審査は終了しました。








H−1
エントリーNo.024
XENOGLOSSIA

漫才/自殺を止めますわ
歌姫「ごきげんよう! XENOGLOSSIAの六川歌姫ですわ!」

寛子「ひ、ひ、寛子はうふふのふ〜♪(トリスのハイボール的な節で) ……ちゃお☆ XENOGLOSSIAの七瀬寛子だよん☆」

歌姫「まぁ、みなさんもご存知の通り、わたくしって超能力がありますでしょう? それでですね、」

寛子「ちょ、ちょ、ちょ……。お嬢、ちょっと待って」

歌姫「なんですの?」

寛子「いきなり“みなさんにはとっくにお馴染み”みたいな空気出してっけどぉ、こちとらご存知じゃねえしぃ。誰でも彼でもAKBには推しメンがいるという前提で話しかけてくるヤツみたいになってるしぃ。ていうか根本的な問題として、お嬢、別に超能力者でもないしぃ」

歌姫「は?」

寛子「『は?』って言いたいのはこっちの方だよ。むしろ言ってやるよ。 は? 何言ってんのお前?」

歌姫「わたくしは、読心能力(サイコメトリー)の使い手ですわよ?」

寛子「ルビを振るな、うっとうしい」

歌姫「あ、疑ってますわね? わたくしは本当に読心能力(サイコメトリー)……つまり、人の心を読み取ることができるんですのよ。あなたが疑っているということが分かること自体が、その証明でもありますわ」

寛子「そんな自己完結しまくってる証明があるかよぉ。数学の証明問題に対して『これがテストの問題になるということは、この図が平行四辺形であるということを証明している。以上』とか書くようなもんだかんな?」

歌姫「ではいいでしょう。実際に能力を使って証明してさしあげますわ。あなた。大事MANブラザーズバンドの曲を一つ思い浮かべてくださいまし」

寛子「ん」

歌姫「思い浮かべたのは、『それが大事』ですわね?」

寛子「正解」

歌姫「ほら」

寛子「むしろ『それが大事』以外が思い浮かばねえんだよ。アレ歌うためだけに結成されたユニットなんじゃねえのかとすら思ってたよ」

歌姫「とにかくわたくしには人の心を読み取る能力があるんですのよ。で、この能力を使って、人助けをしたいと思うんですのよ」

寛子「特殊な能力を持っちゃった人が、『自分は特別な人間だから、世のため人のために能力を活かさないといけないんだ』って勘違いしちゃうパターンのヤツだ」

歌姫「例えば、自殺志願者を止めるような場面でこの能力は使えますわ」

寛子「どんな感じでよ?」

歌姫「そうですわね……。……例えばですわよ。100階建てのマンションがあったといたしましょう」

寛子「エレベーター壊れたら、上の階の人悲惨だなあ」

歌姫「その屋上で、今まさに自殺しようとしている方がいらっしゃいます」

寛子「100階建てのマンションの屋上とか、ビル風ハンパなさそうだねぇ」

歌姫「わたくしが道を歩いていると、たまたまその自殺しようとしている方を見つけるわけですわ」

寛子「お前の視力、アフリカ人か? 100階建てっていうと、4〜500メートルはあんよ? よぉ見上げたし、よぉ見つけたな、オイ」

歌姫「即座にマンションに飛び込み、屋上を目指すわたくし!」

寛子「あ、コイツ、行く間に自殺志願者が飛び降りを済ましちゃう可能性を一切考慮してねーわ。どんだけ他人が自分の都合よく動いてくれると思っちゃってんのかねぇ?」

歌姫「エレベーターがなかなか来ませんわ!」

寛子「そら、100階建てだからねえ。100階でエレベーター止まってたら、降りてくるだけですげえ時間かかりそうだねえ」

歌姫「仕方ありません! 階段から行きますわよ!」

寛子「正気かよ。100階だぞ? 足がバイブレーション機能付き棒になるぞ?」

歌姫「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル……、と」

寛子「なんでグリコ形式で階段を進んでんだよ。1人で『グリコ』だの『チヨコレイト』だの言いながら階段上がってて楽しいか? それとも幼少期ボッチだったから、1人でやるのが当たり前の遊びになってるのか?」

歌姫「グ・リ・コ・の・オ・マ・ケ……、と」

寛子「あー、グーは『グリコのオマケ』でやる地域の人なんだー。知らねーよ。いいから早く屋上行けよ」

歌姫「……(黙々と辛そうに階段を登るジェスチャー)」

寛子「もう辛くなって普通に登っちゃってんじゃねえかよ。いいからエレベーター使っておきゃよかったじゃねえかよ」

歌姫「20分後」

寛子「結局、明らかにエレベーター使った方が早かったじゃねえかよ」

歌姫「『待ちなさい!』颯爽と屋上に飛び出すわたくし」

寛子「テンションの回復早えな。幼稚園児か」

歌姫「目の前には驚く自殺志願者さん」

寛子「20分もウジウジ飛び降りずにいたのかよ。そんな風に死のうとする間際まで優柔不断だから、死にたいとか思っちゃうんだろうがよ」

歌姫「上空には抜けるような青空、足元にはヘリポート」

寛子「ありそうだけど。高層建築物の屋上には、『H』が丸で囲まれたあのマーク、ありそうだけど。すこぶるどうでもいいよ」

歌姫「と、ここで自殺志願者を説得するわけですけれど……この時にわたくしの、心を読み取る能力が役に立ちますのよ」

寛子「そういやそんな話だったね。ここに来るまでの状況設定がカオスすぎて忘れてたわ」

歌姫「自殺志願者の方は、わたくしのことを見て、きっとこう仰ることでしょう。『なんて綺麗なご令嬢なんだ! しかし僕を止めようとしたって無駄だ! それ以上近づくんじゃない!』と」

寛子「前半以外は言うだろうねえ」

歌姫「ここで自殺志願者の心を読んで、説得をするわけですわ」

寛子「なるほど。自殺志願者の置かれてる状況を知ることで、より具体的な説得ができるってわけねぇ」

歌姫「さっそく読心能力(サイコメト)りますわ」

寛子「おう、早くしろよ」

歌姫「むん! ……見えましたわ! あの方の自殺の理由は……『彼女にフられた』ですわ!」

寛子「うわぁ、しょーもなぁ。会社が大赤字を抱えて首吊る羽目になった零細企業の元社長さんあたりが聞いたら、呪い殺されそうなぬるい自殺の理由だねぇ」

歌姫「まぁ、呪い殺されても、自殺しようとしている当人的には同じ結果に落ち着くんですけれどね」

寛子「で? 自殺の理由が分かったからって、どうしようってぇの?」

歌姫「もちろん自殺志願者に向かって説得ですわよ。『あなた! この世界には女性の方なんて、ごまんとおりますのよ!? それなのにそう簡単に死のうだなんて、思ってはいけませんわ!』」

寛子「しっかし、ですわ口調ってのは説教に似合わねえな」

歌姫「ここでもう一度、読心能力(サイコメト)りますわ」

寛子「さっきも思ったけどさ、サイコメトリーを活用形にするんじゃないよ」

歌姫「むん! ……こ、この味は!」

寛子「味て。『この味は! ……嘘をついている「味」だぜ……』ってか?」

歌姫「自殺志願者さんは『な、なんで俺が彼女にフラれたってことを知ってるんだ、この美女は!?』と思っていますわ」

寛子「ラスト5文字以外は当然そう思うだろうねえ」

歌姫「あ! 危ない! 自殺志願者さんがうっかり足を滑らしてしまいましたわ!」

寛子「やったぜ。念願のあの世行きだな」

歌姫「ここでわたくし、自殺志願者さんを助けるべく、別の超能力も披露してさしあげますわ!」

寛子「やめてやれよ。自ら死にたいっつってるやつ助けて、何の得があるんだよ。それより寛子、渋谷のシャレオッティなカフェーでランチしたい」

歌姫「あ、今まさに自殺志願者さんが落ちそうになっているちょうど真下に、シャレオッティなカフェに向かって歩いてらっしゃる寛子さんの姿が。このままでは寛子さんが、落ちてきた自殺志願者さんの下敷きに!」

寛子「なにしてんだよお前ぼーっとしてねえで早く超能力使って自殺志願者助けろよウスノログズノロマ」

歌姫「危ない! 空間移動(テレポート)!」

寛子「ヘリポートの上でテレポートってか。座蒲団ボッシュート」

歌姫「空間移動(テレポート)で颯爽と自殺志願者さんの背後に移動し、そっと背中を押して差し上げるわたくし」

寛子「ここまでの展開無視してそこだけ聞くとさ、『マンションの屋上で、自殺志願者さんの背中を押して差し上げる歌姫』って状況、自殺幇助感パないよね。警察官がこの情報掴んだら、さして事実確認もせずに、お嬢に逮捕状だよね」

歌姫「あ、うっかり片方の靴を落っことしてしまいましたわ」

寛子「バカ野郎、真下に寛子いるんだぞ。当たって死んだらどうすんだ。靴だけとはいえ、お嬢に踏み潰されて死ぬとか、腹上死並にみっともないわ」

歌姫「ふう、なんとか空間移動(テレポート)で自殺志願者さんを落下させずに済みましたわ」

寛子「思ったんだけどさ。最初っからテレポート使ってれば、ここ来るときに階段走破とかまどろっこしいやり方で屋上来なくて良かったよね。なんでわざわざ階段使ったん? Mなん?」

歌姫「しかし、自殺志願者さんが自殺をしようという思いを捨てさせなければ……根本的な解決にはなりませんわね……」

寛子「『わたくしたちの闘いは、まだまだこれからですわ!』っつってもう帰らねえ? もう充分喋ったじゃん。それより寛子、イケメンだけど女慣れしてないような初心な男を漁りに行きたい」

歌姫「ここで! 洗脳(マインドコントロール)!」

寛子「もうお前、人権とか知ったこっちゃないって感じだよな。洗脳されてまで自殺を思いとどまることが、本当に救われるってことなんかね。死にたい死にたい思ってても、それでも正気を捨てずに、苦しんででも自分の意思を持って生きることが、やっぱり一番大切で、どんなに苦しくてもそれが一番幸せなんじゃねえのかなって……寛子は思うな」

歌姫「自殺志願者さんを、寛子さんの下僕として洗脳(マインドコントロール)してみましょうか」

寛子「なにそれおもしろそう。やろうぜやろうぜ。脳みそいじくり回してやろうぜ」

歌姫「とりあえず、自殺志願者さんがフラれたという女性に関する記憶は、一切を消去しますわ」

寛子「ふむふむ。もうその時点で自殺志願者は自殺する理由なくなったわけだけど、おもしろそうだから止めずに寛子の下僕作りを見学するわ」

歌姫「寛子さんが自殺志願者さんの好みの女性像に近づくように、脳の回路を変更ですわ」

寛子「やーん。生きてるだけで男を虜にしちゃう、性物兵器たる寛子の被害者がまた1人♪」

歌姫「巨乳好きを、つるぺったん好きに! 包容力のある女性好きを、天上天下唯我独尊な女性好きに! レモン味のキス好きを、やに味のキス好きに! 洗脳(マインドコントロール)!」

寛子「やーん、悪意しか感じないマインドコントロールゥー♪」

歌姫「美女好きを、ブス専に! 洗脳(マインドコントロール)!」

寛子「悪意っつーか、それもう単なるドストレートな暴言じゃねえかよ♪ 悪意の藤川球児かよ♪」

歌姫「さあ、洗脳成功ですわ! あとはこれで寛子さんに引き合わせれば、新たな恋路を進むために自殺なんて思いとどまるはず! 見事にわたくしの超能力で自殺志願者さんを助けて見せましたわー! オーッホッホッホー!」

寛子「ハッハッハ。漸く茶番劇は終わりかい。……ちゅうか、これでとりあえず自殺志願者は自殺を思いとどまったけどさ……コレ、寛子がそいつフッたりしたら、またまた自殺しようとするんじゃないの?」

歌姫「そうしましたら、わたくしがまた記憶を消して、それからもう一度寛子さんに恋をするように仕向けますわ」

寛子「無限ループじゃねえかよ。なんで寛子、こんなどこの馬の骨とも分からんようなヤツに一生付きまとわれなきゃならんのよ。普通に嫌だよ」

歌姫「寛子さんが嫌がるなら、自殺志願者さんがそのまま死ぬだけですけれど」

寛子「やめろよ。中止になるほどどしゃ降りではないもののぱらつく程度に雨が降っちゃってるマラソン大会の朝並に、目覚めが最悪だよ。ていうかなんで寛子に押し付けるんだよ。お前に惚れさせろよ。お前、人から持ち上げられんのとか大好きだろ。歌姫さまー歌姫さまーってちやほやされるの大好きだろ」

歌姫「人からちやほやされるのは好きですけれど、好きでもない男に付きまとわれるのは嫌ですわ」

寛子「寛子もだよ。気が合うな。気が合うけど、でもお前嫌い」

歌姫「さあ! 今日も迷える子ひつじを1人救ってしまいましたわ! 明日も超能力を使って……解決解決ゥ!」

寛子「こんなん、自殺を止めてるなんて言えんわ。迷える子ひつじは救えずに、まだまだ大量に巣くってるわ。もう、今日はおしまい」

歌姫「というわけで、歌姫と」

寛子「寛子の」

2人「単なる雑談、おしまい」

寛子「死ぬことで今より楽になるなんて、誰が証明した? 死ぬのだけはいつでも死ねるんだから、そう簡単に人生に見切りをつけんなよ」
予選54位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ けう
52 36 61 65 44 70
合計:328点

・なんといいましょう。ちゃんとした?話の筋がメインになりすぎていて、笑いの部分をあまり見出せなかったです。寛子の返しがちゃんとした指摘すぎるというか。
・キャラクターやその関係性を抜きにしたボケだけを考えると弱かったです。

