(『ミゲールの夢』)

夜――すべての者が深い眠りにつく
港の上にも月がかかり
水面は融けた鉛のように鈍く輝く
夜は夢見ることを許してくれる
そして暗闇の中、
静かに浮かび漂うことをも

夜――ときに天は澄み渡り
流れ星がすうっと落ちる
そしてそこには天使があらわれ
ミゲールの夢を聞き届けてくれるのさ

夜――彼は壁の前にいる
そこには大きく名前が書き出してある
そう、彼の名前が
夜――彼は闘牛士になる
エル・コルドベスのような
名高く、誇り高く、どこまでも自由な闘牛士に
夜――彼の夢を受け入れて
マドリードへといざなってくれる
そこは石造りの闘牛場
いつかきっと彼が行くであろうところ

焼け付くような太陽のもと
彼はたった一人立つ
それがこれから始まる未来
ラ・コリーダ コリーダ オレ!

夜――すべての者が深い眠りにつく
冷たい世間からはじき出された
幼い少年は夢見る
夜――憧れはつのる
もう囚人のような生活には耐えられない

夜――ときに天は澄み渡り
流れ星がすうっと落ちる
そしてそこには天使があらわれ
ミゲールの夢を聞き届けてくれるのさ

焼け付くような太陽のもと
彼はたった一人立つ
それがこれから始まる未来
ラ・コリーダ コリーダ オレ!
ヘイ!
オレ!
オレ!
オレ…

(原詩・
Bernd Meinunger