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燃えさかる青の遺伝子
エントリーNo.003
灯風

娘さんをください
ナオ:お父さん、初めまして。れなさんとお付き合いをさせてもらっている七島といいます。
   ……単刀直入に言います。お父さん、娘さんを、僕にください!

ゴウ(父):…いいよ。

ナオ:確かに、お父さんが戸惑うのも無理はないと思います。しかし…………えっ?

 父:いいよ。娘。

ナオ:……いいんですか!?

 父:いいよ。

ナオ:いいんですか!?まだ来て1分も経ってないですけど!?

 父:いいよ。

ナオ:…ありがとうございます!!

れな(娘):……ね、言ったでしょ。お父さんなら話を分かってくれるって。

ナオ:あ、ああ、本当にそうだね……

 娘:…そうだ、あのこともお願いしてみたら?

ナオ:あのことって……いや、いくらなんでも無理だよ…。

 娘:大丈夫、お父さんならわかってくれるから。

ナオ:ホントに?……あのお父さん。実は、もう1つお願いしたいことがありまして………
   ……実は僕、先日事業に失敗して多額の借金があるんです…………でも!もう1回起業して、その分を取り戻そうと思ってるんです!
   そこで、その元手となる1000万円を援助していただきたくてですね……

 父:いいよ。

ナオ:いいんですか!?結構な大金ですけど!?

 父:いいよ。……ちなみに、どんな会社なんだ?

ナオ:ええとですね……IT企業「アライブドア」というのを……

 父:…………いいよ。

ナオ:いいんですか!?…自分で言うのもなんですけど、パクリですよ!?

 父:いいよ。

ナオ:なんなら前回、楽天をもじって「バク転」って名前で失敗してますけど!?

 父:いいよ。

ナオ:いいんですね!?もじってとか言っちゃってるけどいいんですね!?

 父:ほれ、小切手だ。

ナオ:うわあ…ありがとうございます!!

 娘:ね、お父さんなら話をわかってくれるって。

ナオ:…わかりすぎだよ。これはもう聖人君子のレベルだよ……ありがたすぎてちょっと怖いもん……

成実(母):あら、貴方が娘とお付き合いしている七島さんね?

 娘:あ、お母さん!

 母:…ふふ、とても誠実そうな青年で安心したわ。娘をこれからもよろしくね。あ、お茶を淹れてきたから、よかったらお召し上がりになって。

ナオ:あ、すみませんありがとうございます……(ずずず)……れなちゃんのお母さん?

 娘:そうだよ。

ナオ:へえ…………(チラッ)お母さん、めちゃめちゃ美人だなあ。しかも優しいし。うわぁいいなあ、僕、年上も大好きなんだよなあ…………
   …………あの、お父さん。

 父:なんだね。

ナオ:あの、もしよかったら………………奥さんも、僕にください!!

 父:……ダメだ!!

ナオ:………………あ、さすがにダメですよね。そうですよね、ごめんなさい……

 父:「奥さん」じゃないだろう!君にとってはもう「お母さん」だろう!!

ナオ:……あ、呼び方の問題!?そこですか!?じゃあ…………お母さんを、僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:いいんですか!?呼び方一つでもういいんですか!?

 父:いいよ。

ナオ:ありがとうございます!!うわぁ言ってみるもんだな……

(母、ナオの横に移動)

ナオ:お母さん来てくれるんだ。……それにしても、お父さんいいなぁ、なんでもくれるなあ……そうだ。そしたら、あの、そこにある高そうな壺とか……

 父:いいよ。

ナオ:そこの立派な掛け軸……

 父:いいよ。

ナオ:いっそこの家の土地全部……

 父:いいよ。

ナオ:いいんですか!?ホントにいいんですか!?

 父:……金の延べ棒。(机の下から金の延べ棒を取り出す)

ナオ:……いいんですか!?え、もう自分から差し出してきた!?

 父:いいよ。

ナオ:いいんですね!?土地も、いいんですね!?ここにさっきのヘンテコな会社建てますよ!?あ、自分でヘンテコって言っちゃった。

ロボ:ウイーン ウイーン

ナオ:……ん?

 父:七島くん。これはな、実は、私が作ったロボットなんだ。

ロボ:Que rabia! Mierda! Demino!!

 父:ただ、スペイン語で罵倒してくるだけのロボットなんだがな。

ナオ:……はあ。

 父:しかし、スペックは高性能でな、動きはもう人間そのもの、音声認識や画像認識能力にも優れており、超高温・超低温・かなりの衝撃にも耐えられる。

ロボ:Que rabia! Mierda! Demino!!

 父:スペイン語で罵倒してくるだけのロボットだがな。

ナオ:……はあ。

 父:………………君にやろう。

ナオ:……えぇ何かよくわかんないの貰ったー!?これに関してはなに、すごいやつなのすごくないやつなの!?

(ロボ、ナオの後ろに来る)

ナオ:うわあ来た。…………大所帯だな。

ロボ:Vete la Mierda!!

ナオ:罵倒された…………いいや、これは後でパーツごとで金物屋とかに売ろう……
   (湯のみに手をつける)……あ、なくなってたんだった。
   あの、お茶のおかわりを頂いても……

 父:ダメだ!!

ナオ:ええええええええ!?

 父:ダメだー!!ダメだー!!ダメだー!!

ナオ:ええ!?お茶はダメなの!?あんだけいろいろくれたのに!?

 父:全く、なんて図々しい奴だ!!……やっぱりお前には、娘はやらん!!

ナオ:ええええええええ!?

(娘、父の側に移動)

ナオ:あっ、れな!行くなよおい!?

 父:それから1000万も妻も金の延べ棒も土地も、全部没収じゃこの!!

(母、父の側に移動 金の延べ棒もひとりでに父の方へ移動)

ナオ:え、え、ちょっと!?あ、お母さんも!!……ええっ、積み立てたもの一気に失った……そして、ロボは残るのかよー!?一番処理に困るんだけど……

ロボ:Que' bestia!!

ナオ:罵倒された…………え、どうしよう…………とりあえず、もう一回言ってみるか。
   ……お父さん。娘さんを、僕にください!

 父:いいよ。

ナオ:いいんですね!?没収しといてあっさりいいんですね!?

(娘、ナオの側に行く)

ナオ:おお、お帰り、れな。よしじゃあ…お父さん。1000万円を僕にください。

 父:いいよ。

ナオ:お母さんを僕にください!!

 父:いいよ。

(母、ナオの側に移動する)

ナオ:高そうな壺を僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:立派な掛け軸を僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:ここの土地全部僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:金の延べ棒僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:ついでに100カラットのダイヤも僕にください!!

 父:いいよ。(ダイヤを渡す)

ナオ:いいんですね!?いいんですね!?うわ簡単にさっき以上に積み立った!!
   (湯のみに手を付ける)あっお茶おかわりもらえないんだった…………どうしようかな……
   ……あ、あのお母さん。

 母:どうしました?

ナオ:お茶のおかわりを頂いても……

 母:ダメだ!!

ナオ:ええええええええ!?やっぱダメー!?……この家お茶に関して厳しい!!

 母:ダメだー!!ダメだー!!ダメだー!!

(娘、父の方に戻る)

ナオ:あっ、れな待って……

 母:(ナオを蹴る)

ナオ:うぐっ!

(母、父の側に戻る)

ナオ:なんで蹴られたの……で、なんでみんな戻っちゃうの…………

ロボ:Hijo de puta!!

ナオ:罵倒された……

 父:さあ、七島くん。…………次は、なにが欲しいのかね…?

ナオ:……ゲームだ。これはゲームだ……!!1個も選択を間違えられない…………どうしよう、ちょっと、考える時間をください……

 父:ダメだ!!

ナオ:えええええええ!?考える時間もダメー!?

(父、ナオのネクタイを引きちぎる)

ナオ:ぐっ!……ええ、マイナスもあるのかよ……どうすれば……
   ……よしここは直感を信じていこう。お父さん。…………お母さんを、僕にください!!

 父:いいよ。

ナオ:いいんですね!?明らかに1個目じゃないやつ持ってきたけどいいんですね!?

(母、ナオの方へ行く)

ナオ:お母さんもいいんですね!?…うわー楽しくなってきた。次どれいこうかな……

ロボ:(母に向かって)Que' bestia!!

 母:罵倒された……

(母、父の方へ戻る)

ナオ:ええええええええ!?罵倒されて帰っていったー!?……あぁもう1回だ!お母さんを僕にください!!

 父:いいよ。

ロボ:Que' bestia!!

 母:罵倒された……(やっぱり戻る)

ナオ:娘さんをください!!

 父:いいよ。

(娘、男の方に行こうとする)

ロボ:Que' bestia!!

 娘:罵倒された……(やっぱり戻る)

ナオ:うわー!!全然お母さん達もらえない!!

ロボ:Que rabia! Mierda! Demino!!Que rabia! Mierda! Demino!!……

ナオ:くそう、罵倒バリアーを張られてしまった…………コイツ、なんとかならねえのかクソッ!(ガンガン!!)

ロボ:…………。

ナオ:…あれ?叩いたら壊れたかな……

ロボ:…………キユーピー。キユーピー。キユーピー。

ナオ:…なんかモードが変わった!?なんでキューピーの正式な社名を言い続けてるかわかんないけど……
   ……よしでもこれで罵倒もなくなったし、いけるぞ!お父さん。お母さんを、僕にください!

 父:いいよ。

(母、ナオの側に移動)

ナオ:1000万円を、僕にください!

 父:いいよ。(小切手を渡す)

ナオ:金の延べ棒を僕にください!!

 父:いいよ。(金の延べ棒を渡す)

ナオ:あとは…………ああもうめんどくさい!……お父さん、お父さんの持ってるもの、全部ください!!

 父:いいよ。

ナオ:いいんですね!?いいんですね!?…やった、完全勝利だ!!

 父:ハッ!!(手をナオの方に向けて)

ナオ:ん?(肩を気にしたあと、腕をあげてみようとする)……うわ、四十肩持ちだ。

 父:はははは、君の勝ちだな。肩の荷が降りたよ。……ところで、私は家を失ってしまったので、君の家に泊めてもらえないだろうか。

 母:それ、土地を全部あげちゃったからでしょ!

 父:そういえばそうか!

ナオ・父・母:あはははは!!

ロボ:キユーピー。キヤノン。キヤノン。キヤノン……

(ナオ・父・母、談笑しながら出て行く。ロボもついていく)







 娘:…………って私だけもらわれないんかーい!!!いい加減にしろ!!!

ロボ:(戻ってきて)Hijo de puta!!

 娘:罵倒された…………













異空間アサシン
エントリーNo.072
茨木からの刺客

漫才/お化けのこと
土屋:茨木からの刺客です。

土方:略してイカの塩辛で覚えてください。

土屋:土方さん、ちょっと悩みあるんだけど後日FAXで文面を送ってもいいかな?

土方:全然いいぞ。というか今ここでFAXしてくれてもいいし、何なら直接聞いてもいいぞ。

土屋:いいの!?いやぁ土方さん優しいなぁ・・・普通の人だと鈍器で殴ってきて「これで悩まなくて済むね」って言いそうなのに。
   ちょっと今日FAX持ってくるの忘れたから直接言うよ。

土方:FAXぐらい常に持っとけよ!

土屋:ごめん俺そもそもFAX持ってないんだ。

土方:持ってないんなら仕方ねえじゃねえか!!

土屋:で悩みなんだけどさ、もしもお化けが出たらどう対処すればいいのかなって。分からなくて不安なんだよね。

土方:気にしなきゃいい。

土屋:そうか!気にしなかったらいいのか!さすが土方さんだ!

土方:何だって気にしなけりゃ大丈夫だからな。猛獣に出くわそうが道で車に弾かれようがだいたい気にしなければ大丈夫。

土屋:でもさ、何か覗かれてるみたいで嫌じゃない?私生活とかをすごいネット上に晒されてそうで怖いんだけど。

土方:まあ現代社会におけるお化けの本当の怖さっていうのはまさにその情報漏洩だからな。

土屋:退治する方法とかってないかな?

土方:退治ねぇ。

土屋:例えば掃除機とかなら家にあったりするんだけどこれでうまいこと退治できたりしない?

土方:いや掃除機って!お化けに掃除機って!どういう思考回路巡らせたらお化けに掃除機で立ち向かおうと思えるんだよ!?

土屋:やっぱ無理かー。ダイソンならもしかしたらとも思ったんだけど。

土方:いやダイソンだったら話は別だろ!あれはもうすごいからな!
   というかダイソンはもう掃除機じゃねえよ!あれはもうあれだ、掃除とかいろいろできちゃう機だ!

土屋:掃除とかできちゃう機!?掃除とかいろいろできちゃいそうでなんか凄そう!!

土方:まあとにかくダイソンだったらお化け退治なんて楽だよ。
   お化けに照準を当ててダイソンを構える、後はもうダイソンでお化けを殴るだけ。

土屋:やっぱダイソンはいろいろと便利だな!いろいろ売ってる100円ショップの名前に使われるのも納得。

土方:いやそれダイソンじゃなくてかっぱ寿司だろ!

土屋:殴るかぁ・・・なるほどなぁ・・・
   あ、でもさ、天井とかに張り付いてるタイプのお化けとかだと位置が高くて殴れなくない?

土方:まあそういう時はダイソンで吸えばいいぞ。

土屋:吸う!?掃除機でお化けを!?・・・その発想はなかったなぁ・・・

土方:吸われることで寒気を感じたお化けが床暖房で温まろうと降りてくるところを、ダイソンで殴る!

土屋:なるほど!落下も加わり威力も倍増する訳だ!
   あっ、窓の外側から覗き込んでるようなお化けいるよね?あれだと殴れないけどどうしたらいいかな?

土方:そうなってくると、盛り塩だな。

土屋:お化けに効果的と言われる?

