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Fairport Convention/What We Did On Our Holidays/2003 Universal Island Records Ltd.IMCD294/063 597-2



What We…は僕らの2枚目でサンディ加入後の初のアルバムだった。録音は1968年でファーストアルバムからのアプローチを引き継いでいた。つまり様々なソングライターの楽曲と音楽スタイル―フォーク、ブルース、ケイジャンみたいな古臭いもの、カントリーとか。全てここで聞けるよ。お気に入りのディランとジョニ・ミッチェル(当時まだ無名だった)の作品もメンバーのオリジナルと共に聞ける。

ここで中心となっているブリティッシュ・フォークロック・スタイルは、このレコードが出てすぐに模倣されるようになったな。ここでの僕らは、何を取上げようがとにかく歌うのと演奏するのが楽しくてしょうがない青臭いバンドだね。奇想天外なアイディアを実行してたよ。驚くべき感性と威光、音楽的才能がここにはあると思う。それにコンサートでも、このアルバムから披露した時は僕らの突拍子もないイカレたセンスが発揮されてたよ。笑わせよう、とか泣かせよう、とか困惑させよう、とかね。それが初期のフェアポートだった。僕らはネタをたくさん持ってたよ。

サンディのFotheringay―断罪され、苦痛を要塞で守るスコットランド女王メアリー。ブルース・レイニー博士の滑稽な高速ロボットは、ストレートなブルースをなにかシュールなアプローチに変えてしまっている。リチャードの暗くて陰鬱なNo Man's Landを聴くとなぜか踊りたくなって、手拍子を打ちたくなるんだ。ディランのレアなI'll Keep It With Mineは全く崇高だ。The Lord Is In This Placeは不可思議で気力をなくさせる力があるね。サイモンのEnd Of A Holidayは真にメランコリックだ。

サンディとイアンの素晴しい混成ヴォーカルも聞ける。まるで蝶の命のようにそれは短い期間に花開いた一瞬だった。そして最後には天才少年の実年齢を軽く超えた、凄まじいパワーを感じ取る事ができるよ。Meet On The Ledgeは未熟なソングライターが書いた曲とは思えない。ギターソロはその未熟な指から奏でられたとは到底考えられないね。

アシュリー・ハッチングス 2002


追伸:ジャケットの落書きが気になった人のために。以下がいきさつである。

僕らはエセックス大学で多くのギグを演ってたんだ。で一つの教室を楽屋として使っていた。いつも同じ教室だったよ。ステージ待ちの間、たしかサンディとマーチンがバンドの漫画を黒板に描き始めて、それは日に日に念入りに仕上げられていったんだ。アンプのつまみやら名前やら電線やらね。待ち時間にはいつも描いていたな。で、まもなくニューアルバムのジャケットデザインを皆で考えていた時、誰かがあの落書きにしない?って言ったんだよ。で急いで大学に電話をしたらまだ残ってるって言われたんで、ジョー・ボイドがカメラマンを連れていって写真を撮ってきたんだ。あのジャケットは文字通り偶発的にその時の軌跡を表わしていて、計画的なものじゃなかったんだ。  

【ブライアン・ヒントンとジェフ・ウォールによるThe Guv'nor and the rise of folk rockより ヘルター・スケルター出版】


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