審査用紙はこちら








平成漫才男。
エントリーNo.001
リーベルパウンド

優勝は俺カップ
 ツイッターにて。

 俺:企画またやります!!優勝は俺カップです!
   今回は大々的にやろうと思っています!みんなに伝えて下さい!

 リツイート2000000件!

 米大統領オバマもリツイート!



  ※ツイッターとリツイートがわからない皆さんへ

  ツイッターとは…主にジジイババアが4文字で罵り合う(上限は140文字)サイト。


  きのこの山派のジジイ:ハゲ!!

  きのこの山派のババア:カス!!




  リツイートとは…他人の発信した言葉を取り上げる機能。

  糖尿できのこたけのこどころではないジジイさんの発言を見てみましょう。

糖尿ジジイ:糖尿辛いわー。(5分前)
 
       ↓のジジイはたけのこ派になった瞬間暗殺されたって聞いたよ。(4年前)
 
  「きのこの山派のジジイ:ハゲ!!」(4年前)

 
  この様に人の発言を広める事が出来るのです!便利ー!!

  ツイッターの説明も終わった所で!優勝は俺カップのルール説明に入ります。



  ―優勝は俺カップルール説明―

  笑えるテキストネタで勝負して頂きます。画像は不可。優勝は俺。

  行数は100行以内です。ただし優勝は俺。

  審査は俺が指名した5人にやってもらいます。優勝は俺。

  優勝は賞金1億円!!ただし優勝は俺ー!!

 

  ―審査員紹介―

 ・俺の母(虎の画像)
 
  俺を風呂にぶち込む事に快感を覚える人類史上最悪の変態。

  こんな変態俺の手には負えん!でも優勝は俺。

 ・俺の父(ポメラニアンの画像)

  最近会社をリストラされて再就職先を探しています!

  俺の母にはその事は黙っています。毎月現金を母に渡しますが、それは自分の貯金から崩している…!

 「今回参加者としても優勝して1億をゲットし、貯金が底をつくのを防ぎたい!」と息巻いている。
 
  でも優勝は俺。

  (後日談 このページのせいでリストラがバレた!!)


  ・俺(キリストの画像) 

   優 勝 は 俺 。

   優  勝  は  俺  。

   優   勝   は   俺   。


  ・きのこの山派のジジイ(キリストの画像)

   参加者としても出場予定です。今回の大会の為に地獄から蘇って頂きました!!ただし優勝は俺。

   地面から這い出てきた。

   その時「きのこの真似ですか?」と聞いたら「たけのこじゃバカモン!」と怒鳴り散らされた。

   その割に名前を変えない人類史上最悪にガンコなジジイ。

   審査員としての意気込みは「ハゲ!!」


  ・きのこの山派のババア(味噌樽にきのこの山をぎゅうぎゅうに詰め込む画像)

   カス!!


  ・米国大統領オバマ(味噌樽に白人を押し込む画像)

審査員のネタのみの審査をして頂きます。

   YES!WE!CAN!(快諾) 

   英語がウザい。


   ―歴代優勝者紹介―

   第1回優勝は俺カップ優勝者…俺

   なんと10歳という驚異的若さで優勝!500万点という超高得点を叩き出し見事初代王者の栄冠に輝いた!

   第2回優勝は俺カップ優勝者…俺

   初回から10年の時を経て再度開催された優勝は俺カップを制したのは俺!!
   
   なんと歴代最高得点の5000万点というとんでもない数字を叩き出した!!


   (ここで阿修羅像の両サイドの顔が輝きだし10歳の俺と20歳の俺の顔に変化する)

   果たして今回の優勝は誰だ!!

   (阿修羅の正面の顔には拳がめりこんでいて誰の顔かはわからない)

   ドーン!

   ―後日―

   俺は…優勝できるだろうか…!(雨に打たれ、傷ついた小鳥を見つめる俺の動画)

   

   ―結果発表当日―

   今大会の優勝は誰だ…!(結果発表ページへのリンクだよ)

 

   ―優勝は俺カップ結果発表―

   優勝は俺!! 

   それでは優勝は俺カップ結果発表に参りたいと思います。

   しかし残念ながら失格が1名いらっしゃいます。

   失格の方はこちら。

   オバマ!!(ドイツW杯にて引退を表明をした茫然自失の中田英寿の画像)

   うーん残念!!100行オーバーで失格です!!

   失格していなきゃ優勝したかもわからんのにね。優勝は俺。

   残りも見て行きましょう!!

   ―そして―

   さて、後は1位と2位を残すのみとなりました!!

   さあ!! 優勝はどちらだ…!



                 


   2位  未来からやって来た俺 26810 90 90 90 90 27170 

 


   1位  俺          1億 1億 1億 1億 1億 5億




   ということで優勝は………




































































































































































































































































































































   












  エ
   ン
     ト
      リ
       ー
        
         0(お)
          0(れ)








   俺











 おめでとうございます!!

   今の感想をどうぞ。


 俺:優勝できるなんて信じられません…!夢みたいです…!まさか…まさか…!
   次回があれば更に高得点を出すことが出来るように頑張りたいです!!


   おめでとうございます!!俺には優勝賞金1億円が贈られます。

  (優勝した俺がシャンパンを開ける画像)

  (優勝した俺がお尻に1億の小切手を挟んでいる画像)
 
  (優勝した俺が小切手をシュレッダーにかける画像)

  (優勝した俺が全身縛られて風呂へかつぎこまれて行く画像)

   ―優勝したネタ―

   今年のニュースベスト178!

   第178位!…178つ子の長女に振られました!!













   第177位!…178つ子の次女に振られました!!
 
   



             

             ・
             

             ・


             ・




   第1位!…178つ子の末っ子に振られました!!


   もうだめだ!!ふざけんなこの糞DNA!!


   劇   終


   ―優勝ネタへの審査員のコメント―

俺の母:そんな事より風呂入り。

俺の父:うーん、余裕で100行オーバーしてるよね。これはちょっと頂けない。
    点数はあげられないな0点。(諸事情により1億点と変更になりました)
    
  俺:優勝は俺!!

きのこの山派のジジイ:ハゲ!!

きのこの山派のババア:カス!!



オバマのツイッター:KILL YOU。


   第3回の優勝は俺カップ優勝は俺でしたー!!

   皆さん参加大変ありがとうございました!

   



   えー…ここで重大発表があります…。


   なんと!




   優勝は俺カップグランドチャンピオン大会の開催が決定しました!!


   優勝は俺カップの優勝者のみが参加出来る夢のような企画となっています!!
   

   詳細はまた後日発表します!シ―ユーアゲイン。































   優勝は俺。




   そんなこんなで優勝した俺!しかしオバマの手先に殺されてしまった!

   しかし俺は不死鳥の様に蘇った!!



 氷谷:お、地面から這い出てきてきのこの真似ですか?

  俺:たけのこだバカヤロウ!!













爆裂ポップジュエリー
エントリーNo.007
センチメンタルゼリービーンパニック

漫才/集大成
高岡「どうもセンチメンタルゼリービーンパニックです」

国立「よろしくですー。最近は日本の文化をみんなが忘れている気がしてならない」

高岡「どういうことだよ」

国立「西洋の文化に押されて、日本の文化が忘れられてきていると思うんだよね。
   だから、西洋の文化に日本の文化を絡ませることで、日本の心を取り戻したい」

高岡「何か仰々しいこと言ってんなあ。具体的にどういうこと?」

国立「たとえば童話。シンデレラに和の文化を融合させるのね
   今日は一冊書いてきたから。読みますね」

高岡「はあ…よくわからないけどそうしてください」

国立「『シンデシラ』」

高岡「なにそのタイトル」

国立「シンデシラは、両親と死に別れ、意地悪な親方と兄弟子に執拗にかわいがられていました」

高岡「なんだろう、相撲部屋の話なのかな?」

国立「しかしシンデシラは、いつの日か夢はかなう!と希望を失わずに暮らしていました」

高岡「ビール瓶で毎日殴られてるのに大した根性だなあ」

国立「そんなある日、お城で王子様がお妃様を探すための舞踏会が開かれることになりました」

高岡「ちょっと待てお妃だったら関係ないだろ。こっちは幕内力士になる夢を見てるはずなんだから」

国立「シンデシラもいきたいと思い」

高岡「何でだよ!ホモなのかなこのデブ」

国立「親方にいいつけられた用事をすべてこなし、親方と兄弟子にちゃんこを振る舞い、
   自主練習も欠かしませんでした」

高岡「真面目だね。でもそこまで必死ってことはやっぱホモなのかなこのデブ」

国立「そしてシンデシラは舞踏会のために新調した浴衣とまわしを用意しました。
   しかし意地悪な親方と兄弟子たちは、それらをすべて引き裂いてしまいました」

高岡「正気の沙汰とは思えんな」

国立「親方と兄弟子たちだけが舞踏会に向かい、シンデシラは一人取り残されてしまいました」

高岡「親方と兄弟子たちもお妃になりたいのかな?
   だとしたら今のところホモのデブしか出てきてないことになるけども
   日本の文化誤解されない?大丈夫?」

国立「希望を失い泣き叫ぶシンデシラ。
   怒りのあまり、親方と兄弟子の名前を書いた紙を土俵に置き、その上に塩を撒きました」

高岡「何その独特な怒りの表現方法!発散できんのかそれで!?」

国立「そんなシンデシラの前に突然、技のデパートの妖精が現れました」

高岡「まさかの舞の海秀平?!すげえキャスティングだな!」

国立「一緒に大鵬の霊も出てきましたが、塩によって一瞬で消え去りました」

高岡「何しに出てきたんだよ!塩でお祓いされちゃってんじゃねえか」

国立「技のデパートの妖精は言いました。
   『おおシンデシラ。おふおふ、おふふほっほほ』」

高岡「滑舌悪いとかそういう小ネタは良いんだよ!
   それにそんなゴリラじみたタイプの噛み方だったか?!」

国立「何を言っているかはわかりませんが、妖精が技を披露すると、
   シンデシラのまわしはガラスのまわしになりました!」

高岡「見えちゃうでしょうが!ガラスでは見えちゃうでしょうが!」

国立「『やだ…これがわたし?!』シンデシラは夢見心地になり
   ちょっとだけ興奮もしました」

高岡「デブでホモで変態とかもう救いようがねえなこいつ」

国立「そして舞踏会に迎えるよう、きれいな自転車をこしらえました」

高岡「確かに力士自転車で移動してるイメージあるけども」

国立「技のデパートの妖精は言いました。
   『12時になっては魔法が解けてしまいます。12時までには帰ってくるのですよ。
    あとその格好のまま外に出ては捕まってしまいますよ!』」