土方:そうそう。
   お化けが盛り塩に食欲そそられて部屋の中に入ろうと窓を開けたところで、窓の間に挟んでおいたダイソンが頭上に落ちてドンだ。

土屋:さすが土方さんだ!仕掛けが巧妙すぎる!
   あ、お風呂でお化け出たらどうしよう?ダイソン手元にないからさ。

土方:それはまあ気にしなきゃいいだろ。

土屋:うーん・・・でも私生活をネット上に書かれるの嫌だなぁ・・・

土方:大丈夫大丈夫。風呂に出るお化けがやることなんて裸の写真撮ってネットにアップするぐらいだから。

土屋:あ、それだけなら安心だな。37℃というぬるめの温度設定にしてる女々しいところを公共の場で発表されさえしなければ全然大丈夫だ。
   あとトイレに出るお化けもいるよね?あれも手元にダイソンないけどどうしよう。

土方:あれも気にしないでいいぞ。トイレで用をたすのを動画に撮られてネットで晒されるだけだから。

土屋:むしろ普通では見ることのできない自分の用をたす感じを自分で見れる訳だし願ったり叶ったりだ!
   ・・・あ、外でお化け出たらどうしよう!?ダイソン持ち歩く訳にはいかないしさ?

土方:いや、乗れよ!お前ダイソン持ってんのになんで移動手段にダイソン使わねえんだよ!?

土屋:え、ダイソンって乗れるの!?動くの?

土方:いやタイヤ付いてるだろ!?乗らないで何のためのタイヤだよ!?

土屋:あのタイヤにそんな意味が隠されてたのか!手でタイヤをぐるぐる回して暇潰す用だと思ってた!

土方:それもまあ用途の1つではあるけど!
   まあダイソンに乗って外出するだろ?で、外でお化けに遭遇したら会釈な。

土屋:あれ!?退治しないの!?

土方:いや、ダメだろ!?外でお化けを退治する理由は何だよ!?

土屋:怖いからじゃダメなのかな?

土方:怖いからで退治してよかったら、街中で全裸で日本刀を振りまわす踊りをしてるだけで退治されるって事態にもなりかねねえよ!?
   不法侵入なり、法に触れてこそのお化け退治だよ!

土屋:確かに街中で全裸で日本刀を振りまわす踊りをしてただけで退治されるなんて堪ったもんじゃないもんな。

土方:そんなことすら許されなくなってしまったらもうこの国は終わりだぞ。

土屋:いやー、勉強になったよありがとう土方さん!
   あ、ついでに今のお化け退治の練習したいんだけどいいかな?FAXで聞いた方がいい?

土方:普通に聞いていいよ。というか俺も実はFAX持ってねえしよ。

土屋:ごめん!土方さんがFAX持ってないのを世間に公表させる破目にしちゃってごめん!カリスマ性を損なわせちゃってごめん!

土方:いいよいいよ、ファンと仕事が激減するぐらいだから。
   じゃあ俺が間違った退治の仕方を見せるから、それに惑わされないように正しい退治の仕方をやってみろ。

土屋:しっかり頭に入ったから絶対惑わされないよ。

土方:じゃあスタート。
   あー、やっぱ自分の部屋は落ち着・・・ゴキブリ?ゴキブリ!?・・・なんだ、お化けか。
   お前なんか大量のカレーをぶっかけてお化け特有の白い服を汚すことによってお化けと認識されなくしてやる!
   俺はどっちかっていうとカレーが好きな人間だし、部屋がカレー塗れになっても何のダメージもないからな!

土屋:あー、自分の部屋が一番・・・ゴキブリ?ゴキブリ!?・・・ゴキブリだ!
   よし、ダイソンで殴っ・・・あれ、素早くて当たらないぞ!?

土方:あ、ゴキブリ!?天井にゴキ・・・なんだ、またお化けかよ。
   お前なんか部屋でサンマ焼いて煙たくしてやる!

土屋:あ、天井に・・・ゴキブリだ!ダイソンで吸って・・・うわっ、飛んできた!ちくしょう、殴っ・・・全然当たらないよ!

土方:あれ?窓の外に何かいる・・・ゴキブリ!?ゴキ・・・お化けかよ・・・ゴキブリだと思ったじゃねえか!
   去年のカレンダーを窓に逆向きに貼ってお前の曜日感覚狂わせてやる!

土屋:あ、窓の外にゴキブリだ!窓の外にゴキブリだ!窓の外だからそんなに驚くようなやつじゃなかった!

土方:ちょっと風呂に入・・・今お化けが使用中だったな。早く出てくれよな。

土屋:よし、お風呂入・・・今ゴキブリが使ってるんだった。早く出てくれないかな。

土方:ちょっとトイレに・・・あ、順番待ちかよ。お化けが行列作って待ってるよ。

土屋:ちょっとトイレに・・・ああ、順番待ちだ。ゴキブリが30匹ぐらい行列作って待ってるな。

土方:ちょっと出かけるか。じゃあお掃除ロボットのルンバに乗ってと。

土屋:ちょっと出かけるかー。じゃあルンバを踊りながら。

土方:あ、ゴキブ・・・お化けかよ!またお化けかよ!紛らわしいんだよ!お前なんかルンバで轢き逃げしてやる!

土屋:あ、ゴキブ・・・お化・・・いや、ゴキブリだ!まあ外でゴキブリがいようが関係ないな。
   そんなことよりも日が沈まない内に思う存分街中で全裸で日本刀を振り回す踊りをやらなきゃな。

土方:はい、以上で終わり。

土屋:どうだった?

土方:全然できてねえよ!なんで全部ゴキブリなんだよ!?
   お化けとゴキブリは似てるし間違えちゃうのは分かるけどなんでゴキブリ退治になってんだよ!?

土屋:何か違うと思ってたらお化けとゴキブリ間違えてたのか!

土方:まあゴキブリの撃退法としては100点だけどな!

土屋:やった!結果オーライとはまさにこのこと!

土方:まあいろいろ撃退法とか言ってきたけど、結局のところ、「やめて」って言えばやめてくれるから。

土屋:そうか!頼むという手があったか!
   いやー、不安解消したよありがとうさすが土方さん!土方さんに聞いたら何でも解消しちゃうな!

土方:皆さんも困ったことがあったら相談してください。

土屋:皆さんからのお悩みFAXお待ちしてます!













アンティークの逆襲
エントリーNo.013
言霊連盟

漫才/自己紹介カード
槍沢:はいどうも、よろしくお願いします。
栃城:ちょっと相談がありまして。
槍沢:なんです?
栃城:バイトを探していまして、この前面接して受かったんですよ。
槍沢:よかったじゃないですか。
栃城:で、バイトが決まったのはいいんですけれど心配なことがありまして。
槍沢:なんです?
栃城:僕ももうすぐ30歳なんで、バイト先の高校生や大学生とコミュニケーションが取れるか心配なんですよ。
槍沢:まあ、ジェネレーションギャップは大きいでしょうね。
栃城:でしょ。せっかく働き始めても人間関係のいざこざで辞めなきゃいけなくなったら……って考えると不安なんですよ。
槍沢:考えすぎじゃないですか?
栃城:そう考えたらもういっそのこと採用辞退しようかと……。
槍沢:なんでですか! せっかく決まったんだから頑張って働きましょうよ!
栃城:それでね、バイト先のルールで「自己紹介カード」って紙にプロフィールを書かされるんですよ。
槍沢:それを読んで自分のこと分かってもらおうってわけね。
栃城:そうそう。で、面接のときに自己紹介カードを何枚かくすねてきたんで、これをもとに対策を考えてほしいんですよ。
槍沢:なにしてくれてるんだよ!
栃城:不安だったんだよ!
槍沢:不安だからって、なに決まってもないバイト先から窃盗を働いてるんですか! そんな人に力貸したくないですよ。
栃城:お願いしますよ! どうしてもここで働きたいんですよ! 
槍沢:……そこまで頼むなら付き合ってあげますけれど。
栃城:ありがとう!
槍沢:それで、どんなことを書くんです自己紹介カードって。
栃城:まず「名前」と「年齢」それから「バイト以外ではなにをしているのか」。
槍沢:基本的な情報ね。
栃城:それから「呼んでほしいニックネーム」と趣味に自由記入の「好きな○○」と「みんなへの一言」。
   槍沢さんにはこの四つを参考にしてどんな話をすればいいか考えてほしんですよ。
槍沢:わかりました。
栃城:まず、店長の自己紹介カードで、名前「浦田武三」、年齢「32歳」、普段は「店長」
   呼んでほしいニックネーム「店長」、趣味「映画鑑賞」、好きな映画「ダイ・ハード」、みんなへの一言「楽しい職場にししょう!」
槍沢:こういう感じで書くのね。
栃城:名前「佐々木知美」年齢「16歳」普段は「高校一年生」
槍沢:女子高生バイトね。
栃城:呼んでほしいニックネーム「ともみん」、
   趣味「音楽鑑賞」、好きなバンド「SEKAI NO OWARI」、みんなへ一言「音楽の話ができる人、友達になりましょう」
槍沢:いまどきの子って感じですね。
栃城:SEKAI NO OWARIの曲、聴いたことないんだけれど勉強した方がいいかな?
槍沢:いや、一回りも違う人が話し合わせようと勉強してきても気持ち悪いって思われるだろうから無理しない方がいいんじゃないですか?
栃城:なるほどね。じゃ、次。名前「川崎純」、年齢「16歳」、普段は「高校一年生」
槍沢:今度は男の子だ。
栃城:呼んでほしいニックネーム「ジュン」、趣味「音楽鑑賞」、好きなバンド「SEKAI NO OWARI」
   みんなへ一言「佐々木さん、この前はありがとうございました。同い年なのにしっかりしていて尊敬します。僕もセカオワ好きです。よかったら一緒にライブに行きましょう!」
槍沢:さっきの女の子に気があるね。みんなへのメッセージじゃなくてただの私信だもん。
栃城:やっぱりSEKAI NO OWARI勉強した方がいいかな?
槍沢:話題を振られて困らないぐらいは勉強していいんじゃない? 多分、栃城さんのこと眼中にないだろうけれど。
栃城:わかったよ。じゃ、次、名前「山倉幸彦」、年齢「27歳」、普段は「SEKAI NO OWARIのピエロ」
槍沢:嘘をつけよ! 絶対、さっきの女子高生に気があるだろこの人!
栃城:呼んでほしいニックネーム「山ちゃん」、趣味「サッカー観戦」、好きな女性のタイプ「家庭的な人」、
   みんなへ一言「幼稚園児のころから山ちゃんって呼ばれてました! ここでも気軽に山ちゃんって呼んでください! 
   あと、SEKAI NO OWARIでピエロをやる傍らストリートミュージシャンやってます。あがた森魚のカバーをしてます」
槍沢:傍らでやるには音楽性が相容れないわ! なんだよこの見え透いた嘘。
栃城:次、名前「山田琴子」、年齢「30歳」、普段は「主婦」
槍沢:パートの人ね。
栃城:呼んでほしいニックネーム「山ちゃん」趣味「ケーキ作り」、好きなケーキ「ジャムを使ったケーキ」、
   みんなへの一言「子供が幼稚園に入ったのを機に働き始めました。よろしくお願いします」
槍沢:優しいお母さんって感じでいい人そうですね。ただ、呼んでほしいニックネームがさっきの人と被ってるね。
栃城:この人とは子育ての大変さを語り合うのが一番かな?
槍沢:語り合うって、あなた子供いないでしょ。無理せず聴き役に回ったらいいんじゃないですか?
栃城:じゃ、次。名前「城島圭太」、年齢「20歳」、普段は「大学生」
   呼んで欲しいニックネーム「ケイ」、趣味「読書」、好きな小説家「朝井リョウ(桐島を読んで部活やめました!)」
槍沢:影響受けるポイントがおかしいよ。
栃城:みんなへ一言「バイトは初めてですが優しい人ばかりでよかったです。山ちゃんケーキごちそうさまでした!」
槍沢:山ちゃんは山田さんのものになったんだね。
栃城:じゃあ、名前「相崎春菜」、年齢「17歳」、普段は「高生二年生」、呼んでほしいニックネーム「ルナ」
槍沢:春菜だからかな? 偏見で悪いけれど、ちょっと痛い感じの子だね。
栃城:趣味「前世の記憶を呼び覚ますこと」、好きな戦い「機転によて劣勢を逆転した太陽系防衛戦」
槍沢:ん?
栃城:みんなへの一言「前世では導かれし七人の戦士の一人として宇宙の平和を守りました。
   全銀河系を巻き込んだ、アンドロメダ大戦の記憶を持つ方連絡お待ちしています」
槍沢:前世少女!? いまどき!? しかも、どこで同士を探しているんだよ!
栃城:「ルナとは前世で戦士だったころの名前です」
槍沢:そういう由来だったの! まあ、だとしても本名が由来な気もするけれどさ。
栃城:「佐々木さん、SEKAI NO OWARIとはどういうことですか! まさか、再びこの地球に危機が迫っているのですか!?」
槍沢:面倒な勘違いしちゃったよ!
栃城:……これも勉強して話を合わせた方がいいかな?
槍沢:合わせなくていいよ! ていうか、勉強したくても参考書はこの人の脳内のamazonでしか取り扱ってないから無理だよ。
栃城:次、名前「山倉幸彦」、年齢「27歳」
槍沢:あれ? さっきの人じゃないの?
栃城:一回辞めてまた戻ったんだと思うよ。面接のとき出戻りの人も多いって言ってたし。
槍沢:そうなんですか。でもそれなら改めて読まなくてもいいでしょ。
栃城:でも、変わってるところもあるよ。普段はのところが「前世の記憶を思い出し、星に導かれし七人の戦士として活動」になってる。
槍沢:わかりやすくターゲット変えたな! 
栃城:呼んで欲しいニックネーム「山ちゃん」、趣味「サッカー観戦」、好きな女性のタイプ「家庭的な人」
槍沢:そこはブレないんだね。山ちゃんいるのに。
栃城:みんなへ一言「お願いです! 山ちゃんって呼んでください!」
槍沢:どれだけ山ちゃんに思い入れあるんだよ。
栃城:「僕は幼稚園から、いえ星に導かれし七人の戦士であったころから山ちゃんと呼ばれていたんです!」
槍沢:嘘のエピソード付け足すなよ。
栃城:「山田さん、お願いです! 離婚してください! そして山ちゃんを僕に譲ってください!」
槍沢:最低だな!
栃城:「あと、またバイトすることになりました。よろしくお願いします」
槍沢:ついでみたいに扱うなよ。
栃城:この人とはどういう話を……
槍沢:だから無視しよう! あのさ、栃城さん。これ一人一人に対策考えるの面倒だからひとまず全員の自己紹介読んで最後に
まとめて考えよう。
栃城:わかったよ。じゃ、次の人ね。名前「山崎理恵」、年齢「24歳」、普段は「高校教師」
槍沢:高校教師!? なんで、バイトなんてしてるんだよ。
栃城:呼んでほしいニックネーム「山ちゃん」
槍沢:そして、第三の山ちゃんが!
栃城:趣味「クラシック音楽」、好きなクラシック「ドヴォルザーク『新世界より』」、
   みんなへ一言「給料だけではホストに貢げないのでバイトはじめました。勤め先で副業が禁止されているんで学校には内緒にしてください」
槍沢:志望動機が赤裸々すぎるわ! なにしてるんだよ先生!
栃城:名前「小津ひかり」、年齢「16歳」、普段は「高校一年生」
槍沢:多いね、女子高生。
栃城:呼んで欲しいニックネーム「山ちゃん」
槍沢:由来はどこだよ! なにこの山ちゃんのたまり場!
栃城:趣味「ファッション」、好きな漫画「君に届け」、
   みんなへ一言「ともみんから、山崎先生がここでバイトしてるって聴いて応募しました。山ちゃん成績よくしてね! ともみんお仕事教えてね!」
槍沢:さっきの先生の生徒なの? さっそく弱み握られてるじゃん。で、ともみんって誰?
栃城:最初に出てきたセカオワファンの女子高生だよ。
槍沢:そういやいたね! なにこの相関図が埋まっていく感じ?
栃城:名前「山倉幸彦」、年齢「27歳」
槍沢:そいつまた出戻ったの!?
栃城:普段は「高校一年生」
槍沢:また、ターゲットに合わせた嘘を! もう読まなくていいよ!
栃城:一応、みんなへ一言は「山崎先生僕に勉強を教えてください」って書いてあるよ。
槍沢:店長もなに考えて採用してるんだよ! 次の人に行って。
栃城:名前「山田慎一郎」、年齢「51歳」、普段は「会社員」
槍沢:また副業の人?
栃城:呼んでほしいニックネーム「山田さん」
槍沢:よかった、今度は山ちゃんじゃない。
栃城:趣味「読書」、好きな小説家「司馬遼太郎」、みんなへ一言「山田琴子の夫です」
槍沢:ケーキ作りが趣味の奥さん? その旦那さんなの?
栃城:「妻から最近入ったアルバイトの子の話を聴き、いてもたってもいられず……。……大きくなったね。ひかり」
槍沢:ひかりって、さっきの女子高生? え、どういうこと?
栃城:名前「小津ひかり」、一言「もしかして……パパ?」
   名前「山田慎一郎」、一言「ああ。貴子と別れてからだから、十年になるか。すっかり母さんに似たな」
   名前「小津ひかり」、一言「今さら父親ヅラしないでよ! 母さんがどれだけ辛かったかわからないくせに!」
   名前「山田慎一郎」、一言「すまない。あの頃の私は仕事に打ち込むことで家族を幸せにできると信じていたんだ」
   名前「小津ひかり」、一言「言い訳なんて聞きたくない! それになによ! 自分だけ新しい家族と幸せになって」
槍沢:もう、直接話せよ! なに自己紹介カード越しでしか会話してないんだよ!
栃城:お互い、顔を合わせづらいからすぐ辞めちゃうけれど、どうしても気になってまた同じバイト先で働くのを繰り返しているんじゃないの?
槍沢:だとしても、自己紹介カード通す必要ないでしょ。 
栃城:ちなみに、重複するから飛ばしているけれど二人とも全部の項目を埋めてるよ。
槍沢:律儀だなおい! どんな気持ちで親とギクシャクしながら好きな漫画の項目埋めてるんだよ。
栃城:名前「山田慎一郎」、一言「いくら詫びても足りないことはわかっている。だが、また昔のように会ってはくれないか」
   名前「小津ひかり」、一言「ふざけないでよ! パパなんて、パパなんて大嫌いよ!」
   名前「山倉幸彦」、「本当にそうなのかな?」
槍沢:山倉ーー! なに親子のシリアスな割り込んでるんだよ! お前は女の尻を追いかけてろ!
栃城:「本当にお父さんのことが嫌いだったら、山ちゃんって呼んでほしいなんて書かないと思うな」
槍沢:説得するんだな! 頑張れ山倉!
栃城:「それは君がまだ山田ひかりだったころのニックネームなんでしょ?
   離れ離れになってもお父さんのことを忘れたくない。だから山ちゃんなんでしょ? 素直になりなよ」
槍沢:おお! いいこと言うじゃないか山倉!
栃城:名前「小津ひかり」、一言「世界の山ちゃんの看板に似ているから山ちゃんです!」
槍沢:山倉ーーー!! 空振りにもほどがある! そしてひかりちゃん残念な顔立ち!
栃城:「でも、意地を張っていたのは本当。ごめんなさいパパ。
   それから、琴子さん、辛い立場なのに見守ってくれてありがとう。差し入れのジャムを使ったケーキおいしかったです」
槍沢:なんだかんだでまとまったわけね……。
栃城:これで終わりね。……こういうバイト先でどうやって話の輪に入ろうか考えてくれますか?
槍沢:ドラマが濃すぎてわからないわ! 話に入る隙がないもの!
   そう言えば、質問し忘れたけれど、バイト先ってどんな店なの?
栃城:JKリフレだよ。
槍沢:はあ!? どこで働こうとしてるんですかどこで!
栃城:制服が可愛くてさ。
槍沢:なんだよ、その女子みたいな理由!? ていうか、JKリフレってさっきまでの登場人物、全員倫理観腐ってるのかよ!
栃城:そんな言い方ないでしょ!
槍沢:だって、JKリフレって女子高生がマッサージと称して風俗まがいのことするんでしょ?
栃城:うちの店ではそんなことしないよ。俺だってマッサージするJKとして雇われてるんだから。
槍沢:はあ!?
栃城:だから、JKリフレって看板出しておけばバカな男が高い金を払うでしょ。
   これだとやってることは素人のマッサージでも値段を釣り上げられるんだよ!
槍沢:詐欺じゃねえかよ!
栃城:で、文句言われたら女子高生じゃなくて別のJKがマッサージしてるんだって言えばいいし。面接で教えてもらたけれど、一人一人にJKの要素があるんだって。
槍沢:なんですか、一人一人のJK要素って?
栃城:まず、「Jun Kawasaki」でJK。
槍沢:名前ね。
栃城:それから「Joujima Keita」でJK。
槍沢:こっちも名前ね。それはいいけれど、姓・名か名・姓か統一しておけよ!
栃城:山崎先生は「女教師」でJK、山田さんの奥さんは得意な「ジャムを使ったケーキ」でJK
槍沢:ケーキってローマ字読みかよ! スペル無視しないでくださいよ!
栃城:この二人は女子高生と同じで受付にいる飾りだからマッサージはしないけれどね。
槍沢:徹底してるな。じゃあ、旦那さんの方の山田さんは?
栃城:「実の娘に嫌われている」でJK。
槍沢:悲しすぎだろ! じゃあ、山倉は?
栃城:サッカー観戦が趣味だったでしょ? だから「ジョン・カビラ」でJK。
槍沢:雑すぎだろ!
栃城:「川平慈英」でJKでもいいよ。
槍沢:どっちでもいいわ! じゃあ、栃城さんのJKってなに?
栃城:お笑い芸人だから「ジャパニーズコメディアン」でJK。
槍沢:だからスペル無視するなよ!
栃城:そういうわけで、バカを騙して金稼ぎたいんだけれど、どうかな?
槍沢:真面目に生きろ!