 大事MANなら「賽は投げられた」があるから0点。

 …………冗談はさておき。
 ただでさえ歌姫さんは「お嬢様キャラ」なのにそこに「超能力者」で「自殺を止める人」で「ボケ(間違ったことを言い続ける)」と属性が乗っかりすぎて渋滞起こしてます。
 そのうち設定を離れたコンビ間の素の掛け合いまで加わって(そして寛子さんも寛子さんでキャラが濃いから)話にまとまりがなくて乗れなかったです。

 屋上へ向かうまでのくだりも単体で抜き出せば面白いと思うのですが、「超能力で自殺を止める」というフリからは脱線でしかないから話が進まないフラストレーションの方が強くて、
 全部の設定を歌姫さんが作っているからなおのこと「早く進めろよ」って気持ちになります。少しでいいから寛子さんの方から設定をフっていれば印象も違ったのですが……。

 そこも含めて、話の展開(急に足を滑らせたり、二十分経っても自殺していないなど)が歌姫さんのさじ加減なのはシミュレーションだから無理矢理納得させるとしても、
 別の能力があるって情報も歌姫さんのさじ加減で急に出されるから、ご都合主義で進んでいるようで最後まで乗れないまま終わってしまいました。
 読んでいて二人が楽しそうなのは伝わるんですが、こちらが楽しむには据わりの悪さが強すぎて、二人が楽しんでいる様子が身内以外お断りの閉鎖的な感じに見えてしまいました。
 終盤の洗脳のくだりもまたしかりで、本来だったらノリノリで非人道的なことをやっているバカさが面白くなったと思うので非常にもったいないです。

 今回は「超能力者」が「自殺を止める」という設定の部分も二人のキャラクター押しの部分も主張が強すぎましたが、
 美人云々のくだりなど設定と二人のキャラクターが噛みあったところはすごく面白かったので、
 今一度どこを立たせてどこを引かせるのかバランスを考えて練り直したネタを読んでみたいです。きっと化けるはずです。

 それと、
 
>歌姫「あ! 危ない! 自殺志願者さんがうっかり足を滑らしてしまいましたわ!」

 足を滑らせて落ちたのかと思ったので「背中を押して」っていうセリフで混乱しました。
 寛子さんを説得するためのセリフに「落ちそうになって」とあるのですが、目立たないので「このままでは落ちてしまいますわ!」など一言説明を付け足してほしいです。

寛子のキャラクターをもう少し鋭く、かつ言葉を簡潔にして、歌姫のキャラクターをもっとグダグダさせた方がいいと思うんですよね。そうするだけで僕はだいぶ面白くなると思うんだけど。どうでしょう。ちょっと考えてみていただけませんか。
フって、ボケて、ノって、ボケる。このサイクルがたまらなくお気に入りです。
靴だけ落ちたくだりも志願者を洗脳するくだりも。
寛子さんが掌返した時のリアクションが素直且つカゲキなこともその一因になってます。
ただなぁ……一セリフに文字詰め込み過ぎて、ひどくテンポが悪いです。
平行四辺形、幼少期ぼっち、逮捕状、マラソン大会と、例えツッコミが悉くハズレてるせいでしょうか。
オリジナリティはあるし共感もできるんですが、共感止まりというか、回りくどいというか…。
そのせいで全編を通してこれっていう山場がありませんでした。
部分部分を切り取れば、100階建てとか洗脳とかあるんですけどね。
終盤はもっともっとツッコミの掌を返させた方が盛り上がると思います。
ホント「これは見つけたな!」ってサイクルですよ。

寛子さんが見事な変化球ツッコミをしますが、正直なところ寛子さんが精神不安定なのかな?
って疑わせるぐらい立ち位置が分かりませんでした。
面白半分で聞いてるように見えて、歌姫さんが勝手にシミュレーションの中に登場させると、
突然真顔になっている感じがすごくしっくりこなかったです。
それと最後のはいったい誰に向けてのメッセージなのか。
いや、大切なことってのはわかってるんだけどね・・・

・洗脳は僕の性癖ド真ん中なのでちょっとだけ評価が上がります。嘘です。
 寛子さんのキャラがいいですよね。終始だるそうにツッコんでいるのに、時折吐く正論がいい味を出しています。
 長々語っての「やろうぜやろうぜ」なんて、まさにキャラにバッチリハマった上質の下りでした。
 逆に「平行四辺形」「幼少期ボッチ」などは若干クドく、余計だったかと。
 ボケも「グリコのオマケ」など光るものが多かったんですが、中盤のサイコメトる下りはもたついたように思えます。
 「サイコメトる」とか大好きなボケなんですが、それ以外にグッとくるフレーズに欠けたのが惜しいです。
 また、終盤の洗脳完了以降もイマイチ盛り上がらないままオチてしまった感じです。
 無限ループという発想はいいと思うのですが、もっとピシッと決めて欲しかったです。














H−2
エントリーNo.017
メリースリー

漫才/近況報告
ケイ:はいどうもー!メリースリーです!

キミ:よろしくお願いしまーす!

シン:しまーす。

ケイ:今日は私の近況報告をしまーす。

キミ:僕も近況報告をしまーす。

シン:興味ねえよって思った方、良心を持って聞いてあげてください。

ケイ:私は最近、ポトフを食べるのにハマっています!

シン:限りなく純朴な近況報告だな。

キミ:僕は最近、ポトフを煮込んでいる40代主婦の頭をかじりたいと思っています!

シン:死んでほしいですね。

ケイ:ポトフのじゃがいもは潰して食べる派です!

シン:イチゴと勘違いしてらっしゃるのかな。

キミ:頭をかじる前に、顔だけで主婦をオトしてしまう派です!

シン:勘違いしてらっしゃるのかな。

ケイ:3日前は、動物園に行きました!

シン:一人でか?

ケイ:うん!

キミ:3日前は、市役所に行きました!

シン:一人でか?

キミ:お母さんとー!!

シン:どっちが哀れかはわかってますね、皆様。

ケイ:動物園で見たワオキツネザルがおいしそうでした!

シン:そこで食欲を優先するのはやめようか。

キミ:市役所の職員さんに14回怒られたけどずっとどや顔してました!

シン:人間やめようか。

ケイ:その日の夜は家でネタを考えてました!思いついた題材は「破滅の時」!

シン:何があった。お前に何があった。

キミ:その日の夜は家でネタを考えてました!思いついた題材は「もこもこ星の王子様」!

シン:逆だろ。普通逆だろ。

ケイ:なぜかわからないけど、「サタン…サタン…」と呟きながら書くとよく書けました!

シン:そっちの世界に足踏み込んでる。気をしっかり持て。

キミ:なぜかわからないけど、うんこ漏らしながら書くと破壊力のあるボケが浮かびました!

シン:老後の世界にケツの穴突き出してる。ライフリーのリハビリパンツ持て。

ケイ:ネタを書き終わった後、ノートに般若の落書きが大量に書かれていました!気づかなかったなぁ♪

シン:明るく言わないで。しっかりして。

キミ:ネタを書き終わった後、そのまま寝ました!処理忘れてたなぁ〜〜〜〜〜〜♪♪♪

シン:あなたはマジでしっかりして。マジで。リアルに。楽屋でも言ってるけど。

ケイ:おとといは散歩しながらポータブルラジオでテレフォン人生相談を聞きました!

シン:おっさんの所業だよそれ。

キミ:おとといはパーソナリティの加藤諦三さんに相談に乗ってもらいました!

シン:出演しやがったこいつ。

ケイ:「勝村政信を見るとムラムラします。僕はどのような人生を歩めばいいのでしょう。」という相談をしながら、
   放送中にうんこを漏らして加藤さんに激怒されている相談者に、「憐み」を言う感情を抱きました!社会勉強になったなぁ!

キミ:………全部言われました!

シン:ホントにしっかりして。人の道を学んで。勝村さんに文書送って。

ケイ:散歩をしたら汗をかいたので風呂に入りました!詳細を報告します!

シン:やめろやめろやめろ。恥じらいの鎧を身に纏え。

キミ:……ぼっ、僕の詳細を期待しないでよねっ!

シン:キンタマ持ち上げてスープレックスかけるぞ。

ケイ:まあ詳細は後でパンフレットにまとめておくとして。

シン:皆さん、この子じゃ痴女じゃないんです。野生に近いだけなんです。

キミ:まあ詳細は後で原宿でイチモt

シン:こいつは変態です。

ケイ:昨日はとてもうれしいことがありました!それを報告します!

シン:お、なんだろうか。

キミ:昨日はとても腹の立つ出来事がありました!それを報告するから俺だけ聞いときゃいいんだコラエー!!

シン:蝶野さんお引き取りください。

ケイ:実は私、昨日徹子の部屋に忍び込みました!

シン:何やってんの。何やってんの。何やってんの。

キミ:昨日天山がよぉ!!

シン:蝶野黙れ今緊急事態蝶野黙れ。

キミ:………。

ケイ:「黒柳さんのわき毛をお守りに入れると冷え性が治る」という言い伝えを信じて、単身乗り込みました!

シン:なんでそれを信じたのかな。なんで体質改善という方法を考えなかったのかな。

ケイ:しかし、クロテツのほかに強敵はもう一人いる。私はまず、その強敵を片付ける手段をとるしかなかった。

シン:なんで口調が変わったの。なんでクロテツって口に出したの。やめて。その江角マキコみたいな顔やめて。

ケイ:今日のゲストは左とん平。数々の業界人を闇に葬った別名「レフト・ブラックホール」。

シン:お前とん平をなんだと思ってんの。

ケイ:額に流れる汗。震える手。しかし、心臓は飛び跳ねるように動いてる。そうか、これが恐怖って奴か…。悪くない。

シン:……蝶野さん、なんか一言。

キミ:ライフネット生命入り損ねたオラエー!!

シン:うん、今となってはあなたの方が清々しい。

ケイ:さあ、私の命を懸けようかとばかりに、収録中のスタジオに飛び込む私。私が通った後に積み重なるスタッフの屍。

シン:テレビ朝日さんごめんなさい。

ケイ:そして、まずはとん平を仕留めようと首元に飛び掛かった。しかし、私はミスを犯していた。
   絶対危険領域に入り込んでしまったのだ。そう、とん平の、左に………!!

シン:明日何人の人に土下座しに行くんだろうなー。

ケイ:私を見ずに右手を私に向かって掲げるとん平。その瞬間、私の体は引き裂かれ、視力を奪われ、そのまま暗闇の異次元に放り込まれた…。

シン:俺今精神的にそんな感じなのよ。涙腺痛いからね今。

ケイ:しかし、私は手にしていたのだ。目的は達せずとも私の意地を示したい一心で勝ち取った、戦利品を………。

   それがこの、とん平のわき毛でーす!!

シン:ねえ、今までいた?漫才で縮れ毛提示したやつ。

ケイ:このとん平のわき毛を煎じて鼻の頭にこすり付けると、臭いらしいです!

シン:すいません。勘弁してください。全部俺が悪かったです。

キミ:以上、僕らの近況報告でした。みんな、楽しんでくれたかな!?

ケイ:もっと詳しい近況は都内の公園のベンチでブツブツつぶやいているんで耳を済ませに来てください!

キミ:僕が代々木公園で、

ケイ:私が葛西臨海公園です!!

シン:耳のケアを十分行ってから聞いてあげてね。

ケイ:以上、メリースリーでした!

シン:ちょっと待って。そういやキミの腹の立つ話聞いてないな。興味ないけど。

キミ:俺?言っただろ蝶野さんが。

シン:え?………あのライフネットのマジなの?

キミ:………。

ケイ:ご清聴ありがとうございましたー!!

キミ:…………あーんしーん生命。あーんしーん生命。あーんしーん…






シン:考えよう、答えはある。へーベルハウス。

予選31位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
40 66 67 84 60 92
合計:409点

・キミさん本当にヤバい人じゃないですか。
・これは……全然ついていけんかったです。話のめちゃくちゃ具合と、テンションと。ツッコミの一人じゃまとめきれてなかったように思います。

 シンさんの二人を突き放している醒めたツッコミはクリーンヒットしたのですが、二人と同時に読み手まで突き放しているから話に乗れなくて楽しみきれなかったです。
 ボケの方も脳で思いついた珍文・奇文を「近況報告」っていう体でくるんだアイディアは表彰ものですが、
 その分まとまりのなさが目立ってトータルでの印象が弱くなってしまいました。
 せっかくインパクトのある絵ばかりで面白いのに上手く積みあがっていかず読んでいてもどかしかったです。

 くどくど説明する必要はないですが、二人が残念な人でシンさんは呆れつつ付き合っているってことを導入でもう少しはっきりさせれば、
 関係性やキャラクターが受け入れらてもっと面白さがストレートに伝わったと思います。

ハマったところとそうでないとこの割合がこんな感じの点数です。
笑った。凄い笑った。ボキャブラ要素溢れる中盤までの掛け合いに。
フリがフリで終わってないんですよね。ケイさんの報告だけで十分ボケとして成立できる。
そこに加えてキミさんがその上をいくボケを被せてるんですもの。
そら普通の漫才の2倍も3倍も面白くなりますって。
だからこそ!だからこそどうして終盤でコンビネタにしてしまったんですか!!
このスタイルを貫くのは限界がありますし、メリハリをつけるためにもどこかで転調しなくちゃいけませんが、
せめて2対1の構図はトリオとして維持して欲しかったです。

うまく、状況を重ねる部分を作っていて見事な半面、破壊力が弱いと感じました。
一番良かったのがライフリーのリハビリパンツでした。
最後のオチはあんまりはまらなかったです。

メンバー3人の力が合わさり、見事な化学反応を起こすことに成功しておりました。
序盤はケイさんとキミさんの対比がうまく、シンさんのユニット内格差の生じているツッコミも相まって、とてもおもしろかったです。
その形で最後まで突き進むのではなく、終盤で形式に変化を盛り込んできたのも、良いアクセントになっていました。
辛辣さを生じさせるため多少無理矢理なツッコミになっていたのか、シンさんのツッコミの台詞の意味が分かりにくい箇所が数点ありました。
しかし幾重に繰り出されるボケの数々の圧力は半端ではなく、少々の疑問点は軽々と吹き飛ばしてしまっておりました。
3人組の利点を活かしきった、非常におもしろいネタだったと思います。














H−3
エントリーNo.104
サンザンヒーローズ

引きこもりの説得
A:たかし!アンタが学校行かないで部屋に閉じこもってばかりいるから、
  担任の先生が心配になって来てくれ・・・ると思ったら一向に来やしないから
  たまたま通りすがりの人に声かけて来てもらったわよ!

