審査は終了しました。








D−1
エントリーNo.079
レイニースターライト

コント/Tomorrow never knows
(居酒屋にて)

打越:(グラスに入ったおどろおどろしい色したお酒を一気飲みして)プハー!

   しかし何だこの店の酒、何だかよく分からんがすっげえケミカルな味でマズイけど大丈夫なのか…?

   (周囲を見回し)何だよ何だよ。みんなこの程度のお酒でもう酔い潰れたのかよ?だらしねえな。

ミワ:あら、打越君。アナタも相当飲んでるようだけど大丈夫なの?

打越:あ、ミワ先輩!この位全然ヘッチャラですよ〜。まだまだ飲めますよ〜。

ミワ:そう…。ねえ、だったら私の家で飲み直さない?貰い物のお酒がいっぱいあるわよ。

打越:マジすか!?行きます行きます!

   (グフフフ…、このシチュエーションは間違いなく先輩は俺に脈がある…!!憧れのミワ先輩と二人っきりで…。)

ミワ:そう、良かった〜。実は私、打越君みたいな人を求めてたの!

打越:え…?(オイオイ、こりゃ一足先に春が訪れたよ!来年の今頃はきっと俺とミワ先輩と可愛い子どもの三人で!ウヒョヒョヒョ…!)

ミワ:じゃあ早速酔い潰れてる人達はほっといて、行きましょうか。(車の鍵を取り出す)

打越:ですね。って先輩、車って大丈夫ですか!?結構先輩も飲んでたし…。

ミワ:大丈夫よ、夜は家まで一直線だし道が空いてるから。ホラホラどうするの?

打越:そうですか…。じゃあお言葉に甘えて。(これはいよいよメイクラブの予感ッ…!!酔ってない状態なら合法ッ…!!しかし生きて帰れるのか…?)


(ミワの家)


ミワ:着いたわよ。

打越:(フラフラ)ううぅ……。すっげぇフラフラする…。

   先輩って意外とスピード狂なんすね……。居酒屋からここまで結構距離あったと思うんですけどほんの一瞬で着いた気が…。

ミワ:細かいこと気にしないの。それより早く家に上がって飲みましょう。(家の鍵を開けて入る)

打越:(促されるまま入る)そうですね…。お邪魔しまーす。

   しかし、先輩の家って意外と生活感があまり無いですね。家は比較的大きいのに大きいテレビ以外は殆ど何も無いというか…。

ミワ:そうかしら?結構バイブとかローターとか買って隠してあるわよ。

打越:それ言っちゃって大丈夫なんですか……?(しかしこの情報を言ったって事は寂しい身体を慰めるチャンスじゃねえか!グヘグヘ…)

ミワ:じゃあ打越君、お酒作るからそこにて待ってて。(部屋から出る)

打越:あスイマセン、お願いします。(床に腰掛ける)

   (う〜んしかし、ベッドも何も無いとなると布団か?いや見た所モノを仕舞う場所は見当たらないな。となると床で直に…。でもバイブとかローターとかどこに仕舞ってるんだ…?まあそんな事はどうでもいい!)

父親:(隣の部屋から登場)何だミワ、帰ったらただいま位言わんかい。

   むむっ!?誰だ貴様!?

打越:えっ…?(アレ!?ひょっとして先輩のお父さん!?普通こういう時って一人暮らしとか「今夜、親いないの…///」とかそういうパターンじゃねえの!?……いや、ひょっとしたら彼氏紹介パターンか!?しかしどの道出来ないな…。)

   いや、僕は…。

父親:ひょっとして貴様か!?貴様がウチの機密データをJAXAやNASAにリークした奴は…!?(打越の襟元を思いっ切り掴む)

打越:違いまふ…!何ふか機密データって…!僕はただミワ先輩に連れて来られて…!!

ミワ:(部屋に戻る)ちょ、ちょっとパパ!!何やってるの?

父親:黙れ!コイツがウチの研究所に侵入して長年の研究のデータを奪おうとした奴なんだ!(首を絞める)

ミワ:違うわよ!この人は私の大事な人なの!お父さんに言われて連れて来たの打越君よ!

父親:何だと……!(打越の首を締める手が緩む)

打越:ゲホゲホ……。

ミワ:それに情報をリークしたJAXAやNASAのスパイは昨日始末したし。

打越:!?

父親:な、それは済まなかった…。(打越の首から手を離す)

打越:もう…、いきなり何するんですか……。死ぬかと思いましたよ……。

   てかそれより聞き捨てならない事が多々あったんですが!?JAXAとかNASAとか研究データとか始末とか一体何なんですか!?

ミワ:(しまったという顔)

父親:(しまったという顔)

ミワ:ねえ、今日の夜空はいやに綺麗ね…。

父親:そ、そうだな…。ほら月もこんなに真ん丸で綺麗だなあ…。

打越:いやそんなんで誤魔化しきれるか!!説明を求める!!

ミワ:はぁ…。バレたら仕方ないわね…。実は私の家は地球防衛軍なの。

打越:

父親:そうだ。で、ワシが防衛軍の指令長を務めて、

ミワ:私が一般人に混じって地球での様子を諜報しているワケなの。

打越:

父親:よし納得したようだな。

ミワ:沈黙はイエスの証だもんね!

打越:待て待て待て!!!色々言われたけど飲み込めないだけじゃ!!

   え!?地球防衛軍!?そんな話フィクションだけだと思ったんですけど!!

ミワ:男だったら細かいことは気にしないの。私そういう人嫌いよ。

打越:5分くらい前だったら大ダメージだけど今は全然何とも思えねえ!!だって地球防衛軍がクリティカルヒットしてるんだもん!!

ミワ:大した事は無いわ。ウチでは地球外生物や隕石が襲ってきたら宇宙船に乗って軽く退治したり、ゲリラや反乱軍が攻めてきたら対敵ミサイルで二度と抵抗出来ないように教育したり、まあ余所の家庭とはほんのちょっと違う位よ。

打越:大した事あるじゃねえか!!アンタの家庭も地球も!!

父親:まあそんな事は良いじゃないか。それよりお前さんに折り入って頼みたいことがあるんだ。

打越:………何ですか?

父親:ウチの娘のミワを抱いてくれないか?

ミワ:///

打越:

父親:よし!!打越君も納得してくれている様だし早速ベッドインするのじゃ!!

打越:呆気に取られてただけじゃボケナス!!いよいよ目的が不明瞭だ!!

   何!?いきなりアンタの娘を抱けって言われても!?いや最終的にそこまで行くかもって期待はしてたけどこれは違うっ!!

父親:決まってるじゃないか、娘と関係を結んでワシの跡継ぎを生んで欲しくなったんだ。

打越:ダイレクトッ!!いずれにしても及ぶつもりだったけど、せめて雰囲気とかあるだろうがっ!!

ミワ:……打越君、女に恥をかかす気?

打越:寧ろ良くこの流れで平然と居られるなアンタ!?もう俺冷めたわ!!近来稀にみる萎え萎え具合だわ!!

父親:若いんだから良いじゃないか、ホラ脱いだ脱いだ!(打越のズボンに手を掛ける)

打越:やめろおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!どうせならお宅の娘さんにして欲しかったもんだ!!もう無理だけど!!(下半身がすっぽんぽん)

父親:ほら脱いだらベッドインじゃ!

打越:今更だけどこの部屋ベッド何処にもねえだろうが!!

   やめろっ!!(ズボンを取り返して穿く)もう帰るからな!!

ミワ:果たして帰れるかしら?

打越:何言ってんだ、帰れるに決まってる……(扉に手を掛ける)


(一面に広がる宇宙空間)


打越:



   えええええええええええええぇぇぇぇぇぇっ!!?何時の間に宇宙空間に居るのおおおおおおぉぉぉぉぉ!?

ミワ:私が部屋から出てる間に家ごと飛ばしたのよ。

打越:何やってんだよテメエ!!

父親:さあどうする?娘を抱いて無傷で地球に帰るか、このまま宇宙の塵と成り果てるか。

打越:到底地球防衛軍とは思えぬ脅迫ッ!!クソウ……地球に居た頃だったらヒャッホウだったのにッ……!!

   にしても宇宙空間にいるのに無重力じゃ無かったり宇宙服無しでも無事なのは何でだろう…?

ミワ:アナタが居酒屋で沢山呑んだ宇宙カプセルドリンクの効果のお陰よ。

打越:え!?やたらとケミカルな味するなと思ったら酒じゃねえの!?

ミワ:普通の人間が一杯飲んだら酔い潰れてしまうけれど、アナタの様に地球防衛軍の素質がある人間が飲めば普通のお酒を飲んだように感じるの。

打越:こんな所で運を使いたくなかったなあ!!

父親:ホラ、そんな事よりベッドインじゃベッドイン!!(再びズボンを脱がす)

打越:やかましわジジイ!!先にベッドインさせて一生寝たきりにさせるぞ!!



(ウーウーウー)



ミワ:!!

父親:!!

打越:な、何だこの警報音!?



「緊急事態!!緊急事態!!地球に巨大隕石が接近中!!繰り返す!地球に巨大隕石が猛スピードで接近中!!」(テレビ画面に月と同じくらいの巨大な隕石が映し出される)



打越:

ミワ:とうとう来てしまったのね……!

打越:いやいやいやいや、何だこの急展開。

父親:くそう、世界中がパニックになるとマズいから隠していたが、とうとうここまで来るとはッ……!!

打越:お前それ伝えない方がマズいぞ!!地球防衛軍が聞いて呆れるわ!

父親:いや、どうにかするつもりだったんだが、娘が跡継ぎを生むまでは死ねないなと……。

打越:それより多数の生命が危機に晒されてるんだぞ!?気持ちは分からないでもないけど。

ミワ:JAXAのスパイを始末したのもそれが世間に公表されるのを恐れたからよ。

打越:犬死じゃねえか可哀想に!!

父親:こうなったらもうとっととミワと結ばれるんだっ!!

打越:もう間に合わねえよクソボケ!!勃つのが先か滅びるか先かってモンだ!!

   てか地球防衛軍なら隕石に立ち向かえるんじゃねえの!?

父親:いや、流石にあんなデカいのはワシじゃ対処出来ん。対処出来るのは精々ピンポン玉サイズ位じゃ。

打越:じゃあ全然出来ねえじゃねえか見栄っ張りめ!!じゃあ先輩やって下さいよ……。

ミワ:嫌よ、私の目的は諜報とスカウトと子作りよ!

打越:役立たずめ!!子作りは女性にとって重要だけど今は何の意味も無い!!

父親:いやあ、このままじゃ非常にマズいのう……。(チラチラと打越を見てる)

ミワ:まったくもって。このままじゃ地球は全滅よ。(チラチラと打越を見てる)

打越:…………

父親:はあ、どうしよどうしよ。まだ孫の顔も見て無いというのに…。(ジーっと打越を見てる)

ミワ:私も好きな人の子ども産みたかったわぁ〜…。どうしましょう。(ジーっと打越、特にすっぽんぽんの下半身を見てる)

打越:もううぜえなテメエら!!

   …………こうなったら仕方ない俺がやりますよ。

父親・ミワ:どうぞどうぞどうぞ。

打越:クッソ!!ノリもコイツらもマジでうぜえ!!もう宇宙防衛軍やめて無難に宇宙旅行会社にしとけ!

   で、どうしたら良いんですか?

父親:こっちに来たまえ。コレに乗るんだ。

打越:え…?コレ先輩が居酒屋からここまで乗ってきた車じゃないですか…?

ミワ:見た目は車だけどね。実はコレ、小型宇宙船なの。住宅街に宇宙船があったらパニックになるじゃない?

打越:まあ理には適ってるとは思いますけどね。バックトゥーザフューチャーの例もあるし。

ミワ:それに大量にお酒を飲んでも免許違反にならないし!安心ね!

打越:それはなるよ!酒飲んでチャリに乗っても飲酒運転になるんだから宇宙船も範囲内だわ!

父親:何を言うか。宇宙空間には忌々しい警察官が居ないんじゃぞ?地球だと飲酒運転で交通刑務所に入れられたり違法改造云々で罰金取られなくて済むし。

打越:当たり前だ!もっと目立たないように改造しとけ!

父親:だって、子ども店長が「今なら減税・補助金も」って煽りよるんじゃ……。

打越:元はエコカーかよ!!CMに踊らされやがって!

ミワ:しかし昨日は会社の前に停めてたら、自動車泥棒に巻き込まれそうになったわ。まあ始末した後でNASAの職員だって知ったけどね。

打越:次があれば絶対車で作るなよ!てかNASAの職員そんなセコい事すんなよ!もう乗るからな!(宇宙船に乗りこむ)

   て云うか、これ運転方法は普通の車と同じで大丈夫なんすね。じゃ、行ってきます。(猛スピードで出発)

父親:ああ。健闘を祈るぞ。しかしお前さん、下半身スッポンポンで大丈夫なのか…?って行ってしもうた…。



(宇宙空間)



打越:しかし近付いてみたけど思ったより遥かにでけえなぁ……。

ミワ:「打越君、私よ。」

打越:あ、先輩。隕石の近くに着いたんですがね、どうしたらいいんですかね?

ミワ:「じゃあまず、ハンドルの真ん中にあるボタンあるでしょ?それ押して」

打越:これですか?

ミワ:「すると自爆するから。隕石共々木っ端微塵になるわ。」

打越:まずが結論じゃねえかコラ!!だからテメエら何だかんだ言って乗りたがらなかったんだな!!

父親:「だって、ミサイルとかマシンガンとか宇宙空間じゃ何の効果も無いんじゃもん…」

打越:そんなんで良く今まで地球外生物退治出来たな!

   もうめんどくせえ!!俺の命一つで地球が助かるなら本望だあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあぁぁああぁぁ!!!



―――その時、俺は今までの記憶が走馬灯のように蘇った。

   不味かったカシスソーダ(宇宙対応)の事。
   好きだった先輩が単なるゲスだった事。
   先輩の父親はエロガッパで詰めが甘かった事。
   知らぬ間に宇宙空間に連れられてこんな目に遭わされてる事。
   俺の今乗ってる宇宙船が、加藤清志郎に踊らされた車の改造だって事。



打越:やっぱし無理っ!!(ギリギリで隕石を避ける)

父親・ミワ:「え」



「緊急事態!!緊急事態!!この基地に巨大隕石が接近中!!繰り返す!地球に巨大隕s…(チュドーン)」



―――どうやら巨大隕石は先輩の家を壊しただけで地球には来なかったようだ。

   俺は…、そして助かったんだ…。




   いかん…。安心したら眠くなってきた……。Zzz……。



(地球)

打越:(眠ってる最中に宇宙船が無事地球に到着し、壁にぶつかる)



(どーん!!)



警官:な、何や!?うっわ、車が壁に激突してる!!

打越:Zzz……。

警官:あ、中に人が!(ドンドンドン!)おい、君起きなさい!!オイ!起きろ!!

打越:むにゃむにゃ、何ですかうるさいなぁ…。

警官:うっわ臭ッ!!むっちゃ酒臭いな!!んで良く見たらお前下半身丸出しやないか!!車もどう見ても違法改造やし…!!

打越:いやコレ、車じゃないです。車の形した宇宙船です。そしてお酒ではないです。酒に似た宇宙カプセルってヤツです。

警官:あぁ!?どう見たって車やないか!!ほんで陽性反応もモロ出とるし!!どうしたらこうなるんや!?

打越:いや、今まで宇宙にいて地球の平和を守ってたんですが……。

警官:はあぁっ!?見え透いたウソついてんじゃねえぞ!国家権力なめんな!!

   もういい全然ワケ分からん!!ちょっと署まで来いっ!!

打越:いや何するんですか!?助けてくれー!!そうだ!この自爆ボタンでこの警官もろとも自爆してやる!!



(プップー)



警官:……………只のクラクションじゃねえか!!

打越:えぇ〜…。

警官:ある意味お前自爆したな。ホラ、良いから来い!!





