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Caravan/Green Bottles For Marjorie/2002 Caravan Music CARAV 001



1968年から1977年にかけてBBCラジオの多くのセッションでキャラヴァンがレコーディングを行ってきたことはよく知られている。セッションのほとんどはBBCアーカイヴに現存し、1998年にHux Recordsによって2枚の素晴らしいCD、Songs For Oblivion Fishermen(HUX 002)とEther Way(HUX 013)がリリースされた。しかしながら、長年に渡ってBBCの倉庫から失われていた伝説的なレコーディングがあった。1曲だけ知られていたのが、キャラヴァンがカヴァーしたケヴィン・エアーズの‘Feelin’, Reelin’, Squealin’’(元々はソフト・マシンのファースト・シングルのB面だった)という失われた宝石であった。

結果、時を経てこれらレコーディングの多くがブートレグという形で現れることになった。最も注目すべきがイタリアから非公式リリースとなったCD、Living in the Grey and Pinkであったが、その音質はいくらよく見ても本当にひどいものだった。今回の公式リリースをもってそれら失われたセッションのうちのいくつかが再び姿を現したのである。レコーディングは1968年から1972年であり、キャラヴァンの素晴らしい先見性を持った時期から創造的発展への期間である。今日のテクノロジーの驚異的な発展とPaschal Byrne(彼は過去1年半に渡ってキャラヴァンのデッカ音源をリマスターしてきた)のマスタリング技術のおかげで、ここでできうる限り最高のクォリティで提示することができた。

あなたが今手にしているCDには長い間大きなテープ専用のゴミ箱に放り込まれていたと考えられていた音楽が詰まっているのだ。このCDのリリースの大部分は、愛情を持ってこれら貴重なレコーディングの数々をCDに焼きつけることを促してきたキャラヴァンの熱心なファンに捧げられるものだ。とりわけBBCワールドワイドのJerome Huxleyと著名なカンタベリー・ミュージック・ファンのNick Loebnerに感謝の念を送らねばならないだろう。Nickの協力なしにはこれらのレコーディングは日の目を見なかったであろう。今回のリリースは彼にも捧げられるものだ。

ぜひ聴いてみてくれ!
マーク・パウエル
Caravan Music


デビュー・アルバムをリリースするとキャラヴァンはすぐにBBCラジオ・ワンのDJジョン・ピールの番組“Top Gear”で紹介された。最初のBBCラジオのレコーディング・セッションは当に宝物だ。“Green Bottles For Marjorie”はあの忌まわしいタイトル、“If I Could Do It All Over Again, I’d Do It All Over You”の元々のタイトルだ。これはデッカ・レコードに吹き込まれ、セカンド・アルバムのタイトル・トラックとなり、その高名なレコード会社からのデビュー・シングルのB面となる前にかなり練り直されていた。“Place of My Own”と“Ride”は当時発売されたばかりの(ヴァーヴからの)デビュー・アルバム“Caravan”をよく表わしていて、初期のライヴではハイライトになった魅力的なナンバーだ。もしかするとこのセッションの中で最も興味深いのは、ケヴィン・エアーズ作の“Feelin’, Reelin’, Squealin’”かもしれない。初期のコンサートの重要ナンバーで、あるいは最もサイケデリックなキャラヴァンといえるかもしれない。

当時リリースされたばかりのアルバム、“In The Land of Grey and Pink”をプロモートするためキャラヴァンは初めてラジオ・ワンの革新的番組“In Concert”に出演した。ロンドンのLower Regent StreetにあったBBCのパリス・シアターで少人数ではあったが熱狂的な聴衆の前でレコーディングされた“In The Land of Grey and Pink”とマグナム級作品、“Nine Feet Underground”は称賛に値するものだ。しかしもしかするとこの短いセッションの中で最良のパフォーマンスはやはり10分長く演奏された“Feelin’, Reelin’, Squealin’”なのかもしれない(この曲を披露した最後のコンサートからの一つだ)。半狂乱の激しい後半部分はキャラヴァンというより初期ピンク・フロイドそのものだ。しかし演奏は美しく単純に素晴らしい。

このCDの最終トラックはアルバム“Waterloo Lily”の発売より一ヶ月前にスタジオ・レコーディングされた。デイヴ・シンクレアは1971年8月キャラヴァンを去り、キーボードにはジャズ・ロック・バンドのDeliveryにいたスティーヴ・ミラーが加入した。彼の加入はバンドの4枚目のアルバムに、よりジャズ的エッセンスを加えることになった。この“Waterloo Lily”からの素晴らしい演奏はミラー在籍のキャラヴァンのレア・トラックだ。それから10週間以内にはスティーヴ・ミラーとリチャード・シンクレアは新しい活動の場を求めてバンドを去っていった。キャラヴァンのBBC遺産となるこの唯一のレコーディングを残して・・・


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