそうなので、これはこれでいいじゃないですか!型番は900786です。

裏ジャケ〜。特にいうことはなし!このアルバム、曲調からサウンドに至るまであまりにザ・バンドに似てるんで、人によっては「これならザ・バンド聴いてる方がええやんけ!」というかもしれませんね。たしかにそうかもしれません。ただホンマ曲自体がいいんですよ。逆にザ・バンドにカヴァーしてほしかったくらいに。中にはヴァン・モリソンそっくりなやつも入っています。すっきやなあって感じでニヤニヤしてしまいますね。

レコ・ラベルです。残念ながら、オリジナルのEMI/Regal Zonophoneとは似ても似つかんデザインす。なんか70年代後半〜80年くらいまでのアメリカ盤によくありそうなデザインで、もうちょっと他になかったんかなあと思ってしまいます。まあ、それでもこの名盤がアナログで聴けるだけで満足っす。

購買意欲刺激されましたか?



【CD/レコ中身紹介 その25:Heron/Twice As Nice & Half The Price】

今回は野外録音フォーク・グループ、ヘロンの71年のセカンド・アルバムです。写真はUKオリジナルのレコでジャケ左上にはこんなことが書かれた丸いシールが貼ってあります―「TWO RECORD SET £2.30 recommended retail price」 どうですね。「recommended retail price」は「希望小売価格」のことだと思うんですが、71年の2.3ポンドって日本円にするといくらなんでしょうか?500円から1000円の間?わからん。このオリジナル盤、今の中古市場で2万は下らないと思います。恐ろしいことです。

今回これをとりあげたのは、インサートとして入っているこのポストカードを紹介したかったからです。なんでか?!実はレコジャケには表にも裏にもいっさい曲目が載っていないんです。かといって見開きジャケでもなくて、シングルジャケに2枚のレコがブチこんであるだけです。で、この原っぱでくつろぐメンバーの写真の載ったポストカード型インサートの裏側には・・・



タイムと作者付きの全曲リストと細かいレコーディング・データが全て載っとるわけです。そうです。このレコ、インサートが欠けてしまうとちょっと不便なんです(曲目はレコ・レーベルには載ってます)。オリジナル・レコ・コレクターのみなさん!このレコに限ってはインサート付を探しましょう!はい?「曲目なんかネットで調べりゃ分かるじゃん。コピーして印刷したらいいじゃん」?うるせー!

購買意欲刺激されましたか?


【CD/レコ中身紹介 その24:The Damned/Tales From The Damned】

前回に引き続きザ・ダムドです。全宇宙のダムド・ファン垂涎のCD!といいたいところですけどが、今現在はどうなのかよくわかりません。ア○ゾン(アマゾンです。あのね)では現在取り扱いなし、何年か前までは、8000円とか1万超えとかケンカ売ってるような値段がついていました。

呆れるほどある彼らのコンピの中で、ジャケのセンスのよさが光った1枚だと思います。ラットの2バス・セット、なぜかクリケット・コスチュームのキャプテン、見た感じベースはポール・グレイでなく、アージー・ワードでしょうか?だとすれば『マシンガン・エチケット』期すね。アメリカのクレオパトラ・レコードからで、型番はCLEO71392です。

裏ジャケっす。こちらもセンスいいですね。アルバム・タイトルの『ダムド物語』にピッタシやと思いませんか?このCDの目玉は81年にリリースされた7インチEPの『Friday the 13th』が全曲入ってるところです。つまり“Disco Man”、“Citadel”(ストーンズの完コピ)、“Billy Bad Breaks”、そして“The Limit Club”の4曲のことです。どれも第二の全盛期らしい素晴らしい出来っす。ところでストーンズのベロ出しマークはこの“Citadel”(舌出る)から来てるんでしょうか?って日本語やんけ!

ブックレットに載っている唯一の写真。こればっかりはいただけません。まあ、グッドルッキンなデイヴ・ヴァニアンだからここまで決まるんでしょうけど、これならドラキュラ系の映画にでも出た方がカッチョいいですよね。やっぱジャケのような黒尽くめの初期オールバック・ドラキュラ伯爵ファッションが渋いっす。

購買意欲刺激されましたか?


【思い入れレコ2枚 その47】

自分の中で対になった思い入れレコのご紹介です。右はCDジャケを開いて上下に並べた写真です。今回はインクレディブル・ストリング・バンドのマイク・ヘロンとロビン・ウィリアムソンのそれぞれのファースト・ソロ・アルバムです。上が71年のマイクの『Smiling Men with Bad Reputations』、下が72年のロビンの『Myrrh』です。

この2枚のジャケ、な〜んか似てませんかね?上はアラブ/アフリカ系の信者をもつヘロン教祖様、下はジプシー/ユダヤ系の信者をもつウィリアムソン教祖様て感じで。まあどちらも笑えるアホジャケっす。あとに出したロビンがマイクをパロったんですかね。

それぞれのアルバムは、まさに2人のインクレでの役割をわかりやすく反映した内容です。もともとロッカーのマイクはザ・フーのピートとキース、フェイシズ在籍中だったロニー・レーン、フェアポートを抜けたリチャード・トンプソンとフェアポート在籍中だったデイヴ・マタックスなどを従え、ロックンロールからポップなフォークロック、シタール入りのインクレ・フォークまでと多彩な内容です。

一方のロビンの方は、1曲で元フォザリンゲイのジェリー・コンウェイが叩いている以外はこれといって有名なミュージシャンは参加せず、ひたすら深遠なロビン・ワールドを繰り広げています。

この2枚を足して2で割ればまんまISBです。陽のマイクと陰のロビンがみごとに表れた好対照な2枚だと思うっす。


【プラケース話】

以前、そろそろ普通のCDプラケースが手に入りにくくなる日が近いんではないかという話をしましたが、どうやらその危惧が現実のものとなってきました。ってたいそうにいうほどの話ではないですね。けどが!紙ジャケ嫌いの私にとっては切実な問題なんです!

「100円ショップで売ってるよ」?甘い!あれ、プラスチックの材質がグニャグニャフニャフニャなんです。私のチンチン並みに。こないだなんか3枚セット100円で買ってきたら、3枚とも初めからふたのツガイ部分が外側に反っていて開け閉めするたびにポロって外れましたもん。昔のプラケースと比べると作りがいかにも安上がりで軽くてチャチいんです。

じゃあ、どうしたらいいのか?!はい、もうお分かりですね。ディスク・ユニオンのCDアクセサリーが最後の頼みの綱です。昔ながらのガッシリカチカチのプラケースじゃないとアカンねん!私のチンチン並みに。


【CD/レコ中身紹介 その23:The Damned/Damned Damned Damned】

70年代パンクの不滅の名盤です。2007年に英サンクチュアリから30周年記念盤として出た3枚組(!)のデラックス・エディションです。右上に写っているのは紙のスリップケースっすっす。

ジャケからして精一杯トンがって見せていた他のパンク・バンドのデビュー作とは一線を画してました。スタンス的にこのバンドと対極にあるのはもしかするとザ・クラッシュかもしれませんね。クラッシュをからかったとされる“Politics”という曲もあるし。でも本当はみんなオトモダチなのは知ってるよ!クラッシュのジョーが死んだとき、キャプテンは泣いたはずです。と思いたいです。型番はCMETD1453です。

ダラダラダラーっと見開くとこのような壮観な眺めになります。って小さすぎて壮観もクソもないですね。すんません。左端の切り込みにブックレットが入っています。

これがそのブックレットの表紙。ジャケの別ヴァージョンですね。よってたかってキャプテンの顔にケーキを塗りたくっています。実はこういうジャケになったのは全くのハプニングだそうで、撮影日にメンバーが集まったところ、スタッフか誰かがケーキを用意し企んでいたらしいです。特にパンクのゴシップには作り話が多いですからどこまで信じていいか分かりませんが。

ブックレットは16ページで最初期の彼らのふざけた写真が豊富に載っていて、見てるだけで楽しいです。その中の1枚がこれっす。右端でポリバケツか何かの中に入っておどけているのが、プロデューサーのニック・ロウです。ニックはまだ20代後半だったはずです。この頃はポッチャリしてますね。ライナーではラット、キャプテンらがニックのことを絶賛しています。そらこんなすんごいアルバムを生み出した人ですからな!

購買意欲刺激されましたか?