キャスター:―――先日、違法改造した車両を飲酒した状態で乗りまわした容疑で逮捕された打越容疑者ですが、取り調べに対し、
      「自分は地球を救った神だ!!」「アレは車じゃ無い宇宙船だ!!」「好きで丸出ししてるワケじゃない!!脱がされただけだ!!」
      等と意味不明な供述しており、今後も厳しい取り調べが行われると同時に、精神鑑定にも掛けられる予定です。
      続いて…、おっとここでロシアに落ちた隕石に関する新しい情報が入りました。
      政府は、実は落ちたのは隕石では無く、宇宙船だったと本日の記者会見で発表。
      「パニックになるといけないから隠してて申し訳ございませんでした。実は宇宙船の中から二体の宇宙人の丸焦げの死体が見つかりました。」
      そして、宇宙船の中から巨大なモニターや、地球の女性が主に使用するバイブやローターに非常に似た物体も発見されたそうです。
      ほう、宇宙も広いですから神秘的な謎がいっぱいあるようです。さっきの宇宙を引き合いにして罪を逃れようとする不届き者とは大違いですね。
      では次は、スポーツです……。
予選67位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
77 52 43 64 35 17
合計:288点

○(しまったという顔)
・安定感あるギャグ漫画を読んだ感じでいい満足感。よくあるようで“ボケ"らしい展開も多くおもしろかった。
・お笑いとはまた一線を画したおもしろさなので点数付け辛いのう…

 読み物としての面白さはちゃんとありますし、
 スケールの大きな展開と俗物さとのギャップ。地球防衛軍とわかってからの二重の裏切り。オチで罪状が繋がる構成。と、見どころもあるんですが、
 笑いが少なく間延びしていてコントとして見たら物足りないです。非常に迷うんですが、ストーリーの完成度よりも笑いの物足りなさが勝ってしまったので六割以上はつけづらいです。

 一個所だけ地球防衛軍が宇宙防衛軍になっていたり、

>父親:何を言うか。宇宙空間には忌々しい警察官が居ないんじゃぞ?地球だと飲酒運転で交通刑務所に入れられたり違法改造云々で罰金取られなくて済むし。

 このセリフの意味が通らないといった細かいミスを引いてこの点数で。

ぶっ飛んでたけど、それだけって感じ。おもしろさって部分で言うと僕には響かなかった。
なんとコミカルなコントでしょう。起承転結がしっかりしていた物語として完成されていました。
ムフフなムードから地球防衛軍という硬派で突飛な展開へ持ってくギャップに心つかまれました。
何も考えないで読めば楽しいコントなんですが、意識すると回収しきれてない伏線や説明不足な設定が多々見受けられました。
簡素な部屋にバイブやローターはなぜあるのか、その目的はなんなのか。
ここまで急かして後継ぎを産ませたい理由は?
ドタバタコントでここまで気にする方が野暮なのかもしれませんけどね…。
あとは予測不能な展開による笑いが多い代わりに、セリフやフレーズ自体に笑ったものはほとんどありませんでした。

ストーリー性やキャラクター、オチがしっかりしていると思います。
特にオチの伏線回収の仕方はきれいにできていてよかったです。
しかしストーリー内のボケの浅さが非常に目立ちました。
急展開の連続とはいうものの、ボケ自体の質を見ると小粒なものが多く、
淡々とストーリーが進んでいく様を見ていたという印象を受けました。

ネタの発想自体は悪くありませんでしたが、ボケのほとんどがことごとくハマらなかったです。
ストーリーを進ませることに気を取られてしまってか、個々のボケにあまりインパクトを感じることができませんでした。
ネタの中で時折顔を覗かせるゲスっぽさの全てがマイナスにしか繋がっていなかったため、不用意な下ネタは避けた方がいいのではないでしょうか。
オチの警察官とのやりとりやニュースの部分にはなかなかおもしろさがあり、うまいまとめになっていたのではないかと思います。
ひとつの物語としてもお笑いのネタとしても、どうにも中途半端な印象を受けてしまいました。














D−2
エントリーNo.074
第七女子会

漫才/悠長戦隊ナナレンジャー
5人「はいど〜も〜! 第七女子会で〜す!」

一条「早速なんだけどみんな。『戦隊ヒーロー』って知ってる?」

二階「ジョイくんっすか?」

一条「それ、戦隊っていうか洗剤」

三田「残業ばかりの毎日に心身ともに疲れ果てたサラリーマン?」

一条「それ、戦隊っていうか倦怠」

四谷「期限通りにビデオ返さないヤツだろ」

一条「それ、戦隊っていうか延滞」

五島「わたしですね」

一条「変態ヒーロー。……っていうかあんたら、『ヒーロー』の部分忘れすぎでしょ!」

五島「あの、わたしさらっと変態認定されませんでした?」

一条「『戦隊ヒーロー』って言ったら、ゴレンジャーとかみたいな、5色に色分けされたヒーローが怪人と戦うみたいなやつよ。レッドがリーダーだったり、ブラックが裏切り者だったり、ピンクは女性だったり、みたいな感じで。あたし一度戦隊ヒーローやってみたいと思ってたから、ちょっと協力してくれない? 一緒にやりましょう」



一条「悠長戦隊ナナレンジャー! 一条レッド!」

二階「二階ピンク!」

三田「三田ピンク!」

四谷「四谷ピンク!」

五島「五島ピンク!」

二階三田四谷五島「5人合わせて……」

一条「こらこらこらこら。ピンクばっかりじゃない! まさか代表的色彩のレッドを選んどいて、こんなに疎外感を感じることになるとは思わなかったわ!」

二階「だって、ピンクは女性って言ったじゃないっすか……」

一条「言ったけど! だからってこんなに色が偏ってる戦隊ヒーロー嫌よ! 戦闘シーンに入ったら、誰が誰だか分かったもんじゃないわ!」

三田「最終的にみんな怪人の返り血を浴びて赤一色になるから、大丈夫」

一条「よくないわよ! 怪人の返り血に染まってる戦隊ヒーローなんて、恐ろしくて子供に見せられないわ! あと怪人の血の色は緑と古来から決まってるから! ……じゃあ分かったわ。まず、みんなのカラーを決めましょう。あたしはリーダーだからレッドね」

二階「ウチは?」

一条「二階ちゃんは海のように広い心を持ってるから、ブルー」

三田「私は?」

一条「見てると安心するからグリーン」

四谷「アタシは?」

一条「金髪だからイエロー」

五島「わたしは?」

一条「ブラック。さぁ、みんな色も決まったし、改めて戦隊ヒーローになるわよ!」

五島「あれ? ブラックって、さっき、裏切り者って言ってませんでした? 私裏切り者ですか? いいですよーだ、コーヒーをブラックで飲むからブラックって解釈しちゃいますからー」



一条「悠長戦隊ナナレンジャー! 一条レッド!」

二階「二階ブルー!」

三田「三田GReeeeN!」

四谷「四谷イエロウ!」

五島「そして私が、ある時は敵、そしてある時は味方、果たしてその真意は一体どこにあるのか? 闇夜に輝くうつしよの麗人、五島ブラック!」

一条「ブラック、口上長い! 足並み乱すな! ……さて、今日の敵は虎と龍の合の子怪人・とらドラゴンよ!」

四谷「トラッキーとドアラの合の子みたいな怪人だな!」

一条「中日ドラゴンズと阪神タイガースのマスコットじゃない! せっかくの龍と虎の怪人なのに、ちょっと可愛いルックスになっちゃったわ!」

五島「あっ、とらドラゴンが攻めてきましたよ! どうするんですか一条レッドさん!?」

一条「攻撃は最大の防御よ! くらいなさい! ミルフィーユビーム!」

二階「説明しよう! ミルフィーユビームとは、ミルフィーユのようにビームが何層も重なって構成されているビームのことである!」

一条「解説ありがとう二階ちゃん! でも『説明しよう!』のルーツは戦隊ヒーローじゃなくてヤッターマンなのよ、微妙に残念なことに!」

二階「こうかはばつぐんだ!」

一条「それはポケモンよ!」

二階「ようし次はウチの攻撃っす! いくっすよ……二階ファントム!」

三田「説明しよう。二階ファントムとは、不規則な垂直跳びで相手の意識をずらし、亜音速で移動する技である」

一条「すごい! しっかりした技ね!」

三田「(c)西尾維新/暁月あきら『めだかボックス』」

一条「なんで著作権表示!? まさかパクった技なの!? いや、パクったにしても、やれるんだから凄いけど!」

三田「しかし、移動するだけなのでとらドラゴンにダメージは無い」

一条「意味無いじゃん! せめて亜音速のままで体当たりするとかしなさいよ!」

三田「では、私が必殺技を見せる。……コルト・パイソン」

四谷「説明しよう! コルト・パイソンとは、1956年にコルト社が開発した、357口径の大型リボルバーのことである!」

一条「拳銃!?」

四谷「あの手がつけられなかった怪人が、ホールドアップ状態だ!」

一条「そりゃ、さすがに拳銃向けられちゃったらそうなるでしょうよ! 駄目よもっと子供に優しい攻撃にして頂戴!」

四谷「仕方ねえな。アタシの必殺技を見せてやんよ。……スプリットフィンガード・ファストボール!」

一条「おおっ! なんかよく分かんないけどカッコイイ!」

五島「説明しよう! スプリットフィンガード・ファストボール……つまりSFFとは……速いフォークボールのことである!」

一条「ただの野球の変化球かい!?」

五島「四谷イエローは所持していた手榴弾を、回転をかけずに投げている! 手榴弾は怪人の手元で微妙に落下して、怪人の股間に直撃するという仕組みである!」

一条「地味に嫌な攻撃ね! しかも手榴弾だから爆発するんでしょ!? 男性諸君にはトラウマものの記憶が植え付けられるわ!」

五島「ふふふ、では最後にわたしがとっておきの美技を魅せてさしあげましょう。……天使の舞踊(フェアリーダンス)!」

一条「説明しない! なぜなら技名がウザいから!」

五島「してくださいよ!」

一条「おっと……そうこうしている間に、怪人が遂に怒って本気を出してきたわ! こういう時には、メンバー揃って力を合わせての攻撃をするものなのよ!」

二階「よし、ウチが二階ファントムで特攻を仕掛けるっすから、援護してくれっす!」

三田「いや、私がコルト・パイソンで攻撃するから、みんなは援護を」

四谷「何言ってんだ、アタシがSFFで仕留めるから、お前ら援護しろや!」

二階三田四谷「ぐぬぬ……!」

一条「あんたらバラバラじゃないのよ! ちゃんと団結しなさいな!」

五島「そうです! こんな身内同士でゴタゴタしている場合じゃありません! ここはわたしの天使の舞踊(フェアリーダンス)で攻撃しましょう!」

一条二階三田四谷「ブラックは黙ってて!」

五島「だ、団結できましたね……」

一条「……と、あたしたちがもめている間に、怪人が巨大化してしまったわ! あたしたちも、合体ロボに乗って応戦よ!」

三田「……わざわざ合体させずとも、最初からロボットの形にしておけばいいのでは?」

一条「細かいことは考えない! その方がおもちゃが5つも売れるのよ! みんな、それぞれ自分の機体に乗り込むのよ! あたしの機体は、マッハの速度で飛ぶ戦闘機!」

二階「ウチの機体は、アニメのキャラクターがデコレーションされている車っす!」

一条「痛車!? 怪人と戦う機体なのに、遊んでるみたいじゃない!」

三田「私の機体は船。……ただ、今日の戦闘場所は陸地だったため、活躍の場はなく、二階の車に牽引されている」

一条「切ない! 来週は海関連の怪人が出てきてくれると良いわね!」

四谷「アタシの機体は、ブルペンからピッチャーマウンドまでにわずか5秒しかかからないリリーフカーだ」

一条「野球場でピッチャー交代する時に使うやつだ!? ていうか無駄に性能が良いな! そんな速度出せるんなら、リリーフカーで帰宅したくなるわ!」

五島「私の機体は竹馬です」

一条「急に世界観が昭和に!」

五島「さあ、合体です!」

一条「ちょっと待ってちょっと待って! どこがどうくっついてロボになるわけよ!? まずあたしの戦闘機が頭部でしょ!?」

二階「えーと、ウチの痛車が胴体で……?」

三田「私の船が右腕で?」

四谷「アタシのリリーフカーが左腕で?」

五島「わたしの竹馬が下半身ですね」

一条「巨大ロボにあるまじき脆弱な下半身! その昔、アイフルのCMで上半身ばっかり鍛えまくってアンバランスな体型になってしまった清水章吾さんみたい!」

二階「さあ、出撃するのぢゃー!」

三田「はい、博士」

一条「博士出てきた!?」

二階「出撃!」

四谷「バキッ」

五島「あ、竹馬が折れましたね」

一条「案の定よ! もう、なんなのよこのグダグダヒーローは!? もう、打ち切り待ったなし! もういいわよ!」

二階「次回、グダグダ戦隊ナナレンジャー!」

三田「東京湾にタツノオトシゴの怪獣が到来。果たして彼女たちは日本の平和を守ることができるのか?」

四谷「次回、『怪奇! タツノオトシゴはイチゴ味』!」

二階三田四谷五島「絶対に、観てくれよな!!!!」

一条「次回予告まで挟むな! 本当に、もういいわよ!」

五島「この後は報道ステーションをお送りいたします」

一条「もういいわよっつってんでしょうが! マジでもういいわよ!」

5人「ありがとうございました」

予選51位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ けう
60 74 58 62 36 51
合計:341点

○その方がおもちゃが5つも売れるのよ!
・GReeeeN触れねえんだw
・五島さんのキャラが良かったです。
・楽しくワイワイやってる、という感じが前面に出ていた分、笑いという点では物足りなく感じました。

 テンポよく安定したボケがそろっていて面白いかったです。
 必殺技と解説はどれも粒ぞろいで(特に著作権表示が好きです)、合体ロボットでは階段踏んで笑いが大きくなっていて最後の下半身が竹馬のバカさはクリーンヒットでした。

 難点を挙げれば、五人が動くので文章だけだと若干ゴチャゴチャしたのと、
 コンビネタでボケが一人四役で演じても問題なさそう(そうしたら、もっとゴチャゴチャするでしょうけど)なのが気になりました。
 必殺技の紹介が中心なのでメンバー間で会話していくのは難しいかもしれませんが(ネタの焦点がぶれるし)、
 せっかく個性豊かなメンバーなので、解説部分でもボケとは言わないまでもそれぞれの個性を出してほしかったかなと。
 別に五人を等分に目立たせる必要はないので、チョイ役ならチョイ役でも印象的な出し方をしてもらえたら印象が深まったと思います。

 あと、そんなに減点要素ってほどではないんですが、

>一条「ブラック、口上長い! 足並み乱すな! ……さて、今日の敵は虎と龍の合の子怪人・とらドラゴンよ!」

>四谷「トラッキーとドアラの合の子みたいな怪人だな!」

>一条「中日ドラゴンズと阪神タイガースのマスコットじゃない! せっかくの龍と虎の怪人なのに、ちょっと可愛いルックスになっちゃったわ!」

 元ネタはわかりますけど、「とら」がひらがなの時点である程度かわいさがあるので、マスコットのかわいさとギャップが生まれないですし、
 それを抜きにしても小さなボケなのにツッコミが長くて(解説しないといけないからしょうがないけれど)、バランスが悪いので引っかかりました。
 趣味に走った小ネタを出すなとは言いませんが、出すのなら興を殺がないよう気を配っていただきたかったです。

七女はコントより漫才の方がいいと思う。でも、俺だったらこうするなって部分が結構あって、そこが残念だったかな。もう少しバカバカしい大ボケかます人が一人いた方がいいと思う。
5人といえばの戦隊もの。
ボケの中で特に好きなのは下半身竹馬ですねー。脆弱は下半身ってツッコミもまたボケを引き立ててます。
それに4人ともボケのタイプが異なっているので5人それぞれの持ち味が出せていた気がします。
しかし個々の持ち味が出せてもボケが1人で完結するようなものばかりで、
結果的に、やってることは2人漫才でも事足りるんじゃないかなーって思いました。
「援護して!」からの「黙ってて!」のくだりとか、船と痛車のボケのように演者が複数人いることを活かしたボケがもっとあると、
ボケのバリエーションが広がりますし、5人いてもまとまりのある漫才に仕上がります。

一条さん主体で動かそうとする分、どうしても会話のリズムが生まれなくて
序盤がものすごくギクシャク進んでいるように感じました。
後半はリズムが良くなってきて、すごく良かったです。
合体ロボのくだり(特に牽引された船、下半身竹馬という絵面のシュールさ)がよかったです。

・相変わらず、5人もいるのにゴチャゴチャにならないキャラ分けはお見事です。
 色分け→技説明→ロボという流れもスムーズで、オチも綺麗に決まっていました。
 ボケも博士やブラックコーヒー、フォークボールなど、意表を突くボケが随所に見られました。
 ただ、全体的に見るとボケの沸点は低く、まとまっているわりに爆発力に欠けた印象です。
 援護や合体の下りはフリが長い割に読み通りだったので、フリを生かした強烈なボケがあと1つは欲しかったです。
 また、ツッコミは全体的に凝られていていいんですが、「ヤッターマン」は余計でした。
 完成度自体は素晴らしいので、ボケのパワーを上げてさらに魅力的な漫才に仕上げてみてください。














D−3
エントリーNo.016
みやこ

コント/ふりかけ部
宮尾:1、2、サッサッ!2、2、サッサッ!3、2、サッサッ!一年もっと声出して!4、2、サッサッ!

(ガラガラガラ)

野崎:諸君、かけてるかー!?

宮尾:あ、野崎コーチ、シャッス!!

野崎:おー、みんなやっとるやっとる。宮尾、お前も素振りかけを欠かせてはいないな?

宮尾:はい!一日100かけ、きちんと守ってます!

野崎:えらい!さすがわがふりかけ部のキャプテンだ!

宮尾:俺、頑張ってコーチみたいなふりカッケェ人になりたいんです!

野崎:なれるさ!俺についてくればふりカッケェくな!!

宮尾:はい!!

野崎:はーい、みんな素振りかけやめー!早速練習に入るぞー!

宮尾:一年、無駄話するな!コーチが話するから集中しろー!

野崎:今日はまず復習だ。みんな、ふりかけご飯の入った弁当、持ってきてるな!?

宮尾:はい!もって来ました!

野崎:よしよし・・・ん?なんだ、野口は忘れたのか。

宮尾:お前ちゃんと持って来いって言っただろうが!野口、あとでお前「味道楽」の買出しなー。

野崎:ふむふむ、ほかの人はちゃんと持ってきてるな。・・・ん?川村、お前これのりたまじゃないか。
   俺は「すきやき」って言ったはずだぞ。

宮尾:お前何やってんだよ!今日の復習は「すきやきふりかけによるご飯の水分吸収によって弁当のご飯が固くなるのを防ぐ方法」だって言っただろうが!
   
野崎:そうだぞー。あのカッチカチにご飯が固くなるのを防ぐ方法だぞー。すき焼きが一番固くなりやすいんだぞー。

宮尾:川村、お前居残りでベルマークの切り取りなー。

野崎:まずは昨日のおさらい。ふりかけがかかっているご飯を保存するときに、ご飯が固くなるのを防ぐ一番の方法は、岩下。・・・そう、ご飯をやわらかめに炊く事だな。

宮尾:岩下よく覚えてたなー。あとでポケモンふりかけの「やさい」あげるからなー。

野崎:今日はその応用をひとつ教えてやろう。

宮尾:応用ですか?

野崎:そう。ご飯をやわらかく炊くのはいいが、固めのご飯が好きと言う人もいる。しかし、水分を取られて固くなりすぎても困るな?

宮尾:なるほど、好みの問題もありますよね。

野崎:そういう時は・・・(サッサッサ)こうだ!!(ジャーーーーー)

宮尾:な、何!?ふりかけを手にとって、揉み洗い・・・!?

野崎:そしてこうだ!!(ベチャーーーーー)

宮尾:おお!!華麗なフォームで白いご飯に塗りたくった!!なんという美麗な技!!
   しかもよく見ると海苔が文字を作り出している!!「丸美屋」と描かれている!!

野崎:こうして最初から水分を持たせればいいんだ!!そうすれば固くならない!!

宮尾:しかしコーチ、お言葉ですがこれでは「ふりかけ」ではなくて「ぬりかけ」では・・・?

野崎:宮尾・・・海苔って元々なんだ?どこにいたんだ?

宮尾:え?いや・・・海草ですし、海に・・・・・・あ!!

野崎:そう・・・ふりカッケェくなるには、材料をふるさとに返してあげる事も必要なのさぁ!!

宮尾:なんという里心!!し、しかし、牛は海にはいないですよ!?

野崎:海苔のために溺れてもらおう!!

宮尾:悲しい犠牲!!これがふりかけ界の厳しさかぁぁぁ!!!

野崎:ドラマには厳しい世界が描かれる!!舞台が街中でも、学校でも、病院でもだ!!医龍が好きでした!!
   ふりかけにもそういうドラマが存在するということだ!!Drコトーも好きでした!!

