
「茶摘み」 作詞・作曲 不詳 文部省唱歌
「八十八夜」とは、立春から数えて88日目とのことで、5月初旬のことだそうです。
たしかにこのころになると静岡各地で茶摘みが見られますね。
それで、この「茶摘み」も「せいくらべ」のように静岡の歌だとばかり思っていたのですが、
どうも、それが違うらしいんです。
もともと、京都の宇治田原村には古くから茶摘歌が歌い継がれていて、
その歌詞に「向こうに見えるは茶摘みじゃないか。あかねだすきに菅の笠」、
「お茶を摘め摘め摘まねばならぬ。摘まにゃ田原の茶にならぬ」
というような類似した歌詞があり、この歌をもとに「茶摘み」が作られたのだそうです。
まあ、宇治茶も有名ですからゆずりますか?
ところで、歌詞にある「あかねだすき(茜襷)」ですが、あかねはもともと「赤根」の意味で、
赤色の染料になりますが、傷薬にもなるのだそうで、素手でお茶の葉を摘む際に
怪我をした時のため、という意味が秘められているのだそうです。
先人の知恵ですね!
明治45年(1912年)『尋常小学唱歌 第三学年用』