復活のシンデレラボーイ
エントリーNo.037
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陰の国、スペイン
前田:スペインに行った時の話しますね
安正:あら、オラオラ系じゃないですか
前田:スペインに行ったということは、スペインに行ったということなんですけども
安正:因数分解できる話し方やめましょうか
前田:まぁ、スペインは風景がいいんですよ
安正:スペインは風景がいいという売り文句はあんまり聞かないですけどね
前田:見渡す限りヨーロッパ
安正:でしょうね
前田:右見てもヨーロッパ、上見てもヨーロッパ
安正:青空は世界の物です
前田:でもそこまでヨーロッパヨーロッパしてない感じもありまして
安正:批判と捉えてよろしいですか?
前田:違いますよ。例えば水飲むと「あー、ヨーロッパだなあ」って感じがするんですよ
安正:あー、日本とは水の硬度が違うって聞きますね
前田:でもスペイン周辺の地図見ると「あれ、本当にヨーロッパなのかなあ?」って感じがするんですよ
安正:それはヨーロッパの地理に弱いからじゃないですかね
前田:まあ、それを含めてヨーロッパってことですかね
安正:最序盤でまとめにかかろうとするのやめましょうよ
   さっきからスペインに行ったっていう感じが全然出てないんですけど
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:で、まあスペインの有名な観光スポットを回ったんですよ
安正:何かがリセットされましたよ。でも本当にスペインの話に移るんですね。安心しました
前田:まず水の都ヴェネツィアに行きまして
安正:あれ、ヴェネツィアってイタリアの都市ですよね?
前田:そうなんですか?
安正:本当に地理に弱かったんですね。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:で、まあバルセロナでパエリア食べたんですよ
安正:ヴェネツィアがかき消されましたけどもね
前田:そしてまあ、ベルギーといえば闘牛じゃないですか?
安正:あれ、ベルギーの話でしたっけ?
前田:そうなんですか?
安正:これに関しては地理関係ないですよ。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:それで、サグラダ・ファミリアって知ってますか?
安正:闘牛どうでもいいんですね。結構メイン張れる話になると思ってたんですけども
前田:サグラダ・ファミリアっていうのはフランスの凱旋門の事なんですけども
安正:違いますよ
前田:そうなんですか?
安正:サグラダ・ファミリアっていうのはスペインのサグラダ・ファミリアですよ。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(オランダ)
安正:あれ、オランダですか?
前田:いや、スペインですよ
安正:あれですかね、「スペイン」って表記したけど、こっちのブラウザだと文字化けして「オランダ」って見えちゃったんですかね
前田:それで(スペイン)マドリードにある(スペイン)安めのホテルに(スペイン)泊まったんですよ(スペイン)
安正:牽制球がすごいですね
前田:夜景もきれいでして(スイス)
安正:ボーク入りました
前田:(ノルウェー)(リトアニア)(オーストリア)
安正:押し出しで1点入りましたよ
前田:(スペイン)(スペイン)(スペイン)  (JACK POT!)
安正:ラスベガスの話ですか?
前田:さっきからスペインの話しかしてませんよ
安正:後、今のでジャックポットならさっきのホテルのエピソードもジャックポットですよね
前田:で、朝食に新鮮なトマトを食べたんですよ
安正:お、いいじゃないですか。そういうの聞きたいんですよ
前田:(ポルトガル産)
安正:逆輸入してんじゃないですよ
前田:そしてまあ、ベルギーといえば闘牛じゃないですか?
安正:一旦妥協しましょう。二日連続で闘牛行ったんですね
前田:一日目に見たときだいぶ興奮しましてね。もう一回見たくなったんですよ
安正:まあ、何回も見る機会なんてそうそう無いですからね
前田:すごいですよ闘牛。見渡す限りのヨーロッパ
安正:風景じゃなくて牛見ましょうよ
前田:下見てもヨーロッパ、後見てもヨーロッパ
安正:硬い床と非常口ですよ
前田:観客席見たらアジア
安正:ツアー客が来てたんですかね
前田:(スペイン)
安正:今何も疑ってませんでしたよ
前田:それで、帰国の時間が訪れたんですよ
安正:あらお早い
前田:スペインから日本の便っていうのは少ないので早めに空港ついたんですよ
安正:へー、そうなんですね
前田:で、僕パスポート持ってないんですけど
安正:ちょっと待ってください
前田:あ、ごめんなさい間違えました、持ってます
安正:・・・本当にスペイン行ったんですよね?
前田:(ソペイン)
安正:動揺してかんでるじゃないですか。そこかむってどういう状況なんですか
前田:いや、行ったんですって信じて下さいよ
安正:行ってなかったらこれ何の時間だったんだって話ですよ、本当に行ったんですよね?
前田:【スペイン)
安正:もうかんでるのかどうかすら分かりませんよ。何をそんなに慌ててるんですか
前田:・・・ごめんなさいちょっと嘘ついてました
安正:そんなことだろうと思いましたよ。スペイン行ってないんですね?
前田:いや、フィレンツェはイタリアの都市でした
安正:もういいです













不屈の雑草魂
エントリーNo.004
天体観測

コント〜誘拐
ミヤ:さぁ、今から作戦の説明をするわ! 準備はいいわね?
 
翔:姉ちゃん……誘拐だなんて……本当にやるのかい?


ミヤ:何を今更ビビってるのよ! アンタそれでも男なの!? 耳たぶ付いてるのかい!?


 翔:耳たぶは男女平等に付いているよ! ……でも誘拐なんてれっきとした犯罪じゃないか……


ミヤ:アンタが事業に失敗するからでしょ! それで借金300万も作ったくせに! それにお姉ちゃんだってお金が必要なのよ


 翔:姉ちゃんがお金が必要だなんて、どうせ高い高いブランド品が欲しいんだろ?


ミヤ:違うわよ。私は……愛が欲しいわ


 翔:は?


ミヤ:私達は一家離散をして父さんとも母さんとも離れ離れになったの!


   唯一弟だったアンタとはちょくちょく連絡取り合っているけど!


 翔:ま、まぁね……


ミヤ:でも、お姉ちゃんも今年でもう31歳よ。一人でいるのにも限界なのよ


   それに職場では「みそ田楽」って呼ばれてるし


 翔:独身とか行き遅れが関係なさそうなあだ名だ! なんでそんなコミカルに呼ばれているんだよ!


ミヤ:会社で毎日のランチがみそ田楽だからよ


 翔:なんでそんなもんばっかり毎日食べてるんだよ! いい加減食い飽きろ!


ミヤ:お姉ちゃんもそろそろ結婚したいの! ……それにはお金が必要なの。結婚には色々と必要なの


 翔:はい、質問


ミヤ:なんだい、そこのみそ田楽ボーイ


 翔:うっせ、みそ田楽ババァ!


   あのさ……結婚がどうたらとか言っているけど……姉ちゃんに彼氏とか……いないじゃん


ミヤ:うん、いないけど? だからお金が必要なんじゃない。お姉ちゃんは今後、お金で出来たスーツとか着るから


 翔:その為にお金が必要なのかよ! 断言できるけど絶対に幸せは掴めないよ! ロクでもない男が寄ってきそう!