宮尾:さすがコーチ、含蓄のあるお言葉!!一年ちゃんとメモっとけよー!
   あ、笹岡、その「野崎=医龍&コトー(はあと)」ってのは消していいよ。うん。

野崎:さあ、復習も終わったところで、練習を始めるぞー!
   もうすぐ行われる「全国ふりかけ甲子園」まであと2週間を切ったからなー!

宮尾:さあ始めるぞー!一年、ちゃんとふりかけの具材分けたか!?きれいにすべての具材を分けるのもポイントだからな!

野崎:ふりかけ部門では分かれた具材をいかにきれいに盛り付けるかで勝負が決まるからな!具材一つ一つもきちんと管理しないといけないぞ!

宮尾:特にうちの高校は貧乏だからな!元々分けてあるやつを発注できないから我慢して分けろよ!

野崎:ここの校長ふりかけ嫌いだからってのもあるけどな!あのハゲ頭をたらこふりかけで彩ってやりたいよ!

宮尾:よしよし、きれいに分けてるな・・・ん?(クンクン)コーチ、これ・・・。

野崎:どうした・・・(クンクン)これは・・・!!おい、このシャケを分けたのは誰だ!?

宮尾:・・・伊藤か。ちょっとこっちに来い!!

野崎:伊藤・・・このシャケ、「おとなのふりかけ」のだろ。こんなもの使えるか!!
   うちは昔から「丸美屋」のしか使ってはいけない決まりがあるんだぞ!!

宮尾:なぜこんなことをした!?・・・何?「さけふり」が売り切れてた?
   じゃあ違う店で買えば・・・何?全部の店で売り切れてただって!?

野崎:そうか・・・それで代理で使ったのか・・・。よしよし、泣かなくていいぞ。

宮尾:コーチ、またあの「お茶漬け部」の妨害じゃないですか!?

野崎:そこまで不自然に売り切れてるのを見ると間違いないな。あの部は陰湿だからな。

宮尾:あの永谷園信者共め!!いつも丸美屋をバカにしやがって!!
   こっちが調子いいときはいつも妨害しやがる!!

野崎:こっちがふりかけご飯を食べる練習をしてるときに、いつもホースでお茶をぶっ掛けてきやがるし・・・。

宮尾:うちの竹下なんて、弁当に常備してる「お弁当諸君!」の牛丼味を、お茶漬け部員に「塩鮭さまさまミニ」に変えられたって言ってましたよ!

野崎:あそこの和田って言うでかい大女のコーチが黒幕に違いないな。
   あのヤロウ・・・広東風かに玉や煮込みラーメンが好きそうな顔しやがって・・・!!

宮尾:あと、ここの校長お茶漬けが大好きらしくて、学校全体でお茶漬け部に援助を行ってるらしいです。

野崎:あのハゲ親父め!!今度アイツの飼ってるひよこを「手のりたま」に変えてやる!!

宮尾:僕はアイツのブレスケアを「ゴーゴーごましおくん」に変えますよ!!

野崎:いいぞいいぞ!!アイツが妻と営もうとしてるときに、ごま塩のにおいで「それよりおにぎり食いたくなってきたわ」って思わせてやろう!!

宮尾:・・・・・・コーチ。僕らの陰湿さって向こうより悲しいような・・・。

野崎:気にするな!!開き直らなきゃアウェイなんかやっていけるかい!!
   さあ、練習を始めるぞ!!ふりかけ部門専攻のみんなはおかか、玉子、海苔のスリーフォーメーションを究めろよ!!

宮尾:気合入れていけよ!!ライバルの広島・タナカ高校は「旅行の友フォーメーション」を使ってくるからな!!
   大正時代から受け継いでる鉄壁の小魚フォーメーションだ!!気ぃ抜いたらすぐ引き離されるぞ!!

野崎:よし、気合入れるために円陣組むぞ!

宮尾:オス!みんな、集まれ!

野崎:行くぞー!!マーボーと言ったら!?

宮尾:ま・る・み・や!!!

野崎:優勝といったら!?

2人:お・れ・ら・や!!!

野崎:よーし、行けー!!ワンツー、ワンツー・・・そうだいいぞー!!いいかけ具合だー!!

宮尾:吉田、もっと腰を落として低くかけろー!!おかかはふんわり、やさしくなー!!

野崎:池内ー!ゴマが多いぞー!ゴマは主張し過ぎない程度に、5秒間を置いてひとかけだ!!「5間」のタイミングを忘れるな!!

宮尾:オラ一年!しっかり補助・応援に気合入れろよ!!気を抜いたやつは(株)丸美屋フーズに就職決定なー!!

野崎:宮尾、ちょっと来い。

宮尾:よーし、その調子で行けよー!・・・なんですかコーチ?

野崎:お前が今度のふりかけ甲子園で出るのは「混ぜ込み部門・個人の部」だったな?

宮尾:ええ。この日のために「混ぜ込みわかめ」をガンガン混ぜ込んできましたからね。

野崎:しかし、お前のライバルは今回も気合が入ってるらしいぞ。

宮尾:・・・タナカ高校の若 芽太郎ですか。

野崎:芽太郎は前回お前に打ち勝って優勝した。やつの「わかめごはんラッシュ(ちりめん入り)」は見事なものだった。

宮尾:・・・そうですね。

野崎:しかも今回はダークホースの存在も怖いぞ。浦島海苔高校の「飯素 高菜」という女子だ。

宮尾:何・・・!?浦島海苔高校は「おかずのり甲子園」の常連で、こっちではさほど強くなかった高校のはずじゃ!?

野崎:最近はふりかけ界にも力を入れてるらしい。
   彼女の持つ「うにめしジャーマン」や「国産原料スープレックス」「雪崩式生タイプしそわかめ」などの多彩な技の数々は、
   美しさと力強さと磯臭さを兼ね備えてるらしいぞ。

宮尾:「海苔のおはなし」だけじゃない、か・・・!

野崎:宮尾、ライバルは手ごわいやつらばかりだ。・・・勝つ術はあるのか?

宮尾:コーチ。確かにあのときの僕は芽太郎に負けました。あのときの悔しさは決して忘れられません。
   しかし、僕も変わったんです。このご飯を見ててください。(コトリ)

野崎:ふむ・・・混ぜ込みわかめのかかった熱々のごはんか・・・それを床において・・・?

宮尾:はあっ!!!

(シュカカカカカカッ)

野崎:な、何!?海老反りのように体を後ろに曲げて・・・その状態で混ぜている!!
   あの体勢でなんという素早いしゃもじ捌きだ!!全く見えない!!
   巻き起こる湯気の奥から、色白おむすびさんの悲しい顔が映し出されるようだぁっ!!

宮尾:ふう・・・。これが僕の新技、「マザリックス」です。コーチ、このご飯、判定してください。

野崎:むうっ!ホカホカのままのご飯、そしてワカメはしっかり水分を吸って、ご飯とバランスよく混ざっている!
   (パクッ)・・・味も申し分ない!口の中でワカメとご飯が結ばれあって、温かな家庭を築いて、年金で幸せに暮らす様が頭に浮かんでくる!!
   見事だ・・・俺からは言うことはない。

宮尾:ありがとうございます!しかし、本番では大きなおひつに用意された山盛りのご飯を混ぜますからね。
   この技を素早く、長く、正確に使えなければ意味がありません。

野崎:そうだな・・・。よし、その「マザリックス」を極めるぞ!!

宮尾:はい!!

野崎:よーし、一年!大量のご飯と混ぜ込みわかめを・・・もう用意してるのか!しかもちゃんと若菜や梅じそもきれいに分けてある!準備がいいな!
   何々、今年最後の大会になるキャプテンを応援したい、か。宮尾、仲間に愛されてるな!

宮尾:グスッ・・・一年、ありがとうな・・・いつも厳しく当たっているのに・・・。
   今日の買出し俺が行くからな・・・。ベルマークも山田養蜂場のローヤルゼリーについてた68点寄付するから・・・。

野崎:みんなのためにも、負けるわけには行かないな!!じゃあ、行くぞ!!

宮尾:オッス!準備確認!具材よーし!!ご飯よーし!!しゃもじよーし!!受け水よーし!!

野崎:・・・スタート!!

(シュカカカカカカカカカカカカカ)

野崎:よし、いい調子だ!!もっと早く!!

宮尾:オオッス!!

野崎:もっとリズミカルにいくぞ!!

宮尾:オオッス!!

野崎:いっろっじっろおむすびさんはー!!

宮尾:まっぜっこっみおむすびさんになりーたかーった!!

2人:アーイーヤ!!!




【そして、大会当日―――。】




〔第24回ふりかけ甲子園、混ぜ込み部門個人の部。
 優勝は・・・・・・丸谷園高校3年、宮尾 流!!〕


(ワアアアアアアアアアアアアアアア)


宮尾:優勝が決まったときの気持ちですか・・・もう何もいえなかったです。
   思えば3年間、ふりかけまみれの人生でした。
   おいしいご飯をみんなで楽しく食べて幸せだった時もありました。
   おかかのかったいヤツが目に刺さって血の涙を流した時もありました。
   母親に「卵かけご飯用のふりかけもあるんやねぇ」と変な関心を持たれた時もありました。
   父親が「それより俺のを混ぜ混ぜしてくれよ」とローションを渡してきた時もありました。
   今となってはみんないい思い出です。
   みんなと・・・コーチと・・・そしてふりかけとともに歩んだこの3年間。
   思えば僕自信が、ふりかけというワカメにまみれた混ぜ込みわかめなのかもしれません。
   この3年間と今回の優勝を、僕は絶対に忘れません。


野崎:いいインタビューするじゃねえか・・・この野郎っ・・・グスッ・・・ウッウッ・・・。
   ウオオオオオオオオオオオオオオオン!!(「心頭滅却」とかかれた尻を振りながら)





【高校卒業後、僕は丸美屋に就職。その後、この3年間の記録とふりかけのすべてを詰め込んだ自伝「もう!どこにふりかけてるの!?」を出版。
 全国にふりかけのよさ、ふりかけ部の楽しさを伝えるために出した本は、意外にも反響を呼んだ。】



『ふりかけの素晴らしさを世に知らしめた、最高のドラマです。/阿部豊太郎((株)丸美屋代表取締役社長) 』


『私に、ふりかけてくださる?/檀蜜(タレント)』


『ふりかけと同時に人生もかけたとはこれいかに。/三遊亭好楽(どや顔)』


『ふりかけはプロレスだ。/木村健悟(藤原喜明と仲直りしろ)』


『レダ!!!!!/研ナオコ(レダ!!!!!)』



【たくさんの著名人からのコメントやファンレターが送られた。
 いまやふりかけ競技の人口は年々増加している。
 僕はこの本を出して、ふりかけ部から今までふりかけ人生を歩んで、そしてふりかけを好きになって本当によかったと思っている。
 ありがとう、部活動のみんな。ありがとう、野崎コーチ。そしてありがとう。ふりかけ。

 最後にこの物語を見てくれたみんなに、一つだけ教えたいことがある。それは―――。】








野崎:早く!!永谷園信者のお茶漬け部を調子付かせないために、副賞の大人のふりかけ一年分、全部食うぞ!!(ジャクジャクジャク)

宮尾:(ジャクジャク)く、口が、のどが、パサパサ・・・ゴフゥエ!!!



【ふりかけの直食いはやめましょう。】
予選16位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
99 54 92 59 60 87
合計:451点

・タイトル→一行目でもうおもしろいやんこんなん!!
・あー面白かった。素直に笑った。夢オチ的な終わり方をしなかったのもよかった(これは好み)
・にしてもふりかけ詳しいな!

 母の変な関心といった細かい笑いや、医龍とコトーが好きだと叫んだり脈絡なく出てくる心頭滅却と書かれた尻のバカさは好きなんですが、
 肝心のふりかけ関係のボケやストーリーにハマれませんでした。

 ふりかけとスポ根ものを掛け合わせた世界観が作りこまれているのですが、その割に部活動や競技の全貌が伝わらなくて笑いよりも疑問が多かったです。
 肝心の競技がよくわからなくて(体操のように技術と芸術性で競うのだと思いますが)、読めば読むほど
 ふりかけの具材を分けるのはどういうことなのか? 袋から具材ひとつひとつを取り出しているのか?
 「分かれた具材をきれいに盛り付けるかで勝負を決める」とあるけれどではどう盛り付けているのか?
 こういった疑問が湧き出て、それに対する具体的な答えが示されないから練習や大会に向けた話をされても実感できず終始ネタとの間に距離ができました。

 他の部活や校長との確執など外側の設定を提示している分、余計に競技部分の(説明に関しての)空洞さが浮き彫りになっていたので、
 最初に競技内容やルール(こういった基準で争われる競技で、そのためにこんな練習をしたり技を使ったりしている)をはっきり示して、
 コントの世界に上手く導いてほしかったし、KKさんなら絶対出来るはずなのですごく残念でした。
 それと、

>宮尾:オラ一年!しっかり補助・応援に気合入れろよ!!気を抜いたやつは(株)丸美屋フーズに就職決定なー!!

 それまで丸美屋を持ち上げていたのでこのセリフに戸惑いました。
 本社ではなく関連会社にしか就職できないということだとわかるのですが、ちょっと説明不足かなと。

バカをみつけてしまった。宮崎に帰れ。
素振りかけやCMネタ、メーカーネタと「ふりかけ」を存分に活かしたボケが前半に多く見られました。
ここまでは設定負けしていない素晴らしいコントだったんですが、
ライバル紹介のくだり以降は勢いとフレーズの面白さだけに頼ったような感じが否めません。
後半にも前半のようなふりかけ特有のネタと絡ませたボケがあれば終盤に息切れを避けられたのかなと思います。
あ、「2人:アーイーヤ!!!」はクッソ笑いました!

他にはない独特の世界感は非常に魅力的なものを感じました。
野崎:行くぞー!!マーボーと言ったら!?

宮尾:ま・る・み・や!!!

野崎:優勝といったら!?

2人:お・れ・ら・や!!!
↑の部分はボケなのにすごく清々しい気持ちになりました。
一つネックになってるのが野崎さんのレクチャー部分で、
どうも言ってることが腑に落ちなくてその部分のわだかまりが、
このネタに入り込むのに違和感を持たせてしまったように思います。
それと欲を言うのであれば「マザリックス」のようなくだりが他の「」付きのものにもほしかった

非常によくできた、隙の無いネタだったと思います。
テーマに対する研究がよくできていて、“ふりかけ”という狭いテーマの中で非常にうまくボケを積み重ねられていました。
ネタに使える要素は全部つぎ込もうという、貪欲な姿勢が見えて良かったですね。
ただふりかけを部活に当てはめているだけではなく、個々のボケにもしっかりとおもしろさがあり、こういったタイプのネタの中ではかなり優秀な方ではないかと思いました。
終盤、『「心頭滅却」とかかれた尻を振りながら』など、若干それまでの流れにそぐわない、ふりかけっぽさの薄いボケが散見されたのが残念ではありました。
しかし全体を通して、良い出来だったと思います。














D−4
エントリーNo.018
インタープラグ

立てこもり犯と人質
(犯人に告ぐ!無駄な抵抗はやめて、人質を解放しなさい!このビルは完全に包囲されている!)





八神 ちっ、完全に囲まれたな・・・このビルから逮捕されずに脱出する方法・・・この人質を使って逃走用の車でも用意させるか・・・おい!そこのお前!!

綿谷 ・・・うぅ。

八神 おい!聞いてんのか!?そこのお前だよ!今「うぅ」とか唸ってたお前だよ!!

綿谷 ・・・三輪さん、ご指名ですよ・・・?

八神 いや、お前だよ!なに女子社員を生贄に捧げようとしてるんだよ!こっちに来い!

綿谷 は、はい!!

八神 よし、大人しくしてろよ・・・(ガラガラガラ)おい、警察どもよく聞きな!!一人でもこのビルに入ってきたらただじゃおかねえぞ!!この男の喉に包丁が突き刺さることになるぜ!!

綿谷 ひぃ〜!!た、助けてくださいぃ〜!!

八神 お前は大人しくしてればいいんだよ・・・あ!?何でこのビルに立てこもったかだと・・・?復讐してやりたかったんだよ!!俺の家族をバラバラにしたこの会社になぁ!!

綿谷 え・・・?

八神 そんなことより、今から言う俺の要求を聞きやがれぇ!まず、逃走用の車を用意しろ!!

綿谷 ・・・隙あり!!(バシッ)

八神 うわっ!ほ、包丁を!て、手前ぇ何しやがる!!とにかく車を用意しろ!!わかったな!!(ガラガラガラ)ちくしょう、どこだ!?

綿谷 はぁっ・・・はぁっ・・・包丁なら僕が持っていますよ・・・!

八神 き、貴様・・・!

綿谷 さて、これで僕の要求をのんでもらいましょうか・・・!

八神 くっ・・・俺もここまでか・・・!

綿谷 ・・・聞きたい・・。

八神 ・・・は?

綿谷 さっき、仰ってましたよね?あなたの家族がうちの会社の社長にバラバラにされたって・・・。

八神 ・・・あぁ。

綿谷 それって、どういう経緯でそうなったんですか?

八神 ・・・お前には関係ないことだろ・・・くそっ、俺は終わりだ・・・早く警察に突き出せよ。

綿谷 ・・・ちょっと・・・包丁持ってもらうふりしてもらっていいですか?

八神 は?

綿谷 (ガラガラガラ)・・・た、助けてくださいぃ〜!!

八神 ・・・おい警察!突入なんて真似はするなよ!こいつの喉を掻っ切るぞ!早く車を用意しやがれ!!・・・(ガラガラガラ)

綿谷 ふぅ、これで時間稼げましたよ。

八神 お前どんだけ俺の話聞きたいんだよ!?自ら警察の突入を止めるとか!

綿谷 早く話してください・・・包丁は僕が持っているんですから・・・。

八神 ・・・じゃあ話してやるけどよ・・・10年前、俺の親父はこの会社に勤務していたんだ。

綿谷 うちの会社の社員さんだったんですか?

八神 あぁ、欠勤も遅刻もしない、まじめな父だった。そのおかげで、ガキの頃は何不自由なく生活できていたんだ。

綿谷 ・・・。

八神 だが、ある日を境に父は変わった。酒を煽り、ギャンブルに嵌り、母さんに暴力をふるうようになったんだ。

綿谷 それはなぜ・・・?

八神 親父の同僚のミスを被らされたんだよ!そいつは社長の親族で、周りの人間は誰一人そのことを口出しできなかったんだ!

