フォーカルジストニア 〔局所性ジストニア・音楽家のジストニア・奏楽手痙〕

Apollos Geißel アポロ(芸術の神)が、芸術の高みに近付く為に、「自分」で「自分の体」を痛め傷つける事 アポロのガイセル、2001年当時の参考文献1番の題名)

音楽家医学:音楽家生理学

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●構造上の理由で演奏障害が出る事もありますが、無痛で怪我をしている訳でもないのに、 楽器演奏の際のみに症状が現れる場合、フォーカルジストニアが疑われます。 

 

ジストニアというのは、症状名であり、病名ではありません。

 

最新更新:2012年2月9日                                   email: musikphysiologie@yahoo.co.jp            (返信Mailが受け取れるよう、受信設定して下さい。)

 

次回レッスン(東京)は、2012年3月24日〜4月10日です。  (1.レッスン情報 の あらかじめ「お願い」 御参照下さい。


 

 

重要事項  

●音楽家の脳機能は、ほんの少ししか解明されていません。
  1. 特定の症状に対する原因が、特定の部位だけの責任に課せられているかどうか未解明
  2. 処置如何によっては、望まない新たな別問題が発生する事があり、それらを除く事が出来るかどうかは不明 

 

 

●「体への手入れ」は、症状改善の必須条件です。

  1. 筋肉・腱・筋膜の過緊張を緩める専門家の徒手治療は必須。 
  2. 基本姿勢・自然な抗重力反応を整える。
  3. 血行不良改善。炎症がある場合を除いて、入浴・運動(例:水泳・ウオーキング)などで暖める。
  4. 睡眠不足厳禁。(枕の高さに注意)
  5. 食事内容・衣類に配慮。

 

 

 

  1. しぶとく取れにくい症状に対して、治療効果を損なう事は常時避ける。
  2. 一朝一夕に効果は出ないものの、訓練・治療は、適量を長期継続する事が必要です。
  3. 悪化し易く、良くなり難い疾患であり、やり過ぎは絶対禁物です。

 

 

 

 

 

●「意図的に行う事」と「自然にそうなる事」は、全く別です。

山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ 浮かむ瀬もあれ・・・空也上人     /     振り下ろす 太刀の下こそ 地獄なれ 身を捨ててこそ 浮かむ瀬もあれ・・・宮本武蔵

 

この状況に、プロもアマチュアも、関係ありません。

 

 

 

 

ジョゼフ クオッドバッハの経歴(姿勢学・キネステラピー・オステオパシー) ベルギー・Liége市

Joseph Quoidbach (Posturologie・Kinésithérapie・Ostéopathie)

http://www.festivalmusicalp.com/professors/quoidbach_joseph.htm

 

 

目次

  1. レッスン情報・サイト管理人略歴   
  2. フォーカルジストニア  
  3. 参考文献・資料提供者の略歴 
  4. 学会情報 
  5. 治療期間の留意点・重要事項                    
  6. その他の留意点             
  7. 放映された番組
  8. ドイツ国内の音楽家専門医療機関(外来・入院) 
  9. 音楽家医学専門 研究・教育団体
  10. その他
  11. Video

 

 

当サイトの文献・資料すべては、原著者(著作権保持者)の許可を得て掲載されています。 

従って、当サイトの全文章に関する勝手な使用・無断転載・コピーは、一切、硬くお断りいたします。

 

 

 

1.レッスン情報  email: musikphysiologie@yahoo.co.jp  (返信Mailが受け取れるよう、受信設定をして下さい。)

次回レッスン(東京)は、2012年3月24日〜4月10日です。  

 

手のジストニア対象のレッスン【理論と実践】、その周辺事情ついて     (症状初期の典型的なプロセスについて追加)

 

あらかじめ「お願い」    

Mailのやり取り・レッスンは、「1対1」で行われ、その「言葉」の受け取り方や体の反応は、症状・体格と同様に様々です。

そういった性格、これらは、そのまま第三者に渡る事を前提にしておらず、また、決してそのようなのものでもありません。  

万一、仮に、それらが善意からであったとしても、間に他人が入れば、何かが加わり、何かが削られ、内容の変化は避けられません

 