高岡「じゃあなんでまわしをガラスにしたんだよ!半分お前の責任だからな!」

国立「そういった内容のことを口走りましたが、こもりすぎてシンデシラには聞こえていません」

高岡「しかも聞こえてねえのかよどうしようもねえな」

国立「テンションがあがりきったシンデシラは、そのまま舞踏会に向かいました」

高岡「行っちゃったよ。ホモで変態の気分が高揚したデブが自転車で。
   これはもう伝説だよ。上の文章どの単語も汚らわしく見えるわ」

国立「お城に着くなり警備員に止められましたが、一人ラリアット、
   もう一人をドロップキックで打ちのめし、意気揚々と舞踏会に向かいました」

高岡「せめて四十八手で倒してくんねえかな?!こいつ毎日何を練習してるんだよ!」

国立「シンデシラが舞踏会につくと、王子は目を奪われました」

高岡「そりゃこんなとんでもない容姿のやつが城に現れたら王子見るわ。
   変態のデパートですもの」

国立「二人はがっぷり四つに組み合い、恋に落ちました」

高岡「ホモでデブな方と舞の海秀平しか出てこないってことでいいね?」

国立「意地悪な親方と兄弟子は、自分たちのかわいがりでシンデシラが気が狂ったのだと思い
   少しだけ反省しましたが、同時に嫉妬心も芽生えました」

高岡「そうだね。ホモでデブね。了解了解」

国立「親方と兄弟子は、こっそりシンデシラの名前を書いた紙を床に置き
   塩を撒きました」

高岡「相撲界ではメジャーなのかその怒りの表現は」

国立「楽しい時間はあっという間に過ぎ、千秋楽を迎えました」

高岡「俺には楽しい時間に見えないけどな」

国立「12時の鐘が鳴り響き、同時にたくさんの座布団が飛び交いました」

高岡「どのタイミングでどの小兵力士がどの横綱に勝ったんだよ!
   本当に舞踏会なのかこれ?!」

国立「シンデシラは妖精のことばを思い出し、急いで王子を寄り切り、お城を出ていきました」

高岡「勝負つけてから出ていくあたり、まじめだなぁ」

国立「お城から出る際、シンデシラはガラスのまわしを落としてしまいました!」

高岡「ついに全裸になった!まぁでもどっちにしろレベルは一緒だけどな!
   むしろ全裸の方が紳士的に見えるから不思議だわ」

国立「入り口ではようやく立ち上がった警備員にローリングソバットとモンゴリアンチョップをそれぞれお見舞いし」

高岡「だから四十八手使えっての!せめて練習の成果を見せろよ!」

国立「そして思い切り塩を撒き、自転車で家路を急ぎました」

高岡「どうしてそんなに警備員に手厳しいんだよ!
   塩を撒きたいのはどっちかっていうと警備員だろ!
   それに全裸なのにどこに塩もってんだこいつ」

国立「お城に残されたガラスのまわし。シンデシラとの結びの一番が忘れられない王子は、
   このガラスのまわしがピッタリと合う力士と結婚することにしました」

高岡「この国終わってんな。王子ホモでデブ専かよ」

国立「王子は国中の力士にガラスのまわしをつけるようおふれを出しました」

高岡「おふれどころか気が触れてるわこいつ。どんな性癖だよ」

国立「国中をくまなく探し、たくさんの力士がガラスのまわしをつけましたが、
   ぴったりする力士はいません」

高岡「不衛生すぎるわなんだこの行事は。変態が変態を探す催しじゃねえか」

国立「そしてついに王子の使いがシンデシラの家にやってきました!
   昨夜の男性が王子で、自分のことを探していることで夢心地になりました」

高岡「もう『よかったね』としか言えないわ」

国立「しかしガラスのまわしをつけるとシンデシラが幸せを掴んでしまいます。
   それが許せない親方と兄弟子は、シンデシラを屋根裏に閉じ込めてしまいました」

高岡「どこまでも意地が悪いなこのデブどもは」

国立「屋根裏に幽閉されたシンデシラ。怒りのあまり親方と兄弟子の名前が書かれた紙を床におき、
   塩を撒いたあと裏返し、もう一度塩を撒きました」

高岡「だからなんなんだその独特な怒りの表現は!すげぇ怒ると裏にも撒くの?!」

国立「するとその塩の重みで屋根裏の床が抜け、脱出することができました!」

高岡「どんだけ塩撒いたんだよ!床抜けるまでって相当だぞ?!」

国立「『私にもそのまわしをはかせてください!』
   相変わらず全裸のシンデシラは声高々に叫びました」

高岡「昨日から何も着てねぇのかよ!こいつ本当にどうしようもねぇな!」

国立「ガラスのまわしをつけたシンデシラ。
   なんとまわしはあつらえたようにぴったりでした!!!」

高岡「いろんな力士がつけたガラスのまわしがぴったりとかもう想像したくないな!
   なんだこの変態の儀式は!変態が完成した瞬間をその熱量でよく伝えられんな!」

国立「こうして王子さまとシンデシラは幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」

高岡「ホモでデブな相撲取りがホモでデブで意地悪な親方と兄弟子にいじめられて、
   なんだかんだでホモでデブ専の王子と幸せになる話のどこが客観的にめでたいんだよ!
   濃厚すぎるわ!胸焼けするわ!」

国立「なんだよそんなに怒りやがって!いい加減にしろよ!
   (高岡の名前が書かれた紙を床において塩を撒きながら)」

高岡「お前もその謎の怒り方すんのかよ!いい加減にしろ!」













複雑×繊細×三重奏
エントリーNo.057
血華美人は愛の華

プロポーズ大錯綜
翔太郎:お、俺のために一生味噌汁を作ってくれ!!……これもいいよなぁ……。
   お、俺のパンツを一生洗ってくれ!!……これも男らしくていいよなぁ……。
    あー、もうすぐみるくが来ちゃう……どっちの言葉でプロポーズすっぺ……!!

キヨミ:……。

翔太郎:えっと、味噌汁かパンツか……和か洋か、衣か食かだよな……。
    待てよ、間をとって中の住……!?中国の住居ってなんだ……!?
    万里の長城?「俺のシルクロードに万里の長城をかけてくれ」……これか!?
    いや、なんか違うな……やっぱり味噌汁かパンツ、味噌かパン、ミソパン……!!

キヨミ:……あの、お客様、さっきからブツブツ何を……ご注文ですか……?

翔太郎:そうだ、味噌パンだ!!

キヨミ:無いですそんなメニュー!!うちバーですし!!

翔太郎:あ、ちょうどいいところに女性のバーテンダーさんが。
    すいませんマスター、味噌汁とパンツはどっちが好きですか?

キヨミ:何その突然の二者択一!?比較対象が全然違うし!!
    あの、どうされたんですか……正直メチャクチャ気持ち悪いんですが……。

翔太郎:あぁ、すいません……実はもうすぐ彼女が来るんですが、
    俺、今日はビシッとプロポーズしたろうと思って……。

キヨミ:あら、そうでしたか。それでそんな落ち着かない様子で。

翔太郎:はい。あ、プロポーズですよ!?プラカードじゃないですよ!?
    おかしいでしょう、ムーディなバーで、大事な話があると彼女呼び出して、
    パッと出されたのは「結婚してくれ」と書かれたプラカード……。
    ……ハッ、これか!?

キヨミ:落ち着いてください!!ほぼ間違いなくそれではないです!!

翔太郎:いや、やっぱり「結婚してくれ」は捻りがないな、もっと工夫しなきゃ……。
    すいませんマスター、プラカードに描くなら味噌汁とパンツはどっちがいいですか?

キヨミ:どっちも嫌ですよ!不意にそんなイラスト見せられても何のリアクションも取れませんよ!

翔太郎:な、まさか、ベストは万里の長城……!?

キヨミ:もうさっぱりわかりません!!すいませんお客様、詳しい説明をお願いします!!
    さっきから味噌汁やらパンツやら、謎のワードが頭の中をループしてるんで!

翔太郎:あぁすいません……実は、プロポーズの言葉に悩んでまして……。
    よくあるでしょ?「一生味噌汁を作ってくれ」だの、「俺のパンツを洗ってくれ」だの。

キヨミ:あぁ、その二択ですか、ようやく納得出来ました。
    そんなキーワードだけ抜き出されてもこっちはポカーン1択ですから。

翔太郎:あと「俺のシルクロードに万里の長城をかけてくれ」ってのも考えたんですが。

キヨミ:それは絶対にやめた方がいいです。ドン引き通り越して帰られます。

翔太郎:ねぇ、どっちがいいっすかね、もう俺悩みすぎちゃって……。
    最悪混乱しすぎて「一生俺のパンツに味噌汁をかけてくれ」とか言いそうで……。

キヨミ:何ですかその奇妙なSMプレイ!!それは混乱の極みですね……。
    えっ、私が決めちゃっていいんですか……凄いプレッシャー……。

翔太郎:お願いです、女性意見プリーズ!プリーズプロポーズプラカードプルコギプルトップ!!

キヨミ:落ち着いて!!じゃ、じゃあ、あくまで私の主観ですけど……。
    「一生俺のために味噌汁を作ってくれ」がいいんじゃないですかね……家庭的な感じだし……。

翔太郎:おぉ、なるほど……ありがとうございます、それでいきます!!
    一生味噌汁を飲み続ける覚悟で告白します!!

キヨミ:そういう覚悟の方向性は間違いかと!ま、まぁ頑張ってください……。

翔太郎:もしもプロポーズに成功したら、結婚式に呼びますね!!

キヨミ:別にいいです!私別にそんな大したことしてませんし!!

翔太郎:あ、もちろん式で出す食事は味噌汁ですよーっ?

キヨミ:ショボい結婚式になりますね……。

(カランコロン)

みるく:(キョロキョロ)

キヨミ:あ、女性のお客様が。恋人様じゃないですか?

翔太郎:え、あ、みるくだ!こっちこっち、何やってんですかマスターどっか行って!!

キヨミ:扱い酷いな!!い、いらっしゃいませ、お連れの方お待ちです。

みるく:あ、はーい。翔太郎、遅れてごめんね?ドーベルマンに咬まれて。

キヨミ:大丈夫なんですか!?約束ほったらかして病院行っても許されますよ!?

翔太郎:い、いいよそんなの、いつものことだし……。

キヨミ:いつものことなんだ!何か変なフェロモンとか出てんですか!?

翔太郎:そ、それよりみるく、今日はめちゃんこ大事な話が……。

みるく:あ、ちょっと待って。先に飲み物頼もうよ。

翔太郎:せ、せやな!ちょっと、何やってんですかマスター早く来て!!

キヨミ:扱い酷いな。お客様、ご注文お決まりでしょうか。

翔太郎:え、えっと、俺はテキーラサンライズで。みるくはどうする?

みるく:んー、コーンポタージュとか無いですか?

キヨミ:無いですね。コーンポタージュにアルコールは無いですし。

翔太郎:ちょっ、無いなら作りましょうよ!コーンポタージュのカルーア入りで!カルーアポタージュ!

キヨミ:そんな創作メニューする気も勇気も無いです!すいませんお客様、コーンポタージュはちょっと……。

みるく:そうですかー……私、コーンポタージュ大好きなんで飲みたかったなぁ……。

キヨミ:はぁ……そんなにですか……少なくともバーでポタージュ頼むのはやめた方がいいですよ……。

みるく:でも、すっごい好きなんですよコーンポタージュ!!飲み物の中で一番好き!!
    逆にですね、一番嫌いな飲み物は揺るぎません、味噌汁です!!おえーっ!!

