審査は終了しました








B−1
エントリーNo.007
センチメンタルゼリービーンパニック

コント/境地

高岡「あのー……」

住職「はい?」

高岡「こんなに山奥を歩くもんなんですか?荒行ってのは…」

住職「こうして滝まで歩く…というのも修行のひとつですので」

高岡「はぁ……でももう5時間半も歩いてますよ…?」

住職「はっはっはっ…こんなことでは、滝の荒行には耐えられませんよ。はっはっはっ…
   以前にも、荒行というものをよく理解されていなかった方がこられましてね」

高岡「そ、そうなんですか…甘く見てたってことですか…」

住職「いえいえ、『そもそも荒行って何?…ジョジョの作者?』と」

高岡「それ荒木飛呂彦じゃないですか!そんな常識知らずのやつきたんですか?!」

住職「その方も滝の荒行を超え、今では立派にハーバード大卒です」

高岡「そんなにも人生変えてしまうんか!
   やっぱり大変なんだなぁ…修行って…毎回こんなに歩くんですか?」

住職「いや、こんなには」

高岡「…では今日の滝は、あんまり行かないということですか?」

住職「いえ、毎回同じ滝ですが」

高岡「…ん?」

住職「いつもは30分弱で着きます」

高岡「……ん?!」

住職「…はい?」

高岡「遭難…まさか遭難したんですか?」

住職「……いやいや…そんなことは…」

高岡「目を見てくださいよ!目を!ねぇ!
   遭難したの今まで修行とか言ってごまかしつづけてたんすか?!5時間も!!」

住職「…えぇ…まぁ…そうなんです…あ、今ダジャレみたいになっちゃいましたね(笑)」

高岡「いやふざけんなよぉ!お前ふざけんなよぉお!ふざけんなよ2つの意味で!」

住職「いや、私の立場も僧なんで…3つ(笑)」

高岡「うるせぇな!あーもう色々ふざけんなよ!迷ったって気づいたのいつだよ!」

住職「歩き始めて30分を経過したあたりで…『おや?』と」

高岡「なんでその『おや?』でなんとかしなかったんだよ!」

住職「この世の一切は諸行無常であります。永遠不変なものなどございません」

高岡「…はぁ」

住職「ですから、『ははぁん…滝の位置も変わったに違いないな』…と」

高岡「バカか!なんだその無理矢理な解釈!」

住職「まぁまぁ、そんなカッカしなさんな…」

高岡「こんなことなら滝の荒行なんかこなきゃ良かった…」

住職「私だって今自責の念と戦っておりまするぞ!…
   …こんなに歩くなら、いつも通りエアマックス履いてくればよかった」

高岡「いっつもそんなもん履いてるのかよ!そんな歩きやすいもん履いてて何が荒行だよ!」

住職「まぁ今日はちょっと近くの滝行くだけだし…草履でいいかなって」

高岡「近くのコンビニにサンダル履いて行くみたいな感じで履き物決めんなよ!…ん?」

(ここで突然の雨)

高岡「あー!雨降ってきちゃったよ!」

住職「しょうがない…あそこの洞窟で雨宿りをしましょう!」

(洞窟)

高岡「あー…もうなんなんだよ…本当に遭難しちゃったよ…」

住職「あー…新しい袈裟おろしたばっかなのに濡れちゃった…
   あーもうスウェットで来ればよかった」

高岡「だから近所のコンビニ行く格好で荒行に挑むなって!」

住職「なんだよー…カリカリしてんなぁこの人…笑った方が人生幸せですよ」

高岡「こんな状況で笑えるかよ…」

住職「あ、では、住職のちょっと面白い話を」

高岡「余裕あるなぁ…」

住職「それでは…(木魚と鐘と数珠を取り出す)」

高岡「何でそんなもんを…」

住職「(ポクポクポクポクポクポクポクポクポクポク…)」

高岡「何?!なんなのこれ!」

住職「(木魚を叩きながら)この間、」

高岡「なんか始まった!」

住職「弟子と一緒に滝に打たれる荒行をしておりましたところ、
   私の雑念がもうすぐ消えそうだなーなんて思って、
   悟りが開きそうだなーなんて思いまして、
   ふと『横の弟子はどうだろう』なんて思いまして、隣の弟子に目を向けましたら…
   (ポク、ポク、ポク、ポク)」

高岡「…」

住職「弟子、すでに解脱しとったんですよ(笑)(…チーン)」

高岡「…何が面白いのこれ!解脱の意味もわからないし!何これ!」

住職「(ジャリ、ジャリ、ジャリ)続きまして…」

高岡「数珠をこすりつける音をブリッジに使うな!」

住職「(ポクポクポクポク)この間、ある弟子が一番下の入りたての弟子に
   『絶対に五戒だけは守れよ!絶対にな!』って説いていたところ…
   (ポク、ポク、ポク、ポク)
   弟子の足の下で、小さな虫が息絶えていたんですよ(笑)(…チーン)」

高岡「…全然わからないです!何それ!」

住職「(ジャリ、ジャリ、ジャリ)では続きまして…」

高岡「あ、もういいですもう!意味わかんないですから!
   逆にその木魚や数珠が不安をあおるわ!」

住職「こんなに面白いのに…(ジャリ、ジャリ、ジャリ、ジャリ)」

高岡「どう面白いのかさっぱりですわ!」

住職「これ茨城の妙法寺ってとこで説法した時はすごくウケたんだけどね…
   (ジャリ、ジャリ、ジャリ、ジャリ)」

高岡「マギー司郎的な感じで言うな!あと手を止めろ!ジャリジャリうるせぇんだよ!」

住職「そうですよね…あんまりジャリジャリ言うとハマグリとか食ってて
   砂っぽかった時のこと思い出しますもんね…」

高岡「そんな理由じゃねぇよ!ただ単にうるせぇんだよ!」

住職「まぁカリカリしてますね…体調でもすぐれないんですかね?」

高岡「お前が元凶だよ!この状況でピリピリしないやつの方が珍しいわ!」

住職「現代人は本当にストレスが溜まっていますな」

高岡「あんたそういうとこは一流の住職なんだな…ある種尊敬するよ…」

住職「私だってストレスが溜まることはありますよ。出家したとは言え、人間ですから」

高岡「まぁ確かにそうだろうけどさ…」

住職「ストレスは逃がさなければなりませんよ。まずは心を落ち着けなさい」

高岡「難しいなぁ…こんな状況で、加害者目の前にしてイライラすんなっつーのは…」

住職「ではどうでしょう。楽しいことを思い浮かべてみては」

高岡「楽しいこと…」

住職「まぁちなみに私ですと、精進料理を弟子が食べている目の前で
   300gのフィレ肉を食べるですとか」

高岡「どこが楽しいんだよそれ!ゲスだよ!ゲスの極みだよ!」

住職「あとは尋常じゃないくらい強い滝に弟子を打たせるですとか(笑)ははっ(笑)」

高岡「とんでもねぇなあんた!」

住職「あとは、あとは!寺にある由緒ある鎌倉時代からの菩薩像を
   こっそりヤフオクに出品するですとか!!」

高岡「どこでテンション上がってんだよ!
   罰当たりにもほどがあるよ!度が過ぎる!度が過ぎるよ!」

住職「全国の仏像マニアから入札の山だった時はモニターを見ながら思わず解脱しましたね」

高岡「それ解脱の使い方あってんのかな?!」

住職「ちなみに仏像がないことに気づいた仲間の住職たちには、
   『菩薩様は釈迦如来のお導きで天にお昇りになりました』と伝えたところ、
   皆涙を流して喜んでおりましたとさ(…チーン)」

高岡「しれっと鐘鳴らしてんじゃねえよ!話の締めには必ず鳴らすっていうルールなの?!
   もうお前らの宗派きっとバカしかいねぇんだな!」

住職「もっとも菩薩像を出品した時点で心は乱れておりますよ」

高岡「ごもっともだよ!」

住職「あと楽しい瞬間と言ったら生肉で出来た袈裟を羽織って、
   座禅をしている弟子たちの前を通りすぎる時ね」

高岡「何そのプレイ!目も当てられないよ!」

住職「肉の臭いで弟子たちの鼻がヒクつくから叩き放題ですので…」

高岡「そりゃ肉の臭いなんかしたら生臭くてたまらんわ!」

住職「…これがホントの生臭坊主……ってね」

高岡「……くだらねぇよ!」

住職「ははっ(笑)!(ジャリ、ジャリ、ジャリ、ジャリ)」

高岡「数珠やめろオラァ!もう外せ!今すぐ外せ!」

住職「あなただってカリカリして!」

高岡「お前がジャリジャリするから俺がカリカリしてるんだよ!なんならピリピリしてるわ!」

住職「……」

高岡「……」

住職「…あっ!(数珠を差し出す)」

高岡「ジョークじゃねぇんだよ俺のは!確かにカリカリとかピリピリとか並んだけど!」

住職「またまたぁ!面白いジョークでしたよぅ!もう神!神です!」

高岡「そこはせめて仏と言えよ!」

住職「もうさっきから文句ばっかりですな。
   (ニヤニヤしながら)でもあなたのようにぶつぶつ文句を言う方は仏門に…」

高岡「次に数珠鳴らしたら殺す」

住職「もう…さっきから本当にピリピリしておりますなあ…
   あなたのような方こそ悟りを開くべきなのです。
   こちらをどうぞ。『誰でも開ける悟り』セット」

高岡「何その怪しさ満点の製品」

住職「これさえあればいつでもどこでも悟りが開けますよ。初心者用に、
   縦に開く悟り、これが横に開く悟り、シャッターのように開く悟りの3点セット」

高岡「物理的な開き方とかあんのかよ!」

住職「これで毎日練習すれば、いつか悟りが開けるようになりまするぞ」

高岡「もう胡散臭すぎて悟りが簡単に開けるように思えてきたな…」

住職「なっ…悟りはそう簡単に開けるものではありませぬぞ!」

高岡「まぁそうなんだろうけども…」

住職「以前私が300kgもの大きな悟りを苦労して開いたのに、
   弟子はそれを『風が入ってきて寒い』という理由で音をたてて閉めましてね」

高岡「ツッコむところが多すぎるエピソードだなそれ!
   もう何なんだよお前んとこの宗派!インチキ宗教だろ!」

住職「仏門をバカにするのもいい加減になさい!
   そんなことを言うと、今日大勢の如来と曼荼羅が追いかけてくる夢を見ますよ!」

高岡「何だその夢!何か怖い!怖いけどどうせでたらめだろ!
   くそっ…どうしてこんな寺選んじゃったんだ…
   荒行でダメな自分を変えようと思ったけど、
   こんな住職の寺選んじゃって…遭難もして……
   もしかしたらこのまま死ぬなんてことも…」

住職「高岡さん……」

高岡「俺はもう…もうダメなのか…うぅ…うぅぅっ……」

住職「高岡さん。有名な言葉で、こんな言葉があります。
   よろしければ聞いてください!」

高岡「……」

住職「……『ドンマイ』」

高岡「殺すぞてめぇ!!説法だろうがここは!
   ありがたい言葉の一つくらい言えよ!何4文字で片付けてんだよ!」

住職「今のは冗談ですよ!ははっ(笑)(ジャリ、ジャリ、ジャリ)」

高岡「数珠捨てろっつってんだろうが!」

住職「ちなみに言うと、遭難したというのも冗談ですけどね。ははっ(笑)」

高岡「……はぁ?!」

住職「同じところをぐるぐると回っていただけなのですよ。
   このような生臭坊主と極限状態を共にする荒行…
   お楽しみいただけましたかな?はっはっは…」

高岡「なっ…なんだよ…住職も人が悪いなぁ!
   俺てっきり本当に遭難したんだと思って…な、なんだよ…もう…よかった…」

住職「はっはっは…では滝の荒行に行きましょうか……」

 ・
 ・
 ・

住職「…って歩きだしたのがもう3日も前の出来事なんて、
   遭難したのも笑えるくらいの話ですね(笑)」

高岡「(解脱)」

予選9位(認定)
FAN 槍沢 けう 銀沙灘 ザブ 星野
91 91 90 96 20 84
合計:472点

・いやあ住職のキャラが立ってて、またひとくだりひとくだりが面白いです。
・ゲスの極みって言っちゃうのかよ!
○住職のちょっと面白い話
○シャッターのように開く悟り

 住職の俗物で鬱陶しいキャラクターの作りこみが細かくて面白いです。諸行無常のくだりとか音楽漫談調のときの小道具の使い方が腹立つし面白い。
 特に好きだったのは終盤の「物理的に開ける」からの「風が入ってきて寒い」云々への流れです。
 ナンセンスな発想力とそれを発展させて日常に落とし込む異化の笑いを取る技術を見せた直後に「ドンマイ」というオーソドックスなスカシを入れる。
 笑いの取り方に幅があるのがさすがだな。
 難を言えば、住職のゲスなキャラクターが中心のボケに偏っているのが、ブレてないとは言えるのですがちょっと単調ではあったかなと。
 ないものねだりと言えばそうなんですが、そこが気にならないような想像したときの絵にインパクトのある笑い(生肉の袈裟クラスの)があればなおよかったです。

・ガチじゃねぇっすか。主催者なのにガッチガチの勝負ネタじゃねぇっすか。
 構成がきっちりしているのも武器なんですが、とにかくキラーフレーズの数がハンパない。
 「住職のちょっと面白い話」「マギー司郎的なノリ」「モニターを見ながら解脱」「生肉で出来た袈裟」など、
 最強レベルのボケがわんさか繰り出され、何度読み返しても笑いが衰えませんでした。
 ちょっと面白い話の部分、大好きなんですよ。「(ポクポクポクポク)この間」で絶対笑いますもん。
 現時点で傑作なんですが、強いて言うならストレスの部分で間延びした感があったのが惜しいです。
 ずっとテンポよく笑いが交錯していた分、あの部分だけ何か浮いていた気がしました。
 でもそれくらいです。そこにキラーフレーズが1つあればまさに完全無欠だと思いました。

青バトでこのネタ絶賛した人を審査員に呼ぶとかずるいわぁ……。
半年ぶりに読みましたけどまるで色褪せないですね。

大会全体としてのキャラクターを考えると、
僧侶自体があまり強く残るようなインパクトを残せていないと思いました。
そしてボケの中でも特に読み方に困ったのが住職の面白い話のシーン。
なにかしらの特徴的に読ませるものがあると抑揚がついていいなぁと感じました。

コンスタントにしっかりとしたボケを重ねていく、良いコントだったかと思います。
高尚な存在であるはずの住職さんの言動にうまく俗っぽさを覗かせることによって、読者の笑いを誘います。
けっこういろいろなボケに手を出しているにも関わらず、仏教関連のボケを随所に挟み込むことにより、一連の流れがきれいに一つにまとめられていたと思います。
木魚と鐘と数珠を使ってネタ(?)を始めるあたりは、その光景を想像するととてもおもしろく感じました。
オチの(解脱)の使い方も良かったかと思います。














