審査は終了しました。








E−1
エントリーNo.066
ミドレンジャー

コント/魔王城にて
緑川:・・・ここが魔王城入口か・・・。
   ここまで来たらもう後には引けないな。よし、待ってろよ、魔王!

<ギィィィ・・・。
 扉を開けると、そこには中年の男が居た>

緑山:あ、こんにちはー。

緑川:・・・。
   こ、こんにちはー・・・。

緑山:いやー、思ったより早く来ましたねー。
   すみません、ちょっとごたごたしてて。

緑川:あ、いえ・・・構いませんけど・・・。

緑山:・・・?
   どうかなさいました?

緑川:え、いや、あのー・・・。
   失礼ですけど、どちら様で?

緑山:あ、すみません、申し遅れました!
   私、この城の主をやらせていただいてる、魔王でございます。

緑川:お前が魔王かよ!
   見た目ただのおっさんじゃん!

緑山:いやー、面目ない・・・。

緑川:何その魔王感のない言動!
   ってか、魔王のくせに勇者を玄関でお出迎えするなよ!

緑山:すみません、せっかく遠くからお越しになったのに、お茶の一つも用意できずに・・・。

緑川:いや、魔王が勇者にお茶振るまおうとするなよ!

緑山:せめてポーションぐらい用意できればよかったのですが・・・。

緑川:ポーションはお茶の代わりにならねーよ!
   あれただの薬だよ!

緑山:いやー、すみませんねドタバタしてしまって。
   今ちょうど玄関の模様替えをしていまして・・・。
   それで、このガーゴイルの石像をどこに置こうかで迷っていたんですが・・・。

緑川:ガーゴイルの石像どうでもいいよ!
   心底興味ないわ!

緑山:うーん、どこがいいですかね・・・。

緑川:あ、そこにちょうど石像が置けそうな凹みがあるじゃん。
   そこに置けばよくね?

緑山:いや、元からそこの凹みに置いてあっちゃダメなんですよ。
   この石像をそこの凹みの所まで動かすことによって、奥の扉が開くっていう仕掛けになってるんですから。

緑川:それ俺の前で言っちゃダメだろ!
   謎解き要素1つ減っちゃったよ!

緑山:あっ、しまった!
   今さっき作った仕掛けで、出来も良かったので、つい自慢したくて・・・。

緑川:お前どんだけ天然なんだよ!

緑山:いやー、お恥ずかしい・・・。

緑川:全く、なんだよこいつ・・・。
   俺が想像してた魔王と全然違うぞ・・・。

緑山:あ、そうだ!言い忘れるところでした!
   炎のダンジョンの件は本当に申し訳ありませんでした!

緑川:炎のダンジョンの件?

緑山:炎のダンジョンの最深部に宝箱が2つ並んでいましたよね?
   あれ本来は片方に1000G、もう片方にミミックを入れとく予定だったのですが、
   こちらの手違いで両方ともミミックを入れてしまって・・・。

緑川:いや、いいよ別に!
   そんな小さなこと覚えてないし!

緑山:これ、今更になってしまったのですが、その時に入れようと思っていた1000G・・・。

緑川:いらんいらんいらん!
   魔王から金なんか貰えるか!

緑山:え、でも私を倒した時に得られる経験値とお金は貰いますよね?

緑川:それは貰うよ!
   ただ、手渡しでは貰わないって言ってんだよ!

緑山:あれ、待てよ・・・。
   自分が倒されたらエンディングに突入しちゃうから、経験値とお金は入らないんだっけ・・・?

緑川:細かいことはどうでもいいよ!
   ってかお前自分が倒されたらエンディングに突入するってこと認知してんのかよ!

緑山:ええ、何せ自分魔王ですので、ラスボスだということは認知しております。
   ともかく炎のダンジョンの件は本当に申し訳ありません・・・。

緑川:いいよもう・・・。
   なんか魔王の雰囲気台無しだよ・・・。

緑山:あ、そうだ!雷のダンジョンの件も謝らなくては!

緑川:まだあるのかよ!

緑山:本当に申し訳ありません!

緑川:今度はなんだよ!

緑山:なんか雷のダンジョンって言ってる割には、雷感が全然なくてすみません!

緑川:それは薄々気づいてたわ!
   どこで雷出てくるんだろとか思ってたら、いつの間にか攻略してたわ。
   雷耐性のある防具わざわざ買ったのに。

緑山:一応、雷がよく落ちると言われている地方にダンジョンを設計したのですが・・・。
   よくよく思ったんですよ。
   ダンジョンって洞窟の中に作るから、外でいくら雷落ちてても意味ないなーって。

緑川:お前どんだけ天然なんだよ!
   設計する前に気づけよ!

緑山:これ、お詫びと言ってはなんですが、無駄に買ってしまった雷耐性のある防具代1200G・・・。

緑川:だからいらんて!
   手渡しで金渡そうとするな!

緑山:本当に申し訳ありません・・・。
   あ、そうだ!氷のダンジョンの件も・・・。

緑川:いやもういいよ!
   どんだけ謝ったら気が済むんだよ!
   ってか俺はお前の謝罪を聞きにここに来たんじゃないくて、お前を倒しにここに来たんだよ。

緑山:あ、そうですよね・・・。

緑川:いくらお前が天然でも、魔王は魔王だからな。
   しっかり倒して、世界の平和を取り戻すのが勇者ってものだ。
   玄関までお出迎えしてくれたのは、むしろありがたかったぜ。
   さあ、いざ勝負!

緑山:・・・えっ、ここで戦うんですか?

緑川:ああ、そのつもりだが?

緑山:いや、あの、玄関を汚すのだけは勘弁してほしいのですが・・・。

緑川:知るかそんなこと!
   戦うんだから返り血とかで汚くはなるだろう。

緑山:いや、玄関だけはホント勘弁してください!
   玄関だけは汚したくないんですよ。
   そのために、ここだけはエンカウント率0%に設定してあるんですから・・・。

緑川:そんな理由でエンカウント率0%にするなよ!
   どんだけ玄関にこだわりがあるんだよ!

緑山:いや、自分はいいんですけど、うちの女房が・・・。

緑川:女房!?
   お前結婚してたのかよ!

緑山:ええ・・・。
   でも、うちの女房怒るととても怖くて・・・。
   玄関を汚した日には、それはもう目を吊り上げて怒って・・・殴るわ蹴るわで・・・。
   まさに鬼なんです・・・。

緑川:いやお前魔王だろ!
   何で魔王が鬼に恐怖心抱いてんだよ!

緑山:ですから玄関を汚すのだけは・・・。
   女房今日旅行から帰ってくる日なんですよ。

緑川:魔王の奥さんが旅行とか行っていいのかよ!
   のうのうとしすぎ!

緑山:申し訳ありませんが、この城の最深部に自室があるので、そこで戦っていただけませんかね・・・。

緑川:うーん・・・いや、玄関がいいな。
   最深部だとそこに着くまでに体力が削られるかもしれないし。
   今すぐここでなら、万全の状態で戦えるからな。

緑山:そうですか・・・やはり玄関で・・・。
   うーん、どうしよう・・・。
   床に返り血とかが付かなければいいのだが・・・。
   あ、そうだ!新聞紙をひけば・・・あ、でもそしたら火属性の魔法使ったとき燃えちゃうか・・・。

緑川:ごちゃごちゃうるせーよ!
   どこの世界に床に新聞紙ひいてある魔王城があるんだよ!

緑山:いや、でも、ちょっとでも汚したら本当に後が怖いんですよ・・・。
   ましてや傷なんか付けた日には・・・ってうわー!

緑川:どうしたんだよ。

緑山:床にでっかい凹みが出来てる!

緑川:それさっきお前が作った仕掛けじゃん!

緑山:あぁ・・・まずい・・・。
   こればれたら女房に弱点の光属性でせめられる・・・。

緑川:どんだけ女房が怖いんだよ!
   しかもさりげなく自分の弱点言っちゃったし!これから戦う相手の前で!

緑山:どうしよう・・・。

緑川:このおっさんどんだけ天然かますつもりなんだ・・・。

緑山:・・・おっさん・・・天然・・・ねぇ。
   フッフッフ・・・。

緑川:・・・何だ?

緑山:ハッハッハ!

緑川:・・・何がおかしい!?

緑山:ハァーハッハッハ!

緑川:何を笑っているんだ!?

緑山:お前はまんまと俺様の策略にはまったな!

緑川:何っ!?

緑山:魔法でおっさんに変身したのも、今まで天然を演じてきたのも、全て策略だったのだ・・・。
   そう、お前を倒すためのな!

緑川:どういうことだ!?

緑山:説明してやろう・・・。
   今の俺様の姿は魔法で変身した姿であって、真の姿ではない・・・。
   しかし、あえて俺様がお前におっさんの姿で接することによって、お前の警戒心を取り除くことが出来る・・・。
   また、俺様が天然を演じることによって、お前の警戒心は更に取り除かれる・・・。
   すると、お前は俺様が近づいてきても全く警戒しなくなる・・・。
   俺様の策略はそう・・・その隙にお前をナイフで刺し殺すことだったのさ!

緑川:それ刺す前に言っちゃダメだろ!
   俺もうお前に対して警戒心持っちゃったよ!

緑山:あ、しまった!

緑川:天然すぎ!
予選53位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
71 49 55 52 62 43
合計:332点

・わかりやすい設定とわかりやすいボケで面白い。
・通して見ると小粒すぎるかな?と。少し物足りなく感じましたがいいネタだと思います。

 魔王の所帯じみた小物さが出ていてそれなりにまとまっているんですが、これといった山場がないまま終わってしまいました。
 ベースはこれでいいので、もっとRPGならではの要素が入れた方がギャップも出てよかったんじゃないでしょうか。
 たとえばですが、勇者一人だけでなくパーティのメンバーを出したり逆に魔王側も手下を出せば展開も広がったろうし、
 防具も具体的にどういった防具か名前や形状(鎧なのか盾なのか服なのか)を設定したらネタに厚みができるし、ボケも掘り下げられると思います。

ベタだけど、こういうのはじわじわきますね。
こういうRPGネタは珍しくないんですが、ほとんど最後まで腰の低い魔王というキャラクターは新鮮でした。
玄関を汚したら嫁に怒られるという所帯じみたボケは魔王とのギャップが大きくて特に際立ってました。
でもまだまだ色々と広げられる設定だと思います。
前半部分なんかまさにそうで、ボケで多少変化はつけているものの、
大まかに見れば「ダンジョンについて謝る」という内容だけです。
RPGというボケやすい要素の多い題材なだけに手広くボケて欲しかったです。

魔王の天然かつ謙虚なキャラがボケの力をジワジジワリと上げているなあと感じました。
特に気にいったのが「緑山:え、でも私を倒した時に得られる経験値とお金は貰いますよね?」です。
ただキャラ抜きのボケ自体が持つ力というのがそこまで高くないのかなぁとも感じてしまいました。
ちょっと気になったのが、なんでこの魔王ちゃっかり勇者の防具の値段知ってるんだろうって所と、
オチは刺し殺す所で終わっちゃっても良かったんじゃないかなぁって所でした。

魔王が魔王っぽくない……という設定自体は割りとオーソドックスな部類に入るのではないかと思います。
そんな中で魔王の魔王っぽくなさも、設定の中で考えるとややありきたりな範囲内のものであるように感じられました。
ただ、勇者が攻略してきたダンジョンについて謝罪する場面は良かったです。
魔王の魔王っぽくなさ……要するに情けなさであったりとか、天然ボケのエピソードをもっともっと大量に盛り込んで欲しかったです。
魔王の理想と現実のギャップが肝になるネタだと思いますので、魔王の登場前はもっとおどろおどろしく煽ってみても良かったかもしれません。














E−2
エントリーNo.036
みかづき。

コント/ちゃんと真っすぐ押しましょう
健太:ただいまー。

はづき:あ、お帰りなさい健太様。

健太:…「健太様」はやめてくださいよ。

はづき:なーんでですか、あたしがメイドである以上、健太様は健太様です。

健太:仕方ないなー…(袖に行こうとする)

はづき:あ、健太様。

健太:何ですか?

はづき:お部屋散らかってましたよ。今日はあたしが片づけておきましたが、今度からはちゃんとご自分で片づけてくださいね。

健太:…はい。

はづき:あ、それから明日から旦那様と奥様が旅行に出かけるそうです。イタリアだそうです。

健太:また?旅行大好きだなあ。

はづき:「留守を頼んだよ。」との伝言が届いております。

健太:…はいはい。

はづき:あ、それから。(紙を取り出す)

健太:ん?何これ。

はづき:婚姻届です。

健太:…はい?

はづき:んで、これが健太様の印鑑です。あたしのはもう署名して押してありますんで、ちゃちゃっと書いちゃってください。

健太:……はい?

はづき:ほらー、早くしないと朱肉の色乾いちゃいますよー。

健太:いやいや、いや、え?え?婚姻届って、僕とはづきさんのですか。

はづき:他に誰がいるんですか?

健太:万に一つの奇跡狙ったんですけどダメでした。

はづき:にしても不思議ですよねー。印鑑を押すとはいえ、この紙切れ一枚で結婚ですよー。

健太:最初の不思議がまだ解決してないんですけど…。

はづき:お、「名探偵コナンにおいて、どうやって黒の組織が毒薬を遊園地に持ち込めたか?」ってやつですね。

健太:ってやつじゃないです。それも気になりますけど。

はづき:あれはですねー、多分ジンが「これは胃薬です」って受付で言ったんだとおも

健太:いいから。独特の推理しなくていいから。で、この婚姻届はいったいどういうことなんですか…?

はづき:え、言ってませんでしたっけ。玉の輿です。

健太:…うん、そんなダイレクトに言われると困る。

はづき:じゃあ詳しく説明します。あたしがここのメイドになってから、6年経ちます。

健太:…はい。

はづき:そのころ健太様は中学生でした。私立中学に通われていて、成績も優秀、運動もできる。

健太:…続きどうぞ。

はづき:「お、これは…?」と思ったあたしの見込み通り、その後も優秀な高校に通われ、現在は国内随一の大学の学生。まさに「エリート」の道を欲しいままにしています。

健太:……。

はづき:やっぱりでした。正解でした。

健太:…何に正解したんですか?

はづき:『この人と結婚したら、あたし社長夫人になれる!お金持ちになれる!』

健太:………噛み砕けました。

はづき:奥歯がですか?

健太:…話がです。奥歯だとしたら歯医者に飛び込んでください。今すぐ。

はづき:あ、よかったよかった。では、署名の方をお願いします。

健太:…はづきさんって、玉の輿を狙ってメイドになったんですか?

はづき:いや、そういうわけでもないです。

健太:なんでああいうとてつもない思想になったんですか…?

はづき:あたしって女性じゃないですか。

健太:はい。

はづき:やっぱり、女性の最高の幸せって子供を産めることだと思うんです。

健太:…うん、まあそれは否定しません。

はづき:自分のお腹から出てきた子供には、やっぱり幸せになってほしいと感じた時、こんな言い方もなんですが、やっぱり必要なのは環境。

健太:考え方はしっかりされてるんですね…。気持ちは分からないでもな

はづき:それをパンダ出産のニュース見た時に感じたんです!

