
「春の唄」 作詞 喜志 邦三 作曲 内田 元
この歌は、1937年(昭和12年)3月にNHK大阪放送局制作の「国民歌謡」で発表されました。
作詞の喜志
邦三 (きし・くにぞう)は大阪府堺市生まれ、作曲の内田 元(はじめ)は、東京築地の下町生まれとのことで、
出身は全く異なっていますが、内田が関西に移住したため何かの縁で2人とも阪急西宮駅付近に住んでいました。
それで、この西宮駅前の「北口市場」の情景を描いたこの歌ができたのだそうです。
「北口市場」は、戦後もそのままの形で残っていたそうで、その当時の情景を垣間見ることができたらしいのですが、
残念ながら阪神淡路大震災で大きな被害を受け、現在は「阪急西宮北口駅」となって両側に駅ビルが立ち並び、
昔の面影はありません。それでも、この駅ビルの真ん中にある円形広場にはこの歌の歌碑が建っていて、
その歴史を語っています。ちなみにこの駅ビルの東館には大学交流センターという施設があって、
私自身も以前、この施設を利用して活動しているコーラスの指導をしていました。
毎年春になると、もちろんこの歌を皆さん元気に誇らしげに歌っていらっしゃいました。
ひらがなが多くて歌い辛いかもしれませんが、新鮮ではつらつとしたリズム感は魅力的ですね。
「国民歌謡」は他にも「椰子の実」「夜明けの歌」「新鉄道唱歌」などを生み出した番組です。
1937年(昭和12年)3月NHK大阪放送局制作の「国民歌謡」