B−2
エントリーNo.031
ワンダーランド

茶番/プロポーズ大作戦

『時は199X年!一人の男が、最愛の女性と結婚するために、
 一世一代のプロポーズ大作戦をかまそうとしていた!(バババーン!)』

當眞「(正拳突きを繰り返しながら)娘さんを僕に下さい!
   娘さんを僕に下さい!娘さんを僕に下さい!………ふぅ…」

老師「ほっほっほっ…鍛練しておるのう…」

當眞「はっ!老師!」

老師「ほっほっほっ。プロポーズ神拳の道は険しい…
   しかしそなたはよくぞここまで耐え抜いた…
   そろそろ…修行も集大成じゃ…」

當眞「……ッッ!!ということは!」

老師「ワシから一本取れるかな……」

當眞「……お願い致します!」

老師「よおし!来い!(ババババッ!)」

當眞「お願いします!覇っ!(シュババババッ)」

………

老師「…そなたにもう教えることはない。見事な一撃であった…」

當眞「ありがとうございます!老師のおかげで…
   一回りもふたまわりも大きくなれました!」

老師「ほっほっほっ…そなたの強い精神力があってこそ…よくやった…
   當眞美喜男…そうじゃ。そなたに新しい名前をさずけよう…」

當眞「本当ですか!ありがとうございます!」

老師「そなたの一撃でワシの歯がかけた…ということで、姓は羽賀!
   名はそなたの父がアメリカ人でハーフだから、研二じゃ!」

當眞「羽賀研二…ありがとうございます!やったー!
   親父がアメリカ人なの全然関係ないけどやったー!」

老師「ほっほっほっ。でははやく行け!そなたが愛する、梅宮アンナの元へ!」

羽賀「わかりました!ありがとうございます!」

『當眞美喜男改め羽賀研二は、この時に老師に払った法外な特訓料により、
 巨額の借金を抱えてしまい、それが原因で人生がめちゃくちゃになりますが、
 それはまた別のお話…』

(―茨城県水戸市、梅宮辰夫邸前―)

羽賀「……はぁ…はぁ…はぁ…」

辰夫「…うわっ…!なんだ羽賀!そのボロボロの格好は…」

羽賀「はっ!…ご無沙汰しております…」

辰夫「なんだなんだ修行するとかわけわかんないこと言って3ヶ月も…
   何やってたんだよ」

羽賀「お父さん!」

辰夫「いやだからお前にお父さんと呼ばれる筋合いはないってば」

羽賀「じゃあ辰兄!」

辰夫「じゃあじゃねぇよ!もっと失礼だろうがよ!」

羽賀「とにかく娘さんを僕に下さい!」

辰夫「お前に私の娘をねぇ、幸せにできるわけがないんだよ!」

羽賀「どうしてですか!幸せにしてみせますよ!
   何でそんな草履の裏側みたいな顔してるんですか!」

辰夫「言葉のチョイス!失礼な!顔は関係ねぇだろ!
   さっきから神経逆撫でしやがって!」

羽賀「履き潰した上履きの踵みたいな顔」

辰夫「使い込んだ分さっきよりひどいよ!」

羽賀「アンナが主にお母さん似で本当に良かったですよね…フフフ(笑)」

辰夫「ぶっ飛ばすぞ?!何なんだお前は!」

羽賀「何なんだ…だと?それはこっちの台詞だ…」

辰夫「何ぃ?!何だその態度!」

羽賀「そろそろそのブサイクな仮面を剥がしたらどうなんだ梅宮辰夫さん
   …いや、遊星王子(※)さんよぉ…」

辰夫「なっ!!なぜその名を…!(※梅宮辰夫のデビュー作の特撮作品)」

羽賀「貴様の部下は全てぶちのめしてきた…後はお前だけだ!(ガランガラン)」

辰夫「な…っ!バカな!それは…和田アキ子のマイクに松方の釣竿
   …そして力也のホタテ!…
   小僧そんなにワシの本気が見たいか…(ゴゴゴゴゴ……)」

羽賀「えぇ…お父さんを倒してこそ…アンナが僕の物になる…
   ついでにクラウディアもな!」

辰夫「歌舞伎町の夜の帝王の力、見せつけてくれるわ!(カッ)」

 (一瞬何かが光って全てが消えました。
 そしてだだっ広い荒野に羽賀研二と7m級の梅宮辰夫が出現)

羽賀「それがお父さんの本気ですか…」

辰夫「そうだ…貴様に勝てるかな…こいつは挨拶代わりだ!…梅宮百烈拳!
   あたたたた!あたたたた!あたたたた!(ドバババババババッ)」

羽賀「なっ!凄い数の拳撃!くっ…覇!(スッスッスッ)」

辰夫「それはいいとも青年隊の時の動き!…なかなか楽しませてくれるな小僧!」

羽賀「(くっ…いきなり…いいとも青年隊残像拳を使ってしまった…
   …これは2回しか使えないと言うのに…)」

辰夫「しかしかなり消耗したようだな…いつまでかわせるかな?」

羽賀「(くっ…これほどまでの実力差とは…もうこれは一旦引いて、
   久保田篤と野々村真を吸収して完全体になるしかないかない)」

辰夫「こっちからいくぞ!」

羽賀「くっ…こうなったら!トラウマ太陽拳!!(カッ!)」

辰夫「うっ、ぐわーっ!!!まぶしい!ああああ!返せ!
   包丁を返せぇえええ!許すまじ、車上荒らしぃいいいいい!!!」

羽賀「今だ!(シュインッ!)」

―梅宮辰夫とのあまりの実力差に、一旦引いた羽賀研二!
 一体この後どうなってしまうのかぁ!次週!最終回!
 「   破   局   !   」こうご期待!

……この後、羽賀研二は、別の女と結婚するも、巨額の借金を抱えるあまり、
  友人のボクシング元チャンピオンやヤクザと3人で恐喝事件を起こしてしまいます。
  その時の警察への言い逃れは、
  「この3人で新しいいいとも青年隊狙ってるんですぅ(ひきつった笑顔で)」
  だったという話もあるそうですが、それはまた別のお話…

予選49位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 けう 銀沙灘 ザブ 星野
45 33 61 83 81 61
合計:389点

・ネタの入りからバカバカしさ満載でした。
・羽賀研二が登場した以降の芸能人推しが、笑いというか、ただムチャクチャに感じてしまいました。
○それはまた別のお話…

 有名人を豪快にいじっているわけですが、すでにいじられ倒した人選でデータのチョイスがありがちなのと、
 パロディだからしょうがないとはいえ展開に意外性がないせいで、いじり方の割にあっさりと終わった印象です
 もっと意外だったり逆にどうでもいいようデータを重ねたり、展開に裏切りを入れてほしかったです。
 あと、90年代後半に思春期を過ごした身としては、福島に帰郷後ローカルタレントとして活動し、最近、結婚引退した桜庭あつこにも触れてほしかったなあと。

・ワンダーランドはね、ズルいんですよ。
 ムチャクチャやっててそのくせ面白いから、手がつけられない。
 今回も一瞬何かが光って全てが消えた時点で全身の力が奪われましたもん。
 何がどうしろとか言いづらいネタなんですが、もうちょっと戦って欲しかったってのはあります。
 バトルが始まってから凄く面白かった分、もっと暴れられたかなと思いました。
 あとはアンナかクラウディアにラスボスとして立ちふさがって欲しかったです。

文字がちっちゃくて審査しにくかった。

なんじゃこれは。これだけこねくり回すとそりゃ笑うしかないですわ。
(こねくり回すってどこかの審査の時も言ってたような・・・)
なんというか短さも感じてしまった分もっと見てみたいという思いになりました。

なにやってだこいつら。
やってることはもはや悪ふざけの域だと思うのですが、うまいこと登場人物の特徴やエピソードをネタの中に活かせており、悔しいかな、おもしろかったです。
描かれている情景を頭の中で思い浮かべるだけで笑わされるのは、ずるいと思います。
私自身、あまり羽賀さん梅宮さんに関して知識が豊富な方ではないため、もっとこのお二人のことをよく知っていれば、更にこのネタをおもしろく感じられるのかなあ、と。
ここまで実在の人物を破天荒にいじくり倒すネタならば、老師にも何らかの実在の人物を当てはめてみても、おもしろかったかもしれませんね。














B−3
エントリーNo.100
アイノチカラ

無題7

愛:キャラ売ってるよー。キャラ売ってるよー。

カ:すいません、キャラくださーい。

愛:あいよ。最近お客さんが多いなあ、なんでだろう。

カ:最近はお笑いのネタを書くにも、キャラがないとダメなんで。

愛:そうかい。まあそんなんはどうでもいい。何が欲しいんだ?

カ:えっとー、それじゃあらんま1/2のシャンプーで。

愛:そういうことじゃない。

カ:「ダーリンだっちゃっちゃだっちゃ」

愛:そういうことじゃない。高橋留美子違いだし、それはラムちゃんでもないし、そもそもそういう「キャラ」を売っているわけじゃない。

カ:じゃあどういうことだよアァ!!!!!

愛:お前のキャラが定まってない・・・キャラクター付けの、キャラのことだ。

カ:ああ!!!!!じゃあお嬢様で。

愛:早めの把握。お嬢様は500バールだ。

カ:バール・・・

愛:バール。圧力の単位。

カ:・・・圧力をかければいい?

愛:圧力をかければいい。

カ:「早くしないとぬるくなるよ、さっさとお風呂に入りなさい!!!!!」

愛:お風呂を急かす母親は、そこまでの圧力じゃない・・・

カ:「君が代を歌え、口パクではダメだ、君が代を歌え」

愛:うん、橋下がちょうどいい。500バール。

(ピカリーン)

カ:お嬢様ですわ!!

愛:典型的。

カ:パンがないならご飯を食べればいいのですわ!!

愛:ただの主食の違い。

カ:もっともっと、キャラが欲しいですわ!!

愛:それだったら、定番のツンデレとかどうだ。

カ:いいですわね!!

愛:ツンデレは600ルクスだ。

カ:ルクス・・・ですわ?

愛:ルクス。光の単位。

カ:輝けばいいですの?

愛:輝けばいいですの。

カ:甲子園を目指せばいいんですの?

愛:・・・今から?

カ:今からですわ!!

愛:・・・目指してもいいけど、その場合「お嬢様の高校球児」が生まれる。

カ:「白球がないならテニスボールを投げればいいんですわ!!」

愛:その後、「ツンデレの高校球児」が生まれる。

カ:「べっ、別に、アンタのために球拾いしてるんじゃないんだからね!!!!!」

愛:ノンレギュラーかよ!!!!!それじゃあ輝いてないし、購入前に勝手にキャラを使うな。

カ:では、「暗闇で携帯電話を開いたときのまぶしさ」でいいですの?

愛:確かにまぶしいからそれでいいや、お嬢様らしくないが。500ルクス。

(ピカリーン)

カ:べっ、別に好きでお嬢様やってるわけじゃないんだからねですわ!!!!!

愛:テンプレテンプレで濃い。

カ:・・・・・・ですわ。

愛:デレた?

カ:べっ、別に他のキャラが欲しいわけじゃないんだからねですわ!!!!!

愛:では、「クール・妹・さばさばしている」の3点セットはどうだ。

カ:いいと思ったわけではないですわ!!

愛:1000ポアズだ。

カ:ポアズ・・・ですのだからね!!!??

愛:ポアズ。粘度の単位。

カ:粘ればいいんですのだからね?

愛:・・・なにで?

カ:ファールでですわだからね!!!!!

愛:・・・・・・粘ってもいいけど、またしても高校球児。

カ:「べっ、別に2300球目じゃないんですわからね!!!!!」

愛:相当な粘り腰。

カ:「ただ毎回前に飛ばないようにボールの芯を外して当てただけなんですからねわ!!!!!」

愛:職人の域!これは1000ポアズにお釣りが付く。

カ:本当ですの!?べっ、別にうれしいわけじゃないんだからね!!!!!

愛:お釣りの400円。

カ:お釣りは円単位ですのね!?・・・べっ、別にお金ならいっぱいあるんだからね!!!!!

愛:設定上は。

(ピカリーン)

カ:べ、別にお兄ちゃんのためにサバの味噌煮を一杯作ったわけではないのですのよ・・・

愛:詰め込まれた。そして、お前は「さばさば」をはき違えている。

カ:ですのよ!?ですわお兄ちゃん・・・・・・ビチビチビチ!!!!!

愛:新鮮さは求めていない。

カ:ビッチ!!!!!

愛:ビッチは未購入だ。ビッチは50000。単位なし

カ:・・・・・・べっ、別にあー楽しかったーアァmackerelお兄ちゃんですわ!!??

愛:あれ、もう買わないのかい。

カ:べっ、別に十分じゃないわけじゃないんですからね・・・今からこれでお笑いのネタを作るですわ!?!?

愛:・・・お言葉だけど、そんなぐちゃぐちゃのキャラでネタなんて出来るわけがなアァ!!!!! ←キャラ付け

予選37位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
65 32 77 82 74 47
合計:377点

・どんどんボケが乗っかってゆく構成がしっかりしてるなあと。
・なんだろう、後半になるにつれて荒々しすぎる?のかな。ちょっと読んでて振り落とされてしまいました。

 設定はいいと思うのですが――上手く作らないとラーメンズさんの無類の亜流どまりになりかねないものの――それを生かし切れていなかった。
 まず、冒頭で

>カ:最近はお笑いのネタを書くにも、キャラがないとダメなんで。

 と、言っておきながら、キャラクター付けのキャラではなく、漫画のキャラクターを欲しがるのは不自然で引っかかりました。
 現実にも漫画やアニメのキャラクターに扮してネタをする芸人さんがいるとはいえ、そういうことをやりたいわけでもないですし……。
 設定の説明をしつつボケを入れたいのはわかるんですが、もうちょっと気を配ってほしかったかなと。

 本編についても、キャラクターを重ねていく軸と単位を表現しようとする軸の二つが上手くかみ合っていなくてグチャグチャになっていました。
 性格ではなく高校球児や橋下市長など、属性や個人ではありますが(笑いどころかもしれませんが、「君が代を歌え」だけで橋下市長につなげるのは理解力高すぎて不自然です)、
 キャラクターを演じているから、この店で買っていく必要が感じられないし、挙句は

>愛:ノンレギュラーかよ!!!!!それじゃあ輝いてないし、購入前に勝手にキャラを使うな。

 自分で売っているものと同じキャラクターを作れるなら、買わなくていいじゃんって話なので、二人のやっていることに疑問しか生まれずネタに入り込めないです。
 だから、単位を表現するときは余計なものを載せず単位を表現するときには手に入れたものだけ、
 もしくは「暗闇で携帯〜」のようなキャラと無関係のたとえやあるあるのみにして、
 売り物のキャラを勝手に使うのなら、あからさまにできていない言動をして「ちゃんと正規品を買わないからこうなるんだよ」みたいなやりとりを入れてほしいです。
 でもって、サボっているとかならともかく補欠だって輝いてないとは言い切れないからこのツッコミも疑問です。

 そもそも、このセリフの前に、

>愛:その後、「ツンデレの高校球児」が生まれる。

 と、誘導しておいて勝手に使うなって言うのも理不尽だし、
 それこそラーメンズさんの「無類人間」のように積み重なるっていう設定なのかもわからないし、
 そういう設定だとしても、お嬢様とツンデレと違って、高校球児は買うために演じているだけ――キャラクターとして身についたか定かでないのに、
 愛さんが勝手に組み合わせてキャラを作っているのも理解できないです。

 設定は魅力的なのに、世界観というかルール作りなにもされていないから疑問ばかりで楽しめませんでした。
 最初からグチャグチャなのでオチの意外性がないので、もっと厳密に作ってほしいし、どうせならネタを作るという設定を生かして欲しかったです。

発想がおもしろいですよね。単位のところ特に。オチ近辺でもう一発でかいのほしかったです。
読むの2度目ですが、自然に野球に結びつける部分が好きです。
キャラをつければつけるほどハードルが高くなるのに、それを見事飛び越えてるんですよねぇ。
今回もオチがよくわからなかったんですが、何か元ネタがあるんでしょうか……。

ただただキャラ付けじゃなくてそのための過程もうまくネタに組み込んでいる構成がいいですね。
いまでもなかなかいいネタだと思いますが、まだ1押し足りない。1000ルクスぐらい輝きがほしいです。
超余談ですが、勝手ながら個人的に応援したい人No.1です。

(※「1週間サイクルバトル」の第78回放送にて審査済みのネタですが、再度ネタを読んでから改めて審査を致しました。ご了承下さい)
キャラをテーマにしている割には、キャラでいまいち笑いを獲れていないような、そんなちぐはぐさを感じました。
ただキャラ口調あるいはテンプレ台詞を口にしているだけだったので、もっと一つ一つのキャラクターについて掘り下げていって、ネタの中に活かして欲しかったですね。
ただ、「さばさば」をはき違えているのは良いボケだったと思います。
単位ボケの方には光るものが感じられ、ネタの中で良いアクセントになっていたと思います。
「ツンデレは600ルクスだ。」→「お嬢様らしくないが。500ルクス。」……値下がり?