健太:……気持ちが分かりません。

はづき:笹はないよりあった方が、良い。お金もないよりあった方が、良い。プライスレス。

健太:…パンダで感じたんなら上野行って子供と一緒に目をランランにすればいいのに。

はづき:多分おでこの辺りに玉の輿パッションがあるんでしょうね。不思議ですねー。

健太:…ですねー。

はづき:あ、まさか「最初の不思議」ってこれ?!

健太:違います。断じて違います。

はづき:未解決事件か…。懸賞金が出るな…。500万ぐらい貰えたらハネムーンはグアムにしましょう。

健太:…父と母は知ってるんですか?

はづき:奥様は知ってます。

健太:…なんて言ってました?

はづき:「あら、わたしと一緒じゃない。」

健太:…は?

はづき:どうやら奥様、あたしの先輩だったらしいですよ。まあメイドではなかったみたいですけど。

健太:……ええー……。

はづき:もし健太様とあたしが結婚したら、その子供の金銭嗅覚とんでもないことになるでしょうね。お母さんとおばあちゃんがお金大好きなんだから。

健太:生活環境は整えたいけど、玉の輿への環境は整えたくないわ…。目が$マークで誕生しそうだよ…。

はづき:凄い!生まれた時から外貨為替を知っている!

健太:…それはそれでエリートですね。

はづき:名前何にします?円美?ペソ子?ジンバブエドル?

健太:最後の安直っぷりよ。ごまかすことさえも諦めたのか。

はづき:ここからどんどん玉の輿を経験する女性が増えてきて、最終的には全世界の女性が玉の輿に乗れる。素敵な世界ですね。

健太:素敵の裏で何個の破滅が巻き起こってるんですか。

はづき:さあ、その素敵の一端をあなたも担いましょう!サインください!

健太:詐欺だ。フレーズがもはや詐欺だ。

はづき:…サインしてくれないんですか?

健太:いや、だっていきなり結婚とかはちょっと…。

はづき:もーぅ、初心なんだからー!そんなんじゃ社長になれないぞー!

健太:はづきさんが汚れ過ぎです。一旦ゴミの中浸かったんですか?夢の島出身ですか?

はづき:うちの父親は不法投棄の常連でした。

健太:…突然のアッパーやめてください。

はづき:どうしても結婚してくれないんだったら、あたしにだって考えがあります!

健太:…ここを辞めるんですか?

はづき:奥様と別れてもらって旦那様と結婚します!!

健太:…もう破滅が巻き起こったよ。

予選62位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
61 45 60 61 29 56
合計:312点

・面白い箇所がちゃんと用意されていて、楽しめました。
・物足りなさが、その要因だと思われるほのぼの感・ゆるさのメリットを越していたと思います。

 文章力はあるしキャラクターも作りなれているからそれなりに読めるし満足感もありますが、笑いもストーリーも最後まで微温のまま終わってしまった感じです。
 健太さんのツッコミが冷静と言うよりも淡泊すぎて、スルスルと進んで最後まで引っかかるところがないまま終わってしまいました。

 これだと困惑しているにしてもリアクションが薄いからまんざらでもないようにも見え、対立がないから話が動かず盛り上がらなかったので、
 ――はづきさんに翻弄されるのも感情を高めてツッコまないキャラクターなのもいいとして――もっと健太さん主張させてほしいです。
 、
 結婚したくないなら言い方はやんわりでいいから断固拒絶して説得するべきだし、逆にはづきさんもただ押すだけでなく健太さんを惚れさせる努力なり説得をしてほしい。
 最後の「不法投棄の常連」のようなパンチのあるフレーズを入れつつ、言い寄る側と言い寄られる側の駆け引きと掛け合いを見せればキャラクターの魅力も引き出せたと思います。

 そもそも、なぜこのタイミングで言いだしたのか。なぜ恋人ではなく一気に結婚なのか。そこに理由付けがないからやりとりが空疎に感じられてしまいました。
 理由づけと言っても、理屈をつけて説明する必要なんてないんです。
 整合性や論理的な一貫性がなくても、読み手が「こういうキャラクターだから」って納得できるような言動をさせてほしいし、みかづき。ならできるはずなので物足りなさがありました。

 それと、

>はづき:どうやら奥様、あたしの先輩だったらしいですよ。まあメイドではなかったみたいですけど。

 ここで「じゃあ、奥様は昔なんだったの?」って疑問が生まれるのに最後まで奥様の前歴に触れないからモヤモヤしました。
 ネタに関わらないなら別に元メイドでもいいのに、なぜ余計な注釈をつけられたのでしょうか? せっかく裏設定を作っても足をひっぱていてもったいないです。

ジンバブエドルで吹いた。こういうのもう2〜3発あるだけで全然違うのになあ。あと、余計なバックボーンは省く。これが鉄則だと感じました。
ああ…久しぶりに健太さんのツッコミが拝めただけで幸せです。
「………噛み砕けました。」「…突然のアッパーやめてください。」
短いセリフなのに、なぜか破壊力あるんですよねえ…。
ツッコミを中心に笑うには笑ったんですが、面白くてというよりは微笑ましくて、の方が強かったです。
キャラクターや設定に依存してると言いますか…
例えば序盤のコナンのように、外部から材料を持ってきてボケに変換するといったボケがほとんどありませんでした。
終盤にも特に山場が無く、全体的にあと一押しに欠けるネタでした。

このコントで一番目立っていたのは変化球なツッコミでした。
ただそのツッコミもうまく捉えているものもあれば、少し度が過ぎているなぁと感じるものもあり、当たり外れが大きい印象でした。
また、ツッコミが映えてしまった結果、キャラクター、ストーリーに大きな揺さぶりがなかったようにも感じました。

はづきさんの力強いボケに対する、健太さんの弱々しくも主張すべきところはきちんと主張するツッコミがおもしろいです。
はづきさんの煩悩の赴くままの自由なボケはおもしろかったですが、一撃必殺となるような大きな笑いがもっと欲しかったです。
もっと常識外れの展開やボケを付け加えられれば、健太さんの困惑ツッコミももっとおもしろくなると思います。
現状だとはづきさんの力強さに押され気味程度ですが、もっと健太さんを困らせてみてもいいでしょう。
「噛み砕けました」という台詞に対して、「話がです。奥歯だとしたら歯医者に飛び込んでください。今すぐ。」というツッコミがありましたが、そもそも「噛み砕けました」と言ったのは健太さんなので(文脈的に健太さんが噛み砕いたので)、はづきさんに対して「歯医者に飛び込んでください」と言うのはおかしいように感じました。














E−3
エントリーNo.026
カキフライ

ゆめ
平井:おいでませ劇場へ

田中:カキフライと申す者

2人:よろしくお願いします

田中:私ね、小さい頃から学校の先生になりたかったんだよね

平井:そうなんじゃ。じゃあ今からやってみようや


田中:それじゃあ、今から補習を始めようか

平井:はい

田中:よし、じゃあまずは服を脱ごう

平井:え?

田中:いいから。早く脱ぐんだ!
   そう、まずはブレザーから……。


平井:先生、これは一体

田中:よし、ブレザーの次はブラウスだ

平井:は?

田中:いいから!(平井に近づく)単位が欲しいんだろ?

平井:いや、ちょ、や、先生……。

田中:平井ぃ!お前が好きだぁ!

平井:せ、先生……。


   って何なんこれ!どこの世界にこんな先生がおるんよ!

田中:この前見た、「ロリータ好き女教師のアブナイ補習」ってDVDで……。

平井:それフィクションの世界っちゃ!あと、なんて物を見よるん!
   ……。いや、見るんは勝手じゃけどね。でもわざわざ人前で言うことじゃ無いじゃろ

田中:そうか……。でも出てなかったっけ?

平井:出ちょらんわ!
   あと、先生やるんならリアルな世界でやってや

田中:あ、リアルな世界でね
   なら先生になってやってみたいことがあるんだよね

平井:何なん?

田中:たいばts

平井:こら!それ、今絶対に言っちゃいけんやつじゃんか

田中:よし、分かった。授業やろう授業


   はい、みんなおはよー。今から授業をはじめるよー

平井:はーい

田中:物質aに50度の角度から衝撃を一週間与え続けた場合、何もしなかった物質bと比べて劣化速度はどのような差が出るか

平井:……。

田中:どうしたのかなー?わかんないかなー?
   もしかしたらここ、テストに出るかも知れない所なんだよー


平井:ちょっと一回止めるね

田中:ん?何かあった?

平井:なんであんな小学校の先生みたいなテンションで、あんな小難しい問題を出すん?
   おかしいと思わん?

田中:あぁ、確かに。
   分かった。今の反省を生かして次やってみる


   2時間目、国語
   それでは授業を始めます。皆さん、期末テストまであと少しです。この時期のテストは内心に大きく響くので、しっかりと気合いを入れてください。

平井:はい

田中:じゃあまず、私が文章を読むので重要だと思う所には線を引いてください

平井:ええ感じじゃん

田中:あめんぼあかいなあいうえお うきもにこえびもおよいでる

平井:前言撤回

   こらー!田中ちゃん、さっきの反省がまるで生かされてないじゃんか!

田中:え?でも小学校の先生みたいなテンションじゃなくて、問題のレベルも低くしたんだけど

平井:両方やるけぇおかしいことになるんよ!
   先生のテンションと授業のレベルを合わさんと

田中:なるほどね

   3時間目、図工
   はーい、じゃあ絵が書けた人は持ってきてねー

平井:せんせー、私ぞうさんの絵を描いたよー

田中:お、平井ちゃんはぞうさんの絵を描いたんだ。
   大道さんは何を書いたの?あ、チューリップを描いたんだ。野田さんは?おお、うさぎさんだね。

平井:お、ええ感じじゃん

田中:4時間目、数学
   x=2、y=7の時、zの値はどうなるか

平井:う〜ん……。今のも先生のテンションと授業の内容は合っちょるんよ
   でもね田中ちゃんさっきまで、ぞうとかチューリップの絵を描きよった人らが受ける授業じゃないよね

田中:次の問題は……。日笠さん、前に出てきて解いてみて
   ……。あ!忘れてた。今日は転校生が来ています。入ってー

平井:今更!?
   転校生4時間目までずっと廊下で待っとったん?

田中:はい、今日からみんなのお友だちになる佐藤さんは、大学院からの飛び降り級で、この西中学校に来たんだよ。
   仲良くしてあげてね

平井:ここ中学校じゃったんじゃ
   いや、それはどうでもええんよ。何なん「飛び降り級」って!
   あと何なん大学院まで行って、こんなわけわからん中学校に来る佐藤さんって!

田中:佐藤の席は……。平井の横だな。仲良くしてやれよ

   佐藤「あー、あの時の!」

平井:……。何?

田中:佐藤「ロリータ好き女教師のアブナイ補習」に出てた人だ!

平井:出ちょらんわ!
   一般常識で考えてみんさい。学生はああいうDVDには出んのよ
   っちゅうか田中ちゃん、そんなんじゃあ学校の先生になれんと思うよ

田中:そうか……。じゃあその夢は諦めて他の夢にする

平井:何なん?

田中:お花やさん

平井:またえらいメルヘンチックな夢じゃね

田中:じゃあ私が店員やってるからお客さんとして来て。
   あ、ちなみに店はショッピングモールの真ん中ね

平井:ええ場所じゃん

   さて、買い物も済んだし、今日は花でも買って帰ろうかね

田中:いらっしゃいませ
   菊、仏花専門店 fiore/fioraへようこそ

平井:脚下じゃね

田中:どうしました?どなたかお亡くなりになりました?

平井:田中ちゃん、そういう店をショッピングモールの真ん中に出しちゃあいけんよ

田中:そうか……。じゃあ最後に一つだけお願い
   小さい頃からなりたかったものがあるんだよ

平井:ふ〜ん。どうせまたとんでもないものなんじゃろ?

田中:私がずっとなりたかったもの……。それは、お嫁さん

平井:……。うん、がんばりんさい
   以上カキフライでした

2人:ありがとうございました
予選86位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
27 53 12 31 19 12
合計:154点

○飛び降り級
・内心→内申
・「あめんぼあおいなあいうえお」は演劇らしさ?が勝って小学校らしさと思えなかったです。
・ボケ1個1個のパワーの問題かな、と思いました。

 教師や授業への前提や共有のイメージをズラすことで笑いが生まれるわけですが、
 このネタでは読み手にイメージさせたい図をはっきりさせないままボケているのでインパクトが鈍くなっていました。
 パターンは変えてあるものの、レベルがチグハグというボケばかりだったのも単調でした。
 それ以外のベタながらもボケはまとまっていたし、キャラクターのかわいらしさで底上げ出来ていたので惜しいです。

 具体的に気になった個所を挙げますと、まず一時間目の

>はい、みんなおはよー。今から授業をはじめるよー

 これだけだと「小学校の先生みたいなテンション」だと伝わらないので(問題を出してからの「どうしたのかなー?」以降のセリフを含めてたとしても)、
 もっと小さい生徒に語りかけるようなセリフを重ねてほしいです。

 二時間目でさっきとは逆になるっていうボケもわかるはわかるんですが、そこで読み上げるのが「五十音」なのは選択を間違えているかなあと。
 確かにアンダーライン引いたりするものではないんですが、いかにも小学校低学年で教わるイメージではないから問題のレベルを落としたっていうボケには感じられなくて、
 (読んだ瞬間、学校は学校でもアナウンサー学校で滑舌の授業をやっていたっていうボケなのかなって思いました)その後のやり取りがピンとこなかったです。
 それに問題ではないから「問題のレベルも低くしたんだけど」というセリフとあっていないのも引っかかります。
 
 細かいところなんですが、

>平井:ここ中学校じゃったんじゃ

 このセリフが説明し損ねた設定を急に回収したようなわざとらしさがあってやや引っかかりました。
 わざわざこういう一言を入れるなら、最初から「中学の教師がやりたい」と進めるか、
 むしろ(授業のレベルがおかしいってボケは生かすとしても)いかにも小学校という体で進めて、実は中学校だったと明かしてボケにするか、
 小中高のどれなのかはっきりしないことを平井さんがすごく気にしていて、ここでようやくわかってテンション上げて次のセリフとの緩急を作るなど活用した方がよかったと思います。

 この後は「飛び降り級」や「ロリータ好き女教師」の天丼が面白くてエンジンがかかってきたあたりで急に花屋に変わってそのまま終わってしまい一気につまづいた印象です。
 ボケ一つしかないのならちゃんと教師のまま終わってほしかったです。

単純にすべての面で弱かったです。
なんて可愛らしいんでしょう。まんがくらぶとかまんがタイム系の4コマ漫画に近いモノを感じました。
キャラクターが生き生きしてて読み進める毎に楽しくなってくる反面、
肝心要のボケは急に小難しい問題、遅すぎる転校生紹介とどこかで見たような物が目に付きました。
全体的に低調な笑いが続いた中、「飛び降り級」は飛び抜けて素晴らしいボケでした。
佐藤は何をやらかしたのか、降りた先が中学の理由は、そもそも飛び降り級というネガティブな言い方が面白い。
5文字だけでもここから様々な想像を膨らませる事が出来ます。
もっともっと、掘り下げれば掘り下げるほど面白くなる予感がします。

飛び降り級っていうフレーズには不意を突かれましたが、そこだけでした。
内容に関しても薄い感じがしました。
そんなに評価してませんが多分誤字だろうなぁってとこだけ指摘しておきます。(内心→内申、脚下→却下)

ボケがことごとく安易なもので、ほとんどおもしろさを感じられませんでした。
学校の授業のレベルがおかしい、というボケがパターンを変えただけで複数回登場していました。(「物質aが50度の角度から」〜「あめんぼあかいな」〜図工〜数学、「中学校じゃったんじゃ」のあたり全部です)
似たような傾向のボケばかりが連なってしまっているため、笑いようがありません。
平井さんをやたら「ロリータ好き女教師のアブナイ補習」に出演していたという体に仕立てたがっている理由も、“このネタの中に含まれている情報からだけでは”よく分かりませんでした。
構成の面からいうと、長々と学校の先生の話をしていたのに、終盤にほんの少しだけお花屋さんの話題を出すのはバランスが悪いです。
せっかくネタの世界観をきちんと作った頭の中を一度リセットさせておきながら、その後に大して話題が続かないのであれば、お花屋さんの話題はいらなかったのでは。
これが逆(お花屋さん→学校の先生→お嫁さん、という順番)ならば、まだあまり気にならないのですが……。
「飛び降り級」はおもしろかったので、こういった発想をもっとネタの中に取り入れるように努めてください。














E−4
エントリーNo.082
前髪

恋愛事情
 樹木:どうもー、前髪ですよろしくお願いします!

