審査は終了しました。








G−1
エントリーNo.039
広田松森

究極の選択
広田:広田です

松森:松森です

二人:広田松森です

広田:漫才なんだが、何の話をしようか。

松森:決めてないんですか?

広田:エンプレス杯の話か、究極の選択の話か。

松森:究極の選択の方でお願いします。川崎競馬の話されてもほとんどついていけません。

広田:じゃあ、俺が考えた究極の選択をやりやがれ。

松森:上から目線甚だしすぎやしませんかね。

広田:食べるならどっち? 「気温50度の所で食べる鍋焼きうどん」と、

松森:はいはい。

広田:「パンはパンでも食べられないパン」。

松森:ちょっと待ってください。

広田:なんだ?

松森:選択肢がおかしいような気がします。

広田:そうか?

松森:ちょっと変えた方がいいんじゃないかと。

広田:じゃあ、食べるならどっち? 「氷点下20度の所で食べるかき氷」と、

松森:うん?

広田:「パンはパンでも食べられないパン」。

松森:ちょっと待ってください。

広田:なんだ?

松森:変える方がおかしいです。

広田:・・・言ってることがよくわからん。

松森:後半の選択肢がおかしいと。 選択肢のベクトルが違いすぎやしませんかね?

広田:そうか?

松森:そもそも「食べるならどっち」と言ってるのに、「食べられないパン」って言っちゃってますしね。

広田:・・・ちょっと混乱してきた。

松森:何がですか。そんなに難しいこと、言ってないでしょ。

広田:ちょっと問題変えていいか?

松森:まぁ、そっちのやり方に任すけども。

広田:食べるならどっち? 「島根県」と「鳥取県」

松森:ちょっと待ってください。

広田:なんだ?

松森:意味が分かりません。食べるならどっちってどういうことです?

広田:食べて無くなっちゃっても、まぁあんまり影響ないかなと。

松森:失礼甚だしすぎる発言やめてください。
   無くなっちゃったら影響ありますし、島根県民と鳥取県民に全力で謝らなきゃいけない発言しないでいただきたい。

広田:で、どっち?

松森:答えようがないと思いますが。

広田:もしくは、持つとしたらどっち?

松森:それは全力でやめてください。完全に人のネタをパクってるじゃないですか。
   これに関してはこちらから問題の変更をお願いしたいと思います。

広田:じゃあ、持つとしたらどっち?

松森:やめてください。この質問、これ以上はやめてください。

広田:なんでだ?

松森:多方面的に色々ヤバいと言っているんです。
   持つとしたらは金輪際封印してください。

広田:じゃあ、どうすりゃいいんだよ!

松森:食べるとしたらどっち?でいいです。

広田:じゃあ、食べるとしたらどっち? 「性格の悪い美人」と「性格のいいブス」。

松森:ちょっと待ってください。

広田:なんだ?

松森:惜しいです。非常に惜しいです。
   「食べるとしたらどっち?でいいです。」の発言を死ぬほど後悔してきました。

広田:ちなみに、「性的な意味で」という考え・・・

松森:あ、それ以上はやめてください。全年齢向けじゃなくなってくるので。

広田:さっきから文句ばっかりだな。

松森:あなたの出す問題がおかしいんですよ。

広田:そこまで言うなら、お前が出せばいいんじゃないかと。

松森:いや、惜しいとこまでは何回か来てますから。
   食べるならどっち? 「気温50度の所で食べる鍋焼きうどん」と「氷点下20度の所で食べるかき氷」でいいんですよ。

広田:うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

松森:そんな悩みますか?そんな難しい問題ですか?

広田:今の気分は「ビッグマック食べたい」なんだが・・・

松森:自由にも程がありますよ。なんで選択肢から選びませんか。

広田:「ビッグマック」はダメ?

松森:当たり前でしょう。

広田:そうか。難しいな。

松森:そんな難しくないと思うんですけどね。

広田:じゃあ、最後にもう1つだけ俺から問題だしていいか?

松森:・・・まぁ、僕の問題に答えてないのは大目に見ますけど、なんですか?

広田:選ぶならどっち? 「このネタを終わらせる?」「終わらせない?」

松森:「終わらせる」で。

二人:広田松森でした。

予選81位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
47 62 25 38 27
合計:204点

・持つとしたら、はアカン。
・遊び方が足りないという感じ。ゆるいテンポを推していると思うのですが、にしても淡白すぎると思いました。

 そこで終わらせないで続けてほしかったなあ……。
 要は「こんな究極の選択は嫌だ」っていう大喜利なんですが、ズラしは階段を踏んでいるし、
 掛け合いのテンションとボケの脱力感が上手くかみ合っていて面白かったのでもっと長く見たかったです。
 なんというか、基本のパターンを作った段階で終わっていてじんわり面白いレベルで留まっていたのでもっと崩してもよかったと思います。

ちょっと薄味過ぎる。もうちょっと頑張れるネタだと思うんですけど。
鳥取と島根、性的な意味で、ビッグマックと発想力の光るボケが続いたんですが、あっとういう間に終わってしまいました。
ここからってところだったのにもったいないです。
「食べるならどっち?」でもっともっと遊んでもよかったかなと思いました。

食べるで終わってることで内容が凄く薄く感じます。
持つとしたらでも、その後の変化を付けたりしてます。
食べるだけなら本当に言葉のインパクトで勝負するしかないと思いますが、
そういう訳でもないのでうーんとなりました。

ネタの作風に対して、ボケの発想力が追い付いていない気がします。
こういった、読者を自分たちのペースに巻き込んでいくタイプのネタならば、もっと破壊力のあるボケでないと厳しいです。
ボケの広田さんはもっと自由にボケ、ツッコミの松森さんももっと切れ味の鋭いツッコミが欲しいところです。
全体的に単調なイメージがあるため、もっとバリエーション豊かにボケを散りばめていって欲しかったですね。
「持つとしたらどっち?」は発想もよく、おもしろかったです。














G−2
エントリーNo.040
RoseNight

メンズビオレ
佐々木:あんな、ちょっと聞いて欲しいんやけどな。

あさみ:何?

佐々木:まぁ、知ってる人も多いと思うけど、俺ってメンズビオレ愛好者やん。

あさみ:うん。初耳。初耳だし、それ以上にそんなことどうでもいいんだけどな。それがどうしたの?

佐々木:実は、我々「メンズビオレ友の会」に・・・・

あさみ:待って待って。その目的のまったくわからない会は何?

佐々木:あれ?御存知ない?

あさみ:御存知ないわね。

佐々木:「男の、男による、男のための洗顔」について考える会やけど。

あさみ:なに、その顔面脂ぎってますみたいな会は?

佐々木:いや、そういう会やねんけど。

あさみ:で、その会がどうしたの?

佐々木:実は、その「メンズビオレ友の会」にあるまじき事態が起こってん。

あさみ:何があったのよ。

佐々木:「メンズビオレ友の会」に・・・「メンズビオレ友の会」やのに・・・女性会員がっ!

あさみ:大したことないでしょ!別にいいじゃないの、それぐらい!

佐々木:あかんに決まってるやん!メンズビオレやで?!メ・ン・ズ・ビ・オ・レやねんで?!

あさみ:いや、興奮しすぎしすぎ!!

佐々木:女は女らしく「目指せ、ビオレママの会」に入ってればええものを。

あさみ:ちょっと待って!なんか新しいの出てきた!

佐々木:あれ?御存知ない?

あさみ:御存知ない!

佐々木:「女の、女による、女のためのビオレ」について考える・・・

あさみ:キャッチコピー、そっくりすぎじゃない! 存在を分ける必要性がわからない!

佐々木:それはともかく、どうしたらいいと思う?

あさみ:どうでもいいわよ、そんなの。

佐々木:そんなこと言わんでや、俺は「メンズビオレ友の会」の会長として何をしたらいい?

あさみ:会長なの?!

佐々木:あれ?御存知ない?

あさみ:御存知ない!

佐々木:会長様でございます。

あさみ:なんでそんな重要すぎるポストにいるのよ!

佐々木:立候補者がおらんから、「俺がやりますっ!」って。

あさみ:何なのよ、その責任感は!

佐々木:とりあえず、会長として結論を出さなあかんねん。どうしたらいいと思う?

あさみ:そこまで言うのだったら、辞めさせたらいいんじゃないの?

佐々木:いや、でも男女平等とかあるやんか。

あさみ:言ってることが矛盾してない?さっきまで完全拒否してたじゃないの。

佐々木:いや、やから女性も「メンズビオレ友の会」に入れるようにして、
    男もオカマバーのママなら「目指せ、ビオレママの会」に入れるように。

あさみ:男の方のハードルだけ妙に高い気がするんだけど?

佐々木:でも、これやったら「ビオレママの会」もセーーーフッ!って。

あさみ:いや、その会どんなのか知らないから、そういうかはわからないけどね。。

佐々木:どうやろ、この案。

あさみ:もう、そうしたらいいんじゃないの?

佐々木:じゃ、採用。採用で。

あさみ:はいはい。

佐々木:いやぁ、助かったわ。難題が一つ解決したわ。ありがとう!ありがとう!(アツい握手)

あさみ:あーはいはい。よかったわねぇ。

佐々木:いや、でもホンマ相談してよかったわ。

あさみ:あー、そう。

佐々木:もう、これで心置きなく、「目指せ、ビオレママの会」に入れるわー。(女のように髪をかきあげる仕草)

あさみ:完全な私情じゃない。もういいわよ!

予選81位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
50 52 30 27 48
合計:212点

・うわーここで終わっちゃうのかー。
・話としてはちょうどよく完結してるんですけどね。得体の知れない会についてもっと触れるか、触れないとしてもその周りのところで掘り下げて欲しかったです。

 広松と同じくゆるさが味わいになっていますが、掘り下げるポイントが五つほどしかないのでどうしても物足りなさが残りました。
 約50行と短いネタなのでもっと一発一発のパンチを強くするか、この倍ぐらいの長さにしてもっと変化をつけてほしいです。
 あさみさんがただの聞き役になっていたので、リアクション取りつつもっと読み手の興味を持たせる意外な情報(ボケ)を引き出してもよかったかなと思います

掘り下げる設定なのに諦めちゃったのかここで満足しちゃったのか。いずれにしろ厳しい。
あー!もったいない!
どうしてメンズビオレ会の活動についてノータッチなのか、
どうして目指せ、ビオレママの会も中身はほとんど取り上げないのか。
メンズビオレ会とかフレーズだけで面白いのにこれでは魅力が半減してしまいます。
「なに、その顔面脂ぎってますみたいな会は?」
のセリフから察するに会そのものへのイメージは作者の中で形成されてるんですから、
それを文章に書き起こしてください。絶対面白いはずです。

内容すっからかんすぎ。
ぶっちゃけちゃうと、条件揃ってればなんでもいいよねこれ?

ちょっと話に広がりが無さすぎというか、あっさりと解決しすぎな感じがありますね。
大きな盛り上がりが無いままに、さらっと終わってしまった印象です。
解決方法も無難な形で収まってしまっており、肩透かしな気分です。
導入から「えっ!? なにそれ!?」と思ってしまうような意外なボケが並んでいただけに、惜しかったです。
メンズビオレの会がどういった活動をしているのかとか、掘り下げようと思えばたくさん掘り下げられる良い素材を扱っていただけに残念でした。














G−3
エントリーNo.051
1/4の騎士団

コント/説得の難事
水能登:(舞台下手袖から走って登場)
 春親:(舞台上手袖から走って登場)おーい! 水能登!
水能登:春親!
 春親:……やっぱり…………お前も?
水能登:ああ、とわちゃんのメールだろ。
    「みんなへ。
     突然ごめんなさい。もう生きていけません。
     最後にお別れが言いたいです。
     東キャンパスの3号館屋上で待ってます

