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The Albion Band/BBC Live In Concert/1993 Windsong International WINCD 041



おー。BBCがぼくのバンドの古いライヴ音源を持っていてくれたのか。普通誰がそんなこと考える?だってジミヘン、クリーム、ダンタリオンズ・チャリオットとか、ジョン・スナッグのボート・レースの実況放送なら厳重に保管するのもわかるけどこれはねえ。ネヴィル・チェンバレン(英国保守党政治家、首相)がヒトラーと会話したやつの声明とか。ああそれは心配いらない。Navy Lark(?)の5000番目に入ってるから。まあいろいろあるね。つまるところ当時の数年間ていうのは、見識ある人たちから見てフォーク・ロックが変容してワールド・ルーツ・ロック・フュージョン・ミュージックになる前の音が聞ける時代で、誰かがアルビオン・バンドの二つのコンサートを念のためボロボロになったテープから慎重に取り出して保管してたというわけだ。全体に入っている名もないヒーロー(あるいはヒロイン)は我々に偉大なもてなしをしてくれているよ―間違いなくね。ここには後世の人たちがそのバンドのそれ以上はないほどの気まぐれと奇妙さと全人生を一瞥できるような音源があるんだ。

実例が必要?このアルバムにフィーチャーされた初期のラインナップの楽器のいくつかに耳を傾けてみ。ジャム・セッションはハマりまくってるね。ここには独特でヘンテコでだけども、古楽の教授(他も含めて)の演奏による熟達したアンサンブルが聞ける。戦時中のダンスホール・ミュージック・ファンの学校教諭は、バリトン・サックスで彼のヒーローを熱心に真似ているね。楽しげで抑制の効かないジャズ風のワウワウ・フィドルのプレイと行き当たりばったり的に一体となっている。で、伝統的なフォーク・スタイルのメロディオンによってそれはリードされているんだ。これら全ては二人の素晴らしいドラマーの強力なチームによってバックアップされている。彼らはストレートなビートを抑制することによって気持ちを抑えるようなアイ・コンタクトをとっているんだ。でギタリストたちもそれに続くわけだ。お粗末で未熟なこの猛烈な演奏をものともしなかった点においてフォーク・ロックは豊富なものになっていったんだ。

後のラインナップを考えてみてみ。5分の間には前世紀に録音されたダンス・ミュージックが世紀をまたいで飛び越えてきてるよ。どえらいバグパイプがロックンロールに乗ってグループを引っぱってるんだ。君が聴きたがってるメンフィスから程遠いロックンロールだよ。同じメンツで今度は詩のプロローグに続いてサッカーに関するナンセンス・ソングに突入している。間奏ではBBCラジオの興奮した実況テープが流れる(シュールといっていいのかな)。

アルビオン・バンドが存在した妙な20年の間はずっと多くのラインナップが入れ替わって、様々なタイプの音楽をプレイしてきたが、アルビオン・スタイルはアルバムを出すたびに本質に近づいていったね。
よしこれをリヴィング・カラーと呼ぶことにしよう。

アシュリー・ハッチングス (1993年6月)


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