五月雨:お願いします。突然なんですけど私、ご報告がありまして。

 樹木:おうどうしました。

五月雨:実はこないだ、彼女が出来まして。

 樹木:おぉホントに!?おめでとう!……しかしそんな話全然聞かなかったけど。

五月雨:いやー、少しお前にも相談しようとは思ってたのよ。
    ……でもお前、いつもボーっとしてたり、「何、言いたいことがあるなら言えよ?」とか言ってくれるから全然言えなくて……

 樹木:言い出しやすさMAXじゃねえかよ!どんだけ好機逃してんだよ!!……それで、相手はどんな子?俺の知ってる人?

五月雨:ああ、実は……………………この、「左手」です!!

 樹木:                     って、うおおおいっ!!ちょっと……ビックリしすぎて何も言えんかったわ!!え、どういうこと!?

五月雨:もうこの左手ちゃんとはね、かれこれ付き合って19年になるんですけどね……

 樹木:勝手に進めるな!そりゃ生まれてきたときから一緒だからな!そうなるだろうけど!!

五月雨:それでね、今は一緒に同棲してるんだけど……

 樹木:同棲って言うのそれ!?…別居できるならしてみろって話だよ!!

五月雨:それによく、俺に手料理とか作ってくれて……

 樹木:ただの自炊だろ!!自分で料理作ってるだけだろ!!

五月雨:でもこの左手ちゃん、不器用だから危なっかしくて……

 樹木:右手を使え!!利き手じゃないのに左で料理するなよ!!
    ……いやちょっと待て!!全然理解できねえよ!!なんで左手と付き合ってんだよ!?

五月雨:そうかお前彼女いないもんな。お前が妬くのもわかるけどさ。

 樹木:妬いてるわけじゃなく!お前にそうやって慰められるのすげぇ腹立つ。

五月雨:なんなら、俺がお前に女の子紹介してやるから。

 樹木:お、マジで?それはありがたいけど。

五月雨:…俺の右手ちゃんとかどうよ?

 樹木:ねえよ!!手っていう時点でアウトだし、自分の体の一部を薦めてくるんじゃねえよ!!

五月雨:いや、自分で言うのもなんだけど、右手ちゃんめっちゃいい子だぞ。

 樹木:ホントに自分で言うことじゃねえよ。

五月雨:左手ちゃんと違ってしっかり者で、大人びてる。

 樹木:利き手だからな、左と比べりゃそうだろうけど!

五月雨:ちょっと抜けてるお前にピッタリだぞ。

 樹木:そんなん言われても。……てか、自分で右手あるしわざわざお前の右手はいらねえよ。

五月雨:えっ?……なんだよーお前ちゃんと彼女いるじゃねえかよー!

 樹木:彼女じゃねえよ!!これだけで彼女いることになるんだったらみんな幸せだわ!

五月雨:確かにお前の右手ちゃん美人だもんな。

 樹木:よくわかんないし、それ褒められてんの?

五月雨:あれ?……よく見たらお前の左手ちゃん、めっちゃ可愛いな……じゅるり。

 樹木:やめろやめろ!俺の左手をそんな目で見るんじゃない!!

五月雨:ああイカンイカン、俺には俺の左手ちゃんが…………でもお前の左手ちゃん、俺のと違ってまたあどけなさがあっていいな……

 樹木:なんだよあどけなさって!?……てかお前何なの、左手ばっかり可愛いとか言ってるけど……

五月雨:ああ、それは…………俺、年下好きだからさ。

 樹木:…………何も解決してねえよ!?え、年下好きだから何なの!?

五月雨:いや、左手ってさっきも言ったけどおっちょこちょいで頼りない感じあるじゃん?だから年下。
    で、右手はしっかり者で大人びてるから、年上。

 樹木:…なんで手に年上年下とかあるんだよ!?そもそも自分の体で年齢違うってどういうこと!?
    …ちょっと待って、お前年いくつだっけ。

五月雨:19だけど。

 樹木:…じゃあ左手とか右手は?

五月雨:左手は18で、右手は20だね。

 樹木:右手だけ一足先に成人してんじゃねえか!!おかしいだろ!!

五月雨:そう、だから右手だけ成人式にも出席させてきたし。

 樹木:右手だけ成人式って!!

五月雨:え、見たことない?成人式に右手用の席と、左手用の席あるだろ?

 樹木:ねえよ!!それ、次の年成人する人の右手と、前の年成人した左手がいるってことだろ!?
    ……座席の3分の2が手で埋まってるじゃねえか!!怖えわ手だけ一角に集まってるとか!!

五月雨:まあそういうことだからさ、試しに今度俺の右手とデート行ってこいよ。

 樹木:…嫌だよ!!なんだよ手とデートって!!

五月雨:いいだろー。あ、ついでに俺もお前の左手とデートさせてくれよ。

 樹木:結局俺の左手に手出してるじゃねえかよ!!…あぁややこしい!!

五月雨:いいじゃん。手を繋いでさ。クロスデートクロスデート。

 樹木:物理的にクロスしてるけども!!手と手が!!そういうことじゃないだろクロスデートって!!

五月雨:映画館とか行こうよー!それでポップコーンとかお互いアーンしてもらうの。

 樹木:ただ食いづらいだけだろ!!自分の手で食うわそんぐらい!

五月雨:お願いだよー、こういうの憧れだったんだって。

 樹木:嫌だよ!!…外から見たら男2人がデートしてるように見えるだけなんだよ!!気持ち悪ぃの!!

五月雨:えーダメか……じゃあもういいよ。俺は帰って俺の左手ちゃんと性行為するから。

 樹木:…それただのオナニーだろ!!いい加減にしろ!!

 2人:どうもありがとうございました。
予選33位(2次予選敗退)
けう 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
57 75 63 75 54 62
合計:386点

・あくまで憶測なんですけど、この漫才オチから考えたと思うんすよ。
 いや、絶対そうだよ、絶対オナニー発信だよ! じゃなきゃ「手が恋人」なんて発想生まれないもん!
 さて、おふざけはさておき。「手を恋人にする」という一歩間違えれば出オチの設定をここまで広げられるとは。
 成人式やデートなど、ワンアイデアの中で様々な展開があり、飽きませんでした。
 樹木の右手左手にまで意識が行く展開は、とくにこの設定を生かしていて面白かったです。
 ただ、このネタはもっと広げられると思うんです。各エピソードもっと広げられると思うんです。
 左手が年下とか、樹木の手の性格とか。まだまだイジレるのに、すぐ次のパートに行ってしまいます。
 現時点でも面白いんですが、充分じゃないんです。そこの欲求不満が引っかかってしまいました。
 また、手の年齢が違う下りはちょっと無理があり、入り込めませんでした。
 そこで説得力のある理由を付けられれば、その後の成人式のくだりも生きると思います。
 それに加えてもう1つ山場があれば、なお満足度の高い作品に仕上がるのではないでしょうか。
 そうすればオチも際立つんじゃないでしょうか。オチを書きたいんだろうよ!

 読んだことないのに言うのもなんだけれど「美鳥の日々」か!
 さておき。設定のアナーキーさに負けずに徐々にクレイジーになる五月雨さんの妄想が面白かったです。
 成人式の右手左手用の席やポップコーンとか声出して笑いました。

 ただ、60行強しかないのはやはり物足りないです。面白いから行数以上の満足はあるのですが、
 告白や両親へのあいさつといった恋愛方面にしろ指輪などの装飾品や手にまつわる慣用句など手方面にしろ遊べる要素は沢山あるのでもったいないなと。
 下という意味でも初手に浮かぶ発想だからという意味でもオチで言うことじゃないことをあえて持ってきた勇気には乾杯。

オチがクソ(笑)よく書けてるとは思ったんだけど、それ以上ではなかったです。もうひと押し欲しいですね。
ここ数年無機物を恋人に見立てた漫才が急増してますが、まさか人と付き合うとは…。
左手と右手の違いを上手くボケに活かしており、特に成人式を掘り下げたのは大成功です。
3分の2が手だけ、ってまさに読み手に想像させて笑わせて生きるボケって感じで。
その反面、終盤のデートのくだりが絵的に地味でいまひとつ笑えませんでした。
デートももっと色んな方向から切り口を入れる余地はあるはず。
あとオチのやつはいつか言うだろうなあとは薄々思ってました。

率直に馬鹿馬鹿しいネタだなぁと思いました。
手だけで話題を広げているのも見事ですが、読み手を引くのにもう少しアプローチが必要ではなかったかなぁと感じました。
2人の世界(特に五月雨さんの世界)の範囲で繰り広げられているためか、バリエーションの幅が狭く感じてしまいました。
自炊とか、オナニーとかの表現の仕方が良かったのでそういったところを見たかったです。

オチで引きました。いや、左手が恋人とか言い出した時点でしっかりと連想はしていましたが……まさかオブラートにも包まず、そのまんま弩ストレートに言ってしまうとは。
ネタ自体は、発想をうまくネタの中で活かせていたなという印象です。
成人式の2/3の出席者が手だけというのは、絵面を想像するだけでおもしろいですね。
そういった具合に個々のボケはおもしろかったのですが、しかしその一方でボケがややバリエーション不足なようにも感じられました。
もっと手が恋人故のおもしろさをつぎ込んでほしいと思ってしまいました。














E−5
エントリーNo.009
言霊連盟

漫才/同窓会
槍沢:はいどうも言霊連盟です。

栃城:よろしくお願いします。

槍沢:実は、最近ちょっとした悩みがありまして。

栃城:なんですか?

槍沢:今度、僕が幹事になって中学校の時の同窓会を開くんですよ。

栃城:そうですか。

槍沢:で、こういうことやるのが初めてなんで上手くいくか不安なんですよ。
   だから今日は栃城さんに同級生役をやってもらって同窓会の練習がしたいなと。

栃城:なるほど。



槍沢:「すみません、同窓会の参加者で……。奥の座敷ですね。中学卒業して以来か。みんな元気にしてるかなあ」(ガラガラ)

栃城:「おめえ、ふざけんじゃねえぞ! あ、なんだその目は? ……上等じゃねえか! 表出ろやオイ!」

槍沢:ちょっといいかな栃城さん! ……なんで一触即発状態ですか!?

栃城:本番ではなにが起こるか分からないでしょ? だったらいろんなケースを想定した方がいいって。

槍沢:だからって、想定事例がハードすぎますよ。
   やるなら和やかにお願いしますよ。なんか、「お前変わってないなー」みたいなのが飛び交う感じでお願いします。

栃城:わかりましたよ。

槍沢:「……奥の座敷ですね。中学卒業して以来か。みんな元気にしてるかなあ」(ガラガラ)

栃城:おめえ、ふざけんじゃねえぞ! あ、なんだその目は? ……上等じゃねえか! 表出ろやオイ!

槍沢:一字一句違ってない! 当事者の意見取り入れてくださいよ!

栃城:「ちょっと二人ともぉ! せっかくの同窓会でそういう乱暴なことするの……いけないと思います!(メガネの縁を上げるマイム)」
   …………。
   「うわあ、出たよ委員長の怒る時の癖! メガネクイッってやるやつ」
   「卒業して大分経つのに、お前変わってないなあ!」
   「『……いけないと思います!』の溜めも全く一緒!」
   「アッハッハッハ アッハッハッハ」

槍沢:…………結果、和やかなったけど! 一旦、不穏な空気を経由しないでくださいよ。
   というか、そもそも幹事より先に集まってなにやってるんですか。もうじゃあ、それでもいいんで始めましょう。
   まずは乾杯からスタートですよ。
   「では皆様、お手元のグラスをお持ちください」

栃城:そうしたらみんなマックシェイクを手に持って。

槍沢:……マックシェイクってなんですか!? え? 会場、マクドナルドって設定でやってました!?

栃城:もちろん。

槍沢:そんなわけないでしょ! てか、だとしたらマクドナルドの「奥の座敷」ってなんですか!?
   そのセリフが出た時点でおかしいって気づいてくださいよ。

栃城:じゃあ、同窓会ってどこでやるの?

槍沢:居酒屋ですよ、居酒屋。団体用の座敷席借り切ってやるんですよ。

栃城:へえ〜。そうなんだ。

槍沢:普通ですよ。ていうか、なんでマクドナルドでシミュレーションしたんですか。

栃城:だって中学時代、放課後よく集まった思い出の場所でしょ。

槍沢:だからって同窓会の会場にはしないでしょ。

栃城:いまはそういう考えなのかもしれないけれど、突然、思い出を大切にしたくなるかもしれないじゃない。

槍沢:もういいですよ最悪の想定は! じゃあ、一回仕切りなおすから栃城さんの考えうる限り最高のケースでお願い!
   「いやあ中学卒業して以来か! みんな元気にしてるかなあ!」(ガラガラ)

栃城:「世界のみなさま。たった今、アメリカはすべての核兵器を放棄しました! これで世界は一つになりました!
    もう、戦争も紛争もなくなりました! これからは人類一丸となって発展と調和のために力を合わせていくのです!
    ♪We Are The World ♪We Are The Children」

槍沢:…………ちょっといいかな!! ……小芝居の不協和音がおぞましいレベルなんですけど! 