                         野岡永遠」
    これだろ?
 春親:ああ、俺も急いで行くところだ。……畜生! とわの奴、なんで自殺なんて……。
水能登:考えるのは後だ! 行くぞ!
(二人、舞台を走る。往復したところで、上手袖よりとわ登場。二人の立ち位置は舞台センターに)
水能登:いた! おーい! とわちゃーん!
 とわ:……来て、くれたんだね。
水能登:来るに決まってるだろ!
 春親:そうだよ。とわちゃん。
 とわ:……ありがとう。
水能登:なんでだよ! なんで自殺なんてするんだよ!
 とわ:…………。恋人がいたんだ。こんな私のことを受け入れてくれてさ、とても大切でこの人と一緒だったら救われるって信じてた。
    でも、「好きな人ができた」って、捨てられちゃった。私、大切な人に裏切られてまで生きていたくない! ここから飛び降りて死ぬわ!
 春親:!
水能登:そ、そうだったんだ……。
    とわちゃんにとって、その人がどれだけ大切なのかわからないからすごく勝手なことを言うのかもしれないけれど、
    その人がいなくなってすごく辛い思いをしたんだて言うのはわかるし、思いつめちゃうのも仕方ないのかもしれない。
    でも、でもさあ。いまは辛くても、これから先、また素敵な恋ができるかもしれないじゃん! ……ほら、歌にだってあるじゃん!
 春親:(水能登の肩を叩きながら)水能登。
水能登:♪おーとーこーなんて しゃーぼんだまー
 春親:(水能登の肩を叩きながら)水能登、水能登。
水能登:♪きつくだいたらー こーわれーてきーえたー
 春親:水能登!
水能登:なんだよ! 今、説得してるだろ!
 春親:いや、実はさ……。俺、とわちゃんのこと…………好きなんだよね。
水能登:?
 春親:ずっと前から狙ってたんだけどさ、恋人がいるって聴いてたからなかなか積極的になれなくてさ。
    それで、今の話聴いて…………正直、チャンスだなって思った。
水能登:はあ!?
 春親:それでさ、これから自殺を止めつつ、とわちゃんにアプローチするからお前もそれとなく手助けしてくれない?
水能登:お前、状況わかってるのか!? とわちゃんは自殺しようと……
 春親:だからだよ! 失恋して、もう立ち直れないって思いつめているわけだろ。新しい恋が始まればもう自殺する必要なんてなくなるだろ。
水能登:……まあ、そうかもしれないけれど、そんないきなり恋とか言っても混乱させちゃうって。
 春親:大丈夫だよ。俺だって女の子の口説き方ぐらいわきまえてる。
 とわ:……ふたりともどうしたの?
水能登:……ああ、なんでもないよ! とわちゃん、一回じっくり話し合おう。
 とわ:話したって、あの人が戻ってくれるわけじゃないわ。もう生きていたってしょうがないのよ。
 春親:確かに戻ってはこないかもしれないけれどさ。本当に終わりにしていいのかな? さっき水能登も歌ってたじゃん。「FROM BATH ROOM WITH MY LOVE」って。
水能登:それはもうちょっと先の歌詞だけれどな。
 春親:前の恋人以外にも恋する人ができるかもしれないよ。その人とはもう出会っていて、案外そばにいるかもしれないよ?
 とわ:無理よ! あの人以外に恋するだなんて考えられない! それに、あの人のことを忘れて誰かに惹かれるくらいなら死んだ方がましよ!
 春親:とにかく、まずは話し合おう。……新婚旅行に行くとしたらどこがいい?
水能登:!?
 春親:俺はイタリアがいいんだけど永遠ちゃんはどこに行きたい?
 とわ:ど、どういうこと?
水能登:お前、ちょっと来い!(春親を舞台下手に引っ張っていく)どういうことなんだこれは!
 春親:俺なりにちゃんと考えがあってのことだよ。
水能登:じゃあ、どこをわきまえたら、自殺を止めるために新婚旅行云々を持ち出せるのか一から説明しろ!
 春親:最初は、サークルで自己紹介したときかな。とわちゃんの名字が野岡で俺の名字が野間だろ。名前が似てて親近感があったから意識していたんだよ。
水能登:惚れた理由から話さなくていいよ! そしてどうでもいいきっかけだな!
 春親:とにかく、気を落ち着かせるために雑談することから始めたんだよ。
    で、前に雑誌で読んだんだけれど、女の子に「なになにが好き」って話をよくしていると、
    そのうち「俺」と「好き」っていう単語がセットでインプットされて、恋愛感情を抱きやすいらしいんだよ。
    それを一歩進めて、新婚旅行とかの話をすることによってより手っ取り早く俺のことを好きにさせるんだよ!
水能登:理屈が胡散臭いのは置くとして、展開が早すぎるんだよ!
 春親:事態は急を要するんだ。ある程度は飛ばしていかないとダメなんだよ。
水能登:だとしても、飛ばし方ってものがあるだろ。別に展開が飛んでもいいけれど、飛ぶんならちゃんと飛べよ! ちゃんと!!
 とわ:……飛んでもいいの?
水能登:ああ、とわちゃんのことじゃなくて!
 春親:新婚旅行の話なんだけれどね、俺はローマやヴェネツィアを観光したいんだけれど、どうかな?
水能登:こんな話しても乗っかるわけないだろ……。
 とわ:イタリアよりもスペインに行きたいわ。
水能登:乗っかったよ!
 春親:どっちもヨーロッパだ……。俺達って気が合うね!
水能登:強引だよ。
 春親:これだけ気が合うんだからさ、俺たち付き合わない?
水能登:!?
 とわ:!?
 春親:……どうかな? いまの言葉を聴いて「嬉しい」とまでは言わなくても、ちょっとドキッとしたり、
    一瞬でも俺と付き合っているイメージが浮かんだなら、まだ誰かを好きになれる可能性があるってことだと思うんだよ。
水能登:お前、さっきから火中にトン単位で栗を放り込むのやめろよ。
 とわ:嫌悪感しかなかったわ。
水能登:だろうね!
 春親:愛情の反対は嫌悪ではなく無関心。誰かに嫌悪感を抱けるのなら、反対にまだ誰かを愛せるっていう証拠だよ!
水能登:お前ポジティブだな!
 春親:そして憎しみが強ければ強いほど、裏返ったときの愛情も大きくなる。つまり俺を深く愛せるんだよ!
水能登:お前、もう一回こっち来い!(春親を舞台下手に引っ張っていく)なんのつもりだよ!
 春親:……俺、とわちゃんのこと絶対に落とすから。
水能登:……どっちの意味でだよ! このまま続けたら地面に落ちちゃうよ!
    ていうか、こんなところでグダグダ喋っていたところで、落ちるわけないだろ!
 とわ:……水能登君は私に落ちてほしいんだね。わかった、飛び降りる!
水能登:ああ! そういうことじゃなくて!
 春親:お前、説得する気あるのかよ!
水能登:……お前が叱るの?
 春親:大体、手助けしてくれって頼んだのに否定ばっかりでなんの役にも立ってないし。
水能登:俺が止めに入っていなければとっくにゲームオーバーだったろ!
 とわ:……そうだよね。水能登君が邪魔をしなければ私の人生もゲームオーバーになってたんだよね。わかった、今すぐ死ぬわ!
水能登:だから、とわちゃんじゃなくて! 
  円:(下手袖から走って登場)とわ!
水能登:……円ちゃん。
 春親:とわちゃん。君が飛び込むのは地面じゃない。僕の胸だよ! ……ほら、どう? ときめいた?
水能登:お前は黙ってろ!
 とわ:円……。よかった……。来てくれたんだね。このままお別れできないと思ってた……。
  円:お願いやめて! どうして? どうしてこんなことを!?
 とわ:……どうして? よくそんなことが言えるね。
    ……ずっと昔から、ほかの女の子と好きになる人が違うことが怖かった。自分はなにかの間違いで生まれてしまったんじゃないかって不安で不安で……。
    そのことがバレないように、ほかの子たちに合わせた普通のフリで生きてきた。大学に入って、私を受け入れてくれる人と出会えたと安心したのに……。
    それなのに……裏切られたんだよ! 気持ちを踏みにじられたんだよ! ……ねえ。私の気持ちわかる?
  円:ごめんね……。
水能登:…………え、じゃあとわちゃんの恋人って!?
  円:私なの……。
水能登:!? お、おい春親。
 春親:……さっき、新婚旅行まで話を進めたから次のステップに行くか。でも、とわちゃんが行きたいスペインの話がまだだからな……。
水能登:なにぶつぶつシミュレーションしてるんだよ! いまの話ちゃんと聴いてたか?
 春親:ああ、聴いてた聴いてた。で、スペインの話をするとしたら……
水能登:なんでそんなに無関心なんだよ! とわちゃんの恋人は円ちゃんなんだぜ! 驚かないの!?
 春親:驚いたってしょうがないだろ? 俺がやることはとわちゃんを落とす。それだけだ!
水能登:でも、好きな子が同性愛者だったらいろいろと考えないの?
 春親:別に。むしろチャンスは広がったから大歓迎よ。
    男に絶望させられたなら、俺個人を好きにさせる前に男性への信頼を取り戻すところから始めなきゃいけないけれど、
    女に絶望したなら、もうこれは揺り戻しで男に惚れるしかないじゃん! 俺はそのときの受け皿になればいいんだよ!
水能登:お前、本当にポジティブだな!
 春親:そうか! イタリアでは認められていない同性愛結婚が認められているからスペインに行きたがってたんだな!
水能登:どのタイミングでどのポイントに釈然としてるんだよ。
  円:とにかく、死ぬなんて馬鹿なことやめて!
 とわ:じゃあ、私のところに戻ってくれる?
  円:それはできないわ!
 とわ:じゃあ、ここから飛び降りて死ぬわよ!
  円:それは嫌! ……でも自分の気持ちに嘘をつくのはもっと嫌なの!
 とわ:つまり私に死んでほしいんだね?
  円:そうじゃないの! とわには生きていてほしい! ただ、復縁するのはなにがあってもできないの!
水能登:ちょっとごめんね!(円を舞台下手に連れて行く)……円ちゃん、刺激させちゃダメだよ。ここは話を合わせておこう。
  円:だって、自分の気持ちに嘘はつけない。
水能登:そう言わないで。この場を収めるためにも好きって言おう。ほら、嘘も方便っていうでしょ。
  円:でも、ここで好きって言ったら私のこと誤解されちゃうもん……。だって私の好きな人は……(春親を見る)。
水能登:えー!?
  円:そういうことなの! お願い!
水能登:……なにこの面倒くさいの。……もうやだ。うちに帰りたい!
 とわ:土に帰ったらいい!?
水能登:言ってないよ!
    …………円ちゃん、事情はわかったけれどさあ、いまはとわちゃんの命を優先させよう!
  円:わかったわよ。その代り、自殺を止めながら春親君にアプローチするけどかまわないわよね?
水能登:……君も!?
  円:? ……ねえ、永遠。お願いだから自殺なんてやめて! まだあなたと話したいことがたくさんあるの!
 春親:そうだ。話といえばさ、とわちゃん。さっきの新婚旅行の話だけれど、スペインに行くとしたら……
  円:ええ〜! 春親君って新婚旅行はスペインに行きたいタイプなんだ! 私も新婚旅行だったらスペインに行きたいな!
    闘牛やサグラダ・ファミリアなんかも生で見たいですし、なんといってもグエル公園に行ってみたいの!
    長嶋有の短編小説に「バルセロナの印象」っていう作品があって、それを読んでから一度は行きたいなあって思ってるんだ♪
    新婚旅行でなんて言わず、今度の長期休暇の時にでも一緒に行ってみない!?
水能登:!?
 とわ:……スペイン、一緒に行ってくれるの?
 春親:いや、スペインに行きたいのはとわちゃんで、俺が行きたいのはイタリア……
  円:イタリア! 私イタリアも大好きなんです! むしろスペインよりもだって、ほら「ローマの休日」!
    母が古い映画が好きで、小さいころからなんども観ていて憧れたのよ!
    新婚旅行で行くたら、ベタだけれど、スペイン広場でジェラートを食べたり、ベスパに乗ったり、真実の口に手を突っ込んだりしたいよね!
    あ、でも今ではスペイン広場での飲食は禁止されてるんだったっけ。ちょっと残念だよね♪
水能登:アクティブだなおい! こっち来て!(円を舞台下手に連れていく)自殺止める気ないよね! アプローチしかしてないじゃん!
  円:春親君、いまの話聴いてたら想像妊娠しちゃった!
水能登:ねえ、なにが目的でここに来たの!? 撹乱? それとも死ぬ様をこの目で見たいとか?
  円:前に雑誌で読んだんだけれど、異性相手に「なになにが好き」って話をよくしていると、
    「その人」と「好き」っていう単語がセットでインプットされて、恋愛感情を抱きやすいらしいのよ。
水能登:よかったら、あとでその雑誌の名前教えてくれる? 購買を中止してもらうよう投書出すから!
  円:それを一歩進めて、妊娠や子育ての話をすることで、意中の相手をすっかり夫婦の意識にさせて、自然と私を好きにさせる作戦なの!
水能登:進める一歩の歩幅がでかすぎる! もはや「進撃の巨人」クラスだよ!
  円:それって池乃めだかさんとか?
水能登:それ「新喜劇の重鎮」! めだかさんだったらきっと歩幅も小さいよ!
 とわ:妊娠……。私の子!?
水能登:残念だけれど違う。本人が想像って言ってるし、女性同士で子供ができるほど科学は発展していないよ。
 春親:とわちゃんの子供か……。きっと母親似でかわいいんだろうな……。
水能登:よし、あの馬鹿は放っておこう。
    とにかく、円ちゃん。春親のことが好きなのはわかったからここは抑えて……。
  円:もう無理。これ以上、好きな気持を抑えられない。
    ……とわ、ごめん。やっぱりあなたの気持ちには応えられない。好きな人がいるの。
    そして、その好きな人は春親君。あなたなの。お願い、私と付き合ってください!
 春親:!?
 とわ:!?
水能登:ああ、もう! 告白しちゃったよ!
 春親:……ごめん。気持ちは嬉しいけれど、俺には好きな人がいるんだ。
 とわ:(舞台センターに移動)
水能登:かわいそうだけれど、こればっかりはしょうがないよな。……って、ええ!? とわちゃん!? どうしてここに!?
 とわ:だって、円が振られたなら私のところに帰ってくるしかないじゃない。なら、死ぬ理由なんてなくなるわ。
水能登:ああ。そうなるのかな。円ちゃんには悪いけれど、これで一件落着かな……。って、ええ!?
  円:(いつの間にか舞台上手に移動して)来ないで! 好きな人に振られてしまってはもう生きていけない! ここから飛び降りて死ぬわ!
 とわ:そんな……。円が死ぬなら私も死ぬわ!(舞台上手に移動)
水能登:ああ、最初よりややこしいことになった!
 春親:待ってくれ、とわちゃん! 俺……とわちゃんのことが好きだ。
水能登:どのタイミングで告白してるんだよ! 触発されたのか!?
 とわ:ごめんなさい。私には円という心に決めた人がいるの。
水能登:まあ、そりゃそうだわな。
  円:春親君が振られた……。私にもチャンス到来!? 生きるわ!(舞台センターに移動)
 とわ:円が生きるなら私も生きる!(舞台センターに移動)
水能登:移動がめまぐるしいな! とにかくみんな生きていこう!
 春親:(舞台上手に移動)もう、生きる気力がなくなったよ。みんな、さようなら。
水能登:……お前まで死のうとするなよ!
  円:春親君のいない世界なんて考えられない! 私も死ぬ!(舞台上手に移動)
 とわ:一人にしないで! 私も死ぬわ!(舞台上手に移動)
水能登:なんだこの大移動! お前ら「頭の体操」か! 行商人がキャベツとヤギとオオカミを小舟に乗せて対岸まで上手く渡せるかってそういうタイプの……
 三人:……「頭の体操」?
水能登:なんで三人揃ってピンと来てないんだよ!
 春親:だって、俺たちヤギでもオオカミでもましてやキャベツでもないし。
 とわ:こういうのは一回に動けるパターンが決まっているからパズルとして機能するのであって、好き勝手に動いてる私たちには当てはまらないわよ。
  円:そもそも、積み荷が三つもあるのに積載量がひとつの小舟しか用意してないって設定に無理があるわ。
水能登:……それ以上俺のたとえを否定するな! 悲しくなってくる! そして、最後の文句は多湖輝に言え!
    とにかく、全員一回こっちに来い!
(三人、舞台センターへ移動)
水能登:揃いもそろってなんだよ! 自分の気持ちが受け入れられないからって、死ぬだのなんだの言わないで生きて相手を振り向かせようって思わないの!?
 春親:……そうだよな。つい、感情的になっていた。
 とわ:……私も。
  円:うん。自分のことしか考えていなかった。
水能登:だろ? 三人ともややこしい関係になっちゃったけれど、これからはお互いの気持ちを尊重して、そのうえで自分のことを好きになってもらう努力をするように。わかったな!
 春親:ああ、そうするよ。
 とわ:円。私、絶対にあなたを私のところに戻してみせるから。今日からは私があなたを振り向かせるのが早いか、あなたが春親君を振り向かせるのが早いか勝負ね!
  円:受けて立つわよ。絶対に負けないんだから!
水能登:まったく、本当に面倒くさいやつらだな。よし!(舞台上手に向かう)
 春親:……お、おい! お前そんなところに行ってなにを!?
水能登:いや、だってさあ……。お前ら三人で盛り上がってるのに俺一人だけ蚊帳の外じゃん!
    俺だけ、誰からも好きになってもらってないんだよ!
     ……さびいしいよ! 三角関係がこじれればこじれるほど、俺がもかまってもらえなくなるじゃん!
    そんなのやだ! だから死ぬ!
 三人:うわあ、こいつ面倒くさい!
予選50位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
75 46 66 66 70 64
合計:387点