B:やぁ、ホイホイついてきたよ

A:それじゃあ、説得のほうよろしくお願いするわ!

B:えーと、たかしくんと言ったかな?

A:そうよ!うちの子はたかしよ!

B:君はずっと部屋に閉じこもってばかりいるようだが

A:そうなの!お前は部屋が殻のカタツムリか、つって!

B:何で学校に行きたくないんだい?見ず知らずの他人に教えてごらん?

A:何で他人に教えなきゃいけないんだ、つって!大体そんな奴を家に招くなよ、つって!
  招いたの誰だよ、つって!あ、わたしだ、つって!

B:ほうほう、学校でイジめられてるのか

A:いや答えるのかよ、つって!意外と許容範囲広いな、つって!

B:まぁアタシにもイジメられてた時期があったわ

A:いやお前女なのか、つって!見た目にだまされちゃいけない、つって!でもたかしはドア越しだからわからない、つって!

B:色々イジメにあったわ。背中にバカって書かれた壁紙貼られたり

A:いや張り紙じゃないのか、つって!壁を背中に貼られるって甲羅じゃないんだから、つって!
  その上さらに掛け軸かけられたりしましたよーとか言うのか、つって!

B:他にも、ブタ箱の靴を隠されたりとか

A:ブタ箱の時点でアウトだよ、つって!そっから下駄箱に隠されたら逆に昇格だよ、つって!むしろ出所祝い出すよ、つって!

B:皆小豆色の体操着なのに、アタシだけイモジャージだったり

A:違いドコなんだよ、つって!むしろジャージって横文字ついてるアンタの方がイケイケよ、つって!

B:給食の中に、キライなニンジンが入ってたり

A:イジメ関係ねーよ、つって!そこはもう己との戦いだよ、つって!
  どうでもいいけどニンジンキライのお子さんのために摩り下ろしてハンバーグに入れてます、ってよく聞くけど、
  意外とニンジンの風味が残ってるよね、つって!

B:洗濯されたブラジャーの中に画鋲入れられてたり

A:お前家族にもイジメられてんのか、つって!セタリー・ジョーンズか、つって!
  いやセタリー・ジョーンズが家族にイジメられてるのは私の妄想だけど、つって!

B:そんなアタシもイジメを乗り越えて、こうやって60年間生きてこれたの!

A:いやお前年上かよ、つって!ちょくちょく来るフェイント何なんだよ、って!

B:だからたかしくん、学校に行くべきじゃ

A:急に口調変えたな、つって!その無駄に高い適材適所ぶりいらねえよ、つって!

B:・・・なんじゃと、他にも行きたくない理由があるじゃと?

A:いやたかしも何でそんな見ず知らずのババアに赤裸々に語れるんだ、つって!
  私もその口調になれば心開いてくれるのかな、つって!じゃろーて、つって!

B:何々、クラスメイトの関沢さんが好き過ぎて、一緒に居るのが辛い、と

A:急に青春ぽい理由出てきたな、つって!でも辛いからといって引きこもるとか一種のヤンデレだよ、つって!

B:何事も、ウジウジしてたらイカンぜよ

A:お前土佐の出身かい、つって!
  たかし知らず知らずのうちに赤の他人のプロフィールを引き出してるよ、つって!
  いや、ババアが勝手に放出してるだけか、つって!

B:ワシも若い頃は大いに恋をしたもんじゃ・・・

A:あ、これ回想シーンに入るぞ、つって!どんな奴と付き合ってたとか微塵も興味ねえよ、つって!

B:ウメ子に、トメ子、花子や和子・・・

A:お前レズビアンかい、つって!こいつバナナの皮ようにスルスル素性が紐解かれていくな、つって!
  てか歴代彼女の名前に歴史が出すぎてるよ、つって!

B:他にも、ジェシカに・・・

A:外人も食ってたのかよ、つって!そんなところで団塊世代気質のアクティブさを垣間見るとは思っても無かったよ、つって!

B:どれも素晴らしい彼女じゃった。彼女達と付き合った日々は一生の宝物じゃ
  ただジェシカに関してはずっと何を喋ってるかわからんかった

A:じゃあ何で交際スタートさせたんだ、つって!英語知らないなら無理に手を出すな、つって!

B:あれでよく25年付き合えたもんじゃ

A:四半世紀も共にしたんかい、つって!なんか変に勇気貰ったよ、つって!

B:25年間、何を言ってるか、さっぱりじゃった。「あ、伊良部ー。あ、伊良部ー」ばかり言うとった

A:それ多分「アイラブユー」だよ、つって!これだけでも通じるかなって必死で伝えてたんだよ、つって!
  そういう意味ではジェシカすごい良い娘だよ、つって!

B:まぁ今は同性結婚が認める国で式を挙げて現在に至るんじゃが

A:いやゴールインしてたんかい、つって!何かもう駅前の喫茶店に呼んでずっとコイツの話を聞いて居たいよ、つって!

B:恋とは素晴らしい。お前も体験して欲しい。じゃから学校に行くように・・・何じゃ、まだ理由があるのか

A:お前どんだけ理由眠ってんだよ、つって!理由の在庫処分バーゲン実施中か、つって!
  もうこんな子に育てたのはどこのどいつだ、つって!あ、あたしだ、つって!

B:何々、一番の理由は、母親がつってつってうるさいと

A:やっぱりな
予選36位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
71 96 77 37 25 71
合計:377点

・いい感じにフェイクがくるので読んでいて楽しいです。
・オチは好き。そこまでつって!というか母親のセリフで笑いを取れていないのではないかと。

 読み手にツッコミを委ねるコントだと下手をしたら上滑るだけで終わりかねないから入口が重要なわけですが、その意味でこの導入は完璧。
 これだけでこの後どうなるんだろうって期待できるし、バカしかいないってことが伝わってネタにスッと入れます。

 で、ツッコミ不在になるからどう展開させるのかと思ったら母親をツッコミ兼ボケにして進めていくわけですが、このスタイルもまた見事。
 ボケ自体は「意外な属性」大喜利で言ったらベタでも、テンポのよさと母のウザさがグッと面白さを引き立てていてすごくよかったです。
 素性が明らかになるたび笑いと驚きがあるから、ツッコミの食いつきにも共感できて最後までキャラクターに引くことなく楽しめました。

 約50行とは思えない濃さではありますがやはり物足りなさが残ったのも事実で、狙いをシンプルに絞っているからこその面白さだとも思いますがもっと狙ってよかったのでは?

賛否両論あるだろうけど、僕はこれ好き。じわじわハマってきちゃった。
赤の他人の素性がどんどん明るみになっていく展開は素晴らしくくだらないんですが、
それに付随するボケもツッコミ(でいいのかな?)も如何せんパッとしませんでした。
女性だったとか、土佐の生まれとか、外国人と付き合ってるとか、
ほとんどそこでボケが完結してしまってるので、掘り下げが甘いものばかりです。
それらとは対照的に60歳設定は、急に口調を変えたり、恋愛遍歴を語る糸口になったり、
25年付き合えたというボケに発展したりと応用が幅広かったです。
他の設定もこれくらい広げると、単なる意外な事実止まりから脱却できます。

なんか無理をしてる感じが出てしまったように思いました。
本当につってつってうるさいって感じで終わったのがさみしい。

読み進めていくにつれ新しい世界が広がっていき、とてもおもしろかったです。
恋人のくだり、特にジェシカのあたりは個人的にお気に入りです。
オチにつながってくるとはいえ、「つって!」を多用するお母さんのキャラクターについていくのに若干疲れました……。
しかしバリエーション豊かにツッコミしまくっている点自体は、悪くなかったと思います。
1本のネタとしてもきれいにまとまっており、文章だからこそ映えるようなボケもあったりして良かったと思います。














H−4
エントリーNo.057
血華美人は愛の華

ネガ・ティブ・パフェ
翔太郎:いやぁ、綺麗な喫茶店ですね。こんな店があったなんて知りませんでしたよ。

みるく:……。

翔太郎:それじゃ打ち合わせの前に注文しちゃいましょうか。すいません店員さーん。かむひあー。

みるく:……。

キヨミ:失礼します。ご注文の方お決まりでしょうか?

翔太郎:えーっと、僕はチョコレートパフェにしよっかな。桜浦先生はどうします?

みるく:……私は、泥水でいいです……。

キヨミ: ! ! ?

翔太郎:わかりました。じゃあチョコレートパフェ1つと泥水で。

キヨミ:そんなメニュー無いです!当店衛生には気を配ってますんで!

みるく:……なら、チョコレートパフェのチョコレートを泥に変えたヤツで……。

キヨミ:そんな創作メニューありません!普通のチョコレートパフェじゃダメですか!?

みるく:……私なんかがチョコレートを食べたら、カカオに失礼です……。

キヨミ:どういうことですか!?別にカカオに礼儀もへったくれも無いでしょう!

みるく:……私なんかがチョコを食べると、チョコの評価が下がり、チョコが売れなくなり……。
    カカオの輸入量が減り、カカオ輸出国の経済が乱れ、国交が悪化し……。
    ……政治不信……世界大戦……人類死滅……剛力彩芽……!!(ブルブルブルブル)

キヨミ:何この負のスパイラル!何で最後に月9女優がしゃしゃり出た!?

みるく:嗚呼、恐ろしい、恐ろしい……剛力彩芽が恐ろしい……!!

キヨミ:もう剛力彩芽が恐怖の大王的存在になってる!
    ちょ、この人大丈夫ですか……?お祓いとか要りません……?

翔太郎:ああご心配なく。桜浦先生は小説家なんで、多少妄想癖があるんです。

キヨミ:もう妄想どころか創作都市伝説の領域でしたけど……作家さんなんですか……?

翔太郎:ハイ、『未亡人玲子〜イケナイ訪問販売員〜』でお馴染みの若手官能小説家、桜浦みるく先生です。

キヨミ:え、官能小説!?想定外のそのまた想定外がグイグイやってくる!!

翔太郎:結構売れたんですよ。玲子がモンスターに囲まれながら服を自ら脱ぐシーンなんて垂涎ものですよ。

キヨミ:ファンタジーなの!?訪問販売員とモンスターはどう絡むの!?超読みたい!!

みるく:わ、私の小説なんて買わない方がいいですよぉ……。
    私の小説を買ったことで貴女は周りに更に嫌われ……憎しみが憎しみを呼び……。

キヨミ:更にってなんですか。何故既に嫌われてる前提なんですか。

みるく:因縁勃発……地獄絵図……遺産問題……忽那汐里……!!(ブルブルブルブル)

キヨミ:何でちょいちょい若手女優に怯えるんですか!?
    え、えっと、この方が小説家で貴方が編集者ってことは、今から打ち合わせですか……?

翔太郎:はい、そんなワケで割と大声でエロい話をしますがお気になさらず。

キヨミ:気にならない気がしません!
    打ち合わせは別にいいんですが、他のお客様もいますし、なるべく小声で……。

みるく:小声なら任せてください……私が人に誇れる点は、小声と官能描写くらいですから……。

キヨミ:誇れる点としては極小な気がしますけど……。

翔太郎:ちなみに僕の誇れる点は鼻毛を無痛で抜けることです。

キヨミ:それは完全に恥ずべき点です!じゃ、じゃあそろそろオーダー通しますね……。

翔太郎:はい、チョコレートパフェとドロレートパフェで。

キヨミ:だから泥は出せないんですよ!衛生面と倫理観に問題がありまして!

みるく:……じゃあ私は水だけでいいです……もう水と空気しか口に入れません……。

キヨミ:死にますよ!?じゃ、じゃあチョコレートパフェがお1つですね……。

みるく:はい……すいません、これ以上私と話していたら貴女殺されちゃいます……!!

キヨミ:脳内でどんな妄想出来上がってるんですか!?しょ、少々お待ちください……!!(サッ)

みるく:……またやっちゃった……すいません音無さん、また妄想が止まらなくなってしまって……。

翔太郎:止まりませんでしたねー。あの店員さん、恐らく今夜の夢に邪悪な剛力彩芽が出ますねー。

みるく:……音無さん、いつもいつも迷惑かけてすいません……。
    このネガティブと妄想癖と歯槽膿漏は治したいんですがどうにも……。

翔太郎:桜浦先生、妄想癖は小説家にとってはある意味才能ですよ。桜浦先生の武器だと思っています。

みるく:音無さん……じゃあ、また音無さんが瓶底メガネかけた痴女に追い回されて死ぬ妄想とかしてもいいんですか……!

翔太郎:よくは無いんでね、とりあえずネガティブは治しましょう。あと歯医者に行きましょう。

みるく:……歯医者さんに行ったら、妄想癖が治りますか……?