ミヤ:うるさいわね! とにかくアンタには事業失敗で出来てしまった借金の返済のために


   そして私にはお金で出来たスーツを作るためにお金が必要なの! そしてそれにはもう誘拐しかないのよ!


 翔:で、でも他にもまだ方法が……


ミヤ:ないわよ! ぶたの貯金箱にわずかに残っていたお金で買った宝くじだって全滅だったじゃないの!


 翔:あっ……やっぱり全滅だったんだ。やっぱり世の中って甘くないんだ……結局何枚買ったのさ


ミヤ:1750枚よ


 翔:結構な枚数買ってるな!! えーと……全部で……52万円以上もつぎ込んだのかよ! 


   ってか結構ぶたの貯金箱に入っていたんだな!


ミヤ:6等の300円すらも1枚も当たらなかったわ


 翔:それもある意味すげぇな! どんだけ負のオーラに満ちているんだか!


ミヤ:それにたぬきの貯金箱にわずかに残っていたお金で株も買ってみたんだけど……全部ダメになってしまったわ


 翔:株もダメか……やっぱり初心者が手を出していい分野じゃなかったんだ……。一体どんな株を買ったの?


ミヤ:浅漬けとか煮物にしてみたんだけど……


 翔:てめぇ! カブ買いやがったな! 食べたら美味しい方の!


ミヤ:炎天下の中テーブルに2週間も放置していたのが悪かったのかしら……


 翔:そりゃダメになるわ! 株もお前の頭も暴落するわ!


ミヤ:カブを1750本も買ったのに……


 翔:だから買いすぎだっつーの! 人が借金で困っているときにカブを1750本も買ってるんじゃねぇよ! 


   1本100円だとしても17万円超えてるじゃねーか!


ミヤ:今は野菜も高いのよ! 1本200円で計算してちょうだい!


 翔:火に油を注ぐとはこのことだな! 34万円無駄にしやがって! そして結構たぬきの貯金箱に入っていたんだな!


ミヤ:もはや最後の神頼みすらも私たちには微笑んでくれなかったわ!


 翔:あぁ……神様はオレ達のことを見放してしまったんだな……。神頼みって神社でお参りとか行ってきたの?


ミヤ:もちろんよ。あのみそ田楽の神様で有名なみそ田楽神社に行ってきたわ


 翔:ちょっと待て


ミヤ:みそ神様に一礼して二拍手して二みそまでしてきたのに……


 翔:二みそってなんだ! っていうかそのふざけた神社はなんだ!


ミヤ:オロナミンCの容器にわずかに残っていたお金なんだけど、お賽銭だってちゃんとしたのに……


 翔:なんで急に貯金箱のタイプを変えてきた! お金入れる場所が狭いだろうよ!


ミヤ:お札とかビショビショだったわよ


 翔:しかも中身入ったままかよ! せめて飲みきった後に貯金しろや! 


ミヤ:ちなみにお賽銭の額は120万です


 翔:!? 


ミヤ:出ました! 本日の最高額です!てれっててっててー!


 翔:随分とご陽気だな! この際オロナミンCの容器にどうやって120万が入っていたということは置いておこう!


   なんでそんなバカみたいな金額のお金をお賽銭として入れてるんだよ! 神主さんビックリしちゃうだろ! 


ミヤ:あとおみくじも買ってきたわよ。1750枚


 翔:おみくじってそういう買い方するもんじゃないから!


   それになんでさっきから1750っていう数字ばっかりなんだよ! ラッキーナンバーか何かか!


ミヤ:……それには私たち姉弟の大切な数字じゃない……


 翔:え……? ごめん。わかんないや……何なの? 1750って何の数字なんだよ?


ミヤ:あれは私がまだ大学に通っていた頃……そしてアンタがお尻に花火を差して空を飛び回っていた頃……


 翔:そんな頃は一度たりとも無いわ!


ミヤ:お姉ちゃん……あの頃家族で旅行に行きたかったのよ……もうダメだってわかってたけど


 翔:姉ちゃん……確かにあの時はもう母さんも父さんも目さえあわせないくらい険悪だったよね……


ミヤ:それでも。旅行に行けば昔みたいに家族仲良くなれるんじゃないか……そう思ったのよ


 翔:そうだったのか……それで1750って数字とどういう関係が……?


ミヤ:それはお姉ちゃんが175Rっていうバンドが好きだったからよ


 翔:関係性ナッシングなのかよ! せっかくいい話なのかなって思ったのに!


ミヤ:あっ……もうこんな時間よ。そろそろ本題に入るわよ


 翔:なんかもう凄い疲れたよ 


ミヤ:まずターゲットとなる人物。これが何よりも重要よ


 翔:確かに。まぁセオリーならば子供とかお金持ちの人を狙うのがいいと思うよ


ミヤ:狙うはみそ田楽神社の神主さんよ


 翔:また出てきやがった! 一体どこの馬の骨なんだよ!


ミヤ:誘拐する人物については大体調べといたわ。まず神主さん、好きな星座はおおぐま座よ


 翔:しょっぱなからどうでもいいよ! もっと大事な情報があるだろ! 


ミヤ:朝はカツ丼派


 翔:重いよ! 朝からガッツリいってんな!


ミヤ:彼女に望むことはクマを見ても凶暴化しない


 翔:もうそれ女じゃねーよ! 野性的な何かだよ!


ミヤ:以上の点から今回の計画で最も誘拐しやすそうな人物だと判断しました


 翔:どこら辺でそう判断したんだよ! 一つもタメになる情報なかったぞ!


   もっと大事な事教えろ!


ミヤ:大事な事? お好み焼きはミディアム派かウエルダン派かってこと?


 翔:どこが大事なんだよ! あとお好み焼きをミディアムで食べたい奴なんていねーから!


   そうじゃなくて例えば神主さんの本名は!


ミヤ:ちょっと調べがつきませんでした


 翔:年齢は!


ミヤ:ちょっと調べがつきませんでした


 翔:家族構成は!


ミヤ:ちょっと調べがつきませんでした


 翔:なんでこんなに大事な事は調べがついていないの!? 彼女に望むことは調べがついているのに!


ミヤ:ほら、お姉ちゃんってさ旅行に行くときもその土地のことを調べずに楽しむ派だからさ


 翔:それとこれとは訳が違うでしょ! 今回はリスク背負ってるんだから! しかもとんでもないリスクを!


ミヤ:まぁそれはおいおい調べるとして、肝心のミッションを説明するわ


 翔:確かにこれが大事だね。このミッションさえ完璧なら……誘拐は成功するかもしれない!


ミヤ:まずアンタが神主さんをどうにかしてここに連れてくるでしょ?


 翔:でしょ? じゃねーよ! もっと綿密に行こうぜ!! 


ミヤ:そしてアンタがどうにかして電話番号を調べて神主さんの家族に連絡してお金を要求するでしょ?


 翔:ちょっと待って! 頭痛薬はどこだ!


ミヤ:そしてアンタがどうにかしてお金受け取る。これでミッションは以上よ


 翔:そのミッション穴だらけだな! オレがどうにかする以外の作戦がないじゃねぇか!


ミヤ:この誘拐はアンタにかかっていると言っても過言ではないわね


 翔:実際にそうなんだよ! 姉ちゃんはその時に何をしているわけ!?


ミヤ:誘拐が上手くいきますようにとみそ田楽神社で神頼みを……


 翔:そこの神主さんを誘拐しようとしているのにご利益があるわけないだろ!!


ミヤ:次に身代金よ。ここは金額がポイントとなるわ


 翔:ミッションの話はもう終わりですか!? 不安だ! 不安しかない!


ミヤ:誘拐といえば「一千万」だとか「一億」という金額をよく聞くけどそんな金額じゃダメなのよ!


   なぜならすぐに用意できる金額じゃないから。もっと現実的な金額じゃないとダメよ


 翔:お、おう……今日初めていいこと言ったな……


ミヤ:そこでお姉ちゃんは考えました! 今回の身代金はズバリ175万円よ


 翔:またその数字出しやがったな! 随分と中途半端な金額になっちゃったよ!


ミヤ:175万だったら下手したら銀行に行けばすぐに下ろせる金額じゃない? それがいいのよ


 翔:でも……でも借金は300万円なんだよ! 175万じゃ足りないよ、姉ちゃん!


ミヤ:心配いらないわ。既に作戦は動き出しているのよ


 翔:さ、さすが姉ちゃん! で、その作戦とは一体……!?


ミヤ:今度の日曜日に競馬に行くのよ!


 翔:いい加減に懲りろよ! その系統の作戦全然ダメだったじゃねぇか! 学習しろ! 


ミヤ:大丈夫! 狙えそうな馬がいるのよ!


 翔:無理だって! そういう馬が競馬で来た試しがないんだから!


ミヤ:狙ってる馬を動物園に売りつけるのよ!


 翔:馬券買うんじゃないんだ!! 単純に馬ドロボーかよ!


ミヤ:ついでにキリンとかパンダも売ればいいお金になると思うんだけど


 翔:キリンもパンダも所有してねぇよ! ていうか個人で飼えねぇよ!


ミヤ:あー、お姉ちゃん動物園に行きたくなっちゃったなぁ……


 翔:勝手に行って来い! ゴリラにうんこ投げつけられろ!


ミヤ:アンタ……覚えてる? 家族で動物園に行った時のこと……


 翔:……懐かしいね。あの時はまだ父さんも母さんも仲良かったっけ……


ミヤ:もう15年も前の話よね……でもその時にアレが起きたのよね


 翔:確か……いきなり父さんが母さんに殴られて羽交い絞めされてさそり固めされたんだよね……


ミヤ:父さん…… 入院しちゃったわね。母さんもすぐにお見舞いに行ったけど……そこから夫婦生活の歯車が狂ったわ


 翔:なんで! なんで母さんはあの時父さんをあんな目に……


ミヤ:母さん……最後までその理由教えてくれなかったわね…… 


 翔:くそ……あんな事件が起きなければ……家族も仲良しだったしオレが借金する事もなかったんだ!


ミヤ:そして私も今頃はお嫁さんになれてて幸せな生活が送れていたんだ!


 翔:いや、それはないだろ……


ミヤ:ミヤちゃんぱ〜んち!!


 翔:ぐへあっ


ミヤ:ほら! もうこの話はおしまい! さぁ、早速誘拐計画を始めましょう!


 翔:つ、ついにこの時が来たんだね……


ミヤ:上手くいきますように。神に祈りましょう……七福神に


 翔:いや、そこみそ田楽の神様じゃねーのかよ! みそ田楽の神様って何だぁぁぁぁぁぁ!


ミヤ:あっ、そう言えばこの前神主さんから名刺貰っていたわ。役に立つかな?


 翔:最初に出せや! これで本名とか連絡先がわかるじゃねーか! どれどれ!


   えっ……?


ミヤ:ど、どうしたのよ? ウシがうちわで仰がれているような顔して!


 翔:……ウソ……だろ……父さん……? 


ミヤ:ちょっ、ウソでしょ! ……本当だ


 翔:父さん、こんなところにいたのかよ! ていうか現職業が神主かよ! みそ田楽神社の!


   っていうか姉ちゃんなんで気付かないんだよ!


ミヤ:だって神主さんずっとプロレスラーのマスク着けているんだもん……常にヘリウムガスも吸っていたし……< BR> 翔:怪しさ満点じゃねぇか! そんな奴の神社なんか行

くなよ!


ミヤ:待って! 名刺の裏になんか書いてる……えーと……「ミヤ、翔。元気にしているか。父さんは見ての通り元気だ」


 翔:父さん! オレ達のこと覚えてくれていたんだね!


ミヤ:「実は……2年前に母さんと再婚した」


 翔:マジで!? えっ!? あんなに冷え切っていたのに!?


ミヤ:「今じゃすっかり新婚当時に戻ったようだ。そろそろ3人目が生まれるかもしれん」


 翔:どんだけラブラブなんだよ! っていうかそんな報告は聞きたくない! なんで再婚なんてしてんだよ!


ミヤ:「え? なんで再婚してかって?」


 翔:聞こえてんのか!? 手紙とリンクしちゃったよ!


ミヤ:「それはな……母さんがクマと和解したからなんだ」


 翔:どういうことだよ! 全然意味がわかんねーよ!


ミヤ:「実は母さんは昔からクマを見ると凶暴化する癖があるんだ。


    それには幼い頃にクマとタイマンを張ったことに関係があるんだが、どうも最近仲直りしたらしいんだ」


 翔:クマと仲直りってなんだよ! 


ミヤ:「いつかの家族で動物園に行ったとき母さんが急に暴れたことがあったろ?


    あれは母さんがいきなりクマを見てしまったからなんだ」


 翔:そんな事知ってるなら動物園なんかに連れて行くなよ!


ミヤ:「母さん、クマと和解した事によっておおぐま座が好きな父さんとも和解してくれたんだ」


 翔:知るかっ! 何でそもそも結婚したんだよ!


ミヤ:「というわけで元通りの家族に戻ろうじゃないか


    今度ミヤと翔2人で神社に遊びに来なさい。そして色々と話をしよう。会える日を楽しみにしているぞ。じゃあな」


 翔:……色々あったけど……これでハッピーエンドなのかな……


ミヤ:……そうね。もう誘拐なんてどうでもいいわね


 翔:さぁ! すぐに父さんと母さんに会いに行こう! そしてまた家族に戻ろうよ!


ミヤ:そうね! あっ……ちょっと待った! まだ名刺に裏に書いているわ


 翔:何だって?


ミヤ:「PS 借金のある人間は勘当します。父さんも母さんも借金持ちの人間は嫌いなんだ」


 翔:……よし、馬券買ってくるわ!













魑魅魍魎とゲスのパレード
エントリーNo.010
百鬼夜行

カードバトル
利根川:なぜ兄さんを殺したんだぁ!!

岩清水:ふはははは!弱者は死んでしかるべし。弱きものはこの世界では生きていけぬのだ!

利根川:ちくしょうっ・・・!まじで悔しいよっ!兄さんの仇を取りたい気持ちで溢れてるよ!

岩清水:ふはははは!仇だとぅ?まじ笑わせてくれるわっ!ヒヨっ子の貴様に何ができる!