栃城:だってあなたが最高のケースでっていうから「全世界から無益な争いがなくなった」っていうケースを想定したんですよ。

槍沢:スケールでか過ぎでしょ! 居酒屋のふすま明けたらホワイトハウスって、なにこのちょっとしたどこでもドア!

栃城:それだけじゃないよ。戦争に使っていた分の予算と技術を使って世界から貧困もなくした結果、
   環境破壊が爆発的に進んでこのままでは地球に住めないとなったとき、火星への移住計画が成功し人類は宇宙(そら)へと飛び出した……。

槍沢:どこまで広がるんですか! 地球規模でも手に負えないのに宇宙って。
   じゃあ、その宇宙規模の話が一中学の同窓会に与える影響ってなんですか!?

栃城:最初にやってた喧嘩が無くなる。

槍沢:ショボい! 争いや貧困がなくなって宇宙へ飛び出したっていうのに最末端大差ない!
   ……ちなみに訊きますけど、栃城さんが考えうる限りで最悪のケースってなに?

栃城:お通しがポテトサラダだった。

槍沢:振れ幅! 最高と最悪の振れ幅! なのに結果に大差がない!

栃城:ポテトサラダ好きじゃないんだよ……。

槍沢:知らないですよ。栃城さんの好みは。
   ていうか、マクドナルドで同窓会するよりお通しがポテトサラダの方が嫌なんですか?

栃城:だって、マクドナルドならフライドポテトがお通しになることはあってもポテトサラダは出ない。

槍沢:まず、マクドナルドにお通しって言う概念がないですから。
   とにかく、居酒屋で同窓会ですから! 大丈夫ですね?

栃城:大丈夫、大丈夫。

槍沢:じゃあ、いろいろ挨拶とかがあって、
   「カンパーイ! いやあ、懐かしいなあ。」

栃城:「おーい! 槍沢!」

槍沢:「?」

栃城:「俺だよ、俺。ほら、中学の時同じクラスだった……」

槍沢:「それはわかってるよ。えーと……。栃城?」

栃城:「そうだよ。いやあ、久しぶりだな」

槍沢:「久しぶりだな。元気にしてた?」

栃城:「まあまあな。で、お前いまなにやってるの?」

槍沢:「実はさ、コンビ組んでお笑い芸人やってるんだよ」

栃城:「マジで!? すごいな!」

槍沢:「そう言うお前はいまなにやってるの?」

栃城:「俺はさ、ほら。見て通りだよ」

槍沢:「……いや、わかんないよ!
    パッと見ただけで職業わかるって、そんなコールド・リーディングの名手じゃないから!」

栃城:「だから見ての通りだよ」

槍沢:「だからわからないって!」

栃城:「見ての通りこの居酒屋のバイトだよ」

槍沢:「……え?」

栃城:「いや、俺もびっくりしたよ。『言霊中学3年A組OB』って名前で予約入ってるから、
   俺と同じだなあ……とは思ってたけれど、まさか通ってたクラスの予約だったとはね」

槍沢:「え!? お前、今日の同窓会呼ばれてないの!?」

栃城:「みたいだね。ではこちらシーザーサラダでございます」

槍沢:「いやいやいや……。平然とコースを進めるなよ! なんで呼ばれてないんだよ? 今日3年A組全員集合のはずじゃん!」

栃城:「中学時代に友達がいなかったからうっかり忘れちゃったんじゃない?」

槍沢:「…………ゴメン!」

栃城:「謝ることないよ。ていうか、俺こそごめんね。気まずい思いさせて。ではこちらシーザーサラダで……」

槍沢:「シーザーサラダどうでもいいよ! ……怒らいないの!? せっかくの同窓会、無視されたんだぞ!」

栃城:「でも、こうやって会えただけで俺は満足だよ。ではこちらシーザー……」

槍沢:「床にでも置いておけ! みんな適当にテーブルに乗せるわ! それよりも言うことがあるだろ!?」

栃城:「飲み物ご注文のお客様ー?」

槍沢:「そうじゃない! 飲み放題のドリンクの注文とか受けなくていいから!」

栃城:「生ビールがが六つ。で、ウーロンハイが……」

槍沢:「普通に働いてるよ……」

栃城:「でも、お前が芸人とはな……。正直羨ましいよ」

槍沢:「そ、そう?」

栃城:「だってさあ。お前が俺の立場だったらさ、今日のことだってライブで話せるネタになるわけじゃん。
   でも俺は、ただただ悲しい思いをするだけで吐き出せないまま終わるわけだし……」

槍沢:「……ゴメンて!」

栃城:「いったい誰に話したらいいんだろうなあ? 中学の時のクラスメイト?
   ……って、そんな気さくに話せる間柄だったら今日呼ばれてるか!」

槍沢:「もう、わかったよ! お前バイト上がれ! それで飲もう! な!」

栃城:「……バカ言うなよ! そんな簡単に抜けられるわけないだろ」

槍沢:「でも、このままじゃせっかくの同窓会が……」

栃城:「ただでさえ週末なのに、3年A組OB全員の31人ま……30人前の予約が入ってるんだぞ!」

槍沢:「……そこは気にしないでおこう!」

栃城:「それでめちゃくちゃ忙しいのに一人だけ早上がりして、それでそのまま飲んでけってバイト先でも孤立させる気か!」

槍沢:「いや、そういうつもりじゃ……」

栃城:「ここで孤立してみろ。……半年に一度のボウリング大会に呼ばれなくなるだろ!」

槍沢:「…………それ、そんなに大事なこと?」

栃城:「当たり前だろ! 俺が唯一バイト先から必要とされるのがボウリング大会なんだよ!」

槍沢:「ゴメンて! そうとは知らなかったとはいえゴメンて!」

栃城:「俺はいい、ボウリングに謝れ!」

槍沢:「ごめんなさい! ボウリングさん!」
    …………ってなにこれ!? なんで同窓会に行ってレジャースポーツに詫びなきゃいけないの!?

栃城:こういうケースもあるかもしれないから……

槍沢:ないわ! ちゃんと全員に連絡するから! 普通の設定でお願いします!

栃城:じゃあ、当時好きだった女の子と再会して……とか?

槍沢:いいじゃないですか! そういうのお願いしますよ。
   「おお、元気にしてた! あ、久しぶり!」

栃城:「槍沢君!」

槍沢:「え?」

栃城:「久しぶり。覚えてる? 栃子」

槍沢:「覚えてるに決まってるだろ。なんていうか、うん。……昔と変わってないな」

栃城:「ええ!? ショック。これでも女を磨いてきたつもりなんですけど!」

槍沢:「ごめん……」

栃城:「いいよ謝らなくて。結局、昔もいまも槍沢君好みの女じゃないってことなんだから。……なんてね。
   でさあ、槍沢君てさ。いまって彼女とか……いたりするの?」

槍沢:「いや、いないけれど……。そういう栃子はどうなんだよ?」

栃城:「私は……いまは仕事が恋人かな」

槍沢:「へえ、なんの仕事してるの?」

栃城:「見ての通りよ」

槍沢:…………あれ? なんか嫌な聴き覚えが。
   「え? まさか……この居酒屋のバイト?」

栃城:「フフッ違うわよ! ん〜でも当たらずしも遠からずかな。見ての通り女体盛りの土台よ!」

槍沢:ストップー!

栃城:なんだよせっかくいい雰囲気だったのに!

槍沢:そのいい雰囲気をあなたがぶち壊したんでしょ! なに!? 女体盛りの土台って!

栃城:ほら、よくある話でしょ。学生時代好きだった子と同窓会で会ったら、すっかりスレちゃってショックだったっていうの。

槍沢:限度があるでしょ! でもって、なんで居酒屋で女体盛りが振る舞われてるんですか!?

栃城:コースメニュー。

槍沢:そんな非道徳なものないですって!

栃城:シーザーサラダ、枝豆、女体盛り、フライドボテトとえびせんの盛り合わせっていう順番で……。

槍沢:結構序盤で投入してきますね! ていうか、置いてないから女体盛りなんて!

栃城:この店ではそうなんだ。

槍沢:どの店でもそうですよ!

栃城:居酒屋なのに!?

槍沢:居酒屋をなんだと思ってるんですか!
   もう同級生との会話はいいです。最後、サプライズゲストで担任の先生がきて挨拶してくれるんで、そこだけ練習させてください。

栃城:先生ね。それはどんな感じの人なの?

槍沢:絵にかいたような熱血教師で、ものすごく元気で行動力がある人だよ。
   去年あたり定年だったけれど、老けこまずに忙しくしてるみたい。まあ、とにかくお願いします。
   「えー……みなさん! 宴もたけなわではありますが、実はここでゲストに来ていただいてます。
   我らが3年A組の担任を務めていただいた栃城光策先生です!」

栃城:「みんな。久しぶり! みんなと会うのは中学を卒業以来だけれど元気そうでなによりです。今日は元気をもらえました。
   私の持論ですが、学校とは一人ひとりに船の作り方を教える場所です。
   生徒は学校生活を通して一隻の船をつくり、そして社会という大きな海へと航海していくものです。
   海はいつでも穏やかとは限りません。ときには荒波にもまれ、転覆・沈没しそうになるかもしれない。
   でも、そんなときでも決してくじけないでください。嵐ならやり過ごせばいい。決して自ら船を降りないでください。
   先生は船を操縦をしたり修理したりすることはできませんが、みなさんの羅針盤としていつも船の中にいます」

槍沢:「はい……」

栃城:「では最後に。いま、みなさんに伝えたい言葉を送ります。
   世界のみなさま。たった今、アメリカはすべての核兵器を放棄しました! これで世界は一つになりました!
   もう、戦争も紛争もなくなりました! これからは人類一丸となって発展と調和のために力を合わせていくのです!
   ♪We Are The World  ♪We Are The Children」

槍沢:なんで先生がアメリカの大統領になってるんだよ!

栃城:行動力があるっていうから、最高に行動力があったら初の外国人大統領ぐらいになってるかなと。

槍沢:なんでもかんでも最高のケースを想定しないでください! でもって、よく全世界から争いなくせましたね!

栃城:優秀な外務大臣である委員長が「こういう無益な争いとかするの……いけないと思います!(メガネの縁を上げるマイム)」って紛争地域を巡ったから。

槍沢:委員長の影響力すごいな! ジョン・レノンやマイケルがあれだけ歌っても争いなくなってないのに!

栃城:それから、学生時代友達のいなかった居酒屋バイトが孤独の辛さを説くことで友情や絆がいかに大事かを教えたからね。

槍沢:なんかすごいことなってるな! 孤独を極めた結果カリスマになってるじゃないですか!

栃城:そして、女体盛りを振る舞って飢餓の解消に努めたからね。

槍沢:もっと振る舞うもの考えましょう! ニューヨークタイムズとか黙ってないと思うから!

栃城:こうして、3年A組のOB30人一丸となって取り組んだ結果、無益な争いと貧困がなくなったんですよ。

槍沢:僕以外全員関わってるじゃないですか! だとしたら同窓会を開くまでもなく日ごろから顔を合わせてるでしょ。

栃城:あなたに会いたいがために開いてくれるんですよ。

槍沢:荷が重いわ! なに一国の大統領とその側近待たせてるんだって話ですから!
   ……もういいですよ練習は。これだけ最悪の状況を想定していろいろやらさせられたから、本番でなにが起こっても大丈夫そうだし。

栃城:待てよ! まだお通しがポテトサラダだったときの練習をやってない。

槍沢:それ、あなたが嫌いなだけでしょ! いい加減にしてください!

二人:ありがとうございました。

予選4位(認定)
FAN けう ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
74 86 84 92 82 85
合計:503点

○「ゴメンて!」
・……怒らいないの!?→……怒らないの!?
・それこそ「ゴメンて!」あたりから安定しておもしろかったです。ただ見たことあるからなのか、おとなしく面白い、という感じもしました。
・スレちゃって〜などボケの拾い方上手いなあ。

・安定感が桁違いですね。この安定感は一朝一夕では出せない強烈な武器だと思います。
 コントに入る回数が多めでしたが、各セクションが確実に面白いため収拾安定して笑え、
 それぞれに印象的なボケがあるため、最後の先生のくだりでのたたみかけも上手くいっていました。
 反面、先生の船の話に関しては、伏線っぽいのに大して後のボケに繋がっておらず肩透かしを食らいました。
 最後のたたみかけで何らかの形で再利用した方が、スッキリとオチまでいける気がします。
 また、「同窓会に与える影響」の下りはちょっと会話の脈絡的に違和感がありました。
 とは言え、全体的に高水準で楽しめました。個人的には女体盛りの下りが好きです。変な意味に捉えないでください。

しばらく見ない間にゲスい発想が増えたw
仕上がってるなぁ……。
最後の畳み掛けで今まで出したボケをしっかり拾ってるところや、
同窓会という括りの中でバリエーション豊かなコント漫才が自然と繰り広げられてるところ。
そして唯一呼ばれなかった同級生が会場の居酒屋でバイトしてるくだりは設定もその広げ方も完璧でした。
起承転結がしっかりしてますし、アメリカ大統領、女体盛りのように突飛なボケも随所にある、
これこそ本当の教科書通りの漫才ではないかと思います。
減点するような箇所は無いんですが、100点近い超高得点をつける決定打もありません。
なんて言うんでしょう……こう、あと一押しの爆笑が足りませんでした。

展開、ボケ、ツッコミ、落ちでの伏線回収。
どれもしっかりしていて読みやすい、漫才として素晴らしい作品です。
これに印象に残るフレーズというものがあれば文句はないです。

(※「1週間サイクルバトル」の第105回放送にて審査済みのネタですが、再度ネタを読んでから改めて審査を致しました。ご了承下さい)
ボケは一つ一つきちんとおもしろく、最後まで楽しんで読むことができました。
それまでに登場したボケの数々が、ラストで上手く収束する構成もうまかったです。
ボケの振りでやや時間を使っているくだりも多かったですが、その振りにきちんとボケで応えることができておりました。
ボケを連続で仕掛けてくるところもあれば、前述のように溜め込んでおいてドカンと爆発させるくだりもあり、いい具合に盛り上がりの波の生じているネタだったと思います。
細かいことかもしれませんが、無益な争いを無くすために活動していた3年A組OBが、漫才の初っぱなに「おめえ、ふざけんじゃねえぞ! あ、なんだその目は? ……上等じゃねえか! 表出ろやオイ!」という喧嘩腰な発言をしていることに違和感を感じました。














E−6
エントリーNo.022
岡山エンジェルズ

漫才「子供の頃」
小松「はじめまして、岡山エンジェルズです。」

タカシ「はじめまして。」

小松「よろしくお願いします。」

タカシ「いや、いきなり3行目からお願いしますって何だ! 図々しすぎるだろ!」

小松「あのー、最近小学生の頃が懐かしいなって思うんですよ。」

タカシ「知らねぇよ! 何でいきなりお前の述懐聞かなきゃならねぇんだ!」

小松「あの頃って無邪気だったじゃないですか。」

タカシ「そういうのは普通自分から言わねぇよ!
    お前は『わたしかわいいんです』ってアピールするオカマか!
    おすぎか! ピーコか! ピーターか! …いや、ピーターはそんなアピールしねぇよ!
    2002年に死別するまで熱海で母親と同居したくらい性格いい奴だよ!」

小松「勉強も楽しかったですし。」

タカシ「勉強って何の勉強だよ! 抽象的なこと言うな!
    算数か? 国語か? 人生の勉強か?
    小学生のくせに人生の勉強なんか分かるわけねぇだろ!」

小松「やっぱり子どもって、知らないことがたくさんあったじゃないですか。」

タカシ「別に大人でも何も知らない奴は多いだろ!
    知識人の仮面を被った大人なんか信用できるわけないわ!
    奴らはパイナップルのことを平気でパイナップルと言い放つじゃねぇか!
    アホか! 正確にはパイナポーだ!
    パ、にアクセントを置いて………パイナポー!!!!!」

小松「で、知らなかったことを学ぶっていう喜び。何ものにも変えられませんよね。」

タカシ「知 ら な く て も 良 か っ た よ う な こ と を 
    教 え て や ろ う か あ ぁ ぁ ぁ ! ! ! ? ? ? ?」

小松「休み時間とかよくヒーローごっことかで遊びましたよ。」

タカシ「そうそう、『出たな悪の枢軸デフレスパイラル! 食らえ! アベノミクスパーンチ!!!』
    …ってこら! さっそくの武力行使か! 美しい憲法9条を守れぇぇっ!!
    いや個人個人の思想を否定する気は無いけどもぉぉぉ!!!」

小松「給食とかも楽しかったじゃないですか。」

タカシ「そうそう、給食も楽しか…った訳ねぇだろ!
    裏では給食費滞納問題でたくさんの大人が困ってるんだよ!
    その問題を知った上で、それでも君はサバの味噌煮をお代わりするっていうのかぁっ!?
    ……余ってるなら許すっ!!!」

小松「毎日放課後に野球しに行ったりとか。」

タカシ「キム・テギュンか! 何でそこまで野球に熱心なんだ!
    熱心なだけで4番が務まるとでも思うな! 韓国の野球をなめるな!
    もう一度問おう!!!


