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The Action/Rolled Gold/2002 Reaction Recordings. REACT-CD-001



ザ・フーはパッションを持っていたし、ザ・スモール・フェイシズはスタイルを持っていたが、ジ・アクションは本物だった。真のモッズたちによるモッド・バンドを作り上げようと、彼らは1963年に北ロンドンのケンティッシュ・タウンでザ・ボーイズを結成した。彼らの初のレコードは翌年に届いた(自身のシングル“It Ain’t Fair” c/w “I Want You”とともに、シンガーのサンドラ・バリーのバッキング・バンドとしてのシングルもあった)。ヴォーカリストのレジー・キング、ギタリストのアラン・キング、ベーシストのマイク・エヴァンス、そしてドラマーのロジャー・パウエルから成るバンドは、1965年にジ・アクションと名を変えたが、その過程でギタリストのピート・ワトソンがラインナップに加わった。

話変わって、ザ・ビートルズ、ジェリー&ザ・ペースメーカーズ、シラ・ブラックのようなミリオン・セラーのアーチストを手がけていたにもかかわらず、EMIの標準的な給料しか受けとれず、うんざりしていた名高いプロデューサー、ジョージ・マーチンは、マスター・テープをリースするための独立プロダクション会社を設立する計画を立てていた(すでに彼と契約を交わしていたアーチストたちとの仕事は続行していくことになった)。AIRと名付けられたこの会社はアクションと契約し、60年代における最高のプロダクションを彼らに授ける先見の明を持っていた。

AIRでのアクションによるレコーディング(EMIのパーロフォン・レーベルからリリースされた)は、彼らの資質とカルト性両面において注目すべきものだった。今日の評価からすれば、“I’ll Keep On Holding On”、“Shadows And Reflections”、“Never Ever”、“Wasn’t It You”、あるいは“24th Hour”がヒットしなかったのは信じ難いことだ。同時に、オリジナル作品とカヴァーにおける熟練ぶりとバンドのチャート上での失敗は、控えめに言っても神秘的ですらある。

5枚の英国でのシングル(それにドイツのみのシングル)で、グループのレコーディング・キャリアは徐々に停止していった・・・いや、停止したか?ギタリストのピート・ワトソンがバンドを去り、代わりにマルチ奏者のイアン・ホワイトマンとギタリストのマーチン・ストーンが加入し、グループは信じられない音楽を創り上げた。それがここで聞けるオリジナル・デモだ。Rolled Goldは完璧な想像力であり、単なるおなじみのAIRの付録ではない。進歩主義に陥ることのない進歩であるこれらレコーディングは、過去の可能性と実際に成し遂げた偉業の証左となっている。アクションは才能豊かでクリエイティヴであったし、当時完璧なバンドだった。これを聴けば、彼らはあなたの時間を占領してしまうことだろう。

―アンドリュー・サンドヴァル


※ ROLLED GOLD ※

Rolled Goldはバンドの移行期を表している。スピードやなんかの錠剤を飲んで、一晩中大騒ぎしていたモッズたちの日々がなつかしいね。そしてミュージック・シーンに違う種類のドラッグ(マリファナ、LSDなど)が持ち込まれると、アティチュードや情熱が変化した。僕たちも例外じゃなかった。僕たちは新しいアイデアや自作の曲なんかの実験をやり始めた。すごくエキサイティングだった。僕たちはいつもやっていたカヴァーの代わりに、自分たちの作った曲をプレイしたいと思うようになったんだ。

このディスクにはピート・ワトソンは入っていない。彼は僕たちの悪習を真似しなかったし、自分の脳細胞がまともなうちにバンドを抜ける決心をした。彼にとっては多分正しい判断だったと思う。バンドは僕がリード・ギターとして4人で続けたけど、僕は自分のことを‘リード’ギタリストとして考えたことはなかったんだ。それで僕たちはイアン・ホワイトマン(キーボード/フルート)を加えた。彼はたまたま僕と同じ通りに住んでいた。それから少しして―どれくらいだったかは覚えてないけど―マーチン・ストーン(リード・ギター)がやってきた。