【CD/レコ中身紹介 その22:Shirley Collins & The Albion Country Band/No Roses】

前回その21のデッドのアルバムと好対照をなす英国版フォーク・ロックといっていい大名盤です(71年作)。「American Beauty」は全曲オリジナル、こちらは全曲トラディショナル・ソングのロック・アレンジっちゅう決定的な違いはありますが、アメリカン・フォークロックとブリティッシュ・フォークロックのスタイルの違いを楽しむにはもってこいの2枚だと思います。残念ながらボーナス・トラックは入っていませんが、ライナーにはアシュリー・ハッチングスによって綿密に計画されたレコーディングだったためだとあります。ふらっと立ち寄ったミュージシャンたち含めた総勢25人が参加した作品のどこが計画的やねん!と思いますが。2004年に英サンクチュアリから出たCDで、型番はCMRCD951っす。

ダブル・ジャケのオリジナルUK盤ではこれが見開き部分でした。このラヴラヴぶりはいかがなもんでしょうか。シャーリー姉さんはアシュリーの腰に両手回してるし。うしろに広がるいかにもアルビオン・カントリーな田園風景がすんばらしいですね。

ここからはオリジナル・レコにはないこのCDのみの写真です。日本では見かけない長いシーソーです。これ、折れたら大変です。以上です。





このときアシュリーは26歳、シャーリーは36歳ですが、とてもそれほどの歳の開きは感じないっすね。なんでか・・・アシュリーの老けぶりのせいです。すでに額はかなり後退し、ブリティッシュ・フォーク界の重鎮的オーラ出まくってます。シャーリーのデカくて四角い顔もブリティッシュ・フォークの女王的威厳漂いまくりです。イングランドの女寅さんとか、末成由美(吉本の・・)とかいってはいけません!

こんなところまで二人の写真が。ここまでラヴラヴぶりを見せつけられると「お前らええかげんにせえ!」とか思ってしまいます。まあ、この二人でこの内容だからさまになるんでしょうな。これで内容まで二人のラヴソング三昧だったら、そら気持ち悪いでしょう。

購買意欲刺激されましたか?



【CD/レコ中身紹介 その21:Grateful Dead/American Beauty】

カントリー・ロック、いや、アメリカン・ロックを代表するアルバムといっても過言ではないデッド70年の大傑作です。デッドの入り口としてはこれか「ブルース・フォー・アラー」がいいと思います。これから聴いてみようと思っているヤングは間違っても「Anthem Of The Sun」とか「Live/Dead」とかから入らないようにしましょう!ただでさえアルバムがたくさん出ている上に1枚のアルバムに何種類もあるので、さらに困ってしまうと思います。結論としては、米ライノから2003年か4年に出たボートラ満載のリマスター・デジパック・シリーズが一番いいと思います。(アメリカのレーベルのくせに)丁寧な仕事には定評がありますので。型番はR2 74397です。

デジパックを見開いたところです。左側にブックレット最後のページが貼っつけてあります。右のトレイ部分の薔薇がいい感じですね。この時期のメンバーとバンドの写真もいろいろ載っているし、データ記載もさすがライノ、この曲のベースはニュー・ライダーズの誰それですよ、とか細かく載せてあります。さすが丁寧な仕事です。ライノえらい!

と思ったらこれ見てください。ブックレットいがんだまま貼り付けとるやないかい!どこが丁寧な仕事じゃい!
というわけでうまいことオチました。







【The Pretty Things / Parachute】

写真はプリティ・シングスの70年の大傑作「パラシュート」の再発アナログ盤です。

先日アルバム・レビューで彼らの「シングルズ A’s & B’s」というレコを載せたところ、載せた本人の購買意欲が刺激されてしまい、CDでしか所有していなかった私としては
「あたしやっぱりパラシュートもアナログ盤で聴きたいの!」と思い、買ってしまったんでした。

ついでに「SFソロウ」もCDのみの所有だったので、そちらもアナログ盤を手に入れてしまいました。もちろん再発盤です。「パラシュート」は80年代にエドセル・レーベルから出たやつ、「SFソロウ」は数年前にSundazedから出たやつです。「パラシュート」もサンデイズドから最近出たような気がしてたんですが「SFソロウ」だけだったんすね。

ひとつひとつの楽器の音が鮮明なCDと比べると、アナログ盤は一聴すると音がこもっているように聞こえるんですが、ヴォリュームをガンガン上げてもCDとは違って『うるさく』ないんですよね。いやあ、これがレコのマジックだと思いました。しっかし自分で載せておいて自分が盛り上がってたら世話ないですね。おわりじゃ。


【CD/レコ中身紹介 その20:The Rolling Stones/The Rolling Stones】

ストーンズのデビュー・アルバムのUKオリジナル盤です。が。オリジナルはオリジナルでもこれは最初のリリースから12年たった1976年(たぶん)に再発された方です。レーベル・デザインはオリジナルのイヤー(耳)・デッカではなく、四角に囲まれたデッカの方です。いやー、64年のイヤー・デッカはもう半世紀も前になるんすね。どうりでミックも70歳になるわけです。オリジナル・レコ・コレクターにとってはますます厳しい骨董の世界になってきました。64年プレス・オリジナルの美品を見つけるのはなかなか難しいと思います(相場的にも)。

そこでこの際、こちらで妥協してみてはどうでしょうか?全くレーベル・デザインの変わってしまったEMI系の70年代再発レコと違って、赤地が基調のデッカはそれほど大きくは変わらなかったし、基本的にレコ・ジャケのフリップ・バック(折り返し)は最初からなしのレコ会社なので、オリジナルの雰囲気は十分味わえると思います。

四角に囲まれた「ボックス・デッカ」のレコ・レーベルです。たしかにイヤー・デッカ(オープン・デッカともいう)のデザインと比べてしまえば、少し味気なくなってしまいました。それでもまだこちらの方は探せば美品がけっこう安く見つかるんじゃないかと思います。12〜3年ほど前に手に入れた写真のこれは全くといっていいほど「ヒゲ」なし、値段も5000円前後だったはずです。64年プレスの美品だと、今じゃこれの5倍はするんじゃないですかね?骨董の世界は世の景気より、あくまで一点物の需要と供給の関係で相場が決まりますから。なんつってもストーンズの1stですから人気が落ちるとは考えにくいです。

ジャケ裏側のコーティング部分。右下キースのとこらへんです。表のコーティングから約1センチ、裏側に回りこんでいて、これも64年プレスとほとんど変わらないです。70年代半ばくらいまでのUK盤は、60年代の分厚いコーティング仕様をまだ保っているレコがけっこうあります。パンク・ロックが登場する70年代後半くらいから急激に減っていく印象はありますね。それでもダムドとかアンダートーンズのオリジナルのデビュー・アルバムは厚めのコーティングでしたよ。

全然購買意欲刺激されませんか。



【CD/レコ中身紹介 その19:Man And Friends/Christmas at the Patti】

クリスマスも近いということで、ウェールズのヒーロー、マンバンドのクリスマス・ライヴCDです。主役はマン、他にヘルプ・ユアセルフ、ダックス・デラックス、デイヴ・エドマンズ、BJコールなどが参加しています。このサイトのトップ・ページにも載せてあるやつです。まずはこのジャケが素敵やないですか!後姿のギタリストは誰なのかずっと疑問だったんですけど、もしかしてマンのミッキー・ジョーンズですかね?当時マンを干されていたディーク・レナードのライナーによれば、マンのメンバーたちは変な格好をしてステージに現れたそうですから。残念ながらミッキーは2年ほど前に亡くなりました。英エソテリックから2007年にリリース、型番はECLEC 2018です。

会場となったウェールズの港湾都市スウォンジーのパッティ・パヴィリオンの写真です。世界的に有名だったアデリーナ・パッティという19世紀のイタリアの女性オペラ歌手が建てたパヴィリオンだそうです。ライナーでディークはこの建物の由来と怒りの顛末を詳しく述べています。最後には「ありがとうパッティ、アンタは最初の女ロッカーだ」とかほざいてますよ。オペラ歌手ロッカーといえばフレディ・マーキュリーが浮かんできますね。

デイヴ・エドマンズです。デイヴはこのパーティーでは好きな時にステージに上がってセッションを楽しんだそうです。名づけて「ウェルシュ・パブ・ロック・クリスマス」ですね。











もともとは73年に10インチ・レコード2枚組としてリリースされました。右下に白黒でジャケの写真が載った当時の広告が載っています。「たぶん最初で最後のダブル10インチ・レコセット」と書いてあって、「限定版1.43ポンド」とあります。ん?てことはほんの数100円?日本のレコの値段は60年代の昔から高かったですね。

はい。購買意欲刺激されましたか?
10インチ・レコのオリジナル盤は今じゃバカ高いかもしれません。


【CD/レコ中身紹介 その18:Steve Ashley/Stroll On - Revisited】

英SSWの74年のデビュー・アルバムです(録音は71年)。3曲の未発表ボーナス・トラックが追加され、ジャケが変えられて99年に初CD化されました。タイトルももともとの「Stroll On」に「再考」という意味のRevisitedがくっつけられて、ボートラも最後に追加ではなく途中にバラバラに挟み込まれているので、改めてこの名盤を作り直してみよう!といった企画だと思います。結果、大変すんばらしい新装版となりました。もちろんオリジナル・アルバムの完成度は全く揺るぎない絶対的なものだけどな!とにかく制作スタッフらのこのアルバムに対する愛情がビンビンに伝わってくるCDっす。英マーケット・スクエアからで、型番はMSMCD104です。

ブックレットをまずペロッとめくったところにあるスティーヴの当時の写真です。一見、スティーヴ・ウィンウッドみたいです。しかも左利きだったんですね(反転写真ではなさそうです)。不思議なのはギターの弦が下から6弦→5弦→4弦と普通とは逆に張ってあることです。ギターのことはよくわからんですが、これコードの押さえ方どうなるんでしょうか?!あとどういう効果があるんでしょうか?