キヨミ:…………え?

翔太郎:…………うぇっ?

みるく:もうね、味噌が嫌いなんですよ、甘くても辛くても!!
    それが汁でしょ、もう論外ですよ!「ミソシル♪」ってなんか音階っぽいのもイヤ!!
    もしも味噌汁の話題を出してくる男がいたら、もう剣で八つ裂きにして燃やしたいほど嫌い!!

キヨミ:……そっすか……。

翔太郎:……みるく、あそこで1人で飲んでる男の人、口からコーンポタージュ出す能力の持ち主だぞ。

みるく:え、マジで!?すいませーん、2リットルほど出してくださーい!!(ダダダダダ)

キヨミ:………。

翔太郎:話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う何が味噌汁じゃオラァ!!

キヨミ:しょうがないでしょう、あそこまで味噌汁に憎悪を抱いている女性がいるなんて知りませんもん!!

翔太郎:どうすんだよ、俺の父ちゃん味噌汁工場の工場長だぞ!?実家に連れてったら親父八つ裂かれるぞ!?

キヨミ:だから知りませんて!随分ピンポイントな工場ですね!

翔太郎:あーもう、台無しだ練り直しだ……もう一生味噌汁飲めないしピアノでミソシも弾けない……。

キヨミ:どんな覚悟ですか!じゃ、じゃあ「一生俺のパンツを洗ってくれ」の方ですよ!!
    男らしいし女性も内助の功をアピール出来るし完璧ですよ!フーゥッ!!

翔太郎:ほ、本当でしょうね……じゃあ一生違うパンツを履き続ける覚悟でいきます……。

キヨミ:だからその覚悟は要らないかと……が、ガンバ!!

みるく:翔太郎の嘘つきー、あの人コーンは出せたけどポタージュはダメだったよー?

キヨミ:コーンは出せたんだ!?それだけで凄いな!?

翔太郎:あ、あぁごめんね翔太郎ジョークさ。そ、そんなことより何やってんですかマスターカクテル早くして!

キヨミ:扱い酷いな!お、お待たせしましたテキーラサンライズになります。
    あと流石にポタージュはムリなんで、おまかせで1つ作ってみました、良ければ。

みるく:ありがとうございまーす。で、翔太郎、大事な話って何?

翔太郎:そ、そうだよな、だだ、大事な話だよな……あ、あ、ああ、あ、あじゃぱー……!!(ブルブル)

キヨミ:テンパりすぎテンパりすぎ!震えすぎて三人くらいに見える!!

翔太郎:あああああああああああああああああぶっし!!(ガシャビチャーン)
    あっ、ご、ごめん!!

みるく:きゃっ、翔太郎のテキーラサンライズが私の白い服にかかってビチョビチョ!!

キヨミ:凄い説明口調だ!大丈夫ですかお客様、タオルです。

みるく:あ、ありがとうございます……あの、できればマスターも翔太郎もあまり見ないで……?
    濡れたせいで服が透けて、おっぱいとかが丸見えだから……。

キヨミ:………え?

翔太郎:………みるく、お前下着とかつけてないの……?

みるく:うん、私下着とか大嫌いなの!!締め付けられるし開放感無いし!
    特に嫌いなのがパンツ!あれつけてると全然スリル無いもん!!
    もうパンツの話題を出してくる男は全身の急所を銃で撃ち抜きたいほど嫌い!!

キヨミ:………なーるほどー……。

翔太郎:……みるく、あそこで1人で飲んでる女の人、口から出る温風で服を乾かせるらしいぞ。

みるく:マジで!!すいませーん、ハロゲンヒーターみたいな感じでお願いしまーす!!(ダダダダダ)

キヨミ:………ですって………。

翔太郎:話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う俺の彼女痴女じゃねぇかオラァ!!

キヨミ:知りませんよ、ずいぶんとアブノーマルな彼女さんをお持ちで!!

翔太郎:どうすんだよ、俺の親友下着会社の社員だぞ!?スピーチの最中に発砲されるぞ!?

キヨミ:呼ばなきゃいいじゃないですか!スピーチさせなきゃいいじゃないですか!

翔太郎:あーもう、一生パンツ履けねえし逐一スリル与えないとならん……。

キヨミ:だからそんな義務ありませんて!あ、あれあるじゃないですか!万里の長城!!

翔太郎:ドン引き通り越して帰られんじゃねえのかよ……。

キヨミ:や、やってみなきゃわかりませんよ!!ほら、彼女が中国大好きかもしれないしヤイヤーイ!!

翔太郎:わかりましたよ……ダメもとだ、俺のすべてを中国に託す……!!全てのパンダよ、我に力を……!!

みるく:翔太郎の嘘つきー。口から温風なんて出なくて、手をかざすだけで服を乾かすタイプだったよー。

キヨミ:だからそれはそれで超人的!!今日は凄い客ばかり集まるな!?

翔太郎:ふーぅ……み、みるく、あの、俺のシルクロードに……!!

みるく:あー、万里の長城が何かのきっかけで爆発しないかなー。

キヨミ:ダメだーーーーーっ!!!

翔太郎:みるくお前意味は無いがちょっとの間だけあっちに行ってこーい!!

みるく:意味はわかんないけど了解ーっ!!(ダダダダダ)

翔太郎:話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う話が違う万里の長城に何されたんだオラァ!!

キヨミ:もう何なんですか彼女さん!嗜好が異常ですよ!?

翔太郎:どうすんだよ、俺中国人だぞ!?もう祖国の土を踏めねぇよ!

キヨミ:え、日本人じゃなかったの!?衝撃の新事実発覚!!

翔太郎:なんてこった、味噌汁もパンツも万里の長城も潰れたぞ!?
    あーあ、やっぱり最初からプラカードにしとけば良かった!

キヨミ:それはそれでダメなことに気付いてくださいよ!八方塞がりですよ!

翔太郎:もうダメだ、もう何言ってもダメだ……プラカードで叩かれて死にたい……。

キヨミ:……お客様、もうストレートでいいでしょう。「結婚してくれ」でいきましょう。

翔太郎:いや、そんなの捻りが……。

キヨミ:捻りすぎてワケわかんなくなってるんでしょう!?もう飾らずいきましょう!その方が一番響くはずです!!

翔太郎:……そ、そうですね……。『飾った者はドーベルマンに咬み殺される』ってことわざもありますしね……。

キヨミ:少なくとも日本にはありませんけど……ほら、彼女さん帰ってきましたよ……。

翔太郎:……。

みるく:翔太郎ー、ちょっと経ったから戻ってきたよー。いい加減大事な話って何ー?投資ー?

翔太郎:みるく……もう気取んのはやめた!!俺と結婚してくれ!!

みるく:えっ……!?

翔太郎:え、えっと、お前のためなら、俺一生味噌汁に漬けたパンツ穿いて中国行かねえし……!!

キヨミ:それは結婚せずともやらない方がいいやつです!

翔太郎:と、とにかく、一生幸せにするから!一生お前をドーベルマンから守るから!

キヨミ:なんかダサい!せめて苦難とかからも守りましょうよ!

みるく:………。

翔太郎:……ダメか……?えっと、今からプラカードを……!!

みるく:……嬉しい!!路上詩人の翔太郎からそんなストレートな言葉が聞けるなんて!!こちらこそシクヨロ!!

翔太郎:ほ、本当か!?良かった!!

キヨミ:ていうかアンタ路上詩人なの!?まさかの職業!!

翔太郎:路上で月800万稼いでいます。

キヨミ:カリスマじゃん!!これであのていたらくですか!?予想をとことん裏切る中国人だな!!

翔太郎:とにかくプロポーズ成功したのはマスターのおかげです!!
    結婚式呼びますんで、もちろん料理はコーンポタージュで!!

キヨミ:結構ですから!ま、まぁ結果オーライですね……お代は結構です、お幸せに……。

翔太郎:ハイ!行こうか、みるく!

みるく:うん!一生私のためにコーンポタージュ作ってね!

翔太郎:あ、俺が!?まぁいいや、作り続けるわ、日に5度作るわ!!再見!!

(カランコロン)

キヨミ:ありがとうございました……はぁ、変なことに巻き込まれちゃったなぁ……。
    ……今度から、メニューにコーンポタージュでも追加してみようかな……。
    はい?どうしましたかお客様…あ、口から出したコーンは要らないです……。













新世代の切り込み隊長
エントリーNo.012
優しい朝の光に包まれて

コント/お前のようなコンビニ強盗があるか
山田:うるせぇ、早くレジの金よこせ!
   このナイフで刺されてもいいのか!

木下:わ、分かりました。
   ……はい、全部詰めました!

山田:本当にこれで全部だろうな?

木下:はい!間違いなく、これでレジのお金全部です!

山田:そうか、じゃあな。

(ウィーン)

木下:……はぁー…強盗怖かったー…
   怪我なくてよかったけど…お金取られちゃったな…
   …そうだ、警察に連絡入れないと!
   えーっと電話電話…

(ウィーン)

木下:いらっしゃいま…

山田:強盗だ!!

木下:……はい?

山田:強盗だ!!
   金を出せ!!!

木下:…え、さっきの強盗ですよね?

山田:そうだ!強盗だ!金を出せ!!

木下:正気かよ!
   なんで同じ店にこんな短いスパンで強盗に来るんだよ!

山田:うるせぇ、この拳銃で撃たれてもいいのか!

木下:なんでさっきと武器が違うんだよ!
   さっきナイフだっただろ!

山田:お金が入ったからな!

木下:それさっき盗んだ金だろうよ!
   なに、強盗した金で武器買って再度強盗に挑んでるんだよ!

山田:うるせぇ!早くレジの金よこせ!

木下:ねぇよ!さっきお前が全部持って行ったんだよ!
   お前が今突きつけてる拳銃こそがさっきまであったレジのお金だよ!

山田:奥の金庫に売上金でもなんでもあるだろ!
   いいからそれをよこせ!

木下:お前この店の全部を持っていくつもりか!
   それだったらそれでさっき全部持って行けよ、なんで2回に分けるんだよ!

山田:ゴチャゴチャ言ってねぇで早く売上金もってこい!頭ブチ抜かれてぇのか!

木下:分かったよ、ちょっと待ってろよ!

(奥の金庫)

木下:なんだよあいつもう意味わかんない…。
   ……ん? あ、今警察に連絡できるじゃんか!
   えっと、1…1…0…っと。
   あ、もしもし!○○町のコンビニのものなのですが今強盗にはいられてしまってまして…
   はい、お願いします!
   …よし、これで…

山田:おい、遅いぞ何してん…お前!警察よびやがったな!
   …くそっ、余計なことしやがって!
   畜生、逃げろ!

(ウィーン)

木下:…はぁ、助かったー…。
   にしても意味わかんないな…なんで同じ店に2回も来るんだよ…バカじゃないのかあいつ…

(ウィーン)

木下:いらっしゃいま…

山田:強盗だ!!!

木下:お前頭おかしいのか!!
   1日に同じコンビニ強盗が3回来るなんて聞いたことねぇよ!

山田:うるせぇ、このハンマーでぶっ叩かれてぇのか!