綿谷 そんな・・・。

八神 今ではこの会社は大手一流企業だ・・・だがな!その裏では俺の親父のようにあらぬミスに潰された人間もいるんだよ!!

綿谷 ・・・。

八神 だから、俺は復讐を誓ってこの会社の貶めようと思ったんだよ!・・・はぁ・・・。

綿谷 あ、また外が騒がしくなってきた・・・。

八神 これで満足か?これでいいなら、さっさと俺を警察に・・・

綿谷 ちょっとこっち来てください。(ガラガラガラ)お、お助けをぉ〜!!

八神 ・・・早くしろぉ!!こいつのことを刺し殺すぞぉ!!(ガラガラガラ)

綿谷 ・・・これで時間稼げましたね。

八神 え?なんで!?もう話聞けたのに何で警察を牽制したんだよ!?

綿谷 いや、さっきの話に出てきたあなたのお父さんの上司って誰のことなのかなぁ〜と思って。

八神 興味津々にもほどがある!

綿谷 またしばらく警察は入ってこられないようになったと思いますし、大丈夫ですよ。

八神 でもな〜、もはやこの人質作戦も上手くいってないように思えるぞ?なんてったってさっき窓開けた時、俺も包丁持ってなかったしな。

綿谷 そりゃあ僕が包丁をキープしていますからね。

八神 なのに警察に対して「刺し殺すぞ!」っていう脅しは無理があるだろ。警察たちも変なざわつき方してたって。

綿谷 それより、さっきの話の上司って誰ですか?僕が知っている人かもしれないですし。

八神 じゃあ、話すけどさ〜・・・そいつは真鍋っていう男なんだ。

綿谷 え!?もしかして真鍋部長のことですか!

八神 なに!?まだこの会社に勤めているのか!?

綿谷 ええ。でも、そんなことをする人だとは思いませんでした。ただ、OLの間では「セクハラ鍋野郎」って呼ばれていますけど。

八神 最低じゃねえか!そんなやつが俺の親父にミスを被せていただなんて!

綿谷 そんなことがあったんだ・・・じゃあ、今後真鍋部長にあったら「ミスターミス」って読んでおきますね。

八神 いいよそんなことしなくて!そんで男だか女だか分かりづらいあだ名つけてんじゃねえよ!

綿谷 いや、このあだ名の「ミス」は女性を表す方じゃなくて、失敗とかそっちのミスっていう意味で・・・

八神 説明するなよ!それくらい分かるわ!

綿谷 また外が騒がしくなってきましたね・・・。

八神 もういいだろ・・・。

綿谷 三輪さん、ちょっと来てもらっていいですか?

八神 お、おい!何をする気だよ!?

綿谷 (ガラガラガラ)警察ども、よく聞けえ!!今突入したらこの女の命はねえぉ!!(ガラガラガラ)あ、三輪さんありがとうございます。一回着席で。

八神 なんでお前が女子社員を人質に取ったんだよ!?三輪さんものすごい涙目になってるじゃねえか!

綿谷 まだまだ聞きたい話があるんですよ。

八神 だからと言って同僚の首に包丁つきたてるとか!外のざわつきもより一層異様な感じになってるぞ!!

綿谷 それより、真鍋部長のミスをお父さんが被らされたって、どうして分かったんですか?

八神 結構根掘り葉掘り聞いてくるな・・・。

綿谷 それを聞かずにあなたが捕まっちゃったら、このことが気になって夜も眠れなくなってしまうじゃないですか。

八神 確かに、俺が捕まってこの事件がニュースに流れたとしても、そこまでは報道されないだろうからな・・・。

綿谷 現代の日本のメディアの在り方を考えさせられますね。

八神 そんな話してねえよ!

綿谷 あ、そうでした。で、何で知ったんですか?

八神 ・・・まあ、ひょんなことだよ・・・俺が高校生の時にいつも通り酔った親父がうわ言を言っていたんだよ。

綿谷 うわ言?

八神 「悪いのは俺じゃない!」「社長のやつ・・・俺を裏切りやがって!」「あいつらが、俺を貶めたんだ!」・・・ってな。

綿谷 ・・・。

八神 その時は、何のことだか分らなかったが、親父を変えてしまったのはその社長だというのは何となく分かったな。

綿谷 それからどうしたんですか?

八神 憎んだよ。親父をこんな姿にしたその男をな。その日から俺はそいつに復讐をするのために生きてきた。社長をつけて素性を調べたり、興信所を訪ねたり・・・。

綿谷 ・・・。

八神 そして今日、この会社にある金をすべてむしり取ろうと思って、立てこもったってわけだ。

綿谷 ・・・。

八神 そんなところだ・・・こんなことがあったからこの会社の信用も大幅に下がるだろう。働いてるあんたらには悪いことしたかな?ハハッ・・・。

綿谷 ・・・あ、すいません興信所の次あたりからもう1回言ってもらっていいですか?

八神 何で聞いてねえんだよ!?お前が話せって言ったんだろうがぁ!!

綿谷 いや、思ってたよりも普通というか、落ちがないというか・・・。

八神 お前は俺に何の期待をしてるんだよ!?犯行の経緯に意外性とか笑いとかを求めるなって!!

綿谷 社長とテレクラで知り合って、素性を知ったとかだったりしなかったのかなと思って。

八神 確かにそれだったら意外性と笑いも取れてるけど!

綿谷 じゃあ、僕が「どうして立てこもったりしたの?」と聞きますので、何か気の利いた答えをお願いします。

八神 何で笑点みたくなってんだよ!?

綿谷 山田く〜ん、犯人さんに逃走用の車1台持ってきて!

八神 そんなことで山田くん呼ぶなや!座布団の代わりに車って何なんだよ!

綿谷 三輪さん、この書類を経理部に持って行きなさい!

八神 それはただの雑用じゃねえか!

綿谷 ・・・あれ?気づいたらビルの外にいたはずの警察がいませんよ?

八神 な、なにっ!?

(ガチャ 突入!犯人を取り押さえろー!!)

八神 う、うわぁっ!しまった!

綿谷 わっ!警察がいっぱい!ちょ、痛い痛い!なんで僕まで取り押さえるんですかぁー!










(八神、面会の時間だ!)

綿谷 どうも、お久しぶりです。

八神 なんで女子社員に包丁つきたてたお前は刑務所に入らないんだよ・・・?

綿谷 三輪さんが警察を上手く説得してくれまして・・・あ、それよりこの間聞きそびれてしまったことがあるんですけど・・・。

八神 なんだよ・・・?

綿谷 興信所って、やっぱり有名なところは高いんですかね?

八神 どこ気になってるんだよ!?
予選66位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
72 63 43 70 15 27
合計:290点

○そんで男だか女だか分かりづらいあだ名つけてんじゃねえよ!
・僕的にはかなり好みでした。
・コントとしての面白さが勝る分、どうしてもインパクト不足かなぁ、と。設定的にも、「もう話聞けたのに何で警察を牽制したんだよ!?」のところで一気にひっくり返るわけでもないので。

 そつなくまとまったシチュエーションコントで、
 三輪さんの脅迫とメディアの在り方はすごく面白かったですが、まだデモ版という印象でこれを叩き台にアレンジしていく段階だと思います。

 綿谷さんが食いつくポイント、八神さんの話す内容、外の警察との絡みなど笑いにつながる動き総じて小さかったので、
 もっと大きく飛ばしたボケを出していいし、笑いどころももっと細かく細かく入れていくべきです。

 例えばですけど、復讐計画を話すたびに綿谷さんいちいち食いついていって、それがどんどん些細なことになって脱線していくとか、
 面白い裏事情を聴きたいから包丁で脅してもっと無理矢理面白い話(嘘)を言わせようとして八神さんが四苦八苦したり
 ――これをやるとしたら最初は「笑い」よりも「ドラマチック」の方が広げやすいと思います――、
 外の警察もざわつくだけでなく動きが見えるような表現をしたり、この場に真鍋部長がいて話に絡める……などなど、
 とっさに思いついただけでもこれだけ(全部初歩的と言われればそれまでですが)のアイディアが出るのでもっと時間を掛けて考えればまだまだ膨らむはず。

 それと、後の展開につながっているし、ギャップのためにシリアスな空気を作りたいのもわかるんですが、
 八神さんが動機を語るところは笑いがない時間が長すぎたので
 親父のうわ言の三つ目ぐらいには全く関係ない言葉や、あるいは些細過ぎる恨みを入れるなど変化をつけてほしかったなと。
 あくまでもシリアスで押すのなら笑いのない時間を短縮するために綿谷さんの反応(無言含む)を削って一つか二つのセリフにまとめた方がいいと思います。

 シリアスな空気を作ろうと笑いのないセリフ多めにしてはしょっちゅう後悔しているので(苦笑)、指摘させてもらいました。

「話を聞きたい理由」に過度な期待をしてしまった。ただ話を聞きたいだけなら、もっとバカバカしい方がいいと思う。なんかもっとその辺凝ってるのかなって思っちゃって。
うわぁ、惚れ惚れするようなスマートなコント。
犯人と人質というパワーバランスが崩れていく経過が丁寧に描かれていて、
それが動機を聞くくだりや女子社員を人質にするくだりが成立するための基礎を作っています。
笑点やテレクラみたいな舞台設定とは無関係なボケが終盤になってやっと見れましたが、
これが序盤からもっと見られると笑いの量が一層増えるかなーと思います。

綿谷 いや、思ってたよりも普通というか、落ちがないというか・・・。
↑この一言で片づけられてしまうような気がします。
あまりにも淡々とエピソード述べているがためにボケの少なさが際立ちました。

全体の分量に対して、笑いの数も大きさも少なすぎました。
八神さんの真面目な話に対する綿谷さんの食いつき方が、まだまだ暴れっぷりが足りていないように感じられました。
真面目に過去を振り返る八神さんに対して、綿谷さん側にはもう少し突き抜けた不真面目さが欲しかったように思いました。
綿谷さんが包丁を持ったまま外の警察にアピールするくだりはおもしろかったです。
今回のネタは凪ぎの時間の長いネタですので、もっと個々のボケの爆発力をあげないと、おもしろいと思わせるのはなかなか難しいのではないでしょうか。














D−5
エントリーNo.084
ひろたか

漫才/豆腐
広川:どうも、ひろたかです!よろしくお願いいたします!

高田:久しぶりの漫才ということでね、まぁ頑張って行きたい訳ですけれども。

広川:それにしても、日本語には大げさな表現ってあるよな。

高田:大げさな表現?

広川:ほら、例えば『豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ』っていう表現があるじゃないか。
   あれなんか、そんな柔らかい物に頭ぶつけても死ぬわけないだろ!って思うよな。

高田:え?

広川:まぁ、だからこそ表現の意味が成り立っている、っていう側面もあるけどな。

高田:・・・な、なぁ。お前、今何て言った?

広川:何って、だからよくこういう表現するだろ、『豆腐…

高田:お前なぁ・・・そりゃ死ぬに決まってるだろ!!

広川:え、えっ、ええっ!?
   いやさ、死ぬわけ無いからこそ表現が・・・

高田:豆腐屋の角なんかに頭ぶつけたら、タダ事じゃ済まされないぞ!?

広川:うん、ちょっと落ち着け。
   俺は「豆腐の角」と言ったのであって、「豆腐『屋』の角」とは言ってないからな?ってかそもそも・・・

高田:え、そう言ってたの!?それは俺の聞き間違いだ、すまない、許してくれ・・・

広川:あ、えっ、うん。そんな素直に謝られるとは思わなかったよ・・・

高田:・・・でもお前、豆腐屋の角に頭ぶつけたら確実に死ぬぞ!?

広川:どこにムキになってるんだよお前は!
   ってかそもそも、豆腐屋の角って何なんだよ?

高田:そりゃぁ、普通に豆腐屋の建物の角の部分ですよ。

広川:あー・・・そりゃ確かに当たったら痛いだろうけど、
   でも死ぬに決まってるとか言うのは、それこそ大げさじゃないのか?

高田:・・・お前。最近の豆腐業界を知らないな?

広川:・・・はい?

高田:ここ最近の大豆価格の急騰により、豆腐屋は苦戦を強いられている。
   そこで豆腐屋は、少しでも利益を上げるため、様々なパフォーマンスを始めた。

広川:いやいや、そんな話聞いたことないんだけど。

高田:そしてほとんどの豆腐屋は素早く客を呼び込んで素早く豆腐を売るため、
   店先。そう、まさに豆腐屋の建物の角の部分で豆腐切るようになったのだ!

広川:初耳にも程があるよ!ってか、建物の角なんかで豆腐が切れるか!?

高田:だからぁ、豆腐がちゃんと切れるように角の部分が包丁のように鋭くなってるんだよ。
   な、豆腐屋の角に頭をぶつけたら大変な事になるって分かっただろ!?

広川:知るかよ!!そんな豆腐屋見たことも聞いたこともないよ!

高田:その事実を知ってからというもの、俺は豆腐屋の近くを歩く時にはヒヤヒヤしている。そう、冷奴のようにね!

広川:いや、多分事実じゃないし、あと別にうまくないから。

高田:お前・・・あの冷奴の美味しさを否定するのか!?

広川:そういう意味じゃないよ!別に冷奴自体は否定してないから!

高田:まぁとにかく、豆腐屋の角は危なくなったって話ですよ。
   それで特に怖くなったのは、見知らぬ商店街で鬼ごっこやかくれんぼをする時ね。

広川:どんな時だよ・・・ってかこの歳でそんな事してんのかお前は。

高田:店と店の間の狭い所を抜けたりするとき、壁伝いに歩いたりするじゃないですか。

広川:知らないよ。そりゃ、鬼ごっことかするならそうなるかもしれないけども。

高田:もしその壁が豆腐屋だったらと思うと、角の部分に辿り着いたとき・・・おー怖い。

広川:確かに、本当に角が鋭かったら危ないかもしれないけどさ。

高田:んでもって一番怖いのが、両側が豆腐屋だったっていうケースね。
   こうなったらもう、どちらの壁にも沿えないっていう・・・

広川:いやいや、どんなケースだよそれは。豆腐屋が2件並ぶとか有り得ないだろ普通・・・

高田:だから、豆腐屋の競争が激化してるって言ってるじゃないですか。
   それで今、豆腐屋が都心を中心に急増してるんですってば。

広川:あのさ、大豆高騰で豆腐が高くなったら普通売れなくなるよな?
   そんな中わざわざ新しく豆腐屋やるとか、馬鹿としか思えないんだけど。

高田:まぁそういうワケだから、命が惜しけりゃ豆腐屋の角に頭をぶつけないように細心の注意を払わないといけないって事ですね。

広川:うん、聞けって!
   ってかお前さ、さっきから豆腐屋の角が鋭くなってるとか豆腐屋の競争が激化してるとか言ってるけど、
   俺そんな事全く聞いた事無いぞ?本当に社会はそんな風になってるのか?

高田:広川・・・お前、呆れるほど危機管理能力低いな!

広川:何でだよ!?何が俺の危機管理能力に繋がってたんだよ!

高田:お前みたいな鈍感な奴がな、どうせ豆腐屋の前で彼女と待ち合わせしたのに遅刻とかするんだろ!

広川:いや意味が分からないよ!!何で豆腐屋の前で待ち合わせなんかしなきゃいけないんだよ!!

高田:豆腐屋の前で待ちくたびれた彼女がイライラして動き回ったりなんかしたら、
   誤って豆腐屋の角にぶつかって大惨事になる事も想像出来ないのか、お前は!?

広川:知るかよ!ってかさ、俺は豆腐屋の角が包丁みたいに鋭くなってるとか知らないし。

高田:それを知らない事自体が大問題なんだろうが!!お前新聞とかちゃんと読んでるのか!?

広川:読んでるよ!!読んでるけど全くそんな話題見たこと無いよ!
   それに豆腐屋の角がどうなってようが、豆腐屋の前で待ち合わせなんかしないってば。

高田:じゃあ、どこで待ち合わせするんだよ?

広川:そりゃあ有名な待ち合わせ場所とかにするさ。渋谷のハチ公前とかな。

高田:渋谷・・・!?お前、やっぱり危機管理能力ないわ!!

広川:何でだよ!?渋谷のハチ公前に豆腐屋なんか建ってないだろ!

高田:お前、あの流行の最先端を行く渋谷だという事が分かってるか!?
   渋谷の駅前なんか今、豆腐の歩き売り業者で溢れ返ってるぞ!?

広川:さらに初耳だよ!!豆腐が渋谷で流行とかワケ分かんないよ!
   だいたい、歩き売りなら壁の角とか無いし危なくないんじゃないのか?

高田:だーかーら!!いかに豆腐を素早く切り分けるかが勝負なの!!
   それで豆腐を入れる箱の四隅全てが鋭利な刃物になってるの!!
   その角が目の前の人に当たろうものなら大惨事なの、分かる!?
   いわば、渋谷の人ゴミの中を「歩く凶器」みたいなのがゴロゴロしてるワケ!!
   お前は本当にそんな状態の場所で彼女と待ち合わせしたいと思うのか!?

広川:あぁ、そんな所で待ち合わせなんかしないだろうよ!!それが本当ならな!

高田:あ、この際だからついでに確認しておくけどな。
   もし豆腐屋や歩き売りの角に接触して大怪我している人を見かけたら、お前どうする?

広川:どうって・・・そりゃ、大怪我だったら119に電話して救急車を呼んで助けを待つしか・・・

高田:バカヤロウ、もう一つ呼ぶべき物があるだろ!!

広川:何で!?・・・あぁ、一応刃物的な物も関わってるし、警察とかか?

高田:場合によっては警察も必要かもしれんが、ここは「102」に電話するのが正解だろうが!!

広川:102って何だよ!?・・・まさかお前、10(十)2(二)で「トウフ」とか言うオチじゃ・・・

高田:その通りだよ!!102(トウフ)、「全国豆腐管理委員会」に至急知らせるべきだろうが!!

広川:何なんだよその胡散臭い委員会は!!管理委員会ごときで3桁の番号持ってる意味が分からないよ!

高田:全国豆腐管理委員会の人に来てもらって、不正に角を鋭くしていた豆腐屋の処分について検討してもらうんだろうが!

広川:至急知らせるほどの意義を感じないよ!
   え、ってか何?さっきからお前が散々言ってる豆腐屋の角を鋭くするのって、不法行為なワケ?

高田:当たり前だろうが、危険なんだから!!だから俺が今こうやって指摘してるんじゃないか!!