<追加>あ。右利き用のギターを弾いてるだけなんすね。そりゃ弦が逆さになるわけです。

実はスティーヴは最初のアルビオン・カントリー・バンドの一員でした。これはその時の貴重なメンバーの写真です。左上から時計回りにスティーヴ、サイモン・ニコル、変態アシュリー・ハッチングス、デイヴ・マタックス、スー・ドレイム(フィドル)、ロイストン・ウッド(コンサティーナ他)です。このあとマタックスが抜けて、ジョン・カークパトリックやマーチン・カーシーが入ってアルバムがレコーディングされるわけっすね。でもこれも考えたらすごいメンツです。

ちなみにこちらがオリジナル・アナログ盤のジャケットです。CDジャケがこれをモチーフにしたのがよく分かります。シュールで不気味な絵はいかにもイングランドの森を思わせて最高っす。CDの裏側にもこのジャケが小さく載ってますが、やっぱりLP大でないと描かれた細かい遊びの部分が分からんですね。


こちらがアナログ盤の裏ジャケです。これはCDには一部分しか載っていません。表よりさらに細かい絵なので、さすがにカットされてしまったんですかね。手足の生えたお皿とスプーン、モリス・ダンサー二人組、お茶を飲む蜘蛛さんとトンボさん、RIPと書かれた墓石のとなりには青白い子供が・・・。このオリジナル盤はけっこう安く手に入ると思いますし、興味をもった方はCDとともに手に入れる価値あり!

購買意欲刺激されましたか?


【CD/レコ中身紹介 その17:Idle Race/Birthday Party】

ビートルズが好きで好きでたまらんかったジェフ・リンが最初にデビューしたグループ、アイドル・レースの68年のファースト・アルバムです。

68年といえば、ビーの「サージャント・ペパー」が出た翌年、そりゃもうジェフは「サー」レコの溝が擦り切れるまで毎日毎日聴き狂っていたに違いありません。たぶん2回くらい買いなおしもしたと思います(そんなことはどうでもいい)。そんなわけで自分がバンドでデビューするに当たって、レコの見開き部分で「サー」のジャケを模倣してみようということになったんだと思います。英リバティ・レコードからのリリースで型番はLBL 83132です。

これが見開き部分です。さすがに「サー」ほどの偉人/大人物勢ぞろいというわけにはいかなかったみたいですが、その分大変マニアックな人たちも載っています。まずはビートルズの面々、そしてバーミンガム仲間のスティーヴ・ウィンウッドや兄弟バンドだったザ・ムーヴの連中、彼ら自身のアイドルといえるエルヴィス、リトル・リチャード、バディ・ホリー、ファッツ・ドミノ、クリフ・リチャード、シャドウズのハンク・マーヴィン、ブライアン・ジョーンズなど、へてから人気DJたち―ジョン・ピール、アラン・フリーマン、トニー・ブラックバーン、ジミー・サヴィルその他、なぜかやたらDJが多いです。あと周りのプロデューサーやマネージャーたちまで載っています(アンドリュー・ローダーまでも)。このアルバムは現在紙ジャケになっているみたいですが、中に拡大コピーかなんか入ってるんでしょうか?CDサイズだとほとんど確認できないくらい小さくなってしまう人もいます。ビル・ヘイリーの顔なんて米粒大になってしまうんじゃないですかね?これがホントのビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツブ!

なぜプロデューサーやマネージャーら裏方の人の名前まで分かるかというと、裏ジャケにこういう風に番号をふって全員の名前が分かるような図が載っているからです。これもCDサイズだと虫めがねか顕微鏡が必要なほど小さくなってしまうと思います。歴史上の偉人とまではいかなくても、メンバーたち(たぶん特にジェフ)がビートルズにあやかろうとかき集めた人たちは、今となっては伝説的人物ばかりですね。

購買意欲刺激されましたか?


【CD/レコ中身紹介 その16:Rab Noakes/Red Pump Special】

今回はスコットランドのシンガーソングライター、ラブ・ノークスのサード・アルバム(1973)のUKオリジナル盤です。英フォーク・ロック・ファンにとても人気のある1枚だと思います。

カントリーのメッカ、ナッシュヴィルでの録音で、メンフィス・ホーンズやアメリカン・スタジオで活躍していたレジー・ヤング(g)やトミー・コグビル(b)などが参加しています。このアルバム、どういうわけかレコ・ジャケットはUK製、レコ自体はUS盤がオリジナルのようです。型番はWarner Bros. K46284です。

所有のレコには初回プレスだけなのか、こんな豪華なおまけが付いていました。うしろに写っているジャケを模した二つ折りのポケット付きの厚紙に、赤の歌詞カード、ノークスの経歴が書かれたぺラ1枚、そしてテカテカの白黒写真が2枚です。あまりに豪華なので、これプロモーション用レコってことでしょうか。

さらにでっかいポスターが四つ折りになって付いていました。ジャケとおんなじ写真なのがちょっとつまらないですけど、逆にプロモーション用と考えると、あえてジャケとおんなじにしたのかなとも思いますね。「ここらでアメリカでも大々的に売り出すことにしたからよろしくね!」と、業界内で配られたレコとか。たぶんチャート的にはアメリカでそれほど振るわなかったと想像しますが、時代を超えて生き残った作品には間違いない!

購買意欲刺激されましたか?


【Nick Drake/Five Leaves Left Deluxe Edition】

こんなもんが出ました。ニック・ドレイクのデビュー・アルバムのリマスター重量盤レコ(180g)に、当時のレコ屋用のポスター、2曲のニック直筆の歌詞のコピー、マスター・テープのレプリカ(?)などが付いたボックスです。

レコ妖怪にとってまず目を引くのが、ヴィンテージ感バシバシのくっきりリングウェア・ジャケですね。ここまでしましたか。ポスターはよく見るニックの写真だし、他の付属物もどうってことないです。これでデラックス版を名乗るところに今のレコ会社の悪戦苦闘ぶりが表れているような気がします。

たまにヴィンテージ・レコ好きを誤解する人がいるのでいうときます。リングウェアのついたジャケットにムラムラくるレコ・マニアは例外中の例外、変態中の変態であって、普通はこんなのない方がいいに決まってます。

あと、よくアナログ盤を称賛するときにいわれる勘違いが、「レコード針を落とした時に聞こえるプチ、プチという音がたまらないんですよね」っす。これも本当はない方がいいに決まってます。

しまいにはこういうノイズとか針飛びまでリマスターした盤が出たりして。「変態エディション」とか。あ、それやるなら盤起こしでいいんでした。
おわり!


【CD/レコ中身紹介 その15:Nick Drake/Family Tree】

2007年に英サンビーム・レコからリリースされた2枚組アナログ盤です。デビュー前のニックのホーム・レコーディングが心ないファンによってブートレグとして何種類も出回っていることに心を痛めた女優の姉貴ガブリエル・ドレイクさんが中心となって、「それなら公式盤として出したろやないけ!ワレ!」と一発奮起して実現したものです。型番はSBR2LP5041です。60s風の分厚いジャケット・コーティングが美しい!

これ、もちろんCDでも出たんですが、実はこのアナログ盤の方が1曲だけ多いんす!それがこのトラディショナル・ナンバーの“Betty & Dupree"です。まあ、単なるブルース・ナンバーではありますが、おかげでニックの完全コレクターにとっては貴重なトラックっちゅうことです。


これもCDの方には載っていない家族の写真です。ガブリエルさんのミニスカート姿がマブい!「マブい」って死語でしょうか。まあええやんけ。









これも。ニックの少年時代の写真です。左は釣りをするニック、右ではおとうさんと全く同じポーズとってますね。姉貴によれば、おとうさんのロドニー・ドレイクさんはメカいじりが好きだったそうで、最新の録音機材を買ってきてはいろんなものを録音していたそうです。おかげでこの貴重なニックのホーム・デモを今私たちが聞けるわけですね。ロドニーに大感謝!

あと、ガブリエルさんやロバート・カービーさんの解説が載った8ページの冊子にも、CDでは割愛されたニックの幼馴染みだったアンドリュー・ヒックスという人の興味深い解説が載っています。

購買意欲刺激されました?


【Fairport Convention/Full House Deluxe Edition】

今回はかなりマニアックなネタっす。フェアポートの70年の名作「フル・ハウス」は、2001年にボーナス・トラック付でリリースされた1枚物が現行CDです。

2007年には前作「リージ&リーフ」のやや無理矢理デラックス版が出たので、こちらもそろそろデラックス版が出ないかと期待しているんですが、いっこうに出る気配ないですね。

「リージ&リーフ」と違って、実はこっちのアルバムの方がデラックス版にする価値があるんです。なんでか?!