木下:なんで武器変わってんだよ!!
   今に関してはお金入ってもいないだろうがよ!!

山田:うるせぇ!早くレジの金よこせ!

木下:なんでお前は一回店出たらレジがリセットされると思ってんだよ!
   そんなダンジョンの宝箱みたいなシステムじゃねぇんだようちのコンビニはよ!!

山田:奥の金庫に売上金でもなんでもあるだろ!
   いいからそれをよこせ!

木下:お前台本書いてきてんのか!
   さっきからおんなじ事ばっかり言ってるぞ!

山田:ゴチャゴチャ言ってねぇで早く売上金もってこい!頭ぶっ叩かれてぇのか!

木下:で、お前学習能力ねぇのかよ!
   俺がいま一人で奥の金庫行ったら警察呼ばれるぞ!!

山田:はっ、そうか…じゃあ俺も一緒に行く…余計なことすんじゃねぇぞ…。

木下:もうしねぇよ!!
   なぜならさっき既に呼んでるからだよ!呼ばなくてももう警察は来るんだよ!!
   お前が堂々とここに居るのが不思議なくらいだよ!

山田:なにっ、お前いつのまに警察呼びやがった…!!
   この店に来てからそんな隙はなかったはず…!

木下:前回来店時だよ!!
   お前それをきっかけに逃げていったはずなんだよ!!
   なのに戻ってきたんだよ、どういう神経してんだよ!!

山田:畜生、逃げろ!

(ウィーン)

山田:強盗だ!!!

木下:もうふざけてるだろ!!
   こっちにもちょっと休憩する時間をくれよ!!

山田:うるせぇ!早くレジの金よこせ!

木下:そんでお前今自動ドア開いて閉まるまでの間に出て入ってしただろ!
   せめて一回閉まるまで待てよ!!店の外で方向転換するお前が見えてんだよ!!

山田:うるせぇこのマシンガンぶっぱなされてもいいのか!!

木下:お前マジシャンかよ!!
   なんで今のあいだに武器が変えれてんだよ!!!
   っていうか、ナイフあって拳銃あってハンマーあってマシンガンある奴は普通金に困ってねぇよ!

山田:うるせぇ!早くレジの金よこせ!

木下:あると思って言ってんだったらもう痴呆だよ!!
   1回目の時にお前が持っていったんだよ!!
   でも奥の金庫にはあるよ!でも一人では取りに行かせるなよ警察呼ばれるから!!
   でももう遅いんだよ!!なぜなら警察はもう呼んだからな!帰れ!!

山田:なにっ、お前いつのまに警察呼びやがった…!!
   この店に来てからそんな隙はなかったはず…!

木下:お前の海馬どうなってんだよ!!
   警察は1回目と2回目のあいだに呼ぼうと思ったけどそしたらお前がまた来たんだよ!
   で、2回目の時に隙できたから呼んだんだよ!俺は強盗張本人に何の説明してんだよ!!

山田:畜生、逃げろ!
   …強盗だ!!

木下:せめて店出ろよ!!
   その場でくるって一回転しただけでリセットするんじゃねぇよ!!

山田:うるせぇ!早く…

木下:レジの金はねぇよ!1回目の時に持っていったんだよ!
   奥の金庫にはあるけど一人で取りに行かせるなよ、警察呼ばれるから!!
   でももう遅いんだよ、なぜなら呼んだんだよ2回目に来た時に隙があったから!
   っていうか俺は何回この…

山田:強盗だ!!

木下:終わるまで待てよ!!
   全部言い終わって「畜生、逃げろ!」あってからのもう一回だろうよ!
   …いや、もう一回来るんじゃねぇよ!っていうかこれとさっきのに関しては来てすらいねぇよ!
   帰ってねぇんだもんよ!!

(ウー!)

木下:ほら、こんなことしてるあいだに警察来ちゃったよ!!

山田:なにっ、お前いつのまに警察呼びやがった…!!
   この店に来てからそんな隙はなかったはず…!

木下:お前耳ねぇのか!!
   それとも単純に話聞いてないのかどっちなんだよ!!

警察:警察だ、お前を現行犯で逮捕する!
   (カチャカチャ)ほら、ついてこい!

山田:畜生、覚えてやがれー!!

(ウィーン)

(ウィーン)

山田:強盗だ!!

木下:おい、嘘だろ!!?
   なんだこの状況!!もはやただのホラーだよ!!

山田:うるせぇこのダイナマイトぶっぱなされてもいいのか!!

木下:日本の警察なにしてんだよ!!
   強盗云々より大量の武器所持してるこいつをなんで野放しにしたんだよ!!

(ウー!ウー!ウー ウー… ー… )

木下:おい、どっか行ったぞ日本の警察!!

山田:うるせぇ!早くレジの金よこせ!

木下:一旦お前は黙ってろよ!!
   レジはないんだよ!奥の金庫にあるんだよ!でも一人で行かせると警察呼ばれるんだよ!!
   でもその警察が今となっては全く役に立たないんだよ!なんだよこの状況!!本当に俺の人生かこれ!!

(ー… ウー… ウー ウー! ウー!!)

警察:警察だ!お前を現行犯で逮捕する!

山田:お前っ、警察呼びやがったな!?

木下:今のに関しては呼んでねぇよ!
   なんだこの店!何回か来るの流行ってんのか!!
   それが客だったら最高なのに、来るのが強盗と警察だけってなんだここはスラム街かよ!!

警察:(カチャカチャ)ほら、ついてこい!

木下:多分無駄だよ!!
   また抜け出して強盗だ!ってくるよ!!

山田:クッソ…捕まるくらいならこのダイナマイトで全部ぶっ壊してやるよ…!
   (後ろ手で着火)はっはっは!!全部終わりだぁ!!!

木下:!?

警察:くそっ、お前早く来い!!

(ウィーン)

(ドガーン!!!!)

木下:ウソだろ…マジでぶっぱなしやがったぞ…
   そんなに強い奴じゃないみたいだしコンビニは無事だけど…
   警察と強盗完全に吹き飛んだだろ…

(ウィーン)

山田:強盗だ!!

木下:もう分かってたよ!!
   奥の金庫の金も全部やるからもう二度と来ないでくれ単純にしんどいから!!!

山田:ふっ、話が早くて助かるな。じゃあな。

(ウィーン)

(ウィーン)

山田:強盗だ!!

木下:いよいよ何もねぇよ!!

(ウィーン)

警察:警察だ!!

木下:で、お前も無敵かよ!!














鬼神のごとき東北の星
エントリーNo.030
有機丸アポロ

サヨナラスイッチ
(ただいま上り列車、信号待ちで遅延しております……しばらくお待ちください……)

遠山:……ありがとな出雲……わざわざ見送りに来てくれて……。

出雲:ああ……悪いな俺だけで……他の友達全員利き腕折って入院しちゃったからな……。

遠山:一体何があってそうなったんだろうな。よりによって俺が旅立つ前日に。

出雲:だけど遠山……お前、本当に次の上り列車で東京行っちゃうんだな……。

遠山:ああ……生まれ育ったこの町を離れるのは辛いけど、どうしても夢を諦めることが出来なくてな……。

出雲:夢か……そうだよな、お前昔から、墓荒らしになりたいって言ってたもんな……。

遠山:言ってねぇよ。そんな罰当たりな夢追いかけてねぇよ。

出雲:小学校の卒業アルバムにも書いてたもんな……日本一の墓荒らしになるって……。

遠山:書いてねぇよ。なんだその犯行予告、大胆不敵が過ぎるだろ。

出雲:お前ならなれるさ!!日本一、いや、世界一の墓荒らしに!!

遠山:話聞けや!!大体墓荒らしになるため上京ってなんだよ、東京に墓荒らしのヒントねぇよ!

出雲:グスッ、俺はこの町で親父の工場継いで頑張るからさ……お前は、お前は東京で墓荒らしまくれよ……!!

遠山:何で泣いてるの!?何で墓荒らしに対してそこまで背中を押せるの!?

出雲:フレェェェーッ!!フレェェェーッ!!と・お・や・ま!!!
   あらせェェェーッ!!あらせェェェーッ!!は・…・…・か!!!

遠山:もううるせぇよ!!うるせぇし語呂も悪いしそもそも墓荒らさねぇよ!!
   あのさ、俺の夢はミュージシャンだから!!墓荒らしの夢は胎児の頃から抱いてないから!

出雲:そうか、そうだったな……お前の夢はミュージシャン専門の墓荒らしだったな……。

遠山:墓荒らし忘れろ!!どんな専門職だ!!

出雲:大丈夫、お前ならきっと、ジョン・レノンの墓も荒らせる!

遠山:やんないしやっちゃいけないし!!オノヨーコにブチギレられるわ!!

出雲:フレェェェーッ!!フレェェェーッ!!と・お・や・ま!!!
   イエスタデェェェーッ!!イエスタデェェェーッ!!イ・マ・ジ・ン!!!

遠山:黙れよマジで!!こんなにも胸を打たないエールがあろうとはな!!
   俺はこのギター1本で世界を揺り動かすミュージシャンになるんだよ、墓荒さねえよ!

出雲:なるほど……墓を荒らすスコップを、心を動かすギターに持ち代えたってわけか……。

遠山:そもそもスコップ持ってないからな。どれだけ遡っても墓荒らしに憧れてた時期ないからな。

出雲:……だったらさ、その夢叶えるまでこの町に帰ってくるんじゃないからな!!
   夢も叶えず帰ってなんてきてみろ、魔物になって人々を襲ってやるからな!

遠山:怖ぇよ!でもそのつもりだよ、夢が叶うまで、この町には戻らない……。

出雲:でも、東京は厳しい町だ……きっと辛くて、寂しくて、帰りたくなることもあると思う……。

遠山:……。

出雲:だから、もしも逃げ出したくなった時のために……おまもりがわりに、これ持ってってくれ……。(シュッ)

遠山:(パシッ)これは……。

出雲:ワープスイッチだ。

遠山:……………………………………………………………………………………………………!?

出雲:辛くなったら押してくれ、一瞬でこの町にワープ出来るから……。

遠山:!? !!? !!!?? ! ! ! ! ! ? ? ?

出雲:でも簡単にワープすんじゃねぇぞ!?簡単にワープしてみろ、魔物になってお前を襲ってやっからな!?

遠山:待って!?ごめん、ちょっと待って!?その見送りテンションいったん抑えて!?
   え、どういうこと!?親父から「お前の本当の母親はドミニカ人だ」って言われた時以来のパニック!!

出雲:こうお前がシュンッてワープしてくんだろ?そしたら俺は鋭い爪でザムーッ……。

遠山:襲い方のシミュレーションとか要らねえから!!そもそもお前魔物になれんのか!

出雲:フレェェェーッ!!フレェェェーッ!!と・お・や・ま!!
   おそえェェェーッ!!おそえェェェーッ!!ひ・と・び・と!!!

遠山:聞けやぁぁぁ!!ブリッジ感覚でエール送んなやぁぁぁ!!
   ちょっと待って、パニックが止まらない!!色々聞かせて!?