    お前はキム・テギュンか!!!!!」

小松「そういえば、初めて告白したのも小学生の頃だったんですよ。」

タカシ「だから何の告白なんだよ! 抽象的じゃねぇか!
    週刊現代に八百長の告白でもしたのか! 若ノ鵬か! 話題が古いわ!
    …いや、キム・テギュンも古いわ!
    一時期ロッテに在籍してピンと来ない成績残した選手じゃねぇか!!


    2割!!!




    6分!!!!!




    8厘!!!!!!!!!!!!」

小松「あの子看護婦さんになりたかったって言ってたけど、どうなってるかなぁなんて今でも思うんですよ。」

タカシ「看護婦って言い方は性差別に繋がるだろ!
    田嶋陽子が怒り狂った挙句、水着姿で影分身しながら襲い掛かってきたらどうするんだ!


    右を見てもビキニの田嶋!


    左を見てもビキニの田嶋!!


    空を見上げればビキニの田嶋!!!





    …なんで降ってきてるんだよおおおおお!!!?????」

小松「運動会も良かったですよね。」

タカシ「運動会のどこがいいんだ! ただ数組に分かれて身体能力を競うだけじゃねぇか!
    その組の分け方によって勝敗が最初からある程度決まってしまうわ!
    もしも組の分け方が


    紅組『クルム伊達公子/森末慎二/中国人卓球選手/全盛期の板東英二』

    白組『SMAP/シブがき隊/美川憲一/五木ひろし(トリ)』


    とかなった運動会なんて、見てみたいと思うかあぁっ?!





    見てえよおおぉぉぉっ!!!」

小松「あ、遠足とかも楽しかったですね。」

タカシ「おやつを300円以内にするってアホか!
    この不況の中、生徒にまで買い渋りさせる気か!
    日本の菓子メーカーが苦しんでるのは教師のエゴのせいじゃねぇか!
    買ええぇぇっ! 全国の飴を買えぇぇっ!!
    カリンのど飴を買えぇっ!!!
    ロッテ本社を買えぇっ!!!
    ロッテと言えばキム・テギュンじゃねぇか!




    キム・テギュンの!






    名前と!!!





    2割6分8厘だけでも覚えていって帰ってくださいいいい!!!!!!!」

小松「あと修学旅行ね。」

タカシ「修学旅行っていっても大した学を修められてねぇだろ!
    わざわざ遠いところまで行って騒いで怒られて、いったい何が目的なんだ!
    
    そしてこの時だけ、なぜ校長が付いてくるんだあぁっ!!!



    たとえ新任でもおぉぉぉっ!!!」

小松「修学旅行の夜なんかいい思い出ですね。」

タカシ「小学生のくせに宿泊とかするな! 日帰りで十分だ!
    修学旅行生を受け入れる旅館側の立場にもなって考えてみろ!

    風呂は荒らされ!!

    廊下は走られ!!!

    枕は無残な形になり!!!!!

    良いこと1つも無いぞ!!!!! ひとっっっっっつも!!!!!




    それでも旅館側に小学生の団体の受け入れを求めるというのか!!!




    無償の愛ってやつか!!!!!





    美しいじゃねぇかあああああ!!!!!!!」

小松「寝る前に色々と話したりするんですよね。」

タカシ「そうそう、『永久磁石の中でも最強と言われるネオジム磁石を発明したのは日本人らしいぞ』みたいな…
    …って、何でそんなマニアックな話を小学生がするんだ!

    大体、日本人の発明家と言ったらドクター中松だろ!
    ネオジム磁石を発明したのは佐川眞人じゃねぇか!
    ドクター中松の発明じゃない発明は日本人の発明とは言わねぇよ!
    ドクター中松が怒り狂った挙句、水着姿で影分身しながら襲い掛かってきたらどうするんだ!

    想像してみろよ、水着姿で影分身しながら襲い掛かってくるドクター中松を!


    右を見てもビキニの中松!


    左を見てもビキニの中松!!


    空を見上げればビキニの中松!!!




    …そんなんだから落選するんだよおおおおお!!!!!」

小松「まぁそんなこんなで、昔は懐かしいなぁという話でした。」

タカシ「もう終わるんかい! 早すぎるわ!
    おじいちゃんの朝か! 4時に起きるのか!
    そんなに眠れないのか! 心配だわ!!

    不眠症をあなどるなああああ!!!



    診てもらえええ!!!




    保険証を片手にいいいいい!!!!!




    ク チ コ ミ の い い 内 科 で え え え え え ! ! ! ! ! ! ! 」
予選46位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
63 83 70 28 36 67
合計:347点

・「知 ら な く て も 良 か っ た よ う な こ と を 
    教 え て や ろ う か あ ぁ ぁ ぁ ! ! ! ? ? ? ?」のテンションが急すぎてちょっと引いちゃいました。
・後半に差し掛かってめちゃくちゃになってから、その中の上手さが見えておもしろくなってきました。

 勝手に引っかかって勝手に怒って勝手に想像して勝手に納得して……。
 自己完結したディスコミュニケーションがすさまじく面白い。間の使い方も素晴らしくてこれだけで五割増しぐらい面白くなっています。
 別におすぎとピーコにもそんなイメージないわとか、団体を止めるのは無償の愛ではなく宿泊費だろとか、読み手にツッコませる隙も見事。
 一人でわめき散らすだけでネタに進展がないから、ジワジワと積み重ねるだけで最後まで爆発はないのですが十分面白かったです。

俺がこういう好きってわかって送ってるだろ。
おフザけが過ぎてるなぁ…って印象を受けました。
ネタのフォーマットはまあ置いといて、とにかくスタートが絶望的でした。
あまり良い表現ではありませんが、痛々しいというか、可哀相というか…。
でも中盤以降のキム・テギュン推しやビキニの影分身から徐々に盛り返してきてて、
笑いの瞬間最大風速はなかなかのものです。なんやこの発想力。
たぶん本気でネタ書いたらすっげー面白い人が中にいるんでしょう。

とりあえずスタイルとはいえ、このツカミからはあまり好意的な印象は持てなかったです。
力技ですが前半は特に響かず、後半やっと巻き返したもの、
どうしてもスタートの突っぱね方で損をしているようにしか思えませんでした。

ご自身たちのスタイルを貫き通したなあ、という印象ですね。もはや会話が一切成立していませんが。
キム・テギュンだの田嶋陽子だの、有名人の隙間隙間を縫っていくようなチョイスをおかしく思いました。
またただ単にツッコミを繰り広げるだけでなく、きちんと既出のツッコミを活かしつつ話を進めていくなど、構成もよくできていました。
基本的にはツッコミの形をしたボケの数々がうまくハマっていたと思いますが、ちょっと勢いで押しているだけのような部分もあったように感じましたね。
タカシさんが小松さんの言葉にいきなり食い付くためか、やや発想が飛躍気味な部分もありました。遠足の話題から即「オヤツは300円」を引き出してきたり等……。
キム・テギュン、2割6分8厘……。まぁ、確かにイ・スンヨプなりイ・デホなりといった面々に比べれば、若干アレな数字ではありますけどね……。














E−7
エントリーNo.092
シアンビッツ

コント/AVA(Alliance of Violate Aloud)
日下部:樋口オマエなぁ……学校にAV持ってくるやつがいるかー!!

樋口 :大声でAVなんて言わないでよ先生!生徒指導室飛び出して廊下まで聞こえてるよきっと!

日下部:ああ、すまない…。でもなんでこんな物がカバンに?

樋口 :それは…………あの……

日下部:あぁわかった。それ以上言わなくていいから。

樋口 :先生……?

日下部:安心しろ。先生な、樋口はこんなことするような生徒じゃないって知ってっから。

樋口 :先生……。

日下部:樋口はホモだって知ってっから。

樋口 :先生!?

日下部:先生この間な、黄昏時のグラウンドの片隅で、樋口が3年の碓氷とキスしてるのをファインダー越しに見ちゃったんだ。

樋口 :あ、あれは部活の罰ゲームの流れでたまたまそうなっただけで…!!

日下部:キスが終わって視線をそらす乙女な樋口も可愛かったぞ。

樋口 :目線が!目線が教育者じゃないよ! というか先生なに盗撮してるんですか!

日下部:盗撮じゃないさ。ちゃんと校長に許可はもらってるぞ?

樋口 :え、わざわざ許可を?

日下部:先生は卒業アルバムの写真係だからな。キラキラした青春の1ページをありがとう。

樋口 :やめてえぇーーー!!使わないでえぇーーー!!成人式とか同窓会に行けなくなっちゃううぅぅぅ!!

日下部:わかった、卒アルには使わないと誓おう。男と男の約束だ。

樋口 :よかった……。

日下部:何人かの女子生徒には一昨日メールで送っちゃったけどな。ハッハッハ。

樋口 :意味なあぁぁーーーい!!ああぁ!絶対陰で色んなウワサや妄想が尾ひれつけて泳いでるよおぉーーー!!

日下部:いやぁ、先生も頼まれると断れない性格でさ。めんちゃい☆

樋口 :やだもう明日から学校着たくない……。

日下部:そんな気にする事ないって。女子たちも
    「アタシらだって男子2人がイチャコラしてれば何だって素材に出来るほど見境無いワケじゃないし」
    って言ってたし。

樋口 :それはそれでダメージでかいよぉ!間接的に嫌われてるよぉ!

日下部:話を戻すが、故意ではないとはいえ、学校にAVなんか持ってきちゃダメだぞ。

樋口 :それすっかり忘れてたよ!もっと強烈なスキャンダルで上書き保存されたもん!

日下部:まあでもな、このままお咎めなしで無罪放免ってのがわかっていても、他の生徒への示しってもんがあるからな。

樋口 :そ、そうですね……。

日下部:さっき生徒指導の上村先生呼んできたから、一応かるーく謝っとけ。それで丸く収まるから。

樋口 :収まるといいなぁ……。


 ガラガラッ!!(扉が開く)


上村 :ゴラァ樋口ぃ!!学校に『【102cm】飛び出すミサイルおっぱい【Iカップ】 〜2Dテレビでもド迫力!!〜』なんてエロビデオ持ってきてんじゃねえぞおおお!!!

日下部:上村先生!?なぜそこまで大声で!?なぜそこまで詳細に!?

樋口 :ぎゃあぁーーーーー!もう教室に帰れないぃーーーーー!

上村 :いいからそこに正座しろ!根性叩き直してやっる!!

日下部:あの!上村先生!実は彼は×××××で×××××だから×××××で……

上村 :あぁん!?樋口はホモでバリネコだからこんなの興味ないってぇ!!!?

樋口 :うわあぁーーーーーん!もうお嫁にしかいけないぃーーーー!!

上村 :ああ!そういや昨日俺のクラスの生徒から取り上げた携帯電話に樋口が男と接吻してる写真があったな!!

樋口 :流出するのが早いよぉーーー!!秘密情報のアウトブレイクだよぉーーー!!

日下部:上村先生!!声、声のボリュームを抑えて!

上村 :あ゛ぁ!?あ?お?あぁん!!?

日下部:日本語通じてねえーーー!!!

樋口 :とりあえず先生たち静かにしてよ……ホント頼むからさ……。

日下部:ほら、上村先生、ここは一旦落ち着

上村 :樋口オマエなぁ!学校に私物のDVD持ってくることすら校則違反なのに、
    よりによって『【102cm】飛び出すミサイルおっぱい【Iカップ】 〜2Dテレビでもド迫力!!〜』ってのはどういうつもりだ!?

樋口 :それは、色々と事情が…………。

上村 :俺は別に『【102cm】飛び出すミサイルおっぱい【Iカップ】 〜2Dテレビでもド迫力!!〜』を見るなと言ってるつもりじゃない。
    『【102cm】飛び出すミサイルおっぱい【Iカップ】 〜2Dテレビでもド迫力!!〜』を学校に持ってきたことに怒っているんだ!

日下部:あなたもうそれ言いたいだけでしょ!てか色んな意味でよくそれ言えますね!

樋口 :せ、先生…これは誰かがイタズラでボクのカバンに…

上村 :この期に及んで言い訳かブルーボーイ!?
    学校じゃ優等生ぶってはいるけどぉ!?実はこういうロマンポルノ見て悦楽に溺れるサチリアジスじゃねえのか!?

日下部:上村先生!いくら現代文の教師だからってそういう単語の語彙力まで豊かなのは教育的にマズイです!

樋口 :ホントだもん……ホントに知らない内に入ってたんだもん……。

上村 :なーになよなよした態度してんだよ。女々しくてつらいわ。

日下部:まあまあ上村先生。御覧なさい、彼の純真で潤んだ瞳を。私にはとてもそんな物を持ち込むような子には見えませんよ。

樋口 :日下部先生……。

上村 :それは甘いですな日下部先生。樋口には前科があるんですよ。

日下部:…前科?