利根川:バカにしやがってぇ!こうなりゃ勝負だ!兄さんの命を奪った、カードバトルでっ!

岩清水:くくくっ、返り討ちにしてくれるわっ!!



2人 :決闘(デュエル)開始(スパーキング)だぜっ!



利根川:まずはじゃんけんで先攻後攻を決めるぜ!

岩清水:くくくっ、望むところだ・・・。

利根川:一つ言っておく!「最初はグー」だからな!

岩清水:ふっ、わかりきったことを・・・。私からも一言言っておく・・・。私はこのじゃんけんで「パー」を出す・・・!

利根川:なっ、なんだとっ・・・!お前それじゃあ・・・!

岩清水:ごたくはいいからやるぞ、ヒヨっ子!

利根川:くっ・・・、いくぞ!最初はグー!

岩清水:じゃんけんポーンっっっっ!!

利根川:っ!なっ、お前っ!!

岩清水:・・・くくく。「チョキ」対「グー」で私の勝ちだ・・・。

利根川:貴様っ!!「パー」を出すと言ったじゃないかっ!!

岩清水:お前・・・、馬鹿か・・・?今から命をかけて戦う相手の言うことを信じる奴がどこにいると言うんだっ!だからお前は甘ちゃんなのだっ!

利根川:ぐぅっ・・・!

岩清水:ふん・・、先攻は頂くぞ。

利根川:(これが兄さんを倒した『冥界のカード覇王』岩清水の実力・・・。強いっ・・・!本当に僕にやつを倒せるのかっ・・・。)



岩清水:いつまでボサボサしておる!早く決闘(デュエル)を始めたいんだがね!

利根川:あっ・・・、悪い・・・!どうぞ始めてくれ!

岩清水:行くぞっ!まず私のターンだ!まずカードをドロー!そして「グレートドラゴン」を召喚っ!

利根川:なっ、なにぃ!グレートドラゴンだと!!グレートドラゴンといえばお前、カード屋さんで買えば10000円くらいするいいやつじゃないかっ・・・!

岩清水:くくくっ・・・!なにをビビってるんだ・・・?あーん・・・?俺は大人でそれなりの仕事をしてるからな、金はあるんだよっ!!

利根川:くそぅ・・・。ぼ、僕のターンだ!カードをドロー!「てんとう虫ちゃん」を召喚!

岩清水:はっ!「てんとう虫ちゃん」だと!?お前、それカード屋さんで20円くらいで売ってるやつじゃねえか!早くも勝負を捨てたかっ!?

利根川:くそっ!悔しい!僕にも金さえ・・・、金さえあれば!

岩清水:俺のターンだ!カードをドロー!そして魔法カード、「殺虫剤」を使用!虫系モンスター、「てんとう虫ちゃん」を消去!

利根川:なにぃ!

岩清水:さらに「デビルソルジャー」を召喚!「グレートドラゴン」と「デビルソルジャー」でプレイヤーに直接攻撃!

利根川:ぐ、ぐわぁあ!!

岩清水:ふはははは!弱い!弱すぎる!!

利根川:ちっ、ちくしょうっ!これが『カード大魔神』岩清水の実力・・・!
    カード屋さんで10000円の「グレートドラゴン」だけでなく、18000円の「デビルソルジャー」まで・・・。
    いったい奴のデッキの総額はいくらなんだっ・・・。

岩清水:くくく、私のデッキの総額は530000円です・・・。

利根川:なっ・・・・!嘘だろ・・・・!

岩清水:ふははは!ガードマンの夜勤で貯めたお金をすべてつぎ込んだこのデッキは無敵だぁ!!

利根川:くそっ・・・!やっぱり『カード大好きっこちゃん』岩清水に勝つなんて無謀だったのか・・・。

『諦めるんじゃないっ・・・・!』

利根川:・・・!その声は!

『兄さんだよ!』

利根川:兄さん・・・!どこにいるんだい兄さん!

『兄さんはね、天国にいるんだ。天国からお前の脳内にテレパシー的なので直接語りかけてるんだよ。』

利根川:そうなのか・・・。兄さん元気かい・・・!?

『まぁ、そこそこ元気だよ!』

利根川:そっか・・・。それより兄さん!助けてくれよ!このままじゃ『カードいっぱい持ち太郎』岩清水に負けてしまうよ!

『弟よ・・・。自分を信じろ・・・!』

利根川:え?いや、もうちょっとなんかこう、具体的なアドバイスをっ!兄さん?兄さんって!ねぇ兄さん!

岩清水:何をさっきからごちゃごちゃ言っておるのだ!貴様のターンだ!早くしろ!それとももうギブアップか?んん・・・?

利根川:くっ・・・、兄さん・・・!やるしかないな!カードドロー!

岩清水:ふっ、無駄なことを・・・。

利根川:・・・くっくっくっ。

岩清水:・・・?何がおかしいっ!

利根川:兄さんが言ってたんだ・・・。『自分を信じろ』ってな。ようやくその意味が分かったぜぇ!
    自分を信じないやつに勝利なんてものは巡ってこないってことさ!魔法カード「ジャスティスシュレッダー」使用!

岩清水:なっ!「ジャスティスシュレッダー」だと・・・!?貴様っそのカードはっ!

利根川:ふふっ、そう、この魔法カードの効果は「フィールド上の全てのモンスターカードを破ってゴミ箱に捨てる」だっ!
    僕のフィールドのモンスターは0、一方お前のモンスターは2体だ。どういう意味かわかるな・・・?

岩清水:や、止めろぉ!!!

(ビリビリビリビリーン!)

岩清水:う、うぎゃあぁぁぁぁぁああ!!

利根川:岩清水!己のカードの高価さが裏目に出たな!

岩清水:・・・許さん・・・、許さんぞ、貴様ぁ!私の28000円を破り捨てたことを地獄で後悔させてやるぞぉおおお!

利根川:っ!すげぇ怒りだ・・・!これぞ奴が『プッツン岩清ちゃん』と言われる所以・・・。
    くっ、「ロケットぼうや」を召喚、プレイヤーに直接攻撃!

岩清水:ぐぅううう!効かぬわ効かぬわ!!28000円を破り捨てられた痛みに比べたらなぁっ!

利根川:なん・・・だと・・・・?攻撃が効かない・・・・・?そんなのありかよ・・・。

岩清水:私のターンだ・・・、小僧・・・。カードドロー!魔法カード「ブラックホール」を使用!相手モンスターを冥界の穴に引きずり落とすっ!

利根川:くっ!

岩清水:さらに「地獄大将軍」を召喚っ!

利根川:なっ、「地獄大将軍」だとぉ!カード屋さんで買ったら30000円はするやつじゃないか・・・。

岩清水:プレイヤーに直接攻撃っっ!!

利根川:ぐうぇええ!!い、痛え!痛えよぉ!

岩清水:ふははは!もがけ苦しめ!私の28000円を失った痛みはそんなものではないぞ!!

利根川:ぐふっ・・・、やっぱ無理だ・・・。強すぎる・・・。さすが『お金好き』岩清水・・・。カードを破るという行為が奴の逆鱗に触れてしまったみたいだ・・・。
    兄さん・・・、ごめんよ、仇とれそうにないや・・・。俺ももうすぐそっちに行くよ・・・。

『呼んだー?』

利根川:あっ、兄さん!おい、俺の兄さん、どこにいるんだい!どこなんだい!

『兄さんは天国にいるよ。天国からお前の脳内にテレパシーを送ってるんだよ。』

利根川:ああ、そうだった!そうだったよ兄さん!兄さん助けてくれよ!やっぱ勝てそうも無いんだよ!

『そっか・・・。そうだなぁ・・・。まいったなぁ。』

利根川:さっきは兄さんの言葉のお陰で何とか窮地を脱せたけど、今度はまじやばいよ!

『まじやばいか・・・。兄さんも助けてやりたい気持ちでいっぱいだけどなぁ・・・。ん?ああ、弟だよ。え?女じゃないって。なにいってんだよ!』

利根川:え・・・、兄さん?誰と話してるんだい兄さん!

『あぁ、いやこっちの話だっ!え?だから女じゃないって!いや、あの時は酔ってたから覚えてないって言ってるじゃん!ていうか謝ったんだしもういいじゃん!』

利根川:どうしたんだい兄さん!女の人かい?女の人と一緒にいるのかい!?

『んんっ、ちょっと立て込んでるからまた後でテレパシるわ!え、だから弟だって!ちょっ、別れるとか言わんとって!!』

利根川:どうしたんだい兄さん!修羅場なのかい兄さん!

『弟よ・・・!火遊びはほどほどになっ!』

利根川:どういうことだよ兄さん!兄さん?に、兄さーん!!兄さん・・・。
    どういう意味なんだ・・・、「火遊びはほどほどに」ってっ・・・!

岩清水:さっきから何をぶつぶつ言っておるのだ!キモい!

利根川:くっ・・・、カードドロー!・・・っ!このカードは!そうか、この手があったぜ!

岩清水:なにぃ!貴様、何を企んでおる!!

利根川:魔法カード「伝説のコロッケ職人」使用っ!

岩清水:なんだと・・・?貴様っ、やめろっ!!

利根川:ふっ、流石『カードおたく』岩清水。どうやらこのカードの恐ろしさを知ってるようだなっ!
    そう、このカードの効果は「相手のフィールド上のモンスターと山札に衣をつけてカラッと揚げる」だっ!!

岩清水:やっ、やめろー!!!

(じゅわーーーーーーー!!!)

岩清水:ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!

利根川:見たか、岩清水!これで形勢逆転だぜ!

(じゅわーーーーーーーーーー!!!)

利根川:ふふっ、いい感じでカラッと揚がってすごくジューシーなコロッケだぜ!

岩清水:・・・・・ふははは!ぐぁははははははあはははははは!!!

利根川:なっ、なにがおかしい!山札をカラッと揚げられたお前に残された手はもうないはず!

岩清水:ここまで私を怒らせたのはお前が初めてだぁ!死をもってデッキ代を支払ってもらうぞ小童ぁぁぁ!!

利根川:す、すげえ怒りだ・・・!くっ、「潮吹き小町」を召喚しターン終了だ!

岩清水:ふふふ・・・!地獄へと招待してやるぞ・・・!私のターン!手札から「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」を召喚だぁぁぁ!!

利根川:な、なにぃぃぃ!!「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」だとぉ!!?
    その圧倒的な強さと、なんか痛いネーミングでカード屋さんで買うと10万くらいする超プレミアのやつじゃないかっ!

岩清水:くくく・・・!切り札は最後まで取っておくものだ!死ね小僧!!「超究極完全無敵唯我独尊ゴーレム」で「潮吹き小町」を攻撃だぁ!!

利根川:ぐわっ!くっ、俺の「潮吹き小町」が一撃でっ・・・!

岩清水:ふははは!次の私のターンがお前の寿命だ!ターン終了!

利根川:くっ・・・、ここまでか・・・。もう俺に手は残されてないのか・・・。なぁ兄さんっ!教えてくれよ兄さん!

『・・・・・もう死にたい・・・。』

利根川:もう死んでるよ兄さん!今天国にいるんだろ!
    なにやさぐれてるんだい!さっきの女の人となにかあったのかい・・・?

『・・・こんなことになるならお前と話すんじゃなかった・・・。』

利根川:か、悲しいこと言うなよ兄さん!天国にも女なんか星の数ほどいるって兄さん!

『・・・はっ、彼女のいないお前にはこの苦しみはわかんねえだろうな・・・。』

利根川:今は彼女いないとか関係ないだろ兄さん!!・・・兄さん?兄さーん!!!
    くそっ、兄さん・・・。なんて歯切れの悪い別れなんだ・・・。

岩清水:くははは!遺言は残せたか・・・?あーん・・・?

利根川:くっ・・・!死にたくねぇ!死にたくねえよ!

???:諦めるんじゃない!!

岩清水:誰だぁ・・・?

利根川:・・・その声は・・・、山崎!俺の最初の決闘(デュエル)で戦った相手で、今は俺の良きライバルである山崎!!

山崎 :そうだよ!山崎だよー!応援に来たんだよ!

利根川:山崎・・・。お前ってやつは・・・。

山崎 :俺だけじゃないぜ。他の奴らもお前の応援に来てるぜ!

鬼頭 :利根川!頑張るでごんす!

利根川:薩摩の鬼頭っ・・・!

ミカ :うっふん。頑張ってね利根川クン!あっはん。

利根川:セクシーミカちゃん・・・。

藤岡弘:いやぁ、利根川くんにはねぇ是非勝ってほしいねぇ。いやぁはっはっは。

利根川:藤岡弘、さん・・・。忙しいのにわざわざありがとうございます!

ライス:Hey,TONEGAWA!YOU ARE FU●KI'N BOY!

利根川:ライス元国務長官・・・。センキュー!

山崎 :利根川!奴に勝つには俺たちを倒したあの手を使うんだ!

利根川:あの手・・・?そうかっ!その手があったぜ!ありがとうみんな!

岩清水:ぐははは!何人仲間がこようが一緒だ!おまえは死ぬんだよ!

利根川:それはどうかな!行くぞ、岩清水!くらえ!グーパンチ!グーパンチ!

岩清水:痛っ!痛っ!ちょっ、殴んな!痛いて!

利根川:ローキック!グーパンチ!ひざ蹴り!ひざ蹴り!

岩清水:いっ、痛い!マジで痛い!!やめて!!

利根川:とどめだ!フロントチョーク!!

岩清水:ぐぅぇ!や、やめろっ・・・!く、苦しい・・・・!や・・・め・・・・・。・・・・・・・・・。

利根川:・・・落ちたっ!勝ったっ!勝ったぞみんな!!

山崎 :さすがだ利根川!相変わらず見事な暴力だぜ!

鬼頭 :暴力はカードより強し、でごんすな!

ミカ :利根川くんのそういう容赦ないとこに惚れたのようっふんあっはん。

藤岡 :いやぁ、僕もそのフロントチョークで落とされたんだよねぇ。いやぁはっはっは。

ライス:Hey,TONEGAWA!FU●K ME COME HERE!

利根川:みんな・・・!ありがとな!
    兄さん、仇はとったぞ!

『・・・あっそ、仇はとれてもあの子は帰ってこないけどな。』

利根川:とほほー!そういう皮肉ったらしいとこ、生前の兄さんのままだね!

