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The Slits/The Peel Sessions/1998 Strange Fruit SFRSCD052



俗説に反して、1970年代にパンク・ロックで世界を変えたのは少年たちだけではなかった。少女たちも同様のことを成し遂げたのである。そしてザ・スリッツの場合もみなと同様にやってのけてしまった。レコードではAri Up, Viv Albertine, Palmolive(のちにバッジー、ブルース・スミスに交代)、そしてTessa Pollittが無条件にザ・クラッシュの反逆レゲエとザ・レインコーツの屋根裏パンクの間のギャップを猛烈に実験的な“デス・ディスコ”ダブで埋めてしまった。

ライヴでの彼女たちは最も凶暴であった。公衆の面前での放尿騒ぎとフェミニストの反乱。ジョン・ピールがバンドのピール・セッションを再放送した時―元々は70年代終わりと80年代初頭に放送された―それは90年代半ばであったが、彼は彼女たちのことを“永遠のフェイヴァリット”と呼んだ。彼は自分が支持するスリッツの社会的パーソナリティーを確実に分かっていた。

そう、本物のシスターだ。ここに収録された多くのトラックは彼女たちの崇められるデビュー・アルバム‘Cut’からだ。しかしそこには彼女たちのいらいらとした本質が反映された混沌とした肌触りと、バンドのレパートリーの未知の部分が聞き取れる。まず聴いてみることがバンドのステージ上の反乱に参加する一番の近道だろう。

そう、この正真正銘の怒りを伴ったチンピラたちの歌うパンク・ダブを目撃すれば事実と向き合うことになる。ザ・スリッツのようなガール・グループは他にいないだろうから。

トム・コックス
1998年2月


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