出雲:ああ、坂本龍馬とチャップリンだ。

遠山:お前の好きな偉人を聞かせろなんざ言ってねぇんだよ!なんだその人選!
   まず何よりも聞きたいのはさ……何これ!?俺の手のひらに委ねられたこれ何これ!?知らん物持つのってこんなに怖いのな!!

出雲:まぁ、あえて名付けるなら……俺と遠山の友情の証……かな……。(ニコッ)

遠山:そういうこと聞いてんじゃねぇんだよ!!この得体の知れない物体の詳細をお尋ねしてんだよ!!

出雲:得体の知れないとか言うなよ、親父の工場で作られたワープスイッチだぞ。

遠山:え、お前んちの工場ワープスイッチ製造してたの!?こんな片田舎にそんな近未来技術が!?

出雲:まぁ高級品とは言えない安物だけどさ、品質は確かだから。

遠山:全然わかんねぇよ!!ワープスイッチに高級だの安物だのあんのかよ!!

出雲:スイッチ一つで北は北海道から南は山口まで一瞬で行けるから。

遠山:南の有効範囲狭くね!?いやワープ出来るならそれだけで常軌を逸してるんだけど!!

出雲:でも今に見てろよ!?俺が親父の工場継いだら、世界一のワープスイッチ作れるくらいにまで工場デカくしてやるから!!

遠山:そんな野望秘めてたのかよ!!俺の夢のスケールがみるみる小さく!!

出雲:今よりももっと広範囲にワープ出来るスイッチを作ってみせる!
   そう、北は北海道から、南は長崎まで!!

遠山:何で日本全土は網羅しないんだよ!!九州半ばで頓挫するなよ!!

出雲:だからお前も、北は北海道から南は長崎までの墓を荒らせるようになれよ……!?

遠山:墓荒らしじゃねぇって!!ワープスイッチの時点でついていけないのに墓荒らしぶり返すな!!

出雲:長崎の墓には気をつけろよ?あいつら墓参りで花火するから……。

遠山:そんなトリビアいらねぇよ!!話聞いてくれよ、聞きたいことはまだ山ほどあるんだから!!
   根本的なこと聞いていい!?このスイッチ……マジモン!?ジョークグッズとかじゃなくて!?

出雲:ハハッ、当たり前だろ。ニセモンのワープスイッチ見たことあんのかよ。

遠山:マジモンもニセモンも見たことないから判断に困ってんだよ!!

出雲:ちゃんとマジモンだよ。
   ほら、側面にちゃんと「いずもおじさんのスイッチ工場」ってロゴ入ってるだろ?

遠山:うわっ、本当だ!てか工場名ダセェな!ジャムおじさんのパン工場じゃねえんだから!!

出雲:ちなみに逆の側面には如来の絵が描いてある。

遠山:何でだ!!ワープと如来に何の関連性もないだろ!!

出雲:そして底には俺達友人一同の寄せ書きが描いてある。

遠山:色紙に描け!!何でこんなミニマムなスペースに、うわうわ文字小さくて読めねえよ!!

出雲:この寄せ書きを書くためにみんなで米粒に字を書く人に弟子入りしてな。

遠山:何で誰も色紙に書くという発想が無かったの!?バカの町なの!?

出雲:その特訓が厳しすぎて、俺以外全員利き腕が折れたよ。

遠山:どんだけ厳しいレッスンだよ!!てか、それでみんな入院してたの!?何かの祟りかと思った!!

出雲:フレェェェーッ!!フレェェェーッ!!と・お・や・ま!!
   ちいせェェェーッ!!ちいせェェェーッ!!こ・め・つ・ぶ!!!

遠山:今絶対エールのタイミングじゃなかっただろ!メッセージ性皆無だし!

出雲:そんなわけでマジモンです。天地神明に誓ってマジモンです。

遠山:うさんくせえし信じる根拠にならねぇよ!!ちょっと、1回このスイッチ押していい!?試したい!!

出雲:いずもクロー!!(ザシャーッ)

遠山:ぬぐぁーっ!?

出雲:バカタレ!!そのスイッチを押すのは、お前が辛くて逃げ出したくなった時だけって言っただろうが!!

遠山:だからって何故引っ掻いてきたんだよ!制裁の相場はビンタかパンチだろ!!

出雲:なのに、こんなとこで押すのは許さん!!本当に辛くなった時だけ押せ!!

遠山:それまでこのモヤモヤに耐えられないよ!!真偽定かじゃないままギターをベンベン出来ないよ!!

出雲:そうじゃなきゃ、寄せ書きのために死んでいったみんなが浮かばれない!!

遠山:みんな生きてるよね!?みんな利き腕おしゃかになっただけで健在だよね!?

出雲:東京で成功してから戻ってきて、みんなの墓を荒らすのが一番の供養じゃねぇのか!?

遠山:じゃねぇよ!!墓荒らしが供養になるケースねぇよ!!

出雲:とにかく、今押すことは許さん!押したら魔物と化してせんべい食べてやる!

遠山:せめて襲えよ……わかったよ、このスイッチは神棚にでも置いとくよ……。

出雲:ああ……でも、逃げ出したくても逃げ出せない状況ってのはあると思うんだ……。

遠山:うん、まさしく今だな。ワープスイッチに対するモヤモヤから逃げたいけど逃げ出せないな。

出雲:辛いけど逃げ出せない、帰りたいけど帰れない、どうしようも出来ない。
   そんな、何もかもぶっ飛ばしたくなった時のために……これ、持っていってくれ。(シュッ)

遠山:!?(ぱしっ)
   ちょ、まさかのアイテム追加!?てかまたスイッチじゃねぇか!!

出雲:ワープスイッチと混同しないように、側面には阿修羅をあしらってある。

遠山:いらねぇよその気遣い!なんだこれ、何この追加スイッチ!!

出雲:ミサイルのスイッチだ。

遠山:

   …………………!!?

   !  !  !  ?  ?
   !  !  !  ?  ?
   !  !  !  ?  ?

出雲:何もかもぶっ飛ばしたくなったら押せ、ミサイルが何もかもぶっ飛ばしてくれる。

遠山:待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って!!!??
   怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!

出雲:我慢しろとは言わない、辛くなったら、気軽に押せばいい……。

遠山:それこそ押すなじゃねぇのかよ!!待って待って、ミサイル!?ミサイル!?ミサイル!?

出雲:ミサイル。広範囲殲滅用中距離弾道高威力ミサイル。

遠山:何かよくわからないこと言ってる!よくわからないけど怖いこと言ってる!

出雲:ひとたび発射されれば、北は北海道から南は和歌山までぶっ飛ばしてくれる。

遠山:ちょっと範囲狭まってる!!ヤベェことには変わり無いけど!!
   なぁ、これはニセモンだよな!?ニセモンと言ってくれよ!!

出雲:ハハッ、ニセモンなわけ無いだろ、正真正銘マジモンだよ、ハハッ。

遠山:何が楽しいんだよ!!サイコか!!
   てかそんなもん投げ渡すなよ、キャッチでポチッとなっちゃったら責任取れないぞ!?

出雲:ハハッ、正真正銘親父の工場で作ったマジモンだよ。

遠山:お前んちの工場何てもん作ってんだ!!まさか友達の実家が兵器工場だとはな!?

出雲:俺が親父の工場継いだら、世界一のミサイルを作ってやるんだ!!(キラキラ)

遠山:いい笑顔でヤバい夢を語るな!世界平和のために挫折してくれ!

出雲:遠山!どっちが先に夢を叶えるか、競走だぜ!?(キラキラ)

遠山:肩を並べないでくれよ!!俺もはやこの町が恐ろしいよ!
   てか、このスイッチ東京で押したら俺まで巻き込まれんじゃん!!はた迷惑な自殺じゃん!!

出雲:安心しろ、そんな時のために、このスイッチがある。(シュッ)

遠山:まだあんのかよ!?(ぱしっ)俺どんだけスイッチ抱えてんだよ!!業者か!!

出雲:それはバリアのスイッチだ。押せばいかなるダメージをも跳ね返す。

遠山:もはや技術力が凄すぎるよ!!これ地球防衛軍とかが持ってなきゃダメなやつだろ!!

出雲:それさえあれば、たとえ辺り一面ぶっ飛んでもお前だけは平気です。

遠山:嫌だよそんなの!!みんなを感動させるミュージシャンになりたいのに俺だけになっちゃったら本末転倒じゃん!!

出雲:なるほど、じゃあこのスイッチも持っていけ。(シュッ)

遠山:スイッチいくつあるんだよぉーっ!!(ぱしっ)
   もういっぱいだよ持ちきれねえよ、今ちょっとミサイルスイッチ落としかけたぞぉーっ!!

出雲:それは死者を蘇らせるスイッチだ。

遠山:もうワケわかんねぇよ!!ついに技術力とかいう次元じゃなくなっちゃった!!

出雲:それを押せばミサイルで死んだ人は蘇る。ついでに怒ると魔物になるようになる。

遠山:お前じゃねぇかよ!!何お前、一度死んだの!?そしてこれで生き返ったの!?

出雲:ただ、蘇った人々は不安でいっぱいだろう……そんな人々を、お前のギターで癒してやれ……!!

遠山:マッチポンプじゃねぇか!!俺がぶっ飛ばして俺が蘇らして俺が癒すとか自作自演じゃねぇか!!
   あと俺にそんな実力はねぇよ!!ジョン・レノンレベルになってはじめてやれる芸当だよ!!

出雲:そうすればみんな、お前のために喜んで利き腕を折ってくれるさ……。

遠山:望んでねえんだよ!!1から10まで不本意の塊なんだよ!!

出雲:フレェェェーッ!!フレェェェーッ!!と・お・や・ま!!
   おれろェェェーッ!!おれろェェェーッ!!き・き・う・で!!!

遠山:だまれェェェーッ!!だまれェェェーッ!!!

(ガタンゴトン、ガタンゴトン……)

遠山:あっ……電車が来た……遅ぇよ、どんだけ信号待ちしてたんだよ……。

出雲:来たか……いよいよ行っちゃうんだな……グスッ……。

遠山:俺もうお前と別れられることにホッとしてるわ。飛び乗りたいわ。
   じゃあ俺行くから……そんで東京着いたら、ミサイルのスイッチをコンクリで固めて東京湾に沈めるから……。

出雲:遠山ぁ……絶対、絶対夢叶えろよ!!いずもホールド!!(だきっ)

遠山:うおっ!?ちょ、いきなり抱きつくな!!腕の中のスイッチが……!!

(カチッ、ブオン)

遠山:!?何これ、何が起こった!?何かに囲まれた!!

出雲:あちゃー、こりゃバリアのスイッチ押しちゃったなー。ハハッ。

遠山:ハハッやめろ!!お前の狂気性が顕著すぎるからやめろ!!
   (ガンガン)ちょ、出れねぇぞこれ!?どうすればバリア解除出来んだよ!

出雲:バリアは1時間経つか、ミサイルのスイッチを押せば解除される。

遠山:何でだよ!!前者はともかく後者は何でだよ!!

出雲:ミサイルのスイッチはバリアのスイッチの誤動作解除スイッチも兼ねてるから。

遠山:一番兼ねさせちゃダメなやつに兼ねさすな!!ヤベェ、電車行っちゃう!!