B−4
エントリーNo.076
フランスパン

コント/卒業式の日に告白を

クミ:はぁ、卒業式も終わっちゃったなぁ・・・。都会の大学に進学するし、これで皆ともお別れかぁ・・・

(クミから離れた所に制服姿の森本と渡瀬がいる)

渡瀬:森本、俺今からクミに告白してくるよ

森本:行ってこい、お前ならきっと上手くいくさ

渡瀬:あぁ、行ってくるぜ

クミ:何もすることも無いし、帰ろ・・・

渡瀬:クミ、ちょっといいか

クミ:あ、渡瀬君。どうしたの?

渡瀬:俺・・・クミのことが好きなんだ。付き合ってくれ!

クミ:・・・ごめんなさい、あなたとは付き合えない

渡瀬:そ、そうか・・・

森本:何でなんだよー!何で付き合わないんだよー!

クミ:森本君見てたの!?

渡瀬:森本、お前は出てくるなよ。これは俺とクミの問題なんだから

森本:僕、渡瀬がクミのことずっと好きなの知ってたから裏で色々とやってたんだよ!

渡瀬:色々って、何をやったんだよ?

森本:デマを流したんだよ

クミ:デマって、一体何を流したのよ?

森本:これは周知の事実だが、クミは言わば美人で、この学校のビヨンセ的存在だ

渡瀬:それ言うならマドンナだろ

森本:クミに悪いイメージを付ける為に、この学校の生徒がよく見てる掲示板にクミがコンビニで万引きしている合成写真をアップしたり

クミ:何アップしてんのよ!?

森本:大丈夫、顔はクミで体はちゃんとビヨンセだよ

クミ:何でビヨンセにするの!?私と体全然違うよ!

渡瀬:おいおい、俺のことを思ってクミから他の男を遠ざけようという気持ちは分かるけどさぁ・・・

森本:あと、クミが『ハゲの校長と援助交際してる』というデマを流したんだ

クミ:ええっ!?

渡瀬:森本!それはやりすぎだろ!

森本:そうすれば皆確実にクミを遠ざけると思ったからな

クミ:渡瀬君ひどい!

森本:僕もちょっとやり過ぎた感は確かにあったよ。ごめん

クミ:森本君、その情報誰から知ったのよ!

森本:誰から聞いたってこれは僕が流したデマなんだから聞くも何も

クミ:もう一回聞くよ。私が『ハゲの校長と援助交際してる』事実を誰から聞いたの?

森本:ん?ん?・・・・・・んんっ!?

渡瀬:ええっ!?クミ、マジで校長と援助交際してたのかよ!?

クミ:うん。私、校長のハゲ頭を見てたら逆レイプ願望が湧いてきちゃってね

渡瀬:何でそんな願望湧いちゃうんだよ!

森本:マジかよ、校長と援助交際してたのかよ・・・

渡瀬:森本もビックリしたよな

森本:おう、だって校長と援助交際してたのがまさか僕だけじゃないなんて

渡瀬:ちょっと待てー!?お、お前も校長と援助交際してたの!?

森本:そうだよ!だからあの援助交際のデマはクミに他の男を近付けさせないデマであると同時に、校長を他の人に取られない為に流したデマなんだよ!

渡瀬:その結果デマに使った女と援助交際してるけどな!しかし、まさか校長が生徒二人にお金渡して肉体関係を持っていたなんて・・・

クミ:あ、こっちは私が校長にお金あげてるんだけど

渡瀬:ええーー!?クミがあげてんのー!?普通女子高生の方が貰う側だろ!?

クミ:まぁ、逆レイプさせてもらってますし、私結構収入あるから

渡瀬:おいおい、収入って何かヤバいバイトしてるんじゃないだろうな

クミ:私、援助交際で二股してるから、もう一人の方からお金貰ってるの

渡瀬:ええーー!?二股なのー!?しかもそっちも援助交際って相手はどんな奴だよ?

クミ:ビヨンセ

渡瀬:ビヨンセ!?ビヨンセと援助交際してんの!?

クミ:うん、来日する度抱かれてる。それで多額のお金を貰ってる

森本:やっぱりこの学校のビヨンセ的存在だったね

渡瀬:ある意味な!しかし今日だけで幾つも驚きの事実が発覚してるんだが

森本:そうだな。まさか援助交際でお金を払っているのが僕だけじゃないなんて

渡瀬:お前もかよ!?お前は校長から貰った金を渡して誰かを抱いてんのか!?

森本:そうだよ。渡瀬の母さん抱いてるんだけど

渡瀬:ええーー!?あ、あの親父に先立だれてシングルマザーの和子を!?

森本:抱かせてもらってます

渡瀬:マジかよ!

森本:全然気付かなかったのか?

渡瀬:いや、半年前から総菜屋のパートタイマーに行かなくなったから何かあるとは思ってたよ。収入源お前かよ!

森本:だってさぁ、和子はエロいんだよ。和子の和子な部分がグッショグショでもう和子なんだぜ

渡瀬:和子和子うるせえな!

森本:和子って言うな!お母さんって呼んであげろよ!

渡瀬:普段は呼んでんだよ!!お前が和子って言ってるからそう言ってるんだろ!

クミ:ちょっと渡瀬君、お父さんだってこう言ってるんだし和子呼ばわりは良くないよ

渡瀬:俺は父親と思ってないからなー!!
   もう何なんだよこの援助交際の金の流れ!ビヨンセがクミに、クミが校長に、校長が森本に、森本が母さんにって驚く所が多すぎるよ!!
   俺の母親が同級生に抱かれ、援助交際に関わってるのがビヨンセ以外知り合いだし、そもそもの流れがビヨンセから始まってるし、
   まさかクミと森本の二人が援助交際で二股でバイセクシャルだったとはな!!

森本:援助交際で二股でバイセクシャルなのは二人だけじゃないよ!校長もだよ!

渡瀬:確かにそうだな!しかも校長の場合はそれに加えて生徒に手を出してるから更に酷えよ!

クミ:あの、渡瀬君。私、更にもう一つ言わなきゃいけないことがあるんだけど

渡瀬:まだ何か言うことがあるのかよ?これに匹敵するようなヤバいことじゃないだろうな

クミ:私、実は未来からやって来たの

森本:ええーー!?

渡瀬:クミ、この流れで頭おかしくなったのか?

クミ:おかしくなってないよ。これは本当のことだよ。気付かなかった?

渡瀬:確かに、明らかに日本人の顔立ちなのに『クミ・サルタラマッキア』の時点で何かあるとは思ってたよ

クミ:サルタラマッキアは仮名よ。未来からやって来たのは、正しい歴史にする為。だから私はビヨンセに抱かれたの

渡瀬:正しい歴史にするのに何でビヨンセに抱かれるんだよ

クミ:そうしないと、お金が無いから校長を抱けない、つまり校長も森本君を抱けない
   だから森本君が渡瀬君のお母さんを抱けないから、渡瀬君のお母さんがムラムラしてきて渡瀬君を逆レイプします

渡瀬:俺逆レイプされるの!?和子は実の母親だぞ!

クミ:本当は血は繋がってないんだけどね。それでまず私はビヨンセのコンサーt

渡瀬:ちょっと待てー!?俺母親と血縁無いの!?

クミ:お父さんとしか血縁ないみたいだよ。どうやらお父さんの連れ子だよ

渡瀬:確かに、母親との年齢差が15歳の時点で何かあるとは思ってたよ
   ひょっとしたら14歳の母的なことがあったんじゃないかと淡い期待を抱いたこともあったよ!
   でもなぁ、マジで繋がってないのかよ!

クミ:渡瀬君、血縁が無いと分かってたら逆レイプされたくなった?

渡瀬:されたくねえよ!母親との距離感が分かんなくなるだろ!もう何なんだよ俺の家庭は・・・

森本:渡瀬、凄く言いにくいんだが、僕からも更にもう一つ言わなきゃいけないことがあるんだけど

渡瀬:まだ何か言うことがあるのかよ・・・。もう流石にこれ以上の告白はないだろ

森本:僕は明日の誕生日で18歳になるから和子と籍を入れようと思ってる

渡瀬:俺の家庭をぶっ壊すなーー!!籍入れるとかどういうことだよ!俺どうしたらいいんだよ!

森本:まず僕をお父さんと呼ぼうか

渡瀬:お前をお父さんと呼べるか!

森本:呼んでくれよ渡瀬!あ、息子になるから渡瀬じゃなくてお前も森本だったな

渡瀬:俺森本になんねえからな!認めねえからな!

クミ:でもお父さんがちゃんと結婚してくれなきゃ困るのは渡瀬君だよ

渡瀬:クミ、コイツなんて父親じゃねえよ!

クミ:だって私にとってもお父さんだもの

渡瀬:私にとってもお父さ・・・・・・え?

森本:ど、どういうことだ?

クミ:私は、森本君と和子さんの娘のクミよ

渡瀬:・・・・・・えーーーーー!!?

森本:マジで!?ということは僕の娘なのか!?

クミ:そうだよお父さん。私は20年後から来たの

森本:む、娘・・・うっ・・・グスッ、グスッ・・・

クミ:ちょっとお父さん泣かないでよ

森本:まさか近いうちに和子がゴム無しでヤらせてくれるとは・・・

渡瀬:何に感動してんだよ!そんな理由で泣いてんじゃねえよ!泣きたいのはこっちだよ!
   お前が母さんと結婚して、しかもその間に産まれるのがクミだなんて、それじゃあクミは妹じゃねえか!

森本:じゃあどっちみちこの告白ダメだったな

クミ:あ、私そろそろあっちの時間軸で上京しないといけないから行くね。お父さん、お兄ちゃん、行ってきまーす!

(クミ、立ち去る)

森本:いってらっしゃーい!

渡瀬:血が繋がってないのに妹だなんてー!!こんな失恋あるかーー!!

森本:クミ行っちゃったな。しかし、失恋というのは辛いよな我が息子よ

渡瀬:親父面すんじゃねえよ!俺ずっと好きだったんだぞ・・・

森本:実は、お前に言わなきゃいけないことを一つ思い出したんだ

渡瀬:まだ何かあるのかよ!?どんだけ俺を驚かすつもりだよ!?

森本:父さん、単位が足りなくてもう一度高3をやることになったんだ。驚いたか?

渡瀬:告白の内容が今までに比べたらショボくて逆に驚いたよ!!

予選23位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
71 65 90 97 32 47
合計:433点

・逆レイプ願望、は意味も字面もゴツすぎるよ…
○ビヨンセ!?ビヨンセと援助交際してんの!?
・↑の台詞から一気におもしろくなりました。よかった、ただのドギツイ下ネタじゃなかった。
・最終的に、いいもの見たな感が残りまして、満足度はかなり高かったです。

 次々と明らかになる意外な真実と森本さんのゲスなキャラクターが面白かったです。
 ただ、収拾つかなくなりそうな意外な事実を連発するのは作り方としては間違っていないし実際に面白いのですが、
 意外性を優先させたせいかセリフの整合性がとれていなかったり、未回収の話題が多くなってきて後半になればなるほど醒めていきました。
 さっきも書いたようにボケの大きさや森本さんのセリフは切れ味は増していくので非常にもったいないです。

 一番問題なのはクミさんはタイムスリップすることでどう歴史を変えたいのか明かされなかったことです。
 ビヨンセからはじまる金の流れができないと自分が生まれないから……ってことなのはわかるんですが、ここを処理しきらないうちに次の話題(真実)に移るから消化不良で、
 そもそも渡瀬さんが逆レイプされるのが正史だとしたらクミさんはどうやって生まれたのか、そしてどうやってタイムスリップしてきたのか触れられていないのが気になりました。
 後者に関しては「そういう設定」と納得させられないこともないんですが、そのためには笑いによる説得力が足りないと思います。
 このくだりは余計な疑問を作らないという意味でも、笑いどころを増やすという意味でも重要なのでもっとじっくりと掘り下げてほしいです。
 
 他にも細かい引っかかりとしては、 
 最初のマドンナとビヨンセの取り違えがいかんせん無理矢理ボケたようでハマらず、天丼されてもいまいち威力がなかったです。ネタの鍵になる部分なので見せ方に工夫がほしいです。
 偽名のところは名前自体がそこで初めて出てくることなので、もっとあからさまで「気づけよ!」とツッコミたくなるようなものならともかく、
 単発のボケとしては弱く、かといってフリになるわけでもないしで、冒頭のデマもそうですが使い方が中途半端な印象でした。

 それから、


>クミ:渡瀬君ひどい!

 正しくは森本君ですね。

> クミ:まぁ、逆レイプさせてもらってますし、私結構収入あるから

>渡瀬:おいおい、収入って何かヤバいバイトしてるんじゃないだろうな

>クミ:私、援助交際で二股してるから、もう一人の方からお金貰ってるの

 渡瀬さんが言った通り「ヤバいバイト」なので、フリになっていないどころか、クミさんのセリフの意外性を消しているので別の言い回しにしてほしいです。


>森本:そうだな。まさか援助交際でお金を払っているのが僕だけじゃないなんて

>渡瀬:お前もかよ!?お前は校長から貰った金を渡して誰かを抱いてんのか!?

 この段階では森本さんも二股しているという事実が示されていないので、ここは森本さんも校長に金を払っていると取れ、渡瀬さんのツッコミがピンときませんでした。


>森本:和子って言うな!お母さんって呼んであげろよ!

>渡瀬:普段は呼んでんだよ!!お前が和子って言ってるからそう言ってるんだろ!

 森本さんにつられて名前で呼んでるっていう意図はわかりますけれど、最初に和子という名前を出したのが渡瀬さんなので若干違和感がありました。
 あと、この直前のやり取りでは和子を連呼していることよりも母親を性的に表現したことをまず嫌がるのが普通では?