広川:そういう話だったのかよ!!
   ってか、そんな豆腐屋が蔓延ってるとしたらその102の団体は何やってたんだよ今まで!?

高田:だから、いざ事件が起こっても102に通報する人が少ないからこんな状況なんだよ!

広川:知るかよ・・・

高田:そして俺は、壁の角を包丁のように鋭くしたりなんかしない豆腐屋になりたいんだ・・・

広川:・・・は?また何を言い出すんだよ突然。

高田:危険な豆腐屋が激増する中、少しでも安全に豆腐を消費者に届けたい・・・
   そんな想いから、俺、豆腐屋を開くことに決めたんだ。

広川:うん、待とうか。さっきも言った通り、ただでさえ大豆や豆腐の値段が高騰する中、
   豆腐屋がたくさんあっても少ない売り上げを分け合うだけだぜ?考え直せよお前。

高田:いや、もう後に引く事はできない。
   何故なら、既に店の用地と開店セールの広告を容易してしまったからな!

広川:開店する気満々かよお前!!どうなってもしらないぞ!?

高田:そしてさらに、大量の水とにがりと布を手配してしまったからな!

広川:もう大豆入れたら完全に豆腐の材料じゃねーか!!どんだけ木綿豆腐作りたいんだよ!

高田:・・・あのな、広川。こんな漫才師なんかやってても、給料はすごく安いだろ?

広川:え?何だよお前・・・いやまぁ、そりゃ確かに生活が苦しいくらい安いけどさ。

高田:だからな、俺も副業を初めて収入を得て、少しでもお前に分けてやりたいんだよ。

広川:お前、そんな事を・・・嬉しい事言ってくれるじゃないか。いや、副業の内容は考えてほしいけど。

高田:そうそう、あと俺、お前に豆腐屋の角の事とか、気を付けて欲しいことをたくさん言っただろ?

広川:あぁ、確かにそうだな。

高田:まぁ何ていうか、相方としてお前の事は大事にしたいんだ。

広川:高田・・・・・・

高田:・・・いや、大豆にしたいんだ!!

広川:俺をどうする気だよ!!

予選40位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
70 65 60 72 70 32
合計:369点

○・・・いや、大豆にしたいんだ!!
・「豆腐屋の角が鋭利」ってのが想像し難くて、最初入っていきにくかったです。ただ、彼女と待ち合わせ〜以降の展開がすごく面白かったです。

 あり得ない世界を展開させる発想力と掛け合いの上手さはさすがですが、ところどころで無理矢理なボケと展開が見られたのが残念でした。

 「豆腐屋の角」はツッコミが入る物理的に切れるかどうか以外にも衛生的に嫌だろとか、
 マグロの解体ショー的なパフォーマンスとしてはともかく、素早く切るかどうかで集客に影響でないだろとか、
 素早さが重要なら店の角で切り分ける方が時間かかるんじゃないかとか、引っかかるポイントが多くて笑いに集中できなかったです。

 店の角で切るのは「店先」と掛けたボケだと説明されわけですが、
 あっさり流さずもう少し立たせていれば疑問も生まれなかったと思いますし、こういった疑問をツッコミで処理して掘り下げれば絵のバカバカしさも出せそうなのにもったいないです。

 それと、ここにもツッコミが入るとはいえ、大豆高騰で苦戦を強いられるのに豆腐屋がどんどん増えているのは若干違和感があったので、
 ブームになっているか、あるいは苦戦を強いられてもリターンが大きいといった理由の方が自然だし、ボケも入れられてよかったと思います。

悪くないんだけど、もっと書けるでしょこの設定。ましてやひろちょびさんなんだから。もっと練ってもいいと思う。
テンプレートでない、自然な話題の切り出し方に巧さを感じます。
豆腐屋の角に頭をぶつけたら死ぬから豆腐屋を開業したいという一連の流れも見事です。
豆腐屋の角が刃物になってるという設定から鬼ごっこ、待ち合わせと展開して
ボケもそれなりに掘り下げられていたんですが、いまひとつ爆発力に欠けました。
流れるような漫才ゆえか、平坦な道をすいすい歩んでるようで山場がありません。
102の全国豆腐管理委員会なんかもっともっとイジれるボケなのにさらっと流して勿体ないです。

なんとばかばかしいネタでしょうか。
想像すると奇妙なのですがなんというかシュールに見えてしまいますね。
ただオチがあっさり(豆腐だけに?)と終わっちゃった気がしました。

ちょっと漫才の世界観が独特すぎて、あまりこちらに伝わってこなかったですねえ……。
もっと大胆に豆腐をいじってみてもよかったのではないかなと思いました。
ボケのパターンが豆腐関連のものばかりでどうにも広がりが欠けます。
ボケのパターンを豆腐に限定するのならば、そこをもっと奥深く掘り下げていった方が良かったのではないでしょうか。
目の付け所は悪くはないですが、いまいち発想が効果を発揮できていませんでしたね。














D−6
エントリーNo.098
カッターズ

Just before wedding
(竹下、名簿に記帳。山尾、それを見ている)

竹下 はい。これでお願いします・・・よし、行こう。

山尾 おう!相変わらず達筆だな!俺の名前も書いてくれればよかったのに。

竹下 俺は昔から人の名前は自分で書かないようにしてるの。

山尾 書道部だった中学の時から変わらないなあそのこだわり!そんなんだからホモ疑惑が発生するんだよ!

竹下 は!?なにそれ!?俺の周りでそんな疑惑が起きてたの!?

山尾 誰が言いふらしたのか知らないけど、まあ、俺はそこまで気にしてないから大丈夫だぜ!

竹下 いや、まずその疑惑がデマなんだよ!そんで、その疑惑の出どころと俺のこだわりは一切関係ないと思うけど!!

山尾 まあまあ、昔のことだしいいじゃねえか!それより、主役の辻田はどうしたんだ?

竹下 まだ式まで時間あるし、親族の控室にいるんじゃないか?

山尾 なるほど。しかし辻田もやるよな〜!美和みたいなベッピンと結婚だなんてよ〜!

竹下 あいつは中学の時から野球上手くてもててたしな。そんで、中学から付き合い始めてそのままゴールインするくらい純粋なやつだし。

山尾 同じ野球部だったのに俺とはえらい違いだぜ!あ、俺トイレ行ってくるわ!

(山尾、退場)

竹下 やれやれ、山尾は相変わらず声でかいな・・・あ!辻田だ!

(辻田、登場)

辻田 竹下!もう来てたの?

竹下 ちょっと早かったかな?それより、結婚おめでとう!

辻田 ありがとう。仕事とか忙しいだろうに、わざわざ来てくれて嬉しいよ。

竹下 親友の結婚式を休むわけにはいかないって。それに、山尾だって今日は仕事休んできてるんだし。

辻田 え!?山尾も来るの!?

竹下 来るっていうか、もう来てるよ。今トイレに行ったけど。

辻田 あぁ〜・・・そうか・・・やっぱり来てるの・・・。

竹下 え?どうしたんだよ、そんなバツの悪い顔をして?まさか山尾と喧嘩でもしたか?

辻田 いや、僕じゃなくて美和が・・・。

竹下 美和ちゃんが?

辻田 ・・・山尾のことを煙たがっているというか、嫌いっていうか、「山尾君が来るなら結婚式でない」って言ってた。

竹下 それ絶対嫌ってるよ!結婚式自体挙げないって言われたんだろ!!大体お前らが山尾のこと招待したんだろうが!

辻田 それが、男友達に招待状出したのが僕だったんだけど、美和に山尾が来るって言ったら顔を真っ赤にしてどなられて、危うく離婚寸前までいったんだよね。

竹下 結婚式前に離婚の危機に陥るってどんだけ修羅場だったんだよ!?

辻田 とりあえずその場は落ち着いたんだけど、今日また山尾のこと見たら式中にブチギレるかもしれないよね・・・竹下、お願いがあるんだけど・・・。

竹下 な、なんだよ・・・?

辻田 山尾のこと、家に帰してくれない?

竹下 無理だ!お前らが招待した結婚式に仕事休んでまで来てくれたやつに対して、やっぱり参加させないって!支離滅裂だわ!

辻田 最悪気持ちだけもらえればいいから!

竹下 ご祝儀もらうだけかよ!!そもそも、何で美和ちゃんは山尾に来てほしくないんだよ?それが分からないことには説得もくそもないって。

辻田 確かに・・・じゃあ、今から部屋に戻って聞いてみるわ。でも、お前も山尾にそれとなく「山尾が結婚式に来ることを嫌がっているやつがいる」っていうことを匂わせてくれよ!じゃ!

(辻田、退場)

竹下 あっ!おい!・・・行っちゃった・・・そんなの匂わせようがねえよ!

(山尾、登場)

山尾 いや〜、トイレがなかなかの込み具合だったぜ!それよりも早く始まらねえかな!

竹下 お、おう・・・。

山尾 実は俺、今日の友人代表のスピーチ頼まれてるんだよなー!緊張するぜ!

竹下 よりによってそんな役割を・・・。

山尾 そうだ!ちょっと時間早いけど辻田の控室行ってみようぜ!

竹下 いや、今は行かないほうがいいと思うぞ・・・。

山尾 え?なんでだよ?

竹下 なあ、山尾・・・もしもだよ?もしも今日、辻田と美和が結婚式に来てほしくないって思ってるやつがが会場に来てたとしたらどうする?

山尾 は!?なんだよそれ!?もしかしてそんなやつがいるのか!?

竹下 いや・・・その・・・。

山尾 竹下!そういうやつが来てるんだろ!?はっきり言えよ!俺がこの手でつまみだしてやるからよ!

竹下 じ、じゃあ言うけど・・・さっき辻田に会ったんだけど・・・美和ちゃんがお前に来てほしくないって言ってた・・・。

山尾 え?

竹下 ・・・うん。

山尾 竹下・・・俺自分のことをつまみだすことなんか物理的に不可能だ!!

竹下 気にするポイントそこじゃねえだろ!

山尾 なんで俺が美和に嫌われてるんだよ!結構な額のご祝儀包んだのに!

竹下 御祝儀は関係ないだろ!事実美和ちゃんがお前に来てほしくないって言っていたみたいなんだから!なんか身におぼえないの!?

山尾 ねえよ!とにかく俺は理由がはっきりしないと納得できねえから!!そうだ、今から美和から聞きだしてやる!!

(山尾、退場)

竹下 お、おい山尾!・・・行っちまった・・・匂わせるつもりが、はっきり言ってしまった・・・それよりも何で美和ちゃんが山尾のことを避けているんだろう・・・?

(辻田、登場)

竹下 あ!辻田!どうだった?ちゃんと来てほしくない理由聞けたか?

辻田 ・・・うん・・・美和の奴・・・山尾にウエディングドレス姿を見られたくないんだって・・・。

竹下 ・・・は?それってつまり・・・?

辻田 ・・・山尾のことが・・・中学の時から・・・好きみたいなんだ・・・。

竹下 ええぇー!?なんだよそれ!?

辻田 僕が言いたいよ!!なんで結婚式直前に嫁さんに他に好きな人がいるって言われるとか!!

竹下 その気持ちはさすがに察せねえよ!レアケースにも程がある!

辻田 ちくしょう・・・中学の時に告白した時も、初めてキスをした時も、一緒に夜を明かした時も、プロポーズをした時も一切断らなかった美和がなぜ・・・!

竹下 なんかムカつく。

辻田 はぁ・・・本当に好きみたいなんだよ・・・ほらこれ、山尾が美和に渡したラブレターなんだけど、今日も持ってきてるんだよ・・・。

竹下 マジか・・・と、とりあえず山尾に話したほうがいいと思うぞ?ちょっと探してくるわ!

(竹下、退場)

辻田 くそ・・・なんでったってこんなことになったんだ・・・?

(山尾、登場)

山尾 このホテル広すぎるだろ!どこが控室なのか全然分からなかった!あ!!辻田!

辻田 や、山尾・・・来てくれたんだ・・・。

山尾 親友の結婚式に来ないわけにはいかないだろ?それより、美和が俺に来てほしくないっていうのを聞いたぞ!理由を教えてくれよ!

辻田 こらぁあ!!

山尾 うおっ!?な、なんだよ!?

辻田 お前が!中学の時に!美和に宛てた!恋文のせいで!僕たちは破局の危機だー!

山尾 は!?なに言ってるんだよ?俺、ラブレターなんか書いた事ねえよ!

辻田 嘘つけ!美和がこのラブレターを今日も持ってきてたんだよ!読んでみろよ!

(辻田、手紙を山尾に渡す)

山尾 これがその手紙か?「僕は、野球部で活動しています。話したいことがあるから、放課後体育館裏に来てください。」・・・あぁー!!この手紙!!

辻田 思い出したか!この手紙を美和の机に入れただろ!?それを美和は見てたんだよ!手紙をくれた人を忘れられないって言ってたんだよ!!

山尾 ・・・確かに、俺が机に入れたけど、別のやつに頼まれて机に入れたんだよな〜。

辻田 えぇ!?じゃあ、山尾が美和に告白したわけじゃないの!?誰から手紙を受け取ったんだよ!?

山尾 た、竹下から受け取ったわけじゃないぞ!?

辻田 竹下ぁー!

(辻田、退場)

山尾 ・・・ものすごいダッシュで行ってしまった・・・野球部のエースだったころと何も変わらない・・・いや、そうじゃなくて!竹下はどこ行った!?

(竹下、登場)

竹下 あ!山尾!さっき控室に行ったんだけど、辻尾がいなくてさ・・・でも安心しろよ!俺がこの誤解を解いてやるからな!

山尾 竹下!今すぐ帰れ!

竹下 ものすごい勢いで裏切られた!なんだよそれ!

山尾 今さっき、辻田に会ったんだけど、ラブレターが美和にわたって、辻田が竹下を殺しかねない!

竹下 意味が分からない!端的すぎるんだよ情報が!!ラブレターって何さ!?

山尾 え?ああ、これだよこれ!どうやら美和は、この手紙の差出人に思いを寄せつつ、今日を迎えてしまったらしいんだよ!

竹下 ・・・この手紙・・・どっかで見たことがあるような・・・ちょっとその手紙見せてみろ!

(山尾、竹下に手紙を渡す)

竹下 あぁー!!思い出した!!この手紙、俺が書いたんだった!!

山尾 なにぃ!?ってことは、結果として美和が好きなのって・・・竹下!?お前が諸悪の根源か!!

竹下 そ、そんなわけないだろ!っていうか、手紙をちゃんと読めよ!

山尾 え?・・・そういえば変だよな・・・お前は書道部だったけど、手紙には「野球部で活動してる」って書いてあるし。

竹下 そうそう!っていうか、今思い出したけど、この手紙、俺がお前に机に入れてくれって頼んだんだろうが!!

山尾 へ?そうだったっけ・・・?

竹下 そうだよ!あ〜、どんどん思い出してきた!俺は書道部があるからって言って、おまえに手紙渡したじゃん!

山尾 ・・・あ、そうだった!・・・そうだ!そんで、いきなりお前が俺に手紙渡してきたから、「竹下はホモ」って俺が言いふらしたんだった!

竹下 その疑惑の出どころお前だったのか!全てお前のせいじゃねえか!

山尾 全てってことはねえだろ!そんで、素朴かつ重要な疑問なんだけど、なんでお前がこの手紙書いたんだ?

竹下 え〜っと・・・確か、「竹下は字がきれいだから、清書してくれ」って辻田に頼まれたんだっけな。

山尾 そうか・・・えぇーーー!?一周して元に戻った!!最初から辻田が美和に告白していたようなもんじゃねえか!!

竹下 本当だ!

山尾 っていうか、大体お前が手紙に差出人を書いていないからこういうことになるじゃねえか!

竹下 だって、俺は人の名前を書かないっていうこだわりがあったわけで・・・。

山尾 そのこだわりがこんな大事に発展するとは・・・と、とりあえず辻田と美和に知らせねえと!

(辻田、登場)

竹下 ・・・あ!つ、辻田!

辻田 た、竹下あぁあ!!!ここで会ったが100年目ぇ〜!!!

山尾 早まるなぁ〜!!










竹下 この後、野球で鍛えた辻田から逃げ回り、山尾が引きずられながらも説明をしてくれて、10年続いた誤解が解けた。
   俺は辻田と美和に「差出人を書かなくてごめん。」と謝った。
   辻田は俺と山尾に「疑って悪かった。」と謝った。
   美和は辻田に「隠し事をしていてごめんなさい。」と謝った。
   山尾は俺に「変な疑惑を言いふらして悪かった。」と土下座してきた。許さねえけど。
   結婚式は無事に終了したが、終了後、素朴な疑問を美和にこっそり聞いてみた。
   「なんで辻田からの告白にOKしたの?その時は山尾からの手紙からだと思ってたんでしょ?」と。
   美和は苦笑いして答えた。「私、一切断らない性格なのよね。」って。
予選25位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
91 70 80 81 65 44
合計:431点

○最悪気持ちだけもらえればいいから!
・読んでいて話に引き込まれる面白さでした。特にオチで、高得点つけたくなりましたね。

 うわあ、すごくもったいない!
 展開はしっかりしているし、伏線の回収もすごく良くできてるし面白い。
 面白いんですが、展開による笑いものしかなくてコントとしての魅力に欠けるというか、話が早すぎてせっかくの展開の面白さを生かせていないです。
 前半の美和が嫌がっていることを伝えるくだりとか、
 竹下さんがもっと遠回しに伝えようとしたりごまかそうと四苦八苦するから面白くなるのに、あっさりばらし過ぎて不自然だし拍子抜けです。
 これが演技によって笑いを上乗せできる舞台用の台本ならともかく、文章だともっと細かい笑いを積み重ねてほしいです。

 それと、

>山尾 た、竹下から受け取ったわけじゃないぞ!?

 この時点で山尾さんは竹下さんが代書したことを知らないから、手紙の差出人は竹下さんだと思うはずで、

>竹下 あぁー!!思い出した!!この手紙、俺が書いたんだった!!

>山尾 なにぃ!?ってことは、結果として美和が好きなのって・・・竹下!?お前が諸悪の根源か!!

