(『いつかその日がやってくる』)



打ち沈んだ気持ちで、彼は婚約者のいた山奥のジプシーのもとを離れた
心は叫んでいた「残るんだ!」だが頭はこう言う「もう行かなくては」
ジプシーの老女がもう一度カード占いをしてくれた
彼女はぎょっとして小さな声で囁いた「今こそが出発の時だよ」

いつかその日がやってくる
お前が待ち望んでいたその日
運命は怒涛のように流れて来る
いつかその日がやってくる
もうそんなに先の事じゃない
だがそのとき、気を引き締めてしっかりやるんだよ

男らしく
よく考えて
お前の夢はすぐに現実になる
私にはわかる
すべては定められた運命さ
その日がついにやってきたら
お前は自由になれる

彼はファニタ・エレナとともに村や街を渡り歩いた
そして13日目、年老いたトレロ(正闘牛士)と出会った
彼は教えてくれた 昔闘いで知ったことすべてを
ミゲールはすぐに覚え込んだ 最後に老闘牛士はこう言った

いつかその日がやってくる
お前が待ち望んでいたその日
運命は怒涛のように流れて来る
いつかその日がやってくる
もうそんなに先の事じゃない
だがそのとき、気を引き締めてしっかりやることだ

だがそれから
強くあること
いつかお前の持てる勇気すべてが必要となる時がくる
牡牛を前にすれば
勝つのは奴かお前かのどちらかだけだ

ミゲールは一年間、数多くの小さな闘牛場で闘った
そして話して歩いた これは手始めさ そのうち大きなところでやるんだ
彼は忘れていなかった 自分の写真が沢山のポスターになるという夢を
ある日 ある男がマドリードからやって来て 彼にこう告げた

いつかその日がやってくる
お前が待ち望んでいたその日
運命は怒涛のように流れて来る
いつかその日がやってくる
もうそんなに先の事じゃない
だがそのとき、気を引き締めてしっかりやることだ

誇り高くあれ
強くあれ
お前の情熱のすべてとともに
お前こそが相応しい
マドリードで一番の勇者となるに相応しいのだ

Hey! Hey!
覚悟はできたか?
Hey! Hey!
明日がその日だ!

(原詩・
Bernd Meinunger