出雲:ヤベェな、町のみんなには遠山が帰ってきたら遠山家の墓を荒らせって言っちゃったしな……。

遠山:お前要らんことしかしないな!?

(プシューッ、ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトン……)

遠山:ああ、電車が……あの電車逃したら今日はもう電車無いのに……。

出雲:おっ、ショックか?何もかもぶっ飛ばしたいか?おっ?

遠山:何なの、お前ミサイル発射させたいの!?流石は武器商人の血筋だなオイ!!
   しかしどうしよう、せめて東京にワープでも出来たら……………あっ……………。

出雲:……………あっ……………。

遠山:…………アディオス!!(ワープスイッチをカチッ、シュンッ)

出雲:あっ、遠山!!そのスイッチは辛くならなきゃ押すなって、遠山!!
   こんなところで押したら俺は魔物に、まも、う、ヴァアアアアアアアアアアッ!!!
   グルルルル………せんべい食べたアアアアアアアアアアアアアアアい!!!!!













碧空より愛をこめて
エントリーNo.050
ENDGREEN

漫才/歌手
武田:どうも、よろしくお願いします。
   まず最初に自己紹介しますと僕が武田完で隣にいるのが三浦碧。
   二人合わせてENDGREENです。よろしくお願いします。

三浦:ねえ、ねえ完君、完君。話があるんだけどさ! 私、歌手になってコンサートがしたい!

武田:碧ちゃん、簡単に言うけれど歌手って大変なんだよ。どういう仕事かわかってる?

三浦:わかってるよ。歌手ってコンサートで会場の地名を絶叫すればいいんでしょ。

武田:碧ちゃん、焦点の当て方がおかしいよ。
   たしかにMCとか曲の中で地名を叫んだりするけれど、歌手の仕事と言われてそこをピックアップしてくる時点で不安だよ。

三浦:コンサートを開いたら絶叫するんだ!
   「ありがとー! ベルギー!」
   「ありがとー! オランダ!」
   「ありがとー! ルクセンブルク!」って風に!

武田:なんで碧ちゃんの未来予想図はベネルクス三国が舞台なのかな? 世界に羽ばたこうっていう志の高さは評価してあげたいけれども。

三浦:だって、よく全国ツアーって言うでしょ? だったら世界中全部の国を回らないとだめじゃない!

武田:碧ちゃん、熟語の受け取り方が真っ正直すぎるよ。日本語を日本語で直訳してるからね。
   それで、歌手って言っても色々とあるけれど、碧ちゃんはどんな歌手になりたいのかな?

三浦:演歌歌手になりたい!

武田:碧ちゃん、碧ちゃんは地名を絶叫したいんだよね? 演歌歌手のコンサートで地名を絶叫する機会ないでしょ?
   そして、全国を世界中すべての国と受け取る真っ直ぐさで歌詞の裏にある微妙な機微が表現できるのか心配だよ。

三浦:でも、演歌歌手になりたいの!
   演歌って日本の心だからそれを歌い継いでいきたいし、地名のつく曲があるからコンサート会場の地名をねじこみやすいもん!

武田:碧ちゃん、本音と建前のコントラストが色鮮やか過ぎるよ。
   地名をねじ込めるかどうかを基準にして進路を決めないでよ。

三浦:会場によって歌詞を変えるんだ。北島三郎の「函館の女」なら
   「♪はーるばる きたぜ ベルギー!」って感じで!

武田:元歌の函館よりもはるばる感は出ているけれどさ。

三浦:「襟裳岬」なんかも
   ♪ベルギーーーーは 何もない ベルギー!

武田:碧ちゃん、ただベルギーをバカにしただけになってるよ。
   本来、七音のところを無理にベルギーを当てはめて字足らずにしてまでベルギーをバカにしただけになってるよ。

三浦:そういう和の心を世界に伝えていきたいんだ!

武田:歌詞に異国情緒が入りすぎてよくわからない感じになってるけれどね。

三浦:MCでも、どんどん絶叫していくよ!
   「この帽子ドイツんだ? オランダー!」

武田:碧ちゃん、もうちょっとでいいから熟考しようか。ダジャレを言われてもオランダのお客さんわからないよね。

三浦:コールアンドレスポンスもするよ! 私が「この帽子ドイツんだ?」って言ったら、オランダのお客さんが「オランダー!」

武田:碧ちゃん。なんの罪もないオランダの皆さんに、知らず知らずのうちに自国をおもちゃにさせるのやめようよ。

三浦:他の国に行ったら「この帽子ドイツんだ? ベルギー!」

武田:碧ちゃん、ダジャレとしても成立しなくなったよ。

三浦:「この帽子ドイツんだ? ドイツー!」

武田:問い詰めが厳しくなっただけだね。碧ちゃんはドイツに行ったらそうやって叫ぶつもりなんだね。

三浦:ううん、今のはルクセンブルク用の絶叫だよ。

武田:碧ちゃん、ルールがわからないよ。この連想ゲーム難易度が高すぎるよ。
   ルクセンブルクに行ったのならルクセンブルクと叫ぼうよ。

三浦:だって、ルクセンブルクってルクセンブルクでいいのかルクセンブルグでいいのかわからなくなっちゃうんだもん!

武田:碧ちゃん、最低でもベネルクスに羽ばたいていこうって人間とは思えない、初歩的なつまづきだね。

三浦:もし国名を間違って叫んだら失礼に値するでしょ? そうしたら、ルクセンブルクの人が私のことを許せんブルクになっちゃうじゃない!

武田:僕がルクセンブルク国民なら今の碧ちゃんのダジャレに許せんブルクだし、
   コンサートでなんの関係もないドイツと絶叫された時点で許せんブルクだよ。
   第二次世界大戦中、ドイツの占領下におかれた記憶がある人ならなおのこと許せんブルクだよ。

三浦:間違えないか不安だなあ……。

武田:碧ちゃん、ルクセンブルクの国名の扱いにそこまでナーバスになるなら、なんでベルギーとオランダはあんなに雑に扱っていたんだい?
   そして、最初にはっきりと「ありがとー! ルクセンブルク!」って正しく言えてたよね? あの絶叫はなんだったんだい?

三浦:あれはラトビアとエストニアとリトアニア用のコール!

武田:なんでバルト三国をひとまとめにしてルクセンブルク扱いしているのかな?
   バルト三国でなら間違ってもかまわないだろうと考えているのなら一気に四カ国を敵に回してしまうよ。

三浦:ああ、もう不安だなあ……。不安だなあ……。うわー!!
   「ありがとー! 魏ー!」
   「ありがとー! 呉ー!」
   「ありがとー! 蜀ー!」

武田:そこはひとまとめで中国でいいからね。そして、なぜこのタイミングで中国用の絶叫をしたんだい?

三浦:不安になったときはコールアンドレスポンスの練習をすると落ち着くんだ!

武田:碧ちゃん、情緒のコントロールが独特だよ。ただ、無慈悲なことを言うようで悪いけれど、練習にはなっていないよ。

三浦:よし! 間違えないように普段から演歌の歌詞にルクセンブルクを入れて歌を歌うわ!

武田:碧ちゃん、光明が見えたところ申し訳ないけれど、ルクセンブルクと正しく覚えることにそんなに労力は使わなくていいからね。

三浦:♪上野発の夜行列車降りたときから ルクセンブルクは雪の中

武田:入れ方が無理矢理すぎるよ。上野発ルクセンブルク行きって移動距離がすごすぎるからね。
   いくらルクセンブルクと青森の経済規模が同じだからって、ルクセンブルクは青森の代わりにならないからね。

三浦:♪京都 大原 ルクセンブルク

武田:これまた移動距離がすごいね、碧ちゃん。京都府京都市左京区大原にある三千院が舞台かと思ったら急にルクセンブルクに飛んだね。

三浦:♪港のヨーコ ヨコハマ ルクセンブルク

武田:今度は移動距離がどうかという以前に演歌ではないよね。

三浦:アルクセンブルクアラウンド

武田:タイトルに「ルク」が入ってるだけでルクセンブルクをねじ込むのは無理が強すぎるよ碧ちゃん。これじゃ道理も引っ込まないよ。

三浦:あれ? アルクアラウンド? アルクラウンド?

武田:ルクセンブルクと関係ないところでつまづかないで碧ちゃん。正解は「アルクアラウンド」だよ。
   でもって、アルクセンブルクラウンドに気を取られていたけれど、いよいよ演歌ではないよ。

三浦:♪はールクセンブルクばルクセンブルク きたぜ 函館

武田:碧ちゃん、演歌にはお帰りだけれどメロディからはさようならだよ。
   「る」の一文字が入っているだけでルクセンブルクをねじ込んでいいほど言葉遊びに自由は認められていないからね。

三浦:♪ルクセンブルクは なにもない 国です

武田:メロディにはお帰りだけれど、いよいよルクセンブルクの人が許せんブルクだよ。
   ただただルクセンブルクをバカにしただけの歌になっているからね。

三浦:♪俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ 東京へ出るだ
   ♪東京へ出たなら 銭コァためて ルクセンブルク飼うだ

武田:ねじ込む場所はそこなのかい碧ちゃん? 他にも絶好のルクセンブルクチャンスはあったはずだよね。
   でもって、国を買えるだけの大金をその手につかめるほど東京に夢転がってないからね。

三浦:でもさ、完君。今の歌しっくりこなかった?

武田:碧ちゃんには悪いけれど、しっくりは来なかったよ。だって吉幾三が歌っているんだもの。

三浦:これだけしっくりくるってことは元々ルクセンブルクの歌だったんじゃないかな!?

武田:碧ちゃん、残念だけれどその可能性は認められないよ。だって元の歌詞は「東京で牛(ベコ)飼うだ」だもの。

三浦:でも、歌いだしが「♪テレビも無ェ ラジオも無ェ 自動車(くるま)もそれほど走って無ェ」
   って、ルクセンブルクそのものじゃない!

武田:碧ちゃん。碧ちゃんの中でルクセンブルクはどうなっているんだい?

三浦:だって、森進一が「♪ルクセンブルクは なにもない 国です」って歌ってるもん!

武田:碧ちゃん、この短時間で事実を捻じ曲げないでね。それは碧ちゃんの替え歌だからね。
   森進一がなにもないのと歌ったは襟裳の春だし、実際の襟裳の春にはなにかしらあるよ。

三浦:……あれ? 「俺らこんな村いやだ」、「おら……んな村……だ」、「おら……ん……だ」、「オランダ」!?
   どうしよう完君! ルクセンブルクじゃなくてオランダの曲だよ!!

武田:碧ちゃん、どうもする必要はないよ。だって、オランダの曲でもルクセンブルクの曲でもないもの。

三浦:どうしよう、オランダ人の心を歌った曲をルクセンブルクの曲だなんていったら、オランダの人が許オランダになっちゃうじゃない!

武田:オランダが原型を侵食しすぎて感情が伝わってこないよ碧ちゃん。
   とにかくオランダの曲じゃないから安心して、碧ちゃん。吉幾三に似合うのは東北の農村であってチューリップと風車じゃないから。

三浦:じゃあ……やっぱりルクセンブルクの曲?