上村 :彼はねぇ!1年生の時にICBMの発射ボタンを学校に持ち込んだんですよ!?

日下部:あーあのICBMね……えええええええええええ!!?ICBMって、あの北の国で話題になってるあの……なんで!??

上村 :ま、そん時は素直に認めましたから、「授業中はイジるんじゃねーぞ」って口頭注意で済ませましたけどね。

日下部:授業中とかの問題じゃないですよね!?逆に休み時間ならオッケーとかなりませんよね!? 樋口、今の話は本当なのか!?

樋口 :でもぉ…ICBMって言っても全然大したことないんですよ?福井県一つ無くなるくらいで済みますし。

日下部:福井軽く見んなよ!あそこ無くなったら国産メガネが終了するわ!

上村 :だからですね、今回は2度目なんですよ!それもまーたミサイル持ち込んで!!

日下部:いやミサイルの意味が全然違うでしょうよ!!あっちは軍事力を増大させるやつ!こっちは海綿体を増大させるやつ!

上村 :とにかく!『【102cm】(がやがや)ミサイルおっぱい【(ざわざわ)】 〜2Dテレビでも(わいわい)!!〜』を学校に持ち込むのは違…
    ちょっと失礼。


  ガラガラッ!!(扉を開ける)


上村 :オラおめえら!!もう昼休み終わってるぞ!早く掃除場所に行けぇ!

    え?ここが掃除場所? 今日はいいから、自分らの教室手伝ってこい。


  ガララガンッ!(扉を閉める)


上村 :……ったく、俺が怒ってるとすぐ野次馬湧きやがって…。

樋口 :―――これ、上村先生じゃないかなぁ。

日下部:ん?どれだどれだ?

樋口 :ほら、DVDのパッケージ裏のこの人ですよ。

上村 :(どきっ!?)

日下部:この青と白のポロシャツ着た宅配業者っぽい人か?言われてみれば、上村先生を若くしたらそっくりだなぁ。

上村 :い、いい、い、いまはそそんなこと関係ないじょのいこ!!く、日下部先生まで何ししてるんでっか!

日下部:いや、似てるって言っただけですよ……?

樋口 :先生、どうしてそんなに動揺してるんですか?

上村 :べべべつにどーよーなんて……あ!ひ、樋口!声……声ははどうだったんだ!?出てるんなら喋ってるんだろ!?

樋口 :いえ、ボク中身は見てないので……

上村 :ちくそぉー!!引っかからなかったー!見てたらそっちに話すり替えられたのにー!

日下部:…………はっはーん。上村先生、だからコレの名前をソラで言えたワケですかぁー。

上村 :(どっきんこ!)

日下部:若気の至りといえど、教師、ましてやこういう非教育的仕事となると……

樋口 :え?どういう事ですか?

日下部:いいか樋口、上村先生はこのDVDに出

上村 :このDVD出てたんだあ!大好きなんだよなミサイルおっぱいシリーズ!!うわぁい!うわぁい!

日下部:…………。

樋口 :せ、先生……?

上村 :あ、樋口?今日のところはコレを没収というカタチで済ませてやるから!もう教室に戻っていいぞ!

樋口 :先生……

日下部:あのー、上村先生。ちょっと

上村 :日下部先生もすいませんねご迷惑おかけしちゃって。あ、お話があるんで7時間目終わったら付き合ってもらえません?
    いやー別に何ってわけじゃないですけど、色々とね、塞ぎたいんで。

樋口 :…………。

日下部:…………。

上村 :ん?どうしたんですか2人とも。もうすぐ5時間目が始まりますよ?

樋口 :日下部先生……なにかいいストレス発散方法ってありませんか?

日下部:そうだねぇ樋口くん、大声で叫ぶと心が晴れて気持ちいいんじゃないかな?

樋口 :許可もらいました。はい先生から許可もらいました。

上村 :お、おい……何を

樋口 :     上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!
        上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!
        上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!
       上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!
      上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!
     上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!!
    上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!!!
     上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!!
     上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!!
      上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!
      上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!!
       上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!!
        上村先生はミサイルおっぱいが大好きッ!!

上村 :やめろオォォォォ!!!俺は、俺はそんな整形おっぱい好きじゃないんだアァァ!

    …! おい日下部!その手を離せ!

日下部:上村先生、今…一人の生徒が我々の目の前で成長しているんです。同じ教育者として温かく見守ってあげようじゃありませんか。

上村 :いやあれはどう見ても発狂してるだけだろ!!成長っつーか異常だぞ!

日下部:あれ?中も騒がしいですが、なんだか外も騒がしくなりましたねぇ。

上村 :違う!違うんだみんな!俺はそんなおっぱい星人じゃねえ!!

樋口 :上村先生はおっぱい星人ッ!!上村先生はおっぱい星人ッ!!上村先生はおっぱい星人ッ!!

上村 :だからちげぇっつってるだろが!!あー!聞かなかったことにしてエェェェ!!

日下部:上村先生、上村先生。

上村 :あぁ゛!?

日下部:先生は、ウチの女子高校生はお好きですか?

上村 :…………どう答えれば正解だ!!?YesでもNoでも俺の負けじゃねえか!

樋口 :上村先生は女子高校生のおっぱいが好きッ!上村先生は女子高校生のおっぱいが好きッ!上村先生は女子高校生のおっぱいが好きッ!

上村 :最悪の編集をされたアァァァ!! 謝るから!許してくれるなら何でもするからァ!!

樋口 :…………何でも?

上村 :え? ……あ、まあな……?

樋口 :じゃあ……



    見終わったらでいいんでさっきのDVD貸して下さい。

上村 :だっひょーーーーーん!!
予選10位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
88 74 72 63 91 83
合計:471点

○(どっきんこ!)
・コメディ感がたまらなく面白い。キャラ付け、テンションの差など、かなり楽しめました。
・オチの軽さがちょっと勿体無いかな。

 なんだこの最低なやつら。
 ボケの中心が変わることでコントが進展していき、インパクトのある(ゲスな)展開が続くので飽きることなく楽しみました。
 ICBMのくだりが浮いてるは浮いてるんですが、「国産メガネが終了」、「ミサイルの意味」と破壊力のあるフレーズと組み合わせているので問題なし。
 ただ、後半の日下部さんがどうしたいのか立ち位置がいまいちはっきりしないのが気になりました。
 弱みを握って楽しむのはいいんですが、それまでにそういった性格なり上村さんとの関係性が描かれていなかったからなんだかしっくりこなかったです。

帰ってくれって感じでしたw面白かったけどもw
・おっぱい大好き連呼にだいぶ持ってかれました。ずりぃよずりぃよー。
 設定からキャラまでこんなにアホなのに、物語がしっかりしているのが抜け目ないですね。
 タイトルを言える伏線などを綺麗に回収しているので作品としての完成度が非常に高く、読後感も良かったです。
 難点としては、ところどころキャラがブレてしまっていたところです。
 特に日下部はホモ画像送信などとんでもないことしてるのに、上村登場以後急にまともになっていて違和感がありました。
 途中からツッコミに回ること自体はいいのですが、序盤のアホさも残しておいた方が一貫性が出ます。
 逆に樋口は比較的まともなキャラなので、ICBMの下りだけ突飛すぎて明らかに浮いていました。
 オチでボケさせるのはいいので、それ以外は収拾まともでいさせた方が良くなるかと。

いやぁ、キャラクターがしっかりしていてどんどんドタバタしていく展開がよかったです。
ところどころにある語彙力を駆使してるフレーズが見事でした。
ただ最後の連呼のシーンのあの表現の仕方が何を狙っているかが分からないところだけが心残りでした。

いやあ、バカの極みですね。(褒めてんのよ)
登場人物3人、それぞれ実に愉快な暴走を見せてくれて、とてもおもしろかったです。
特に上村さんは登場時の大声のインパクトと、AV出演発覚時、2つの暴走迷走があり、その対比もおもしろく感じました。
せっかくなので樋口さんのホモキャラ(ではないのですが)も最後の怒涛のラッシュの中で組み込むことができていれば、ネタとしてはより綺麗な形になるかなと感じました。
上村さんの説教の途中で生徒指導室の外に出て外の生徒を叱る場面がありましたが、ここだけが全体のストーリーの中で意味を持っておらず、不自然に感じました。
「いやミサイルの意味が全然違うでしょうよ!!あっちは軍事力を増大させるやつ!こっちは海綿体を増大させるやつ!」←なんか気に入ったフレーズ。














E−8
エントリーNo.012
優しい朝の光に包まれて

コント/あ、このコント進研ゼミでやったことある!(パクリとかそういう意味じゃなくて)
木下:やぁ、俺は木下たかし15歳!
   今年、受験を控えた中学3年生さ!
   サッカー部でも大会を控えた大事な時期なんだけど…勉強と部活との両立できるかなぁ…

山田:やぁ、木下君!
   説明が必要だからって真昼間の公園でそんなこと大声で叫ぶから
   鳩が一斉に飛び立って、カラスと群れ出したよ!
   鳩とカラスが群れる状況なんてそうそうないよ、きっと相当の緊急事態を感じたんだろうね!

木下:そういう君は、俺の幼馴染でありサッカー部ではエースで
   学年テストも常に10位以内をキープ、高身長でイケメンで
   足のサイズもちょうどよくて、だけど主食が爬虫類だから女子に全くモテない山田君じゃないか!

山田:そうだよ、いかにも俺が爬虫類イーターの山田だよ!
   しかし、木下君は相変わらず説明癖が激しいな〜
   ひょっとすると珍しい病気の可能性があるから一度お医者さんに診てもらうと良いよ
   きっとすい臓に異変があるんだ!

木下:そんなことないよ、極めて俺は元気さ!
   それよりも山田君!山田君はどうしてそんなにパーフェクトなの?
   爬虫類さえ食べなければ、なんでそんなにパーフェクトなの?

山田:それはね、この進研ゼミを始めたからさ!
   ちょっとおなかがすいたからエリマキトカゲを捕食するけど
   あんまり見ないでね、鬼のような形相するから

木下:進研ゼミってそんなにすごいの?
   あと、エリマキトカゲって栄養あるの?そもそも食べれるの?

山田:あぁ、エリマキトカゲは美味しいぞ!
   栄養があるかなんて二の次なんだ、ほら大人がたばこを吸う原理とさほど変わらないよ!

木下:ごめんね、山田君。そんなにエリマキトカゲの方に興味はないんだ
   受験を控えた俺に必要なのは、エリマキトカゲの味の情報よりも、
   その進研ゼミとやらの情報なんだ!

山田:そうか、この進研ゼミはすごいぞ!
   自分の苦手な部分を赤ペン先生が指導してくれるんだ

木下:赤ペン先生って誰?なんでそんなに残酷な名前を親は授けたの?
   小学校の時は、よくいじめられたの?
   「おい赤ペン、お前赤ペンなんだから丸つけろよーやーいやーい」とか言われたの?

山田:赤ペン先生は、実名じゃないよ!
   そんな名前を授ける親は正気の沙汰とは思えないからね!
   この赤ペン先生っていうのは「問題を解いた紙を赤ペン先生に郵送すると赤ペンで添削して返してくれる」んだ!

木下:なるほど〜赤ペン先生は「トータルライフアドバイザー」なんだね!
   そうじゃなかったらわざわざ人のテストに干渉したりしないもんね!

山田:そうだよ、日本で「トータルライフアドバイザー」の職についてるのは赤ペン先生と叶姉妹だけなんだ
   そしてなによりこの「これで完璧!暗記ブック」があるから、授業でなかなか覚えられないことも
   すんなり頭に入ってくるんだ!もはや、催眠術の一種なんじゃないかと思うほどにね!

木下:「これで完璧!暗記ブック」〜?

山田:そう!ほら、この中身を見て御覧?
   官能小説の中に暗記の難しい単語が入れられているから、その人の持ち前の性欲の強さによって
   暗記をするすぐれた本さ!
   だけど、あんまり性欲が強すぎると暗記どころじゃなくなるから注意するんだよ!

木下:そっか、だったら俺には向かないかもね!
   だって官能小説って響きを聞いただけで股間が赤ペン先生になってるんだもん!

山田:さっき知った単語をすぐに下ネタにシフトする能力嫌いじゃないけど
   受験生としてもっとしなきゃいけないことをわきまえるべきだね木下君は!

木下:…良く考えたら、いくら勉強がスムーズに行くようなそんな本がついてきても
   ずっと勉強してたらサッカーの練習ができないじゃないか!
   お前は馬鹿か!親戚一同介した中で余って一人でマリオカートやってろ!はげ!
   芋虫!ウジ虫!茶碗蒸し!

山田:ふふふっ、茶碗蒸しだけ「むし」の方向性違ったけどふふふっ!

木下:何笑ってんだてめぇがまともに相談受けねぇから言ってんだろ
   旅行行く先々でコナンに出くわせ!
   芋虫!ウジ虫!茶碗蒸し!!

山田:ふふふっ、おんなじミスを二回繰り返した木下君に朗報があるよ
   この進研ゼミは、1日5分の勉強で苦手を克服できるから
   空いた時間を使ってサッカーの練習ができるんだよ!
   あと、さっきから悪口ばっか言ってくるけど相談してる身だっていうことを肝に銘じやがれゲス野郎が

木下:1日5分だって!?
   たったそれっぽっちの勉強で本当にお前みたいなパーフェクトボーイになれるっていうのかよ!
   1日5分の勉強でお前みたいな素敵な肌を手に入れられるのかよ!?

山田:流石に肌は無理だよ木下君、それは日々のスキンケアを怠らないことだね
   俺みたいに、学年で10位以内をキープすることも、努力次第ではサッカー部のエースの座だって木下君のものかもしれないんだよ

木下:何だって!?
   そうと決まれば、毎日のスキンケアを欠かしたりしないぞー!

山田:どうしても素敵な肌になりたいみたいだけど、まずは学生としてやるべきことをやってからにしなよ!
   そうじゃないと、志望校に落ちるどころかサッカー部でも落ちこぼれて
   ストレスで肌がぼろぼろになってしまうよ

木下:そうか!じゃあ今すぐその進研ゼミっていうのをはじめないとね!
   ありがとう山田君!この恩は2年弱忘れないよ!忘れたらごめん!メモしといてー!!!

(そして家へ…)

木下:ねぇ、お母さん!俺進研ゼミ始めたいんだけど!

お母:まったく、そんなこと言ってすぐに貯めてやらなくなっちゃうんだから
   お金の無駄よ、そんなことにお金使うくらいならフィットネスに通ってシェイプアップするわ

木下:そっちのほうがよっぽど金の無駄だよ!
   いい年した大人のシェイプアップなんてだれも興味ないわ!
   芋虫!ウジ虫!茶碗蒸し!

お母:まったく…怒るといつもその決まり文句を言うんだから…
   お父さんに似たのね
   でもね、駄目なもんはだめなの!

木下:えぇ〜一生のお願いだよ!