その 現行CDの曲順はオリジナル・レコと異なっている。
その 現行CDはオリジナル・レコの見開き部分のメンバー写真が省かれてしまっている。↓











その かといって70年当時の彼らの珍しい写真が載っているわけでもなく、写真類は一切なし、文字ばかりで埋め尽くされた堅苦しい蛇腹式ブックレットである。

などの理由が挙げられます。,亡悗靴討呂笋笋海靴せ情があって、たしかに今のも興味深いCDではあるんですが、ここはひとつオリジナルの曲順を尊重したデラックス版を期待したいところです。

そんなわけで自分でデラックス版を作ってみました。もちろん2枚組っす。こんなです。

DISC 1 (Original Album)

1. Walk Awhile
2. Dirty Linen
3. Sloth
4. Sir Patrick Spens
5. Flatback Caper
6. Doctor Of Physick
7. Flowers Of The Forest

DISC 2 (Singles, Outtakes & Live)

1. Poor Will & The Jolly Hangman (Original Ver.)
2. Now Be Thankful (Original Single Mono Ver.)
3. Sir B. McKenzie's Daughter〜 (B side of "Now Be Thankful")
4. Bonny Bunch Of Roses (Studio Outtake)
5. Sloth (『Live At LA Troubadour』Album Ver.)
6. Lark In The Morning (Live At Maidstone 1970)
7. Sir Patrick Spens (Live At Maidstone 1970)
8. Now Be Thankful (Live At Maidstone 1970)
9. Flatback Caper (Live At Maidstone 1970)
10. The Mason's Apron (Live At Maidstone 1970)
11. Sweet Little Rock 'n' Roller (『Guitar,Vocal』Album Ver.)
12. Poor Will & The Jolly Hangman (『Guitar,Vocal』Album Ver.)

DISC 2の6〜10は現在手に入るDVDからです。11は5と同じロスのトルバドールから、12はヴォーカルのみ再レコーディング・ヴァージョンです。どうですね、我ながらなかなか聴き応えのあるデラックス版じゃないすか!!


【Dr. Feelgood/Taking No Prisoners】

→は最近出たジッピー・メイヨー時代の5枚組(4CD+DVD)ボックス・セットです。

聴きたいんですけど、実はパッケージが気に入らなくて二の足を踏んでます。これ、DVDに使われる長方形のケースなんですね。CDラックに入らへんやないか。

紙ジャケもそうですけど、CD時代になって(終わりそうですが)ソフトの持ち運びは楽になりましたが、収納に関しては明らかにレベル落ちましたよ。直系30センチのレコの場合であれば、必然的にボックス・セットの縦横のサイズは30cm X 30cmプラス数センチに決まってくるんでしょうけど、直系12センチのCDのボックス・セットの場合だと、重ね方によっていろんなパターンができてしまうところに逆に難点があります。南天のど飴!そこはやはり統一規格を作ってほしかったですね。もうおそいですが。

ウィルコの時のように、またディスクのどれかに欠陥が発見されて、1年後に普通のシンプルなプラケ・サイズで出し直したりしないかなあと期待してます。フィールグッズの音楽同様、シンプル・イズ・ベストじゃ!以前ここで話題にしたように、プラケ・サイズなら6枚組までいけますから!おわり!


【CD/レコ中身紹介 その14:Move/Move Deluxe 2CD Edition】

2007年に出たリマスター2枚組4面見開きデジパック仕様で、68年制作のファースト・アルバムになります。60sマニアにとっては特別の思い入れのあるアルバムの1枚だと思います。UKオリジナル盤は表のみのテカテカ・コーティングでしたが、これはよく見ると青と赤のMOVEの文字部分だけがコーティングされていて、その分わずかに浮き彫りになっています。なかなかこだわったことしはりますね。英Salvo Musicからで型番はSALVODCD207っす。

見開き部分のカラー写真です。左側の写真では、メンバーはみな黒のシャツに白のネクタイ、それぞれピンクやオレンジやイエローなんかのカラフルなスーツ(襟はやたら広く2つボタン)でキメています。ってキマッてますか?同じように戦略としてモッズ・ルックを採用したザ・フーとは違って、「着せられた」感がプ〜ンと漂っています。しかし今となってはこのモッサリ感がいとおしいっす。

モデルの背中に書かれた契約内容にロイ・ウッドがサインをするという、いかにも何でもありの60年代後半のパフォーマンスっすっす。左端がヴォーカルのカール・ウェイン、その横にいるオッサンがプロデューサーのデニー・コーデル、その横がマネージャーのトニー・セクンダです。みなギャング・ルックですが、トニーは興行主ということで本物のギャング?!






カールが斧で楽器や車を壊すシーンです。何かと同時期のザ・フーを意識したところがありますが、やっぱりこれもザ・フーの楽器壊しのようなカッコよさ、“スマート”さがないんですね。

と芳しくないことばかり書きましたが、ポップ・ミュージックとしてはザ・フー以上に優れていたともいえるし、コーラス・ワークは間違いなくフーに勝ってますよね。他にも当時の写真満載なので絶対的オススメの1枚!

購買意欲刺激されましたか?・・・


【CD/レコ中身紹介 その13:Nic Jones/Game Set Match】

80年代あたまに交通事故で重傷を負って以来、ほとんど音楽活動はやってこなかったニックの今のところの最新CDです。内容はキャリアの最後尾にあたる70年代後半のライヴを集めたものです。

多作アーチストではなかったのでファンのほとんどは所有していると思いますが、これからニックを聞いてみようと思う人にも十分にオススメできるCDっす。英Topicレコからで、型番はTSCD 566です。

これはスリップ・ケースです。なして載っけたかっちゅうと、よ〜く見てクサい。上のカヴァー写真と微妙に違うでしょ?スリップケース付でこういうのは珍しいですよ。まずニックの右襟が外側に出てますね。あと犬の顔が少しだけ下向きです。ニックの表情も微妙に違います。どうでもいいですか?ああ、そのとおりさ。


CDケースをパカっと開けたトレイ部分です。左手(左前足)をニックの足に載せたコリーちゃんがかわいいすよね。これはどうでもよくないでしょう?犬好きにとっては。






ブックレットの1ページ目をめくったところにある写真です。鮮明ですごくきれいに撮れています。何の変哲もない写真ですが、当時でさえ露出度の低いアーチストだったはずなので、ファンにとっては宝物のような写真だと思います。




これも。いやあ、渋カッコよすぎる!!もう1枚同じようなのが載っていますが省略します。時期は80年のアルバム「ペンギン・エッグス」の頃でしょうね。たぶんジャスト30歳です。

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【CD/レコ中身紹介 その12:Colin Hare/March Hare】

元ハニーバスの中心メンバー、コリン・ヘアが71年にリリースしたソロ・デビュー・アルバムです。

80年代にシー・フォー・マイルズから再発されたのみで、それも今となってはレアなはずですから、このオリジナル盤は超ド級のレア度だと思います。英フォークのレコを探し回る頭のおかしかった(今もですが)15〜6年前の時点で、軽く万札3枚飛んでいきました。再発盤も未聴だったので、発見した時はそれはうれしかったもんです。内容については英フォーク・ロック・ファンなら今さらですね。

裏ジャケです。シー・フォー・マイルズ盤は表ジャケと同じ写真が使われていて、びっしりライナーが載せてありました。こちらには表ジャケと同じ場所でのコリンの白黒写真、トラック・リスト、マネージャー(?)だったテリー・ヌーンの短いライナーのみが載せてあります。右側の空白部分に何か書きたくなってきますね。価値が落ちるのでそんなことしてはいけませんよ!


レコ・レーベルです。ペニーファージング(penny-farthing)というのは、19世紀の前輪が大きく後輪が小さい旧式自転車のことだそうで、ここにその絵が載っています。前輪にペダルがついているんですよね。いかにもこぐのしんどそうです。なかなかかわいいレーベル・デザインです。

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といってもまず見つからないと思います。

というわけでこの超貴重盤、どなたか9,880万円で買いませんか?1億円切ってますよ。ふざけるな?すいませんでした。


【CD/レコ中身紹介 その11:Richard & Linda Thompson/In Concert 1975】

2007年にポコッとリリースされたリチャード&リンダのライヴCDです。リチャードのボックス・セットなんかではある程度まとめて聞けるのかもしれませんが、リチャード&リンダとしての(音楽的)全盛期のライヴ盤は公式には他に存在しないので貴重なブツです。この素晴らしい音質でレコーディングされたライヴを聞いていると、もっともっとライヴ音源あるだろ!と思ってしまいます。1年くらいもうちょい前、セカンドの「ホーキー・ポーキー」が出た頃の2人のこのメンツでのライヴなんて聞いてみたいっすね。サウンドはこれと大して変わらないでしょうけど、レパートリー的にもっと明るめな曲が多そうなので。

ベースがデイヴ・ペグ、アコーディオン&コンサルティーナがジョン・カークパトリック、ドラムがデイヴ・マタックス、たぶんスポンサーがマルボロです。今じゃ考えられないですね。場内禁煙でたばこ会社がスポンサーとか。この写真を見ると、野外にテント張ってそうなんですが、今では野外でも禁煙でしょうね。

頭髪フサフサのペギーです。前髪にちょっと禿げる前兆が・・・。












コンサティーナをプレイするカークパトリック。この楽器、音も大好きなんですが、見た目がかわいくて実物がほしいんですよね。インテリアでもいいんですが、どうせなら練習して弾けるようになりたい楽器です。









「リージ&リーフ」の頃のサングラスではなくなって、ただの銀縁めがねになった真面目なサラリーマンみたいなデイヴ・マタックスです。ドラムは変態プレイなので変態サラリーマンです。失礼な!