武田:でもないよ。

三浦:じゃあ、やっぱりオランダ!?

武田:碧ちゃんの中では世界はオランダかルクセンブルクの占領下にあるのかな? その二択には正解がないからね。

三浦:えーと……えーと……うわーー!!
   「ありがとー! 邪馬台国ー!」

武田:落ち着いたかな碧ちゃん? そしてそれはどこ用のコールアンドレスポンスなんだい?

三浦:もちろん、邪馬台国といえばここ! ジャマイカ!

武田:決めつけて申し訳ないけれど、根拠は最初の二文字だけだよね。邪馬台国・ジャマイカ説はいくらなんでも新説が斬新過ぎるよ。
   とにかく、落ち着いたなら「俺ら東京さ行ぐだ」がどこの国の曲なのかわかるよね。

三浦:自信がないんだけれど……。

武田:そこは胸を張って言いきってほしかったけれど、わかってくれたならいいよ。

三浦:ベルギーの曲?

武田:ベネルクスから第三の可能性が浮上しちゃったね。非情なことを告げるようだけれど、ベルギーでもないよ。

三浦:そうだよね、ベルギーの曲だったら「♪テレビも無ェ ラジオも無ェ 自動車(くるま)もそれほど走って無ェ」って歌詞じゃなくて、
   「♪ワッフルある ワッフルある ワッフルあるある ワッフルある」だもんね!

武田:ベルギーへの偏見がすさまじいね。キン肉マンの超人投稿でももうちょっと多様な視点から描かれるよ。
   とにかく、もう一回サビを歌おう。そうしたらどこの国の曲かわかるはずだから。

三浦:「♪俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ」

武田:その次が大事だよ。都市名が出てくるからどこの国かわかるよね?

三浦:「♪東京ネーデルだ」……ネーデル!? これネーデルランドの歌!?

武田:ややこしい間違い方しないで。正しい歌詞は「東京へ出るだ」だからね。
   それからネーデルランドじゃなくて正しくはネーデルラントで、これは今のベルギー、オランダ、ルクセンブルクにあたる地域で……

三浦:ベネルクス!? これベネルクスの曲なの!?

武田:これは墓穴を掘った僕が悪いね。

三浦:ていうことは、日本人の心を歌った曲がベネルクスの曲っていうことは日本もベネルクス!?

武田:邪馬台国・ジャマイカ説並の新説を唱えないでね碧ちゃん。もはや斬新過ぎて学会に衝撃が走らないレベルだからね。

三浦:ということは日本の一部であった邪馬台国、つまりジャマイカもベネルクス!?

武田:碧ちゃん、混乱に任せて国を弄ぶのもそれぐらいにしようね。そして、その理屈で言うと碧ちゃんはジャマイカを日本扱いしていたのかな?

三浦:どうしよう、すごい大発見! うわー! うわー!
   「ありがとー水戸光圀ー!」

武田:もはや人名になっちゃったね。とにかく落ち着いたなら間違ったことを言ってたってわかるよね。

三浦:うん、わかった! これ以上考えるのがめんどくさいから 私、歌手になっても絶対ルクセンブルクにコンサートに行かない!

武田:先方も来てほしくはないだろうから利害は一致したね。

三浦:これで私の歌手活動に問題がなくなったね!

武田:碧ちゃん、そういうことはせめて活動を始めてから言おうね。
   そして、この問題は歌手活動とはなにひとつ因果関係のない問題だからね。

三浦:大丈夫だよ! じゃあ、完君、日本人の魂を込めた演歌を歌うから聴いてよ! あまりの上手さに絶対ビックリするはずだよ!

武田:まあ、そこまで言うなら聴くよ。

三浦:♪トゥーモロー トゥモロー アイラブ ヤ トゥモロー

武田:ちょっと待とうか碧ちゃん。それアニーの主題歌だよね?

三浦:どうしたの完君? 私の歌唱力にビックリした?

武田:確かに度肝は抜かれたけれど、ポイントは選曲だよ。
   なにせ日本人の魂を込めたと宣言して歌い出したのがハリウッドミュージカルの主題歌なんだもの。
   碧ちゃん、演歌歌手になりたいんだよね? なんでミュージカルの主題歌を歌ったんだい?

三浦:え? だって、演歌って「演技をしながら歌う」ことじゃないの?

武田:ああ、碧ちゃんは日本語を日本語で直訳しちゃう人だったね。いい加減にしようか。

二人:ありがとうございました。













素材の味、召し上がれ
エントリーNo.023
俺の塩

コント/俺の塩
俺:今日からうちのクラスに転校生がくるのか、どんな人が来るんだろう
  ・・・あっ、先生が来た、隣にいるのが転校生か

塩:今日からこの学校に転校してきた塩です、よろしくお願いします

俺:男の子かあ、友達になれるかなあ

塩:・・・あっ、あそこが僕の席ですか

俺:わっ、僕の隣かあ

塩:よろしく

俺:よろしく、僕は俺って言うんだ

塩:仲良くしようね

俺:そうでね

塩:・・・で、僕の席はどこ

俺:何言ってるんだ、そこにあるじゃないか

塩:・・・どこに?

俺:そこにあるじゃないか

塩:・・・僕の目が正しければ君が指をさしている先にはでかい溶岩の塊しか見えないんだけど

俺:そうだよ?溶岩の塊だよ?

塩:むちゃくちゃ湯気出てるけど

俺:むちゃくちゃ湯気出てるさ、溶岩だもの

塩:ここに座るの?

俺:ここに座るよ

塩:差支えがなければ聞いていい?何で溶岩なの?

俺:気分じゃないかな

塩:誰の?

俺:PTA会長の

塩:何一つ文句の言えないライン来ちゃったよ・・・
  意図を教えてくれよ意図を

俺:まあとりあえず座りなよ

塩:やっぱり座らなきゃダメ?

俺:君の席だもん

塩:席っていうか石だろこれ

俺:何を躊躇してるのさ

塩:いやだってさ、溶岩の塊だよこれ、むっちゃ熱そうだよ?

俺:全然大丈夫だよ、ほら

塩:いや触って見せてるけどむっちゃジュージュー言ってるじゃん

俺:ほら見てみなよ

塩:デッロンデロンになってるからね、むしろ僕の求めてる結果が出てるからね

俺:全然だ丈夫だよ、こんなのツバかければ治るよ(ブッ)
  ほら

塩:マジで治ってるよ、生命の神秘すげえなあ

俺:とりあえず座りなよ、授業できないよ?

塩:座った方が授業できないと思うんだけど・・・
  うわっ、むっちゃマグマ噴き出てきた!えっ、何これ取れたて?

俺:取れたてほやほやだよ

塩:その努力を他に回すという発想はないのかなあ

俺:君のために持ってきたのに

塩:真に僕のことを思ってたら普通の机と椅子を持ってきてよ

俺:普通の椅子と机はもう無いヴォヴァッ

塩:ものすごい告白をしながらマグマぶっかかってるけど

俺:大丈ブフォッ、シャワー浴びてヴハッ、るみたいなもんだヴァルハラッ

塩:どこの誰がシャワー浴びてる途中に神話に登場する宮殿を叫ぶのさ

俺:大丈夫だよこんなの(ブッ、ペタペタ)
  ツバ塗れば治るさ

塩:本当に君のツバは何なんだ、僕の理解の範疇をジェット機に乗って超えてったよ

俺:体質さ

塩:体質かあ

俺:あれ?君頬のあたりに傷がついてるね

塩:ああこれね、幼少のころに怪我した時のやつで医者に一生治らないって言われてるんだ

俺:(ブッ、ペタリ)この鏡で見てごらん

塩:うわっ、一生治らないといわれた傷が治ってる!救世主(メシア)かよ!

俺:僕のツバに治せないものはないよ

塩:今まで聞いたどの発言よりも説得力がすごい
  ・・・ってかこの溶岩からマグマが噴き出て止まらないんだけど

俺:フィーバータイムだね

塩:この異常事態をよくそんなポジティブにとらえられるね

俺:気が付けばこの教室にいるのも僕らだけだね

塩:みんな避難してるんだよ、むしろ君に付き合って残ってる僕にノーベル君賞をくれよ

俺:もうだめだね、周りがマグマで囲まれてるよ

塩:こんな学校転校してこなきゃよかった

俺:ああ、マグマが襲ってくる

塩:だ・・・誰か






  誰か助けてくれ!












塩:・・・・・・・・・・ハッ!あの時の夢か!
  ・・・思い出すな、あの後なんやかんやあって助かってそのあと・・・

看護婦:先生、もう間もなく手術が始まります

塩:ゴッドハンドと呼ばれる医者になったんだ

(テレレッテレレッ)
衝撃の過去が明らかになった塩
医者として人々を救う彼の前に、一人の男が現れる

俺:久しぶりだね

塩:きっ・・・君は!

次回!ゴッドハンド塩!
「登場!ジェネリックボンバー俺!」

塩:シャックリの治し方には、医学的根拠は無いぞ!













ド田舎の貴公子
エントリーNo.016
みやこ

コント/不良の親友、その正体
宮尾:はあ、はあ……こっちか!?

野崎:おう、こっちだ!!はあはあ、くそー、大谷連合の奴ら、好き放題やりやがって…。

宮尾:仲間達もだいぶやられちまった。俺達が盛り返すには作戦を考えるしかねえ。
   …ちょうど開いてる物置があるぜ。野崎、ここの物置に隠れるぞ。中で作戦会議だ!!

野崎:………その心配はいらねえよ。

宮尾:…え?

野崎:俺は、わざと大谷連合の奴らをひきつけた。おそらくもうすぐこっちに来るだろう。…お前だけ隠れとけ(ドンッ)

宮尾:え!?うわっ!!


(ガチャン)


宮尾:え、うわ、開かねぇ!!お前、鍵かけたな!?

野崎:ここの物置は俺んちのものでな。大丈夫。俺一人であいつらをぶったおす。

宮尾:ふざけるなよ!!お前一人であの大人数を倒せるわけがねえだろ!?

野崎:………宮尾。俺、実は人間じゃねえんだ。

宮尾:……は?

野崎:…これは本当の事だ。このことを言うのはお前が初めてだ。もう、言っちゃってもいいと思ってな。はは、少し楽になった。

宮尾:…お前、こんなときに冗談が過ぎるぞ。

野崎:…こんな俺を、グループに入れてくれてありがとうな、宮尾。お前達と不良やれて、俺、楽しいぜ。
   じゃあ、おとなしく待ってろ。すぐ終わらせる。物音立てるなよ。

宮尾:おい!!ちょっと待てよ野崎!!おい!!………………アイツ…………。



野崎:おうおう来なすったな、大谷ショボすぎ連合。お前らなんか俺一人で十分なんだよ。


【おう何だテメエ一人かコノヤロー!】【たった一人で勝てると思うなよコノヤロー!!】



宮尾:野崎…………何だアイツ、くだらねえ嘘をついてかっこつけやがって……ふざけんなよ、ふざけんなよ………!!



