オトテールのメソードについて

 オトテールが1707年に出版したフルートのための教則本(10)、ベストセラーとなり、クヴァンツ「フルート演奏試論」(11)が出版されるまでヨーロッパ中で使われていたことで有名である。彼はそのような優秀な教師としての側面をミュゼットの分野においても発揮した。1737年に出版された「ミュゼットのためのメソード」(1)は、1672年に出版されたボルジョンのものよりも、ずっと具体的に演奏法について述べられていて、巻末に収められた104 曲の小品は、生徒である読者が本文で学んだことを応用させるために、そのレヴェルに応じて徐々に変化していく。

以下はその小品集のうちわけでカッコ内の数字はそのレッスン内に掲載されている曲数である。

レッスン1-2ハ長調
主旋律管だけで演奏できる25曲の小品)。
ヴォードヴィル(6)、ブレー(3)、メヌエット(3)、
エア(2)、 マーチ(2)、ミュゼット(2)、
リゴドン(2)、アルマンド、 ブリュネッテ、
コティヨン、シャンソン、 シャンソネッテ。

レッスン3-4ハ長調
補助旋律管でも主旋律管でも奏せる
を含んだ11曲の小品
)。
エア(2)、 2 メヌエット(2)、 アルマンド、
ブリュネッテ、 シャンソン、 シャンソネッテ、
マーチ、 ヴォードヴィル、 "La Regance"。

レッスン5-6ハ長調
補助旋律管の高音域を十分使用する13曲の小品)。
メヌエット(4)、ミュゼット(3)、
シャンソネッテ(2)、 ブランル、
コントラダンス、 マーチ、 "La Provencal"。

レッスン7ハ短調(12曲)。
コントラダンス(7)、シャンソネッテ(3)、
ブリュネッテ、 エア。

レッスン8
ト長調(14曲)。
メヌエット(4)、エア(3)、 コントラダンス(3)、
コティヨン、 ガヴォット、 ミュゼット、
ヴォードヴィル。

レッスン9ト短調(11曲)。
エア(4)、リゴドン(2)、
ブリュネッテ、
ヴォードヴィル、
コントラダンス、
メヌエット、
ミュゼット (ト長調〜ト短調)。

最終の補足ハ長調
少々長めの8曲の小品、
その内の1曲は重音奏法のための練習
)。
エア(3)、 2 ミュゼット(2)、
カプリス、リゴドン、
重音奏法をを伴ったエア。

一般によく使われる
4つの調で書かれた
プレリュード (10曲)

ハ長調のプレリュード(3)、
ハ短調のプレリュード(3)
ト長調のプレリュード(2)、
ト短調のプレリュード(2)


Sulaube 隊の行進曲
著者の父親、マルタン・オトテール作曲
(オトテール:「ミュゼットのためのメソード」より。p.33)

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