翔太郎:歯槽膿漏が治ります。歯茎から血が出なくなります。

みるく:で、でも歯医者さんになんて行ったら、歯槽膿漏どころかちっちゃい虫歯も全部治してもらえて……。
    私の歯を治したことを歯科医師会に追及され、その歯医者さんは歯科医師会を追放され、私を憎み……。
    ……殺傷沙汰……混沌社会……世界恐慌……マルシア……!!(ブルブルブルブル)

翔太郎:せめて漢字四文字若手女優というルールは遵守しましょうよ。

キヨミ:……凄い会話してる……。(チラッ)

翔太郎:とりあえず打ち合わせをしましょう。次回作の構想が出来たと聞きましたが。

みるく:は、はい……今回は夫を亡くした女性の、罪悪感と羞恥の果ての恋愛をテーマにしたいと……。

キヨミ:むしろ『未亡人玲子』にそのテーマ無かったんだ……。

翔太郎:なるほど……簡単なあらすじ聞かせて頂ければ。

みるく:は、はい……西暦30XX年、人類は汚染され尽くした地球を捨て、月にコロニーを作り移住していた……。

キヨミ:SF!?官能小説にそんな中学生みたいな舞台設定いらなくない!?

みるく:人々は欲望を剥き出しにして地球に群がり、そのたわわに実った豊富な資源を力任せに蹂躙した……。

キヨミ:なんかエロい!環境破壊が官能的に表現されている!

みるく:人類の新たな居住区となった月、その一角のとある団地に住む未亡人……。

キヨミ:団地!?月面に団地!?

みるく:2年前に夫を亡くした彼女の元に、夫の元同僚と名乗るスペースレンジャーが現れる……。
    その出逢いこそが、未亡人・ネオ玲子の罪悪感と恥辱、そして快感に満ちた日々の始まりだった……。

キヨミ:絶対宇宙要素要らないよ!!どの話を主軸に捉えていいのかわからない!!

みるく:レンジャーはネオ玲子のたわわな双球をたわわと掴み、玲子は「たわわ」と喘いだ……。

キヨミ:たわわの使い方合ってんの!?

みるく:「こんな感じで如何でしょうか」
    みるくはその艶めいた唇を震わせ、息も絶え絶えに音無に尋ねた。

キヨミ:自分の発言にまで官能描写使わなくてもいいんじゃないかな!?

翔太郎:いいですねぇ、やっと打ち合わせらしくなってきましたねぇ。

キヨミ:絶対違う!官能小説の打ち合わせの定石は知らないけど明らかにこれは異常だ!

翔太郎:……と、音無は眼鏡を直し、情欲に掻き立てられた瞳を隠して言った。

みるく:伝染した!もうあの区画だけ空気が異常だよ!
    うわぁ、やだなぁ……あのテーブルにパフェ届けたくないなぁ……。

翔太郎:「とりあえず最初の〆切はこの日でいいですか?」
    音無は身を掻き毟られるような興奮を抑えながら告げた。

みるく:「はい、大丈夫です」
    みるくはそのたわわな瞳をたわわな音無に向けて、たわわと答えた。

キヨミ:行きたくねえ……たわわの使い方もイマイチわかんないし……。
    (サッ)し、失礼します……お待たせしました、チョコレートパフェでございます……。

みるく:と、白い制服に身をくるんだウェイトレスは艶めかしい肢体を揺らして音無の前に現れた……。

キヨミ:案の定巻き込まれた!私を即興官能小説の登場人物にしないでください!

みるく:たわわとした豊満な双球を持つウェイトレスは、その潤った舌を覗かせてみるくを諌めた。
    それが基となり、この喫茶店の評判は下がり、町自体の景気が悪化し……。
    職業消失……就職困難……年金問題……道端ジェシカ・カレン・アンジェリカ……!!

キヨミ:エロからネガティブに移行した!ご、ごゆっくりどうぞ……。

翔太郎:どーもー……いやぁ、しかし桜浦先生は小説の話となると性格が急変しますよねぇ……。
    あの積極性がもうちょっと素の性格に出ればいいんですけど……。

みるく:ム、ムリですよぉ……官能の世界に浸るしかネガティブを抑える手段知りませんもの……。

翔太郎:それにしても美味しそうなチョコレートっすね。桜浦先生頼まなくて良かったんですか?(ぱくっ)

みるく:いいんです……私がチョコレート食べたら……カカオが剛力彩芽……!!(ブルブル)

翔太郎:………。

みるく:……音無さん……?す、すいません、私の口臭で絶句しましたか……!?
    すいません、もうブレスケアしか口に入れません……!!

翔太郎:………う………。

    美  っ  味  ぇ  ぇ  ぇ  ぇ  ぇ  っ  !  !  !

みるく:はひぇっ!?

キヨミ:ちょっ、大声勘弁してくださいって!ほら他のお客様が戦慄してる!(サッ)

翔太郎:ちょっ、このパフェ超美味いっすね!?
    こんな美味いパフェ初めてっすよ、俺がクララなら飛んでますよ!?

みるく:……立つどころじゃなく……!?

キヨミ:ああ、こちらのパフェは当店の看板メニューでして、先日アド街ック天国でも紹介されたんです。


翔太郎:マジっすか、道理で!あ、「アド街見ました」!

キヨミ:嘘はダメです。嘘つきにはサービス出来ません。

みるく:……。(ごくり)

キヨミ:あと、先日訪れた彦磨呂さんにも『味のシャイニングウィザードや〜!』と褒めて頂いたんです。

翔太郎:マジっすか!あ、「彦磨呂見ました」!

キヨミ:それはへぇとしか言えませんよ!彦磨呂さん見た人限定サービスとかありませんよ!

みるく:………!!(だらぁり)

翔太郎:もうこんな美味いの僕だけじゃ勿体無い!桜浦先生もどうぞご賞味あれ!

みるく:はひぇっ!?ダ、ダメですよぉ、私がチョコを食べたら剛力彩芽が世界を滅ぼします……!!

キヨミ:もう風が吹けば桶屋が儲かるどころの話じゃありませんね!

翔太郎:いいからいいから!こんな美味しいパフェ食べない方が剛力彩芽に失礼ですよ!

キヨミ:剛力彩芽はハナから関与してないんですけどね。彼女は今頃どっかで可愛く頷いてます。

みるく:……じゃ、じゃあ、一口だけ……ごめんなさい、カカオ輸出国のマッチョの方々……!!

キヨミ:誰限定で謝ってんですか。マッチョは今頃陽気にボサノバしてます。

みるく:……瞳を罪悪感で潤ませ、みるくは口にその白い物体を含んだ……!!(ぱくっ)

キヨミ:ウチの商品エロくしないでください!

みるく:………。

翔太郎:……どうですか……?

みるく:………ま………。

    マ  ぁ  ベ  ラ  ぁ  ぁ  ス  っ  !  !  !

キヨミ:うるせっ!!

翔太郎:うぁお!桜浦先生の大声初めて聞いた!これは文壇が揺れるぜ!

キヨミ:まず静かにしてくれません!?他のお客様涙目です!

みるく:こ、こんな美味しいパフェ食べたら……私のテンション上がって……!!
    店の売上も上がり、景気も良くなり、戦争もなくなり……!!
    景気回復……交通安全……世界平和……宮崎美子……!!(ニコニコニコニコ)

翔太郎:妄想がポジティブになった!そして美少女が熟女になった!

キヨミ:怖いよー……騒ぎを聞きつけた店長が修羅のような顔で見てるよー……また嫌われるよー……。

みるく:「音無さん、私ここのパフェ食べればポジティブになれそうです!」
    と、みるくは希望に瞳を煌めかせてたわわに告げた!

翔太郎:「よし、今度から打ち合わせは必ずここでやりましょう!」
    と、音無は全身をほとばしる興奮を露わにしながらたわわに叫んだ!

キヨミ:ええー……?

みるく:「よし、それじゃ打ち合わせを再開しましょう!夜明けまでやりましょう!」
     と、たわわみるくはたわわなたわわをたわわたわわとたわわした!(ニコニコ)

翔太郎:「たわわたわわ、たわわたわわたわわたわわたわわ!」
     たわわ、たわわたわわわたったたわわわたわわわわ!!(ニコニコ)

キヨミ:……「勘弁してください……」
    と、キヨミは苦悶に満ちた表情を浮かべながら、1人たわわに呟いた……。
予選7位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
75 90 85 62 86 82
合計:480点

○そして美少女が熟女になった!
・ポジティブに変わるところめちゃめちゃおもしろいです。あとネタの入りがすごく好きです。
・みるくの書いている官能小説の話のところは、“たわわ”以外のボケがあまり入ってきませんでした。

 メインだけれどなかなか自己主張しないみるくさん。大声でかき回すけれどあくまでもサポート翔太郎さん。戸惑いつつも的確にツッコんで話を動かすキヨミさん。
 三人のバランスもさることながら、ネガティブとエロというキャラクター設定に沿ったボケを引っ張りつつストーリーを進めて最後にまとめている構成の上手さが印象的。
 ボケをただ並べるだけでなく徐々に大きくしたりズラしたりして変化をつけているし、どちらかのキャラクターに偏ることもなくバランスよく繰り出すから飽きさせない。
 今後、正しいボケの重ね方と飛ばし方を勉強したい人がいたらこのネタを薦めることにします。
 「官能」からの連想で引っ張ってきた「たわわ」を崩して行って最終的に

>翔太郎:「たわわたわわ、たわわたわわたわわたわわたわわ!」
>     たわわ、たわわたわわわたったたわわわたわわわわ!!(ニコニコ)

 になるあたり、そしてこれをオチ直前に配置するあたり腹立つぐらい正しいし上手い。
 ただ、上手すぎてせっかく爆発するポイントなのに「バカで面白い」より「手堅さへの関心」が先に来てしまうのが惜しいです。
 なので、一個所でいいから流れとまったく関係ないバカバカしいボケなりフレーズなり、そういった隙というか割り切れない余剰があればと思いました。
 それと、歯槽膿漏なのにパフェ食べて大丈夫なの? ってのは気になりました。伏線に使えそうなだけにちょっとスッキリしなかったです。

面白かったですよ。しっかりしてんなあ相変わらず。
キャラクターの描写が上手いなぁ…………ネガティブ思考の女性官能小説家っていう奇抜な設定にセリフが負けてない。
そしてキャラクターを作りながらも女優・タレントの名前や無駄な官能的表現でしっかりボケてくる。
みるくさんが他2人を食っちゃうくらいに強烈な存在になってます。
と、表現力は流石といったところなんですが、爆発力が全くありませんでした。
パフェ食べたリアクションと、たわわ乱発がどちらも不発だったことが原因でしょうか。
後半のボケはノリや勢いで押してる要素が強かったんですよね。
宮崎美子やアド街など一捻りあるボケも見られたんですが、
それではカバーできなかったくらいに竜頭蛇尾な展開になってしまいました。

たわわってフレーズに毒されました。後半の畳みかけもお見事。
是非とも官能小説読みたいです。
個人的にちょっと小峠さんリスペクトがあったのかなと。

設定の活かし方もうまく、おもしろいネタだったと思います。
ボケにもしっかりと重みがあって、楽しめました。
序盤に「更にってなんですか。何故既に嫌われてる前提なんですか。」という台詞があったかと思うと終盤に「怖いよー……騒ぎを聞きつけた店長が修羅のような顔で見てるよー……また嫌われるよー……。」という台詞があり、細かな部分ではありますがおかしさを感じました。
たぶんですけれど、「伝染した!もうあの区画だけ空気が異常だよ!」という台詞はみるくさんのではなく、キヨミさんの台詞ではないかと……。
「アド街見ました」と彦麿呂の併せ技はおもしろかったです。














H−5
エントリーNo.005
お上品劇団

おふざけ〜他愛もない話
三須:どーも、皆のアイドル三須です

松野:知らねぇ。誰だよお前

三須:少し前の話なんですけど、高校野球のマネージャーにスポットを当てた作品が大ヒットしたのをご存知?

松野:はいはい、知ってますよ。話題になりましたものね

三須:もしも高校野球のマネージャーがブスだったら

松野:俺の知ってる奴と違ったわ!

三須:いわゆる「もしブス」ですね

松野:違いますって。そんなタイトルじゃヒットしないって

三須:主演が剛力彩芽さんでしたっけ?

松野:やめとけよ

三須:今、何故だか売れてますからねー! 可愛いし、この作品のイメージにもピッタリだ!

松野:消されるぞ! 大きな圧力で消されるぞ

三須:ちなみに「もしブス」の内容ってご存知?

松野:そのタイトルだったらわからないです

三須:じゃあ教えてあげましょう。舞台はゴールドウルトラリムーブキンタマ学園の野球部です

松野:略してゴウリキ学園にするのやめろよ! それにキンタマて!

三須:ゴウリキ野球部はとても弱くて毎回1回戦敗退なの。それでマネージャーはこう思うわけ

   「誰か、あたしの処女を奪ってくれないかな」と

松野:野球部関係ないじゃん! 何その思春期丸出しの淫乱マネージャーは!

三須:マネージャーはそこで気がつくんだ

   「野球部が強くなれば、部費がたくさん入るからそれを横領すれば金で男を買えるのでは……?」

松野:ぶっちぎりでゲスじゃねぇか! 性格がドブスだな!

三須:こうしてこのマネージャーは野球部を強くする方法を考え始めるんだ

松野:最低な動機だな! 高校生らしい爽やかさが皆無だわ!

三須:そんなマネージャーも実はチームのエースに片思いをしているのです

松野:おいおい、急に青春だな

三須:マネージャーはエースの股間の大きさに一目惚れ

松野:どこに惚れてるんだよ! 淫乱過ぎるわ!

三須:エースに積極的にアプローチしていくマネージャー。最初はそんなマネージャーを鬱陶しく思っていたエースにも心境の変化が

松野:王道だね。ラブコメの王道パターン

三須:最初は「うぜーな、このブス」だったのが「地獄に落ちねーかな、このブス」に変化しました

松野:よりマイナス方向に変化してるじゃねぇか! どんなアプローチの仕方をしたんだよ!