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【思い入れレコ2枚 その46】

自分の中で対になった思い入れレコのご紹介です。今回はパブ・ロックの2枚です。上がドクター・フィールグッドの75年セカンド「Malpractice」、下がブリンズリー・シュウォーツの72年の4作目「Nervous On The Road」です。

この2枚共通のキーワードは何か!?ちゅうと“ニューオリンズR&B”です。直接のカヴァーとしては上のフィールグッズでは、ヒューイ・ピアノ・スミスの“Don't You Just Know It”、下のブリンズリーズでは、クリス・ケナーの“I Like It Like That”があります。他にもニューオリンズ物があるかもしれませんが知りません。

そしてカヴァーだけでなく、それぞれのバンドのオリジナル・ナンバーにもニューオリンズ臭が漂ってるんですね。「Nervous〜」はのっけからイアン・ゴム作“It's Been So Long”のうしろで、いかにもアラン・トゥーサン風のコロコロコロコロと転がるピアノが入っているし、次のボブ・アンドリュースとニック・ロウ作“Happy Doing What We're Doing”なんてもろリー・ドーシーですよね。

「Malpractice」ではウィルコ作の“Don't Let Your Daddy Know”がそれっぽいといえばそれっぽいし、ニック・ロウと共作した“Because You're Mine”は16ビートに突入した60年代後半のニューオリンズ・ファンクさえ彷彿させたりして。

ちなみに先の“Don't You Just Know It”のピアノはボブ・アンドリュースです。てなわけで両アルバムとも両バンドの中で個人的に特別な1枚っす!

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間違えました。


【CD/レコ中身紹介 その10:Soft Machine/The Soft Machine】

今回は復活ネタです。ソフト・マシンの68年デビュー・アルバムのUSオリジナル盤です。彼らの場合、このUS盤がオリジナルになります。英国盤コレクターにとっては残念、オリジナル盤コレクターにとっては、もしUK盤が出ていたらUS盤よりずっと高価なはずなので、万歳!の1枚です。って当時UK盤て出たんですかね?中古レコ屋さんでは見たことないですが。ゼップの何かのアルバムと同じように、グルグル回る変形ダブル・ジャケ仕様です。米ABCレコード傘下のProbeからで型番はCPLP4500です。

こちらが見開き部分になります。










こちらが裏ジャケ〜。背中にでっかいネジのついたスッポンポンのお姉さんが寝っころがっています。「柔らかい機械」というわけです。こっち向いてほしかったすね。足の裏が汚いです。



こちらは再発盤の裏ジャケです。なんと水着を着てしまいました。これはイカンです。まあ、おかげでコレクターにとってはこっちも必携なんでしょうね。再発盤はダブル・ジャケじゃなくてシングルなんですかね?たぶんそんな気はしますが。もしダブル・ジャケなら見開き部分のお姉さんも水着着てるんでしょうか?

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【CD/レコ中身紹介 その9:Kate & Anna McGarrigle/Tell My Sister】

カナダ出身の偉大なハーモニー・デュオ、通称マッガリグル・シスターズのファースト・アルバムとセカンド・アルバムに、レア音源ディスクを加えた3枚組CDです。これ、いちおう紙ジャケなんですが、通常のプラケCDと同サイズの4面見開きです。デジパックと違って、プラスチックのCDトレイがついていないのでディスクが取り出しにくいんですが、3枚のヴォリュームでジャケをなんとか薄く薄く仕上げようとした苦心が見られます。型番は7559-79770-8、ワーナー傘下のノンサッチ・レーベルからの2011年リリースです。

4面見開きの紙ジャケのため、ディスクがヒジョーに取り出しにくいです。しかしコツがあります。矢印の部分を上下から押してジャケの口を開かせて傾ければスルスルスルとCDが落ちてきます。少々気を使いますが、これが一番ジャケもディスクも傷めずに取り出すことのできる手っ取り早い方法だと思います。


同じ3枚組でデジパック仕様のキンクス「ヴィレッジ・グリーン・スペシャル・デラックス」と比べてみれば、どれだけ薄いか分かります。約半分の厚さしかないですね。「薄さ」をとるか「取り出しやすさ」をとるかは人によりますが、たぶん薄さをとる人の方が多いでしょうね。薄さどころか世の中はさらに「かさばるジャケなどいらんわ、音さえあれば」という味気ない音楽配信の時代になってしまいましたから。

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【CD/レコ中身紹介 その8:Rod Stewart/Every Picture Tells A Story】

ロッド・スチュワートのソロ2作目です。私にとってはロッドの中で一番好きな「マギー・メイ」が入っているだけで一生物のアルバムです。今回載せたのはアメリカ・オリジナルの方のアナログ盤です。もちろん英国オリジナル盤も存在しますが、圧倒的にアメリカ盤の方をオススメしたいです。
なんでか!?英国盤は単なるシングル・ジャケの上に、音の入力レベルも米盤に比べ小さいからです。では米盤の豪華三面見開きジャケをどうぞ!

これです。どうですね。レコの三面分ですから、長さはほとんど1メートルありますよ。これは圧巻です。アルバム・タイトルが示すように、曲ごとのイメージ・ピクチャー(絵)のようなものや、上の方(写真の←)にはロン・ウッドやミック・ウォーラーの写真なんかが載っていて、見ていて楽しめるんです。英国盤はこれらが全てカットされているのでご注意を!

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【CD/レコ中身紹介 その7:The Action/The Ultimate Action】

で、これがアクション解散後、おそらく初めて1枚のアルバムにまとめられて80年にリリースされたレコです。前回のBBCライヴ同様、現行のCD「Action Packed」よりも断然こっちのモンドリアン風ジャケの方がカッチョいいっすね。

と、手元に「Action Packed」を置いて見ていたら、ん?このCDの折りたたみジャケをペロッと1回広げてみると、左側のメンバー写真の方が全然いいじゃないですか。こっちにすればよかったのに。それともミスなんですかね?

レコの方の裏ジャケです。このせこい写真だと、何の変哲もないデザインに見えますが、重要なのはここに書いてあるライナーの主が80年当時のポール・ウェラー兄さんである!ということです。80年といえば、兄さんのザ・ジャムが5枚目のアルバム「サウンド・アフェクツ」をリリースした年であり、初来日を果たした年でもあります。忘れもしない80年の7月3日、私は大阪の毎日ホールに観に行きましたね。会場は見事にポール・ウェラーそっくりさんコンテスト状態でした。でもみんなが着ていた細身のスーツ、高校生の私にはホントうらやましかったです。

レコについていたインナーバッグです。この写真は数年後に出た4曲か5曲入りの12インチLPのジャケに使われたものです。内容はウェスト・コースト・サウンドに変身した67年のアクションです。初めて聴いたときはイマイチ良さが分かりませんでしたが、マイティ・ベイビーから遡って聴くと「な〜るほど」と納得しましたね。今では大好きです。CD時代にマイティ・ベイビーの1stのボーナス・トラックとして全て収録されたと思います。

インナーバッグのもう片面の写真です。このカッチョよさ、いうことなしっす。ダブル・リッケンバッカーだぜ!今ではYouTubeで当時の動画まで見られる彼らですが、なんもなかった80年代にはこの写真を眺めては頭の中で動く姿を想像したもんです。動く姿に関してはもちろんスモール・フェイシズもクリエイションも同じようなものでしたね。キンクスはたしか80年代中にヒストリー・ヴィデオが出たんじゃなかったかしら。ザ・フーは「キッズ・アー・オールライト」がありましたね。

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【CD/レコ中身紹介 その6:The Action/Uptight And Outasight】

名モッズ・バンド、ジ・アクションのBBCライヴ2枚組ですよ。まずジャケがいいですよね。エドセル・レコードから出ている「Action Packed」(CDの方)のボケボケ色褪せジャケがかなりひどかった分、よけいにそう思ってしまいます。

そしてこのCDに付いているブックレットがまた貴重な当時の写真満載なんですね。2004年に英サークル・レコードから、型番CPW C105としてリリースされた普通のプラケ仕様です。







どうですね、この豪華な写真の数々。これでも載せたのは半分くらいです。特に←左のおそらく66年当時のきれいなカラーのステージ写真は少々驚きましたね。レジー・キングのモッジィなセーターがたまりません!

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【CD/レコ中身紹介 その5:John & Beverley Martyn/Stormbringer】

今回は英フォーク・ロック/スワンプ/ウッドストック・ファンなら嫌いな人はまずいないだろう69年の大名盤のブックレットをご紹介!

