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Pentangle/The Pentangle/1968 Transatlantic Records Ltd. TRA 162



“待ちに待った”ファーストLPじゃないレコードなんてかつてあっただろうか?けばけばしいウィルソン・ピケット風のショー・ウィンドウの外側で、むくんだ目と眠そうな口元で、忠実に5角形(pentangular)になってしゃがみこむというのが彼らのヴィジョンだ。このレコードは長い期間をかけて計画されてきたが、その誕生を待ちわびた人々の好奇心はすでに忘れ去られてしまっている。この作品が最高であることは、公になってきたそのプロセスと、過去リリースされてきたレコードによって十分に証明されている。ペンタングルの各メンバーはソロ・パフォーマーとして、リスナーと仲間のミュージシャンたちから称賛を受けてきた。

英国で最も誤って発音される名前をもつバート・ヤンシュと、もう一人のジョン・レンボーンは他のいかなるギタリストたちよりも多くの模倣者を生んでいるに違いない。彼らの何枚かのソロLPと美しいアルバム“Bert and John”(TRA 144)は、あなたが今手にしているレコードに向かって理論的ステップを踏んできた。ジャッキー・マクシーも長きに渡ってクラブ、コンサート・ホール、パブの洗礼を受け生き残った。もしあなたがジョン・レンボーンのLP、“Another Monday”(TRA 149)を所有しているなら(所有すべきだが)、彼女のことはすでにご存知だろう。彼女はブルース・シンガー、トラディショナル・フォーク・シンガーの両面において名声を打ち立ててきた。もしもっと彼らのことを知りたければ、それらレコードの何枚かをチェックしてみてほしい。きっと秘蔵の1枚となるだろう。

もしこのレコードにミュージシャンがクレジットされるなら―あるいはされないかもしれないが―あなたはとまどってしまうほど決まって出てくるベーシストのダニー・トンプソンとドラマーのテリー・コックスの名を発見するだろう。彼らはペンタングルの5分の2だ。1年前、彼らのガールフレンドのフラットでコーヒーを飲み終わり、会話もなくなったころ、私たちはあるレコードを聞いた。ゆっくりと気の利かないおしゃべりは黒いじゅうたんの中に染み込んでいき、音楽がそのいらいらした空間を満たしていった。

これが初のバート・ヤンシュ体験だった。1週間後、その音楽は錆びついた船から芳香漂う夜のフォーク・クラブへと躍り出た。数週間内にメンバーが集まることになった。ジョン・レンボーンとジャッキー・マクシーが加入し、リスナーたちは喜んだ。ペンタングルは今年BBCのラジオ・ワンで聞かれるようになった。彼らはあなたの日曜の午後を明るくしてくれるだろう。とにかく、あなたがもしラジオで聞いたならこのレコードを買うことになるだろう。“トラディショナル・フォーク・フォームの融合”、“音楽的革新”、“グループによる音楽的探求”といった話が必要だろうか?60やそこらのことばを並べたところで、答えは“ノー”だ。あなたの愛する人々にこのレコードをかけてくれればいい。
ジョン・ピール


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