【やっちまえてめえらー!!】【おー!!…あれ!?兄貴、なんだか様子が…。】【な、何だ!?】


宮尾:…ん?なんかざわざわしてる…。



野崎:(グモモモモモ)…光栄に思え。この姿を見せるのはテメエらが初めてだ。


【なんかフリーザみたいなこと言ってますぜ兄貴!!】【は、早くやれ!!早く!!……うわあああああ目が飛び出たああああ!!!】



宮尾:め、目が飛び出た!?



【うわああああああああ鼻からコンビニエンスストアがめりめりめりって出てきたああああああああ!!!】



宮尾:コンビニエンスストア!?



【うわああああああああ耳が伸びて国道12号線とつながったああああああああああ!!!】



宮尾:どんな状況!?ちょっと待って、すげえ見たいんだけど!!物置の中だから見えねえ!!見たい!!アイツ見たい!!



野崎:…フフフ。不良共、あわてるな。これは真の姿を見せる前の準備運動みたいなものだ。


【な、なんだと!?】【コレが準備運動だと!?】


宮尾:準備運動豪快すぎない!?待って、その段階で準備運動だったらこの先どんな変貌を遂げるのよ!?とりあえず今の段階を見てぇー!!



【(テレテレテレー)兄貴!!サンドイッチとセブンプレミアムのワッフル買って来ましたぜ!!】



宮尾:コンビニで買い物してるよ不良!?そんな得体の知れない店舗のもの買うなよ!!しかもセブンかよ!!


野崎:おい!!…nanacoカード忘れてるぞ。


【あ、すいやせーん!!】


宮尾:カードどころじゃなくねえ!?ずいぶん余裕あるな不良共!!


野崎:人生最後の買い物は済んだか?んじゃ、いよいよ見せるぞ…俺の真の姿を!!


【お前ら、へんな気を起こす前にやっちまえ!!】【うおー!!(ボシュウ)うわー!!バッドで殴ったら原子レベルで分解されたー!!】


宮尾:防御能力すげえな!?


【これならどうだ!!(バキュウウウウン)うわー!!ピストルの弾丸が跳ね返って遠心力で内村航平になって着地したー!!】


宮尾:イリュージョンの方向性が凄まじいんだけど!?


【このバズーカをくらえー!!(ボガアアアアン)うわーーーー!!!目玉に撃ったら少し充血したーーーーー!!!】


宮尾:急に出来事が地味になったね!?んで、不良とは思えないものばっかり持ってんな大谷連合!!


野崎:ハハハハハ…効かぬ!!効かぬぞ!!おとなしく、真の姿を見るがいい!!(ズモモモモモモペイーーーヌ)


宮尾:ペイーヌ!?


【うわあああああああペイーヌだああああああああ!!!】【ペイーヌだああああああああ!!!】



野崎:(ペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌ)


【うわあああああああペイーヌペイーヌしてるううううううう!!!】【ペイーヌの楽園だああああああああ!!!!!】



宮尾:わからああああああああん!!!ペイーヌってなんじゃあ!!ペイーヌの楽園ってなんじゃあああああ!!!!!
   見てええええ!!隙間!!この物置隙間はないのか!!隙間!!ヨド物置さんよおおおおおおお!!!!!



【俺を抱いてください】



宮尾:何でぇ!?不良の一人は何の性に目覚めたの!?


野崎:照英に10回抱かれてから出直してこい。


【チクショー!!】


宮尾:その特訓の段階みたいなノルマ何なのよ!?ペイーヌは性のなんなのさ!!



野崎:(ギョルッチ)


【うわああああちょっとだけギョルッチもしたああああああああ!!!】


宮尾:効果音シリーズ化するのやめれぇぇぇ!!見たくなるからぁぁぁ!!


野崎:(ポノペン)


【…そっすか】


宮尾:何でそこ冷めたの!?こっちからしたら冷めた理由すら掴めないから興味が高まるばかりなんだけど!?見てぇぇぇぇ!!!


野崎:(パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ)


【ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!】


宮尾:絶叫の理由は!?パッセに何が!?何が!?うわあもう見たい見たい目の当たりにしたい!!!(ガタガタガタガタ)


【ん?物置から音がするぞ?】


宮尾:う、しまった…!!


野崎:物置なんかない。


【いや、あるじゃねえか!!はっきりと!!】


野崎:物置なんか、ない。(パッセパッセパッセパッセパッセパッセ)


【ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!】


宮尾:パッセで脅されてる!!


【くそー!!俺は怯まないぞ!!誰かいるんだろ!!バットで戸を壊してやる!!(ガンガンガン)】


野崎:やめろおおおおおおおおおお!!!!!(パッセッセーパッセッセーパッセッセッセッセー)


【ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!】


宮尾:……………ッ!!!






(シーン)





宮尾:……あれ、急に静かになった。あいつ、全員倒したのか?……単に倒した、のか?……!!扉が開くぞ!!さっきので壊れたか!!(ガラガラガラガラ)おい野崎!!

   のざ…………………………。







キモイ目玉の何か:じゃじゃ丸!!


グロイ目玉の何か:ピッコロ!!


ウザイ目玉の何か:ぽぉーーーろりーーーーーーん♪


コンビニ:(店舗の角が地面に突き刺さってる)



【大谷連合、形を留めず】









(ガラガラガラピシャン)






宮尾:   俺    こ    こ    に    住    む    。


(ザッザッザ)


野崎:(物置の外から)宮尾………。もう安心しろ。仲間の仇は取ったぞ。

宮尾:あの、すみません、今、どなたが話しかけてるんでしょうか(ガタガタガタ)

野崎:コンビニだ。

宮尾:それが本体なの!?え、あいつらは!?にこにこぷん気取りのクリーチャーは何!?

野崎:あれも俺だ。まだ変身途中でな。真の姿は全てが融合したときに現れる。

宮尾:まだ途中なの!?あれ以上の姿があるの!?正直に言うけど、俺今死にたいからね!!安らかに眠りたい!!安らかに!!

野崎:耳を国道につなげたのは、成功したと思っている。

宮尾:どう作用したのか全くわかんなかったけどね!?最初見たいと思ったけど、いざ見たらここまでエグイとは思わなかった!!お前何者なんだよぉー!!

野崎:…宮尾、俺が、怖いか?

宮尾:…………。

野崎:俺も、正体がバレるのが、怖かった。だが、お前の事を友達だと思っていることには変わりはない。そこだけは分かってくれ。

宮尾:……そんなの、俺だって…。それで、お前の正体は…。

野崎:宮尾、覚えてるか?俺達が初めて出会った日の事。

宮尾:うん、あの、正体を…。

野崎:あの時俺は、友達がいなくて孤立していた。そんな俺をお前は缶コーヒーを渡して「よお、お前いつも一人だな。話し相手になれよ。」って言って声をかけてくれたよな。俺、嬉しかったよ。

宮尾:正体を…。

野崎:俺、あの頃に戻りたいよ。なあ、戻ろうぜ。缶コーヒーの見ながら談笑しようぜ。俺、そんな毎日が大好きだ。手放したくねえよ。

宮尾:………そう思ってるんだったら正体言ってくれない!?お前必死に逸らそうとしてるだろ!!

野崎:あ、ちょっと待って。(パッセパッセパッセパッセパッセパッセ)

宮尾:ぱっせぇぇぇぇぇ!!!何をしたが故の効果音なんだよぉぉぉ!!こうなったら見るぞ!!見るからな!!(ガラガラ)






ゴミ人間数十人:あ、やべ。(ピューーーーーーーーーー)





(ガラガラガラピシャン)


野崎:宮尾…。俺の恥部を見るなよ。

宮尾:どんな恥部ですかぁ!?なぜか知らないけど全員ゴミ人間だって分かったよ!!全裸だったし、なんかみんな目が死んでたし、大半が自分の乳首つねってたし!!

野崎:あの皆さんは俺のイチモツに相当するんだ。それをパッセパッセしないと真の姿は出来ないよね。普通。

宮尾:常識みたいに語るなや!!お前、俺にパッセの内容絶対言うなよ!!トラウマになる予感がする!!

野崎:まあ、授け合うというか…。

宮尾:やめろやああああああああああああああ!!!!!大谷連合の絶叫の意味が分かったわ!!
   もうやだ!!もうお前と仲良く話せる気がしない!!お願い帰って!!俺が帰路につけるようにして!!





キモイ目玉の何か:ミド♪


グロイ目玉の何か:パド♪


ウザイ目玉の何か:れっしぃぃぃぃ♪





野崎:…やっべ!!ソラオ役がいない!!ドレミファどーなっつフォーメーションが出来ない!!

宮尾:進めるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!NHKに習った変身工程やめろおおおおおお!!!!!
   もういい!!俺ここに住むからね!!ここで生きる!!この小屋の中にあるロープをしゃぶって飢えをしのぐ!!

野崎:…宮尾!!最後に俺の真の姿を見てくれ!!それを見てくれたら、また元に戻る。元の姿の俺に、元の生活に戻るから安心してくれ。

宮尾:もう今の段階で戻ってくれねえかな!?俺、これ以上自分の精神をぶち壊したくないんだよね!?

野崎:頼む!!俺の姿を見てくれ。俺の姿を見て、軽蔑するかも分からないけど、お前にだけは知って欲しいんだよ。…俺、ずっと寂しかったんだよ。

宮尾:……野崎……。

野崎:俺を受け入れてくれたお前には、俺の姿を見て欲しい。頼む。

宮尾:……分かったよ。見てやるよ。親友のお前にそこまで言われちゃあな。

野崎:…宮尾!!ありがとう!!じゃあ、ちょっと待っててな!!(パッセパッセパッセパッセパッセ)

宮尾:うわ、活き活きとパッセパッセしだした。早くしてくれよ。

野崎:(ペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌペイーヌ
    パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ
    ギョルッチ!!ポノペン!!ギョルッチ!!ポノペン!!
    パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ
    パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ)

宮尾:擬音フル活用してる…………パッセの割合多いわ!!ゴミ人間絶賛稼働中か!!

野崎:(パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ
    ドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサ
    パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ
    ドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサドヤサ
    パッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセパッセ)

宮尾:いくくる師匠いる!?パッセではさむなよ!!こんなサンドイッチ食いたくない!!

野崎:(ドギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン)

宮尾:……………っ!?






(シーン)





宮尾:……………静かになった……。終わったのか?…開けるぞ?(ガラガラ)


   …あれ?誰もいない。コンビニもない。……紙が一枚落ちてるぞ。何だ?(手に取る)





『ありがとう』




宮尾:…………………なんだよ、ありがとうって。あいつ、結局正体見せるのをやめたって事かよ?
   ………そんなに怖がらなくても、俺は受け入れるつもりなのによ。どんな姿になろうが、お前はお前。俺の大事な親友だよ。
   …たくよぉ(紙を折り曲げる)


野崎:あ、ちょっと待って曲げないで(ボキボキボキ)ギャアアアアアアアアアアアア!!!!!


宮尾:……え…………………(紙を耳に当てる)


野崎:………………(虫の息)


宮尾:……正体コレかよぉぉぉぉぉぉ!!!!!