2005年にユニヴァーサル/アイランド・レコードから再発されたボーナス・トラック4曲(これがまたどれも素晴らしい)追加のCDです。型番はIMCD 317 / 983 079-4です。

まずブックレットをペロッと1枚めくったところにあるこのきれいなカラー写真がいいじゃないですか。森の中に佇むジョンとべヴァリー、バッチリ決まってますが、最初に見た時はべヴァリーの素顔はこっちなんだな、と思いましたね。「ああ、オリジナル・レコの表裏の写真は実物とはちょっと違うんだな」と。






以下、2人のステージ写真のオンパレードです。デュオとしての活動は短期間で終わってしまったし、夫婦名義で出したレコードは2枚とも売れなかったそうですから、貴重な写真ですよ。これはうれしかったですね。

ところでさっきこれを大名盤といいましたが、たまにライナーに出てくる文句にこんなのがあります―「過去のレコードについて、最近どれもこれもが“名盤”と呼ばれ、まるで名盤の大安売り状態であるが、これは真に名盤の1枚である」

でもこれが決まり文句のように増えてくると、今度は「過去のレコードについて〜略〜これは真に名盤の1枚であるという呼び方の大安売り状態であるが、これはその中で真に名盤の1枚である」となってきはしないですかね。ほんで今度はその文句が多くなってくるとまた同じようにだんだん長くなって永遠に続くっていう・・・失礼しました。




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【CD/レコ中身紹介 その4:Nick Drake/Fruit Tree・The Complete Recorded Works】

今回は79年にリリースされたニック・ドレイクの全作品3枚のアナログ盤ボックス・セットをご紹介!

5〜6年前くらいに不要なDVDやら何やら(と決めつける)を抱き合わせにしてCDボックス化されましたが、当然レコ好きはそんなものは相手にしないのだ。あくまでこっちがオリジナルなのさ。しかもおそらくですが、そのCDボックスは5桁価格でこのオリジナル・ボックスの中古市場価格と大して変わらないですよ。ほんま昨今のレコ会社によるあからさまな高額設定CDボックスの乱発は目に余るものがあります。まさに貧すれば鈍するじゃ!

付属のブックレットです。もちろんLP大です。テレヴィジョンのリーダー、トム・ヴァーラインの話から始まる長い長いライナーノーツが載っています(このサイトにその全訳を載せましたので、興味のある方はご覧くださいませ)。興味深いことがたくさん書いてあります。歌詞は全て載っています。

ファーストから最後の「ピンク・ムーン」までの3枚のインナーバッグに描いてあるニックの肖像画です。ファーストのまだあどけない表情から最後の不穏な表情まで、わずか3年の間に起ったニックの心境の変化が表情に表れています。最後のはちょっとコワすぎですが・・・


3枚目の「ピンク・ムーン」には当時、初めて日の目を見たニック最後のレコーディング―“Voice From The Mountain”、“Rider On The Wheel”、“Black Eyed Dog”、“Hanging On A Star”の4曲がB面ラストに追加されています。この意義は大きいと思います。「ピンク・ムーン」から死の直前のレコーディングまでが1枚に収められたわけですから。さらに重い重い作品となってしまいましたが。しっかしこの曲目リスト、小さすぎて載せる意味ないですね。

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【CD/レコ中身紹介 その3:Shelagh McDonald/Let No Man Steal Your Thyme】

1970年と71年に2枚の傑作を残してシーンから消えた英女性SSW、シェラ・マクドナルドの2枚組CDのブックレット紹介です。フォーク界には1枚だけ名盤を残して消えた人やグループが星の数ほどいますが、2枚の名盤を残して消えてしまった人っちゅうのはなかなか珍しいと思います。

おかげでこのCDはアルバム・デビュー前の貴重なライヴ音源や、すぐれた未発表曲を加えた彼女の全キャリアを(たぶん)もれなく収めた大変聞きごたえのある2枚組となりました。2005年に英サンクチュアリ・レコから型番CMDDD1065としてリリースされた普通のプラケ仕様です。

ちゃんと2枚のオリジナル・ジャケも載っています。左がファーストの「Album」、右がセカンドの「Stargazer」っす。ここでは小さすぎてわかりませんが、ファーストのジャケにはアルバムに参加したキース・クリスマス、ロバート・カービー、アンディ・ロバーツがいっしょに写っています。

美人を絵に描いたような人です。ちょっとロンパリな人って美人の1つの要素なんすよね。日本の女優でいうと多岐川裕美とか・・。ここでいう美人は例えばソフィア・ローレンとか妖怪人間のベラとかです。キャンディーズで一番美人なのは誰がなんといおうとミキっす。

当時の英音楽紙(メロディ・メーカー)の写真です。左上のキュートなミニのワンピースがたまりまへん!右下に「もう1人のサンディか?」と書いてあります。もちろんサンディ・デニーのことです。デヴィッド・ウェルズによるライナーには興味深いことがたくさん書かれてあります。訳したものがこのサイトのアルバム・レビューのところで読めますので、興味のある方はご覧くださいませ。

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【CD/レコ中身紹介 その2:Man/Be Good To Yourself At Least Once A Day】

第2回はマンバンドの72年の傑作アルバムです。このアルバムは中心メンバーだったギタリストのディーク・レナードがクビになったあとにリリースされ、もう1人の重要メンバーだった故クライヴ・ジョン(通称クリント)が在籍した最後から2番目の作品です。レーベルは英Esoteric、型番はECLEC2019、豪華な3面見開きデジパック仕様です。それではいってみよ!

3面見開きの両側のポケットには、左にブックレット、右にオリジナルのレコについていたウェールズの地図が4つ折りにされて入っています。

ブックレットに載っている貴重な当時のクライヴ・ジョンの写真です。カルト・ヒーローの中のカルト・ヒーロー!・・というよりここまでくると単なる無名アーチストといった方がいいかもしれません。て失礼か・・・すいません。

左ページの左がのちのロックパイルのドラマー、テリー・ウィリアムズ、右がリーダーのミッキー・ジョーンズです。




ウェールズ・マップです。さすがにオリジナルの“飛び出す絵本”式は再現不可能だったか、コストかかりすぎだったんですかね?しかしCDサイズじゃ、できたとしてもあまりにショボいですね。このCDのライナーを書いているディーク・レナードが言いえて妙のすばらしいレビューをしているので載せておきます。こんなです。

「このマンのアルバム―オレに対する罪深い追放後、初となった―は、かなりいい出来だってことは認めざるを得ないんだ。このアルバムはスケールがでかくて優雅で、開放的な聴覚的環境が整ってるし、各曲には圧倒的なパワーとともに時計製造のような趣もあるし、色男みたいに粋なところもあるんだ」

購買意欲刺激されましたか?・・・


【CD/レコ中身紹介 その1:Incredible String Band/The 5000 Spirits Or The Layers Of The Onion】

リンクのへどろんさんのサイトで、よくCDやレコの中身を写真で紹介していて購買意欲を刺激されたりするので、これはと思ったものを自分も真似したいと思います。CDという商品としての音楽が廃れて行く中、モノに執着するオッサンの最後のあがきっす。第1回はインクレのセカンド「5000スピリッツ」のブックレット紹介です。レーベルは英Fledg'ling、型番はFLED3077、デジパック仕様です。

まずは68年2月にBBCテレビに出演した時のものです。左のロビン・ウィリアムソンのアコギにはサイケデリックなペインティングがしてあって、右のマイク・ヘロンはサンダルをはいています。





これは68年3月に、フォーク・シンガーのジュリー・フェリックスといっしょにテレビ出演した時のものです。これたぶんYouTubeできれいな映像で見られると思います。







最後は左が2人の写真、右がミミとマウスという踊り子さんたちといっしょのところです。他にマイクの解説と全曲の歌詞が載っていて、このレーベルは大変ていねいな作りのブックレットがいつもついてます。購買意欲刺激されましたか?・・・小さすぎる?うひょ♪(へどろんさん風)




【困ったアルバム その24&そんなら縮めてしまえ その3】

本当はクラッシュの「サンディニスタ」にしようと思ったんですが、めったに聴かないのでどう縮めていいのか、どの曲を採用していいのかわからず、「じゃあ聴けよ」といわれても聴く気がせず、やめました。

ほんで結局、一度取り上げたザ・ジャムの「ザ・ギフト」にします。「1枚物のLPをどうやって縮めるんだ?!」と思われるでしょうが・・・こんなものはEPの刑じゃ!
↓こうです。

Side A
1. Happy Together
2. Just Who Is The 5 O'Clock Hero

Side B
1. Running On The Spot
2. The Planner's Dream Goes Wrong

“悪意という名の街”(Town Called Malice)が入ってない?いいんです。よく聴いてみてください、しょーもない曲ですから。“Thick As Thieves”を書いたウェラーの才能の100万分の1だけを使って、モータウンからベースラインを借りてきてツルツルっと5分で書いてしまったような曲ですよ。これは断言しときます。


【4CDプラケース】

前の前のこのコーナーで、4枚組用のプラケースの話をしたじゃあないですか。実は2週間ほど前にエドガー・ブロートン・バンドの4CDボックスがべらぼうに安かったのでポチッたんですが、それが4枚組プラケース仕様だったんです。

ところがやっとこさ届いてみると、真ん中トレイの中心部の爪が見事にほとんどがバキバキに折れていて、ケースをパカッと開くとCDがコロコロコロ〜!と転がり落ちてきたんです。