一同 :あっはっはっはっは!

利根川:あー、笑った笑った。こんなに笑ったのは一昨日めちゃイケを見て以来だぜ!さぁ、帰るか!

???:くくく・・・はははははははは・・・・!!!!

利根川:だっ、誰だ!!

岩清水:私だよ、小僧!

利根川:岩清水・・・!?だって岩清水はそこで気絶しているはずじゃ・・・!

岩清水:あれは私のクローンだ!あいつに戦わせている間、お前の戦略を覗かせてもらったんだ!

利根川:なん・・・だと・・・?

岩清水:真の岩清水は私だ!あれは私の傀儡にすぎぬ!兄の敵を取りたければ私を倒してみよ!!

利根川:ぐっ・・・、望むところだぁー!!!







「次週予告
 倒したと思った岩清水は実はクローンだった!戦略を敵にさらしてしまった利根川に勝ち目はあるのかっ!
 「暴力で解決!カードバトラー利根川」第582話『決めろ!落下式ブレーンバスター』見ないと前歯折るぞっ!!」













無冠の革命児
エントリーNo.013
月影連盟

汝、愛国心に呑まれる事勿れ
官僚:君がアメリカーノ公国より派遣された外交官か。

レイ:レイ・ハーブルと申します。
   本日は同盟国であるイタリアーノ王国の危機という事で、こうしてやってまいりました。

官僚:うむ、既に電報で内容は把握しているだろうが、もう一度簡潔に説明しよう。
   この国を拠点に活動する山賊のリーダーが、早朝我々に「国民の命が惜しかったら、政府の役人を全員島流しにしろ」と、こう言うのだ。
   そこで、同盟国の外交官である君に来てもらった。政府側としても、国民の命を最優先にしたいと思っている。
   是非山賊の怒りを沈め、国民を解放してもらうのだ!

レイ:成程、現状は全てこちらに伝わった通りのようだ。
   我がアメリカーノ公国では既に、イタリアーノ王国での襲撃事件や反乱の噂は耳に入っている。
   さぞ農村などの食物の被害が著しいと思い、
   今我が国では政府が国中の畑に輸出用のプチトマト栽培を始めている。これで心配はない。

官僚:いや心配だよ! 我々はプチトマトを大量輸入するために君を呼んだわけではないんだ!

レイ:確かにそちらが心配する理由も分からなくない。
   だが大丈夫だ、我らが国を代表する農村ママさん集団「アメリカーノ・オバハンズ」の活躍によって、
   見る見るうちにプチトマトが急成長しているのだ。

官僚:知らねぇよ!! 今は国の農業具合とかどうでもいいの!!

レイ:何なら、プチトマトが育ちすぎるあまり、他の野菜類が育たなさすぎて問題が深刻化しているのだ。
   我が国がプチトマトによって侵食されるのも時間の問題なのだ!! 助けてくれ!!

官僚:ある意味そっちのが大問題じゃねぇか!!
   野菜に浸食されそうな国を助けるマニュアルは持ち合わせてねぇよ!!

レイ:……それはそうだが、しかし我がアメリカーノ公国は代々プチトマトを中心に文化が栄えてきたのだ。
   もはやプチトマート公国と言っても過言ではない。我が国のプチトマトに文句を言った事を謝罪して頂きたい。
   そもそも我が国のプチトマトは……

官僚:やかましいわ! プチトマトプチトマトやかましいわ!
   私はプチトマト文化を愚弄しているのではない、一刻も早く国民を救いたいのだ!

レイ:おっとそうでしたな、それではそろそろ仕事を行うとしますか。
   ではまず、その山賊のリーダーとやらの情報を頂けますかな?
   情報が無ければ動こうにも動けまい。

官僚:やっとやる気になってくれたか! うむ、それでは。
   山賊のリーダーは指名手配中である1億5000万の賞金首である「リベリオン・グスタフ」という男だ。
   数千もの山賊を率い、反乱軍を結成した凶悪犯だ。とても放ってはおけん。

レイ:グスタフゥゥゥッッッーー!!!??

官僚:!?

レイ:グスタフ! いやぁ、懐かしい! 何年ぶりだろうな!
   官僚さん、そのグスタフって昔の親友ですよ!

官僚:はぁ!?

レイ:本当に懐かしいなぁグスタフ! ぐっさん、って呼んでたっけなぁ!

官僚:ぐっさん!? 山賊のリーダーがぐっさん!?
   国内規模の反乱因子が、ぐっさん!?

レイ:元々ぐっさんはアメリカーノ公国の出身でね、幼い頃会ってすぐに意気投合してそれ以来ずっと親友だったんですよ!
   でも、決別してからよその国でこんな事をやってたなんて、やはりあの事件が彼を変えたのか……

官僚:あの事件、だと……!? まさか、この襲撃の動機となるような事件があったのか!
   そのような原因があるなら、是非とも話して頂きたい。

レイ:その通りさ。話は遡るが、元々俺たち二人が仲良くなった頃にプチトマトの文化は始まっていった。

官僚:またプチトマトが絡んでくるの!?

レイ:アメリカーノ公国にプチトマト文化が迷い込んだ当時、人々はそれを有毒植物のベラドンナと信じて疑わなかった。

官僚:確かに外観が似ているが……。

レイ:人々はそれを観賞用とし、誰一人として口にする者は居なかった。
   が、その概念を打ち砕き、貧しく飢えた末にベラドンナを口にした者が現れた。
   それこそが現在のアメリカーノ公国国王、クラウド・プチトマッティなのだ。

官僚:誰だよ!! そこは話の流れ的にグスタフじゃないの!?

レイ:グスタフはその頃、当時全世界に轟いてたゲーム、ボンバーマンに夢中だったのだ。

官僚:知らねぇよ!! その話が本当にこの事件に繋がるの!?

レイ:続きを話そう。
   ベラドンナを国で初めて口にしたプチトマッティは物体に毒が無いことを証明し、
   全国民に、健全な食べ物であることを主張したのだ。
   国民達はそのベラドンナを恐る恐る口にし、実感したのだ。プチトマッティの言う事は正しかったと。

官僚:それから皆が食べるようになっていったのか……

レイ:そう。そして当時の国王は彼に敬意を表し、そのベラドンナらしき食べ物に、
   彼の名前をもじって「プチトマト」と名付けた。もはや、それに誰一人逆らう者は居ないと思われていた。
   だがしかし、国民の中で一人だけそれに逆らった者がいた。
   それこそが現在のアメリカーノ公国参謀長官、ベンジャミン・ミニトマットンなのだ。

官僚:だから誰だよ!! そこはどう考えてもグスタフの流れだろ!!

レイ:グスタフはその頃、ボンバーマンをやりすぎて視力が下がったことに絶望していたのだ。

官僚:バカか!! 小学生にありがちだけども!!

レイ:ミニトマットンは、そのプチトマトが口に合わなかったようなのだ。
   ミニトマットンは国を変える為、「反プチトマト連合」の旗を掲げ、国に猛抗議をした。

官僚:もうトマトが何なのか解んなくなってきた……

レイ:その行動に感銘を受けた国民は一人、また一人と連合に寝返り、
   やがて国は真っ二つに分裂され、「プチトマト美味しい派」と「美味しくない派」に分かれてしまった。
   それまで盆暗だった国民たちは、自分の意見を持って行動することの素晴らしさを痛感したのだ。

官僚:そんなとこで痛感すんなよ!!

レイ:しかしだ! この国の現状を見て、国を元に戻そうと自ら中立を名乗って立ち上がった人物がいた。
   それこそが現在のアメリカーノ公国一等書記官、アーノルド・フルーツトマトンプソンなのだ。

官僚:だから何なんだよその次々湧いてくるトマト軍団は!! グスタフ出てこいよ!!

レイ:グスタフはその頃、眼科で視力検査をしていたのだ。

官僚:もう勝手にしてろよ!!

レイ:トマトンプソンは互いに威嚇し合う国民の真ん中に立ち、
   「人間の感性なんて、人それぞれやん?」と言い放ったのだ。

官僚:プチトマトに正論持ち込んじゃったじゃねぇか!

レイ:しかし自分勝手な国民たちはトマトンプソンの論に耳を傾ける事などなかった。
   特に反プチトマト連合の持論は激しく、あらゆる理由付けでトマトの不味さを主張した。
   「グルタミン酸の濃度が高すぎて美味しくない」
   「最近肌寒い日が続いてるから美味しくない」
   「女房に逃げられたから美味しくない」

官僚:本当にあらゆる理由付けだな! 理不尽にも程があるだろ!

レイ:結局トマトンプソンの賛同者は現れず、分裂は深刻化する一方だった。

官僚:こんな国が同盟国だったとは……。

レイ:話は一転して、それから数日経ったある日だ。ゲームのやりすぎで眼科通いとなったグスタフだが、
   そこの眼科の先生が突然グスタフに愚痴を漏らしたのだ。
   「わい、プチトマトの仲介やってんねんけど、賛同者現れへんねん……」

官僚:トマトンプソン! 眼科医だったのかよ!
   この際強烈な関西弁には触れないことにして、肝心のグスタフはどっち派だったんだ?

レイ:グスタフはそこで初めて国が抱えるプチトマトの問題を知ったのだ。

官僚:バカか!! 国を上げての対立に気付かないとかどんなだ!!

レイ:グスタフはその頃ボンバーマンのゲーム開始直後に爆弾を置いて自爆してしまう癖を直すのに必死だったのだ。

官僚:初歩の初歩じゃねぇか!! 圧倒的なセンスの無さだな!!

レイ:双方の仲介を背負って立つフルーツトマトンプソンは、一人でも多くの中立者を見つけるため、
   プチトマトを食べたことがないと言うグスタフにプチトマトを食べさせた。
   そう、初めてのプチトマトは、プチトマトの味だったのだ。

官僚:「初めてのキスはレモンの味」みたいに言ってんじゃねぇよ!

レイ:しかしグスタフはプチトマトを好きになれなかった。どうしても。
   そこからだ。現国王クラウド・プチトマッティと、彼の息子であるグスタフ・プチトマッティの間に壁が出来始めたのは。

官僚:予想だにしない所で話が繋がったな! プチトマッティの息子がグスタフだったのか!
   っていうかグスタフ名前可愛いな!! ぐっさんの上にプチトマッティて!!

レイ:俺はプチトマトの味が好きだったため、グスタフとは折が合わなくなった。
   それまで仲が良かっただけに、辛かった。
   俺が左と言えばグスタフは右。
   俺がメソポタミア文明と言えばグスタフはインダス文明。
   俺がアンジェリーナ・ジョリーと言えばグスタフは3匹の子ブタ。

官僚:どうやったら日常でそんな会話になるんだよ!!

レイ:俺がゴールキーパーをやりたいと言えば、グスタフは三塁のランナーコーチをやりたがる。

官僚:そもそも競技が違うじゃねぇか!! しかも三塁コーチャーやりたいって稀有だな!!

レイ:反プチトマト連合は、そうした地道な抗議活動を続けていたのだ。
   相変わらずの理由付けも含めてな。
   「酸味が強すぎて美味しくない」
   「隣に座ったおっさんに携帯の液晶覗かれたから美味しくない」
   「ボンバーマン勝てへんから美味しくない」

官僚:最後グスタフじゃねぇか!!

レイ:しかしある日を境に、グスタフをはじめとする反プチトマト連合は姿を現さなくなった。

官僚:……何があったと言うのだ?

レイ:彼らは水面下で密かに計画を立てていたのだ。大きな計画をな。
   そしてそれはある日動き出した。リーダーであるベンジャミン・ミニトマットンが公国本部に、
   とある企画書を持ち込んだのだ。
   それこそがボンバーマンの爆弾をプチトマトに置き換えたゲーム、「ボンバートマトン」だったのだ。

官僚:はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

レイ:概要は、爆弾をトマトに置き換え、トマトが次々と爆発していく様を楽しむだけのゲームだ。

官僚:つまんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

レイ:このゲームは反プチトマト連合軍の間で大好評、たちまち一世を風靡することとなった。
   グスタフですら、「これなら視力が下がってもいい!」「自爆万歳!」が口癖になったほどだ。

官僚:なんだこの低レベルな犯罪者……

レイ:しかし! 当時の国王はプチトマト美味しい派の人間だった為、ゲームは廃盤。法律でゲームの使用を禁じてしまったのだ。

官僚:もっとマシな方向に権力行使しろよ!! まともな官僚はいなかったの!?

レイ:これに腹を立てた連合の怒りはピークに達し、国内の作物を荒らしたり、と、大掛かりな襲撃をやり始めた。
   そして遂に連合のリーダーであるミニトマットンが、
   「国民の命が惜しかったら、プチトマト美味しい派の政府の役人を全員島流しにしろ!」と要求してきたんだ。

官僚:…………あれ? そのセリフどっかで……

レイ:政府は同盟国である当国、イタリアーノ王国から交渉官を呼び、ミニトマットンと交渉。交渉は成立し、政府軍と反乱軍は和解した。
   最後の最後まで関西弁で中立を貫いたトマトンプソンの協力もあって、国は一歩一歩和解の道を歩んで行ったのだ。
   だがしかし、そのような状況に置いてもなお、反プチトマトの思想を貫いた男がいた。
   それこそが現在のアメリカーノ公国唯一のアナーキスト、グスタフ・プチトマッティなのだ。

官僚:いやグスタフかよ!! ……ん? いやいや、グスタフで正しいんだ。やっと来た、グスタフ。

レイ:アメリカーノ公国がプチトマトの国として、「アメリカーノ・オバハンズ」などの団体が出来る中、
   グスタフは一人だけ、ある二言を延々と呟いていた。
   「国を変えたイタリアーノ王国は絶対許さない」「俺もミニトマットンさんみたいになりたかった」
   そう呟いていた自らを裏切った一族「プチトマッティ」の名を捨て、「反旗」の意味を持つ「リベリオン」を掲げて国を去っていったのだ。
   
官僚:…………

レイ:…………な?

官僚:「な?」じゃねぇよ!! 若き頃の恨みつらみ、全て今の状況じゃねぇか!!
   この国が狙われてんのも、全部思いも寄らぬとばっちりじゃねぇか!!

レイ:馬鹿野郎!! 何を寝ぼけた事言ってやがる!
   最初の小さないざこざがあった時点で国民の生活にもっと目を向けてりゃ、こんな事にならなかったんじゃねぇのか!