ゲスいけど、よくできてる。おもしろかったですよ。
こういう秘密暴露系のネタってバイきんぐとかスピードワゴンとか、長文でもメリースリーさんとか、
色んな人がやってますが……これはゲスくていいですね!
生々しい分、知りたくない分、秘密を明かした時の衝撃度が段違いに高いです。
 クミ:そうしないと、お金が無いから校長を抱けない、つまり校長も森本君を抱けない
    だから森本君が渡瀬君のお母さんを抱けないから、渡瀬君のお母さんがムラムラしてきて渡瀬君を逆レイプします
このセリフがこのネタの全てを表してます。ややこしいしエグいし。

衝撃の事実を飛ばしてるようでありきたりな設定
(未来から来た、同級生が父に)に落ち着いてるような気がします。
ゴム無しのとこは不意打ち喰らいました。

3人組である利点をきちんと活かし、非常にうまくストーリーを構築できていたと思います。
導入からの話運びがスムーズで、すぐに作品の世界に引き込まれました。
ボケの一つ一つに重みがあり、とても読み応えがありました。
やや下ネタも多くゲスさの感じられるネタではありましたが、引くほどのレベルではなかったので許容範囲内です。
ネタとしてはもちろん、ひとつのストーリーとしても十分魅力的な作品だったと感じました。
個人的には、「ビヨンセ」のくだりが好きです。














B−5
エントリーNo.080
炭酸電池

開かずの扉

2人:どうも、よろしくお願いします。
たん:誠に勝手ながら、こないだあった出来事を自分なりに小説化してみたから、ちょっと聞いてみない?
でん:誠に勝手だな。あった出来事をそのまま話すじゃダメなのかよ。
たん:いや小説化にすると、普通に話すよりファンタジックに仕上がって感動超大作のように聞こえるんだよ。
でん:んー、よくわからないけどまあ聞いてやるよ。

たん:「今日も、ルンルン気分で電車でお出かけ。」
でん:始まったな。
たん:「電車を降り、改札口へ向かう。」
でん:うん。
たん:「そこで私は慌てふためいた・・・」
でん:どうした?
たん:「さっきまでポケットに入っていたsuicaが無くなってたのです。」
でん:わぁそれは大変だ。
たん:「私はホップステップジャンプしながら辺りを見渡した。」
でん:ルンルン気分引きずってるけど。
たん:「しかし、見つからず。多分、電車の中に落としたのだろうと思い更けた。」
でん:思い更けるって時間軸がおかしいよね。
たん:「このままだと、改札という名の心の扉から光の世界へ二度と出れない」
でん:かなり大袈裟だな。
たん:「私はSuicaの代わりになるものを探した。 」
でん:ねぇよ、そんなの。諦めて切符買えよ。
たん:「私はカバンの中身をひっくり返し漁る。お尻を上に思いっきり突き出しながらカバンの中身を漁る。」
でん:どんな体勢で漁ってんだよ。
たん:「私は元からお尻が上に突き出ているのが基本姿勢なのだが、いつもよりももっと突き出してカバンの中身を漁った。」
でん:お前の姿勢の解説どうでもいいわ。ってか、基本姿勢おかしすぎるだろ。
たん:「そんな私を周囲は、ホップステップジャンプしながら通り過ぎていく。」
でん:街の人みんなルンルンなのね。
たん:「無い、見つからない。カバンの中身の生地は、えぐれていく。」
でん:カバンえぐれるってどんだけ必死に探してんだよ。もう諦めろ。
たん:「私は、小さい頃から悪いものが2つある。それは、往生際と姿勢だ。」
でん:だろうな。改めて言う必要もない。
たん:「必死に探した結果、カバンの中には、一昨日スーパーで買ったモロヘイヤがあった。 」
でん:なんで野菜持ち歩いてるんだよ。
たん:「モロヘイヤを右手で持つ。そして、思ったこと。それは、」
でん:それは?
たん:「モロヘイヤを改札機に当てて、改札扉が空くはずがない。」
でん:そりゃ無理だわな!!
たん:「絶対にあり得ない。 」
でん:うん、手にとって思わなくても分かることだよ。
たん:「でも、やってみることに損はないだろう。」
でん:バカなの?
たん:「私はモロヘイヤを改札機にそっと置く。 」
でん:あぁ何してんのだか。
たん:「・・・ピッ。・・・開いた。」
でん:なんで!?
たん:「モッモッモロヘイヤで!?? 私は動揺を隠せない。」
でん:なんで開いたの!?
たん:「しかも、」
でん:しかも。
たん:「Suikaをかざして開く時よりも扉の開き方がしなやかな気がした。」
でん:それは多分思いこみ。
たん:「そしてなんと、」
でん:なんと?
たん:「残金 540円と表示されていたから驚きだ。」
でん:それは驚きだわ!!!
たん:「私の手は、モロヘイヤのネバネバでとぅるんとぅるんになっていた。」
でん:いやいや唐突に無意味な情報きた。
たん:「この、モロヘイヤはスーパーで58円だったのに価値が540円に上がるとは。 」
でん:モロヘイヤの価値が一気に上がった・・・
たん:「私は興奮して、残尿を漏らした。 」
でん:その情報もいらない。
たん:「私は改札口を抜けて、空を見上げた。 」
でん:なんか浸ってる。
たん:「星の光が私と左手に抱えているモロヘイヤを照らしている。 」
でん:感動ストーリーのようで全くそうではない。
たん:「あぁなんて美しい星空・・・」
でん:大丈夫?
たん:「これが、、人類と野菜のシンフォニー」
でん:なんだよ、その迷言。
たん:「そう言いながら、目には涙が溢れていた・・・。 」
でん:くだらねえ・・・。
たん:「お尻を上に思いっきり突き出しながら、私はえぐれたカバンを首にかけ、家へ帰った。」
でん:どんな状態だよ。想像しただけで気持ちが悪いわ。
たん:「次の日、」
でん:まだ続くんだ。
たん:「駅員から電話が来た。」
でん:これはまさか。
たん:「案の定、Suicaを落とされたので取り来いという用件だった。 」
でん:おお、良かったなぁ、見つかって。途中でバカみたいなことしてたけども。
たん:「私は、無言で電話を切った。 」
でん:おい、なんでだよ!! どうした?
たん:「私には、Suicaなどいらない。 」
でん:いやいや、おかしい。
たん:「だって・・・モロヘイヤがあるのだから。 」
でん:改札通れたけども!!
たん:「私は左手に持っていたモロヘイヤの表面を撫でた。 」
でん:ペットじゃないんだから。
たん:「やっぱり、表面はとぅるんとぅるんしてた。 」
でん:もういいよ。
たん:「それからというもの、私はモロヘイヤを使って、通勤している。 」
でん:全然、意味が分からない。
たん:「しかし、残金100円を切った今、気づいた事がある。」
でん:もう、かなり使ったねえ。
たん:「・・・モロヘイヤのチャージの仕方がわからない。 」
でん:そりゃそうだね。そもそも、はじめからモロヘイヤに580円が入ってたことがビックリだからねぇ。
たん:「Yahoo!知恵袋にも載ってない」
でん:うん、モロヘイヤを改札にかざした人がキミしかいないからね。
たん:「もう一度、同じスーパーで58円のモロヘイヤを買おう・・・そう決めた。」
でん:それでまた開いたらお前は発明家だ。
たん:「お尻を上に思いっきり突き出しながら、そう決めた。」
でん:だから、どんな体勢だって!
たん:「新しいモロヘイヤを買い直し、また改札の前まで来た。」
でん:ちょっとドキドキする自分にイラっとする。
たん:「私は、ゆっくりモロヘイヤを改札にかざす。」
でん:ちょっとワクワクする自分に蹴りを入れたい。
たん:「・・・ピッ。開いた。」
でん:すげーーーーー!
たん:「私は嬉しくなり、持っていたカバンを床に叩き付けた。えぐった。毟った。」
でん:どんな嬉しさ表現だよ。
たん:「けちょんけちょんのカバン、とぅるんとぅるんのモロヘイヤ。」
でん:どうでもいいわ。
たん:「私は、もう一度モロヘイヤに向かって、『ありがとう!』」
でん:傍から見たらただの変態だろ。
たん:「と、手話で伝えた。」
でん:そこ、言葉じゃないんだ。
たん:「また明日も、とぅるんとぅるん気分でお出かけしたくなった。」
でん:ルンルン気分ね。
たん:「もう一度、言わせてもらおう」
でん:ん?
たん:「これが人類と野菜のシンフォニー。」
でん:もうええよ。

予選44位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
50 48 67 74 42 72
合計:353点

・バカなのは伝わってきました。
・話の内容自体のおもしろさは伝わってきたんですが、ツッコミが受け流す感じがそれを弱めてる気がしてもったいなかったです。

 「カバンをえぐる」や「姿勢の悪さ」などバカなボケを挟みつつ、非日常な世界の面白みが伝わりましたが、淡泊過ぎて盛り上がらないまま終わってしまいました。
 前半が特にそうなんですが、でんさんの相槌がテンポの妨げになっているし、ツッコミに距離がありすぎてこっちまでたんさんの話に乗れなかったです。
 距離があるからこそ、後半の「ちょっとドキドキする自分に〜」のくだりは冴えていたのですが、読み手の興味を引く程度には食いついてほしかったし、
 距離を作るなら作るで、ネタそのものへの引っかかりができるようもっと捻った言い回しがほしいです。
 後半になるにつれてナンセンスな世界が強く出ていましたが、展開が少ないのでもっと描写が濃くてもよかったかなと。
 あと、元の残金が580円とそこまでの額ではないので、100円を切ったといわれてもかなり使った感じがしなかったです。
 最初は540円だった残金が二回目に出てきたときは580円になっているのと、半角と全角が不統一なのも気になりました。
単語の力でねじ伏せられて笑ってしまいました。オチ前6行で急速に落ちて行ったのが残念でした。
清々しいタイプのバカですねこれ。リリカルな書き方がまた上手くはたらいたと思います。
「モロヘイヤで改札を通れる」から姿勢やカバンなど色々な方向に展開してて見ていて飽きません。
今のままでもある程度完成してるんですが、どうもあと一押し足らないんですよねぇ…。
最初のモロヘイヤを超えるインパクトを持つボケが後半にも見たかったです。

モロヘイヤという発想がすごくいいです。
小説と聞いて、勝手ながら表現力に期待してしまいました。
もっと引き寄せる表現力があるといいなぁと思いました。
それとタメの部分で必要な部分と、不必要なところがそれぞれありました。

テンポよくボケが連なっているため、楽しんで読むことができました。
端的且つ的確なツッコミも相まって、非常に読みやすいネタになっておりました。
ひとつのネタの中で同じボケを繰り返すことにより、より一層個々のボケの印象が強くなりました。
ボケの発想も捻られたものが多く、予想外の展開が続き、おもしろかったです。
個人的には「ルンルン気分」がお気に入りです。














B−6
エントリーNo.043
HONEY×TRASH

チャンネルまわし 〜triple stories〜
蜂=蜂須賀(クイズ番組出演者) ミ=三井(テレフォンショッピング出演者) G=五味渕(サスペンス劇場俳優)



「あぁ〜、ヒマだな… テレビでも見るか…」


(ピッ)


[クイズ番組(以下、クイズ)]
蜂=さぁ、ハニトラQ 11問終わりまして、互いに一歩も譲らない状況です。では、続いての問題に(ピッ)


[テレビショッピング(以下、通販)]
ミ=出血大サービス、\19,800でのご提供です!! 今回だけの特別価格ですのでお見逃し(ピッ)


[サスペンス劇場(以下、ドラマ)]
(崖のシーン)
G=あなたは、経営するお店の資金繰りに困り、高橋から借金をしていた。しかし、高橋はそんなあなたの弱みにつけこ(ピッ)


 「この時間、何にもやってないなぁ…」


[クイズ]
蜂=正解にまつわるヒントが順番に出てまいりますので、早押しでお答えください。では、まず一つ目のヒント(ピッ)

[ドラマ]
G=あなたと高橋が口論しているところは何度も目撃されていた…。(ピッ)

[クイズ]
蜂=続いて、二つ目のヒント(ピッ)

[通 販]
ミ=2つ目の商品はこちら!!超高級ダイヤ装飾ティーカップセットでございます!!(ピッ)

[クイズ]
蜂=さぁ、ヒント三つ目(ピッ)

[ドラマ]
G=犯行時刻である18時頃のあなたのアリバイは崩れることになる。これら三つの事実から導き出される結論は一つ…。(ピッ)


 「ん…?」


[クイズ] 蜂=早かったのは青の五味渕さん、お答えどうぞ!!(ピッ)

[ドラマ] G=高橋を殺したのは、あなたですね?(ピッ)

[クイズ] 蜂=残念!! 「わるいやつら」ではないっ(ピッ)

[通 販] ミ=あらぁ〜、これはよいものですわねぇ〜、手にとってもよろしいですかぁ?(ピッ)

[クイズ] 蜂=お手つきで回答権失います。(ピッ)

[ドラマ] G=憤りのあまり、我を失ってたわ… 急に恐ろしくなって、その場から逃げ出してしまったの…(ピッ)

[クイズ] 蜂=「大脱走」、正解!! お見事!!(ピッ)


 「あれ…?」


[ドラマ] G=刑事さん… どこで分かったの?(ピッ)
[クイズ] 蜂=三番目のヒントの「1963年」で確信しました。(ピッ)
[通 販] ミ=さすが、蜂須賀さん、お目が高いですねぇ〜 こちら50年以上前のビンテージ品でございます!!
       さらに、細部に散りばめられた装飾品ですが、実は最高級の素材を利用している非常に希少なものなんです!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=さぁ、そのあるモノとはいったい何!?(ピッ)
[ドラマ] G=被害者の部屋に落ちていた、このダイヤのカケラです。
       これは、あなたが常に身に着けていたペンダントの一部ではありませんか?(ピッ)
[通 販] ミ=そうなんです!! あのキャサリン妃が挙式でつけていたペンダントと同じ原産地のダイヤなんです!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=お見事、正解!! 赤の三井さん、トップ五味渕さんとの差を縮める。(ピッ)
[ドラマ] G=高橋を殺したことを知った三井は、それをネタに詰め寄ってきたわ…。(ピッ)
[通 販] ミ=しかも、それだけじゃないんです!!(ピッ)
[ドラマ] G=こともあろうか、店の権利まで要求してきた…。(ピッ)
[クイズ] 蜂=問題の選択権は三井さんです。どのジャンル選択しますか?(ピッ)
[通 販] ミ=ご安心ください、実績のある、信頼出来る業者のみセレクトして取引しております。(ピッ)
[ドラマ] G=父の代から続く、30年以上も歴史のある店よ!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=歴史の30(点)(ピッ)
[通 販] ミ=洋食器を取り扱って30年、信頼と実績のハニトラ直販が自信を持っておススメする商品です!!(ピッ)
[ドラマ] G=その歴史と信頼を、何としても守りたかったの…(ピッ)
[クイズ] 蜂=さぁ、五味渕さん、トップ守れるでしょうか、続いての問題です。(ピッ)
[通 販] ミ=それでは、商品を購入された方の喜びの声をお聞きください!! 神奈川県の渡辺さんの声です。(ピッ)
[ドラマ] G=困ったあなたは、渡辺さんに協力を持ちかけたわけですね…(ピッ)
[通 販] ミ=初めての通販ということもあって、不安もあったんですが、親切丁寧に案内いただき、購入を決めました。(ピッ)
[クイズ] 蜂=さぁ、お答え決まりましたでしょうか? どうぞ!!(ピッ)
[通 販] ミ=購入して、大正解でした。(ピッ)
[クイズ] 蜂=渡辺さん、正解!! さぁ、ここで緑の渡辺さんが単独トップに立った!!(ピッ)
[ドラマ] G=刑事さん、僕が一人でやったんです!! この人は関係ありません!!(ピッ)
[通 販] ミ=これまで、ティータイムは一人のことが多かったんですけど、(ピッ)
[ドラマ] G=渡辺さん一人じゃないわ…。刑事さん、私たち二人でやったんです。(ピッ)
[通 販] ミ=ティーカップを自慢したくて、友人を呼ぶ機会も増えました。今日はどの紅茶にしようか、選ぶのも楽しみで(ピッ)
[クイズ] 蜂=渡辺さん、続いての問題、ジャンルをお選びください。(ピッ)
[通 販] ミ=どんなジャンルのインテリアにも合わせやすいので、大変重宝しています。(ピッ)
[クイズ] 蜂=ノンジャンルの40(点)(ピッ)
[ドラマ] G=三井のヤツ… なりふり構わず、俺らを利用しようとしたっ…!!
[通 販] ミ=と言うわけで利用者からの声でした。こちらの商品、ワタクシ三井も自信を持ってオススメします!!(ピッ)
[ドラマ] G=とにかく三井の言いなりでしたよ…。もう、どうしていいか分かりませんでした…。(ピッ)
[クイズ] 蜂=緑の渡辺さん、ヒントを利用することも出来ます。(ピッ)
[通 販] ミ=さらに今回は英国製、最高級陶器小皿もお付けいたします!!(ピッ)
[ドラマ] G=だけど、それで終わりじゃなかった…。どんどん要求はエスカレートしていったわ…(ピッ)
[通 販] ミ=さらにさらに、こちらもう1セットお付けします!!(ピッ)
[ドラマ] G=それで、三井まで手にかけてしまったんですね…(ピッ)
[クイズ] 蜂=正解!! 緑の渡辺さん、優勝へ王手をかけました!! 他の二人は万事休すか!?(ピッ)
[通 販] ミ=そんな時もご安心ください、ハニトラ直販なら、万が一のときもしっかり補償いたします!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=さぁ、赤の三井さんは、まだビッグチャンスが残っています。チャレンジすることも出来ます!!(ピッ)
[通 販] ミ=でも、お高いんでしょぅ?(ピッ)
[ドラマ] G=えぇ、三井のヤツ、弱みを握ったのをいいことに、とんでもない額を請求してきたわ。(ピッ)
[通 販] ミ=何と、たったの¥29,800!! 赤字覚悟のご奉仕です!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=おぉっと、赤の三井さん、勝負に出ました!! 一発逆転を賭けてビッグチャンスクイズに挑戦だ!!(ピッ)
[ドラマ] G=もう、引き返せないの!! こうするしかないのよ!!(崖に向かって駆け出す五味渕)(ピッ)
[通 販] ミ=もぅこれは買うしかない!! このチャンス、お見逃しなく!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=それでは、早押し!! スタート!!(ピッ)
[通 販] ミ=商品なくなり次第、販売終了となりますのでお早めに!!(ピッ)
[ドラマ] G=待て!! 待つんだ、早まっちゃいけない!!(ピッ)
[通 販] ミ=番号お間違えの無いようお気をつけください!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=残念!! 赤の三井さん不正解!! 回答権は青の五味渕さんに移る!!(ピッ)
[ドラマ] G=もぅ、これ以上、間違いを犯すんじゃない!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=正解!! 青の五味渕さん、見事正解!! おぉ〜っと、ここでコール!! ただいまの問題が最終問題でした!!(ピッ)
[通 販] ミ=ご覧ください、注文のお電話がどんどん来ております!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=優勝は… 最終問題でまさかの逆転、青の五味渕さん!!(ピッ)
[ドラマ] G=あああぁぁぁぁぁ、ぅぁああああわぁぁぁ…(ピッ)
[クイズ] 蜂=あぁ、感極まって崩れ落ちてしまいましたねぇ〜 最後、大混戦を制したのは青の五味渕さんでした。(ピッ)
[通 販] ミ=現在、電話大変込み合っております。繋がらない場合は、もう一度お電話を!!(ピッ)
[クイズ] 蜂=また次回、もう一度挑戦したいです!!(ピッ)
[ドラマ] G=しっかり罪を償って、もう一度やり直しなさい… それが、あなたがするべきことだ…(ピッ)
[クイズ] 蜂=いやぁ、三井さんも大変惜しかった、また挑戦してください。
       この番組では、クイズ挑戦者を募集しています。参加ご希望の方は、番組までお電話を!!(ピッ)
[通 販] ミ=ご注文の方は今すぐお電話を!!(ピッ)
[ドラマ] G=蜂須賀君、今すぐ署へ電話を… 事件は解決だ…(ピッ)