わー!やられた!と思いましたね。前の前のここでいったように、こんな4枚組プラケースのスペアなんてどこにも売ってないだろうと半ば諦め、さてどうしたものかと考えていたところ、ハタと思いついたのが、あのディスク・ユニオンのCDアクセサリーです。もしやと思ってサイトを覗いてみると・・・これがバッチリあったんですね。ちょっと感動してしまいました。この変態的品揃え、さすがユニオンっす。写真がそれです。もちろん透明版もありです。

しかも6枚組用のプラケースまでありました。6枚組プラケースでリリースされたアーチストなんて数えるほどじゃないのか?!そんなんに需要なんてあるのか?!この6枚組仕様でリリースされたアーチストがいるとすれば、おそらく一番可能性が高いのはグレイトフル・デッドじゃないでしょうか。

さすがにこれの2枚組ヴァージョン(分厚い旧仕様)はありませんでした。


【困ったアルバム その23&そんなら縮めてしまえ その2/ベスト・オブ・トミー】

今度はザ・フーの「トミー」を縮めてしまおうと思います。個々の曲の歌詞がストーリーになったロック・オペラなので曲順が大変重要な作品ですが、この際それもぐっちゃぐちゃにしてしまいます。長ったらしくて退屈な一発目の「序曲」(Overture)を省き、いきなり「ピンボールの魔術師」で幕開けじゃい!こんな感じです。

SIDE A
1. ピンボールの魔術師
2. 僕は自由だ
3. スパークス
4. イッツ・ア・ボーイ
5. クリスマス
6. それで良いのかい

SIDE B
1. センセイション
2. トミー、聞こえるかい
3. フィドル・アバウト
4. ミラー・ボーイ
5. 気むずかしい女王
6. 僕たちはしないよ

いやあ、簡潔でいいアルバムになりました。これでネタ元のプリティーズの「SFソロウ」といい勝負です。こんなレコ出したりなんかしたら、怒り狂ったピートにレスポールでぶん殴られそうですね。冒涜もいいところっす。


【困ったアルバム その22&そんなら縮めてしまえ その1】

今ではファンの間ではヒジョーに評価の高いビートルズの「ホワイト・アルバム」ですが、個人的にはやや冗漫なアルバムです。原因はジョンの長いやつとポールのお遊び的ナンバーとジョージの“サボイ・トラッフル”以外っす。

昔友人が周りのビートルズ好きの連中に宛てて、こういう企画をしたことがあります―「ホワイトを1枚ものにするとしたら、あなたは何を選ぶ?」 これを真似てみたいと思います。その時英フォークにハマッていた私は、ロニー・レーンのスリム・チャンスやギャラガー&ライルを狙って、ポール中心に選曲したはずです。

友人によれば、意外に人気のあったのがジョージの“サボイ・トラッフル”で、私もこれ選んだと思います。今回もやっぱし外せませんでしたね。ではいってみよ!もちろんコンセプトはCDではなくLPっす!

SIDE A

1. ディア・プルーデンス
2. ブラックバード
3. アイ・ウィル
4. サボイ・トラッフル
5. マザー・ネイチャーズ・サン
6. マーサ・マイ・ディア

SIDE B

1. バック・イン・ザ・USSR
2. アイム・ソー・タイアード
3. クライ・ベイビー・クライ
4. ドント・パス・ミー・バイ
5. ロッキー・ラックーン
6. セクシー・セディ

いやあ、まるでヘロンの2枚組のセカンドを1枚にしたような感じじゃないすか。おわり!


【ダブル・プラケース話】

またまたこんな話で恐縮です。写真は昔、2枚組CDに使われていたプラケースと同じ仕様、厚さの4枚組版です。2枚組のプラケースは今はほぼ前回の話の仕様で統一されてますね。

紙ジャケ嫌いの私の場合、2枚組は前回の最新仕様のプラケが好きですが、4枚組用のプラケとなると、さすがにこれ以上は薄くするのは無理でしょうね。

ほんで思ったんですが、もしかすると私と違って2枚組の場合だって昔の分厚い仕様の方が好きな人だっているはずです(少数派だと思いますが)。もしその人が所有している分厚い版のケースがなんかの拍子でバキッと割れたりしたときはどうしたらいいんでしょうか!?今、オーディオアクセサリーとして分厚い版のケースなんて売っているんでしょうか?

あ!じゃあ、4枚組のこのケースなんてなおさら売ってそうもありません!割れたらどうしましょう!もひとつああ!もしかすると昔は金出して買うなんてものじゃなかった掃いて捨てるほどあった普通の1枚用のプラケもなくなる日が近いんじゃないでしょうか!

そうなると、やはり廃ケース市場が成り立ってしまうのか・・・今のうちに集めといた方がいいかもしれません。


【CDトレイ話】

ついにこんなことまで言い出し始めましたよ。写真は2枚組用のCDプラケースのトレイ部分を4種類集めたものです(本当はもっといろいろあると思います)。両面にディスク1と2をペタッと貼り付けるあのぶらんぶらんになるトレイ部分です。

原材料節約か重量軽減か分かりませんが、このようにどれもトレイの四隅には穴が開いています。この穴がまたいろんな形があるんですよね。左上が半円形、右上が角が丸みがかった三角形、左下が円形、右下が平行6辺形というかアダムスキー型というかよう分かりませんが、こんなんです。

当然穴の面積が大きければ大きいほど、節約効果は上がって重量も軽くなります。100円ショップで売っているのは右下のでかい穴のやつですね。なので一番安っぽくセコい印象があります。その次に安っぽいのが、次に穴の面積の広い円形の左下です。上の2つはどちらが大きいか微妙ですね。ほとんど変わらないです。

個人的には半円形の左上が一番高級感あって好きですね。紙ジャケならまだしも、プラケに高級感もクソもありませんが。しっかしこんなことをネタにして何がおもしろいのかと思われると思いますが、自分はけっこう楽しんでるのでほっといてくれ!おわりっす!


【毎度おなじみレコ・オタク話】

写真はペンタングルの69年サード「Basket Of Light」のUKオリジナルの見開き部分です。彼らの中では一番好きなアルバムっす。1曲目の“Light Flight”は彼らのオリジナル・ナンバーとしては最高峰っすよね。

今回は以前載せた「ジャケ背表紙上下絞り」と同じくらい、どーでもいい話です。そんなことを考えてる暇があったらニッポンの未来について考えたらどうだ?!といわれそうなくらいっす。でもいいんです。ニッポンに未来などないので。

写真のように、これのUKオリジナル盤は左側のジャケが60年代によくあったペラ1枚の紙からできているんですが、普通このパターンだと右側ジャケの内側、つまり左側からレコを取り出す方式なんです。これみたいに右のジャケの外側から取り出す方式の場合は、通常2枚の紙を貼り合わせて真ん中から折る方式の見開きジャケなんですよね。つまり左側は糊で完全に閉じてあるんす。

なのでこれはヒジョーに珍しいパターンです。私これ、ミスじゃないだろうかと睨んでます。「2枚張り合わせ真ん中折り」方式よりも手の込んだジャケの作り&ミスかもしれない部分に、工芸品の匂いを感じてしまって、レコ好きにはたまらんです。80年代から現われたバーコード付きジャケなんてもってのほかっすよね。おわり!


【困ったアルバム その21】

今回はリチャード&リンダ・トンプソンの82年のラスト・アルバム「Shoot Out The Lights」です。

通好みでミュージシャンズ・ミュージシャンのリチャードは議論の余地のない功績とギターの腕前を持った人なので、なかなか難癖をつけにくい存在なんですが、これに関してははっきりいって凡作だと思ってます。

その1!これはどう聞いても歌物アルバムですから、まず楽曲のつまらなさは否定しようがないと思います。リチャード&リンダの初期3作に漂っていた哀愁メロの好きな人なら、同意してくれると思うんですがどうですかね。のちの80年代後半以降の作品だと、好き嫌いの問題で済ませられそうなんですが、どうしてもこれはそうじゃないんす。

その2!やっぱりヴォーカルの弱さです。楽曲とヴォーカルの資質がマッチしていないというか、かなり無理があるようにどうしても聞こえてしまいます。82年前後の英ニュー・ウェイヴの歌物アルバムには、例えばスージー&ザ・バンシーズの「A Kiss In The Dreamhouse」、モノクローム・セットの「Eligible Bachelors」、マッドネスの「The Rise & Fall」、U2の「October」と「War」、ストラングラーズの「La Folie」なんかがあります。やっぱりヴォーカルと楽曲の魅力では、それら全てに遠く及んでいないんです。

その3!このサイトではさんざんいっている深胴スネア・サウンドに代表されるダサダサ80sサウンドっす。これは先ほど挙げたニュー・ウェイヴのほとんどにも当てはまるのでしょうがないです。ドラムを叩いているデイヴ・マタックスはセッション・ドラマーでもありましたから、時代の要請にはさすがに逆らえなかったんでしょうかね?当時本人はどう思っていたのかしら。

まあ、あれこれと好きなことを書き立てましたが、“究極的”には好き嫌いの問題です(あのね)。


【思い入れレコ2枚 その45】

自分の中で対になった思い入れレコのご紹介です。今回はどちらもそれほど思い入れのない2枚ですが、わりと共通する匂いがあります。上が67年のアル・スチュワートのデビュー作「Bed Sitter Images」、下が同年のバート・ヤンシュの4枚目「Nichola」です。

下はバートのソロ作品中、やや番外的な内容を持ったアルバムで、ストリングス、エレクトリック・ギターなどちょっと色気を出したようなアレンジメントが施されています。おそらくサマー・オブ・ラヴに呼応したのと、それに乗っかって見事にブレイクしたライヴァルのドノヴァンを意識したのは間違いないと思いますが、自分よりあとにデビューしたアルのこれもかなり視野に入っていたんじゃないでしょうかね?