官僚:………

レイ:政府ってのはどこの国でもそうだ、国民の事を第一に考えてると綺麗事を並べ立てて、
   実際は自分たちのことしか考えてないんじゃないか!

官僚:……!!

レイ:官僚とは何たるべきか、俺が1から教えてやる!
   まずどんな野菜も好き嫌いなく食べることが大事なのだ!

官僚:官僚の心得としてそれはずれてない!?
   ……だが確かに、我々が間違っていた! もっと国民と一体化せねばならなかったのだ!
   我々はもっと国民一人ひとりの生活に関心を持っているべきだったのだ……!

レイ:分かったか! 分かったら早速、プチトマトの栽培を始めるのだ。

官僚:分かってないのお前の方じゃないの!? この期に及んでプチトマト文化に巻き込むなよ!!

レイ:同盟国外交官として、本国の農業発展を祈って政府直属組織「イタリアーノ・オバハンズ」の設立を要求する!

官僚:やめとけよ!! そんな胡散臭い集団で発展さそうとすな!!

レイ:そういうわけで、相手が昔の友人と分かっては業務に支障が出るのでな。私はこれにて失礼する

官僚:えぇー!? いやちょっと! 確かにこの状況作った責任は我々にあるけども!

レイ:我々にあるけど、何だ!? 自国の問題は自国で解決する、これ政府の心得なり!!

官僚:プチトマトの反乱もまとめられなかった国のお前が言うのはどうだよ!!

レイ:そういうわけだ。どうしてもと言うなら、他国の外交官を呼んでくれたまえ。では失礼(バタン)

官僚:……うむ、いや確かに、他国の政府とその友人、彼に交渉をさせればグスタフ側に寝返る可能性もあり得る……





- 1時間後 -





(政府本部の窓にプチトマトがベチャベチャと張り付いてる)


官僚:君がドイツンダ帝国より派遣された外交官か。

ドレーク:チャールズ・ドレークと申します。
     本日は同盟国であるイタリアーノ王国の危機という事で、こうしてここに。
     しかし、色々と荒れてるようですね。建物がトマト塗れだ。

官僚:うむ、簡潔に話そう。アメリカーノ公国出身のグスタフ・プチトマッティが、国民を人質に取っているのだ。
   「政府の役人を島流しにしなければ、プチトマトの乱打をやめぬ」と頓珍漢なことを言っている。
   それを君になんとかしてほしい。

ドレ:グスタフゥゥゥッッッーー!!!?? 懐かしい!!
   いやぁ、僕もアメリカーノ公国の生まれでね、そういえばあいつプチトマト大嫌いだったなぁ!!
   そもそもアメリカーノ公国ってのはプチトマトの国と呼ばれるほどのプチトマト大国でしてね!?

官僚:お前もかよ!! もういい、帰れ!!!













進撃のニューカマー
エントリーNo.076
フランスパン

コント/豚箱村のつか丸くん
友人たち:つか丸く〜〜〜〜〜ん!!!!!

 つか丸:はいはい

(大声でつか丸を呼んだ為、近隣住民に訴えられた友人たちが少年院送りになる)



深夜のドラマ劇場 豚箱村のつか丸くん

オープニングテーマ『はじまりはいつも雨』 歌・ASKA

※お詫び 時間が無くて番組内容の変更が間に合いませんでした



 つか丸:僕の名前は森本つか丸、小学5年生。先週だけでクラスメイトが6人減ったよ!
     いなくなったクラスメイトの顔が誰一人思い出せない刹那、暇だから徒然なるままにテレビでも見よう
     うわぁ、また神田うのが結婚式やってるよ。どんだけ金持ってるんだよ。金持ちってずるいなぁ







     金持ちってずるいなぁ!!!

     お金ほしい! お金ほしい! お金お金お金お金! ギブミーマネー! 紙幣プリーズ! 来やがれ日本銀行券!!

     くたばれ神田うの!! こんなことなら僕の耳垢が1グラム600億で取引される世界に生まれれば良かった!

  ??:説明しよう。つか丸くんは裕福な人を見ると高確率でこのような発作を起こすよ

 つか丸:あ、ダレノガレ明美じゃない方のおじさんだ

  ??:全てのおじさんがダレノガレ明美じゃないけどね

 つか丸:じゃあおじさんは誰? ノガレ?

  犯罪:この前パソコンが『大間のマグロ』を『大麻のマグロ』と誤変換したよ。ということは犯罪おじさんだよ

 つか丸:知ってたけどね

  犯罪:ズコーーー!!

 つか丸:あはははは、おじさんって相変わらず面白いなぁ。……はぁ、2億ほしい

  犯罪:情緒不安定にも程があるよ。せっかくおじさんが作り上げた楽しい雰囲気をぶち壊さないでくれ

 つか丸:2億あったらさぁ、精神掌握くらいできるよね! 誰かの人生狂わせられるよね!

  犯罪:先に君の人生が狂いそうだけどね

 つか丸:だから銀行で1億8000万円強盗するんだ!

  犯罪:2億じゃないんだ。なぜ2000万円少ないんだい?

 つか丸:1億8000万円で宝くじ買うんだ。それだけ買ったら2億当たるでしょ!

  犯罪:普通に2億強盗しろよ

 つか丸:そっかぁ、2億強盗したほうが買える宝くじも増えるもんね!

  犯罪:なぜそれだけの額があるのにロマンを求めるんだ。2億強盗しても使わなければ2億あるだろう?

 つか丸:でも2億あるんだよ。それでくじを買わないってことは、2億ひく0だから………2億あるー!!

  犯罪:実質引いてないからね

 つか丸:やったぁー! 今夜は赤飯炊いてトーテムポールの上でフラメンコだー!

  犯罪:それ一体どこの国のお祝いなのかな。そもそも祝うべきことないよね

 つか丸:僕、初めて9桁の引き算を指を使わずにできたー!

  犯罪:はいはい、えらいえらい
     さて撮れ高も充分のようだからそろそろ銀行強盗をしてみよう

 つか丸:僕、おじさんがスタッフのカンペを守るところ嫌いじゃないよ

  犯罪:べ、別に何とも思ってないんだからね! これは仕事なんだからね!
     それより強盗と言ったらまずは身だしなみだよ。つか丸くん、この目出し帽を被ってみよう

 つか丸:被ったよ。………何も見えない!!

  犯罪:前後逆に被ってるからだよ。それじゃ銀行に行くことすらままならないよ

 つか丸:ママにならないのならパパになればいいじゃない

  犯罪:そういう意味のママじゃないよ。なんか発言がマリー・アントワネットみたくなってるし

 つか丸:パンがなければケーキを食べればいいじゃない。ほーら、後ろに鎧塚

  犯罪:世界観ぶち壊しだよ。パティシエ一人のせいで革命が起きちゃうよ
     目出し帽っていうのは2つ空いた穴を目に合わせるんだよ

 つか丸:これ呼吸しづらいよ

  犯罪:これ鼻と口の部分が空いてないタイプだからね

 つか丸:じゃあ僕目出し帽被らない。代わりにテリー伊藤みたいな変なサングラスかけるよ
     これで防犯カメラに映像が残ればテリー伊藤が捕まるね!

  犯罪:もうそれでいいや。次は武器だよ。つか丸くん、強盗の武器と言ったら?

 つか丸:牛乳を拭いた雑巾!!

  犯罪:そんな強盗前代未聞だよ

 つか丸:成分無調整の!!

  犯罪:君は知識が無調整過ぎるよ。おじさんが用意した武器はコレ、3Dプリンター製の拳銃だよ

 つか丸:わー、最近の流行を完璧に抑えてるー。じゃあ早速銀行に行こうよ
     これってさぁ、ジャンプしたら銀行に到着するやつやるの?

  犯罪:徒歩だよ

 つか丸:トホホ



(テクテク、とことこ、しゃなりしゃなり)



  犯罪:さぁ、突入するよ

 つか丸:たのもー!!

  犯罪:道場破りかよ

女銀行員:いらっしゃいませ

 つか丸:こ、このカバ、カバ、カ、カバンに………うわあああああ言えないよおおお!!!

  犯罪:それっぽっちのことがなぜ言えないんだ

 つか丸:今思い出した。僕、人体恐怖症だったよ

  犯罪:対人恐怖症だろ。よくそれで銀行強盗しようと思ったね

 つか丸:人体恐怖症は僕のお兄ちゃんだったよ。だからお兄ちゃんの部屋にはダッチワイフが11体いるんだ

  犯罪:どんだけ買ってんだよ

 つか丸:11体いるから「これが俺のなでなでしこしこジャパンだ!」って言ってたよ

  犯罪:日本の恥だね。もういいよ、おじさんが言うよ
     銀行強盗だ。このカバンにありったけの金を詰めろ

(女銀行員、二人に機関銃を向ける)

  犯罪:うおおっ!!

 つか丸:お、女銀行員がまさか機関銃持っているなんて!

  犯罪:忘年会で機関銃を持った女銀行員が銀行強盗を撃退する漫才ならやったことあるけど実際に遭遇するのは始めてだー
     だってその時本物じゃないもの! 予定と違うぞ! こんな展開聞かん銃だよ!

 つか丸:………

女銀行員:………

  犯罪:ノーリアクションはやめて! おい女銀行員、場合によってはここ撃っていい場面だよ!

 つか丸:第2話『犯罪おじさん大スベリ、今夜はビールかけだ(未成年のつか丸がいるのでこどもビール)』の巻

  犯罪:お祝い事じゃないよ。あと未成年への配慮がちゃんとされててなんかイラッとする

女銀行員:えっ、このドラマ今日からスタートじゃないの?

 つか丸:本来放送予定の第1話ですが、内容を慎重に精査した結果、放送を自粛し、飛ばして第2話を放送させていただきます
     放送自主規制した第1話につきましては、今後発売予定のDVDにてご覧いただけましたら幸いです

  犯罪:放送自主規制、ファンの皆様、関係者の皆様、そして第1話にて脇腹から出された内臓をくまなく舐められた女子高生
     大変申し訳ありませんでした

女銀行員:自主規制の理由が明確すぎよ。おいスタッフ、なぜこれでいけると思ったのよ

  犯罪:記念すべき第1回だからいっぱい罪を犯したよ。ペロペロしまくったよ

 つか丸:張り切り過ぎておじさんは女子高生に対して誘拐、監禁、婦女暴行、殺人、死体遺棄をやったからね

女銀行員:駄目だこいつ…早くなんとかしないと…

  犯罪:あと、おじさんがカフェで勝手に携帯を充電したことによる窃盗罪は

 つか丸:どのカメラも撮ってないよ

  犯罪:ズコーーー!!

 つか丸:あはははは、おじさんって相変わらず面白いなぁ。……はぁ、2億ほしい

  犯罪:君の感情どうなってんだよ。高低差ありすぎて耳キーンなるわ

 つか丸:上手いツッコミしてる場合か! 強盗したいのに女銀行員が機関銃持ってるこの状況を打破しないとダメだろ!

  犯罪:急に正義感を見せないでよ。行動としてはむしろ正義というより悪なのに

 つか丸:真面目にやれ! この肉味噌トゲだるま! 

  犯罪:どの要素もおじさんに無いよ。でもこの状況は何とかしないとダメだね

女銀行員:あなたたち、大人しく帰るんなら命だけは助けてあげるわ
     でもまだ強盗する気があるならこの機関銃で蜂の巣にするわよ

 つか丸:僕の中に女王蜂が住み着いてもシックハウス症候群にしてやる! 僕は欠陥住宅だ〜い

  犯罪:つか丸くん、君は欠陥住宅なんかじゃないよ

 つか丸:おじさん……

  犯罪:君は人間だから体には血が流れている。つまり血管住宅さ!!

女銀行員:………発射ぁーー!!

(ガガガガガガガガ!!!)

 つか丸:おじさぁーーーん!!!

  犯罪:おじさんは……こんなんじゃくたばらないぞ!!

女銀行員:どうして!? 機関銃の攻撃をモロに受けたのに!?

  犯罪:私には、これがあるからな!!

(ばさぁっ、と犯罪おじさん上着を脱ぐ)

 つか丸:じょっ、女性用スクール水着!!

  犯罪:このおかげで一命をトリートメント、髪質もサラサラ、ダイアン持ち込みだから髪まとまってま〜す

女銀行員:それ一体何の素材なのよ…。ん? このパルファムはどこかで

 つか丸:香りのことだね。女銀行員さんはパルファム派なんだね。僕はパフューム派だよ。一生分かり合えそうにないね

女銀行員:どうやら引き下がる気はないようね
     気になってるから聞いてもいいかしら中年男性。そのスクール水着どこで手に入れたのかしら?

  犯罪:これかい? 脇腹内臓女子高生が持っていた物を拝借したんだ

女銀行員:(このパルファム…1ヶ月前、学校からの帰りに行方不明になった妹…そして、その日は水泳の授業があった…まさか…)
     ねえ中年男性、その女子高生の名前って覚えてる?

  犯罪:確か…千夏ちゃんだったっけなぁ

女銀行員:お前らかぁ!! 千夏を殺したのはぁああ!!!

(ザラリグラリ、ガラガラキリガラガラガラガラ!!!)

 つか丸:お、女銀行員の体が岩になっていく!?

  犯罪:これは女銀行員の体が岩石化した怪物、ギンコーレムだ!

 つか丸:ギンコーレム!?

  犯罪:ああ、ウチの親父が手書きで作った『もんすたぁ百選』のNo.113に載ってるぞ

 つか丸:手書きだし百選のくせに100超えてる時点で信用ならない

ギンコー:グオオオオオ!!

(ドガァアン! ドガァアン!)

 つか丸:やばいよ! あのパンチ相当凄いよ!

  犯罪:ギンコーレムのパンチの重さは凄まじい。そのパンチの重さは三秒で漬け物ができる程だ

 つか丸:わー、すごーい

  犯罪:(キムチの場合)

 つか丸:韓国にこの技術パクられそうだね

  犯罪:たくあんは五秒、千枚漬けは千秒、桃栗三年柿八年

 つか丸:ギンコーレムをもってしてもそれだけ時間がかかるなんて、これだから果物は侮れない
     僕漬物にされたくないよ、何とかしてよ。そうだ、3Dプリンターで作った拳銃は?

