Der Dudelmoser




「アルプスのドゥーデルモーザー」
(アルムではそんなことは罪にならない)


やつはルートヴィヒ王にそっくりだと評判さ
娘さんはやつにくびったけ
彼女はやつに、何度も山の上まで道案内を頼んだ
やつは森の中の道の途中、こう言ったのさ:
聞いてくれよ、俺の名前はドゥデルモーザー
ドゥデ・ドゥデ・ドゥデ・ディ・ダイ!
ここより上の山には俺のほか猟師はいない
もしいたら密猟者さ

*アルムの山では、そんなことは罪にならない
信じるものだけが幸せになれる
夜になるまでここにいておくれ
皆きっと許してくれるさ

アルムの山では、そんなことは罪にならない
だけど夜一人で行ってはいけない
だって二度と帰ってこなくなった娘が
たくさんいるんだから

やつがどこからやってくるのか誰もわからない、誰もやつを知らない
なのに娘はパパに、家に閉じ込められちゃった
暗闇の中でも見える、やつの獣のように輝く目、
だけど娘はいうのさ「その目がすてき」
だから娘はこっそり抜け出してドゥデルモーザーのもとへ、
ドゥデ・ドゥデ・ドゥデ・ディ・ダイ!
暗くなりかけている山の上の
やつの住処へと駆け込んだのさ

*repeat

山へ登っていった娘は
この上なく幸せそうに微笑みながら帰ってきた
司教様はおっしゃった: ふしだらな!悪魔の所業だ!
でも市長さんはおっしゃった: いいことじゃないか!
あの娘は、やつの、ドゥデルモーザーのために、
ドゥデ・ドゥデ・ドゥデ・ディ・ダイ!
ビールと、帽子と、皮の半ズボンを買いに来たのさ
何もやましいことはないだろう?

**アルムの山では、そんなことは罪にならない
それが自然のことじゃないか
恋ってのはとにかく
障害があるほど燃え上がるものさ

アルムの山では、そんなことは罪にならない
そう、若者ならみな知ってることさ
人がしあわせになるのに
いったい何の罪深いことがあるものか!

**repeat

(原詩・
Bernd Meinunger






シングル盤。写真はLPのと同じですね。

サビの一行目に必ず出て来る、そして、この曲の副題にもなっている一文、
"Auf der Alm da gibts koa Suend"(アルムの山ではそんなことは罪にならない)は、
チロル地方の民謡のタイトルです。
大変のどかな歌です。内容は、
「行きずりの旅人が牧場の娘と一夜を語り明かしたとして、いったいなんの悪い事がありましょうか」
という感じですね。この歌を下敷きにして、男女をさかさまにして作ったのかな?

歌詞に出て来る女の子、1番2番の歌詞では「娘さん(Madchen)」ですが、
3番の歌詞では 「女旅人(die Frauen der Touristen )」になってます。
Dudelmoserと一夜を過ごしたので娘ではなくなったのか?アヒャヒャ!
…ってか、民謡の内容を踏襲してるのね。下世話な推測でごめんなさい。

この曲のライブは楽しい!ツイストを踊ったり、ルイと女性二人のワルツ風ステップがあったり。
ルイがチロリアンダンスを披露するバージョンもあります。
この頃のルイは表情が優しげ。

☆Dudelmoserって誰?
謎です。
とりあえず、ドイツはバイエルン地方、チロルの山奥(アルム)に住んでいる猟師さんであるのは確かです。
何故かドイツのDKファンの間ではあまり評判がよくない様子。

☆レーダホーゼン
ルイがレコードジャケットやライブ映像で穿いている、革製の肩ひも付き短パンですが、
歌詞の中にも出てきます。「レーダホーゼン」と呼ばれる、ドイツ・バイエルン地方の民族衣装ですね。
検索先で読みかじった情報ですが、レーダホーゼンは、そのデザインによって、
猟師としてののキャリアや、宗教、未婚か既婚かなどがわかるようになっているのだそうです。
とすると、歌詞に出て来る「レーダホーゼンを新調する」という内容には、
「2人は結婚する」という意味を持たせてあるのかもしれません。これは私の推測ですんで真偽のほどは???です。

☆Dudelmoserは何故嫌われるのか?
日本のDKファンCさん(いつもお世話になっております)が、ドイツのDKファン第一人者であるJさんに、
メールでお尋ねになられたそうです。
ブログでこの話題に触れたところ、教えていただきましたのが、
下のJさんからのメールです。以下オクタヴィのいいかげん訳。

少し説明しにくい事なのですが…
皆さんが知っているように、ドイツが現在の形態になったのは1871年のことです。
それ以前には、国境をはさんで、異なった伝統をもつ、別々の地方がありました。
そのうちのひとつがバイエルン(英語ではババリア、オクトーバーフェストで有名なミュンヘンが首都)
です。バイエルンはかつては王国で、自分たちの伝統に大変なプライドを持っていました。
それは現在でも変わっていません。ですから、ドイツ・バイエルン州は、言葉の訛りが大変強い事もあって、
少し風変わりに思われているのです。“ドゥデルモーザー”は、伝統的なバイエルンの革ズボンを穿き、
バイエルンの山奥(“アルム”)に住んでいる、典型的バイエルン人だと思われる姿をしています。
この歌は、皮肉をこめるよう意図されているのですがドイツでは単なる伝統であるというふうに誤解されているのです。


ということです。
Dudelmoser自体が嫌われているわけではなく、バイエルンの人に対する思いなんでしょうね。

この曲の歌詞は、何故か大変意味がとりにくいです。
ひょっとするとバイエルン訛りでかかれた歌詞なのかもしれません(無知なので断言できません)。