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Nic Jones/Ballads And Songs/1970 Trailer LER 2014



このレコードにはごくありふれた3つのバラッドが含まれている。Sir Patrick SpensThe outlandish knightそしてMusgraveだ。3曲ともバラッドの知識を持っている人なら誰でもよく知っているし、ほとんどのバラッド集にも載っている。

Sir Patrick Spensのメロディは、クリスティーズ(ロンドンの美術品競売商)のTraditional Ballad Airsに載っているものに基づいている。そのコレクションはいいメロディを求めている人にはとても価値あるものだ。The outlandish knightのメロディはセシル・シャープが出版したEnglish Folk Songsからだ。Musgraveのメロディはどちらかといえば僕自身が創作した。このバラッドの大半のメロディはアメリカの変形ヴァージョンに基づいていて、Little Matty Grovesというタイトルが付けられている。

Annan Waterはそれほど知られたバラッドではない。僕はかなり改変して簡潔にした。元々の節はChild Balldas第4巻の付録の中の人目につかないようなところで見つかるかもしれない。使用したメロディはThe Folk Song Journalsに載っていたThe brisk young lively ladsのものを当てはめた。

The outlandish knightに加えて、セシル・シャープは本を通じて僕にとても親切に手を差し伸べてくれて、The Duke of Malboroughを提供してくれた。このヴァージョンはリンカンシア、サセックス、ノーフォークそしてサマセットで収集されてきた。おそらく全てがブロードサイド・シートから引用されたものだろう。ここで使ったメロディは唯一収集された有名なものでとても素晴らしい。

ブロードサイド・シートは時々、印刷することによって言葉が固定化されてしまうため、フォーク・ソングの発展を阻害するものだと非難されることがある。これは多くのケースで真実であるが、彼らは多くの素晴らしい歌を作り、広め、それ自体がたくさんの魅力を持っているのは真実だ。Don’t you be foolish prayはその好例だ。おそらく理想とする田園生活の見解を持った町の住民によって創られたものだろう。多くの場合、こういった歌は田舎のシンガーたちに強い魅力を放ち、彼らのレパートリーの中で重要な位置を占めるようになる。

もう1曲、僕がブロードサイドから手に入れたのが、The butcher and the tailor’s wifeだ。哀れな仕立て屋はたくさんの歌の中のいたるところで、多くの侮辱に屈服してしまう。例えばThe tailor’s breechesBenjamin BowmaneerThe tailor and the louseそしてThe bold trooperなんかだ。そしてここで僕らは再び彼にあざけりを浴びせることになる。

何年もの間ずっとフォーク・ソングの発展に貢献してきたひとつのおもしろい要因が、地方色を出そうとするシンガーたちの欲求だったことだ。どこかの町の名、人名、パブの名、あるいは組合さえローカル・ネームが使われる。例えばThe white cockadeDido BendigoUncle Tom CobleighそしてThe rambling soldierなんかを見てもそうだ。The Bold Reynard the foxの場合、かなり高い頻度でその傾向が現れている。そこではJerry Balsam、農夫の(Simon)StewartそしてDolphinが特定の地域を指す歌に使われている。この歌で使われているメロディは、通常詞が載ったものではない。これはMay day morningというダンス・チューンであり、マン島に住むTom Kermodeという名前の盲目の男によって歌われた。
Noble Lord Hawkinsは一定期間、他の名前の適応がなされた結果なのかもしれない。彼はかつてSir Arthurの中のSir Arthur、そして魅力的なMolleeとして存在したと思われる。ストーリーは多かれ少なかれ、ほとんど同じだ。Noble Lord HawkinsはMr. R. Barnett of PiddletonのH. E. D. Hammondによって収集され、Folk Song Journalsに載せられ、それを僕が見つけた。

ニック・ジョーンズ


もしこれを読んでいるあなたがニック・ジョーンズを聞いたことがないのなら、我々はこのレコードをまず買うようお勧めしたい。もしあなたがニックを聞いたことがあるのなら、レコード買ったんだろうから釈迦に説法だ。これは今は解散してしまったグループ、ハリアードを去って彼が発表したファースト・ソロLPだ。

ニックはソロになるべくグループを去り、初めてここに一人のシンガーとして登場した。フォーク・リヴァイヴァルが生み出したそのシンガーは、国中の野心あふれる若きシンガーたちに模倣される運命にあった。彼のシンギング・スタイル、楽器プレイ、そしてレパートリーは即座に彼と分かる特徴を持っている。リヴァイヴァル周辺では複雑な伴奏スタイルが増殖しているようだが、こういうことが起こると、通常、詞が放置されるようになってしまう。ニックはフォーク分裂病の“スモール・バンド”の一人だ。彼は最高に複雑なリズムをプレイしながら、それと交差する別のリズムを使って歌ってしまう。解釈の喪失、あるいは詞が聞き取り不能に陥ることなしにだ。

我々は共にラジオ、レコード、コンサートで活動してきた。そしてトラディショナル曲の傑出した解釈者としてはもちろん、彼は我々の希望、あるいはフォーク・シーンで最も共感できる感受性強い伴奏者かもしれない。とりわけフィドルだが、彼がこの楽器をプレイするのさえ、ほとんどの人たちは知らないかもしれない。ここでの彼はしゃくにさわるほど控え目だ。それらを除いてもニックはトラディショナルの詞を用いて美しい旋律を書いてしまった。

ニックと彼の妻ジュリアはエセックスに住み、そこで彼はとても人気の高い二つのクラブを経営している。彼は認知と尊敬を獲得するよう定められた人間であり、我々は彼と同じフィールドで働けることに喜びを感じている。

デイヴ&トーニ・アーサー



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