・円の飛んでるキャラがすごくよかったです。
・細かい小ボケ・たとえがわからない……などが多少邪魔だった。シャボン玉の歌はおもしろかったんですが。それ系統の小ボケが僕にとっては理想ですね。

・物語としての完成度は非常に高く、4人のキャラがそれぞれ生き生きしていていいのですが、
 キャラやボケがゴチャゴチャしてしまい、読みやすさの点で損をしていたように思えます。
 括弧書きでの説明が多いネタなので、もう少し書き方などに工夫が欲しかったです。
 ボケに関しては捻った設定を上手く生かしていて良かったです。特にとわのセリフは打率が高かったです。
 春親と円が理屈をこねる下りはイマイチハマらなかったので、もっとスッキリできるかと。
 春親の説得も旅行だけじゃなく色んな角度からボケた方が、ボリューム的にもボケ幅的にも広がりが出ると思います。

よくできてんなあって思ったら終わっちゃった感じ。ちょっとスロースターターでしたね。
4人組のネタでここまで分かりやすい文章だったネタ見るのは初めてかもしれません。
4人の関係が明確で、セリフもその役割に忠実、
些細な点ですが名前の文字数とひらがな/漢字の表記にも配慮してるおかげで、
目まぐるしく変化するシチュエーションに混乱する事は全くありませんでした。
文章力は申し分ないのですが、笑いの量が絶対的に足りていません。
最後の「移動〜頭の体操」のくだりでようやく山場ができたかなというくらいで、
序盤から中盤にかけてはそれほど際立ったボケもなく、スロースタートなコントでした。

後半の展開の持って行き方はすごく見事。
それだけに円さんの登場シーンの唐突ぶりがもったいなかった。
これだけ設定をくまなく考えているのであれば、ここも配慮がほしかったです。
ト書きに関していうべきかどうか気になったけど、
動きを含めた想像としてはなかなかのものであったので影響させませんでした。

ストーリーの構成、というか登場人物たちの関係性が実にうまくネタに活かされていたと思います。
説得の合間に飛び出す露骨なアピールがおもしろかったです。
特に円さんの方は、すでに同じパターンでボケをしている春親さんの上を行くアピールっぷりで、とても良かったです。
またクライマックスでのメンバー3人の大移動もおもしろかったです。
全体を通してまさに“どたばた”という言葉が似合うようなコントで楽しめましたが、今ひとつ印象的なボケは少なかったようにも感じられました。














G−4
エントリーNo.073
あかつき

おしゃべり/アイドルアディーレ
 水戸:アイドルになりたい。

 前橋:……急にどうしたの?

 水戸:アイドルになりたい。

宇都宮:なりたいのね?アイドルになりたいのねエネゴリくん。

 水戸:うん!

 前橋:今水川あさみがいたのは気のせい?

宇都宮:そう…………でも昨日まであんなに
    「あたい、お師匠の演歌で天下とったるねん!」
    って声高に宣言してたのに、どうしてアイドルに?

 前橋:音楽性の違いパネェな。

 水戸:昨日ね、クローズアップ現代見てたの。

宇都宮:うんうん。

 水戸:そしたらね、コンコルドに乗った長山洋子が巨大化したトリンドル玲奈に突っ込んで英霊になったからアイドルっていいなぁって。

宇都宮:それは仕方ない。

 前橋:仕方なくなくね!?どこから問い質すべきかわからないんだけど!!

宇都宮:長山洋子は元々アイドル歌手だものねー。わかるわー。

 前橋:絶対着眼点そこじゃないよ!
    まず長山洋子は戦闘機乗らない!あとトリンドル玲奈はでっかくならない!
    そしてこんな番組をクローズアップ現代は放送しないッ!!

 水戸:だからね、アイドルになりたいんだけど、どうすればいいのかなぁ……?

宇都宮:だったら私に任せなさい。アイドルだったら「まつうらあや」と「たべるらあゆ」を見分けられるくらい知り尽くしてるわ。

 前橋:後者は食べ物じゃね!?違いは確定的に明らかじゃね!?

 水戸:うわぁい!あたい、宇都宮プロデューサーの曲で天下とったるねん!

宇都宮:ふふふ、私がありとあらゆるすんごいテを使ってトップアイドルにしてあげるわ…。

 前橋:あのー、そろそろ存在に気付いてもらえませんかねー。頑張って脱線しかけてる電車に線路敷き直してるんだけどなー。

 水戸:ねーねー、アイドルになるには何から始めたらいいの?

宇都宮:そうね。アイドルになるには、まず大塚美容外科で診てもらえばいいんじゃないかしら。

 前橋:ハナから裏口入学狙いかよ!!最初は持ち前の素質で頑張ろうよ!

 水戸:声帯を伍代夏子モデルにしてもらったよ!

宇都宮:これでレコ大は戴いたわね。

 前橋:声帯イジるアイドルとか聞いた事ないわ!第一声帯にモデルがあんのかよ!

 水戸:病院のお世話になったよ。

宇都宮:次は事務所選びね。

 前橋:あーまあ事務所は大事だよね。そこで方向性とか売り込み方が大きく変わるし。

 水戸:事務所かぁ…………あたし北島音楽事務所しか知らないの…。

 前橋:さっきから演歌への未練たらたらじゃない!まだ戻れるよ!

宇都宮:大丈夫、事務所なんて知らなくたってなんとかなるから。

 水戸:そうなの?

宇都宮:原宿の竹下通りでも闊歩してればひょいひょい芸能事務所からスカウトされるシステムだから安心しなさい。

 前橋:竹下通りにそんなシステム無いから!たしかにそういうデビューよく聞くけど!

宇都宮:あとお兄さんがいたらAKBとかハロプロに勝手に応募されてデビューできるシステムもあるからね。

 前橋:それたぶん男子専用ルートだよ!姉持ちのジャニーズとかジュノンボーイ出身がよく言うやつ!

 水戸:湯浅卓の弁護士事務所にスカウトされたよ!

宇都宮:これで知性派アイドル路線が敷かれたわね。

 前橋:もうアイドル要素が皆無じゃん!かろうじて湯浅弁護士にタレント素質あるくらいだよ。

 水戸:事務所に入れたけど、あたし上手くやっていけるかな……歌もダンスも債務整理も得意じゃないし……。

 前橋:債務整理できるアイドルとか天賦の才を持て余してるわ。

宇都宮:歌もダンスも要らないわ。
    芸能界には事務所のゴリ押しっていう能無しでも一流に成れるシステムがあるから安心しなさい。

 前橋:その言葉の陰に何人もの芸能人への敵意が見えるんだけど!主にオスカー方面に!

 水戸:ゴリ押しかぁ……うちの事務所にそんな力あるかなぁ…………。

宇都宮:なーに言ってんの。だって、弁護士事務所よ?

 水戸:そっか!

 前橋:……こえーよ!弁護士のゴリ押しとか並みの事務所の比じゃないよ!

 水戸:でも、能力が伴わないのに売れたらアンチからの批判が恐いよ……。あたし親にも炎上させられた事ないのに…。

 前橋:うん、みんな無いから。

宇都宮:そこで弁護士のゴリ押しでしょ?

 水戸:そっか!

 前橋:弁護士強過ぎるわ!!口パク疑惑程度でも名誉棄損で訴えられそうだよ!

 水戸:商法抵触スレスレのCDセールスや、法律を盾にアンチを徹底排除した結果、トップアイドルになれたよ!

 前橋:手口が真っ黒ってレベルじゃねえぞ!!

宇都宮:まさかこんな順風満帆なアイドル路線を歩むとは…………さすが私が手塩にかけた子だけあるわ。

 前橋:いやー、だいぶ紆余曲折してると思うけどなー。

 水戸:トップアイドルになったら、いっぱいお金がもらえるんだよね?

宇都宮:そうよ、ちゃんと事務所が節税対策もしてくれるわ。

 水戸:でもなぁ…………そんな大金持ったら調子に乗って株や先物取引に手出して大損しないかなぁ…。

 前橋:獲らぬ狸の皮算用もほどほどにしなよ。

宇都宮:大損?その時の債務整理でしょ?

 水戸:そっか!

 前橋:日本テレビさん、これを最強弁護士軍団って言うんですよ!!彼らに解決できない問題は無いですよ!

 水戸:あ、でもアイドルって流行り廃りが早いから収入が不安定なんだよね?老後の蓄えはちゃんと残せるかなぁ…。

 前橋:急に堅実になったなオイ。

宇都宮:アイドルで通用しなくなったら演歌に路線変更すればいいんじゃない?

 水戸:そっか!

 前橋:演歌久しぶりのご登場でこの扱いかよ!せっかくの伍代夏子ボイスの待遇が酷いよ!

 水戸:うん…うん…もうこれで不安はないよ!あたい、先生の教えでこの星イチバンのアイドルになる!

