Klabautermann




『妖精クラバウターマン』

霧が濃く深い
自分の手も見えないくらいだ
船は音もなく海原を進んでいくけれど
船乗りはもうどうにもできない
不安は船員たちに広がっていく
もう皆ラム酒でべろべろさ
今に何か災いが起こる
こんな時は古い歌でも歌ってみようか:


ヘイヘイ・クラバウターマン――俺たちの船がお前の棲家
フ・フ もし出会っちまったらヒトもねずみも海の底
ヘイヘイ・クラバウターマン――もっとラム酒をグラスに注いでくれ
フ・フ 出て行かれちまったその後は、船乗りはお手上げさ
船乗りはお手上げさ!

料理人は戸棚に隠れてる
下士官は甲板の下にもぐりこんだ
舵取りは怖気だっている
船長だけが大声だ

ヘイヘイ・クラバウターマン――俺たちの船がお前の棲家
フ・フ もし出会っちまったらヒトもねずみも海の底
ヘイヘイ・クラバウターマン――もっとラム酒をグラスに注いでくれ
フ・フ 出て行かれちまったその後は、船乗りはお手上げさ
船乗りはお手上げさ!

ヘイヘイ・クラバウターマン――皆がお前の話ばかり
フ・フ 誰がおまえなんか怖がるもんか
ヘイヘイ・クラバウターマン――船中の奴らが皆知ってることさ
フ・フ おまえなんかただの古くさい海の妖怪じゃないか
古くさい海の妖怪じゃないか!

ねえ船長――なんだー?――何かに見られてる気がしませんか?――何にだ?――全然わかりません――
氷山じゃないのか?――違います!
ホオジロザメじゃないのか?――違います!
さんご礁じゃないのか?――違います!
じゃあきっと、クラバウターマンだ!――そうです!

笑い声が全身に響く
――つかまえないで、クラバウターマン
海底の墓場に引きずりこまれる
――ああ恐ろしい、クラバウターマン
嵐が吹き荒れ、すさまじい雷鳴
――もう出てくる?クラバウターマン
闇を裂いて稲妻が走り・・・やつが笑う!
やつが笑う!

ヘイヘイ・クラバウターマン――俺たちの船がお前の棲家
フ・フ もし出会っちまったらヒトもねずみも海の底
ヘイヘイ・クラバウターマン――もっとラム酒をグラスに注いでくれ
フ・フ 出て行かれちまったその後は、船乗りはお手上げさ
船乗りはお手上げさ!

ヘイヘイ・クラバウターマン――皆がお前の話ばかり
フ・フ 誰がおまえなんか怖がるもんか
ヘイヘイ・クラバウターマン――船中の奴らが皆知っていることさ
フ・フ おまえなんかただの古くさい海の妖怪じゃないか
古くさい海の妖怪じゃないか!

ヘイヘイ・クラバウターマン――誰もやつの姿を見たわけじゃない
フ・フ いったい誰が笑い声を忘れられないって?
ヘイヘイ・クラバウターマン――だからこの船は大丈夫さ
フ・フ そうさ、俺たちの船が沈んだりするものか
沈んだりするものか!

船長!――何だ?――ねえ船長!――何だ〜!――
これ、氷山じゃないですよね?――違う!
さんご礁じゃないですよね?――違〜〜う!
じゃあ、じゃあ、クラバウターマンですかあ〜?――そうだ〜あ! うわ〜ああ!!


(原詩・Bernd Meinunger





ドイツ版シングル。

「クラバウターマン」というのは船に住み着く精霊のこと。
歌詞のポイントは、歌の最後までクラバウターマンは姿を現していないところでしょうか。
最後のセリフのところになって初めてクラバウターマンが姿を現すのですね。
それも、どうも船長にしか見えていないらしい。
曲の途中に出て来るセリフでは、多分、怖がる船員たちを、ルイ演じる豪胆な船長がからかっている様子です。
でもどこからともなく恐ろしい笑い声が聞こえてくる。
船員たちは更に怖がるけれども、船長は「大丈夫だ!」と元気づける。
ところが、最後になって船長の前にクラバウターマンが現れるわけです。
何処かで読みましたが、
「クラバウターマンは、船が難破するときには船から離れる。離れる前に船長に挨拶に来る」
とか。だから船長にしか姿が見えない。けれど、ああ、この船は沈没してしまうんだ!! 
よくできた歌詞です。

オランダ語版「Kaboutatjes」もあります。



こちらは船に住む精霊ではなくて、いたずら好きのコボルトのようです。
ベッドの上で踊ったり、壁の絵を落としたり、ラジオのスイッチを勝手に入れたり、
大変賑やかな妖精…のようです(自動翻訳で読んだところそういう内容の模様)。
The Jubilee Albumに入ってます。