(『おおミゲール』)


そこは港町の真っ暗な裏通り
誰だってそんなところには住みたいと思わない
そこはそれくらい暮らしにくい場所
小さな子供であるならなおのこと
その子の名はミゲール そこに住んでいるストリート・チルドレン
両親なんかとっくにいない
家なんがずっと昔に捨てちまった
いつも言われてるんだ、こんなことを:

*おおミゲール おおミゲール
おおミゲール おおミゲール
おまえのやってることはよくないことなんだよ
おまえは本当に悪い子だ
ここではみんなの顔が怒ってみえる
だけど、夜になると、涙――
いや、泣いてるんじゃないんだ

憐み深いシスターが来た事があった
シスターは言った「神はあなたを愛してるのよ」
彼は叫んだ「俺が渇きとひもじさで死にそうな時
おまえらの神様はいったい何をしてくれたっていうんだ?」

*repeat

彼は覚えている、おやじはのんだくれだった
くだらないケンカで命を落としちまった
だけど港で話して聞かせてくれた
おやじは昔、闘牛士だったんだと
物乞いや盗みなんて慣れたもの
同情なんて大きなお世話
夢を人に語ったりなんて絶対するもんか
みな、口をそろえていうばかりだもの:

*repeat

おおミゲール おおミゲール
おおミゲール おおミゲール
おまえはもう今や子供じゃない
運命なんてわからないもんさ
おまえが隠し持っている力は
おまえをどんどん前進させてゆく
ひょっとすると成功できるかもしれない
なにかの方法で――きっと、いつかあるときに

(原詩・
Bernd Meinunger