宇都宮:水戸……成長したわね。私から教える事はもう何もないわ……。

 前橋:なんかもう好きにしたらいいんじゃないかなー。ここまで来たら何言っても無駄な気がしてきたよ。

 水戸:というわけで、とりあえず司法試験受けてくる。

 前橋:わかってねえぇーーーーー!!
予選13位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた けう ザブ 星野
71 71 78 93 81 70
合計:464点

・シンプルな話題展開ながらおもしろいです。
・こういう言い方をしては身も蓋もないのですが、ここまで読んできた中ではインパクト不足に思えてしまいました。

 まさに「おしゃべり」にふさわしいゆるい掛け合いの中に光るボケとツッコミ。債務整理など弁護士事務所ならではのボケが好きです。
 序盤の「クローズアップ現代」でおいてけぼりにされた時はどうしようかと思ったし、
 ゴリ押しのくだりは風刺だとしたら上っ面すぎてげんなりしましたが、それぞれのキャラクターが立っていて読みやすいので最後まで楽しめました。
 減点要素は上に上げた二つぐらいで特に目立った欠点もないのですが逆に決定打もなかった印象で、
 狙いとしては毒の部分を山場にしたいのかなとは思いますが、先に書いたように批判が浅くとどまっていたので、もしここを山場にしたいのだとしたらもっと鋭さが欲しいです。
 絶対的な大砲こそないものの切れ目なく波状攻撃が続いている印象で、個々のボケの破壊力がもう少し上がれば往時のマシンガン打線のようになるのではないでしょうか?
 ……にしても、前橋さん完全無視ってどういう状況で会話してるんだろう?

なんか漫画みたいな感じで面白かったですよ。
・役割分担が完璧で、三者三様の個性を持った魅力的なキャラクター。
 「エネゴリ君」「伍代夏子モデル」「湯浅卓のタレント性」など、次々飛び出るセンス溢れるキラーフレーズの数々。
 アイドルになりたいという比較的ベタな設定を、どんどん予想外の方向に展開させるテクニック。
 完全にツボです、ストライクです。トリオ漫才(おしゃべり)の理想的な形を見せつけられました。
 クローズアップ現代の下りがやや雑、「たべるらあゆ」が強引などの減点箇所はあるのですが、
 今回僕が採点させていただいたネタの中では最高得点をつけさせていただきます。めっちゃ面白かったです。
 あと、これはネタとか採点には一切合切関係ないんですが、宇都宮さんが一番好きです。

内容の使い方がうまい。
特に弁護士の話題出してからの発展のさせ方が非常に見事でした。
伏線の回収の仕方も良かったです。

ひねくれた視点でお送りするアイドル論議、おもしろかったです。
宇都宮さんの自信満々なボケに水戸さんの天真爛漫なボケが重なり、そこを前橋さんのうまさのあるツッコミで綺麗にまとめられていました。
メンバー3人の立ち位置(役割)がはっきりと分かれており、読みやすく、笑いやすいネタでした。
ボケの着眼点がスタンダードな部分とちょっとずれており、そこがより一層おもしろさを際立たせていました。
オチの部分で「なんかもう好きにしたらいいんじゃないかなー」と言いつつ、水戸さんの言葉にやはりツッコミをしている前橋さんには若干の違和感を感じました。














G−5
エントリーNo.010
百鬼夜行

コント/RPG
勇者「ここが世界中の猛者がパーティーを組むために集まることで有名なルイーダの酒場か。」

店主「やあ、ルイーダの酒場にようこそ。何か御用かね?」

勇者「魔王討伐に向うから腕の立つ仲間が欲しいんだ。」

店主「腕の立つ仲間ねぇ。・・・おや、あんたもしかして、あの伝説の勇者、シュベルツァーの・・・!」

勇者「ああ、シュベルツァーは俺の親父だ。」

店主「おお・・・!やはり・・・!勇者シュベルツァーの息子さんがご来店となりゃあ中途半端な奴は紹介できねえなあ。
   ようし、とびっきり腕の立つ奴を連れてくるから少し待っててくれよ!」

勇者「どうも。
   ・・・うふふふ、親父が有名だとやっぱりお得だなあ。こういう一茂的な展開、たまんないよ。」

店主「一茂がなんだって?」

勇者「いや、何でもないよ。どうだい。俺の仲間に相応しい奴はいたかい?」

店主「ああ、ぴったりの奴がいたよ。おーい、ルナちゃん!勇者様がお呼びだぞ!」

ルナ「どうも。私はルナマリア、22歳。魔法使いよ。ルナって呼んでください。」

勇者「・・・!」

店主「彼女はあの名門、セントクレア魔導院を首席で卒業したエリートなんだぞ。」

ルナ「そんな、エリートだなんて。こちらこそあの伝説の勇者、シュベルツァーさんの御子息にご指名頂けるなんて光栄だわ。」

勇者「・・・・・。」

店主「どうしたんだい、さっきから黙っちゃって。彼女、お眼鏡にかなわなかったかい?」

勇者「・・・素晴らしい。」

店主「・・・だろ?」

勇者「戦力としては申し訳なさそうだし、なによりルックスが素晴らしいよ!そしてプロポーションも、ね・・・。フヒヒヒヒ!」

店主「ボン、キュッ、ボンだろ?こりゃあ夜のパートナーとしても・・・。フヒヒヒヒ!」

勇者「フヒ、フヒヒ、ヒヒ!!」

ルナ「・・・なにフヒフヒ言ってるんですか?」

勇者「いや、何でもないよ。こちらこそよろしく頼むよ、色々とね・・・。フヒヒ!」

ルナ「よかったあ。あっ、よろしかったら勇者様のお名前、教えてくださる?」

勇者「ああ、俺は伝説の勇者、シュバルツァーの後継者、勇者ああああだっ!!」

ルナ「・・・・・ん?」

勇者「勇者ああああだ!よろしくな、ルナ!」

店主「・・・・・ああああって言うんだぁ。」

ルナ「・・・なんか、ねぇ・・・?」

勇者「さあ、早速冒険に出かけようぜ!」

ルナ「うん、いや、ちょっと待ってくださる?」

店主「え?お父さんの名前なんだっけ?」

勇者「親父は伝説の勇者、シュバルツァーだ!」

ルナ「うん、で、あなたのお名前は?」

勇者「ああああだ!!さあ、伝説の幕開けだぜ!」

ルナ「いやいやいやいや!!なんか、ねぇ?伝説の幕、開きますかねぇ?」

勇者「ははは、開くさ開くさ!シャッって開くさ!」

店主「え?ちなみにだけどお母さんの名前は?」

勇者「お袋は伝説の勇者婦人、フローラだ!」

店主「うん、勇者夫人とかはあれだけどさ・・・。まあ、いい名前だね、お母さんも。で、君の名前は?」

勇者「ああああだ!!さあ、歴史に名を刻むぜ!」

店主「いやいやいやいや!!・・・ねぇ?刻むほどの名かねぇ・・・?」

勇者「なんだよさっきから!言いたいことがあるならはっきり言えよ!!不快だよ!!」

店主「いやあ・・・、親父シュバルツァー、お袋、フローラでしょ?」

勇者「だからなんだよ!ルナ!君も黙ってないで何とか言ったらどうだ!」

ルナ「すいません、ちゃんと『ルナマリア』って呼んでもらえます?初対面なんで・・・。」

勇者「なんで!?さっきまで『ルナ』でいいって言ってたじゃん!ってか俺に気がある的な心持ちだったじゃん!」

ルナ「パーティーに誘ってくれてありがとうございます。でも今回はご縁がなかったということで・・・。」

勇者「ちょいちょい!!なんだよ!!なんでキャンセルだよ!そんな就職活動中の学生を書類面接で落とす会社の文章みたいな言い回しで言われても!!」

ルナ「なんですか、その例え・・・!?怖い・・・。」

店主「今のはないよね・・・。」

勇者「うるさいな!確かにひどかったけど!例えツッコミとしては口に出す前に心の中に留めておくべきレベルのアレだけど!
   さっきから文句ばっかり言ってないで、気に食わないことがあったらズバビタンッと言ってくれよ!」

ルナ「・・・じゃあ言わせてもらいますけど。」

勇者「何さ。」

店主「・・・・・。」

ルナ「ああああって・・・・・。」

勇者「・・・何?俺の名前のことでそんなに引いてんの?ふざけんなよ!親父とお袋が愛情をこめて付けた名前をっ・・・!」

店主「親父シュバルツァー、お袋フローラで息子ああああって・・・。適当じゃん。」

勇者「なんだよ!適当じゃないよ!きっと両親寝ずに考えたよ!!」

ルナ「ちなみに苗字は?」

勇者「苗字?ローランドだよ!!」

店主「ローランド・ああああ(笑)」

ルナ「ぷっ!」

勇者「吹くな!!ちっとも面白くないよ!!(笑)じゃないよ!!」

店主「ローランドときて、ああああって何その落差・・・。全盛期の佐々木のフォークか!」

ルナ「おぉ〜。うまいうまい。」

勇者「うまくないよ!センスはあるけどまだまだ荒削りな面があるよ!!」

店主「『そんな就職活動中の学生を書類面接で落とす会社の文章みたいな言い回しで言われてもぉ〜。』(笑)」

ルナ「ぶふっ!!」

勇者「吹くなッ!!今の吹き方は嘲笑の意味でのあれだろ!!
   だいたい店主、貴様さっきからバカにしてるけど、お前なんて店主じゃねえか!!やーい、ばーかばーか!!」

店主「俺、本名、ファブナート・リュード・セブラシカ3世ってんだ。仲間からはリュードって呼ばれてる。」

勇者「っ・・・!?う、嘘だね!今作ったんだろ!!」

店主「ほら、原付の免許だけど。」

勇者「っっ・・・!!」

ルナ「すごーい!名前カッコいいですねー。勇者っぽーい。」

勇者「へ、へんっ!全然勇者っぽくねえよ!どっちかって言うとあれっぽいね!王様!王様か!3世て!」

店主「うわっ、そのままじゃん・・・。」

ルナ「無残・・・。」

勇者「無残は酷すぎだろ!確かにひどかったけど女性に無残って言われるシュチュエーションはそうそうないよ!」

店主「それにしてもよくこんな名前、役所が許したなぁ・・・。」

ルナ「あれじゃないですか?伝説の勇者だから役所も特例的に認めたとか・・・。」

店主「うわぁ、ありえる・・・。『俺ぁ伝説の勇者様だぞ!誰のおかげで平和な生活が送れてると思ってんだ、この野郎!』とか言っちゃって。」

ルナ「あぁ、『ダンカン馬鹿野郎』的な・・・。」

勇者「言わねえよ!!最後完全にビートたけしじゃねえか!!なんつうか、俺の名前はもう最悪批判してもいいけど親父はまったく関係ないよね!?」

店主「やっぱり、名前って大事だよね。伝記に『勇者シュバルツァー』ってあっても違和感無いけど、『勇者ああああ』はまず手に取らないもんなぁ。」

ルナ「『勇者リュード』はありそうですけどね・・・。」

店主「たはは!言うなぁルナちゃん。」

ルナ「ルナでいいですよ・・・。」

勇者「あ、あれ、何2人で盛り上がってんの?ねえ、ルナ?」

ルナ「やっ、ちょ、やめてください。そんな馴れ馴れしい・・・。」

店主「おい、ルナが『うざってえ』ってよ。」

勇者「え、えぇ〜・・・?なにそれ・・・?何で急にそんなキャラ変えれんの?怖い・・・。」

店主「じゃあさぁ、実際に伝記になるために、2人で魔王倒しに行っちゃう?的な?」

ルナ「ええ!もちろんよろこんで!」

勇者「あれ、あの、僕は・・・?」

店主「あ・・・?おめえは留守番だよ!勇者・リュード、店主・ああああのほうがお似合いじゃね?」

ルナ「きゃははは!受ける!」

店主「うっし、じゃあ魔王の野郎をボッコボコにしてやるから。行くぞ!ルナ!」

ルナ「ええ、リュード!!」

勇者「・・・ええぇぇ〜・・・。なにこれ・・・、ええぇぇ〜・・・。
      え、なにこれ、俺、酒場の店主やんなきゃいけんの・・・?うわ、客来たよ、どうしよ・・・。
      ・・・へっへへ!ようこそ、旅の酒場、ルイーダへ!旦那、今日はどういった要り用で?
      仲間を探しに来た?へっへへ!数ある旅酒場の中からうちを選ぶとは流石旦那、お目が高い!
      うちは色んな子、揃えてまっせぇ?
      定番のロリ魔女っ娘や巨乳メガネっ娘賢者はもちろん、ガチムチアスリート系女戦士なんかもおりまっせ!
      こりゃ昼の冒険だけじゃなく、夜の方も・・・。フヒ!フヒヒヒヒ!
      ・・・あれ、なんだこれ。なんだこの感覚。まさか、これが・・・、天職!?」

予選17位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
92 83 83 76 35 82
合計:451点

・方向性は1個なんですけど、台詞回しやキャラ付けなどでいちいち笑えました。満足。

>勇者「戦力としては申し訳なさそうだし(後略)」

 利根やーん! 申し分! 申し分!