「 ……。とりあえず電話するか…。」
予選63位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
69 66 53 40 73 10
合計:311点

○お手つき
○ノンジャンルの40
○感極まって崩れ落ちて
・技巧派だ。こういうタイプのネタ、長文で久々見た気がするなあ。
・上手いだけではなかなか笑いには繋がらないので、こういうネタだとそれに当てはまってしまうボケがどうしても多くなる中で、上にあげた3つはとても面白かったです。

 意欲作なのはわかりますが、実際に演じているのを観られるのならともかく、活字で伝えるには題材が悪かったかと……。
 読み始めてしばらくはそれぞれの番組の情報を整理するのに時間がかかって楽しみきれませんでした。
 読み手への配慮として、それぞれの演じている番組を表示されたのだと思いますが、無駄に情報量が増えて逆に混乱しました。
 それぞれの番組が頻繁に変わるのと、一シーンごとのセリフ量にあまり差がなかったのも整理しづらさの一因だったので、セリフの長さに変化をつけた方がよかったと思います。

 番組ごとのセリフは上手く繋がっているのですが、一度読んで大筋を頭に入れてから読み返さないと面白さが十分伝わらず、
 上手いところとそうでないところ(フリがわかりやすいかそうでないか)の差が激しく感じられるので、もっと一発でスッと笑えるよう書かれていればよかったのですが……。

よく考えたなって思ったし、笑った部分もあります。でもやっぱ見づらいのが先に来た感じです。笑いも少ないのも相まって、このくらいしかつけらんなかったです。
凄い練り込んだネタだとは思うんです。
それぞれのストーリーを成立させつつ上手く絡ませるために思考錯誤したと思うんですが、
ストレートに面白さが伝わってきませんでした。
たしかに3つの番組から聞こえるセリフが上手い事成立してますが、
その制限を加味してもボケが弱く、また、感心が先行してあまり笑えませんでした。
クイズ番組の最終問題あたりになると、セリフが流れるように繋がってきてテンポよく笑えたんですが……。

いやぁ凄い。これだけの作品を書けることが凄い。
ただ凄さが前に出過ぎた感はあって、笑った部分もありつつも評価としては、
面白さを重視したいということを念頭に置いてのこの点数で。
間違いなく作品の作りとしては今回随一だと思います。

うまいことやっているなあ、とは思いましたが、どれもこれもまったく笑いには繋がっていなかったです。
3つの番組からいっぺんにめまぐるしく情報が溢れ出てくるため、ネタの機軸になるようなものが無く、ただただ慌ただしさしか感じられませんでした。
分かりやすい笑いどころが皆無で、読んでいて困惑の方が勝ってしまいました。
せめて番組の数を2本に絞るか、あるいは1つの番組をメインに据えた上で横から残り2つの番組を絡ませる程度の方が、伝わりやすかったのではないかと思います。
笑った量、楽しめた量的には0点なのですが、ボケの構成の上手さを考慮して、この点数です。














B−7
エントリーNo.077
偽りPercussion

グリーンドリーマーの悲劇
(ビルの隙間に挟まってる男を少年が引っ張ってる)

橋本:が、頑張れ、頑張れおじさん!そろそろ抜けそうだよ!

霜山:ぬおおおおぉぉぉぉ!!!もげる!もげる!色んな所がもげるっ!!俺はもう駄目だぁぁぁぁあ!!!!

橋本:大丈夫だよ!首がもげたって意外とガッツで生きれるもんだよ!!

霜山:俺は昆虫かぁぁぁ!!!生命力そんな強くねえわぁぁあ!!!!!チクショウ俺はもう駄目だぁぁぁぁあ!!!!

橋本:あっ、おじさん軟体動物だ!自分は軟体動物なんだというイメージを心に刻んで!!

霜山:イメージだけでするっと抜けれたら苦労ねえわぁぁ!!ぬおおおぉぉぉ!!!!!俺はもう駄目だぁぁぁぁあ!!!!

橋本:ほらほらせーの、タコー!タコー!タコ野郎!(力入れて引っ張る)

霜山:ただの罵りになっとるわっ!!って急に力入れんじゃねえ!!もげる、もげる!!俺はもう駄目だぁぁぁぁあ!!!!

橋本:ああもうさっきからうっさい!大人なんだから少しくらい我慢してよ!!それとすぐに諦めるんじゃない!!

霜山:グガガガガガガガガ・・・・!!!!俺はもう駄目・・・!!

橋本:いくよ!せーの!

(ズボン)


霜山:ブハァ!ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。

橋本:ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。

霜山:・・・フウ・・・助けてくれた事を心から感謝するぞ少年。おかげで私は生き延びる事ができた。

橋本:わぁ、急に偉そうな態度に切り替えたよ。さっきまでもう駄目って叫んでたのに。

霜山:その勇敢な精神を賞して、君の願いを一つだけ叶えてやろう。

橋本:立場が変わると態度も変わるのが大人って生き物なんだね・・・って、えっ?どういうことそれ、願いを叶えるって。

霜山:実は私は、天使なのだ。人の願いを叶える力があるのだ。

橋本:えっ、おじさんが天使?嘘でしょ!?というか有り得ないでしょ!?

霜山:信じてもらえない理由は凄く分かるが・・・ホラ、証拠に翼だってあるぞ。(背中から翼を広げる)

橋本:わー凄い!!天使の翼だ!!けど思ってたより黄ばんでる!!

霜山:・・・仕方ないだろ、羽が抜けるのが怖いからあまり洗ったことがないんだ・・・。

橋本:「髪が抜けるのが怖いからシャンプーしない」ってのと同じ理屈だね!うわっ、近くで嗅ぐと凄くクサい!!友達の家の絨毯の匂いがするよ!!

霜山:つくづく不便なんだよ天使の体は。で、これで私が天使だと信じてくれたか?

橋本:うん、じゃあ信じるよ絨毯の天使のおじさん!!

霜山:フレーズ!絨毯に宿る精霊みたいじゃないか!!

橋本:ああもう絨毯のイメージが強すぎるや!!もうおじさんのこと絨毯って呼んでいい?ねえ、いいよね!!じゅーたん!じゅーたん!

霜山:日本の信仰の無さがここまでとは・・・。

橋本:じゅーたん!それで、僕の願い事何でも一つ叶えてくれるんだよね?

霜山:あ、ああ・・・お前の望みを一つだけ叶えてやろう、どんな願いでもいいぞ。

橋本:じゃあさ、ブロッコリーが欲しい!!

霜山:・・・・・・・・・えっ?

橋本:それもとっっっっっっても大きいの!!超ビッグなブロッコリーが欲しい!!

霜山:ブ、ブロッコリーだと・・・?

橋本:うん、そうだよ!!早く出してよ!はーやーく!!じゅーたん!じゅーたん!

霜山:ま、待て!別にウケを狙わなくていいんだぞ!ほら、学校の人気者になりたいとか、最新のゲームが欲しいとか、そういう少年らしい事を願わなくていいのか!?

橋本:なあにそれ、僕はブロッコリーがあれば後は何もいらないよ。

霜山:なんて執着心だ!!目に一切の曇りが無い!!

橋本:学校の人気者?あんなブロッコリーの良さが分らない奴らなんてどうでもいいよ。
   この前さ、みんなの筆箱にブロッコリーを詰めてあげたんだよね、それなのにあいつ等ときたらそれを僕に投げ返してきやがったんだよ。どんな精神してるんだよ。

霜山:そんなもん誰でも投げ返すよ!!

橋本:まあ「ブロッコリー星人」って指差されて呼ばれるのはちょっと気持ちいいけどね。

霜山:案の定イジメられてる!!普通天然パーマの子に付けられるあだ名なのに!!

橋本:僕にはブロッコリーだけが友達さ!ブッロコリーを近くから見たり遠くから見たりすることで僕の一日は終わるのさ!

霜山:もっと少年時代を有効に使え!!井上揚水に殴られるぞ!!

橋本:いいもん!僕はブロッコリーのために生きてブロッコリーのために死ぬのだから!!それが僕の幸せなんだから!!

霜山:・・・君、ブッロコリー教とかの信者なの?

橋本:そんなのがあったら入りたいなぁ!というか興してみたいなぁ!僕の人生をブロッコリーに捧げるんだ!!

霜山:小学生のくせになんて信仰心だよ・・・天使は全然敬わないのに・・・。

橋本:もしも天使の血が染みた土にブロッコリーが生えるなら、僕は躊躇せず刺してるよ!!

霜山:ブロッコリーのために殺されてたまるか!!じゃあ本当に良いんだな!?お願いはデカいブロッコリーで!!

橋本:さっきから言ってるじゃん!早く出してよこのじゅーたん天使!!蹴るぞ!!

霜山:何でそんなに強気なの・・・ちょっと待ってろ、大天使様に伝えるから。(手を額に当てる)大天使様・・・大天使様・・・。

阿木(大天使):(爪を切りながら)ああ!?誰だテメエ!?所属を言えや!!

霜山:ええと、新宿所属の霜山です。

阿木:霜山!?ああ、霜山か、何の用だテメエ!?

橋本:ねえねえ、額に手当てて何ブツブツ言ってるの!?かなり気持ち悪いよじゅーたん!!

霜山:ウルサい!!大天使様と連絡取ってるんだから邪魔するな!!

橋本:大天使なんてどこにもいないじゃん!!

霜山:普段は天界にいるから、こうやって通信してるんだよ!

橋本:天界ってなあに?

霜山:ああもう・・・。

阿木:オォッラ霜山ぁ!!何の用だって言ってんだろっ!!!クビにすんぞ!!

霜山:ヒィ!す、すみません!!(ヘコヘコ)

橋本:わー、良く分らないけど「背広」って言葉が思い浮かんだよ!

霜山:じ、実はですね・・・私がピンチになってる所を人間に助けられまして・・・。

阿木:・・・また助けられたのかテメェ!おい、これで四回目だぞ!!

霜山:す、すみません・・・。

阿木:それにテメエ先週ゲイに犯されそうになってた所を助けられたばっかじゃねえか!!二週続けて助けられる天使なんて前代未聞だぞコノヤロウ!!

霜山:あの時は新宿の恐ろしさを知りました・・・。でも、今回も大変だったんです・・・。

阿木:それで、テメェ今回は何を助けられたんだ!?アアッ!?

霜山:そ、それがですね・・・野良猫の魂を天界へ召そうと降臨したんですが・・・

   野良猫がビルとビルの狭い間で死んでいたので、実体化した時そのまま挟まって抜けられなくなったんですよ・・・。

阿木:・・・バカ野郎すぎて何も言えねえわ・・・。

霜山:そしてそのミンチ寸前の状況を、そこにいる通りすがった少年に引きずり出してもらったんですよ。いやー、死ぬかと思いましたよ・・・。

橋本:あの時はね、スキマ産業を見つけるためにあちこちの隙間をのぞいてたんだ。そしたらじゅーたんがぎっしり詰まってたからすごくビックリしたよ。

霜山:・・・少年よ、スキマ産業というのはビルとビルの間で経営してる企業という意味ではないぞ。

橋本:えー、それじゃあブロッコリーに仏像を彫る会社はどこにあるの?

霜山:たとえどんなスキマ産業でもそんなプロジェクトは無い!

阿木:あー・・・ちょっと待て霜山、その助けた少年ってのは何歳なんだ?

霜山:ええと・・・君は何歳だ?

橋本:10歳だよ!ててーん!

阿木:おいコラ霜山ぁ!!そんな小さなガキに助けられちゃ天使の面目丸潰れじゃねえか!!そこんトコ理解してんだよなぁ!!

霜山:す、すみません!すみません!

阿木:ったく・・・おい、助けたガキに信号繋げろ霜山!

霜山:ハ、ハイただいま!

橋本:あれ・・・?頭の中でノイズみたいな音が・・・。

阿木:おいボウズ、聞こえるか。

橋本:わっ!何これ、頭の中で誰かが喋ってるよ!気持ち悪い!

阿木:心配するな、すぐ慣れる。ボウズ、俺は大天使の阿木って言う者だ。ボウズが助けてくれたそこの霜山っていう天使は、ウチの部下でねえ。

橋本:・・へえー!おじさんがじゅーたんと喋ってた大天使って人なんだ!でも声がジャイアンにそっくりだね!おかしい!

阿木:・・・・・・・・・。

霜山:・・・ば、馬鹿野郎がぁ!!新宿を滅ぼす気かお前!