三須:エースのチンコの大きさに見合うように、パンツに野球ボールを2個縫い付けたり

松野:キンタマを補正するなよ! そりゃ、エースの感情もマイナスに行くわ!

三須:しかしこの二人はやがてカップルに

松野:なんでだよ! どこにエースが惹かれる要素が存在した!?

三須:よくよく見ればマネージャーの輪郭がファーストベースにソックリだったんだよ

松野:真四角かよ! せめてホームベース顔にしてやれよ!

三須:で、最終的にはこの二人を巻き込んで世界大戦が勃発するんですけどね

松野:収拾つかないからって風呂敷を広げすぎるなよ! 

三須:オスカー対その他の国民ですね。オスカー所属の女優は可愛いか可愛くないかの意見対立によって引き起こされました

松野:友達の家で勝手に議論でもしてろや!

三須:あと、兄弟が小さい頃に宇宙飛行士になろうと約束して宇宙飛行士になる作品も大ヒットしたじゃないですか

松野:はいはい。こちらも知っていますよ

三須:「宇宙規模のブス」

松野:もはや原形留めてねーよ! ただのエグいブス女しか出てきてねぇじゃねぇか!

三須:主演は剛力彩芽さんでしたよね?

松野:オレはこの舞台が終わったら姿を消すからな! 責任はお前が取れよ!

三須:ちなみに「宇宙ブス」の内容ってご存知?

松野:知りたくないわ!

三須:まぁ、教えますよ。主演のブスには夢があるんだ

  「NASUに入って宇宙飛行士になりたい」という夢がね

松野:完全に野菜ですけどね

三須:人類初の宇宙に降り立つことを目標にブスは日々努力に励んだ

松野:ちょっと待ってよ。今までにたくさんの人が宇宙に行ってるじゃないかよ

三須:いや、ナスに乗って宇宙に行ったら、だよ!

松野:大気圏で燃え尽きてほしいですけどね

三須:「人類初のナスに乗って宇宙へ行った美人飛行士……か。グヘヘヘヘヘ」

   ブスは今日もこんな寝言を授業中に言っています

松野:気持ち悪っ! 自分のことを可愛いって思ってるブスってドン引きだわ!

   ……あっ、今のは剛力彩芽さんのことを言ったわけじゃないですからね!

三須:ちなみに主人公のブスは学校でも評判の自私共に認める美人である

松野:自分だけじゃねーか! 他人が一切認めてねーよ!

三須:しかしそんなブスも宇宙飛行士になるための大きな壁にぶち当たることとなる

松野:どうせくだらないことだろ? 乗り物酔いがするからロケットに乗れないとか

三須:ブスは……処女だったのだ……!

松野:宇宙飛行士関係ねーよ!! いいじゃねぇか! 処女でも!

三須:おっぱいはロケット型なのに処女だったのだ……!

松野:ロケット型は悪くない! ロケット型は悪くないぞー!

三須:それでブスはモテるために野球部のマネージャーになるんだ

松野:もしブスじゃねーか! まさか繋がるとは思わなかったわ!

三須:つまり宇宙ブスはプロローグに過ぎないんですよ。第2章がもしブスで第3章が21世紀ブス少女っていうタイトル

松野:ブスブス言い過ぎてゲシュタルト崩壊してきたわ!

三須:すべての作品で主演を演じてくれた剛力彩芽さんにはブスデミー賞のタイトルが贈られるそうですよ

松野:裁判が起きたら完敗だからな。いつでも腹を切れるように準備しておけよ!

三須:そう言えば剛力彩芽さんは来年のブスリンピックに日本代表で選ばれてましたよね?

松野:オレはここで断言させてもらう! 剛力彩芽さん可愛いと思うよ!! 月9のドラマも面白かったよ!

三須:何の種目でしたっけ? アーチャリー? チンクロ? マホカンタ?

松野:一つも合ってる名称が無いわ! 最後に至ってはただの呪文だからね!

三須:あぁ、思い出しました。ブーススケートでした

松野:アイススケートみたく言われても! 

三須:普通のアイススケートはスケート靴を履いて滑るんですけどブーススケートは顔から滑るんですよ

松野:とんでもねぇゲテモノ競技だな! 中国雑技団かよ!

三須:で、顔が凍傷になって更にブスになってしまうという

松野:負の連鎖かよ!

三須:ちなみに靴はNASUを履いています

松野:ナス関係ない! ナスも大気圏まで飛ばされたり靴にされたり大変だな!

三須:剛力彩芽さんには頑張ってもらいたいですね

松野:剛力彩芽さんさん、選手に選ばれてねぇよ! 他の誰かだ! いや、他の誰かも選ばれてねぇよ!!

三須:最後に一つだけ言いたい!

松野:……なんだよ?

三須:剛力彩芽さん、僕と結婚を前提にSEXさせてください!

松野:死ねっ!

予選71位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
36 66 49 44 57 34
合計:286点

○NASU
・「剛力彩芽」「ブス」の使い方が安易で嫌な感じを受けました。素材自体の問題もありますけれど。

 ゲスとDisしかないのにボケや構成はしっかりしているあたりベテランの性というか業というか……。
 「もしブス」を丸投げしたときは「せめて話がオチてから次のもの出してくれないと……」と苦り切ったので、
 「宇宙ブス」と繋がって第三章もあると明かされて唸りました。マイナスすらも伏線として使ってくるとは……って考えすぎ?

 ただ、さすがに後半はDisが多すぎてうんざりしました。
 そもそも剛力彩芽っていう題材が批判こみのいじりをするのに安直すぎるし、ひたすら「ブス」「ブス」言い続けるのもやり口が子供っぽいというか、
 元が可愛くない人だとしても、勝手に醜く描いてそれを醜い醜いって言うのはマッチポンプすぎるというか……。僕も別に好きではないけれどあまりいい気はしませんでした。
 そして、ブスリンピックが流れと関係なくてとってつけたようなのも……。

おいいい加減にしろよ謝れクズ(笑)
偶然なんでしょうけど、ネタ順にゆーたさんの悪意を感じますねえ…w
コンビ名詐欺はさておき、清々しいほどのド下ネタスタートは度肝を抜かれました。
男を買う為に野球部を強くするとかもうきっかけが不純で腹黒くてワクワクします。
出来れば一本丸々の長尺でこのくだりだけを読みたいくらいです。
ただなぁ…実在人物を槍玉に挙げてブス連呼ってのは冗談とはいえヒキました。
そもそもの問題として、「剛力彩芽=ブス」というイメージを読み手がどれだけ抱いてるかがこのネタの評価を分かつ所です。
私見になりますが、彼女の場合、容姿よりもインパクト充分な名前や事務所のゴリ押しがネタにされてると思うんですよねえ…。
客観的な意見としては、ブスを安直にボケに使い過ぎかなと。
なんでもかんでもブスに置き換えればいいってもんではないですし、もしブス以降に関しては掘り下げも甘かったです。
ブスはあくまで話の触りやフリに留めて、
そこから先は別の言葉を使ったらボケのバリエーションが増え、展開もぐっと掘り下げられると思います。

いや剛力彩芽かぶるんかいって芸能人かぶってしまうのはけうけげんさんの宿命なのか・・・
まぁそれは置いといて、宇宙規模のブスは完全に不意打ちでやられました。
その流れからのNASUもずるい。
んですがそこだけ終わってしまったのが非常に残念でした。

剛力彩芽さんをいじくり倒していますねえ。
ボケの大半が、下品か失礼なものばかりで、正直あまり気分よくは読めなかったです。
ブス関係のボケにややストレート過ぎるものが多く、意外性が感じられませんでした。
“ブスの剛力彩芽”に頼りすぎなネタだったため、これがハマらないと全体のほとんどが楽しめない感じになってしまっていたと思います。
ナスの扱いも、“剛力彩芽”に相当するインパクトは無く、なんだか中途半端になってしまっていたように感じました。














H−6
エントリーNo.072
茨木からの刺客

漫才:強盗
土屋:どうも茨木からの刺客です。

土方:茨木からの刺客、略して「イカの塩辛」です。

土屋:土方さん、突然なんだけど強盗ってかっこいいと思わない?

土方:かっこいいよな。小さい頃は強盗になりたいと憧れたもんだよ。

土屋:やっぱそうだよな!俺なんか未だに諦めきれなくて、今も強盗になるチャンス覗ってるんだけどなかなか難しくてさ。

土方:じゃあここで練習させてやるよ。

土屋:いいの!?

土方:相方が強盗になりたいって言うなら、立派な強盗になれるように協力するのは当然のことだろ!

土屋:ありがとう土方さん!じゃあ何強盗にしようかな。

土方:初心者な訳だし、まずは駄菓子屋辺りから行くのが無難だろうな。
   じゃあ見といてやるからやってみろよ。

土屋:駄菓子屋強盗だ!手を上げてその場を動くな!この紋処が目に入らぬか!
   よし、じゃあこの鞄に入るだけのうまい棒を詰めろ!

土方:全然ダメじゃねえか!何故水戸黄門風に強盗やった!?何故うまい棒を要求した!?
   もう俺が見本するから。

土屋:駄菓子屋のおばあちゃんの世代的に効果的だと思ったんだけどダメか。

土方:駄菓子屋強盗だ!手を上げてその場を動くな!ちょっとでも動いたらこの蟻5匹をこの駄菓子屋内に開放するぞ!?

土屋:なるほど!蟻という手があったか!確かに駄菓子の天敵の蟻を、しかも5匹も解放するなんて言われたら従わざるを得ないな!

土方:よし、じゃあこの鞄に入るだけのマルカワのフーセンガムを詰めろ!

土屋:土方さん、うまい棒の方が安くて大きいからガムよりうまい棒の方が得じゃない?
   小さくて密度の高いガムを鞄いっぱいに詰めるより、大きくて密度の低いうまい棒を鞄いっぱいに詰めた方が多く入るような気がするけど。

土方:いや、よく考えろよ!?うまい棒よりもガムの方が・・・当たり付きで絶対楽しいだろ!

土屋:駄菓子の醍醐味だ!忘れてた!

土方:まあうまい棒の方が大量に鞄に入るのは確かにそうなんだけどな。
   駄菓子屋強盗は俺がやったのでいいとして、次は学校辺り行ってみようか。

土屋:学校強盗だ!手を上げてその場を動くな!ちょっとでも動いたら黒板ひっかくぞ!?
   よし、じゃあこの鞄に入るだけのリコーダーを入れろ!唾を取る棒もだ!

土方:ただの変態じゃねえか!
   あと学校なのに手を上げさせてどうするんだよ!?

土屋:あ、皆発表し出しちゃうか。

土方:俺がやるから見てろ!
   学校強盗だ!皆目を閉じて顔を伏せろ!ちょっとでも目を開けたりしたら顔面にガムを吐くぞ!

土屋:おおっ!マルカワのフーセンガムは武器として使ってもいいのか!

土方:じゃあ、他人のリコーダーを舐めたことがあるやつ、ゆっくりと手を上げろ!よし、下していいぞ!

土屋:弱みを盗む訳か!

土方:この秘密さえあればいくらでも金は巻き上げられる。

土屋:みんな目を閉じて伏せてるからその間にリコーダーも盗めるな!

土方:じゃあ次はレベルを上げて遊園地だ。

土屋:遊園地強盗だ!ジェットコースターに乗ってその場を動くな!ちょっとでも動いたらスタートさせてスリルを味あわせるぞ!?
   よし、じゃあこの鞄に入るだけの風船を詰めろ!もちろん膨らませたやつだ!

土方:いや、風船盗るってどういう神経してんだよ!?さすがに鞄いっぱいに風船入れたら飛んでっちゃうぞ!?
   欲しいのはやまやまだけど飛んでっちゃうからダメだろ!

土屋:そっか・・・

土方:また俺がやるから見てろ!
   遊園地強盗だ!手を上げてその場を動くな!ちょっとでも動いたらこの小学校から盗ってきたリコーダーで唾飛ばすぞ!?
   しかも生徒じゃなくて音楽のおじさんの先生が使ってたっぽいこの年季の入ったリコーダーでだ!
   おそらくリコーダーのことをリコーダーと呼んでなかった世代が使っていたと思われるこのリコーダーでだ!

土屋:こんなのくらったらもう生きる希望なくなっちゃうな!

土方:さらにはジェットコースターでエーデルワイスを吹きながら乗って、怖いはずの空気を愉快な感じにしてしまうぞ!?

土屋:最悪だ!思いっきり叫ぼうとしてた人は叫びどころを失って大声で歌っちゃいそうだし、もう全然楽しめなくなっちゃうな!

土方:よし、じゃあこの遊園地にあるアトラクションをこの鞄に入るだけ詰めろ!

土屋:アトラクションそのものを取るという手があったか!

土方:ただ注意点としては、アトラクションはでかくて普通のバッグだと入りきらない可能性があるから、旅行用のバッグを持っていっとくことだな。

土屋:事前の準備がしっかりしてるなー!もう失敗する要素が見つからない!

土方:じゃあ最後は警察署強盗だな。

土屋:ここまでの傾向を見るに、さっき手に入れたもの使えばいいんだな、よし。
   警察署強盗だ!手を上げてその場を動くな!ちょっとでも動いたらゴーカートで突っ込むぞ!?
   よし、じゃあ速やかに無くなった俺の自転車を探せ!

土方:何やってんだよ!?まず自転車が無くなったってのは、お前が愛情持って自転車に乗ってなかったから逃げちゃったんじゃねえのか!?
   だいたい相手銃持ってんだぞ!?ゴーカートで轢けばそりゃあ威力絶大だけどその前に撃たれるからな!?

土屋:確かにな。

土方:またまた俺が見本やってやるから見てろよ!
   警察強盗だ!おっと、下手に俺に攻撃すると俺の持ってる風船が激音を立てて爆発するぞ?