 ……さておき。切り口は使い古されているしひとつの笑いどころを引っ張っているのに最後まで飽きさせず読ませる腕はさすが。
 俗物な勇者と名前が変なだけで馬鹿にする二人。ベクトルは違えどゲスな思考の登場人物は生き生きとしているし、
 RPGの世界観を現実的なフレーズを入れて崩すタイミングが絶妙だしで面白かったです。

 ただ、実際のコントや漫画など他に情報が違うんでしょうが、文章だけだと最後の方になると二人のいじり方に若干の陰湿さが感じられて楽しみきれなかったです。
 二人のやり口に滑稽さか勇者のやられっぷりに愛敬があればよかったんですが……。
 そういう意味ではオチは(読み手にゆだねるツッコミも含めて)後味よく終わっていてよかったです。こんなにゲスいのに……。

ネタに性格って出るんですね。
雰囲気の作り方と壊し方が上手いなぁ…。
壮大なRPGを思わせる導入から「ああああ」をきっかけとして一転名前いじりのコメディに。
んで名前いじりでこれでもかというくらい勇者の尊厳を貶めてるのがまた滑稽で。
ただ、名前いじりがしつこいあまり、ほとんどこれだけで終わってしまったので何か一展開欲しいところです。

こういう切り口でやるのはなかなか見たことはないのですが、
あんまりはまらなかったですね。
ネタ中にも言ってましたが、ツッコミが乗らないかなぁ・・・
オチは良かったと思います。

いやあ、これはおもしろいですねえ。
RPGネタでは定番ともいえる「ああああ」ネタを、非常にうまく調理し、一本のネタに仕上げられていたと思います。
伝説の勇者の息子として紹介され期待感たっぷりだった導入部と、その後のがっかり感や露骨な差別感などでのの対比が非常にうまかったです。
笑いの波がうまくできるようなストーリーになっており、ボケの質も全体的に高めでした。
店主と立場が逆転してしまうオチもおもしろく、最後まで楽しませてもらいました。














G−6
エントリーNo.011
アバババ

漫才/さよならベッケンバウアー
阿波:はいどうも。アバババです。ツッコミ担当の阿波です。

馬場:ボケ担当の馬場です。

阿波:2人合わせてアバババです。よろしくお願いします。

   さぁ、今回超でかい大会ということで、僕なんかテンション上がってきたよ。近年まれに見るハイテンションだよ!

馬場:阿波、テンション上がってる時に悪いんだけど、俺、今から成田にいってもいいかな?

阿波:駄目だよ!漫才しようよ!僕のテンションが高いのって4年に1度だぞ!アバリンピック開催だぞ!

馬場:ごめん、せっかくのアバリンピック開催だけど、俺、どうしても成田に行かなきゃ行けないんだ。

阿波:アバリンピックよりも優先すべきことが成田であるのか。

馬場:ああ・・・。ベッケンバウアーがドイツに帰るんだ。

阿波:・・・・・・・・・。うん、ごめん、長考したんだけど全然いってる意味がわかんない。

馬場:だからベッケンバウアーがドイツに帰るんだよ!

阿波:語尾を強めて同じ事二回言われてもわかんないものはわかんないよ!誰だよベッケンバウアーって!皇帝ベッケンバウアー?

馬場:違う。俺の高校の時の友達だよ。ドイツからの留学生だよ。

阿波:最初からそういってくれよ。要約すると、お前の友達でドイツからの留学生であるベッケンバウアー君が国に帰るから成田空港に見送りに行きたいってことでしょ?

馬場:そう。

阿波:まったく、そういうことなら前もって言っといてくれよ。そんな突然言われても困るのはこっちなんだから。

馬場:ごめんな。

阿波:・・・でも馬場のそういう友達思いなとこ、嫌いじゃないぜ?

馬場:阿波・・・。

阿波:でもさ、ベッケンバウワー君ってどういう奴だったの?ちょっと興味あるな。聞かせてくれる?

馬場:ああ。あれは高2の時のことだった・・・。そのころ俺、いじめられててさ。

阿波:マジかよ。許せねぇな。

馬場:毎日のように上履きの中になんか入れられるわ、弁当はぐちゃぐちゃにされるわで地獄のような毎日だった・・・。

阿波:ひどいな・・・。

馬場:クラスの中で俺の味方は1人もいなかった。でもそんな俺を救ってくれたのが

阿波:ベッケンバウアー君ってわけか。いい話じゃん。

馬場:いや、俺を救ってくれたのは武者小路君。

阿波:誰だよ!ベッケンバウアー君じゃないのかよ!

馬場:いや、ベッケンバウアーは俺の上履きにソーセージを詰め込んだり、俺の弁当にマスタードかけたりしてた。

阿波:最悪じゃん!

馬場:あと、俺が原付に乗ってるのを見て「ベンツは世界最高の自動車メーカーデース!トヨタなんか目じゃありまセーン!トヨタの原付なんかダサくて乗れまセーン!なぁ、みんな!HAHAHAHA−!」とか笑って馬鹿にしてた。

阿波:なんだよその微妙なけなし方!しかもベッケンバウアーいじめっ子のリーダーみたいじゃん!

馬場:そう、ぶっちゃけ俺はベッケンバウアーにいじめられてた。

阿波:全然友達でもなんでもないじゃん。

馬場:でも武者小路君が助けてくれてからいじめもだんだんおさまってきたんだ。

阿波:よかったなぁ。

馬場:でも、あいつだけは俺に対するいじめの手を休めることはなかった・・・。

阿波:まさか・・・。

馬場:そう、旋毛山だけは・・・。

阿波:誰だよ!なんだその力士みたいな名前の奴は!そこはベッケンバウアーだろ、流れからして!

馬場:いや、ベッケンバウアーは武者小路君の舎弟だから。

阿波:知らないよ!お前の高校のときの人間関係なんて露知らずだよ!

馬場:ベッケンバウアーは武者小路君が俺を助けてくれた日の夜に電話がかかってきて「いままでイジめてごめんネ、マジでごめんネ。頼むからワタシがアナタをいじめてたこと、武者小路君には言わないでネ。ネ。ネ。」って言ってた。

阿波:すごい嫌な奴じゃん。おもいっきり力に屈するタイプじゃん。

馬場:翌日からも旋毛山の俺に対する嫌がらせは続いた。それどころかヒートアップする一方だった。

阿波:いるよな、こういうねちっこいタイプのいじめっ子。

馬場:上履きの中にちゃんこを入れられたり、机に彫刻刀で「ごっちゃんです」とか彫られたりもした。

阿波:完全に力士じゃん!いや、力士にしても意味わかんないよ!

   つーか、武者小路君に助けてもらえばよかったじゃん。

馬場:いや、武者小路君と旋毛山はうちの学校の2大怪人に数えられるほど喧嘩が強かったんだ。そんな2人がまともにやり合ったら国が1つ滅びるぞ。

阿波:そこまでなのかよ・・・。じゃあ、お前はずっと耐えてきたのかよ。

馬場:いや、そこであの男が立ち上がったんだ・・・。

阿波:ま、まさかそれが・・・!

馬場:そう、山本先生だ。

阿波:だれだよ!つーか、割と普通な奴でてきた!

馬場:山本先生が旋毛山を呼び出して「こんなことしてると内申にひびくよ?」の一言で俺の悪夢のような日々は終わりを迎えたんだ・・・。

阿波:意外とあっさり悪夢のような日々終わったな。てか、ベッケンバウアーは!?

馬場:ベッケンバウアーはその頃、インフルエンザにかかってある意味、地獄のような日々を送ってた。

阿波:うまくないよ!

馬場:まぁ、なんていうか同じ地獄を味わった同士、なんか共鳴するものがあったんだろうな。それから俺とベッケンバウアーは急激に仲良くなっていったんだ。

阿波:いろいろひどい事されてたのにそんなくだらない理由で仲良くなれるなんて・・・。馬場は優しすぎるよ。

馬場:でも、そんな友情も長くは続かなかった。

阿波:なんだこの昼のメロドラマばりの展開の速さは。

馬場:ベッケンバウアーが女の子に恋をしてしまったんだ。

阿波:おお、いいじゃん。青春じゃん。

馬場:相手は俺の母ちゃん。

阿波:前言撤回だよコンチクショウ!なんだよべッケンバウアー!めちゃくちゃだよ!

馬場:それからというもの、ベッケンバウアーは用もないのに俺の家に来るようになった。

阿波:もう最悪だよ・・・。

馬場:そして俺の母ちゃんに「お母さん、今後旦那さんと別れる予定とかありませんカー?」とか聞いたりした。

阿波:本気じゃん!ドイツ人恐ろしいわ!

馬場:まあ母ちゃんも乗り気だったんだけど、さすがに父ちゃんが拒んで大喧嘩になっちゃってさ。

阿波:母ちゃん乗り気だったのかよ!危うく第2のぺタジーニが生まれるところだったな・・・。

馬場:それ以来、ベッケンバウアーはすがたをみせなくなったんだ・・・。

阿波:それ、ただ単にお前の母ちゃんを落とすためにお前を利用してただけなんじゃないか?

馬場:そんなことねーよ。だって手紙届いたもん。

阿波:手紙?

馬場:そう。今日持ってきてるんだけど聞くか?

阿波:うん。

馬場:「拝啓馬場さん。突然ですが、僕は11月20日にドイツに帰りマース。」

阿波:今日だな。

馬場:「君のお母さんとも最後の別れになると思うから成田空港に来たほうがいいですヨー?HAHAHAHA−!!」だってさ。なあ、これって一昨日から母ちゃんが帰ってこないことに関係あるんかな?

阿波:・・・・・今すぐ成田に行けー!!!!!
予選34位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
67 78 63 65 50 61
合計:384点

・王道の裏切り(武者小路→旋毛山→山本先生)は気持ちよかったです。おもしろかった。
・ただ、その周りのボケがそこまでハマらなかったのが残念でした。

 裏切りのパターンは一定なんですが、固有名詞の持つ響きの面白さで引っ張りつつベッケンバウアーのキャラクターに意外性を持たせることで、最後まで面白さが持続していました。
 ナンセンスないじめ方を出したと思ったら武者小路・旋毛山からの山本っていう基本に忠実なスカシが来るなど、笑いの引きだしが多いのもよかったです。
 ただ、いじめが終わってからがあっさりしていたのでベッケンバウアーの母へのアプローチを細かく描いてほしかったのと、
 しょうがないことなんですが、ペタジーニのたとえが今となっては古くなりすぎているので若干でいいからアップデートしていただきかったです。

ただのゲスで外人なネタでした。嫌いじゃないけど。
オチの破壊力すげえ…w
ベッケンバウアーが主役かと思いきや、次々出てくる脇役を中心に回すという書き方は珍しいです。
でもどんどんキャラが入れ違いに出てくるせいで、場面場面の繋がりに欠ける漫才となった気がします。
そのせいで小さな山が続き、大きな山場はありませんでした。
もっとベッケンバウアーのキャラにスポットを当ててもよかったかなと。
ベンツ至上主義とかペタジーニとか持ってるものはいいので、
広げ方次第でまだまだ面白くなりそうです。

遠回し遠回しにしていく展開がうまいと思いつつも、
登場人物の名前のインパクトだけで終わった気がします。
インフルエンザの所は良かったです。

読み手の予想をいい意味で裏切ってくれる漫才だったと思います。
しかし話の中にいまいち盛り上がりが感じられず、最初から最後まで大きく引き込まれることが無かったのは残念でした。
「旋毛山」という謎のネーミングのキャラクターが、なぜだかツボにハマりました。
「危うく第2のぺタジーニが生まれるところだったな」というツッコミは、ちょっと意味がよく伝わらなかったです。
オチのあたり、ちょっとあっさりしている感じがあるため、もう少しじっくり描いてみても良かったかと思います。














G−7
エントリーNo.067
トロイデ

コント「文化」
トロタ:ふぅ・・・間に合ったー!

    まさかここまでトイレの個室が空いてないとは・・・

    でもこれで一安心だな!

(ドンドンドン)

トロタ:入ってます

(ドンドンドンドン)

トロタ:だから入ってます!

???:あ、開けるんだ早く!

トロタ:なんですか?入ってるんだから他を当ってください

???:どうせたいした事無い物しか出さないんだろ!?

トロタ:どうしたらたいした事あるやつ出せるんだよ

???:俺のはたいした事あるのが出るんだよ!

トロタ:は?

文化男:申し遅れた。私「新しい文化生んじゃう男」と申す。

トロタ:絶対信用できねえ

文化男:私からはもう新しい文化へのエネルギーが溢れ出ているのだ

トロタ:堅苦しい口調でふざけ倒すな

文化男:俺がそこのトイレで新しい文化を生み落とす。

    そうすると世の中は劇的に進化をするんだ!さぁはやくそこをどきたまえ!

トロタ:よう今ので納得させたと思ったなこいつ

文化男:なぜだ!なぜ分かってくれない!