当時アルはバートにつきまとっていたそうですし、なんとかバートのギター・プレイの謎を解き明かそうと懸命になっていたそうですから、バートからすればかわいい弟分みたいな存在だったりして。で、ちょっと「奴みたいなこともやってみようかな」なんてな。

一方、面識はないがもう1人バートにハマっていたのが当時のジミー・ペイジです。ペイジはすでにセッション・マンとして、ヤードバーズの一員として成功していましたから、バートからすればやっかみも手伝って、「ペイジめ、いったい何を考えてやがるんだ。俺のプレイを聞いてどうしようってんだ?」とか・・・。まあ、その後ペイジは見事に盗みましたね。それもアル経由でってのが真相に近いみたいです。


【思い入れレコ2枚 その44】

自分の中で対になった思い入れレコのご紹介です。今回はこのサイトでしつこく登場するニック・ジョーンズの2枚です。上が77年の「The Noah's Ark Trap」、下が翌年の「From The Devil To A Stranger」です。ニックは70年代の10年間に5枚のアルバムを出していて、これは3枚目と4枚目に当たります。

1枚目と2枚目も対といってもいいような内容なので、最後の「Penguin Eggs」の次に同路線でもう1枚出していれば、ザ・ジャムの6枚みたいにきれ〜いに分類できるんですけどね。オタクは分類好きっす。

上の「Noah」は、もしかするとトラッド界では唯一かもしれない全曲の曲間がつながった「アビー・ロード」のB面的な作りのアルバムです。で、(おそらく)当時その筋の評論家やファンたちから称賛されて気を良くしたニックが、次に考えたのはこうです(って勝手な想像です)―「よっしゃ、アビー・ロードの次はサージャント・ペパーでいってみるかな」

というわけで下の「Devil」で今度は“The Singer's Request”というトラックを、「ペパー」の“Sgt. Peppers Reprise”のように複数回登場させることにしました。なんとなくタイトルも近いもんがありますね。

現在ニックは65歳くらいだと思いますが、同世代のロック、フォークのアーチストの中で、もしニュー・アルバムが出たら絶対手に入れようと思えるのは、自分にとってこの人とISBくらいかもしれないっす。


【困ったアルバム その20】

英フォークロック・グループ、トゥリーズの70年の最終作セカンド「On The Shore」です。

このアルバムはまず内容よりもこのヒプノシスのデザインによるジャケットから紹介される傾向があって、まさにそこが困ったところです。あまりに強烈な印象を与えるジャケに対して、内容的にはそれほど印象に残らんのです。

リーダー的存在だったデヴィッド・コスタさんによれば、メンバーの嗜好はみなバラバラで実際イチかバチかでやっていたそうですが、なるほどたしかにややぶっつけ本番的なサウンドではあります。特に長尺演奏部分にちょっとおざなりなところが感じられます。ただ個人的にはファーストの「The Garden…」よりは焦点が定まっていると思います。

フェアポートを意識していたに違いない大半を占めるエレクトリック・トラッドよりも、べースのビアス・ボシェルさんの書いた“Murdoch”、“Fool”、“While The Iron Is Hot”の方に圧倒的なオリジナリティが感じられるのが皮肉なところっす(“Murdoch”はちょっとフェアポートの“Tam Lin”ぽいですが)。

逆にいえば、よくいわれることですが、アナログ盤にとってはジャケ・デザインがいかに大きな要素だったかちゅうことです。そして特にプログレやこういったジャンルはジャケが素晴らしければ、内容までも補完してしまう(乱暴ないい方をすればジャケのおかげで良く聞こえてしまう)ことがありますよね。これはたしかなマジックだと思うし、否定するものではないです。


【サフロン・サマーフィールド】

いまだに月1回以上はパラパラとめくったりする英フォーク本の「ラビリンス」ですが、まだまだたくさん未聴のものが載っている後ろの方を見ていたら、いかにもやりそうなジャケが目に入ってきました。

それがSaffron Summerfieldの74年のファースト「Salisbury Plain」でした。で、チラッととなりを見て、ん?と思ったのが写真のセカンド「Fancy Meeting You Here!」です。

なんと英ロック/フォーク本の「英国ロックの深い森」の表紙はこれだったのか〜、と今さら気づきましたね。私、昔雑談のコーナーで「単なる金髪のモデル」と書いたのを思い出しました。たいへん失礼しました。ただ、ジャケとしてはこれもイマイチのような気がします。

しかしやはりムラムラと聞きたくなり、YouTubeに上がっている音源を確認してみましたら、これがドノヴァンのようなヴィブラートの効いたヴォーカルがなかなかよいではないか!そしてCDは出ているのかと探してみると、なんと今年CD化されていたんでした。

ところが残念ながら私の好かん紙ジャケでした。上記2枚の2in1CDもあるみたいですが、画面で見るかぎりジャケがちょっと冴えないんです。一昔前によくあった2枚のジャケが並んだ2in1CDのよりマシかなとも思ったんですが、う〜ん、おわりっす。


【CDの話】

京都の友人と日帰りで広島のレコ・フェアに行ってきました。いや、本当はお好み焼きが目当てだったんですが、たまたま広島駅の地下ホールでレコ・フェアをやっていたんです。ちなみにお好み焼き屋さんは広島駅ビルの「麗ちゃん」がオススメっす!

残念ながらほしいレコ/CDがなく何も買いませんでしたが、ひとつ漠然と気づいたことがありました。レコ一辺倒だった自分自身がCD化されたのは、2005年以降っちゅうごく最近のことなんですが、その時には写真にあるようなプラケのトレイが透明なやつがすでに普及してました。

で、そのレコ・フェアで中古CDとして売られていたのは、圧倒的にまだトレイが黒か白の時代のばかりで、透明のやつがあったとしてもけっこう高いんですよね。まあ、リマスターCDの出始めと関連があるのかもしれませんが、どうも90年代のCDは見た目えらい古色蒼然としてましたね。レコでいうと、80年代くらいの中途半端な古さといいますか、一番叩き売られそうな頃て感じです。やはり中古CDでよく売れるのは、2000年前後以降のリマスター版なんでしょうか?

逆に本当に出始めの80年代初頭なんかのCDだと、また別の危険なマニアの世界があるのかもしれませんが。CDはまだまだ歴史が浅いので、もしかすると2000〜2010年代のCDが黄金時代のCDとして30年後くらいに廃盤市場を賑わすことになるかもしれませんよ!ヴァシュティ・バニヤンのCDが17万円とか。


【ザ・フーのブート紹介】

ザ・フーの海賊盤に唯一手を出し、それが大当たりだったのがこの「Who's Zoo」(フーの動物園)です。

まずいかにもブートレグなジャケのイラストがサイコーっすよね(特にキース)。らくだのピート、ライオンのロジャー、バッファローのジョン、そしてゴリラのキース、みんなそっくりです。

これが出たのはおそらく82年前後じゃないでしょうか。いくらだったか忘れましたが、高校生にとっては目ん玉飛び出るほどの金を払って、無理して買ったはずです。しかしこれが当時は未再発、廃盤状態の初期のナンバーばかりが入っていて、そらもうよく聴いたもんです。ブートにしては音はよかったです(盤起こしだったと思います)。

とうの昔に手放してしまいましたが、2枚目のB面、サイド4に入っている65年のめちゃめちゃカッコいいライヴはもしかすると未だ正規リリースは無しかもしれません。以下トラック・リストっす。

Side 1 -

I'm The Face - 1964 - The High Numbers
Zoot Suit - 1964 - The High Numbers
Bald-Headed Woman - 1965 - The Who
Daddy Rolling Stone - 1965
Anytime You Want Me - 1965
Shout and Shimmy - 1965
I'm A Man - 1965
Waltz For A Pig - 1966

Side 2 -

Batman
Bucket "T"
Barbera Ann
Disguises
Circles
I'm A Boy
In The City
I've Been Away
Heat Wave

Side 3 -

The Last Time - 1967
Under My Thumb - 1967
Mary Anne With The Shaky Hand - 1967
Dogs - 1968
Dogs Part Two - 1969
Here For More - 1970
Heaven and Hell - 1970
When I Was A Boy - 1971

Side 4 - Live Television Broadcasts -

Daddy Rolling Stone - Shindig
Can't Explain - Shindig
My Generation - Shindig
I Can See For Miles - Smothers Brothers
Anyway, Anywhere, Anyhow - Richmond Jazz Festival (Shindig)
Shout - Richmond Jazz Festival (Shindig)


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