お母:あんたの一生のお願いは「キリンが飼いたい」っていうのでもう終わったの!
   まったく、宝くじが当たったわけでもないのにキリン飼ったから首が回らないわ、キリンだけに

木下:キリンは首回るわ!
   大丈夫だよ、進研ゼミなら1日5分で苦手なところを復習できるから
   貯めることなく、毎日ちゃんと勉強ができるシステムなんだよ!そういう口説き文句でやらさせてもらってるんだよ!
   そういう宗教なんだよ!

お母:そう、1日5分でいいの…?
   それなら、アリを飼いたいって言いだして、飼い始めて6秒で踏みつぶしたあんたにもできそうね
   でも…キリンのせいでお金がないわよ…

木下:それは、大丈夫!ほら、今ならこんなに安く始められるんだよ!

お母:あら、これならうちの家計でも父さんの保険金で何とかなりそうね!
   わかったわ、じゃあ始めてみなさい、あんたももう受験生だもんね!

木下:ありがとうお母さん!この恩は2年弱忘れないよ!忘れたらごめん!メモしといてー!!!

(そして学校)

木下:へいパース!へい、こっちパース!パスパース!へいパース!へいへいパース!
   パース!!へいパース!へーい!へーいへーい!パース!!パスパース!!
   へいパース!ヘいパース!!パスパース!パンパース!へいパース!

山田:おぉ木下君、全然パスが回ってこないけど頑張ってるね!

木下:おぅ、お前から教えてもらった進研ゼミ始めてから絶好調だ!
   へいパース!パスヘイヘイ!へいパスパス!パスーへい!
   前まではこうやって叫んでると良くサボテンをぶつけられて血みどろで病院へ行ったもんだよ!
   へいパース!パスへいパース!へいパスパスパース!パスパスパース!パンパースパスパスパース!
   それに、この間の学年テストも6位だったし!良いことばかりさ!
   へいパースパスパスへーい!相手チームだけどへいパース!パスへいパース!!
   日々のスキンケアも欠かしてないからほら、きれいでしょ俺の肌!

山田:はははっ、まさに進研ゼミさまさまだね!

木下:うん、あとは志望校へ合格してユキちゃんに告白するだけだ!

山田:あ、そのことだけどユキちゃんは最近の木下君を見て
   「最近、木下君の方向性が180度も変わったから、気持ち悪すぎてみてられないわ
    前も前で気持ち悪かったけどここまで変わられると2重人格さえうたがってしまうわ」
   って言ってたからたぶん無理だと思うぞ!

木下:そっかー!じゃあ赤ペン先生を口説くとするよ!

山田:うん、頑張れ!!



木下:こうして僕は、赤ペン先生と付き合うことになり、志望校にも合格!
   高校に入ってもパスはまだもらえてないけど、勉強も順調!
   進研ゼミを始めて良かった!みんなも始めてみようよ!
   もれなく爬虫類が主食になるけど悲観する事は無いよ!

予選6位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
81 80 93 56 80 96
合計:486点

・非常にバカ。
・なんでしょう、すべてでホームランを打とうとした結果、少しでも相対的に弱まるとそこがかなり弱く見えてしまう、という感じ。単に疲れるというのもありますが。いやだいぶホームラン打ってますけどねこのネタ。

 (このコントの世界においては)普通の会話とボケ・ツッコミの掛け合いの境界線。生で演じたら逆に魅力を失うであろうセリフ回しが楽しくてじっくり読みたくなります。
 大爆発こそないものの、スキンケアへの食いつきや「トータルライフアドバイザー」など、コンスタントにおもしろいフレーズを重ねて安定していました。
 「そういう宗教なんだよ!」と「飼い始めて6秒で踏みつぶした」の流れは特に好きです。
 「芋虫!ウジ虫!茶碗蒸し!」はもっと崩してよかった。キリンのところは首繋がりでギリギリ成立している気もする。ゼミを始めてからもうひと展開あっていいなど、
 細かい不満点もありますが、清々しいくらいバカなパロディコントでした。

ゲラゲラ笑った。最後のパスのとこで完全にやられた。
うーん…どうもハマりませんでした。
テンドンや出し方など技術でカバーしていた部分はありましたが、
ほとんどのボケがクスっとくる程度で、爆発力に大きく欠けていました。
こういうフレーズに頼ったネタは読む側とのフィーリング次第で100にも0にもなっちゃうんですよね…。
あとは一セリフ一セリフが長くて読んでいてテンポが悪かった事も爆発力に欠けた要因かと。
しっかし
 お母:あんたの一生のお願いは「キリンが飼いたい」っていうのでもう終わった の!
はじわじわ来ますね!ネタ読んでる最中にも気になって何度かここだけ見返しましたもんw

まさに会話のドッチボールという表現が似合うフレーズの応酬が見事でした。
ただオチのところがあまりはまらず、もったいないなぁと感じました。

発想がいろいろと斜め上過ぎて、もはやコメントのしようがないんですが、とにかくおもしろかったです。
台詞の一つ一つにおもしろさ……というかある種の狂気みたいなものが潜んでおり、最初から最後まで作品の虜になっていました。
進研ゼミのあの漫画をテーマにしているというのに、そして確かに進研ゼミのあの漫画にありがちな台詞が大量に出てくるのに、なぜこんなにもおかしな印象になっているのでしょうか。
少々ぶっ飛び過ぎていてついていけないボケがいくつかありはしたものの、それ以上におもしろくて印象的なボケが多かったため、ついていけなさにも流れから無理矢理笑わされてしまった程です。
全体を通して、ずっと笑わされていた感じでした。お見事です。














E−9
エントリーNo.027
シベリア派遣部隊

コント/UFOキャッチャー -明日を掴みとれ!!-
市河:今日は久しぶりの独りゲーセンだー!
   バイトで貯めた軍資金もたんまりあるし…………ビバ孤独!
   さーて、まずは何からやってやろうかなー。

碓氷:こんにちはー。

市河:ん……?今誰かから声掛けられたような…

碓氷:こんにちはー。

市河:…………こっちの方からだな。

碓氷:あ、どうも。初めまして。

市河:…………。

碓氷:いやー、すいませんね。こんな所から失礼しちゃって。

市河:あの……ちょっと聞いてもいいっすか?

碓氷:どうぞお申し付けください。

市河:…………あなた、なんでUFOキャッチャーの中に入ってるんですか?

碓氷:あれ?そっちは初めて聞かれたなぁ。

市河:いや他に何聞くんですか!!この状況に出くわしたらそれ以外ないでしょうよ!

碓氷:「コンディショナーは何使ってるの?」とよく聞かれるもんでしてねえ。

市河:うわぁ至極どうでもいいっすねー。キューティクルのケアとか気にしないっすねー。

碓氷:あれ?それで、質問はなんでしたっけ?

市河:だからなんでUFOキャッチャーの中に入ってるんですか、って。

碓氷:あー!これにはちょっとした事情がありましてね。

市河:事情?

碓氷:先日、UFOキャッチャーのクレーンの部分が万引きされまして。

市河:どうやったら万引かれるんだよ!!そこまで盗めるんなら景品の方盗めよ!  いやそっちも盗んじゃダメだけど!

碓氷:で、代わりに私が仕事でクレーン役をしているわけです。

市河:……だから吊られているんですか。

碓氷:すいません、こんな私を救うと思って、このゲームで遊んでください。

市河:んー…………まあ、一回ぐらいなら。

碓氷:ありがとうございます!

市河:1プレイ100円でいいんすよね?

碓氷:えぇーたった100円?

市河:…………120円ならどうです?

碓氷:諭吉が欲しい。

市河:ザケんなコラァ。頼まれてやってるお客様なんだからちょっとはこっちの言い分も聞き入れてくださいよ。

碓氷:仕方ないですね、百歩譲って聞き入れましょう。

市河:そんなに譲るほどワガママ言ってねえよ。

碓氷:じゃ、ルール説明しますね。

市河:大体把握してますけどね。

碓氷:『1』のボタンを押すとクレーンが右へ移動、

市河:はいはい。

碓氷:『2』のボタンを押すとクレーンが奥へ移動、

市河:はいはい。

碓氷:『3』のボタンを押すとクレーンがトリプルアクセルします。

市河:スケート!?

碓氷:『4』のボタンを押すと私がバトルモードに切り替わります。

市河:何の変形ロボットだよ!そしていつ使うんだよ!

碓氷:『5』のボタンを押すとアームが動いてキャッチします。

市河:じゃあ3と4要らねえよ!!「触るな危険」って書いたガムテープでも貼っとけこんなモン!

碓氷:次は、隣にある操作レバーについて話します。

市河:ああ、これか。

碓氷:それを動かすと毒ガスが出て死にます。

市河:じゃ付けんな!あっぶね!!

碓氷:それじゃ、100円入れてゲームを始めてください。

市河:さっき入れたろ!今の説明の間に忘れると思ったか!

碓氷:あ、そうでした。それでは、ゲームスタート!

市河:まったく…………さて、何取っかな。

碓氷:あのー。

市河:なんすか。

碓氷:キムタクと工藤静香っていつになったら子供作るんですかね?

市河:それ今聞く必要ある!?

碓氷:今思いついたので今の内に聞いておこうかなと…。

市河:そんなもん井上公造にでも聞いとけよ……答え返ってくるか知らねえけどさ。

碓氷:そうですかー。

市河:そうだよ、ったく…………。うーん、手前のうまい棒詰め合わせはあんまり魅力感じねえなぁ…。

碓氷:あのー。

市河:なんだよ。

碓氷:タクシーってバックで動いてもメーターは戻らないんですよ。

市河:だから知らねえよ!!言いたい事を言いたい時に言うんじゃねえ!
   ……あ、あそこに3DSあるじゃん。それにしようっと。

碓氷:私はその左のおしゃれポシェットが欲しいですねえ。

市河:そんなんあんのかよ。まさか平成25年になっても耳にするとは思わんかったわ。
   よし、狙いは定めた。

   『1』

碓氷:うぃーん

市河:『2』

碓氷:うぃーん

市河:『3』

碓氷:ぶごっ!

市河:やべ、物凄い速さで3回転半して天井に突き刺さった!

碓氷:早く…………助けて…………

市河:なんだろ、首から下がぷらんぷらんしててキモおもしろーい!

碓氷:痛いですよぉ…………息苦しいですよぉ…………

市河:っと、いけねいけね……

   『5』

碓氷:うぃーん

市河:よし、そこだ!

碓氷:ぐしゅ!ぶちゃ!べきょべきょ……

市河:力強過ぎだボケ!あーあー3DSごと潰れてんじゃねえか。

碓氷:あれれれれ〜?おかしいな〜?

市河:とぼけてんじゃねえよ握力モンスターが!もう一回!

碓氷:一回きりっていったじゃないですか。

市河:そんなん客の自由だ!『1』

碓氷:うぃーん

市河:『2』

碓氷:うぃーん

市河:『5』

碓氷:ぐわしっ!

市河:…………早く持って来いよ。

碓氷:お客さん喜んでください。

市河:はい?

碓氷:チャンスを掴みましたよ!

市河:何の!?

碓氷:チャンスを掴んだのでもう一回出来ますよ。

市河:これって、嬉しいのか…………?
   ま、いいか。次は何取ろうかね。

碓氷:曙なんかいいんじゃないんですか?

市河:いるの!?え、いるの!?

碓氷:商品は手広くカバーしておりますので。

市河:手広さの度合いよ!でも、取った所で利用目的がなあ…………

碓氷:色々ありますよ?臓器売買するとか、労働力として中近東へ売り飛ばすとか。

市河:えげつねえ仕打ちだなオイ!曙にだって人権あんだぞ!
   それによ、掴んだところで重過ぎで上がらないんじゃないのか?

碓氷;今回はチャンスなのでアームの力が10倍になってますよ。

市河:へー。じゃ、いっちょチャレンジしてみるか。『1』

碓氷:うぃーん

市河:『2』

碓氷:うぃーん

市河:『5』

碓氷:ぐちゃっ!

市河:潰れた!曙潰れたよ!いやなんとなくこうなるかなとは想像ついてたけど曙のポテンシャルならと思ってさ!

碓氷:いやー、こうパワーを持て余すと加減が難しくてですねえ。

市河:アンタもう殺人マシーンだわ…。

碓氷:ま、気を取り直してもう一回いってみましょー!

市河:惨劇の後のわりにノリが軽いんだよ!何かにつけてやらそうとしてくるな…。

碓氷:お詫びにタダでいいですよー。

市河:……じゃ、やるよ。なんかおめー憎いんだけど憎めねえんだよなぁ。

   『1』

碓氷:うぃーん

市河:『2』

碓氷:うぃーん

市河:『5』

碓氷:がし!がが……がががが……

市河:どうした?

碓氷:ヒバゴンが倒せません!

市河:UFOキャッチャーの中どうなってんだよ!曙とかヒバゴンとか!ここは四次元空間か!?

碓氷:食われるー!

市河:いっそ食われろよ。

碓氷:な、なんかボタン押してください…!!

市河:『3』

碓氷:みょん!

市河:『3』

碓氷:のひょ!

市河:『3』

碓氷:だひょん!

市河:あー、気持ちいい。

碓氷:よ……よりによって……

市河:『3』連打だ!おらおらおらー!!飛べ飛べ飛べぇ!!

碓氷:4!4をお願いしますお客様!

市河:仕方ない。俺ももう血は見たくないしな。『4』

碓氷:おらぁおらぁおらぁぁぁ!!

 げきょ!ぐじゃっ!ばきょ!

市河:顔変えたアンパンマンみたいにいきなり強くなったな!流石バトルモード。

碓氷:ふー、疲れたー。

市河:おめー……今からでも国防のために働いた方がいいぞ。

碓氷:お客さんすいません、今ので体力使い果たしたんで、一眠りしますね。

市河:はい!?

碓氷:すぴー。すぴー。

市河:おい待て!まだ何も取ってないぞ!起きろ、起きろぉー!!
   ええい、ボタン乱れ打ちだぁ!!



 ズダダダダダダダガチャガチャレバガチャ!(毒ガスふしゅー)

市河:うっ!…しまった…………レバー…の…事を……忘……








市河:ハッ!
   …………なんだ夢かー。
   それにしてはやけにリアルだったな…………
   あれ?動けない。何でだ?落ち着け。まず冷静辺りを見渡してみよう。
   周りは血だらけのガラス。下はヒバゴンと曙だったもの?……………まさか

 「久々のゲーセンだー。たまには思いっきり遊ぶぞー!
  ん?何でUFOキャッチャーの中に人が…!?」

市河:うわああああああああ!!
予選61位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
50 40 54 54 56 60
合計:314点

・人がUFOキャッチャーに吊られている図、それが動く図、トリプルアクセルの図がどうも想像し難かったです。それが読んでいてだいぶマイナスに働いてしまいました。
・オチは、このパターンは見飽きているかなあ。

 設定が変わっているし導入もスムーズで期待したんですが盛り上がりきらずに終わってしまいました。
 動き主体だからしょうがないですがイメージしづらいのと展開が少なく起伏がないせいで、「おっさんがクレーン役をやっている」絵のバカバカしさを生かせていないです。

 こういう世界なんだなって納得させるような作りこみ、あるいは正常な判断ができなくなるような強烈なパンチがないから、
 笑いどころが(作品世界内における)リアリティのない嘘になっているのもいまいちハマらなかったです。
 ツッコミもツッコミで

>市河:どうやったら万引かれるんだよ!!そこまで盗めるんなら景品の方盗めよ!  いやそっちも盗んじゃダメだけど!