トロタ:いや、何か信用させる事の出来る様な物無いんですか?

文化男:は!そうか!じゃあ君そこのトイレの水を見てごらん?

トロタ:水ってただの水・・・あれ!?

    水がカラフルになってる!?え!?なんで!?

文化男:だろ?その「新しい文化受け止めちゃう水」にこの俺

    「新しい文化生んじゃう男」が新しい文化を生み落とすと

    世の中が劇的に進化するって事なんだよ!

トロタ:さっきからネーミングふざけ倒してるだろ

文化男:さぁ早くそこをどきなさい!

トロタ:いや、でも僕もさっき入ったばかりですし・・・

    あ、ちょっと質問良いですか?

文化男:なんだ!早くしてくれ!

トロタ:その新しい文化はあなたの何処から出てくるんですか?

文化男:お尻だ

トロタ:まずその文化変えろよ

文化男:車酔いしたら口から出てくる

トロタ:文化人全員に謝れ

文化男:俺は今までそこのトイレで色んな文化を生み落としてきた!

トロタ:例えば?

文化男:「紙粘土にニスを塗る習慣」とか「ボウリング場にジュークボックス置こう」とか

トロタ:私生活に響かない文化ばっかりやないか

文化男:「肋骨が3倍ぐらい増えないかな」とか

トロタ:何だそのぶっ飛んだ願望

文化男:とにかく早くしてくれ!ちょっともう漏れてる!

トロタ:漏れる言うな

文化男:ちょっと漏れてるから分かるぞ・・・!

    今回は「カリフラワー」に関する新しい文化だぞ!

    ほら!楽しみだろ!早くどけ!どくんだ!

トロタ:絶対期待できねえ

文化男:もう・・・早くしてくれ・・カリフラワーが・・・!

トロタ:カリフラワー主軸で喋るな

文化男:早くするんだ!もし俺がここで新しい文化を漏らしてしまったら・・・

トロタ:どうなるんですか?

文化男:すっげえ臭い

トロタ:1回でいいから綺麗な事言えよ

(ジャー)

文化男:お、終わったか!?

(ガチャッ)

トロタ:はい、終わりましたよ。どうぞ

文化男:か、代われ!(ガチャンッ!)

トロタ:どうですかー?新しい文化生まれましたかー?

文化男:うるさい!人がトイレしてるときに話しかけるな!

トロタ:陶器で潰すぞ

文化男:まず文化を生み落とす前に儀式をしなきゃならんのだ!

トロタ:儀式?




文化男:Baby, can't you see
    I'm calling
    A guy like you
    Should wear a warning
    It's dangerous
    I'm fallin

    There's no escape
    I can't wait
    I need a hit
    Baby, give me it
    You're dangerous
    I'm lovin it
















トロタ:ブリトニースピアーズのTOXICなんて誰が分かんねん

文化男:もうさぁ前座も終わったし、そろそろ出るぞ!

トロタ:出る言うな

文化男:うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

(ピカーン)

トロタ:うお!まぶしい!






・・・・・


(ガチャ)

文化男:ふぅ・・・新しい文化が生まれたぞ

トロタ:どんな文化ですか?

文化男:デスティニー・チャイルドの新曲「カリフラワー」

トロタ:聞いて損した
予選12位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
94 88 94 85 85 18
合計:464点

○まずその文化変えろよ
・どこかじってもおもしろいよちくしょー…
・青バトで見たときBONNIE PINKだったはずなんですけど、BONNIE PINKのチョイスが絶妙だったので僕はそちらの方が好きでした。

 ナンセンスな設定もさることながら、特筆すべきは「新しい文化生んじゃう男」の強さ。
 掴まれるどころかもうこれだけで満足できるほど笑いましたが、ここ以外にもボケ・ツッコミ双方印象に残るフレーズばかりですごく面白かったです。
 「まずその文化変えろよ」と「文化人全員に謝れ」の畳みかけは声あげて笑いました。捻っているのに端的なツッコミが面白いのは当然として読んでいて気持ちいい。

 ボケの強さとツッコミの鋭さが絶妙にかみ合ったのが「過去に生み出した文化」のくだりで、
 どうでもいいような物を持ち出すのはセオリー通りなんですが、本当にどうでもいいものを持ってくる着眼点が素晴らしいし(「紙粘土にニスを塗る文化」って!)、
 それを「私生活に響かない文化」ってくくれる、「生活に影響ない」でも十分成立しているのに「私」の一文字を足してくる嗅覚もこれまた素晴らしい。
 文化を生み出すまでのやりとりがあっさりしすぎでそれまでと比べたら盛り下がっていたのは残念ですが、バカバカしさとフレーズのキレを堪能させていただきました。

クソ笑ったわ。突飛なこと書かせたら右に出るもんいないね。
まるで突風でも吹いたかのようなあっとういう間の爆笑でした。
終始ふざけ倒したボケに短くキレのあるツッコミ、この掛け合いが絶妙でした。
儀式以降の音楽ネタでちょっと自分にはハマりませんでしたが、そこまではもう完璧でした。

陶器で潰すぞってツッコミがよすぎです。
トイレで新しい文化を生むって発想がまず出てくること自体に驚くしかないです。
それだけにTOXICを何故出したのか。そこだけが良く分からなかったです。

ううん、ちょっとボケの爆発力不足でしょうか……あまりおもしろいとは感じませんでした。
新しい文化生んじゃう男、というぶっ飛んだキャラクターを、いまいちうまく扱いきれていないように感じました。
シチュエーションもボケにうまく活かされていなかったと思います。
ボケに関しても全体的に傾向が安易な下ネタか、発想が斜め上すぎていまいちおもしろさを伝えきれていないボケかばかりで、ちょっとこれでは……。
ボケの意図をうまく読み手に伝える意識がないと、こういったネタは厳しいかと思います。














G−8
エントリーNo.070
一夜の幻影

漫才/悲しみは雪のように
向井:はいどうも。

真中:一夜干しの減塩です。

向井:そんな日持ちが悪そうな乾物みたなコンビ名になったつもりは無いんですけれど。一夜の幻影です。

真中:にしても向井さん、ようやく待ち望んでいた春ですよ。

向井:いきなり本題にスイッチバックですか。

真中:やっぱり冬って嫌じゃないですか。寒いしクリスマスがあるしバレンタインデーがあるし独り身が身に沁みるし。

向井:今挙げられた例えであなたが非リア充って云うのが一発でバレましたね。

真中:まあそれはアダルトビデオかなんかで我慢すれば平気ですけど、どうしても我慢できないモノがあるんですよ。

向井:寂しかったんですね。今度何かウチでご馳走してあげますよ。で、あなたが我慢できないモノとは?

真中:雪です。

向井:ほう。まあ確かに雪はアダルトビデオじゃカバー出来ないですわな。下半身は雪が積もった感じにはなるでしょうけど。

真中:冷たいし、積もると歩きづらい上に電車やバスが止まるし、溶けても残ってる氷がツルツルして滑るし。

向井:失礼。意外と、そして非常に現実的な理由でした。申し訳ない。

真中:ただ僕ね、雪が積もった誰も居ない駅前の公園に倒れ込んでる最中に思った事があったんですよ。

向井:都会の真ん中で凍死しかけないで下さいよ。良く生きて帰ってこられたもんですね。

真中:雪の代わりに空からパンツが降って来ないかなと。

向井:              ん?

真中:いや、ですから、雪じゃ無くて大量のパンツが空から降ってきた方が良いんじゃないかなと思いまして。

向井:走馬灯の真っ最中にお前は一体何を考えてやがったんですか。発想が思春期真っ盛りじゃないですか。

真中:でもパンツ良いじゃないですか。冷たくないし、ツルツル滑らないし。

向井:積もると歩き辛くならないとは言わないんですね。それはあなたまだ物事をキチンと冷静に理解されてらっしゃると捉えて大丈夫ですかね。

真中:空から現金が降ってくればいいなとかガキ臭い考え方は持っていないんで大丈夫です。

向井:パンツも大概ガキ臭いと思いますよ。寧ろ現金なら大人でもそう云う考え方をする人も多々いらっしゃいますし。

真中:いやでも、空からお金が降ってくるって非現実的じゃないですか。使用済みだと他人の手垢が付いて汚いし、何より大量に降ってくるから痛い痛い。

向井:まさかの小銭でしたか。普通想像するとしたら札束だと思うんですがね。

真中:そして小銭を巡って大の大人達が醜い争いを繰り広げる訳ですよ。みっともない。

向井:それはとてもみっともないですね。でも争ってる人達からしたら死活問題でもありますしね。

真中:でもパンツなら痛くないし、何より見た目が美しい。

向井:だからってパンツが降ってくるのは納得いかないですし、何よりこのまま小銭の話を続けて有耶無耶にしたかった。

真中:そうですか。では向井君が僕の話に納得していただけるようちょっとシミュレーションしてみましょうか。

向井:パンツの話をですか…?出来れば断固拒否したい所ですが。

真中:しかしながら僕は空からパンツが降ってくる発想に辿り着いたお陰で、凍死寸前からこうして生きて帰って来れた訳ですよ。

向井:おっと、パンツはあなたの命の恩人さんでしたか。これは申し訳ない。

真中:その発想から生まれた熱で、僕の周りの雪を一気に融かし広場一杯にタンポポを咲かせた訳です。

向井:常人ではあり得ぬお下劣パワーでひと足早く春が来てしまいましたか。

真中:ではお話しさせて戴いても宜しいでしょうか?

向井:お願いします。

真中:まずは天気予報で石原良純が「今日の天気は晴れ・曇り・雨・雪・雷……とにかくこの中からは絶対あるから!!」と言います。

向井:もっと絞りましょう。元都知事の息子の的中率が低いとはいえそんな予報をするとは考えにくいですね。

真中:すると、どんよりとした空からヒューんと白いモノが落ちてきました。そう100円玉です。

向井:まさかの小銭ですか。あなたはガキ臭い考えはしない筈では?

真中:街は見る見る間に鮮やかな赤の混じった銀世界。

向井:そして案の定の大怪我。

真中:掃除機で100円玉を回収する小市民達。

向井:手で拾うよりは賢いかもしれませんが、何ともみっともない光景ですね。

真中:そしてそれを交番に届ける小市民達。

向井:あら意外と律儀。その前に薬代賄った方が良いと思いますよ。

真中:次から次へとやってくる大量の100円玉に頭を悩ませる警察上層部。

向井:相当な善人が揃っているようですこの街。先述の醜い争いはどうなった。

真中:仕方ないからランジェリーショップで大量にパンツを購入する警視総監。

向井:どうしてその結論に至ったんでしょうか。そしてどうしてそいつを警視総監に任命したんでしょうか。

真中:店員さんに「小銭は一回につき20枚しか使えないから両替してからお願いできますか」と断られ、銀行に行ってからもう一回購入を試みる警視総監。

向井:そうまでして欲しかったんですか。いじらしいけど結局はバカだ。

真中:苛々しながら無数のヘリコプターに数え切れぬ程のパンツを詰め込む警察上層部。

向井:こういった連中が上層部にいるから冤罪が生まれるんですねきっと。

真中:パンパンのパンツを詰め込み日本各地にヘリコプターが旅立ちます。

向井:そんなにお金が回収されたならもっと有意義に使うべきです。そんでパンパンが激しく喧しいです。

真中:そして空からヒラヒラと白いモノが落ちてきました。そう、パンツです。

向井:初めて出てきたみたいな言いまわし止めて貰えますか?でもようやく今日の主役って感じがしました。

真中:純白のパンツ、小さなリボンが付いたパンツ、クマさんがプリントされたパンツ、縞々のパンツ、イチゴ柄のパンツ、スケスケの紫色のパンツ。

向井:意外とバリエーション多数なんですね。色々なニーズにお応えしてるんですね。

真中:ハシャいで一斉にパンツを脱ぐ童貞、騒ぐ幼児、取り敢えず写メを撮る非童貞、キャーと言いながら目を逸らす処女、余裕げな表情をする非処女、PTA会議を開くオバハン。

