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The Bunch/Rock On/1972 Island Records Ltd. ILPS 9189



ジェリー・コンウェイ
1971年にある音楽紙はブリティッシュ・ロックのひとつの“人脈”についてのストーリーを伝えた。それは堅固な人々の小さな核となり様々なアルバムに参加し、称賛に値するパフォーマンスを繰り広げることになった。ジェリー・コンウェイは一貫したドラマーだった。彼は今キャット・スティーヴンスと共に働き、ミスター・コンウェイのファンキーな才能はこのレコードでも証明されている。

トニー・コックス
彼はこのアルバムではプロデューサーでもライターでもアレンジャーでもない。ここで彼はミュージシャンとして表記されている―実際ピアニストとしてクレジットされている。また彼はVCS3(シンセサイザー)をもてあそんだり、とっぴな機械類をいじくり回すことで知られている。しかし彼はヨーコ・オノと結婚したことはないし、それどころかトニー・コックスはザ・バンチでピアノすら弾いていないのだ。

パット・ドナルドソン
彼はCrazy Zoot Moneyのバンドでまず注目を集め、それから嘆かわしいPoet and the One Man Bandへと渡り歩いた。そしてサンディ、トレヴァー、ジェリーと共にフォザリンゲイを結成した。間違いなくブリテンのベスト・ベース・プレイヤーの一人である。

デイヴ・マタックス
デイヴがフェアポート音楽学校の卒業生であることを指摘するのは、彼をおとしめるものではない。なぜならその家系はあまりに立派なものだからだ。ジェリー・コンウェイと共にデイヴはトップクラスのドラマーとして登場した。彼らは世界最高のロックをプレイするのに必ずしもメンフィス出身である必要はないことを証明してみせた。

サンディ・デニー
ドロシー・スクワイヤーズを別にすれば間違いなくブリティッシュ・ソングのファースト・レイディである!アート・カレッジからフォーク・サーキットへ、そして初期のストローブスからフェアポート・コンヴェンションで華々しい功績をあげた。フォザリンゲイを経て再びソロとなり、メロディ・メーカー紙の読者投票では連続してベスト・フィーメイル・シンガーに選ばれた。

リチャード・トンプソン
フェアポート・コンヴェンションを去るまでに、リチャード・トンプソンがロック界で最も魅力あるリード・ギタリストになっていたことは、彼のプレイを聞いたことのある者全てにとって明白なことだった。このアルバムで彼は自らのルーツを示し、つまらないプレイが彼の能力には備わっていないことを示している。

リンダ・ピーターズ
サンディとトレヴァーがリンダはこの国で最も過小評価されたガール・シンガーだといっている。フォーク・シーンでさえ未だ彼女を取り上げていない。彼女はフォーク・サーキット時代から、トレヴァー、サンディと長年の友人同士だ。それが彼女がこのLPに呼ばれた理由だ。

トレヴァー・ルーカス
彼がこのプロジェクトの全責任を負っている。オーストラリア出身の彼は、数年前フォーク・シンガーとして立派な名声をつかんでいた。素晴らしいバンド、エクレクションに在籍したのち、サンディ、ジェリー、パット・ドナルドソンそしてジェリー・ドナヒューと共にフォザリンゲイで活動した。アイランドでスタジオ・サウンド・エンジニアとして一定期間過ごし、今このThe Bunchのプロデューサーを担当している。

タイガー・ハッチングス
もちろん元フェアポート。その後、スティーライ・スパンにおいてエキサイティングで豊富な成果を残した。彼は輝きある最高のプレイをしてみせる。理由はよく分からないが、彼はこのアルバムでロン・スミスとしてクレジットしてほしがっていた。しかし本物のロン・スミスがそれに異議を唱えた。

ダンディー・ホーンズ
ロジャー・ベル(サックス)とモリー(サックス)とマイク・ローゼン(トランペット)。またの名をザ・ベイジング・ストリート・ブラス。彼らは以前、Mogul Thrashの重要メンバーとして働き、その生まれつきの才能によって英国のバーケイズになっていたかもしれなかった。

イアン・ホワイトマン
全てのトラックで大活躍するピアニスト。うわさではジェリー・リー・ルイス(50sアメリカの有名なロックンロール・ピアニスト/シンガー)がこのセッションに参加する予定だったが、イアンはミスター・ルイスと同等のプレイができることが判明した。それに経費(ギャラ)も浮いた。彼はアクションからマイティ・ベイビーを経てやって来た。


The Bunch/Rock On
All Music Guide Review by Brett Hartenbach


フォザリンゲイ解散後、トレヴァー・ルーカスとサンディ・デニーによって結成されたザ・バンチは、自らのルーツにオマージュを捧げたブリティッシュ・フォークロック・シーンのオールスター・キャストがフィーチャーされている。それはフランシス・ジェイムス・チャイルドとセシル・シャープのトラディショナルへの道へと音楽的探検に進み始める前の彼らの音楽的ルーツである。1972年1月にレコーディングされたRock Onはまさに友人一団(a bunch)が集まって、一度きりの音楽をプレイしたものであり、それは彼らの初期のアイドルたちの音楽―バディ・ホリー、エルヴィス・プレスリー、ハンク・ウィリアムス、そしてチャック・ベリーなどであった。ルーカス、デニー、リチャード・トンプソン、リンダ(トンプソン)・ピーターズ、アシュリー・ハッチングスそして他のフェアポート・コンヴェンション・ファミリーのメンバーたちがそれらアイドルの音楽に敬意を表し、同時に彼らの陽気さと不完全なブリティッシュの魅力を注入したものであった。

ライナーノーツの中で“英国歌謡のファースト・レディ”と謳われたサンディ・デニーは、レコードで2曲の素晴らしい歌を披露している。ピーターズとの愛らしいデュエット、エヴァリー・ブラザーズの“When Will I Be Loved”(この2年前にリンダ・ロンシュタットがカヴァーしていた)とあまり知られていないバディ・ホリーの “Learning the Game”の穏やかな歌唱だ。他のハイライトとしては、リチャード・トンプソンによるディオンの“My Girl in the Month of May”の活気ある解釈と、アシュリー・ハッチングスの無表情な“Nadine”(チャック・ベリー)、そしてピーターズの“Loco-Motion”が含まれる。オリジナルUKリリースでは元フォザリンゲイのドラマー、ジェリー・コンウェイによる“Let There Be Drums”のソノシートが付いていた。[オリジナル・リリースは1972年、2003年にUKでCDリイシュー、2004年に日本でリイシューされた]


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