>市河:UFOキャッチャーの中どうなってんだよ!曙とかヒバゴンとか!ここは四次元空間か!?

 など、しっくりこないところが散見されました。
 前者は「アームを盗んでもしょうがないだろ」ってところをツッコんでほしいし、
 揚げ足取りになりますが、碓氷さんは「景品は無事だった」とは一言も言っていないので、勝手な決めつけに映って感情移入できませんでした。
 後者は、そこはまず曙が出た時点で触れてほしいし、そもそも曙がいることをあっさり受け入れすぎだからやはり感情移入しづらいです。

 せっかく面白そうな設定なのに入り込ませるだけの勢いがないので前半はただ粗いだけ、後半はただグロテスクなだけに終わっていてもったいないです。

どういうネタにしたかったのかっていう軸がぶれてる気がする。ゴチャゴチャしてますよねなんか。
・キムタクと工藤静香って娘いますよね?心美ちゃんいますよね?
 全体的に軽いノリなのに醸し出されるおどろおどろしい雰囲気が好きです。
 「曙のポテンシャル」「飛べ飛べ飛べぇ!」などセリフも面白く、毒ガスのつかいどころも絶妙だったのですが、
 全体的に見ると「もっとやれそう」って気持ちが残りました。バトルモードとかもっとボケられた気もします。
 また、「曙やヒバゴンが筐体の中にいる」という展開はどうもイメージしづらく、面食らってしまいました。
 展開に必要な下りですしボケ自体はいいので、もっと状況の描写があった方がいいです。
 例えば「うまい棒に紛れて曙の顔がひょっこり出てる!」など、情景が想像出来る表現があるだけでだいぶ変わります。
 動きや状況をイメージして笑うタイプのネタなので、よりイメージしやすい表現の方が面白いはずです。
 決して悪くないのですが、まだまだ面白く出来そうなのでこの点数で。
 オチに関しては比較的ベタながら、ネタの空気感に合っていていいと思います。

操作方法の説明のところがピークでした。
特に世間話のところが本当にどうでもいい感じな気がしました。
のちのち絶対3は使うだろうなぁ、とは思っていましたが、まさかそんなオチとは。
驚きはしましたが、はまらなかったです。

どうにもボケのバリエーションが少ないように感じられました。
「さっき入れたろ!今の説明の間に忘れると思ったか!」という台詞がありましたが……確かにここより以前に100円の話題は出ていたものの、100円を投入する描写は無かったような……と気になりました。
握力が強すぎるボケに関しても、それまで普通の人間のように描かれていた碓氷さんに急に握力モンスター的設定が付与されているような違和感を感じました。
UFOキャッチャーというものは基本的に中身が見えるように出来ていると思うので、市河さんが言われるまでボケを認知できていない(曙がいる、ヒバゴンと闘う、等)のが不自然に思えました。
トリプルアクセルのボケは好きです。














E−10
エントリーNo.032
ガンバラナイズ

コント:未来からの刺客
小村:アヤと待ち合わせしてたんだけど早く来すぎちゃったなー。アヤのやつまだまだ来ないだろうなー。うーん、暇だ。


(五竹登場)


五竹:ちょっといい?

小村:はい?何ですか?

五竹:小村マサキ君だよね?

小村:え、何で名前を!?あなた誰ですか!?

五竹:俺は3年後の未来から来た小村マサキ、つまりお前だ。

小村:え、何!?未来から来た俺!?いや、そんな訳ないですよね!?まず顔が全然違いますし!

五竹:洗顔料変えたら顔変わっちゃって。

小村:そんな効果ねえよ!もう未来から来たとか頭おかしいこと言ってないでどっか行ってもらえます!?

五竹:小4の夏のある日の放課後、誰もいないクラスで、同じクラスで好きだった西岡さんのリコーダーを、

小村:!!

五竹:食べた。

小村:俺そんな怪物染みたことしてねえよ!?「舐めた」ね!?いやそれはいいとして、なんで知ってんだ!?そのことは誰にも・・・

五竹:小5の春、同じクラスで好きだった西岡さんの消しゴムを、

小村:!!!

五竹:食べた。

小村:何故何でもかんでも食べさせようとする!?「盗った」ね!?いや、だからなんで知ってんの!?
   まさか本当に未来から来た俺だっての!?・・・リコーダーのことに関しては絶対に誰も知らないはずだしな・・・

五竹:信じてくれるんだな。じゃあお礼に衝撃の未来を教えてあげるよ。
   今から3年後の未来、なんと・・・過去に戻れるようになるんだ!

小村:そりゃあそうだろうね!?そうじゃなかったらお前誰だよって話だからね!?

五竹:で本題なんだけど、実は俺、アヤと付き合ってるんだ。

小村:アヤと?・・・あ、未来でも今と同じでうまくいってますよってことか。

五竹:いや、そうじゃなくてこの時間軸のアヤと付き合ってる。

小村:・・・なんで!?え、なんで!?

五竹:どうしてもアヤのことが忘れられなかったから過去に戻ってやり直そうと思って。

小村:別れたんだ!壮絶なネタバレ!というか過去に戻れるからって普通戻る!?その時間軸で生きてる俺に対する気遣いとかないの!?

五竹:他人のことなんか気にしてられるか!

小村:いや、他人でもないんだけどね!?
   というか過去の人間と接触したらいろいろ矛盾生じちゃうとかねえの!?
   ・・・ちなみにあんた3年前に今の俺と全く同じ状況に遭遇した?

五竹:した。

小村:・・・つまり3年後の自分に会ったと?

五竹:会った。

小村:あああ!!これ未来変えられないタイプのタイムスリップのやつだ!!俺3年後こうなっちゃうのかよ・・・

五竹:まあそういう訳でアヤと別れてくれ。じゃあな。(五竹退場)

小村:いや、ちょっと!別れる気ないけど!?というか3年前にこっちの立場経験したなら分かるだろ!?おーい!
   ・・・行っちゃった・・・


(五竹、衣装変えて登場)


五竹:あのー、ちょっといいですか?

小村:はい!?・・・なんですか・・・?

五竹:小村マサキ君ですよね?

小村:え、また!?今度は誰!?

五竹:どうも、25年後の未来から来た、あなたの生まれ変わりです。

小村:生まれ変わり!?というか今サラッと余命の短さを告げられた気がするんだけど!?え、ちなみに何歳!?

五竹:22歳です。

小村:俺長くてあと3年しか生きられないっぽい!?というかさっきの未来の俺もうすぐ死ぬのかよ!?自分ではあるもののすげえ可哀想!
   というかまずなんで誰の生まれ変わりとか分かるの!?

五竹:それは何となく分かるでしょ。

小村:いや、分かんねえよ!?

五竹:街中とか歩いてると「あ、こいつ自分の生まれ変わりだな?」って感じることとかよくあるでしょ?

小村:ねえよ!まず自分の生まれ変わりと同じ空間に居合わすことがねえんだわ!

五竹:小4の夏のある日の放課後、誰もいないクラスで、同じクラスで好きだった西岡さんのリコーダーを、

小村:!!

五竹:食べた。

小村:だからなんでお前も食べさせたがる!?というかお前がそれを語れたところで何も信じる証拠になんねえんだわ!

五竹:で本題ですけど、僕アヤさんと付き合ってます。

小村:お前も!?え、なんでなの!?

五竹:あなた、アヤさんに言ったこと覚えてないんですか?

小村:・・・何?

五竹:「生まれ変わってもまた君に恋したい」って。

小村:うわっ!なんかすげえ恥ずかしいとこほじくり返されたよ!?
   いや、まずなんで知ってる!?そしてそれを言ったからって何で実現しちゃってんだよ!?しかも俺の生きてる世界で!

五竹:神様の心意気?

小村:だとしたらその神様の人の心の分かって無さ半端ねえな!?俺の意図とかけ離れてるよ!?

五竹:まあそういう訳なのでアヤさんと別れてくださいね。それじゃあ。(五竹退場)

小村:いや、何故そうなる!?生まれ変わって恋したくとも圧倒的に今の自分優先だわ!おい、ちょっと!
   ・・・行っちゃったよ・・・


(五竹、衣装を変えて登場)


五竹:あの、ちょっといいですか?

小村:またかよ!もう何ですか!?

五竹:小村マサキさんですね?

小村:そうですけど!もう今度は誰ですか・・・?

五竹:どうも、25年前の過去から来た、あなたに生まれ変わる者です。

小村:生まれ変わる前!?え、どういうこと!?とりあえずどうやって過去からやって来た!?

五竹:洗剤混ぜたら爆発して、気付いたら未来でした。

小村:そんな訳ないって!混ぜるな危険だとしてもそんな危険は潜んでねえよ!?

五竹:小4の夏に西岡さんのリコーダーを食べた。

小村:過去から来た前世が知ってるってもうつまり何なの!?食べたに関してはもうどうでもいいわ!
   あとすげえ申し訳ないんだけど、25年前の過去から来たってことは、俺が23歳だから君長くてもあと2年で死ぬよ!?

五竹:ショックで死にそうです。

小村:さらに寿命縮まる!?

五竹:本題なんですけど、アヤさんと付き合ってます。

小村:だからなんでなの!?なんで皆してそうなの!?

五竹:言ってましたよね?「生まれ変わる前も君に恋してたかった」って。

小村:意味が分かんねえよ!多分俺それ言ってねえわ!もし言ってたんならその過去の自分を殺してしまいたいわ!

五竹:それを聞いた神様が心意気で過去を変えたようで。

小村:過去は変えちゃダメだろ!?いや、ダメというかまずどうやって変えたんだよ!?
   というか神様の俺贔屓すげえな!?全部裏目に出ちゃってるけどね!?

五竹:そういう訳なのでアヤさんと別れてくださいね。さようならー。(五竹退場)

小村:未来ならまだしも過去の生まれ変わりのために別れるとか絶対ないからね!?
   ・・・例のごとく行っちゃったよ・・・


(五竹、衣装を変えて登場)


五竹:ちょっといいですかい?

小村:いや、もう次は誰だよ!?もう、何ですか!?

五竹:小ノ村キサマ君?

小村:微妙に違ってるよ!キサマってそんな名前授からねえわ!小村マサキね!で、誰!?

五竹:どうも、山本権三郎です。

小村:・・・誰だよ!?

五竹:100年後の未来から来た山本権三郎です。

小村:未来も何も、まず山本権三郎、誰だよ!?

五竹:蟹村誠の生まれ変わりです。

小村:いや、誰だよ!?お前も生まれ変わる前も誰だよ!?何で俺の名前知ってんだよ!?

五竹:米崎省吾に生まれ変わります。

小村:だから誰なんだよ!?生まれ変わる前もお前もその生まれ変わりも誰だよ!?
   まず何で生まれ変わり後の情報あるんだよ!?生まれ変わる前の情報も当たり前みたいに語りやがって!

五竹:小4の夏に西岡さんのリコーダーを丸飲みした。

小村:もう曲芸じゃねえか!で、それ言ったからなんだってんだよ!?

五竹:アヤさんと付きあってます。

小村:なんでだよ!?生まれ変わり前も後も知らない、本人も知らない、100年後から来た、その割に名前が全然キラキラしてない、
   俺の彼女と付き合ってる、それを俺に言ってきた。なんでだよ!?目的なんだよ!?

五竹:神様の心意気?

小村:やっと分かった!これ神の嫌がらせだわ!心意気に見せかけた嫌がらせだわ!今回に限っては心意気に見せかけようともしてねえし!

五竹:そういう訳で別れといてください。(五竹退場)

小村:・・・はぁ・・・とりあえずこの後アヤにいろいろと聞かないとな・・・


(五竹、女装して登場)


小村:あ、アヤ!ちょっと説明してもらいたいことが・・・

五竹:こんにちは、私は5年後の未来から来たアヤよ。未来では亡き人となってしまったあなたとまたやり直したいと思って過去に来たの。

小村:いや、お前も未来人かよ!もう嫌だ!!
予選58位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
87 55 51 42 26 63
合計:324点

○洗顔料変えたら顔変わっちゃって。
○米崎省吾に生まれ変わります。
・面白い。いっぱい出てくるんだろうなあとわかってしまっていても面白かった。
・過去の自分が出てくるところがあまり捻りなく、少し弱く思いました。

 いや、アヤさんは何股かけてるんだよ!
 ちゃんと話が進むに従ってボケが大きくなっているし生まれ変わりって要素を上手く使っていて面白いんですが、
 飛ばす幅が小さくて繰り返しの面白さよりも単調さの方が勝ってしまったかなあ……。テンポよく進むのが裏目に出てしまった印象です。
 最初は無理矢理に感じた「リコーダーを食べる」が合言葉みたいな使われ方をされていくうちに面白くなっていくのは好きだったんですが……。

 これだけでも十分面白いので、これをベースにしてもっと変な人を出したり、ただ別れてくれと頼んで去るだけではなく実力行使に出るなど変化をつけ、
 未来(過去)からやってきてからアヤさんと付き合うまでを掘り下げたら背景に厚みが出て面白さも増すと思います。

ゴチャゴチャしすぎていた上に何一つ解決しなかった印象。センスを感じる部分もあるだけにもったいなかったです。
共通の記憶がリコーダーを食べた事、余命を間接的に宣告される、と設定が活きたボケが全編通して見られましたし、
時空を超えた自分が次々やってくる展開は「次にどんな人が来るんだろう」という楽しさがありました。
しかしその展開は徐々に飛躍していくものではなく、
25年前から来たあたりからはインパクト先行で、内容はその前に五竹さんが登場したくだりより弱いものとなってました。
元々クセのある設定なので、その設定に負けないような中身がネタに求められます。
25年前から来たにしろ、山本権三郎にしろ、まだまだのびしろは残ってるはずと思います。

どちらかといったらごちゃごちゃさせすぎてしまった。という印象でした。
様々なキャラクターが出てきたのにもかかわらず、展開がワンパターン化されていたため、
抑揚に富まない作品になってしまったように思います。
食べた⇒丸のみの変化はよかったと思いますが、それまでの食べた一辺倒は前述の理由であまり良くなかったです。

ううむ……いろいろとパターンを変えてうまくやってはいるものの、結局は似たボケが連なってしまっている印象がありますね……。
似たパターンの中で細々と変化を見せているのはもちろんおもしろさがありますが、なかなか爆笑には至りませんでした。
もっと未来人や過去人に無茶苦茶なことを言わせてみても良かった気がしますね。
ネタとしての形は綺麗ですが、その分小さくまとまってしまっていた印象です。
「リコーダーを食べた」は、何度か登場してもその度にうまく活かされている、良いボケだったと思います。