向井:何でもそうですけど、やっぱり層によって住み分けが出来てるんですね。

真中:「なんや、寒い思たら空から白いモノがヒラヒラと……」と呟くオッサン。

向井:それは気のせいです。寧ろ気温のせいです。

真中:「お!これなら本会議サボれる」と二度寝する国会議員。

向井:未曾有のピンチなんですから這ってでも国会に行ってください。日本の将来はパンツの色と違ってお先真っ暗だ。

真中:「部下達がワシのコレクションでこんな事するなんて……!!誠に遺憾に思います」と涙ながらに釈明する警視総監。

向井:そもそもの原因はアンタなんですがね。何一人で使用するつもりだったんですか。

真中:取り敢えず、パンツ見酒をするサラリーマン達。

向井:街は異常事態ですがとりあえず仕事して下さいよ。端から見たらただのランパブじゃないですか。

真中:「今日は久し振りに熱い夜になりそうね、あ・な・た」「そうだな…」と目を輝かせながら呟く夫婦。……いや淫らなオスとメスですね。

向井:プリンセスプリンセスも驚きの世界で一番熱い夜ですね。

真中:「服や!!服が落ちてきたぞ!!」とパンツを大量に穿いたり被ったりするホームレス。

向井:もっと需要に応えてあげましょうよ。幾ら穿こうが被ろうが一部分しかカバーできてないじゃないですか。

真中:これが本当のパンツァーですね。

向井:クッソやかましいですねこの野郎。確かに装填されてますけど。

真中:「今日は久し振りに熱い夜になりそうですねえ…」「そうじゃのう…」と目を輝かせながら呟くおじいちゃんとおばあちゃん。……いや、淫らなオスとメスですね。

向井:熱い夜カムバックですね。

真中:そんなこんなで一晩中降り続けて、街は一面黄色いシミが混ざった銀世界。

向井:おい童貞。ナニしやがったんですかおい。

真中:因みに降らす前からですけど。

向井:警視総監の仕業ですか。いずれにせよ新品だから女性の可能性は少ないですね。ちょっぴり残念です。

真中:降パンツ量は20ミリ。

向井:相当大量に降ったようです。相当大量に購入しやがったようです。そんで相当大量に出したようです。

真中:早起きしてご飯もそこそこに外に出る子どもたち。

向井:親は何て言ってどんな表情で送り出したんでしょうか。PTAで禁則事項は定められなかったんでしょうか。

真中:みんなで協力して早速パンツ達磨を作ります。

向井:ただ一か所にパンツをそれっぽい形で纏めてるだけじゃないですかね。

真中:出来あがったパンツ達磨に縞々パンツで帽子を被せ、スケスケの紫色のパンツを丸めて目を作る。

向井:オールパンツですね。ただただ積み上がったパンツですね。洗濯しないズボラな主婦の光景が浮かびました。

真中:次にパンツかまくらを作ります。

向井:区別は縞々やスケスケパンツがあるかないかですね。

真中:でも作ろうと思ったけど諦める。「パンツでかまくら作ってもパンツ達磨みたいに崩れちゃうよ!入口は二つあるのに…!!」

向井:確かにパンツって意外とかまくらっぽい形してますけどね。まさか苦心して作って早々壊れるとは可哀想に。

真中:仕方ないから男女乱れてパンツをぶつけ合うパンツ合戦。

向井:軽いから相手の陣地に届かなさそうですね。てか指の隙間から覗いていたであろう女子もいたんですか。

真中:飛距離を伸ばす為に中には石を詰め込む。

向井:思った以上にデンジャラスでした。世界で五本指に入るバカバカしい怪我の理由じゃないでしょうか。

真中:一方その頃、熱い夜を過し終えたオスいや、父親は会社に向かうわけです。

向井:相当ハードに燃えたようです。来年には家族が増えますね。

真中:街中フカフカで歩きにくい。でも恍惚の表情をしています。

向井:メスもとい妻のみならずまだ滾ってますか。

真中:交通機関は軒並みストップしていますが、それでも恍惚の表情をしています。

向井:ひょっとしたら昨夜は幸せな痛みを伴ったと思われます。

真中:歩いて大遅刻して上司にこっぴどく叱られてますが、それでもなお恍惚の表情をしています。

向井:疑惑が確信に変わった瞬間です。

真中:クビを宣告され、妻から離婚を告げられ、子どもも引き取られ、ふとしたした瞬間にパンツを被りだしますが、恍惚の表情をしています。

向井:もう病気ですね。

真中:まあそんなこんなで思った以上に大被害となった街ですが、ここでようやく警察が動き出します。

向井:自分でした事はキチンと自分で始末するんですね。だったら最初からしなきゃ良かったのに。

真中:屋根や電線に積もったパンツを降ろし、除雪車でパンツを集め、回収し切れなかったパンツを排水溝に押し込んだり、

向井:国家権力がコレやってると思うと間抜けすぎて哀しすぎます。てか最後のは悪質な喫煙者ですか。

真中:そしてネコババしたオバハンや女子高生、ホームレスから回収したり大忙しです。

向井:寒さを凌ぎたいホームレスのは勘弁してあげても良いでしょうかね。んでオバハンと女子高生はどう云う心境の変化が起きたんでしょうか。

真中:そんで集めたパンツをブルーシートが敷いてある体育館一面に並べます。

向井:並べ切れるんですかね。排水溝の如く押し込んでるだけなような。

真中:そして無事警視総監の許にパンツが回収され、みんな幸せになったとさ。以上です。

向井:思った通り、いや思った以上にバカバカしい光景でしたね。何なんですかこれ、一部の人しか幸せを感じられてないし。

真中:こう云う想像したから僕はあの日凍死せずに済んだんですよ?

向井:非常に残念ですね。あのまま凍死してくれたら良かったのに。

真中:思い出したらまた熱くなってきました。

向井:うわおう、春がまだ来てないのに夏並みに熱くなりました。落ち着いて下さい。

真中:よしこうなったらいてもたってもいられません。早速ヘリコプターをチャーターして街に無数の100円玉を落としましょう。

向井:それあなたの仕業だったんですか。もう地獄絵図は見たくないんで終わりましょうか。

二人:どうもありがとうございました。

予選68位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
57 67 27 43 60 39
合計:288点

○熱い夜カムバックですね。
・パンツが降ってくるというシチュエーションが思ったよりバカらしく見えなかったのが残念。警官とか周りの人々の反応がもう少しなにかあればよかったかな、と。

 パンツが降るまでを描いた前半は絵と展開のバカさがあって冷静なツッコミとの対比もあってよかったんですけれど、
 それに比べると後半は雪とパンツの置き替えがメインになってボケが想像の範囲内に収まるものでトーンダウンしているのと、
 ひとつの設定を引っ張っり続けるのでのでくどくていまいち盛り上がらないまま終わってしまいました。
 後半も後半でバカな絵が出てくるんですけれど、それも前半から続いている下ネタに偏りがちだったので、もっと意外性のある掛け合わせを見せてほしかったです。
 それと、

>真中:パンパンのパンツを詰め込み日本各地にヘリコプターが旅立ちます。

>向井:そんなにお金が回収されたならもっと有意義に使うべきです。そんでパンパンが激しく喧しいです。

>真中:そして空からヒラヒラと白いモノが落ちてきました。そう、パンツです。

 ヘリコプターが飛び立ってからパンツが降ることになるまでのセリフが欠けているのが気になりました。
 理屈付けならいくらでもできますが、余計な疑問を持たせないためにもちゃんと説明してほしかったです。

発想をうまく使ってほしかった。
雪をパンツに置き換えるって発想が出てくるまではよかったんですが、中身が伴っていません。
「パンツ=ムラムラするもの」という概念を前面に押し出しているからか、
ほぼ全編を通して下品な下ネタだらけで、後半は飽き飽きしてしまいました。
たしかにその概念はそうなんですけど、パンツ見て即欲情とかいくらなんでも表現が直接的じゃないかなぁ。
穴が2つのかまくらとか、ホームレスの描写なんかはパンツの形状に着目していて面白かったんですが…。

まぁここまで変態してると帰ってすがすがしいです。
あとはこの変態力がもっとうまくボケの力に変わってほしかったです。

おかしな発想で見事に最後まで駆け抜けよったなあ、といった印象です。
バシッと決まっているボケやツッコミが少なく、全体的にぼんやりとした印象を受けました。
「パンツでかまくら作ってもパンツ達磨みたいに崩れちゃうよ!入口は二つあるのに…!!」というボケは、ちょっと意味がよくわからなかったです。
オチが若干理解するのに時間がかかってしまいました。繰り返しボケをするのにはちょっとインパクト不足なボケだったせいかなと思います。
下ネタのボケに生々しさがあり、心情的に引いてしまってちょっと笑いにくかったです。













G−9
エントリーNo.060
世界平和渇望倶楽部

Fuck You
A:はいどうも世界平和渇望倶楽部でございます。
  この界隈での常識、「引退・解散宣言をすると、必ず復活する法則」に見事、当てはまることになりました。
  初めましての方は、まあ、なんというか、ごめんなさいと最初に一言謝っておきます。

V:Fuck You。

A:相方のファックも健在、ということで。こういうコンビです。さー元気に頑張って行きましょう。

V:納得いかない。

A:急にどうしたんですか。

V:俺達が色もの扱いされてることが、納得いかんFuck You。

A:語尾がもうアカンわ。

V:だがよく考えてみろ、語尾以外は今までだって正統派なネタをしてきたわけだ。
  それなのにFuckの人、Fuckの人って一体どういうことだお前らがFuckersだろ!!

A:かなりよく分からない。

V:つまり俺達は、Fuckの人ではなく、世界平和を望んでいる人、と揶揄されるべきってこった。
  誰もそんな風には言ってくれんがな・・・Fuck You・・・。

A:なんか理解に苦しむんですけど、要は正統派として扱われたいってことですよね?
  じゃあ今日はファック無しで普通に漫才してみましょうか。
  はいどうも正統派世界平和渇望倶楽部です。

V:最近気になることがある。それはFuckであるが、それを日常にうまく生かせないかなと思うわけだ。

A:ファッキュー!!!!!

V:Fuck You!!!!!

A:いやファックを返される意味が分からん!
  正統派でやろう、って言っていきなりファックかよ!!

V:違う違う、Fuckは日常にたくさん紛れこみ得るのだ。
  おいお前、野球は好きか?

A:ええ、まあ好きですけど。

V:なら野球の練習にFuckを取り込む余地はあるとは思わんか?

A:ここからもう訳分からなくなると思うんで、皆さん話半分以下で聞いてて下さいね。

V:ピッチングマシン、バッティングマシン、そしてFucking Machine。

A:この時点で審査員6人のうち、振り落とされたのは3人くらいでしょうか。
  頑張ってしがみつく必要もないです。

V:Fucking Machineは主に野手が用いる。希望に応じて投手も使える。

A:正統派らしく、意味不明な物を掘り下げていきます。

V:掘り下げる、って良い響きだよな。掘る感じが。

A:ゲーッ!こっち気にせずファックマシンの説明でもしてろよー!!

V:このFucking Machineでは主に、男性器を鍛えるのだ。

A:ああ、でしょうね。

V:選手自身のバットを鍛えるわけだ。

A:これだけ時間かけて、たった一つのベタなボケしか出てこなかった、もう終わりだ。

V:バッターのみならずベッター育成だな。

A:ファッキュー!!!!!

V:Fuck You!!!!!

A:いやだからさ、俺のイライラが最高潮に達したが故に出てくるファッキューに対して、負けじと返してくるのやめろ。

V:音楽業界に進出したい。

A:ああ、ファックマシンは終わりでいいのね。

V:歌詞にFuck Youって入れたい。

A:まあやってるバンドもあるっちゃある。

V:絢香とコブクロに楽曲を提供したい。

A:こうなるともう答えは一つですよね、ボケが読めちゃったけど指摘しづらい。

V:Fucking Roadを歌ってもらいたい。これはかなりの難曲の予感・・・!

A:実際、WINDING ROADは高音が多かったり、主旋律を見失いやすかったり、と歌うのはかなり難しいとは思うけど。
  一方でファッキングロードは、歌ってしまうとこれからの人生が難しくなりそうだよね。

V:ということで、絢香とタマブクロのお二人には、きちんとトレーニングをやってもらう。
  練習メニューはこちら!
  ・喉を鍛える
  ・精神を鍛える
  ・腹筋を鍛える
  ・腕力を鍛える
  ・全身鍛える

A:・・・・・・抽象的すぎるわ!!このツッコミじゃ絶対足りない!!
  ということで審査員6名様や読んで下さった方々、このくだりのツッコミを募集してます!!以下のURLからどうぞ!!携帯の方はごめんなさい!
  http://my.formman.com/form/pc/kT6p9VUCDpX72D4H/

V:また、わざわざこの俺があいつら3人に楽曲を提供してやったんだ、特別トレーニングもしてもらう。勿論Fuckだ。

A:お前の立場・視点は一体どこなの。

V:Fucking Roadというからには、当然Fuckしながら歌うことが要求されるのだが、これがなかなか難しい。

A:理解が難しい。

V:絢香×コブクロ おお卑猥。

A:ヒロ君に怒られるからそれ以上はやめとけよー!!

V:コブクロ×水嶋ヒロ 需要あんのかな。

A:ファッキュー!!!!!

V:Fuck You!!!!!

A:安易にホモ路線に行くのも止めましょうよ、食傷気味もいいとこですよ。

V:日常生活にFuckを浸透させるのにはどうしても金が必要だ。
  そこで俺は考えた、医療現場から浸透させれば金も入るし知名度も上がるのでは、と。

A:コブクロで好き勝手やっといて、もうポイかよ。
  あと思考回路が汚すぎる。

V:最近流行りのFuckingとかどうだろう。

A:なんか今日はファッキューでなくファッキングばっかだね。
  一応聞くけど、今回のファッキングの元ネタは何?

