「鯉のぼり」 文部省唱歌 作曲 弘田 龍太郎

歌詞について:

 

・いらか: 屋根瓦。また、瓦葺きの屋根。「―の波」

・〜や:感動・詠嘆を表す。(高く泳ぐや:高い空に泳いでいることだ!)

・百瀬の:たくさんの

・たちまち:現に。確かに。まさに。

・ぬべき(べし):当然の意を表す。…して当然だ。…のはずだ。
 (たくさんの滝の数々を登っていけば、実際に龍になってもおかしくないだろう)
 
中国・黄河上流にある激流・龍門を昇りきった鯉は龍になれるという「登龍門」  の故事にちなんでいる。

・おのこ-ご:「男の子子」男の子のこと。




一、
甍の波と雲の波、
重なる波の中空を、
橘かをる朝風に、
高く泳ぐや、鯉のぼり。

二、
開ける廣き其の口に、
舟をも呑まんさま見えて、
ゆたかに振るふ尾鰭には、
物に動ぜぬ姿あり。

三、
百瀬の瀧を登りなば、
忽ち龍になりぬべき、
わが身に似よや男子と、
空に躍るや、鯉のぼり。

大正2年(1913年)『尋常小学唱歌 第五学年用』

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