自分たちで作った曲がアルバムのための‘デモ’としてレコーディングされた。結局日の目を見なかったけど。このデモはレコード契約を獲得するためのものだった―この時はポリドールを当てにしていたと思う―正式にレコーディングして前金をもらうためのね。理由は覚えてないけど、残念ながらポリドールはこの話を断った。そんなわけでこのデモは、彼らと知り合ったことに関してだけ役立ったものとなってしまった。デモは“Little Boy”と“In My Dreams”以外、ポリドールとアドヴィジョンでレコーディングされた。

“Little Boy”ははっきり覚えてるけど、なにかの理由で昔のコンプトン・ストリートのW1地区にあった店の下の小さなデモ・スタジオで録音された。“In My Dreams”は、どこかでジョージ・マーチンのプロデュースで録音された。彼はパーロフォンの初期アクションのシングルをプロデュースしていた。それから“Look At The View”だけが、イアンとマーチンを除く4人だけでレコーディングされた。残り全てはマーチンとイアンをフィーチャーしている。多くのトラックは、曲に対するアイデア以上のものをかろうじて聞くことができると思う。例えば“Brain”は、レグの自発的なヴォーカルによって即座にひらめいたものだ。“It Really Doesn’t Matter”では現実離れしたバッキング・ヴォーカルが聞ける。

覚えていることといえば、僕はバンドのこの時期にたくさんの曲を書くことができたってことだ。いや、本当のことをいうと、たくさんのことを覚えているけど、ほとんどは君にとって退屈なことばかりだからね。この時期のアクションについてひとつ言えるのは、僕らが本当に自分たちのしていることに夢中になっていたってことだ。何かフレッシュで新しいものを創り上げているっていう実感があった。僕たちは本当に楽しんでいたから、君もこれを聴いて楽しんでくれればと思う!
―アラン・キング


※ ラリった傑作※

同時代のアーチストたちの才能に並ぶものを持っていたが、アクションはコマーシャルなレーダーにかからない下の方で、何とかよろよろと活動していた。もしこのRolled Goldが当時リリースされていたら状況は違っていただろう。誰にも分からないけれど。1つたしかにいえるのは、このアルバムが時と場所を超えて、自分の思い通りに存在しているということだ―メロディックで、ハードなギターを伴う傑作として。

今、完全にリマスターされて復活したRolled Goldは、これまでよりも爆発的なサウンドを響かせている。マシュー・スウィート、ロバート・ポラードそしてビーチウッド・スパークスらのようなアーチストたちがほめちぎっているのを見ていると、アクションは新しい世代のリスナーたちに火を点けるために存在していたかのように思える。ちぇっ、奴らは格別な楽しみの中にいるってわけか!
―リック・メンク


60年代中頃のイギリスのR&Bコンピレーション盤に入っていた、ジョージ・マーチンによるプロデュースのシングル群とともに、最近のツアーの初めにリック・メンクがRolled Goldを僕にかけてくれるまで、アクションのことはあまりよく知らなかったんだ。僕の第一印象は“これ好きや!”だった。

彼らの音楽はメロディックなカオスだ。初期のフーやクリエイションを思い出すけど、あの頃のサイケデリアが充満していて、僕の好きな要素が全て詰まっている。彼らのグレイトな曲とプレイと歌に充満している素晴らしいスピリットは、残念ながら今の音楽の99,9パーセントが捨て去ってしまったものだ。

さっき言ったツアーの多くの晩には、公演前の数分間にバスの中で爆音の‘Brain’や‘Icarus’を聴きながらティーンエイジャーみたいにはしゃいでいる僕らが見られたはずだ。それ以来、Rolled Goldは僕のお気に入りの1つになった。君も僕と同じように楽しんでくれればと願っている。

―マシュー・スウィート



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