橋本:えー、だって面白いじゃん!天使の偉い人がジャイアンって!

霜山:おいお前!!この人、大天使!!新宿の運命はこの人の手中にあるの!

阿木:・・・オ、オーケイ・・・オーケイだぜ霜山・・・そんな小学生のボウズなんかにディスられたって・・・動揺する訳がナンセンス・・・。

霜山:大天使様ぁ!動揺しすぎて変な横文字使ってますよ!!

阿木:黙らっしゃい霜山!!小学生にコンプレックスをいきなり指摘されてうろたえる大天使がどこにいる!!オイコラそこのガキ、何でも願い叶えてやるからとっとと望みを言え!

橋本:あっ、ええとね、すごく大きなブロッコリーが欲しいの!!

阿木:・・・・・・ボウズ、冗談ってのは言って良い時と言ってはならねえ時があってな・・・。

霜山:いや、本当なんです!この少年根っからのブロッコリーボーイで、ブロッコリーの事以外眼中に無いんです!

橋本:ああ早く出してよぉ!大きなブロッコリーに踏まれて興奮したいよぉ!

阿木:こんな人間がいるとはな・・・おい、なんでそこまでブロッコリーが好きになったんだ?

橋本:実はね、僕の家は貧乏でさ、毎日の食事はブロッコリーひとつとティラミスしか出ないんだ。

霜山:なんでデザートに全力を尽くすんだ!もっとバランス良く作れよ!

橋本:でね、お姉ちゃんもお兄ちゃんもブロッコリーが大嫌いだからさ、全部僕にくれてティラミスを食べるんだ!僕はブロッコリーの美味しさが分かってたから、バクバク食らいついたんだ!

霜山:貧乏のクセに兄弟贅沢だな!

橋本:でもある日ね、ティラミスが突然爆発して僕の家が全焼しちゃったんだ!

霜山:なぜティラミスにそこまでの爆発力があるんだ!火薬かなにか入り混ぜてたのか!

橋本:お姉ちゃんとお兄ちゃんの部屋は全部燃えちゃったんだけどね、僕の部屋だけは、ブロッコリー型に燃え残ってたんだ!

霜山:・・・なんだそれは!何という怪奇現象だそれは!

橋本:それ以来ね、僕がブロッコリーをたくさん崇めるとね、靴にブロッコリーが生えたりランドセルにブロッコリーが生えたりして、僕はずっとお腹いっぱいなんだ!

霜山:うん、もうそれ呪いだよ。少年よ、それは呪いだよ。

橋本:だから僕がブロッコリーを愛し続ければ僕の幸せと将来の安静は約束されるんだ!だから早く大きなブロッコリーを出してよ!

   それを愛の象徴として崇め続け、いつか新宿にブロッコリーフィーバーを巻き起こすんだ!

霜山:勝手な改造計画を立てるんじゃない!・・・ど、どうですか大天使様?できますか?

阿木:うーんブロッコリーね・・・今までやった事がねえからちょっと難しいな・・・。

霜山:・・・だそうだ、少年よ、何か別の願いを言え。

橋本:えー!なんでよ!やだやだやだ!!ブロッコリーじゃなくちゃ嫌だ!もっと頑張れよ大天使コノヤロウ!ジャイアンコノヤロウ!

阿木:クッ・・・クソガキテメエ・・・。

霜山:うおーい!急に口悪くなるんじゃねえお前!!この人大天使だって何回も言っとるだろうがぁ!!

橋本:うるさいじゅーたん!この平社員め!もう、天使とかって所詮はこんなモンなの!?ああなんかもうガッガリだなーぁ!

   天使はビルの隙間に挟まるし、大天使は強気のくせにメンタル弱いし、翼は臭いし願いは叶えられないし最悪だよもう!

阿木:キサマ・・・キサマ・・・!

霜山:おい、やめろお前!一回落ち着け!頼むから!

橋本:なにが願いを叶えてやろうだよ!ビルの隙間から命乞いしてたヤツが偉そうにするんじゃねえよ!子供なめんなペッペッ!

   それに何小学生にコンプレックス突かれてうろたえちゃってんのこの大天使は!肝が小さし声はジャイアンだし!

   もうジャイアン専門のモノマネ芸人とかになればいいよ!それでオンバトに出て「ジャイアンについて知識不足だと思います、やる気あるんですか」みたいなジャッジペーパーを貰ってヤケ酒すればいいよ!!

阿木:・・・フッザけんなこのクソガキがああああああああ!!!!!!!!!

(新宿の地面が大きく上下する)

橋本:うわあ!なにこれ!立ってられないよ!

霜山:なんだ・・・この地引は!?

阿木:俺を誰だと思ってるんだああああああ!!!!!大天使をなめんじゃねえええええ!!!!!ブロッコリーの一つや二つ簡単に生やしてやるわボケええええええええ!!!!!!!

(道路が割れ、中から巨大な樹木が伸びてくる)

橋本:ま・・・まさか!!

霜山:お、落ち着いてください大天使様!!新宿が壊れてしまいます!!

(みるみる成長する巨大な樹木)

阿木:なめやがってなめやがってえええええええ!!!!!!天使の本気を見せたるわああああ!!!!!!!!



(響く怒号)



(弾け飛ぶアスファルト)



(壊れるビル)






(街の中心に聳え立つ、2000メートル近くの巨木)



阿木:ハァハァハァ・・・・・・どうだ!どうだどうだどうよクソガキ!!お前の望み通りでっかいブロッコリーを生やしてやったぞ!!

橋本:あっ・・・あっ・・・。

霜山:や・・・やりすぎですよ大天使様!いくらなめられたって!コレ後始末どうするんですか!?

阿木:ケッ!知らねえよそんなもん!俺らはただコイツの願いを叶えてやっただけなんだからな!!さあおいクソガキ!存分に食らいついたらどうなんだ!?ああっ!?

橋本:あっ・・・あっ・・・。

阿木:どうしたどうしたクソガキ!?予想外すぎて言葉が出ねえか!?そりゃーそうだよな!!お前の願いのせいで新宿が崩壊しちまったもんな!!

   大天使を怒らせるからこうなるんだぞ!!大天使の力をなめるんじゃねえよ!!さあこれからはしっかりと天使を敬うように教訓・・・

橋本:おじさん・・・これ・・・。

阿木:ああ!?どうした、何か文句あんのかクソガキ!?

橋本:・・・・・・カリフラワー。

阿木:・・・・・・はっ?

橋本:・・・・・・・・・・・・・。

霜山:・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・・・・・・・・・・・えっ、えっ?

橋本:これ・・・・・・カリフラワーだよ・・・白いよ・・・。

霜山:・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・・・・・・・ブロッコリーじゃ・・・ないのかこれ?

橋本:・・・・・・・・・うん、違うよ・・・白いよこれ・・・。

霜山:・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・霜山・・・ブロッコリーって・・・・・・緑色の方なのか・・・?

霜山:・・・・・・・・・確か・・・そうですよ・・・。

橋本:・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・・・・・・・・・ゴメン・・・間違えちゃった・・・。

橋本・・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・・・・・・・・・・・。

霜山:・・・・・・・・・・・・・。

阿木:・・・霜山、後始末をよろしく!!間違えて叶えた願いは取り消せん!!(通信を切り逃げる)

霜山:ええええええ!?えええええええ!?えええええええ!?なんで俺がああ!?

橋本:ブロッコリーの敵め!!ブロッコリーの敵め!!!(カリフラワーに向かって石を投げる)





そのカリフラワーは、たった一日で世界中の排気ガスを吸い込み、数多の環境問題を解消させた。

これは天からの授けものだと、世界中が声を合わせ、「カリフラワー教」という新たな教えが広まった。

一人の少年が涙した。一人の天使が過労で入院した。
予選14位(認定)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
85 78 93 65 85 56
合計:462点

・井上揚水→井上陽水 ブッロコリー教→ブロッコリー教
・細部と、根本と、両方おもしろかった。読んでいて楽しいコレ。
・グリーンドリーマーの悲劇、だけど最終的に悲劇なの下っ端の天使の方だよなあ(どうでもいい)

 予想外の展開が次々と押し寄せるバカバカしさ、フレーズ選びのバカバカしさ、オチの豪快なスカしのバカバカしさ。
 と、様々なバカバカしさが味わえて面白いです。三者三様のキャラクターも濃くて楽しい。
 ただ、最初からナンセンスで飛ばしている分、中盤で大天使が加わってからのやり取りでダレたのが惜しいです。
 ここだけ切り取れば十分面白いはずなんですけれど、それまでと比べるとトーンダウンした感があります。
 もっと大天使のメンタルの弱さだったり、霜山さんの板挟みぶりを派手に描いていればさらに盛り上がっていたと思います。

僕これ大好きです。面白かった。
おお……これは綺麗なストーリーコント。
キャラが明確で構図が分かりやすく、ブロッコリーも多面的に捉えてボケてるのでしつこくありません。
カリフラワーはどこかで使うだろうなとは思いましたが、まさかこういう形とは…。
読み物としては上質なんですが、ネタとして見た時にボケの総合的な破壊力に欠けるかなぁ…。
 橋本:・・・・・・カリフラワー。
このセリフと最初の引っこ抜くくだりはパンチ力充分なんですが、他に特筆すべきボケが少なかったと思います。
それと出だしからいきなりフルスロットルだったから徐々にペースダウンしてるようにも見えました。
これくらい面白くできるなら中盤以降も面白いんだろうとハードルが上がったのかもしれません。

このオチの落差いいなぁ。それとナンセンスって語尾が好き。
引っ掛かるのは↓
もうジャイアン専門のモノマネ芸人とかになればいいよ!
それでオンバトに出て「ジャイアンについて知識不足だと思います、やる気あるんですか」みたいなジャッジペーパーを貰ってヤケ酒すればいいよ!!
この1行だけ浮いてるような気がしました。

まさに「どたばた」というフレーズが似合うような、楽しい喜劇だったかと思います。
発想の良いボケが多く、要所では勢いも相まっておもしろい作品に仕上がっていました。
言い回し等にも工夫が見られ、しっかりとした造りになっていたと思います。
ただ、爆発力のあるボケが少なく、クライマックスでもいまいち盛り上がりを感じられませんでした。
ブロッコリーからカリフラワーは比較的連想がしやすいため、オチのくだりではもう少しカリフラワーを絡めてひねったボケが欲しかったです。














B−8
エントリーNo.103
The Love and Hate Collection

縁日行脚
暇人:暇だし縁日にでも行くか。そして当然の如く着きましたっと。

主人:そこの暇っぽい君、ウチの屋台で何か買っていってよ。

暇人:ここは何の店か?

主人:綿あめやってます。花粉症だから最後の仕上げがやりやすい。ぶえっくしょ〜い!

暇人:くしゃみで袋を膨らませてやがる。唾液で最初から溶け気味の綿あめってどうなの。

主人:個人的には、これはこれでアリかなと思ってる。マイプレミアム。

暇人:うっせえ店壊すぞ。





主人:そこの暇そうな君、ウチの屋台で何か買っていかない!?

暇人:ここは何の店?

主人:バーベキューやってるんだわ!店の奥で焼いてるしアツアツだよ!

暇人:バーベキューの醍醐味を大分削ぎ落としてやがる。みんなでワイワイやって楽しいもんだろう。

主人:♪バーベキュー(低音ボイス)、バーベキュー(高音ボイス)、つまりBBQ(ハスキーボイス)。

暇人;うっせえ店壊すぞ。





主人:そこの暇人としか例えようが無い君、ウチの屋台で金魚すくってってよ!

暇人:おひとりさまに声を掛ける、その度胸に免じてホラ100円。

主人:カップルで楽しめるようにポイの取っ手は二股になっています。

暇人:ただの嫌がらせだった。

主人:おじさんが片方持とうか?ん?

暇人:まさか客の立場で冷やかされる日が来ようとは・・・。
   こんなドラマ、誰が想像していただろうか。自伝で儲けるネタが増えた。

主人:感謝しいや。

暇人:うっせえ店壊すぞ。今回は本気度が高いので要注意だ!!





主人:そこのあらゆる点でフリーな彼!ウチの店で何か買ってって!

暇人:せっかく美女軍団の近くを維持していたのに、この一言で全てが台無しだ!
   己が身分にあった女共を選んだつもりであった。

美女軍団:キモイの一言に尽きる。

主人:射的やってかない?弾1つにつき500円です。
   10個買えばもう1個もらえるよ!

暇人:お前よくその価格帯で勝負したな。

主人:金余ってそうな人に声掛けてるけど、いやぁ〜サッパリだね!
   サッパリと言えば、お客さんもあらゆる点でサッパリみたいだね。

暇人:清潔・爽快感の他にサッパリが含有する意味を、俺は、知らない。
   あと店を壊されたいのかてめえ。





主人:そこの暇の化身あるいは暇の権化、ちょっと寄ってってよ!

暇人:神格化しといて呼び捨てってどうなの。

主人:焼きそばどう!?ほらほら、どうこれ!?

暇人:どうと言われても、普通の焼きそばだなこりゃ。

主人:ブッブ〜これは食品サンプルでした。
   それはそうとチョコバナナ買っていかない!?

暇人:「敢えて」っていう商売はなかなか成功しないよな。

主人:おじさんのバナナにチョコを塗るから舐め取って、っていうネタをやろうか悩んでるんだけど、どう?ウケそう?

暇人:それ絶対おすすめ。5分後くらいに実演しなよ。
   そう、俺は野次馬として駆け付けるのである!!





神主:屋台群の最深部にひっそりと建っている神社を管理しています。
   (バンバンバンバンバンバンバンバン)

暇人:水ふうせんを右手で弾きながら言うのやめろ。

神主:おみくじとかお賽銭とか、やってかない?
   (バンバンバンバンバンバンバンバン)

暇人:水ふうせんを左手で弾きながら言うのやめろ。
   右手が問題だったのではない。

神主:管理費用ばっかかかって、収入がほとんど無いんですよハハハ。
   (ババンバンバンババンババンババンバンバンババン)

暇人:両手とか馬鹿なのお前。

神主:思い切って両足にも付けてみました。ソイヤアアアアア!!!!!
   (バンバンバンバンブルンブルンブルンブルン)

暇人:うっせえ鳥居壊すぞ。そのうちダイナマイトでも仕掛けます。





主人:おじさんのチョコバナナどう?舐めないそこの彼女ー!!

暇人:本当にやりやがった。

主人:おっ、さっきの暇人!

暇人:げえ。

女性:お巡りさんこの人たちです。

暇人:なんてことだ!変態の仲間であると認識され、警察に突き出されてしまった!!
   しかしこの私の潔白は、いとも簡単に示されるであろう!!

主人:実行犯は俺、指示したのはこの暇人。

暇人:難航の様相である!!

警察:お二人暇そうだし署まで行くか。

暇人:ちょっと待って下さいお巡りさんお願いだからちょとだけ話を聞いて腕引っ張らないで。
   俺はこの屋台の変態とは初対面です全くもって何の関係性もありません力入れて引っ張るのやめて。
   もちろん初対面かどうかは怪しいですどこか街角ですれ違っている可能性は十分にありますいい加減手を離せよ。
   けどそういう意味では陰茎を見せつけられた女性も関係者である可能性はゼロでは無いわけでひょっとしたらこの場にいる全員が事件の共犯になっている可能性
   うおおおおおおおお逃げるが勝ちいいいいいいいいいい!!!!!

警察:私もまたチョコバナナを実際にやったことがばれたのかとヒヤッとした。

女性:なんてこった。

主人:やった仲間だ国家権力が仲間だ!!