  犯罪:実は拳銃が出来た喜びのあまり銃弾を用意し忘れちゃってね

 つか丸:意味無いじゃん! 何の為の拳銃だよ! 完全に手詰まりだよ!!

  犯罪:クソッ、何か手はないのか…

 つか丸:「仕方無い、おじさんがパンチを受けている間につか丸くんが窓口からお金を盗めるだけ盗むんだ!
      俺が相手だ、来やがれギンコーレム!」って言ったらどうかな

  犯罪:それは名案だ。やってみよう
     仕方無い、おじさんがパンチを受けている間につか丸くんが窓口からお金を盗めるだけ盗むんだ!
     俺が相手だ、来やがれギンコーレム!

ギンコー:よぐもぢなづおおおおお!!!

(ドガァアン! ドガァアン!)

  犯罪:よくもだましたアアアア!! だましてくれたなアアアアア!! あのパンチ危ねえだろオオオオオ!!

 つか丸:僕のことだって騙そうとしたくせに

  犯罪:おじさんはそんなことしてないよ! 一体何を騙したって言うんだ!?

 つか丸:さっきのギンコーレムのパンチにかかれば直ぐに漬け物が出来る話だけど、漬け物の容器がパンチに耐えられないと思う

  犯罪:あの、それは…それに関しては……うん。……ごめん

ギンコー:グオオオオ!!!

 つか丸:おじさん危ない! お金を探すのが忙しくてそっち全然見れてないけど雰囲気的に多分危ない!

  犯罪:せめて見ろよ

(ギンコーレムのパンチが犯罪おじさんを襲う)











女子アナ:NHKアーカイブスです。今日お送りする番組は『外で遊ぶ小学生』の番組です
     小学生ならではの発想力、遊びの全容をカメラが収めました。それではご覧ください



(鬼ごっこをする小学生二人)

  友人:ターッチ

小学生時代の犯罪おじさん:バリアあるからききませーん

  友人:俺の攻撃バリア破壊するしー

小学犯罪:二重バリアでもう一つはゴーレムのパンチじゃなきゃ壊せませーん

  友人:ゴーレムパーンチ

小学犯罪:でっかい泥人形ごときの走力で鬼ごっこできるわけねえだろ

  友人:くそー



女子アナ:バリアを張る文化の起源に関しては諸説ありますが、「バリアの文化はワシが始めた」と言っていたので多分私の父です


映像提供 日本放送協会











ギンコー:パンチを止めただとぉ!?

  犯罪:幼少期にゴーレムバリアを張ったけど、今では体にサロンパスを貼る日々で、幼少期は片思い、だけど今では肩重いだよ

 つか丸:今ではただのおっさんだね

  犯罪:でもおじさんは幼少期に色々なバリアを張っているからね
     焼死バリア、水死バリア、毒バリア、銃砲刀剣類バリア、ゴーレムバリア、エチェバリア、イースラー、シュールストロム

 つか丸:終盤が日ハムにいた助っ人外人なんだけど

  犯罪:あと警察官バリアも張ってるよ

 つか丸:コイツ最強かよ、絶対捕まらないじゃん

  犯罪:今思えばこれだけバリアを貼ったのもシゲちゃんのおかげだったなぁ…

 つか丸:シゲちゃん?

  犯罪:あぁ、シゲちゃんこと宮十徒澄陳名ASKA!

 つか丸:ASKA!? おじさんとASKA知り合いなの!?

  犯罪:そうだよ。でも今は片やトップアーティスト、片や犯罪者。雲泥の差だよ

※お詫び 時間が無くて番組内容の変更が間に合いませんでした。本当だよ。気付くのが遅かったとかじゃありません

  犯罪:さて、そろそろ本気を出してやる

ギンコー:今までは本気だして無かったというのレム!?

 つか丸:お前そんな語尾付いてなかっただろ。今更キャラ付けかよ

  犯罪:ゴーレムは所詮泥人形、つまり弱点は水だ! 喰らえ!











     唾液

(ぺっ、ぴちゃっ)

ギンコー:ぐあああああ死ぬううううう

 つか丸:ゴーレム弱っ!! たかが唾液なのに!!

  犯罪:つか丸くん大変だ! ゴーレムの魔力が解けてただの砂に戻ろうとしている! このままでは砂に飲み込まれるぞ!

 つか丸:ええっ!? 一体どうすれば!?

  犯罪:この自動ドアに乗るんだ!

(ざばあっ、ざばあっ)

 つか丸:砂の波の上を自由自在に…! これ何なの…?

  犯罪:自動ドアサーフィンだよ。実はおじさんは自動ドアサーフィン3級ライセンスを持っているんだ

 つか丸:それ需要無いでしょ

  犯罪:ユーキャンができた当初は講座もあったんだよ。当時は自動ドアサーフィンと大正琴しかなかったけどね

 つか丸:ユーキャンにも黒歴史ってあったんだ

  犯罪:ちなみにおじさんのライド、どうだい?

 つか丸:華麗で繊細な乗りこなしだね
     下着の中に密やかに息づく薄い飾り毛と硬く閉じた秘部を撫でまわす優しき手のイソギンチャクのごとき指遣いのよう

  犯罪:つか丸くんはまだ官能小説を読んでいい年齢じゃないぞ
     あ、そういえばちゃんと窓口からお金は盗めたのかい?

 つか丸:1円も盗めなかったよ!

  犯罪:ええっ!? おじさん結構時間稼ぎしたよ。何で1円も盗めなかったのさ

 つか丸:お金になぜか着物着たおっさんが描かれてて怖かったんだよ!

  犯罪:それ福沢諭吉! この対人恐怖症! 君は銀行強盗に向いてないっ!



お わ り











‐次回予告‐

 つか丸:おじさんの料理は美味しいなぁ

  犯罪:そうだろうそうだろう

 つか丸:ところでこれ何?

  犯罪:千夏ホルモン

 つか丸:ブハッ!

ナレーション:次回、第3話『ハラキシム・ザ・ホルモン』
       千載一遇の塩ホルモンチャンス到来! だけど、塩を見ると発狂する大家さんの家賃取り立てまであと30分!
       スーパーから盗んだ塩を片付けることはできるのか!? 残りは37kgだ!













妖しく咲き誇る篝火
エントリーNo.015
kissしてシクラメン

漫才/アックス・ボンバー・ミュージカル
峰岸:どーもー、kissしてシクラメンだよー!

花笠:ハッハッハッ、春風と共にやってくる花笠オトコマエだ!

峰岸:オトちゃんの季節感ほんとどうしちゃったの……? 前からずっとだよ……?

花笠:それはそうと峰岸よ、私は女神になりたいんだ!

峰岸:うわ、いきなり高度な願望聞かされた! え、何!? 女神!?

花笠:そうだ。私は、女神になって泉の中からざばざば現われて、正直者に金の斧を授けたいんだ!

峰岸:あ、何かと思ったら金の斧銀の斧の話? あの泉の女神様になりたいってことかな?

花笠:ああ、見ず知らずの相手にポーンと金の斧と銀の斧を渡してしまえるような、気前の良い豪快な女になりたいと思っているんだ!

峰岸:あの童話をそう捕えちゃうんだ!? 女神の器のでかさがテーマの話では無いと思うんだけどな!?

花笠:だって、金って1gで5000円近くするんだぞ!? 1kgで500万円だ!

峰岸:知らないよ金の相場は!

花笠:いやーあの斧は一体何kgあるんだろうな! 絵本で見る限り、持ち手すら金だからね! 相当な重量だぞ!
   しかも金の斧、銀の斧、鉄の斧をいっぺんに授けているということは、少なくともその三本を難なく持つ腕力があるということだ! 心も身体も男前とは、女神様は男の中の男だな!

峰岸:おかしな日本語になってきてるよオトちゃん!?

花笠:そう言うわけだ峰岸よ、今日の私は泉の奥底に潜む女神様だぞ!

峰岸:女神様が潜むとか止めてよ……。何かサンショウウオみたいじゃん……。
   でも分かったよ。私は正直者の木こりをやるから、オトちゃんは男前な女神様やってね。

花笠:よし分かった! では、私は泉の底に沈んでいよう!

峰岸:今度はダム建設された村みたいだね……。
   カコーンカコーンカコーンあっボチャーン! しまった、手を滑らせて斧を泉に落っことしちゃったー!

花笠:ハッハッハッ……ハーッハッハッハッ!

峰岸:な、何この高笑いは!?

花笠:私はここだっ! ざばざばざばー!

峰岸:うわっ、泉の中から男前な女の人が現われた! 何この人!

花笠:この泉に斧を落としたのは偶然でも奇跡でもない……君と私が出会うための運命だったんだ、女神だぞ!

峰岸:出会った早々口説かれたよ!? 神に対面したというのに全然嬉しくない! むしろ怖い!

花笠:君、さてはこの泉の中に斧を落としてしまったね?

峰岸:あ、そうなんです。実は大事な斧を落としちゃって……。

花笠:そうか! ならば、そんな握力の足りない君にはこの金のグリッパーを授けよう!
   毎日両手で二百回ずつやって、しっかり握力を鍛えるんだぞ! じゃあな! ぶくぶくぶく……。

峰岸:え、ちょっと待って!? ちょっと待って!?

花笠:ざばざばざばー、何だい?

峰岸:いや斧! 斧! どうして今ピンチ力を鍛える筋トレグッズを授けられたのよ!?

花笠:もう二度と過ちを繰り返さないように……さ。

峰岸:ちょっと手が滑っただけだってば! 握力が足りないんじゃないのよ!
   それに、斧返してくれないと木を伐れなくなっちゃうじゃん!

花笠:大丈夫、そのための握力だ!

峰岸:どのための!? めきめきめきと!? 樹木を折れと!?
   いやいや、そんな馬鹿な事ばかり言ってないで、何はともあれ斧を返してよ。私そろそろ泣きそうだよ。

花笠:あばよ涙、よろしく勇気! 前を向いて生きるんだ! ぶくぶくぶく……。

峰岸:戻ってきて! 戻って! 沈むな!
   もう何これ職務放棄!? 心意気ばかり説いてきて、斧の話題に一向に触れてこない! いや斧! 斧をさ!

花笠:ざばざばざばー! そんなに斧が欲しいのかい?

峰岸:大事な斧なの! もう、早く返してよ!

花笠:そうか、ならば泉の底に斧が200本沈んでいるから持って来てやろう。ぶくぶくぶく……。

峰岸:そんなに沈んでるの!? 斧の不法投棄でもあったの!? でもやっとこれで返してくれるなー。

花笠:ざばざばざばー! ハッハッハッ、とりあえず全部持って来たぞ!

峰岸:いや腕力! オトちゃんの中の女神様が腕力のインフレを起こしてる! それと、200本の斧携えた女神って、絵が想像出来ないよ!

花笠:では聞いて行こう。君が落としたのは、この金の斧かい?

峰岸:ああやっと斧について聞いてきてくれた……。いいえ、違います。

花笠:ならば、この銀の斧かい?

峰岸:いいえ、その斧も違います。

花笠:じゃあこの198本の普通の斧のうちどれなんだい……?

峰岸:あっ、逆に迷惑なパターンだった! 凄い嫌そうな顔されてる! 斧に目印とか書いておけば良かった!

花笠:この目と鼻がついてて持ち手に「おのプー」って書いてある奴かい……?

峰岸:全然違うよ!? 斧にそんな情けない名前つけたりしないよ私!?

花笠:正直者のあなたには、この斧200本セットを差し上げましょう。

峰岸:何でこのタイミング!? どうして自分の斧もまだ見つかってないのにくれるの!?

花笠:これ邪魔なんだ……。

峰岸:でしょうね! 私も斧200本が自分の家にあったらと思うと身震いがする!
   それでも、いきなり沢山斧渡されて、どうやって持ち帰れって言うのよ!!

花笠:ああ! それならば、腕力の足りない君には金のダンベルを授けよう! 5kg、10kg、20kgの三点セットだぞ!

峰岸:また荷物増えた! 何なの!? この女神様はどうして筋肉で解決しようとするの!? それとも私を圧死させたいの!?

花笠:ではダンベルはここに置いて行くと良いだろう! 毎日ここまで来て鍛えると良いぞ!

峰岸:えぇ、嫌だよ! 何ここ、筋トレの泉かよ!

花笠:筋トレの泉とは失礼だな! 「健全な精神は健全な肉体に宿る泉」と呼んでくれ!

峰岸:方向性はそのままで良いんだ!?

花笠:呼びづらかったら、「健全な泉」と呼んでくれ!

峰岸:逆に呼びづらいよ! 頭おかしい人が「私は正常な人です」って言ってるような不安感を覚える!

花笠:そして、筋トレに疲れたらこの泉の水を飲むと良いぞ!

峰岸:えっ、と言う事は、この泉の水には人を癒す力があるってこと?

花笠:ポカリだ。

峰岸:ポカリなんだ!? ……この泉ポカリなんだ!?

花笠:土曜日は青汁で、日曜はプロテインだ。

峰岸:スーパー銭湯かよ! 日替わりで成分変えてるんじゃないよ!

花笠:日曜の夕方くらいになると、屈強な男達がプロテインを求めて泉に列を成すぞ!

峰岸:何そのどうしようもなく暑苦しい絵! 土日を仕事休みにしてて良かった! もう二度と来るもんか!
   ちょっとオトちゃんストップ! ストップ! ストーップ!!

花笠:ざばざばざばー、どうした峰岸よ。問題発生か?

峰岸:泉から出てくるとこまで再現しなくてもいいよ!
   いや、そうじゃなくてさ。オトちゃんの女神様は何の神様なの? ボディビルの神様?

花笠:違うよ?

峰岸:そうだよね! 筋肉の女神を演じたかったわけではないんだよね!

花笠:「ざばざば」とか「ぶくぶく」とか言わなければ正気ではいられない心の病気の神様だよ。

峰岸:あれ心の病気だったんだ!? 泉から出てくる擬音だと信じてた! 狂気の沙汰だったんだ!
   ……今までのやり取りが急に超怖くなった!! 何この後から来るタイプのホラー!

花笠:では峰岸! 続けて、木こりがボディビル界に颯爽と登場するシーンを始めよう! ざばざばざばー!

峰岸:やっぱボディビルの女神じゃない! もういい加減にしてよ!

二人:ありがとうございましたー!