 ここで初めて理解したような反応なのはおかしい気が。

 悩みますが、期待値こみでこの点数で。

もう少し竹下がねばってごまかす展開があった方がよかった。でもよく書けてる。もう1本見たい。
美しい…………なんでしょうこの見事なまでの四角関係。
登場人物の出入りが激しく、また関係も刻一刻と変化していくので、
状況を掴みながら読むのに多大な労力を要しますが、中身はきっちり仕上げられた良質なコントです。欲を言うと
 山尾 今さっき、辻田に会ったんだけど、ラブレターが美和にわたって、辻田が竹下を殺しかねない!
のようにパッと見て分かるおもしろおかしい状況をもう一展開していたら、80点台後半でした。

作りこみがしっかりしていることが非常によくわかる作品でした。
しかし、どちらかといえば文面で伝えるよりも舞台でやった方が映える作品に感じたので、
それが故にもっと彼らのアクションが引き立つような展開にしていった方がよかったように思います。

ちょっと、どうしてもごちゃごちゃしてしまっている印象が拭えませんねえ……。
物語の展開が早い上に目まぐるしく変化していったためか、状況を把握することに努めようとする間にどんどん話が前に進んでしまい、笑うための余裕が無かったような感じでした。
導入部のやりとりが後々の展開の伏線にもなっていましたが、これは伏線としては露骨すぎたような印象があります。
山尾さんが手紙を美和さんの机に入れたという話題の後に、竹下さんから受け取ったようなことを仄めかしているため、その後に山尾さんと竹下さんの間で「この手紙、俺がお前に机に入れてくれって頼んだんだろうが!!」「へ?そうだったっけ・・・?」というやりとりが出てくるのはおかしい気がします。
状況設定のおかしさを活かして上で、もっと会話術等も盛り込んだネタに仕上げてみると良かったのではないでしょうか。














D−7
エントリーNo.048
バニーガール

2013年2月を振り返る
爽雄 爽雄です。

陽子 陽子です!二人合わせて・・・

二人 バニーガールでーす!!

陽子 THE CHOUBUNということで頑張って行きましょう!

爽雄 よろしくお願いします。2013年の2月も色々なことがありましたけど、月頭のこととか覚えていますか?

陽子 う〜ん、色々あったと思うけど、忘れていることもあるかもしれないよね。

爽雄 頭と言えば、AKB48の峰岸みなみさんの頭が話題になっていましたよね。

陽子 話題になったね。恋愛禁止の掟を破って男友達の家にお泊りしたのを謝罪する意味で坊主にしていたよね。

爽雄 坊主で反省を表すって、中学高校の部活・・・例えば囲碁将棋部的なノリですよね。

陽子 全然違うわ!あんまり聞いたことないよ文系の部活でそういうの!

爽雄 これからは逆に、丸坊主にすればお泊りOKみたいなルールができるかもしれないですよ?

陽子 施行したとしても誰もやらないって!これから外泊するっての丸分かりじゃん!

爽雄 次の日の劇場では丸坊主の女の子たちが「ポニーテールとシュシュ」とか「Every day, カチューシャ」を熱唱しているわけですね。

陽子 どんだけみんなお泊りしたいんだよ!誰が誰だかわかんないって!そんでその歌もはや説得力無いよ!

爽雄 そもそも髪の毛がある現時点で僕は判別に困っているんですけどね。

陽子 それは単純にAKBに疎いだけだわ!

爽雄 坊主頭は最近世間をにぎわせている体罰に当たるみたいな声も聞こえますしね。

陽子 それは大げさかもしれないけど、体罰は深刻な問題だよね。

爽雄 女子柔道の日本代表監督が選手に体罰を与えたって言うのも話題になりましたよね。

陽子 酷い話だよね。選手を殴ったり、竹刀で叩いたりしたって言うことだからね。

爽雄 それじゃあ空手と剣道だろうがって言いたくなりますよね。

陽子 そこじゃないだろ!暴力をふるう指導方法がよくないっていうことでしょうが!

爽雄 スポーツと言えば、レスリングが2020年のオリンピック競技種目から外れる可能性が出ていますよね。

陽子 そうなんだよね。日本が強い競技だけに残念だよね。

爽雄 ソフトボールと野球のように、日本の強い競技がどんどん種目から外されているように思えますよね。

陽子 見方によっては、そう思えるね。

爽雄 このままだと、日本がメダルの取れそうな競技全てがなくなってしまうかもしれないですよ。

陽子 そんなに!?例えば何がなくなっちゃうの?

爽雄 柔道はもちろん、体操、水泳、サッカー、バレーボール、マラソンなんかもなくなるかもしれないですよね。

陽子 そこまで行ったら種目自体が少なくなると思うけどどうなるの?

爽雄 その代わりに日本がまだまだ発展途上の種目が追加されます。

陽子 そこまでして勝たせたくないか!?

爽雄 水中ホッケーとかコーフボールとか。

陽子 もはや競技人口が少なすぎる種目だ!やっている人には申し訳ないけどどんなスポーツかピンとこない!

爽雄 このことを受けて、レスリングの吉田選手は驚きを隠せないみたいですね。

陽子 オリンピック3連覇を達成しているだけにね。そもそもなんで外す候補に挙がってるんだろう?

爽雄 多分、他の女子選手が自分の体重を公表することに抵抗があるんじゃないでしょうか?

陽子 今更!?それが分かんないと競技にならないんだって!

爽雄 その対策として、階級の表現も「女子48〜63kg級」みたいな表現にしましょう。

陽子 広っ!絶対何階級か被ってるって!

爽雄 吉田選手だけは全く気にしてない。

陽子 それは知らないけど!とにかく、軽量級の選手と重量級の選手がぶつかったら不公平でしょ!

爽雄 そんなこと言ったらバレーボールとかバスケットボールも150cm級とか2m超級とか作った方がいいんですか?

陽子 それとこれとを一緒にするなよ!

爽雄 キノピオだってクッパとかにもアイテムや加速スピードで勝てるんだから。

陽子 もはやスポーツ関係ないじゃん!マリオカートを引き合いに出されてもさ!

爽雄 他にもいろんなことありましたけど、個人的には去年のパソコンの遠隔操作事件の犯人と思われる男が逮捕されたのが気になりましたね。

陽子 あの事件も驚いたけど、一番驚いたのが事件に使われたウイルスデータが保存されていたマイクロSDカードのあった場所だよね。

爽雄 皆さん知ってますかね?なんと首輪の猫についていたんですね。

陽子 逆だよ!猫の首輪についてたんだって!

爽雄 つまり、ドラえもんの首の鈴にもウイルスデータが保存されている可能性がありますね。

陽子 あれはただの鈴だわ!全ての猫の首輪についていると思ったら大間違いだから!

爽雄 あ、でも、ドラえもんの鈴って猫を寄せ集めるとか、小型カメラにもなるっていう設定があるんですよ。

陽子 ・・・いやいやいや!論点がぶれてるじゃん!マイクロSDどこ行った!?

爽雄 今回の逮捕に受けて、容疑者は犯行を認めていませんね。

陽子 でも、防犯カメラに首輪をつけている姿をとらえられているんだよね。

爽雄 早速、小型カメラが役に立ちましたね。

陽子 絶対違う!カメラは現場付近の防犯カメラだから!

爽雄 もしかしたら、猫寄せじゃなくて、人寄せの鈴が付いてたとか。

陽子 ドラえもんから離れろや!

爽雄 確かに、離れ離れになるって分かったときにのび太くんがジャイアンをやっつけるシーンは感動しました。

陽子 何の話!?帰ってきたドラえもんは関係ないから!遠隔操作の話に帰ってこい!

爽雄 あれだけ冤罪が起きた事件ですから、このまま解決するか注意深く見る必要がありますよね。

陽子 え?つまり、真犯人がいるってこと?

爽雄 もしかしたら、今回捕まった容疑者が遠隔操作を受けて、猫に首輪をつけたのかもしれませんし。

陽子 パソコン介入してないんだけど!

爽雄 なんだったら、その首輪をつけられた猫自体が、遠隔操作を受けていたかもしれませんね。

陽子 だからパソコンを介してない!その人と猫はサイボーグかなんかなの!?

爽雄 サイボーグ009とサイボーグクロちゃんじゃないですか?

陽子 凄い夢のあるコンビだね!もしそうだったとしても悪事に関与していることになるから悲しいけど!

爽雄 このコンビでつくってあそぼの後続番組をやればいいと思うんですよね。

陽子 サイボーグがつくってあそぼとか堅苦しそうでいやだわ!

爽雄 でも、つくってあそぼは3月30日で終了するんですよね。

陽子 私も小さい頃観てたな〜。

爽雄 この影響を受けて、世間の文房具屋さんに不況の波が直撃しますね。

陽子 そんなに!?どんだけ影響力があったの!?確かに色鉛筆やらセロハンテープめっちゃ使ってたけど!

爽雄 23年も続いたこの番組の終了にはワクワクさんとゴロリに方向性の違いによるものらしいですね。

陽子 絶対に違う!バンドの解散の理由じゃないんだから!

爽雄 二人のテンポの良い掛け合いを観れなくなると思うと、やっぱり寂しいですよね。

陽子 今度は漫才師みたいな言い方するね。これからワクワクさんの工作は見れないのかなあ。

爽雄 工作は卒業して、もっと最先端の技術を開発する人になるんじゃないでしょうか。

陽子 えぇ!?PCエンジニアみたいになるの!?

爽雄 だから、復活特番で「ワクワクさん!今日は何を作るの!?」「やあ、ゴロリ!今日はウイルスデータをプログラミングするよ!」的な流れが。

陽子 何が楽しいんだ!?そんでそれ犯罪だよワクワクさん!

爽雄 「できたよワクワクさーん!」「よーし、その出来上がったプログラムをマイクロSDに移して、猫の首輪に付けよう!」

陽子 遠隔操作の犯人じゃん!そんなこと絶対にしないから!

爽雄 それか、「今日は人体と猫を使って、サイボーグを作ろう!」

陽子 怖い怖い!そんな殺伐とした工作作業なんか見たくないよ!

爽雄 「まず、準備するものは、人間と猫!なるべく死にかけている方が作業がしやすいよ!」

陽子 教育テレビでやる内容じゃないな!

爽雄 他にも、15日にソ連の上空で隕石が爆発したのが大きな話題になりましたね。

陽子 今はソ連無いわ!ロシアの上空だよ!

爽雄 もしかしたら、地上から発射されたスパイ用人工衛星が爆発したのかもしれませんね。

陽子 隕石なんだって!ソ連だったならその疑いもあったかもしれないけど!

爽雄 この爆発のせいで、建物の扉が吹き飛んだり、ガラス窓が割れたりしたんですよね。

陽子 この時季のロシアは寒いから大変だよね。

爽雄 まあ、ロシアは国土のほとんどが亜寒帯の地域だから、日本で暑い時期でも結構寒いとは思うけどね。

陽子 そういうことを言いたいんじゃないんだって!

爽雄 そういった破損の被害、寒さの被害に加えて、この隕石の破片が高値で売られているそうです。

陽子 ただ、普通の石コロを隕石と偽ってネット上で販売する人がいるみたいだよね。

爽雄 でも、一見するとただの石ころを数百万円で取引するっていうのもすごいビッグビジネスだと思いませんか?

陽子 石ころ売ってる人は詐欺師なんだってば!夢を見るな!

爽雄 だから、これからは隕石の需要が高まる可能性がありますよ。

陽子 需要があがるってどういうこと?

爽雄 だから、男性が女性にプロポーズするときに、隕石の欠片がついた指輪を差し出して、「結婚してください!」

陽子 傍から見たら小石が乗ってるだけじゃんか!一生に一度っきりなんだからそこでそんなミスをするなよ!

爽雄 女の人は嬉しさのあまり泣いちゃうかもしれないけど、そこで「君の涙は、この隕石のように美しい。」って決めるわけですよ。

陽子 隕石自体は大半が黒い石ころだから!全くもって嬉しくない!

爽雄 宝石店ではなく隕石店が増えてったりするかも。

陽子 そんな気軽に売買するものじゃないから!品ぞろえが豊富なのって博物館くらいだよ!

爽雄 そういう隕石を狙って怪盗が「今夜、お宅の流れ星をいただきます。」っていう予告状を出したりしてね。

陽子 もっと他のもの狙えや!そんで予告状の言い回しがダサい!

爽雄 警察も厳重な警備を敷いて、「ホシに・・・いや、隕石に動きはないか?」

陽子 無理に隠語を変えたりしなくていいから!

爽雄 でも、盗まれてしまったら、担当の刑事は引責辞職。

陽子 隕石違い!もういいよ。

二人 どうもありがとうございました。
予選60位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
56 53 58 58 48 42
合計:318点

・ボケのおもしろさでいうとムラがあったように思います。
・好きだったボケは、大樹を気にしてる、方向性の違い、など。

 まず、導入でちょっと気になったのですが、

>爽雄 よろしくお願いします。2013年の2月も色々なことがありましたけど、月頭のこととか覚えていますか?

>陽子 う〜ん、色々あったと思うけど、忘れていることもあるかもしれないよね。

>爽雄 頭と言えば、AKB48の峰岸みなみさんの頭が話題になっていましたよね。

 質問した側が自分で回収するのはいいとしても、陽子さんのセリフを無視しているのですごく違和感がありました。
 これがお客さん(読み手)に問いかけているというのならまた別なんですが……。そして、月頭から頭と言えば……っていう連想もちょっと強引かと。

 本編の方はひと月の話題でこれだけ広げられるのはすごいと思いますが、
 話題を幅広く拾ったというより話がコロコロと変わったようで落ち着きがなかったのが残念です。
 ボケもつくってあそぼとウィルスのつなげ方やプロポーズに隕石のバカさやオチの上手さなど光るところがある反面、
 首輪の猫やソ連など無理にボケたようなところもあり、当たり外れが大きかったのが気になりました。
 どちらかというと時事をとっかかりにしてナンセンスな想像を繰り広げていく方があっていると思います。

時事ネタって難しいんだけど、よく書けてる。流れは上手だったと思います。でも相対的にみるとこのくらいが限界。もう少し自分の味をつけられればいいんじゃないですかね。
たった数ヶ月前のニュースですが「こんな事あったなぁ」と思い返しながら漫才を読む感覚は初めて味わいました。
取り扱うニュースが多いせいで、話題の消化を急いだという感じが否めず、
全体的に笑いが控えめな漫才となってしまいました。しかしながら、
「やあ、ゴロリ!今日はウイルスデータをプログラミングするよ!」
このボケはすっごくよかったです!
教育番組らしからぬブラックな点と、直前の話題と上手く掛け合わせた点が素晴らしく、
こういった前に出したニュースを生かしたボケがもっとあれば笑いの量も段違いになったと思います。

時事ネタから新たな話題を出している点ではよかったのですが、
時事ネタの範囲内でしかボケが出しきれてない所は、力が弱いなぁとも思いました。
鈴からドラえもんの話に転換するところは良かったです。

さすがの時事ネタのオンパレードではありましたが、まだまだ意外性のあるボケの数が少ない印象です。
テーマに沿ったボケをしようという意識があるためか、やけに安易なボケも目立っていたように感じました。
遠隔操作と「つくってあそぼ」が交錯した部分は、なかなか上手かったです。
ニュースを振り返るというテーマなので仕方ないのかもしれませんが、個々の時事ネタに対する掘り下げが浅かったように感じられました。
広く浅くというよりも狭く深く話を繋げていった方が、ボケも重なって、よりおもしろくなるのではないでしょうか。
広く浅くやるにしても、話題と話題の間の繋ぎの部分にはもう少し気を使ってもらいたいとも思いました。














D−8
エントリーNo.023
俺の塩

コント/クイズ俺の塩

チャッチャーンチャーーーーーン

俺:クイズ!俺の塩!

チャラッチャラッチャッチャーン

俺:はじまりましたクイズ俺の塩!司会の俺です!
  本日の回答者は俺の塩の塩さん!

塩:よろしくお願いします

俺:塩さんは最多出場という事で

塩:過去75回中74回に出させていただきました

俺:第18回に市川海老蔵さんが来ていただいた以外は全て塩さんに出て頂きました

塩:ほぼレギュラーです

俺:という事はルールはもう理解していただいてますよね?

塩:クイズに全部正解したら1000万円ですよね

俺:その通り!
  そして塩さんは現在全ての回でパーフェクトを達成されております!

塩:総額7億4000万円獲得しました

俺:億万長者ですねー

塩:働くなんてクソみたいです

俺:さあそれではさっそく行きましょう!問題です!

デデン!

俺:今、何問目?

塩:・・・・・・・・・・

俺:・・・・・・・・・・

塩:・・・・・うーん

俺:おーっと!1問目から苦戦しております!

塩:あれか・・・?いや、あれもありうる・・・。

俺:さあ考えている間に曲を流しましょう!
  岩崎宏美でシンデレラハネムーン!

♪いつでも 二人は シンデ

塩:分かった!(ピンポーン)

俺:来ました!塩さん!

塩:5万4037問目!

俺:・・・・・・・・・・

塩:・・・・・・・・・・

俺:・・・・・正解っ!

塩:やったー

俺:よくお分かり頂きました!収録が始まる前に5万4036問塩さんにお答えいただいてたので5万4037問目!お見事!

塩:26問目とで悩みました

俺:流石二択の神!それでは次の問題行きましょう!

デデン!

俺:性転換と言えばタイですが

塩:危ない、押すところだった

俺:では、性転換と言えば?

塩:はい!(ピンポーン)

俺:塩さん!

塩:モロッコ!

俺:正解っ!

塩:わーい

俺:さあ、では問題を振り返りましょう
  まず最初に「性転換と言えばタイ」という引っかけが出ました
  このとき塩さん押しかけましたね?

塩:恥ずかしながら

俺:しかしそこで耐え、その後の「では、性転換と言えば」で・・・?

塩:そこで分かりました
  性転換と言えばモロッコです、タイなんてクソ喰らえです

俺:本当ですよねえ、タイのくせに調子乗るなって話ですよねえ
  お見事です、これで最後のステージへの挑戦権を得ました

塩:ついにここまで来ました

俺:最終問題は、大木凡人とタイマンで勝負して勝っていただきます!

塩:これが難しいんだよなあ

俺:塩さんは毎回ここで苦戦しておりますね

塩:何度か腕を持ってかれましたがその度生やし直してます

俺:現代医学ってすごいですねー

塩:ねー

(ガン!ガン!)

俺:おーっと!大木凡人が檻をこじ開けようとしています!早く行きましょう!

塩:はい

俺:・・・とその前に18回で最後の挑戦で亡くなられた市川海老蔵さんに黙祷を捧げましょう

塩:・・・・・・・・・・

俺:海老蔵さんはあと一歩のところまで行きましたが、
  大木凡人が放った放射能ビームを喰らってしまい無念の敗北となりました・・・

塩:あなたの意志は私が継ぎます・・・

俺:なお、挑戦者にはチェーンソーの所持が許されています

塩:これがないことを考えるとゾッします

俺:それでは参りましょう!スタート!

