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Anne Briggs/The Time Has Come/1971 CBS 64612



Sandman’s Song
Anne Briggs
幼年時代の夏の休日の記憶に基づいている。その時、海岸で家族写真をとるカメラマンが、彼が見たU.F.O.の話を私に聞かせてくれた。パンチとジュディ(英国の操り人形劇)さんは、ある声を聞いて、はるか海の彼方に不思議な光を見たらしいわ。そのあとには睡魔が襲ってきた。

Highlodge Hare
Anne Briggs
ハイロッジは野ウサギが住んでいたところ。もういなくなってしまったけど。だからこれは記念の歌ね。記憶するに値することよ。

Fire And Wine
Steve Ashley
私の仲のいい友人が書いた曲。すばらしい伝統曲のエッセンスを含んだコンテンポラリー・ソングの1曲。これは冬の日に親しい友人たちといっしょに、ごうごうと燃える火を囲みながら座って好きな物をつまんでいる光景をイメージさせる。外は吹雪っていうようなね。E弦をDに落としてB弦をAにしたオープン・チューニングでプレイした。

Step Right Up
Henry McClloch
この歌についていうことはあまりないわね。私についての歌じゃないってことを願ってるけど(タイトルの意味は「さあ前に進み出て」)。それ以外は語り尽くされているから。ヘンリーはすばらしい曲を書く人。

Ride Ride
Anne Briggs
‘Fire And Wine’と同じチューニングを使った。アメリカのフォーク・ソングを体験した全てのシンガーたちが、実際ステージか何かで際限ない詞のヴァージョン、メロディで鉄道の放蕩者、あの有名なビルのストーリーについて歌ってきた。これは私自身のオリジナル。いくらかの部分は以前に聞いたことがあるけど、それ以外は自分で作った。

The Time Has Come
Anne Briggs
これは意識的に自分で書いた最初の歌だと思う。多くのミュージシャン、シンガーたちにカヴァーされているけど、それぞれが全く違うアプローチね。例えばバート・ヤンシュ(最初に取り上げた)、アラン・プライス、アレックス・キャンベル、ザ・ペンタングルなど。G弦を半音下げた。

Clea Caught A Rabbit
Stan Ellison
クリーアは、もう仲良くなって3年になるけど私の周りをぐるぐる駆けずり回るすばしっこい女の子の名前。ブラック・スタンは彼女がウサギを捕まえるのを初めて見て、ブズーキを使ってこのチェイス・ミュージックを書いた。

Tangled Man
Anne Briggs
宿主に寄生する男の歌。1弦目のEをDに落とした。

Wishing Well
Anne Briggs/Bert Jansch
何年か前にバート・ヤンシュといっしょに作った歌。彼は新しいメロディを持っていて、私は新しい詩を持っていた。それで私たちは偶然その二つがぴったり合うことに気づいた。これはノーマル・チューニング。

Standing On The Shore
Trad. Arr. Woods/Moynihan
この歌はジョニー・モイニハンが思い描いたもの。彼は美しいと思ったり悲しいと思ったりした感情を全く純粋に表現する。1弦EをDに落とした。

Tidewave
Anne Briggs
友人についての歌。私はこの歌の始まりの部分も終わりの部分もどこにあるのかよく分からない。あるはずなんだけど―ちょっとあいまいな歌ね。ブズーキの低音弦を1オクターブ下げた。

Everytime
Anne Briggs
私にしては風変わりな歌だけど、その時は私が誰かとゲームをしているっていう想定で書いた。とにかく良くも悪くも敗者はいなかったわ。

Fine Horseman
Lal Knight
ラル・ナイトはたくさんの歌を書いた―これは私が初めて聞いた彼女の歌。私は彼女の歌を全て歌いたいくらいだけど、彼女自身が歌うのを聞くほうが好きね。ノーマル・チューニングでAマイナー。

アン・ブリッグス


Anne Briggs/The Time Has Come
All Music Guide Review by Chris Nickson


1971年にリリースされたアン・ブリッグスのセカンド・アルバムは、彼女のデビュー・アルバムと鮮明なコントラストを見せていた。デビュー作での彼女は、ほとんど無伴奏によるトラディショナル・ソングを歌っていたが、ここでは事実上全てがコンテンポラリーな素材であり、ほとんどが自作で、ブリッグスはギターとブズーキを弾いている。収録曲中、タイトル・トラックはすでに以前のボーイフレンドであったバート・ヤンシュによってカヴァーされ(公正に見てみれば、ヤンシュのゆったりとした、より内省的なヴァージョンの方がよい出来ではあるが)、ブリッグスがソングライティングの才能の持ち主であることを示していた。また続く“Wishing Well”もブリッグスのオリジナル作品として傑出しているが、これはヤンシュとの共作となっている。“Ride Ride”は鉄道ソングの模倣作品だ(明らかに英国の鉄道は以前と変わらない魅力は全く持っていない)。オープニングの“Sandman’s Song”はかなり不思議な1曲ではあるが、無邪気な幼少時代を思い起こさせる。

カヴァー曲の取り上げ方はあいまいではあるが、とても趣がある。スティーヴ・アシュリーの“Fire and Wine”はほとんどトラディショナル・ナンバーといえるだろう。一方でヘンリー・マッカロウの“Step Right Up”はブリッグスの素朴な声がうまく作用した快活さにあふれている。彼女を一般大衆の前に引き出したフォーク・リヴァイヴァルに大きな影響を受け、彼女の声は素朴で気取らず、ぶっきらぼうな魅力を放つようになった。しかし確かに彼女自身の作品でさえ、少しの震え声が見られ、レコードで唯一のトラディショナル・チューンである“Standing on the Shore”では最も彼女は気持ちよさげに歌っているかのようだ。彼女の名誉としては2曲のブズーキによるインストゥルメンタル・ナンバー、“Highlodge Hare”と“Clea Caught a Rabbit”があり、これは彼女の器楽奏者としての熟練ぶりを示すものだ。全体にここではその才能の総和が示されているわけではない―しかしその才能は無形の雰囲気を有し、依然として大きな魅力を放っているのである。


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