警察:とまあそういうことで事件は解決しました。

女性:なんてこった。





主人:おっ、さっきのフリーな彼!息切らしちゃってどうしたの?射的やりたいの?10発セット5000円ね。

暇人:ふざけるなこの野郎。

美女軍団:あの人挑戦するみたいだよー。銃を撃てる男ってカッコイイー。

暇人:畜生俺の人生いつもこうだ。はい5000円。

主人:弾を当てて落としたものがそのまま景品となります。ほい、10発。

暇人:ちょっと目を離した隙に1発分のサービス制度が消えてしまった。

美女軍団:王将狙うんだってキャーキャー。

暇人:あんな重い将棋の駒が落とせるものか、いや落とせない!まさかスポンジ丸めただけのが弾だとは思ってもみなかった!

美女軍団:王将狙うんだってキャーキャー。

暇人:法治国家である日本が憎い。今なら美女であろうと殴れるであろう!

チョコバナナウーマン:法治国家(笑)

主人:ブブーここで時間切れです帰った帰った。美女軍団も帰っちゃった。

暇人:謎の新ルールが出来てやがる・・・。まだ撃ち終わってない・・・。
   せっかくなので先程のチョコバナナ事件の被害者に向けて発砲しようそうしよう。

チョコバナナウーマン:なんてこったイテテテテ。





主人:あっ先程冷やかされた暇人君!もう一度金魚すくってかない!?

暇人:あっ先程冷やかしてきたとんでも野郎。水槽ひっくり返したろか。

主人:実は取っ手が3つのポイもあるんだよ、やってく?

暇人:阿呆が。

主人:なんと取っ手6つの特大サイズもあるんだよ、やってく!?

暇人:さっきからなんで3の倍数なの。カップル向けじゃねえのかよ。

主人:カップルと、私です。6つのやつは各々が両手で持ちます。

暇人:おじさん誰かに救ってもらいたいの?

主人:もし3か6のポイが使われたら、主導権を持つのは私です。全力でポイを操ります。

暇人:うっせえ店壊すぞ。なんとなくテントの脚を蹴りますエイヤッ!(スパーン)

木口宣昭:君、なかなかいい蹴りだったな。私の下で総合格闘技を学ばないか?

暇人:うっせえ最近勝ち星がまばらな神の子、山本KID徳郁でも再教育してろエイヤッ!(スパーン)





主人:♪バーベキュー(低音ボイス)、バーベキュー(高音ボイス)、つまりBBQ(ハスキーボイス)。
   ♪バーベキュー(低音ボイス)、バーベキュー(高音ボイス)、つまりBBQ(ハスキーボイス)。

暇人:自前BGMって、楽しいのは本人だけだから。





主人:ぶえっくしょーい!!!!!くそーい!!ブエッ!!

暇人:相変わらず綿あめをいれた袋をくしゃみで膨らませてやがる。

主人:おっさっきの暇人君じゃないか!君もやる?

暇人:そんな不衛生なことやるわけっくしょーい!!!!!上手に膨らませてしまった!!
   だが俺は、この綿あめを、買い取らない。

主人:おーいそこのチビッコ、作りたてのこの綿あめ買っていかない?
   はいはい300円だよその500円玉をこっちに寄こせばいいんだよほら貸せ。

暇人:俺のクシャミが含まれている。云わばブランド品であろうかマイプレミアム。
   世界に一つだけの花。この場合、花と書いて綿あめと読む。

チビッコ:なんか唾液臭い・・・。お釣りも・・・。
     もう、こんな縁日、二度と来るかー!!!

主人:まったく。最近の子供は満足にしつけもされていないのか。困ったものだ。

暇人:この店のスタイルもなぶえっくしょーい!!!!!親父、もう1つ出来たぞ。

主人:おう、じゃあレジ横に並べて頂戴!いやー、君も暇だな!

暇人:ていうか・・・ていうかさ・・・





   この俺を、





   暇人と呼ぶのは、





   傷つくから、





   止めろ。






















主人一同:あっそう。

美女軍団:あっそう。

警察:あっそう。

神主:あっそう。

木口宣昭:あっそう。







暇人:なんてこった。

チョコバナナウーマン:私も一緒になんてこった。

予選43位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
33 71 27 59 94 78
合計:362点

・「暇人;うっせえ店壊すぞ。」が、僕にはただ暴言を吐いているだけに思えました。
・全然ツボにハマらなかったです。好みだと思います。

 ショートコントの連作で低温のやり取りや暴力的なツッコミは悪くはないのものの、
 シチュエーションごとのやり取りにそこまで破壊力がないので盛り上がりに欠けたまま進んでいました。
 ……が、折り返してからは一転して前半のやり取りを上手く発展させてい笑いました。

 登場人物全員どこか異常で、平然と妙なやりとりをしているのが特に面白くて、
 読み手への解説役がいないのが不親切と言えば不親切なんですが、セリフや人物造型の捻りがしっかりしているから「こういう世界」として受け入れられます。
 射的のサービス制度のような構成を生かした上手さもあれば、唐突に木口さんを登場させるナンセンスさもあり、オチの脱力ぶりも好きです。
 笑った量で言えば物足りなさも(特に前半に)あるのですが、それ以上に印象に残る秀逸なコントでした。

つまんないっては思わなかったんですが、全然笑わなかったです。ハマらなかったんでしょう。
なんてこった。
ショートコント方式な構成でありながら、登場人物を使い捨てずにしっかり活かしていくスタイル。
んでいかにも「長文をわかってる」的なフレーズや言い回し。
これのおかげで面白さが何割か増大したんじゃないかと思います。
「うっせえ店壊すぞ。」とか端的ですが十分な力があります。
一方でボケが暇人を貶すものに偏重した結果、
「キモイの一言に尽きる。」「あっ先程冷やかされた暇人君!」のような短絡的なボケが目立ちました。
ネタがネタなので、個々のくだりに当たり外れはありましたが、総じて見れば上位半数に残れる力はあると思います。

クラウン杯でも読ませていただきましたが、独特のツッコミの言い回しがずるい。
何度見ても面白いです。
要望するなら店の壊し方のバリエーションにもうちょっと期待したいです。

ボケ一つ一つにパンチ力があり、しっかりと楽しませてくれるネタだったと思います。
様々な屋台を独自の発想でいじくり倒しており、バリエーション豊かなボケにも魅了されました。
暇人さんの切れ味鋭く辛口のツッコミが、非常にいい味を出していました。
文章がぶつ切りっぽくなってしまっていて造りの粗さこそ見受けられるものの、前に登場したボケをうまく再利用したボケも多く、上手さを感じるネタでもありました。
オチはややインパクト不足ではあったものの、「私も一緒になんてこった。」というまさかの不意打ちにやられてしまいました。














B−9
エントリーNo.058
迷わない子ひつじの会

漫才/打った瞬間、入ると思いました。
歌姫「ごきげんよう! 迷わない子ひつじの会、会長の六川歌姫ですわ!」

学美「えんだあああああああいやああああああああいあああああああ! 迷わない子ひつじの会、会員の九州学美です!」

歌姫「ねえ、学美さん。わたくし、野球のヒーローインタビューというものをやってみたいんですのよ」

学美「すごいです歌姫さん! ヒーローインタビューって略すとヒロインだから、まさに子ひつじの会のヒロインたる歌姫さんにピッタシです!」

歌姫「まぁ、学美さんたらそこに気づくとは! 座布団を1枚差し上げますわ!」

学美「やったー! 生活費だー!」

歌姫「それじゃあわたくしが東映フライヤーズのヒーロー役をやりますから、学美さんはインタビュアーさんをやってくださいましね」

学美「やったー! マスゴミだー!」



学美「包装紙包装紙、本日のヒーロー、六川歌姫内野手でーす!」

歌姫「オーッホッホッホー! 六川歌姫ですわー! 観客がスタンディングオベーションですわー! サヨナラホームランを打ちましたのよー! みなさん褒めてー!」

学美「本日はナイスピッチングでした!」

歌姫「ありがとうございます! でもわたくし、野手ですわ! ナイスピッチングではなく、ナイスバッティングを褒めてくださいましよ!」

学美「1万飛んで32球完投、お疲れさまでした!」

歌姫「ありがとうございます! わたくし野手ですし、それ成立していたらわたくし肩パンパンですわね!」

学美「弟子やったらパンパンやな!」

歌姫「わたくし巨人ではなく、東映フライヤーズ所属ですわ!」

学美「フライヤーズ!? じゃあ今夜はエビフライだー!」

歌姫「もう少しお仕事いたしましょ! わたくしのバッティングについて褒めてくださいまし!」

学美「今日は1番ショートでスターティングメンバー入りをしていたとうかがっております!」

歌姫「伝聞ですのね! 見ていたわけではないんですのね!」

学美「まず2回の裏、最初の打席でしたね!」

歌姫「そうですわね! わたくし不動の1番打者なんですけれども!」

学美「1番打者なのに2回の裏まで打席が回ってこなかったことについて、どう思われましたか!?」

歌姫「そうですわね、時空が歪んでいるのかと思いましたわ!」

学美「そういえばあたしの従姉妹がタイムパトロールやってまして、」

歌姫「ヒーローインタビューが先ですわ! 貴女の従姉妹がタイムパトロールで、歴史を変えようとした重罪人・ドラえもんしょっぴいたお話なんて、お客さま方は聞きたくありませんことよ!」

学美「歌姫選手! 最初の打席なんですが、一体どんな心境でネクストバッターズサークルに入ったんですか!?」

歌姫「わたくしの前に打席に入っていらっしゃいました栗原さんにぜひともホームランを打ってもらいたいと思っていましたわ!」

学美「ずいぶんと他人任せですね!」

歌姫「ネクストバッターズサークルですものね! わたくしにできることといったら、祈ることくらいでしたわ! ですからわたくし、企業の新卒採用を担当しております人事部員ばりにお祈りしていましたの!」

学美「わー、オブラートよりも薄っぺらなお祈りですね! さすがは“球界のみのもんた”こと六川選手!」

歌姫「まぁ、初めて聴きましたわその異名!」

ファン  \球界のみのもんた!/

歌姫「案外浸透してましたわね! なんですかしら、ネットを中心にブレイクとかいうそういうアレですかしら!」

学美「ネットと言えば、あたしの友達が漁師やってるんですけど、」

歌姫「貴女の漁師のお友達が投網を仕掛けていたらエディ・マーフィが引っかかっていたお話は今は誰も望んでおりませんのよ! ヒーローインタビューをなさい!」

学美「栗原選手がデッドボールで凡退しまして、いよいよ歌姫選手に最初の打席が回ってきました!」

歌姫「栗原選手、当たり損でしたわね!」

学美「どんな気持ちでバッターボックスに入りましたか!?」

歌姫「そうですわね! 皆がだらしないので、わたくしがボカンとホームランを打って差し上げようと思いましたわ!」

学美「今日の対戦相手の先発投手は、ユースケ・サンタマリアさんでしたね!」

歌姫「始球式で投げたのを先発に含めるというのならば、そうといえなくもないですわね!」

学美「第1打席、第1球! いきなり打った打球は、高々と上がりましたね!」

歌姫「レフトフライでしたからね!」

学美「フライ!? 今日の晩ごはんはカキフライだー!」

歌姫「お仕事あとちょっと! ヒーローインタビューをいたしましょう!」

学美「打った瞬間、『入ったな!』と思ったんじゃありませんか!?」

歌姫「思いましたわね! ガッツポーズをして、かっこよくバットを投げ捨てましたわ!」

学美「その投げ捨てたバットが当たったボールボーイさんの談話が届いています!」

歌姫「そんなところにいるのが悪いんですのよ! キャッチャークラッシャーのホワイトセルさんもビックリですわ!」

学美「『せめてホームランなら救われるのに、レフトフライで投げ捨てたバットをぶつけられるなんて』」

歌姫「わたくしも平凡なレフトフライをさもすさまじいバッティングだったかのようにインタビューされる羽目になってるんですから、おあいこですわ!」

学美「あいこでしょ!」

歌姫「お、お、」

学美「グーで勝ったら、気分はグー!(グーを出してる)」

歌姫「負けてますわ(パーを出してる)! ……ヒーローインタビューをしてくださいな!」

学美「5回の第2打席には、ピッチャー菊池との対戦でしたね!」

歌姫「2回の第1打席も、ピッチャー菊池でしたわ! ユースケさんとの対決なんて、実現していなかったのですわ!」

学美「フルカウントまで粘っての7球目! しびれましたか!?」

歌姫「しびれましたわね〜! 菊池投手の強烈な豪速球を打ったせいで、手がしびれましたわ! 手が!」

学美「結果はキャッチャーフライと! フライ!? 今夜の晩ごはんはイカリングフライだー!」

歌姫「あなた、後でミックスフライ定食をおごってさしあげますから、いちいち“フライ”を耳にするたびにソッチ方向に脱線するのをお止めなさいな!」

学美「今日はお蕎麦な気分!」

歌姫「アレだけフライフライ言ってましたのに!?」

学美「なにがフライフライフライだ、パイノパイノパイか! さっさとヒーローインタビューすんぞこらぁ! おめぇが言い出したことだろうが、オラァッ!!」

歌姫「えー、怒られた!? お父様にも怒られたことありませんのに!」

学美「7回にはセットアッパーのサファテ投手が出てきましたね! 歌姫選手は、お手本のような綺麗なスイングで三球三振!」

歌姫「なんで1打席1打席振り返りますのよ! わたくし今日4打数1安打! 最後の打席のサヨナラホームラン以外見せ場が0だったのを、なんでこうもむざむざと振り返らされますのよ!」

学美「じゃあ……もうやめますか?」

歌姫「ここまで来て! 我慢に我慢を重ねてようやく褒めちぎっていただける段階が間近に迫ってきたところで! ヒーローインタビューしてくださいな! わたくしを気持ちよくさせてくださいな!」

学美「『わたくしを気持ちよくさせてくださいご主人様』とお言い!」

歌姫「わたくしを気持ちよくさせてくださいご主人様!」

学美「『わたくしは賎しい雌豚ですわ』とお言い!」

歌姫「わたくしは賎しい雌豚ですわ!」

学美「よしよく言えたご褒美だ受け取れぇーいっ!(歌姫さんのほっぺたバチーン!)」

歌姫「げふっ!」

学美「そして9回の裏、ツーアウトから歌姫選手の打席でしたね!」

歌姫「待ってくださいましよ学美さん! わたくしそこまで激しい切り替えに着いていけませんわ!?」

学美「ピッチャーは守護神大石達也! B肩いて座の福岡育ち!」

歌姫「大石投手はA型てんびん座のですわ! 出身地は合ってますわ!」

学美「ピッチャー大きく振りかぶっていた!」

歌姫「まさかの過去形! しかしわたくし、投球にしっかりと反応し、」

学美「あ、歌姫さん! 埼玉県の南西にある人口約8万4千人の市って、」

歌姫「飯能市(はんのうし)! 埼玉の市! わたくしがした『反応し』は、アクション!」

学美「カンタムロボー!」

歌姫「世界観がクレヨンしんちゃんですわ! カンタムロボと言われたら、もう完全にアクションはアクションかめんのアクションですわ! ……ケツだけ星人をやるのはお辞めなさい、はしたない!」