土屋:いつの間に風船手に入れてたの!?まあしかし風船の破裂の衝撃を考えると相手は怖くて撃てないな!

土方:コーラ味の風船が爆発するぞ?

土屋:マルカワのフーセンガムだったのか!爆発して口の周りにガムが付いてベタベタになるのを申し訳なく思っちゃって余計撃ちづらいな!

土方:よし、じゃあこの俺に掛けられるだけの手錠をかけろ!グズグズするんじゃねえ!こっちには小学生の人質が28人もいるんだぞ!?

土屋:人質取ってたっけ!?

土方:しかも人質に取ってるのは体ではなく精神だ!

土屋:あ!さっき弱み握った子たちか!

土方:俺がそいつらの弱みをバラせばそいつらは社会的に死ぬことになるだろうな!
   異性もしくは同性のリコーダーを舐めた人間として、周りから一生羨ましがられながら生きなきゃならなくなっちまうだろうなぁ!!

土屋:まさかここまで計算して強盗を重ねてきたなんて、土方さん頭良すぎる!!

土方:じゃあ俺の言うことを聞いてもらおうか。
   ・・・さあ、俺を投獄しろ!

土屋:おおっ!

土方:・・・これにて警察署強盗大成功だ。

土屋:すごい!やっぱり今まで数多の強盗がそこへ行ったように、強盗として目指すべき場所はそこなんだな!

土方:見事牢に入ることができれば、功績に応じて数年間の安定した生活を得ることができる。

土屋:うおーっ!やる気が出てきたぞ!
   とりあえず今日の帰りに手始めに自販機強盗でもやってみるよ!

土方:いや、自販機は意思が固くて何にも同じねえから最上級レベルだよ!
   お前何にも分かってねえじゃねえか!もうやめ!

二人:どうもありがとうございました。
予選27位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
53 75 64 87 90 58
合計:427点

・うーんハマらなかった…。
・「何言ってるんだこいつら」っていう感想が、今回はネガティブに出てきて終わってしまった。だからどうしろとも指摘しづらいので申し訳ないのですが。

 不条理なボケもさることながら、論点のズレたツッコミと前のボケを上手く繋げていく構成が面白かったです。
 「皆発表しちゃう」、「愛情もって乗らなかったから逃げた」、オチ手前のズレっぷりは特に好きです。
 ただ、こういう構成だってわかった後の捻りがないから今一つ盛り上がりに欠けてしまったのが残念です。
 終盤に「人質を取った」→「精神的」、「風船は取っていなかったんじゃ?」→「風船ガムだった」って裏切りはあるものの、
 後者の方はキーワードが露骨で読めやてしまうのでもう一個さらに捻ったボケを用意してあれば……。

なかなかいい感じの不条理さ。最後の方で「おっ」ってなった。こういうスタイルじゃ難しいけど、あとは盛り上がりがあればね…
うわーーーこの設定書いてみたかったんですよ!
ボケが犯罪の練習したいって言い出して相方がすんなり受け入れるパターンのネタ!
でもこのネタ越えられそうにないのでしばらく寝かせることにします。
「掛けられるだけの手錠をかけろ!」は今までのボケも、警察署という舞台も両方活きた今大会屈指のボケだと思います。
警察署での風船からのフーセンガムの流れはあまりにバレバレだったことと、
遊園地での脅し文句や奪うものに無理が感じられたことが悔やまれますが、十分面白かったです。

MM-1の時の感想ではかなり酷評してましたが、
今では大分笑わされてるのが書き手として非常に悔しいです。
それぐらいこのズレ漫才を自分たちのものにしてるなぁと感じました。

めちゃくちゃなやり取りながらも、ところどころで上手さを感じさせる、小憎たらしい漫才でした。
ひとつ前のくだりに登場していた要素を、うまく次の強盗にも絡ませることが出来ていたと思います。
しかしただ単にひとつ前のくだりの要素を使っているだけで、化学反応的におもしろさが増幅されるようなことがあまり無かったのが残念です。
しかしながら、世界観が独特すぎて、ついていきにくさを感じたのも事実です。
「コーラ味の風船が爆発するぞ?」←口でガムを膨らませているとするなら、どうやってしゃべってるんでしょうかね……。














H−7
エントリーNo.006
ミッキーパンプキン

コント〜女子高校生の日常(誕生日編)
 咲:陽子、誕生日おめでとー!

リカ:おめでとー

陽子:わぁ! ありがとう! 私の為に誕生日パーティーをしてくれて! 本当に嬉しいー♪

 咲:何言ってるのよ! 親友じゃない。さぁ、プレゼントがあるのよ。受け取って!

陽子:プレゼントまでー! ありがとう! 一生大切にするね! で、プレゼントって何なのかしら?

リカ:陽子、韓流アイドル好きだったわよね……?

陽子:えー!? プレゼントって韓流アイドル系なの!? 嬉しいー! 超新星!? BIG BANG!? 東方神起!?

 咲:ジャジャーン! ペ・ヨンジュンのサイン入り色紙でーす!

陽子:……お、おぉ……

 咲:嬉しい!? 嬉しいでしょ! だって陽子韓流アイドル好きだもんねー!

リカ:苦労したかいがあった……。日本で大人気のペのサイン入り色紙なんてなかなか手に入らないものね

陽子:……今時ヨン様って……近所のおばちゃんすら最近は気にかけないんじゃ……

 咲:あれ? どうしたの? なんかあまり嬉しそうじゃないわね?

陽子:い、いやいや! そんなことないわよ! ありがとー……

リカ:咲。嬉しくないわけ無いでしょ。だってあのペのサイン色紙よ。プレミアものよ

 咲:そうだよねー! 良かったー!

陽子:あ、あの……プレゼントってこれだけ……?

 咲:いやだなー陽子! 欲しがりなんだから! ふふふ……そんな訳ないでしょ! もう一つ用意しているわよ!

陽子:そ、そうだよねー! もーう! 咲ったら人が悪いんだからー!

 咲:はい! ペ・ヨンジュンのテレホンカードでーす!

陽子:げふん……グレード下がってる……

リカ:苦労したかいがあった……。日本で大人気のペのテレホンカードなんてなかなか手に入らないものね

陽子:この前、地元の駅のリサイクルショップで売られてるの見たわ

 咲:来週、韓国でペ・ヨンジュンのデイナーショーもあるみたいだけど、予約しちゃう!?

陽子:……ノーサンキューで

リカ:どうして? 日本で大人気のペのディナーショーなんてなかなか行けないわよ?

陽子:さっきからぺぺぺぺうるさいわね! ヨン様のことをペって呼ぶ人なかなかいないわよ!

 咲:ど、どうしたの!? いきなり怒り出して……!?

陽子:気持ちは嬉しいけど! この際だからはっきり言わせて貰うわね! 今時ヨン様グッズなんておばちゃんでも喜ばないわよ!

 咲:え? え? だって陽子、韓流アイドルが好きだって……

陽子:そりゃ、10代や20代のピチピチしたカッコイイ人は大好きよ! アンタらヨン様がいくつなのか知ってる!?

   40歳よ! 40歳! マツコデラックスと同い年なのよ!?

リカ:いいじゃない。デラックスかっこいいじゃない

陽子:せめてマツコって呼んでよ! マツコのことを可愛いって言う人はたまにいるけどカッコイイって評する人間初めてだわ!

 咲:ご、ごめんね……良かれと思ってプレゼントしたんだけど……気に食わないよね……本当にごめんね

陽子:はっ……せっかく親友が私の為にプレゼントを選んでくれたのに私は何て事を……最低だわ私……

リカ:やっぱり嵐のミヤの方が良かったのかしら……

陽子:せめてニノって呼んで! 二宮くんのことミヤって呼ぶ人いないからね!

   ……二人ともごめんね。本当は私、ヨン様大好きなんだ! だからこのプレゼント最高に嬉しい! ありがとう!

 咲:ホント!? 本当にホント!?

陽子:もちろん! 最高のプレゼントだよー!

 咲:喜んでくれて良かったー! ちょっと今時ペ・ヨンジュンのファンとか引くけど

陽子:友情の亀裂音がはっきり耳に聞こえたぞ、おい

リカ:うふふ。じゃあ次のプログラムにいきましょう

 咲:あっ、そうね! せっかくの誕生日パーティーですもんね。じゃあ、陽子選んで!

陽子:え? 何を? 

 咲:今からリカと二人で人形劇をやるんだ! で、三つの劇を練習したんだけど時間の関係で一つだけやります!

陽子:あら、楽しそう。私の為に一生練習してくれたんだね……ありがとう! じゃあ候補を教えてよ!

リカ:まず一つ目。白雪姫と七人の侍

陽子:小人じゃないんだ! 知ってる奴と違ったわ! なんか黒澤明っぽい! 

リカ:二つ目。かぐや姫

陽子:こっちはまともなのね 

リカ:と七人の侍

陽子:こっちにも侍がついてくるの!? またまた知ってる奴と違ったわ!

リカ:三つ目。シンデレラ〜オカンとボクと、時々、オトン〜

陽子:そこ侍じゃないの!? 急にリリー・フランキー!?

 咲:さぁ、どれにする?

陽子:う〜ん……まともなお芝居が無いよ……あのさ、簡単なのでいいから全作品のあらすじを実演してくれない?

 咲:しょうがないわねぇ! じゃ、リカはじめるよ!

リカ:了解

 咲:らんららんららん〜♪ 私はとっても可愛い白雪姫〜♪ 

陽子:あっ、急に始まった。自分で可愛いとか言っちゃうんだ……

リカ:貴様! 白雪姫だな……? 我が名はぴこぴこ丸。お命頂戴する!

陽子:急展開だなおい。無駄に名前可愛いし

 咲:きゃー誰か助けてー!

リカ:うはははは! 逃げようとしても無駄じゃ! 忍法、七人分身の技!

陽子:コイツ一人で七人の侍になる気かよ。ていうか忍法使うなら忍者じゃないの?

リカ:これで七人! もはや逃げられまい! さぁ、おとなしく観念するがよい

 咲:きゃー! 誰か助けてー! 「ちょっと待ったー!」

陽子:おっ、誰か助けに来たわね

リカ:お、お前は……かぐや姫! 

陽子:別作品から来ちゃった!? 混ざるの!?

 咲:「奇妙で卑怯な忍術を使い、若い乙女に手を出すとは許せん奴! 月にかわっておしおきよ☆」

陽子:キャラ固定しろよ

 咲:「必殺! 七人分身の技!」

陽子:アンタも使うんかーい! 卑怯とか言ってたやーん!

   ってか人形劇なのに登場人物が15人超えてるんだけど! 動かすの大変ね!

リカ:ふふふ。我が宿命ライバルのかぐや姫……ここで決着だー!

 咲:「望むところだー!」

陽子:無駄に熱い展開ね

 咲:一方その頃大阪では

   『ねぇ、オカン。あの白いヒゲのオッチャンって誰なんやー?』『シンデレラ。あれはねサンタクロース言うんやで』

陽子:この場面絶対にいらないでしょ!! 

 咲:『オカン。サンタクロースってフィンランドから来るんやろ?』『ちゃうでー。今日はソープランドから来るんやで』

陽子:おいこらオトン! 最低だな!! そんなこと子供に言わないでよ!

 咲:一方その頃韓国では

リカ:カムサハムニダー。マイネームイズ ペ ハムサムニダー

陽子:ヨン様関係ない! 英語混じってるし!

 咲:こうしてぺ・ヨンジュンは冬のソナタで大ヒットし、不動の地位を確立しましたとさ。めでたしめでたし

陽子:終わったー! あらすじを言って欲しかったのに完結したー! しかも脈略の無い終わり方だったー!

リカ:ご清聴ありがとうございました

陽子:凄いモヤモヤするー! 

 咲:さぁ、いよいよメインイベントよー! リカ、ローソクとケーキ持ってきてー! 

リカ:了解

 咲:陽子、生クリームが苦手だったよね? 

陽子:あっ、うん。だから生クリーム以外のケーキが良かったんだよね。覚えててくれて嬉しいー! 

 咲:変わりに味噌塗っといたよ!

陽子:ありがとー。馬鹿ー

リカ:さぁ、歌いましょう。ハッピバースデートゥーユー

 咲:ハッピバースデートゥーユー

リカ:ハッピバースデーディア陽子ー

 咲:ハッピバースディートゥーユー! 陽子ー! おめでとうー!

陽子:ありがとー! ケーキは一口も食べないけどねー! 

 咲:もーう! 陽子ったらー! あはははははー!

リカ:あははははははー!

陽子:あははははははー!





