(『マリア・マダレーナに薔薇の花を』)


マリア・マダレーナに薔薇の花を
彼女に薔薇を
そんなことは考えた事もなかった
マリア・マダレーナに薔薇の花を
彼女の愛と力
そして彼女の孤独のすべてに捧げよう

彼女はもう60歳、髪はもう真っ白
彼女は全ての子供を信用していた
ストリートチルドレンも真夜中の天使も
争う為に生まれてきたような子、天をあざ笑うような子も

彼女は知っていた、言葉づらだけではわからないことを
憎しみと偽りにあふれたこの街で
知っている事全て、たくさんの事はできないけれど
一人だけでも助けてやりたい それが彼女の生きがい

*repeat

ちょうどめぐりあったその少年
彼女は目を見ただけで充分わかった
たとえ何がおころうとも――彼がすぐに出て行ってしまったとしても構わない
彼女はその子を家に連れてきてかくまってやることにした

彼を家において一週間もしないうちに
彼女は気づいた 彼はただの手癖の悪い浮浪児じゃないと
なぜなら彼は家を出て行くとき 彼女に贈り物をしたから
感謝の薔薇を残して――彼は去っていった

マリア・マダレーナに薔薇の花を
彼女に薔薇を
そんなことは考えた事もなかった
マリア・マダレーナに薔薇の花を(
Una rosa por Maria Madalena
彼女の愛と力
そして彼女の孤独のすべてに捧げよう

(原詩・
Bernd Meinunger)