塩:喰らえ大木凡人!ていっ!やあっ!

俺:さあそれでは戦っている間に曲行きましょう
  岩崎宏美でシンデレラハネムーン

♪いつで

塩:勝ちました

俺:終了!
  塩さん、見事勝利です!

塩:イエーイ

俺:さあ右腕がまたもげていますが

塩:近所の病院で治します

俺:やっぱり現代医学ってすごいですねー

塩:ねー

俺:さあという訳で賞金の1000万です

塩:もらいます

俺:これで総額7億5000万円になりました
  どう使いますか?

塩:神になります

俺:か・・・神に!?

神:なりました

俺:神だ!ははーっ!

神:7億5000万円って何か中途半端だ、もっとよこせ

俺:神が申すなら!では、2億5000万円差し上げます!

神:これで10億、キリがいいな

俺:ところで神、この賞金はどのように使われますか?

神:まず1億でお前を消す

俺:はっ!神に消されるのならありがたき幸せ!

神:次に1億でうまい棒買いまくる

俺:多分200万本目あたりで飽きてくる!

神:そして残りの8億を恵まれない子供に寄付する

俺:(ジーン)
  ・・・という訳で今週のクイズ俺の塩は塩さんが神になられて終了です!
  次週をご期待下さい!それではさよ・・・
(突然、俺が光に包まれ消える)

神:・・・・・ハーッハッハッハッハッハ!ハーッハッハッハッハッハ!

予選1位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
94 84 88 78 87 98
合計:529点

・何度読んでも面白い。
・特筆することはないです。隙がない。

 手抜きのような固有名詞だよりのボケと超展開とローテンションが面白くてしょうがない。「わーい」だけでこんなに笑わせられたのがすげえ悔しいわ!
 意地悪く見ればセオリーの逆を行っているだけとも言えますが、ここまで貫くのは見事。
 低いテンションとセリフの短さが独特の雰囲気を出している反面、山場を作りづらい(あえて作らない?)スタイルなので、どうしても食い足りなさがあるのは残念。
 かといって、量で攻めようとしてもダレかねないから難しいところではありますが……。

「神:なりました」が秀逸。
縦長な文章だからか、とってもテンポがよかったです。
 塩:神になります
 俺:か・・・神に!?
 神:なりました
 俺:神だ!ははーっ!
このあたりなんか短いセリフの応酬で読んでいて心地よかったし展開がぶっ飛んでて爆笑しました。
少々フレーズや勢いでゴリ押しな面が強いので、凝ったギミックや捻った設定が少々あった方が読み応えが出るかな。

何じゃこのネタ(実は見るの初めて)もうわけわかんない。
わけわかんないけど面白いんだよなぁ。
でも性転換のくだりだけは腑に落ちませんでした。
もう少し掘り下げられたら良かったと思います。

(※「1週間サイクルバトル」の第79回放送にて審査済みのネタですが、再度ネタを読んでから改めて審査を致しました。ご了承下さい)
こんなんずるい、おもしろすぎる!
既に1回読んで審査までしているネタなのに、何度読んでも色褪せないおもしろさ!
交わされている会話が超常的でまったくついていけないのに、おもしろいということだけはハッキリと伝わってきます。
ちなみに私がこのネタでいちばん好きなのは、大木凡人のくだりです。それもう、クイズじゃねえよ!
あとはもう、何も言うことはないです。2度目の審査でこれだけおもしろければ、もう素晴らしいの一言に尽きます。














D−9
エントリーNo.050
ENDGREEN

漫才/動物園
武田:どうも、よろしくお願いします。
   まず最初に自己紹介しますと僕が武田完で隣にいるのが三浦碧。
   二人合わせてENDGREENです。よろしくお願いします。

三浦:ねえ、ねえ完君、完君。話があるんだけどさ! 私、自分のお店をやりたいんで出資してほしいんだ!

武田:碧ちゃん。開始早々で生臭いビジネスの話をされるとは思わなかったよ。

三浦:うわ! 完君鋭い! 私がやりたいのはまさに生臭いビジネスなの!

武田:ゲスいとこ強調しなくていいよ。

三浦:動物園を経営したいんだけどさ……。

武田:ちょっと待とうか。
   まず枝葉からツッコんでいくけれど、動物園はお店って言わないよ。で、生臭いって動物の匂いのこと?

三浦:もちろん!

武田:動物園園長になろうって人がもっちゃいけないマインドだよ。
   で、幹にツッコむけど、動物園の経営なんて絶対無理だよ。

三浦:でもどうしてもやりたいの! それに売りだってあるの!

武田:売りってなんなの?

三浦:ラブコメみたいな動物園にするの!

武田:ラブコメ……? 具体的にはどうするの?

三浦:まず、一人で来たお客さん同士が出会えるために、入口すぐのところでふれあいコーナーをおくの!
   ラブコメっていったら男女が同じものを取ろうとして手が触れ合うところから始まるのが鉄則だもんね。

武田:たしかによくあるよね。

三浦:いろんな趣味の男女が出会えるように、本棚やCDラック、食材や調味料なんかをたくさん並べておくの!

武田:じゃあ、動物園の必要性ないよね。せめて同じ動物に偶然触ろうとして……って演出にしようよ。

三浦:ふれあいコーナーで出会った二人はFriendに。そしていつしか愛へ……。

武田:頑張ってダブルミーニング考えたんだね。

三浦:ふれあいコーナー以外にもおひとり様用の出会いのプランがあって、空から女の子が降ってくる運命的な出会いを演出をするの!

武田:碧ちゃん、運命的もいいけれど現実的に考えようか。安全対策はあとでじっくり聴くとして、まず、どうやって女の子を降らせるのさ。

三浦:女の子をつかんだオオワシが空を飛んでいて、一人でいる男の子の近くに落としてくれるの!
   オオワシには隙あらば園内にいる女の子をさらうように調教するの!

武田:碧ちゃんは動物の調教よりも社会通念を学ぼうね。
   で、本題に入るけれど、空から落とされるんでしょ? 死者多数で園内が阿鼻叫喚だよ。

三浦:落ちても大丈夫なように、一メートルぐらいの高さで旋回させるよ!

武田:なら、落ちてきても空からではないね。それに、一メートルの高さで飛ばれていたらオオワシや女の子とぶつかってしょうがないよ。

三浦:曲がり角でね!

武田:ラブコメの出会い方におけるもうひとつの定番パターンを挟まなくていいよ。あと、曲がり角でぶつかるかはオオワシの飛行ルートによるよ。

三浦:それに、怪我をしなくてすむよう地面という地面にモルモットをびっしりと放し飼いにして衝撃を吸収させるから安全だよ。

武田:配慮はありがたいけれど、モルモットの最期が悲惨すぎて結果的に阿鼻叫喚だよ。

三浦:でも、モルモットってふわふわでかわいいんだよ!

武田:碧ちゃん。物には限度がある。いくらふわふわしてても成人女性の体重は支えられないし、圧死した骸にかわいさは宿らない。
   それに降ってくるこないに関わらず、モルモットにまみれていたら踏んじゃうからさ。この状況を四字熟語で表すなら阿鼻叫喚以外にないよ。

三浦:完君、四字熟語でいうなら動物虐待でしょ。

武田:碧ちゃん。自覚があるならやめようか。

三浦:そうだよね。虐待していたら動物愛護団体の人にちょっと怒られちゃうもんね。

武田:碧ちゃん。仮にも動物園園長になりたい人が愛護団体の抗議をちょっと怒られる程度にとらえないでよ。
   それに僕は動物虐待は前提として、その結果阿鼻叫喚になるって言いたいんだよ。

三浦:完君、恋に刺激的な出会いはつきものなんだよ!

武田:この場合の刺激は英訳してバイオレンスやグロテスクにならない物を指すんだよ。
   おひとり様のプランは惨事しか生まなそうだからいいや。恋人同士で来園するお客さんへのアイディアはないの?

三浦:あるよ! まず、動物の説明が聴ける音声ガイドは二人で聴けるようにヘッドフォンじゃなくてイヤホンタイプにするの!

武田:そんな同じラブソングを二人で聴いてるみたいなことやってもさ、
   「へえ、サイって森の消防士って呼ばれてるんだね」ってなるだけでロマンチックにはならないよ。

三浦:でも、いきものがかりがバラードで歌ってくれるのよ!

武田:碧ちゃん、無駄遣いがすぎる。そもそも、いきものがかりさんも絶対オファー受けてくれないって。

三浦:でも、バンド名の由来は小学生の頃の生き物係なんだよ。つまり動物が好き。だから私の動物園にも協力してくれるわ!

武田:碧ちゃん、学生時代数学苦手だったでしょ? じゃなきゃこうも都合のいい三段論法は作れないよ。
   それにバンドの由来が生き物係だからって、三つ子の魂よりもアーティストのプライドの方が勝るよ。
   ガイド以外の部分でラブコメっぽさをアピールしようよ。

三浦:そうね。だったら、彼女が手作りのお弁当を作って来るんだけれど、お砂糖と塩を間違えちゃうとか。

武田:管轄外だよ。どうやって園側が関わるのさ。

三浦:じゃあ、園内のレストランで砂糖と塩を間違えて作るとか?

武田:ただの不祥事だよ。バイトが料理長に怒られるだけだよ。

三浦:キッチンのバイト君が怒られて落ち込んでいたら、年上の先輩バイトさんが来て励ましてくれるの。

武田:どこでラブコメが生まれてるんだい? バイト二人がラブコメしてたら店まわらなくなるよ。

三浦:じゃあ、ゾウに食べさせる大きな角砂糖を間違えて岩塩にするとか!

武田:ただの動物虐待だよ。

三浦:そっか。動物愛護団体の人から「コラッ!」って叱られちゃうもんね。

武田:碧ちゃん。さっきから動物愛護団体を見くびりすぎてるよ。

三浦:じゃあ、どこで砂糖と塩を間違えればいいのよ!

武田:塩の誤発注でもしたのかな? なんでそんなに塩にこだわるの?

三浦:甘いものに塩を足したら甘みが引き立っておいしくなるでしょ? 甘い恋にだって塩を足したらより甘くなるの!

武田:理屈はわかったけれど、実際に塩を使う必要はないからね。

三浦:じゃあ、塩の代わりに恋人たちにピンチや試練を与えればいいのね!

武田:さっきから過干渉が過ぎるよ。どこの恋人がデートにきてわざわざ試練を迎えたがるんだい?

三浦:檻から逃げたライオンが一人でいた彼女を襲うっていうのはどうかな?

武田:碧ちゃん。試練が乗り越えられない。

三浦:でも、神様は乗り越えられない試練は与えないっていうよ。

武田:碧ちゃん、碧ちゃんは人間。試練を与える自分が神様だなんて、思いあがったらいけないよ。

三浦:そうじゃなくて、私の行動だってすべて神の意志で定められていて、それがカップルに試練を与えるということは……

武田:碧ちゃん。哲学的な話やめよう。ていうか、ラブコメっぽいピンチなら一人でいた彼女が男にナンパされるとかでよくないかな?

三浦:もう、完君たら! 自分が最初になんて言ったか覚えてる? それじゃ「動物園の必要性がない」でしょ!

武田:こういう形でしか必要性を作れないんだったら、やっぱり動物園にする必要がないよ。
   で、質問するけれど、ライオンが襲ってきたとして彼氏はどうすればいいの?

三浦:勇気を持って「俺の女に手を出すな!」ってライオンの前に飛び出すの!

武田:碧ちゃん。その戦法は通用しない。それで撃退できるのはナンパ男だけだから。

三浦:そうしたらライオンは「なんだよ男がいるのかよ。オイ、こんなかわいい彼女一人にしてるんじゃねえよ!」ってすごすごと下がっていくの!

武田:もしかしてだけれど、この動物園のシステムって、落語の「動物園」と同じなのかな?

三浦:危機を乗り越えた二人は月明かりの下、いきものがかりのバラード「モルモットはドイツ語で海の小さな豚と呼ばれている」が流れる中でロマンティックに踊るの。

武田:ロマンティックと感じるには一連の流れに疑問点が多すぎるよ。

三浦:上手に踊れない人もいるだろってこと?

武田:碧ちゃん。着眼点が違う。「モルモットはドイツ語で海の小さな豚と呼ばれている」なんて曲では上手く踊れないだろうけれど、そこではない。

三浦:大丈夫だよ! 足元のモルモットを踏まないようにしていれば自然と踊れているよ!

武田:それ、西部劇で悪役に踊らされるタイプの踊りだよね。結果的にステップ踏んでるってだけでしょ。
   あのさあ、さっきから聴いてるけど動物園の経営なんて絶対無理だよ。
   ラブコメの演出もどうかと思うけれど、なにより動物への愛情が決定的に欠けているよ。

三浦:でも、ラブコメみたいな動物園にしたら絶対成功するの! お客さんもたくさん来てくれるの!

武田:その根拠はどこにあるの?

三浦:だって、動物園ってことはZOOでしょ。つまり「愛をください」。

武田:いい加減にしようか。

二人:ありがとうございました。
予選3位(認定)
FAN けう ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
77 72 90 90 86 100
合計:515点

○モルモットの最期が悲惨すぎて結果的に阿鼻叫喚だよ。
・安定して面白かった。
・ツッコミは結構狙っていると思うんですが、それで面白さが増していたのが半分、まどろっこしくなってたのが半分、という感じでした。
・三段論法は数学というより国語じゃないかと思うのですが。

・とにかくツッコミが上手い。フリーダムなボケが絶妙に包み込まれていて感嘆しました。
 「骸にかわいさは宿らない」「サイは森の消防士」など想像の1つ上を行くツッコミが多くて楽しめました。
 ボケもツッコミに負けない強烈なものが多く、ラブコメというコンセプトを最後まで貫いたのも好印象です。
 ただ、ツッコミにこだわりを感じられる一方、多少しつこく感じてしまったことも事実です。
 また、「ダブルミーニング」や「落語の動物園」などの捻りすぎた下りが、ところどころのバランスを崩していました。
 捻っていながらもわかりやすいのがこのネタの魅力なので、そこで流れを止めてしまうのは良くないかと。
 それに加えて全体的に虐待ボケばかりなので、違うパターンの展開も欲しかったです。

好きです。
可愛いフリしてヘビーなボケ。女性である事を活かした一つの理想型ですよね…惚れ惚れします。
武田さんのツッコミも的確で、更に一つは笑えるポイントを付け加えてるので実質笑いどころが2倍になってます。
終盤にテンドンしたボケこそ当たり外れが激しかったですが、大変勉強になりました。

今までENDGREENさんのネタ見てきて、
武田さんのツッコミの仕方がすごく好きでしょうがない。
二言目の重ね方が非常にうまいです。それだけにボケでもう少し光るものを見たいところ。

脱帽ですね。これはもう、完璧と言って差し支えないのではないでしょうか。
動物愛護団体からの抗議を「コラッ!」と可愛く表現してみたり、あるいは急に哲学的な話を盛り込んでくるなど、ボケが実にバリエーション豊かで、且つおもしろい。
ボケの一つ一つにしっかりとインパクトがあって、またそれらを「頑張ってダブルミーニング考えたんだね。」「ただの不祥事だよ。バイトが料理長に怒られるだけだよ。」「それ、西部劇で悪役に踊らされるタイプの踊りだよね」などのような丁寧なツッコミでうまく笑いを補強することができていました。
ネタ中に飛び交っていたような“阿鼻叫喚”を想起させるようなボケがやや多かったものの、明るく能天気な三浦さんのキャラクターのお陰か不快感もほとんどありませんでした。
とにかくおもしろかったです。ありがとうございました。














D−10
エントリーNo.025
暗黒天国

携帯で「GAME」って打つと、「たかはし」って出てくるよね
夏海:遂に闘う時が来たわね。ハナちゃん。

ハナ:夏海ちゃん・・・
   あなたは闇の力に染まって変わってしまった。
   だから私が、カードバトルで闇の力から救い出してあげる!

2人:Let's begin DUEL!!

夏海:私の先攻!
   闇のモンスター、「暗黒のピクシー」を召喚!

ハナ:あっ、あれは!
   夏海ちゃんが大切にしていたカードの「光の森のピクシー」・・・
   まさかあんなに恐ろしい姿になってしまうなんて・・・

(「暗黒のピクシー」の絵柄が実体化する。)

ハナ:きゃあ!カードの絵柄が実体化した!?

(2人のもとへ鈴村が走ってやってくる。)

鈴村:ぶへぇっ!・・・ ひぃ・・・ ひぃ・・・
   一足遅かったか。
   ハナさん、このゲームはただのデュエルじゃない!闇のデュエルだ!
   今すぐ中止するんだ!

ハナ:普通のデュエルじゃないですって!?
   だからカードの絵柄が実体化したのね!?
   ところで、もしかして闇のデュエルって、負けた方が命を落とすとか、そういう危険なデュエルの事!?

鈴村:いや、むしろ闇のデュエルはコラーゲンを多く含んでいる上に食物繊維も豊富で、とても体に良いんだよ。

ハナ:何という女性の味方!?
   っていうか、カードゲームでどうやって栄養を摂れば良いのよ!?

鈴村:だけど、闇のデュエルは絶対にやっちゃダメだ!

ハナ:どうして?

鈴村:だってぇ〜、何か闇の力に目覚めた夏海ちゃんの衣装、ちょっとえっちぃんだもん。
   もし闇のデュエルがきっかけで夏海ちゃんが元に戻ったら、あんなセクシー衣装を身に纏った夏海ちゃんは二度と拝めないよ!

ハナ:あんたの好みの問題かい!

鈴村:だから夏海ちゃんを元に戻すような真似は絶対にやっちゃいけない!

ハナ:このエロの尾頭付き、前に付いたしっぽを切り落としてやりたいわ・・・
   鈴村くん、夏海ちゃんがこのままでも良いの?

鈴村:いやぁ〜、闇の力に目覚めてても、夏海ちゃんは夏海ちゃんだしなぁ〜。
   なんたって今の夏海ちゃんの服装なら、夏海ちゃんの特盛りおっぱいを、穴が空くほど見つめる事ができるからね。

ハナ:ぬ〜ぅ・・・
   本当にそれでも良いのね。
   今の夏海ちゃん、すぐにぶつし、こないだなんか私の目の前で鼻くそ食べてたし、極めつけには「アーッ!ケツの穴痒ぃ〜っ!」って言いながらお尻をボリボリ掻いてたのよ!?
   それでも今の夏海ちゃんのままで良いのね!?