陽子:こんなものかな……はぁ、早く人形以外の友達が欲しいなぁ……
予選73位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
43 59 36 25 48 68
合計:279点

○ありがとー。馬鹿ー
・本当に脈絡なしで、淡白に感じました。ボケ自体も弱いし、その見せ方でも弱まってしまっているではないかと思いました。

 マツコさんの生き様やはかっこいいと評して差し支えないかと。

 ……さておき。ゆるい雰囲気は嫌いじゃないんですが「誕生日」って設定と「人形劇」をやる展開が上手く繋がっていなくて軸が定まっていないように感じました。
 幼稚園児相手ならともかく、女子高生の誕生日で人形劇はないだろ――オチから逆算すれば理解もできますが――って思った時点でネタに距離ができるし、
 まだ誕生日とかかっているのならまだしもベースが童話で内容も誕生日と全く関係ないのでまとまりのなさが目立ちました。
 取ってつけたようでいいので(むしろその方がボケになるし)、誕生日要素を入れてあれば印象も変わったのですが……。
 それと、このネタだとコンビでも演じられそうだったので、ボケ二人のキャラクターや役割に差をつけてトリオならではのやり取りが見たかったです。

書いてて楽しかったんだろうなっては思った。でも読んで楽しいのは、また違うのかなって思います。
全体から古今東西で使い古されたネタの雰囲気が漂います。
前半の変な呼び方も、後半のおとぎ話も。
特に後半の白雪姫は、正直に言うとカブせを効かせたソープランド以外まるで面白みがありませんでした。
白雪姫という設定が何一つ生きてないのに、他の話を混ぜたって話がごちゃごちゃするだけです。
でもオチは素晴らしいです。
夢オチの亜種ですが、これまでのやりとりを全部一人でやってた絵を想像すると一層笑えました。

こんなラストで終わってほしくなかったぁ・・・
なんというか途中のハチャメチャ感がよかっただけに、
最後もそんな感じを期待してしまいました。

終始安定しておもしろさが持続していたと思います。
導入のペ様のくだりは大きな笑いに至るまでにやや時間がかかっていたものの、じわりじわりとボディーブローのように効いてくるものがありました。
終盤の人形劇のくだりではやや失速をしてしまったものの、全体的なレベルとしてはなかなか高かったと感じました。
人形劇のくだりはオチにもかかっていたのでしょうか。なんとも寂しさを感じるオチでしたが……良かったと思います。
「私の為に一生練習してくれたんだね」←そこまで時間をかけてはないと思いますが。














H−8
エントリーNo.049
神風とくやこうや

漫才
とくや「おばんです、神風とくやです!」

こうや「神風こうやです!」

二人「とくやこうやです。よろしくお願いします!」

とくや「政権が変わって、色んなことが進められているよね。」

こうや「ああ。経済なんかも回復に向けて取り組んでいるし。」

とくや「そうそう。『アベノミクス』ってやつ。」

こうや「『アベノミクス』?・・・何か飛鳥時代の人みたい。」

とくや「飛鳥時代?」

こうや「『阿倍美楠』って名前で・・・」

とくや「その時代の一つ後に同じ苗字の人がいたな。」

こうや「聖徳太子の側近で・・・」

とくや「設定がすごそう!」

こうや「小野妹子に遣隋使の座を奪われた腹いせに、聖徳太子の暴露書を出す・・・」

とくや「どうしてそうなった!?『暴露書』!?本じゃないの!?」

こうや「『・・・太ちゃんは野菊のような人だ・・・』」

とくや「いや、『太ちゃん』ってそんなに親しいの?しかもその文面、1300年位後にあったなあ!」

こうや「『・・・太ちゃんはみんなが一斉に話すことにぶち切れた・・・』」

とくや「ああ、聖徳太子って大勢の話を同時に聞けたっていう伝説があったな。現実は違うってことかな?」

こうや「『・・・おめぇらいっぺんに言われて判るかボケ!!一人ずつしゃべらんかい!!』」

とくや「ずいぶん言葉遣い粗くないか聖徳太子?」

こうや「『・・・だから、順番守らんかい!てめぇら全員古墳に埋めるぞ!』」

とくや「14世紀を越えて初めてそんな脅し文句を聞いたよ!」

こうや「『・・・太ちゃんは生まれた環境からか、体臭をひどく気にしていた・・・』」

とくや「ああ、そういやでお母さんが産気づいて、馬小屋で生まれたんだっけ?」

こうや「『馬臭いって言うな!?・・・はいはい、そうですよ、わたしは母が馬小屋の近くで産気づきました!』」

とくや「また聖徳太子切れてるし!」

こうや「『はいそうですね!馬臭いですね!・・・馬子!ファブリーズ持って来い!!」

とくや「そんなこと言うか!『馬子タメ口』もそうだけど、ファブリーズ飛鳥時代にねぇよ!」

こうや「『・・・太ちゃんはストレス解消に、斑鳩から筑紫まで馬でかっ飛ばしていた・・・』」

とくや「奈良から福岡まで馬で!?・・・馬酷使しすぎだろ!」

こうや「『・・・太ちゃんは筑紫に女を作っていた・・・』」

とくや「そのため!?ストレス解消を隠れ蓑に!?」

こうや「『・・・太ちゃんは伊予にも女を・・・』」

とくや「四国にも?」

こうや「『・・・太ちゃんは武蔵にも女を・・・』」

とくや「関東にもか!ずいぶん愛人いない?・・・昔ならありなのか?」

こうや「『・・・太ちゃんは私に言った。『不倫は文化だ』』」

とくや「どこの石田純一だよ!」

こうや「『・・・太ちゃんの筑紫の女が太ちゃんの子を産んだ。』」

とくや「愛人の隠し子!?」

こうや「『・・・太ちゃんはその子に理太郎という名をつけた。』」

とくや「やっぱり石田純一だろ!!時代と設定に大きなずれが生じています!」

こうや「『・・・太ちゃんは袖をちぎった服を着て『ワイルドじゃろ〜』と言っていた。』」

とくや「どこのスギちゃんだよ!」

こうや「『・・・太ちゃんは黒い服を来て、うつむきがちに『タイシです・・・』とつぶやいた。」

とくや「そんな奴もいたな!」

こうや「『・・・太ちゃんは顔を白く塗って、『チッキショー!!』と裏声で叫んでいた・・・。』」

とくや「コウメさんだろ!どうして平成の世の芸人が次々飛鳥時代で先取りされてるんだ!」

こうや「『・・・太ちゃんは白目を剥いて寝ている・・・』」

とくや「どうでもいいよそんなこと!なぜわざわざ書いた!」

こうや「『・・・太ちゃんのいびきは奈良の山中に響いた・・・』」

とくや「絶対なんかの病気だろそのいびき!!」

こうや「『・・・太ちゃんはよく『わしがミカドになってやるんや!』という寝言を言っていた。』」

とくや「野心丸出しじゃねぇか!!・・・よくまあそこまで『アベノミクス』だけで想像を膨らませることが出来たな!」

こうや「ところでさ、『アベノミクス』って何?

とくや「じゃかーしい!もうやめんべ!

二人「とくやこうやでした。どうもありがとうございました!!」

予選80位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
42 45 38 51 24 13
合計:213点

・結局聖徳太子ネタになってますね。話題の掘り下げが足りないと思いました。
・「阿倍美楠」とか、アベノミクス自体と多少は絡めたらよかったなあと。

 導入は期待したんですが、現代的な有名人や喋り方を重ねるボケばかりで破壊力と変化に欠けていました。
 導入の「野菊の墓」の引用が関連性もなければ、そこまでのパンチのある面白フレーズ(単体としてもギャップとしても)ではないからもっと飛ばしてほしいです。
 ネタも聖徳太子のことばかりで「阿倍美楠」という架空の人物を作った意味がなくなっていたので、そこを中心に掘り下げいけば独自の面白さが出たと思います。
 とくやさんのツッコミも急ぎ過ぎてせっかくの笑いどころが流れてしまったので、なおのことじっくりと話を膨らましてほしかったです。

突然終わったって思ったってことは満足しなかったと感じたってことですよね。そんな感じでした。まだまだ遊んでいいと思うんですけども。
架空の人物をとことん掘り下げるスタイルって最近増えてきたなぁ。
現地妻から石田一家の流れは綺麗でした。繋ぎ目に嵌めた石田純一がピタリとハマってます。
しかしボケのほとんどが飛鳥時代らしくないという方向のものばかりで、ふり幅が小さかったです。
とりわけ終盤の芸人のくだりは安易に置き換えたものを並べてるのみだったので、もっと工夫が必要かと。

発想がいいがボケが雑というべきでしょうか。
特に後半の芸人ボケが当たらなすぎでした。

ことごとくボケが大味すぎでした。
前半は聖徳太子関連のボケが続きましたが、正直、聖徳太子からすぐに連想できてしまうような安易なボケばかりのように感じました。
後半はボケが大喜利的というか、前後に脈絡がまるで無く、笑いにくさを感じました。
『アベノミクス』から延々と話が脱線し続けていただけで(脱線した先でまた横転しているようなイメージでした)、ちょっとこれでは……。
もっと発想を大事にしてひねったボケを取り入れるように頑張ってください。














H−9
エントリーNo.002
大浦崎

漫才/シリ・ト・リ
坂木:どうもートリオ漫才大浦崎でーす。

谷沢:しりとりで勝負しようや。

坂木:なんやいきなり。

谷沢:タイマンでやろうや。タイマンで。

坂木:まぁ、別にええけど。

明星:じゃあ、俺が見てるからしりとりで勝負したらいいんじゃない。

坂木:俺からな。しりとりの「り」で…りんご。

谷沢:「ご」…?「ご」…?ホンマに「ご」なんてあんの?

坂木:いきなりつまづいとるやないか!大丈夫か!?

谷沢:「こ」からでもええ?

坂木:好きにせえよ。

谷沢:ゴマフアザラシ。

坂木:「ご」あるやないか!

明星:鼻にりんごの詰まったゴマフアザラシが。

坂木:何をイメージしとんねん!
   次は「し」…ししおどし。

明星:ししおどしによりバスケのドリブルのごとく跳ね続けるゴマフアザラシ。

坂木:どんだけ大がかりなししおどしやねん!

谷沢:「し」かぁ、新幹線。あ、「ん」がついてもうたー!

坂木:弱っ!!その強さでよくしりとりやろうと思ったな!?

明星:しゅーりょー。ゴマフアザラシが新幹線にはねられましたー。

坂木:いやイメージ悲惨すぎるわ!!
   
谷沢:でもまだ20%の力しか出してへんからな。

坂木:頭脳ゲームに20%もクソも無いわ!どっちにしろ負け犬の遠吠えや。

明星:坂木、今度は俺と勝負しない?

坂木:おっ。望む所や。さっきのはちょっと張り合いが無さ過ぎたからな。

明星:俺は5年引きこもってたけどその間ずーっと一人でしりとりやってたから。

坂木:パソコンとかちゃうんかい!何の達人になろうとしてるんや!!

谷沢:ほな俺が見とくから二人で勝負したらええやん。

坂木:じゃあ、しりとりの「り」から行くからな。リッチ。

明星:「ち」…ちくわ。

谷沢:ちくわを咥えたリッチなおっさんが社長室にデーンと構えてんのが見えるわ。

坂木:イメージダサいな!葉巻のつもりか!「わ」…わらしべ長者。

谷沢:ちくわとバーベルを交換してもらったおっさんがなんとかバーベルを咥えてんのが見えるわ。

坂木:顎が強靭過ぎるわ!ほな次は「じゃ」で。

明星:うーん…うわー全然出て来ない…。

坂木:おいどうした。しりとりの達人くん。

明星:昨日夕飯何食ったっけなぁ…。

坂木:なんで夕飯の事考えてんねん!集中力散漫過ぎるわ!

谷沢:ジャンボジェット機。

坂木:何でお前が言うてんねん!

明星:それそれ!昨日の夕飯ジャンボジェット機だった!

坂木:そんな人間が食うもんちゃうわ!

明星:でも俺小食だから半分しか食えなかったんだよ。

坂木:ジャンボジェット半分食っといて小食アピールて!
   それはともかくとしてなんでさっき谷沢が答えたんや。

谷沢:さっき一瞬だけ俺と明星の人格が入れ替わってたからOKやろ。

坂木:どういう事やねん!もうええわ。どうせ一人でもお前らなんかなんとかなるしな。
   えーそれで「き」からやろ…。キーマカレー。

谷沢:マイジャンボジェットの燃料庫にキーマカレーをひたすら詰め込むおっさん。

坂木:いくら自家用機やからってフリーダムが過ぎるわ!!

明星:「れ」ねぇ、冷凍みかん。うわー。んがついてしまった。

坂木:いや弱いな!

谷沢:無数の冷凍みかんを投げつけられジャンボジェットが墜落して終了ー!

坂木:さっきから状況が混沌とし過ぎや!どういうテロやこれは!
   
明星:でもこれ3本勝負だからなー。

坂木:負け惜しみも酷いな!ええわほんなら3本勝負で!
   じゃあ、しりとりの「り」からな。

明星:「り」…離島。

谷沢:離島にジャンボジェットが落ちてきた絵が見えるわ。

坂木:さっきのまだ続いてたん!?
   「う」かぁ、そんならうめき声。

谷沢:ジャンボジェットからおっさんのうめき声が。

坂木:早よ助けろや。

明星:「え」、エルボー!

谷沢:そんでおっさんにエルボーをかますわけやな。

坂木:追い討ちとかどんだけ恨まれてんねん!「ぼ」…ボルト。

谷沢:そこにウサイン・ボルトが颯爽と助けに来る。

坂木:世界最速来た!?

明星:「と」…トーマス。

谷沢:ボルトが機関車トーマスのように突然変異する絵が見えてきたわ。

坂木:ビフォーアフターの変わりようえげつなさ過ぎや!!

谷沢:変形したボルトが俺は人類の誰よりも速いとか言うんや。

坂木:そら速いわ!機関車やからな!
   ほな次は「す」か…。

谷沢:「す」…スペイン。

坂木:なんでお前が言うねん!

谷沢:さっきお前と俺の人格が入れ替わったからな。

坂木:だからなんなんそれは!

明星:ボルトがおっさんに突っ込んで全部爆発してしゅーりょー。

坂木:しゅーりょー。やないわ!最終的に全然助けになってないやないか!
   スペインの要素もあらへんし。

谷沢:あれはまさにスペインの闘牛のようやったなあ。

坂木:スペイン要素完全に後付けやないか!
   お前らはもうルールも無視するしホンマに酷いな。

谷沢:いやいやお前の方が絶対酷いって。
   しりとりというか揚げ足とりやろ。

坂木:やかましいわ!お前らの反則負けや!

明星:こんな反則負けになったら5年は引きこもるよ。

坂木:面倒くさっ!引きこもられるのは困るしもう俺の負けでええわ!!完全敗北や!!