V:レーシック手術に決まってるだろ常識だぞ。ツッコミであるお前がボケるのはよせ。

A:うーん・・・。

V:通常レーシックとは視力回復手術を指すが、Fuckingでは精力増強も促す。

A:ちゃんとここまで聞いてくれてる人、何割くらいかなぁ。

V:なんとFuckingを施すと、常に網膜へサブリミナル刺激が与えられるのだ。

A:なにそれ怖い。

V:なんてことない風景を見ていても、「F」「U」「C」「K」の文字が一瞬だけ映っているように感じる。

A:いや一瞬映ってるなーって感じられちゃうのかよ!!どんだけ欲張りなサブリミナルだ!!
  てかそれサブリミナルじゃねえスプラリミナルだ!!スプラリミナルって何!?って思うかもしれないけど、そういうのがあるんだな程度で結構です!!
  あと映すものがくだらな過ぎる!!そんなファックの綴りを出されても、迷惑だなーってしか思わんわ!!
  今回は頑張った!!!さっきみたいに放棄しなかった!

V:医療ネタはもう一つあるぞ。

A:ネタ言うな。

V:血液レベルでFuckを取りこんでしまう、という斬新な発想。

A:目的が無くなってしまった気がするんだよなぁ。

V:赤血球、白血球、そしてFuc球。

A:ファッキュー!!!!!

V:Fuck You!!!!!

A:それが言いたかっただけだろ!!全くもってファッ球を取り込む価値が無い!!

V:Fuckに価値が無いとか言ってしまったら、この漫才自体、いや、世界平和渇望倶楽部そのものに価値があるのか怪しくなってしまうぞ?

A:ええいならばもう解散でええわ!!再解散だバカヤロー!!バカヤロー解散!!

V:Fuck You。

A:Fuck You。
予選64位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
87 60 44 78 25 14
合計:308点

○これだけ時間かけて、たった一つのベタなボケしか出てこなかった、もう終わりだ。
・いやずるいわー!何年かかけて築いたもの全部をかけたネタやん。笑ったわ。悔しいわ。しょうもないボケが全部ちゃんとした笑いに転換されてるのがずるい。

 スタイル固定ゆえの遊びが楽しい。
 「Fucking Machine」などしょうもなさすぎるボケと、
 「正統派らしく、意味不明な物を掘り下げていきます」
 「これだけ時間かけて、たった一つのベタなボケしか出てこなかった」といった正統派漫才を意識したメタフレーズが面白かったです。

 ただ、飽きられる前に見きって変化をつけているもののfuck一本だからどうしてもしつこくて、
 後半に連れて倫理的にもクオリティもひどくなって階段を踏んでいるもののそれはそれで辟易してしまいました。
 メタなツッコミも後半はちょっとくどかったので、戸惑ったりテンション上げるだけでなく呆れて流すところがあってもいいとおもいます。

 途中、

>A:お前の立場・視点は一体どこなの。

 とありますが、それとは別の意味で立場・視点が気になりました。
 これが普通のコンビが出てきて「正統派漫才やっていきましょう」ってフリで始まるなら問題なくても(いや、こんな話をし始めた時点で問題ですけど)、
 キャラが強いため、Vさん本気で「Fuckを広めたいと思っている」素(という体)で提案しているのか、
 「いつもと違って正統派漫才をしたい」から、ボケとして話しているのかハッキリしなくて気になりました。
 細かいところなんですけれど、スタンスをハッキリさせればネタに奥行きも出るので御一考いただければ……。

笑ったことは笑ったけど、このネタを通してはならないって使命感もあったw
「引退・解散宣言をすると、必ず復活する法則」の起源を提唱しますよっと。
しかしまあ……吹 っ 切 れ ま し た ね !
低レベルなボケを上手く自虐ネタに昇華してますし、
Fuck Youの言い合いが丁度いいブリッジになっていて間延びしません。
なにより途中のフォームは反則やわ。URLコピペしたらマジで存在してやんの!
色々やり過ぎて文章にまとまりが無いのと、尻すぼみな構成になったのが残念というか、なんというか。

お疲れ様でした。あと律儀な投稿フォーム作成本当にお疲れ様でした。
こちらのほうに思いのたけをサイドスローで投げ込んだ方がいいと思いましたので、
そちらに投函させていただきます。後日届くと思われます。
世界平和さんのご希望があればボディーブローに変更することもできます。
本当にお疲れさまでした。

敢えて聞きますけど、何がしたかったのでしょうか。
徹底的な「Fuck You」押しでしたが、ちょっとネタの広がりが無さすぎです。
最終的に「Fuck You」に落ち着くことが見え見えなので、多少の工夫が成されているとはいえ、終盤は少々だれました。
URLの先へ飛んだら、きちんと投稿フォームがあったのはおもしろかったです。こういう無駄な手の込みよう、嫌いじゃないです。
ですがそこ以外は特別ハマったボケもなく、ネタの中にいまいち光るものが見つからなかったため、今回はこちらの点数ということで。














G−10
エントリーNo.083
ステレオミサイル

漫才/メーデー
高部:どうも、ステレオミサイルです

辻添:よろしくお願いします

高部:これから春ですけど、春の中で一番騒動が起きそうな日ってご存知ですか?

辻添:騒動?そんな日あったか?

高部:5月1日、目ー出ーですよ

辻添:メーデーだろ、目ー出ーってどんな日だよ

高部:目ー出ーがどんなものか簡単に説明しますと、デメキンの帝王ことデメキングが現れて人々の目を飛び出させます

辻添:なにそれこわい

高部:デメキングには手下のかたつむりがいます

辻添:手下がかたつむりとかその軍団何なんだよ

高部:かたつむりは歌います
   「♪でんでんむしむしかたつむり〜お前のめだまはどこにある〜
     角だせ槍だせ、めだま出せ〜 ジャーン!(シンバルが鳴る)」

辻添:何でシンバル鳴るんだよ

高部:デメキングの手下の眼球出るハーモニー交響楽団が演奏してます

辻添:うわ危ない集団、そんなことしたら被害多くなりそうだな

高部:でもデメキングやかたつむりと違って、眼球出るハーモニー交響楽団には目玉を出させる力は無いのでただの演奏です

辻添:ただの演奏かよ、デメキングの手下やめたらみんな真人間だな
   というかデメキングとかたつむり恐ろしい力持ってるんだな

高部:そうなんですよ、だから人々を守る為に正義の味方が立ち上がりました

辻添:ほう、誰だ?

高部:なめくじ

辻添:似た者同士で戦うなよ、正義の味方が敵と殻のあるなしの違いって紛らわしいだろ

高部:しかしデメキン軍にはなめくじキラーと呼ばれるあの女がいました

辻添:あの女って?

高部:塩かけババア、平野レミ!

辻添:そこまで塩を多用してねえよ、日常的になめくじ殺してる人じゃねえよ

高部:しかし、なめくじにも援軍が

辻添:おっ、誰だ

高部:オリーブオイル妖怪、速水もこみち!

辻添:妖怪じゃねえよ、こっちに関してはオリーブオイル多用してるけどさ

高部:そして戦いは激化、まずなめくじが平野レミに塩かけられて死にます

辻添:あらあっさり

高部:対して速水もこみちはかたつむりを水とワインで煮詰めオーブンで焼きます

辻添:調理だよなそれ

高部:途中塩が足りなくなって平野レミから貰いました

辻添:平野レミ優しいな

高部:そして最後にオリーブオイルをかけて完成です

辻添:MOCO'sキッチン流石だな

高部:そして塩かけババア兼料理愛好家の平野レミが試食します

辻添:料理愛好家兼塩かけババアじゃないのか、メインそっちなのかよ

高部:すると、オリーブオイルの魔力なのか平野レミの顔が速水もこみちに

辻添:あのハイテンションで騒ぎながら料理するもこみちなんて見たくない

高部:それこそ、平野もれみちの誕生

辻添:何だよ平野もれみちって、なんか漏れてるみたいじゃねえか

高部:平野もれみちの額からはドバドバとオリーブオイルが漏れています

辻添:本当に漏れてた!完全にホラーだ!

高部:ドバドバと漏れているせいで呼吸ができなくなって平野もれみちは死にました

辻添:オリーブオイルってそんなに恐ろしい調味料じゃないだろ

高部:さぁ、なめくじともれみちが死んでかたつむりが食われたので遂にデメキングと速水もこみちの一騎打ちです

辻添:一騎打ち?最初いた眼球出るハーモニー交響楽団は?

高部:背中に背負っていた殻を外して東京フィルハーモニー交響楽団になりました

辻添:そういうシステムだったのかよ

高部:頑張れ速水もこみち、今は亡き師匠の神田川俊郎の為にも頑張れ

辻添:まだ生きてるけどな、あと神田川俊郎はオリーブオイル多用しないから師弟関係は無いぞ

高部:まずはもこみちが先手を取った、デメキングを三枚におろした
   続いてデメキングの反撃だ

辻添:反撃できねえよ、さばかれてんだぞ

高部:デメキングの火葬、哀悼の意を込めもこみちがフライパンに塩、胡椒、オリーブオイルを入れてます

辻添:完全に調理だろ、オリーブオイルの時点でもこみちのペースじゃねえか

高部:デメキングを盛り付け、チリトマトソース、オリーブオイル、レモン汁、オリーブオイル、オリーブオイルをかけ完成です

辻添:オリーブオイル妖怪の名に恥じぬ調理だったな

高部:そしてその料理を通りすがりの道場六三郎が試食します

辻添:何でプロの料理人が通りすがるんだよ、危ないから大人しく家にいろよ

高部:すると、オリーブオイルの魔力なのか道場六三郎の顔が速水もこみちに

辻添:ほら、家にいないからこうなるんだよ

高部:それこそ、みち場もこ三郎の誕生

辻添:何だよみち場もこ三郎って、平仮名が威厳を大幅カットしてるぞ

高部:みち場もこ三郎の額からはドバドバとオリーブオイルが漏れています

辻添:また漏れてた!完全にホラーだ!

高部:ドバドバと漏れているせいで呼吸ができなくなってみち場もこ三郎は死にました

辻添:オリーブオイルってそんなに恐ろしい調味料じゃないだろ

高部:こうしてもこみちは二人殺して死刑になりましたとさ、メーデーたしメーデーたし

辻添:こんなのメーデーじゃない、もういいぜ

二人:どうもありがとうございました
予選18位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
85 45 79 67 88 87
合計:451点

・いろいろとおかしいやろ。それでいて読者を振り落とさないで話がすすんでいくのはすごい。
・どうしろこうしろ言いにくいのでそのままでいてほしんですが、みち場もこ三郎のくだりはさすがにそのまますぎたかと思います。

 ナンセンスなボケを散りばめながら上手く展開させていますが、導入で失敗した印象です。
 まず、音だけで「目ー出ー」を拾うのが不自然で気になりましたがここはいいとしても、
 「デメキング」も「目を飛び出させる」も飲み込めてないのに辻添さんは「なにそれこわい」と飲み込んじゃうから置いてきぼりをくらいます。
 その後もこっちはデメキングへの疑問でつまづいているのに話だけはどんどん先へ進んで行くので、
 辻添さんのツッコミも高部さんの話す世界観を飲み込んだ上で放たれるから二人との温度差が出来て最後まで興味を持てないまま終わってしまいました。
 ツッコミがボケの世界観に乗っかることが悪いとは言いませんが、今回に限って言えば逆効果だったように思います。
 せっかく「面白そう」なこと(事実、話に乗れたら面白いんだと思います)をやっているのは伝わるのにもったいないので、もう少し読み手への配慮があれば。

前半おとなしいなって思ったけど、れもみちあたりからすごいノビだった。だからこそ惜しい。
サラサラーっと漫才をしてるのに、平野もれみち、反撃できねえよとパンチ力のあるフレーズが随所にあるんですよねえ。
これが良いスパイスになってて、漫才のインパクトを大幅に強めました。
こういうボケがもっと断続的に続いていたら腹筋が大変な事になってたと思います。
自分のツボの問題かもしれませんが、山と谷のメリハリが付き過ぎていて不安定に思えました。

もうメーデー関係ないじゃんw
言い回しとか、もれみち、みち場もこ三郎とか凄く好きです。

テーマが特殊ならばボケも奇妙で、徹底的に「なんのこっちゃ!?」な世界観を貫き通した漫才だったと思います。
個々のボケにかなりの破壊力があり、噴き出すレベルのものもありました。おもしろかったです。
登場させる有名人の活かし方がうまく、特に速水もこみちはもこみちだからこそのおもしろさがあり、素晴らしかったと思います。
また、ツッコミもシンプルかつ的確なものばかりで、切れ味がとても良かったです。
ただオチがちょっと個人的には笑いにくかったですね。
もっと最後まで、カラッとした馬鹿馬鹿しさを貫いてもらいたかったです。