鈴村:ぐぬぬぅ〜っ・・・
   それならちょっとえっちぃ夏海ちゃんよりも、普段の優しい夏海ちゃんの方が良い!

ハナ:でしょ!?
   だったらちゃんと私を応援しなさい。

鈴村:がってんしょうちのすけだよハナさん!

夏海:私はカードを1枚伏せて、ターン終了よ。
   さぁハナちゃん。あなたのターンよ。

ハナ:私のターン!
   「総すかんモグラ」を召喚!

鈴村:あれはハナさんのエースカード!
   みんなに無視される代わりに、空を飛ぶモンスターを無視して攻撃ができる優れたモンスターだ!

夏海:私の「暗黒のピクシー」は空を飛ぶモンスター。
   このままじゃ、あのモグラの攻撃を直に受けてしまう!

ハナ:さぁ、「総すかんモグラ」!
   夏海ちゃんに攻撃よ!

鈴村:いっけぇー、モグラくん!
   夏海ちゃんの衣装、特に胸やお尻のあたりがうまいこと破れるように、尚且つ夏海ちゃんを傷つけないように攻撃するんだ!

ハナ:鈴村くんは少し黙ってなさい!

夏海:攻撃の瞬間、伏せカード「このカードは相手のモンスターの攻撃を無効化しちゃうんだよ!凄いよね!?」を発動!!

鈴村:何という常軌を逸したカード名!?
   ほぼ説明文だよ!

ハナ:「このカードは相手のモンスターの攻撃を無効化しちゃうんだよ!凄いよね!?」・・・
   一体どんな効果を持ったカードなの!?

鈴村:バカなの!?
   今ので理解できなかったら、きっと永久に理解できないよ!

夏海:このカードの効果で、その厄介なモグラの攻撃は止めさせてもらったわよ!

ハナ:くっ・・・カードを1枚伏せて、ターン終了よ。

夏海:私のターン!
   「巨乳の暗殺者」を召喚!

鈴村:「巨乳の暗殺者」だとっ!?

ハナ:鈴村くん、あのカードって・・・

鈴村:あぁ、もう一度カード名を夏海ちゃんに叫んで欲しいカードだ・・・

ハナ:そんな事だろうと思ったけど!?
   違うでしょ!このカードはあまりにも強力過ぎて、禁止カードに指定されてるカードのはずよ!

鈴村:そうだった!
   夏海ちゃん、まさかルール違反を犯すなんて・・・
   ま、僕はそんな夏海ちゃんを犯したいんですけどね。

ハナ:存在が公然猥褻を犯してる分際が何言ってんのよ!
   あんたアナログ放送よりも先に見られなくなっちゃいなさいよ!

夏海:「巨乳の暗殺者」の効果を発動!
   1ターンに一度、相手のカード1枚をおっぱいで潰して破壊するわ!
   その厄介なモグラを破壊!

ハナ:あぁっ!私のモグちゃんが!

鈴村:モグラくん!何て羨ましいんだ!
   今だけで良いから僕と代わっておくれよ!

ハナ:ならばあんたも「巨乳の暗殺者」に潰されちゃえ!

夏海:更に魔法カード「キャサリンのくちづけ」を発動!
   手札を1枚捨てる代わりに、場に伏せられたカードを全て破壊するわ!

ハナ:きゃあっ!私の伏せカードが!

鈴村:「キャサリンのくちづけ」・・・
   あれも禁止カードじゃないか!
   あまりにも強力過ぎて、今は自分の山札のカード全てを捨てる代わりに、相手の伏せカード1枚を破壊する「トーマスの愛撫」という下位互換カードが出ていて、二度と禁止解除はないだろうと言われているカードだ。

夏海:これでハナちゃんの場には何もなくなったわ!
   「巨乳の暗殺者」で攻撃!

(実体化した「巨乳の暗殺者」が、ハナの顔をおっぱいで挟む。)

ハナ:んむむ〜っ!!

鈴村:なっ、何て素晴らしい光景なんだ!
   ハナさん!ヤられたらヤりかえすんだ!
   夏海ちゃんや巨乳の暗殺者に比べたら小振りだけど、ハナさんのおっぱいは形が美しいから、十分対抗できるレベルだよ!げへへへへ〜っ!

ハナ:ぶはぁっ!もはや誰でもいいのか!?

夏海:ハナちゃん、攻撃を受けると、その通りに傷を負う闇のデュエルはどうかしら?

ハナ:参ったわ・・・
   まだおっぱいで挟まれただけだからアレだけど、「暗黒のピクシー」の攻撃が残ってるわ・・・

夏海:「暗黒のピクシー」で追撃っ!!

(「暗黒のピクシー」が、ハナの右肩を引っ掻く。)

ハナ:痛っ!

鈴村:嗚呼!ハナさんの珠のような白い肌にキズが!
   夏海ちゃん、何て事をするんだ!

ハナ:鈴村くん・・・

鈴村:大丈夫かい、ハナさん?
   いざとなれば、消毒液に絆創膏、コンドームやローションも用意してあるからね!

ハナ:どさくさに紛れて何する気よ!?

夏海:フーッ!!
   さっきから黙って見てれば、ず〜っと2人でイチャイチャしてるじゃない!
   もういいわ!
   このカードで2人の仲を引き裂いてやるわ!
   魔法カード「王子様とのキス」を発動!

ハナ:あっ、あのカードは!?

〜ここからは回想シーンだよ〜

ハナ:ねぇ夏海ちゃん。
   夏海ちゃんは好きな男の子とかいないの?

夏海:えっ!?
   それは、そのぉ・・・ えぇっと・・・

ハナ:さてはいるのね!?

夏海:うん・・・
   でも、きっと私なんかには振り向いてくれないよ・・・

ハナ:そんな弱気になっちゃダメよ!
   そうだ!そんな夏海ちゃんに、お守りをあげる。

(ハナ、夏海に「王子様とのキス」のカードを差し出す。)

夏海:このカードは?

ハナ:いつかこのカードみたいに、夏海ちゃんも王子様と幸せになれると良いね!
   私、応援するからね!

夏海:う、うん・・・

〜ここまでが回想シーンだよ〜

ハナ:「王子様とのキス」。
   あれは私たちの友情の証のカード。

夏海:ハナちゃんはもちろん、このカードの効果はわかってるわよね?

ハナ:発動したプレイヤーは、好きな男の子とキスする事ができる、夢のようなウハウハパラダイスなカード・・・

夏海:その通り。私はこのカードで、王子様の唇を奪い取るわ!

ハナ:でも、その王子様って・・・・
   はっ、もしかして!

夏海:そうよ、私が選ぶ王子様は鈴村くんよ!

ハナ:何ですって!?

鈴村:ぼっ、僕!?

夏海:さ、鈴村くん。
   私の近くへおいで。

鈴村:でっ、でも・・・

夏海:いいから来なさいっ!

(鈴村、闇の力で夏海のもとへ引き寄せられる。)

鈴村:うわぁっ!

夏海:もぉ〜っ!照れなくてもいいのよ?
   私は鈴村くんの事、こんなにも愛してるんだから!

(夏海、鈴村のほっぺにキスをする。)

鈴村:ひゃぁっ!

ハナ:そっ、そんなぁ・・・
   私だってまだ鈴村くんにキスした事ないのに・・・(へなへな〜っ)

夏海:アハハっ!どぉかしら?
   ハナちゃんが私にくれたカードの力で、ハナちゃんの大好きな鈴村くんが私に蹂躙される気分は。
   私はずっと、ハナちゃんに嫉妬してたのよ!

ハナ:まさか、私も夏海ちゃんも同じ男の子を好きになってたなんて・・・

鈴村:えへへ、僕モテモテ〜っ!
   このまま3Pにもつれ込むのも夢じゃないね!

夏海:私は必ずこのデュエルに勝って、鈴村くんのハートを射止めてみせるわ!

ハナ:まっ、負けるもんですか!
   鈴村くんは絶対に渡さないわ!

夏海:私はこれでターン終了よ。

ハナ:私のターン!
   「杉本彩似のエンジェル」を召喚!ターン終了よ。

夏海:私のターン!
   うふふっ、ハナちゃん。あなたもこれで終わりよ!
   闇のモンスター、「暗黒のライトニング・ドラゴン」を召喚!

ハナ:あれは!夏海ちゃんの魂の切り札、「ライトニング・ドラゴン」が闇に染まった姿!?

鈴村:何か矛盾してるよ!
   直訳したら「暗黒の光の竜」て!
   妙に厨ニ病の雰囲気が漂うよ!

夏海:「暗黒のライトニング・ドラゴン」で「杉本彩似のエンジェル」に攻撃!

ハナ:あぁっ!私の「杉本彩似のエンジェル」ちゃんが!

夏海:更に「巨乳の暗殺者」と「暗黒のピクシー」で追撃!

ハナ:や〜ん!

夏海:さぁ、あなたのターンよハナちゃん!

ハナ:私のターン!
   どうしよう・・・私の場にはカードがない!
   それどころか、手札にもすぐに使えるカードはない・・・
   ターン終了よ。

夏海:うふっ、これで年貢の納め時ね、ハナちゃん。
   私のターン!「暗黒のライトニング・ドラゴン」でハナちゃんに直接攻撃よ!

(暗黒のライトニング・ドラゴンが口から黒い光線を放つ。)

鈴村:危ない!

(鈴村、ハナの目の前に飛び出し、黒い光線を浴びる。)

鈴村:うわぁーっ!!

(鈴村、吹き飛ばされてそのまま横たわる。)

ハナ:鈴村くん!
   私をかばって重傷を負うなんて・・・
   鈴村くん、大丈夫!?

鈴村:ん、う〜ん・・・
   ハナさん、ケガは無かった?
   必ず夏海ちゃんを元に戻してあげてね。(ガクッ)

ハナ:鈴村くん! 鈴村くん、返事をしてよ!
   お願いだから目を開けてよ!

夏海:すっ、鈴村くんがハナちゃんをかばったですって・・・
   私よりもハナちゃんを選ぶっていうの!?
   (いい加減にしなさい!もうあなたに勝手な事はさせないわ!)
   こっ、この声は・・・

ハナ:あら?夏海ちゃんの様子が・・・

夏海:(私の中の悪い心め!あなたは私自身が退治するわ!)
   私の中のいい子ちゃんの心ごときが、私を倒せるとでも言うの!?

ハナ:夏海ちゃんの悪い心といい子ちゃんの心?
   もしかして、今夏海ちゃんの中では普段の優しい夏海ちゃんと、悪い夏海ちゃんがごっちゃになってるって事!?

夏海:(私のターンはまだ終わってないわ!
    私は「Perfumeのアンケート」を発動するわ!)
   そっ、そのカードは・・・

ハナ:「Perfumeのアンケート」。
   お互いPerfumeのメンバーの中から1人を選んで、第三者にPerfumeの中で誰が好きかを聞く。
   その第三者と選んだメンバーが合致したプレイヤーはデュエルに無条件で勝利する事ができる。
   今までのデュエルの流れを無視して決着をつけちゃう為に禁止カードに指定されたカードね。

夏海:(ハナちゃん!先にメンバーを選んで!)
   バカ!そんな事をしたら、あ〜ちゃんかのっちを先に選ばれてしまうじゃないの!

ハナ:そう、このカードが禁止カードに指定されたのには他にも理由がある。
   このカードはあ〜ちゃんかのっちを選ぶ事で、十中八九デュエルに勝利できる事から、相手に上手い事かしゆかを選ばせる事で、強引にデュエルに勝利する事ができる。
   夏海ちゃん、私に先にメンバーを選ばせるなんて自殺行為よ。
   私は遠慮なく、のっちを選ばせて貰うわ。

夏海:(わかったわ。ならば私はかしゆかを選ぶわ。)
   かっ、かしゆかだとぉっ!?
   あんた、死ぬ気なの!?

ハナ:この状況でかしゆかを選ぶなんて・・・
   夏海ちゃん、あなたは一体何を考えて、

夏海:(ハナちゃん、悔しいけど、やっぱり私には鈴村くんを振り向かせる事はできないよ。
    私の代わりに、ハナちゃんが鈴村くんを幸せにしてあげて。)

ハナ:夏海ちゃん!?

夏海:(さぁ、第三者にPerfumeの中で誰が一番好きか聞きましょう!
    今回は、新橋のサラリーマンの高橋さんに聞いてみましょう。)
   止めろ!かしゆかを選んで勝てる訳が無い!

高橋:いやぁ〜、Perfumeの中なら断然のっちだべ!
   っていうかPerfumeの中でカワイイのって、彼女だけじゃん?

ハナ:やった!新橋のサラリーマンなのに横浜の方言がキツイのが気になるけど、私の勝ちよ!

夏海:何てバカな事を・・・
   私の負けだなんて・・・
   (さぁ、闇のデュエルに負けた者は、その命を闇に捧げなくてはいけない。
    私の中から出て行きなさい!悪い心め!)
   おっ、覚えてろよ〜っ!!

(夏海、その場に倒れこむ。
 そして闇のデュエルが終わり、みんなのケガがきれいさっぱり無くなった。)

鈴村:う〜ん・・・

ハナ:鈴村くん!元気になって良かった!

鈴村:僕よりも夏海ちゃんは?
   夏海ちゃんは大丈夫なの?

夏海:鈴村くん、ハナちゃん。心配かけてごめんなさい。

鈴村:やった!夏海ちゃんが元に戻ってる!
   嬉しいな!いつもの優しくて可愛い夏海ちゃんだ!

夏海:私はもう大丈夫だよ。
   鈴村くん、私の事を心配してくれてたんだね。ありがとう。

鈴村:いやぁ〜、大好きな夏海ちゃんを心配するのは当然の事だよ。

夏海:(カァァァ)すっ、鈴村くん・・・

ハナ:むす〜っ!さっきから黙ってみてれば、2人でイチャイチャしちゃって!
   鈴村くんは私のものなんだからっ!

(ゴゴゴゴゴ・・・)

(ハナ、えっちぃ衣装を身に纏った悪い子に変貌を遂げる。)

ハナ:夏海ちゃん!鈴村くんを賭けて闇のデュエルよ!

鈴村:堂々巡りか!!
予選42位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
54 52 59 69 68 61
合計:363点

・エロゲスさ、ラノベのような(?)展開が、見ていて僕にはキツかったです。笑いの面からするとマイナスだと感じました。
・細かいカード名のボケ、バカらしさはおもしろかったですが。

 二人の美女に好かれているとか作者の妄想の垂れ流しが目に余って気持ち悪い。0点



 …………冗談はさておき。笑いのポイントが鈴村さんのゲスさとエロ風の遊戯王ばかりでちょっと単調でした。
 ……いやまあ、笑いましたけどね。実体化した巨乳の暗殺者とかひどすぎて。
 とはいえ、後半は生々しくなりすぎて鈴村さんのキャラクターと合わせてちょっと不快感もあったので、もっとすがすがしくバカなもので固めてほしかったかなと。

 それと、パロディ元の遊戯王を全然知らないんでストーリーやカードがどの程度沿っているのかわかりませんが、
 バトルものにありがちなストーリーをなぞるだけで終わっていたのでもっとストーリーの面白さがほしいです。

 その意味でも「Perfumeのアンケート」から一気に失速したのが残念でした。
 書いた当時はまだしも今となっては使い古されたいじられ方だっていうのはしょうがないにしても、
 そういうボケとはいえいくらなんでもデウス・エクス・マキナにもほどがあるし、かしゆかを選んだ側が十中八九勝てないっていう理屈はいいとして、
 こちらがのっちかあ〜ちゃんを選んでも第三者が選ばなかったもう一人を選ぶ可能性だってある程度は高いはずなので釈然としないです。
 そして「上手い事かしゆかを選ばせる」で終わらせるのでなく、その方法を示してくれないとこれまたやっぱり釈然としないです。

 そしてこれだけハナさんの勝利が強調されたら、
 コントとしてはあ〜ちゃんを選ばれてせっかくのドラマの意味がなくなるか、かしゆかを選ばれて負けるためのフリにしか見えないのに、
 その逆転もないからただの確認作業になっていて拍子抜けしました。
 「方言がきつい」というボケも、サラリーマンらしからぬとはいえ、いてもおかしくないレベルだから拍子抜けを覆すほどの威力はないです。
 本当の遊戯王だったら流れを裏切らずに勝つことでカタルシスが生まれるのだと思いますが(知らないから的外れなこと言ってるかもしれませんが)、
 ここはコントの文法で作っていただきたかった。

総すかんモグラがクソ面白かった。ところどころのワードにはセンスを感じるんだけど、なんかそっち行っちゃうんだって思っちゃった。いろいろやろうとしない方がいいと思います。
去年やっとこのネタのタイトルの意味を理解できました。
アニメや漫画のようなドラマチックな展開はコントとしては大きな武器ですし、
山札全部捨てて伏せカード1枚破壊、みたいにこういうサラっと出す小ボケにも気を配る姿勢は高評価です。
やりたい事をやってる一方、カード名に頼ったボケが多くなってしまったり、
大事な終盤でストーリーを優先して笑いどころの無い回想シーンを入れてしまったり、
ネタとして致命的な点がいくつか見られました。

見ていて楽しいコントとはまさにこのことといった感じではないでしょうか?
キャラクターが際立っていてすごくいいです。
楽しいけど、審査する立場である以上ボケの質とか考えなければならないと勝手に思っているので、
そういう点ではやはり量が足らないかなぁと思います。

何て言ったらいいのか分かんないんですけど、全身全霊で挑んだ壮大な悪ふざけだったなあと思います。あ、いや、一応褒めてはいるんですけれど。
カードバトル……というか某遊戯ナンチャラを筆頭に少年漫画のお約束的なモノを想起させる展開が盛りだくさんで、訳もわからずニヤニヤが止まりませんでした。
せっかくカードバトルで通してきているので、オチまでしっかりとカードバトルを絡ませて戦いの決着を描いてもらいたかったです。
オチでああいった飛び道具的なカードを持ち出してしまうのならば、それ以前の展開でももっと「これ、カードバトルだよね?」とツッコミたくなるような効果を持つカードを絡ませていた方が、ネタとしては良かったのではないでしょうか。
終始ニヤニヤは止まらなかったのですが、実際問題笑ったかと問われると……大きな笑いはそこまでは無かったですね。
この作品に関しては、ネタというよりも1つの“作品”として好きだったので、その辺りを考慮した上で今回はこの点数ということで。