明星:よし、引きこもるのは1年にしよう。

坂木:どっちにせよ引きこもるんかい!もうええわ!
予選26位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
77 78 78 68 53 76
合計:430点

・「なんで夕飯の事考えてんねん!」みたいな普通におもしろいボケもあるんですが、もうこれ浮かぶ図がおもしろいかおもしろくないかですよねこれ。
・全然スキはないので、点数引く理由が明文化できなくて困る

 バカなイメージの重ね合いに笑いました。やったことないけれど、「せがれいじり」ってこんな感じなのかな。……いや、たぶん違うけれど。
 しりとりのフレーズが恣意的すぎるのは(「ししおどし」も「わらしべ長者」も序盤で出るフレーズじゃないって!)寄せに行っているようで興ざめしましたが、
 そのマイナスを補って余りあるほど出てくる絵面がバカで面白い。
 ししおどしで跳ね続けるゴマフアザラシとか冷凍ミカンで墜落するジャンボジェットとか、いちいちなんなんだよ!
 なんだよバーベル咥えるおっさんって! ここで「バーベル持ち出すのはお前のさじ加減だろ」ってツッコんだら負けなんだろうなあ……。

トリオ漫才もしっかり書けててたまげたなあ。オチもうちょっとしっかりしてたら80あげてもよかった。
こういうトリオの使い方もあるのかー、と勉強になりました。
ボケツッコミ2人の掛け合いを聞いて、3人目がいらん想像をする。うーんタメになる。
ゴマフアザラシ、ジャンボジェット機のくだりはめちゃくちゃな事態が起きてる絵が
容易に頭で描けたのでかなり笑いやすいボケが続いたんですが、
一方で最後の離島でのボルトのくだりは具体性の無い描写だったので、呆気にとられてしまいました。
「ボルトが機関車トーマスのように突然変異する絵」がまさにそれでした。
顔がボルトで体はトーマスの機関車、というイメージなんでしょうけど、
それだけじゃ不親切ですしボケとしても浅くて勿体ないです。
うーん…上手く言葉で表せなくてごめんなさい。
例えば、変異した後の姿の詳細な描写があったらすごく助かります。

なんというか爆発しきれてない感じがすごくもったいなかったです。
途中で区切らず1連の流れで見てみたかったです。

しっかりとおもしろさのある漫才でした。
しりとりの言葉が頭の中のイメージに反映されることが読み手に伝わってからは、若干ボケに読みやすさが生じたり、発想が飛びすぎになっていました。
そのせいか、後半はちょっと失速気味になってしまっていたかもしれません。
「それそれ!昨日の夕飯ジャンボジェット機だった!」←このボケは、今大会1、2を争うレベルで噴き出したボケでした(瞬間最大風速)。
突発的に大きなおもしろさを感じるような構成になってしまっていたため、もっと畳み掛けるような展開が作れると良かったかもしれません。














H−10
エントリーNo.033
安物鬼

フライングボディアタック
実況:凶器攻撃がモロに入ったーーーーー!!これはマスクドガブリエル起き上がれない!!
   この隙にサボテン仮面がコーナートップロープへ登る!!
   飛ぶか!?必殺のフライングボディアタックを決めるか!?
   飛んだーーーーーっ!!

解説:これはもう決まりますよ。

実況:さあサボテン仮面の必殺技が飛び出ました!!
   現在のフィニッシュ・ムーヴというだけあってこの技を喰らったらガブリエルは厳しいぞォ!!

解説:決まりますねー。

実況:さあ当たるか!?ガブリエルはまだ起き上がっていない!!
   当たるか!?当たるかああああああああああ!?

解説:彼は苦難のプロレス人生でしたからね、ここでサボテン仮面がガブリエルの王座ベルトを奪還したら私まで嬉しくなってしまいます。
   「特徴が無い」せいで若手から中堅時代は迷走、海外に武者修行に行っても試合に出してもらえず控え室でずっとトレーニングの日々。
   その結果太ももだけが太くなり肩は常に脱臼状態になるという不遇な肉体改造を経てきました。
   40代というプロレスラーで一番脂ののっている時期にもかかわらず頭とおなかにサボテン装備というギミックレスラーに定着する羽目に。
   そんな彼が初めて掴んだチャンスですからね、是非決めてほしいです!

実況:さあ解説のクソ野郎も熱くなっております!!

解説:いや、田中でいいです。そのリングネームは捨てました。

実況:失礼しました。でも元・クソ野郎の田中さんはサボテン仮面を自分に投影しているのかもしれませんね。
   サボテン仮面以上に扱いがひどかった挙句、引退試合が行われることなくいつの間にか解雇されていたクソ野郎選手、これは応援したくなりますね!!

解説:おじさん泣きたくなっちゃったよ。いい歳して泣きたくなっちゃった。

実況:軽く放送事故になるんで泣かないでください!!
   さあリングはどうだァ!?サボテン仮面が放ったフライングボディアタックは当たるか!?

解説:まだ落ちてきませんね。

実況:滞空時間の長いのがウリですね!!全然落ちてきません!!
   そろそろガブリエルが回復してしまわないか心配です・・・

解説:いや、試合序盤からパイプイスや画びょうを使った反則攻撃をしていますから中々起き上がれないでしょう。

実況:サボテン仮面の攻撃は基本反則技しかありませんからね、レフェリーもこの中年の扱いに困っていることでしょう!
   見て見ぬふりとか。

解説:それにしても全然落ちてきませんね、彼のボディアタック。

実況:ガブリエルは大ダメージを負っているとはいえ早く決めないと技を返されてしまう可能性もあります!!
   さあまだ当たらないのか!?落ちてこないぞォ!!

解説:なんとなく落ちてきているように見えますね。

実況:さあサボテン仮面が!彼のサボテンをくくり付けた胴体が!ガブリエルに今まさに当たろうとしております!!
   いよいよ近づいてまいりましたサボテン仮面!!

解説:ちょっと飽きてきたのでさっさと落ちてきてほしいんですけどね。画に変化があまりなくて。

実況:もはや浮遊!!サボテン仮面は浮遊に近い状態!!

解説:お給料は残念なので富裕とは言い難いですけれども。

実況:さあ解説者から皮肉も飛び出したところで、サボテン仮面いよいよガブリエルを押し潰そうとしております!!
   昭和の跳ねるダンプカー、サボテン仮面!!ベルト奪還なるかーーーッ!?

解説:そのダンプカーっていう二つ名も名前負けの弱いイメージしか沸かないんですよね。
   ダンプカーって言うほど体大きくないし。ちょび髭に至ってはもう悪ふざけですよね。

実況:ボロクソ言われてるぞサボテン仮面!!
   あ、今サボテン仮面泣きませんでした?なんか涙が・・・

解説:サボテンは水分が多いですからね。

実況:そういうことではないんですけれども。
   まあそれはともかく、いよいよボディアタックがぶち当たりそうです!!

解説:ガブリエルもいつまでダウンしてるんだよ、って話ですよね。
   防衛したとしてもこれは王座剥奪だバカヤロー!!

実況:声を荒げる解説者!!自身は大した結果を残さずとも吠える吠える!!今の若者に多いタイプです!!
   その間にサボテン仮面はガブリエルまであと1メートル・・・あれ?
   サボテン仮面、少し上昇してませんか?

解説:まるで気球みたいですね。気球仮面。

実況:気の抜けたダンプカー!!新しい二つ名は気球!!迷走サボテン気球であります!!

解説:サボテンのトゲで気球に穴開けてさっさと落ちてこい。

実況:トゲのある解説ですね!!似た者同士!!

解説:それだけはやめてくれ。似てない。

実況:おっとここは否定ですか。断固拒否の姿勢。
   さあ少しずつ浮き上がるサボテン仮面、これは高度を上げて威力を増す作戦でしょうか?

解説:でしょうか?って聞かれてもオジサン何も言えないよ。人間そう簡単に浮かばないよ。ロープで吊ってたりする?

実況:そういえばサボテン仮面の背中から何か伸びていますね・・・逆光で正体は掴めません!

解説:どうやらあれは・・・鉄鋼線ですね。極細の鉄鋼線で試合前から準備していたんでしょう。

実況:用意周到なサボテン仮面!!ベルトを賭けた挑戦でも他人の手を借りるという面倒くささ!!
   あれ、なんかサボテン仮面が空中でもがいているようにも見えますね?

解説:ユニフォームに喰い込ませていた鉄鋼線がずれて、直接肌に食い込んでるみたいですね。焼き豚仮面。

実況:糸巻きのダンプカー!!新しい二つ名は焼き豚!!この試合だけで二つ名が2つできました!!

解説:あー完全にバックヤードのほうに向かって「下ろせバカヤロー!!」って叫んでますね。

実況:バカヤローは自分自身だということをまずは解ってほしいところ。

解説:ワイヤー補助係は自体が見えてないのか上げたり下げたりしてますね。

実況:それは可哀想!!あきらかに補助係のほうが年下だもの!!
   上げ下げを繰り返すサボテン仮面、しらける観客、爆笑するスタッフ!!なんだこれ!!!!!

解説:マスクドガブリエルも全然起きないですし。

実況:完全に内輪で盛り上がっちゃってるもんこれ!!試合動けよ!!

解説:もう鉄鋼線切ったらいいんじゃないですか?焼き豚クソ仮面も苦しそうだし。

実況:呼び方ッ!!

解説:この前の試合に登場した悪役レスラー、ミンチーマウスが演出上たくさんネズミを持ってますよね?

実況:その呼び方やめて!!「ミンチ鼠」っていうリングネームなんだから!!
   ディズニーにミンチにされちゃう!!そんなディスティニー嫌だ!!

解説:ネズミに鋼線を齧ってもらいましょう。金属でも齧るんだあいつら。
   冷蔵庫が漏電火災起こしてこないだ家を失ったばかりなんだ私。

実況:衝撃の告白!!冷静でいるところが怖い!!
   そうしたうちに、早速ネズミが鉄鋼線を齧っていますね。サボテン仮面が落ちてくるのも時間の問題でしょうか。

解説:切れた瞬間に上げ下げ補助スタッフが尻もちつくんじゃないですか?フフッ。

実況:物凄くどうでもいいところに焦点当てないでください!!
   あっ!切れました!とうとうサボテン仮面のフライングボディアタックがヒットするぞ!
   王座が移動で新チャンピオンの誕生だあああああっ!!

解説:・・・・・・・・・・・・まだ浮いてますね。

実況:落ちてこいよ!!どうなっているんだサボテン仮面!!ワイヤーで吊られてると思ったけど、やっぱり浮いてる!?

解説:いや、少しずつ落ちているようですが・・・

実況:じゃあ最初と変わらねえよ!!もうやだこの試合!!飽きた!!!!!
   ガブリエルさっさと起き上がってサボテンを引きずり落とせ。

解説:でも2人の距離がこれまでで一番近くなりましたよ。あと30センチといったところでしょうか。

実況:やっとか!!いよいよ大詰めです!!

解説:サボテンの棘が・・・今、王者ガブリエルのお腹に突き刺さりました!
   その反動でサボテン仮面のお腹にも突き刺さりました!

実況:おーーーっとガブリエルとサボテン仮面、両者ともにダウン!!
   レフェリー見かねてゴングの合図!!(カンカンカーン!)
   長々と変なの見せられた挙句にこの締まらない結果!!ひどい!!

解説:・・・ところで今俺がフォールしに行ったら、チャンピオンベルトくれる?クソ野郎の血が騒いじゃって。

実況:いいわけねえだろ馬鹿。
予選20位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
79 95 75 54 72 73
合計:448点

○長々と変なの見せられた挙句にこの締まらない結果!!ひどい!!
・途中からダレたなあ、と思ったんですが、一旦ワイヤーで現実に引き戻しておいてやっぱりまだ落ちない、っていう流れがすごい好きでした。

 解説に長々語らせた後の

>実況:さあ解説のクソ野郎も熱くなっております!!

>解説:いや、田中でいいです。そのリングネームは捨てました。

 この破壊力が最高。失礼ボケかと思いきや昔のリングネームって言うさらなる捻りまであるからまあ笑いました。
 本編もフライングボディアタックしたのに全然落ちてこない。
 落ちてきてもゆっくりとか絵面がバカバカしいし、時に切り捨て時に広げる実況と解説のいじりもまたバカで面白い。
 実は吊っていたと明かしたのは魔法が解けたようでガッカリ(かといって、明かさなかったら「なんで?」って話になるんで難しいんですが)したものの、
 そこからまたバカバカしい展開が広がっていてよかったです。
 脱力感あふれるオチも絶品で、双方の腹にゆっくりとサボテンが刺さっていくシーンを想像したら声出して大笑いしました。

くだらねえ(笑)よくこれで引っ張りましたね。力技でした。
スロースタートな展開で、序盤はてんで…だったのですが、
サボテン仮面が浮いてると分かった辺りからエンジンが温まってきました。
鉄鋼線が肌に食い込んでるシーンはいいですよね、サボテン仮面の焦りが手に取るように分かります。
でも、パンチ力のあるボケも、盛り上がった山場もなく、どうにも印象に残りにくいネタです。
浮いたり落ちたりって目の付けどころは面白いんですが、
そこからの展開に乏しく、個人的には先に述べた鉄鋼線がずれた部分くらいしかヒットしませんでした。

なんだこの滑稽なシチュエーションは。
想像するとすげぇしょうもないですね。
焼き豚仮面⇒糸巻きのダンプカーの切り返しがお見事。
しかしながら、しょうもなさが悪く働いているようにも見えました。

なんとも異常な空間を、見事描ききったという印象です。
「プロレスラーがなかなか落ちてこない」という異常な状況が明かされてから、一気に作品の世界に引き込まれました。
説明されている状況をイメージするだけで笑えてきます。
トゲのある言葉の飛び交うネタではありはしたものの、プロレスラーの馬鹿馬鹿しさ全開な試合内容と合わさることで印象が中和されていました。
ボケの一つ一つにかなりのインパクトがあり、最後までだれることなく突き抜けることができていました。