学美「歌姫選手、渾身のフルイニング!」

歌姫「まあ確かにフルイニング出場いたしましたから褒められるのもやぶさかではありませんけれど、今はフルスイングを褒めてくださいまし!」

学美「見事に打ちましたね!」

歌姫「『打ちましたね』って言いながら注射器のジェスチャーするのはいただけませんけど、がんばって打ちましたわ!」

学美「打った瞬間、行ったと思ったんじゃないですか!?」

歌姫「思いましたわね!」

学美「スライダーだったと思うんですけれど、高めに外れて来たんで咄嗟に反応したんじゃないですか!?」

歌姫「しましたわね!」

学美「このホームランを伝えるとしたら……、今まで自分を支えてくれた両親に伝えたいんですよね!?」

歌姫「どうしてわたくしの口から言わせてくれませんの!? どうして先にわたくしの言葉を代弁してしまいますの!? この、迷惑お気遣いさん!」

学美「じゃあ改めて……このホームラン、誰に伝えたいですか!?」

歌姫「そうですわね……やっぱり、ここまで応援してくださった……ファンの方々に」

学美「両親にじゃないんかーい!」

歌姫「あなたが余計なことを言わなければ球場のファンの方々が大盛り上がりしてわたくしを褒め称えてくださる場面でしたのに、あなたが余計なことをしていたせいで親不孝者みたいになってしまっていますわ!」

学美「放送席にお返ししまーす」

歌姫「終わっちゃいましたわー! ……もうっ! あなたのヒーローインタビューは、全然気持ちよくありませんでしたわ!」

学美「うわー! 今日帰ったら、腹いせに切腹を強要されるー!」

歌姫「そこまで腹をたててはいませんわ!?」

学美「ところがどっこい、なにやら腹立つ原辰徳」

歌姫「お後がよろしいようですわね!」

2人「さらばじゃ!(歌姫がウォーレン・クロマティの、学美がアレックス・カブレラのバッティングフォームを真似しながら)」
予選38位(2次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ けう
84 64 52 57 80 34
合計:371点

・B肩→B型
○デッドボールで凡退
・頭おかしいなこの子…!その中で素朴なボケも活かされてでおもしろかったです。
・飯能市、はさすがにわかりにくすぎるかなあ。
・ジェスチャーボケ多すぎじゃありませんの…と思ったけど最後の最後でやってくれたからこれはこれでいいやって思っちゃった。

 個性の強すぎる二人の噛みあわなさが面白いし、
 序盤の「生活費」や「1万飛んで32球」っていう単純な数字ボケをはじめとする雑なボケを学美さんの勢いで笑いに昇華していてよかったです。
 歌姫さんのツッコミもユースケ・サンタマリアのような唐突なボケをツッコミで納得させて笑わせるなど、制御ができているところは面白かったです
 ただ、「制御ができているところは」と書いたように、後半に連れて学美さんが自由奔放すぎて、歌姫さんの制御(フォロー)も弱くなって話についていけなくなりました。

 いくつか気になった点を挙げますと、
 凡打も含めて全打席を振りかえるってボケはいいんですけれど、読み手が知りようもない情報を持ち出されてツッコまれても笑いようがないです。
 第一打席はボケと言うよりもフリの段階なので泳がせるためにもうちょっとやんわりツッコんだ方がいいですし、
 第二打席は凡退だという情報がないうちに出てくる

>歌姫「しびれましたわね〜! 菊池投手の強烈な豪速球を打ったせいで、手がしびれましたわ! 手が!」

 この歌姫さんのセリフが不自然だったので(逆算すれば納得できなくもないんですが)、


>歌姫「2回の第1打席も、ピッチャー菊池でしたわ! ユースケさんとの対決なんて、実現していなかったのですわ!」

>学美「結果はキャッチャーフライと! フライ!? 今夜の晩ごはんはイカリングフライだー!」

(略)

>学美「歌姫選手、菊池投手との対決ですが……」

>歌姫「そのことはもうよいではないですか! キャッチャーフライを蒸し返さないでくださいまし!」

>学美「フルカウントまで粘っての7球目! しびれましたか!?」

>歌姫「平凡なキャッチャーフライごときで手ごたえなぞ感じませんわ! しいて言えば、菊池投手の強烈な豪速球を打ったせいで、手がしびれましたわ! 手が!」

 といったように、情報を出す順番を整理してほしかったです。……つーか、歌姫さんの口調を再現できなくてすみません。 

 他にも

>学美「グーで勝ったら、気分はグー!(グーを出してる)」

>歌姫「負けてますわ(パーを出してる)! ……ヒーローインタビューをしてくださいな!」

 いつじゃんけんしたってのも疑問ですが、
 ――普通に考えたら、「あいこでしょ!」で学美さんが出して、歌姫さんもつられたんだと思いますが、歌姫さんのツッコミを見てもそんな素振りはないですし、
   実は「お、お、」が思わず出して動揺した表現なのかもと思いましたが、そんなミスディレクション仕掛ける必要もないですし……――
 急に動きのボケをやられても、覚醒剤のように普通のセリフをツッコミが解説する形になっているわけじゃないから伝わらないです。
 ト書きを書くならセリフの前に

>(学美はグーを歌姫はパーを出してる)

 の一行を入れていただきたかったです。

 そして、大石のプロフィールはただの間違いレベルでいくらなんでも雑すぎたので、ちゃんとツッコミを捻ってフォローしてほしいです。
 これが別の野球選手のプロフィールと同じで歌姫さんが「それは○○選手ですわ!」とツッコむのなら、まだ理解力の高すぎるツッコミ(というボケ)として成立するのですが……。

 終盤はまたボケの勢いとツッコミの制御が出てきて盛り返したので、やはり中盤の失速が残念でした。

嫌いじゃないんだけど、笑いより戸惑いが先に来た部分があって…。なんか荒削り感が否めなかった。
ノリノリで書いてるのが伝わってきました。さぞかし楽しい漫才だったでしょう。
歌姫さんのツッコミながらもボケるスタイルは斬新でした。本来ボケ役なだけあるわぁ。
ただ、学美さんがフリーダムにボケるハチャメチャなこのノリが、良い意味でも悪い意味でも武器になってました。
 「やったー! 生活費だー!」
 「『わたくしを気持ちよくさせてくださいご主人様』とお言い!」
あたりは発想がぶっ飛んでて好きなんですが、
 「弟子やったらパンパンやな!」
 「さすがは“球界のみのもんた”こと六川選手!」
このへんは短絡的だったり意味が通らなかったりでハマっていません。
当たったら大きいけど、外れたら全然…。そういう波の激しい漫才でした。

野球を良く知らない人が見たらワタワタするのかなぁと思いつつも、
個人的には凄く好きなネタですね。
学美さんの振り回しっぷりが凄くいいです。
しかし、最後のオチのところがどうしてこれをしたのかの意図がうまくつかめませんでした。
個人的見解ですが、パリーグで来たんだしパリーグの選手で良かったのでは?

・全体的に詰め込みすぎのように思えました。
 キャラは個性的で良く、特に学美の「○○だー!」にハズレは無かったんですが、
 読み手を置いていくようなフレーズが多く、キャラだけが楽しんでいるように見えてしまいました。
 歌姫が当然のように男性選手に紛れている点や、東映フライヤーズという古い球団名を使っている点などは恐らく意図的にスルーしていると思うんですが、
 ボケにするには弱く、笑うというよりは不思議に思ったまま進んでしまいました。
 他にも大石選手、駐車のジェスチャーなど客観性に欠けたボケが多く見られたので、もっとフレーズを吟味してみてください。
 せっかく魅力的なキャラを書く力があるのですから、それを活かさないボケばかりなのはもったいないです。














B−10
エントリーNo.044
二人劇団

コント「クラス会」
(ある宴会場。桧山が誰かを待っている。)

桧山(元生徒):あとは、先生が来るだけか・・・

日高(教師):(入る)こんばんは・・・

桧山:先生?日高先生ですか?

日高:そうだが・・・桧山か?

桧山:そうです!桧山です!お久しぶりです、先生!

日高:ああ、桧山か、立派になったなぁ・・・

桧山:先生も、お元気そうで何よりです!さあ、先生の席はこちらです、どうぞ!

日高:あ、どうも・・・(辺りを見回す)

桧山:いやあ、先生が来てくれてうれしいです!今日は昔に戻って、たくさん話しましょう!

日高:あ、ああ・・・(辺りを見回す)

桧山:卒業して以来だから、もう20年ぶりくらいですか?いやぁ、懐かしいなぁ!

日高:あ、あの・・・桧山?

桧山:はい?どうしました先生?

日高:今日は、同窓会だよな・・・?

桧山:そうですよ、「ハバ第三小学校 第47回卒業生」の同窓会ですよ。

日高:そうだよな。・・・あのさ、桧山・・・

桧山:はい?

日高:第47回卒業生の担任は、俺だったよな?

桧山:何言ってるんですか?担任は先生だったじゃないですか!教え子だった僕がしっかり覚えてますよ。

日高:そうだよな。・・・あのさ、桧山・・・

桧山:だからどうしたんですか?

日高:この第47回卒業生ってさ、お前一人だけだったよな・・・

桧山:はい。うちの学校は、小規模でしたしね。

日高:この宴会場の規模は、どれくらい?

桧山:まあ、大体50人くらいですかね。

日高:・・・規模でかすぎるだろ!

桧山:いや、人数が少ない分、「透明同窓生」でせめてもの・・・

日高:何その「透明ランナー」的発想!
   しかも、その分の料理も用意して、ちょっとした宴会場への嫌がらせだろ!

桧山:先生と私で、この料理食べ放題ですね!

日高:限度があるだろ!料理人に失礼な結果になること請け合いだよ!

桧山:大丈夫です!持ち帰りようのタッパーも用意しました!

日高:うん、無駄ならないね・・・って、これだけの料理、作らせること自体が無駄だろ!
   そもそも、こんな大きいところ用意しないで、その辺の居酒屋のテーブル席一つ借りれば済むことだろ!

桧山:いやいや先生、僕らがいたハバ第三小の歴史を考えると・・・

日高:歴史って、お前の卒業と同時に児童がいなくなって閉校になってるだろ。
   歴史も20年ほど前に終わってるんだよ。

桧山:そうでしたね・・・
   あ、そういや先生、卒業の時にタイムカプセルを埋めたの、覚えていますか?

日高:ああ、校庭の片隅に埋めたやつだろ?

桧山:この同窓会に向けて、掘り出しに行ったんですよ。

日高:そうなのか?・・・で、どうだった?

桧山:それが、カプセルの形が変わってて・・・

日高:変わってて?

桧山:はい、これなんですが・・・(持ってくる)

日高:そ、それ・・・爆弾では?
   ・・・い、いや、不発弾だろ!!

桧山:え!?不発弾?

日高:そう!不発弾!何掘り当ててるんだよ!

桧山:でも、形がカプセルっぽく・・・

日高:そう見えるかもしれないけど、絶対カプセルじゃないだろ!

桧山:えー!?
   じゃ、じゃあ、ここにある「1992−3」というのは?

日高:製造番号かなんかだろ!お前の卒業年月じゃない!

桧山:えー!じゃ、じゃあ、これ、どうしたら・・・

日高:ど、どうしたらって・・・そーっと扱え!
   下手すりゃここで俺達木っ端微塵だからな。

桧山:は、はい・・・(そーっと置く)

日高:お前、とんでもないものを出してきたな!

桧山:いや、僕も先生に言われるまでこれがタイムカプセルと思い込んでいましたから・・・
   ここであれ開けるつもりだったんですよ。

日高:そんなことしたら間違いなく同窓会の日が俺たちの命日になるだろ。

桧山:そうですね。このたくさんの料理も食べられず、持ち帰りも出来ずじまいでしたね。

日高:料理の問題はいいよ。持ち帰る気満々だったんだ・・・

桧山:この宴会場にもちょっとした迷惑をかけるところでしたし・・・

日高:ちょっとどころのレベルじゃねぇよ!宴会場どころかこの町中に多大な迷惑をかけるよ!

桧山:そういえば先生、迷惑で思い出したんですけど・・・

日高:何!?

桧山:卒業の時に、最後の思い出にと花火大会をしたの覚えてますか?

日高:え?

桧山:花火の火が校舎について、校舎が全焼しちゃって・・・

日高:あ、ああ・・・あったなあ・・・(不発弾の方見る)

桧山:思えば、あれで多くの思い出が焼けちゃって・・・

日高:ああ・・・(不発弾の方見る)

桧山:唯一残っているのが、あのカプセルだったのに・・・

日高:あ、ああ・・・(不発弾の方見る)

桧山:それが・・・それがこんな別物に・・・くそっ!(蹴ろうとする)

日高:ヤメレ!!!
   ・・・お前、何、何不発弾蹴ろうとしてるんだよ!

桧山:俺たちの思い出がこんな塊に・・・!

日高:だからって当たるな!・・・危うく本当に命日になるところだった!!
   つーか、花火と火事の思い出の話もそこの不発弾が気になって振り返る余裕もないわ!

桧山:じゃあせっかくの同窓会どうするんですか!

日高:同窓会も何も、その不発弾を何とかしようよ!

桧山:じゃあ捨ててきます!

日高:いやいやいや、捨ててすむ問題じゃない!
   ・・・警察かどっかに連絡して処理してもらおう!

桧山:そうですね、じゃあ携帯取って来ます。
   (取りに行こうとしてつまずく)あっ!

日高:あーっ!!


(どかーん)
予選75位(1次予選敗退)
FAN 槍沢 ゆーた 銀沙灘 ザブ 星野
39 50 42 69 52
合計:260点

・まさかと思ったけど、どかーんやりやがったw
・中身がなさすぎると思います。設定のバラしまでが長い割に、バラしのあとそれが面白さに活かされていなくて勿体無いです。

 安心の爆破オチを見られたのは嬉しかったしベタな面白さもありましたが(食い意地が張っているところが好きです)、
 「二人なのに宴会場を借りる」と「不発弾を拾った」という二つの要素が完全に独立してどっちつかずになって中途半端なまま終わってしまいました。
 ネタも短く、それでいて設定を明かすまで行数を割きすぎていたので、最初の設定を中心に話を進めてオチ前に不発弾を持ってぐらいがよかったのでは。

このせつない設定と不発弾を上手にからめられればよかったんですけどね。伸びしろがある設定だと思うのですが。
いやぁ…………色んな意味で、不発弾に全部持ってかれました。
火事の話と不発弾の話をリンクさせたりそのオチで蹴ろうとしたりと、
まさにこの不発弾のくだりで爆発的な笑いが起きました。
シンプルなオチですけど、そのための流れが事前に作られてるので素直に受け入れられました。
「不発弾に全部持ってかれた」という表現は、この不発弾の強烈なインパクトによるものともうひとつ、
序盤の生徒と先生二人きりの同窓会という設定が完全に不発弾に食われて後半死んでいたことです。
前半でも会場と料理くらいしか活かされていなかった設定だったので、
これならむしろ普通の同窓会にして、周りに変な同級生がいて
彼らが不発弾で色んなボケを噛ました方がバリエーションが豊かになるかもしれません。
(例えば、酔っ払った元バスケ部員が不発弾でドリブルしようとする、
 元サッカー部員も悪乗りしてこっちもこっちでドリブルしようとする、など)

このオチがSC劇場のことをよく思い出させますね。
ただこれはなんというかあっさり終わらせ過ぎているように感じました。
それとこのネタ50人規模の会場であることをもっと膨らませることができたらなぁとも感じました。

しっかりとおもしろいボケを重ねてくるネタだったと思います。
特に不発弾が登場してからの流れは好きだったので、この部分でもっとたくさん不発弾をいじって欲しかったなあ……と個人的には思いました。
ただ、せっかくの「生徒と教師が1人ずつの同窓会」という設定がうまく活きていないように感じました。
不発弾が登場してからはそちらの方に気を取られてしまっており、そもそもの1対1の設定のおもしろさが薄れてしまい……ちょっともったいなかったかなと。
「1対1の同窓会」と「不発弾」、どちらも設定がおもしろいのに、両方を盛り込んでしまったせいで双方とも扱いが中途半端になってしまっているのですよね。
これならどちらか一方の設定に特化して最後まで描ききった方が、全体の流れはきれいになると思います。