 

サイト内の記事・レッスン内容の著作権は、当サイト管理人が持っております。それらの公開・転用・コピーは、権利の侵害になり、当然、処罰の対象になるばかりでなく、

「個人的な感想」と「部分的な引用」が混在する事により、結果的に誤った情報が出る事は、避けたく思います。 

 

お申し込みのMailには、タイトルを入れ、御名前・簡単な略歴と症状をご記入ください。レッスンは、ご本人のみで、見学は受け付けておりません。

尚、ご依頼人の個人情報の守秘は、当然の事としております。気軽に対応出来る様な疾患ではありません。以上、どうぞ、ご理解ください。よろしくお願い申し上げます

 

 

「玉は砕くべくも その白きを改むべからず」 関羽 三国志演義・・・この特別な状況から学べる「能力」や「音楽性」まで失った訳ではありません。

 

当サイト管理人の略歴

草間 律 (Ritsu Flügge)

ピアニスト・ピアノ教師。ドイツ音楽家医学協会会員。武蔵野音大卒。ベルリン音大Kurt Singer - Institutにおける「音楽家生理学」終了。ジストニア・慢性疼痛などの演奏障害に対応した、解剖・脳神経生理に基ずく訓練方法を、Prof. Heide Görtz(ベルリン音大)、フェルデンクライスを、Hildegard Wind(ニュルンベルグ音大), 音楽家生理学とメンタルトレーニングについて、Prof. Kristin Guttenberg(ベルリン音大・理学療法士)に学んでいる。音楽家生理学の授業の企画・演奏回復レッスンを、南ドイツと東京で行っている。

 

 

2.フォーカルジストニア 

【ときどき天に向かって嘆きながら尋ねるんだ。「神様、なぜ、この私に こんな事をなさったのですか?」        R.シューマンより クララへ 1838年12月3日

 

音楽家の局所性運動失調、フォーカル ジストニアは音楽家にとってもっとも重篤・極めて難治性の神経疾患です。

現在の所、この疾患のすべてが解明されたと言うには程遠い状況にあり、改善はあっても、未だ決定的な治療方法はみつかっておりません。

ドイツ・Hannoverにある音楽家専門外来を訪れた患者は、過去14年間に6,700人以上にのぼります。(2009年10月現在) 

実際、発症している音楽家やその予備軍は相当数いると思われますが、疾患自体あまり知られていない事もあり、

正確な患者数は不明です。今後「音楽家のジストニア」と「ジストニアの予防方法」について、教育機会を設ける事は、

職場や学校での誤解・発症そのものを避けるために、必要不可欠・重要な音楽家医学の課題です。

 

かなり長期間に及ぶ治療、演奏テクニック・生活習慣の改善などを経て、演奏に復帰した音楽家もいない訳ではありませんが、

症から復帰までは並大抵ではなく、キャリア・人生に大きな影響を及ぼす事は、避けられません。その為、再び舞台に立てるまでに

は、関係各部門からの様々な助けが必要です。

 

その一方、ジストニア治療の知識は、全ての音楽家の「健康」な演奏活動に必要な共通知識であり、ジストニアより演奏に復帰したごく少数

の音楽家に共通する事は、発症以前よりも健康・健全な音楽生活に変わっていることです。

 

当ホームページでは、ドイツ・ベルギーにて実際のジストニア治療現場にいる医師・療法士(いずれも現地での健康保険適用可)、

奏法の教師と直接会った上、医療ベースの情報のみを提供しております。

論文や資料提供を、快く承諾してくださった、Prof.Dr.Altenmüller先生、Prof.Dr.Jabusch 先生には、心より御礼申し上げます。

草間 律

 

3.参考文献  Copyright(C) since 15.Sep. 2007 by Ritsu Kusama  

警告!!無断転載厳禁。知的所有権侵害は、損害賠償の対象です。Intellectual Propertyにご配慮ください。

 

  1. 「音楽家におけるフォカールジストニア 巧緻運動コントロール障害とその治療」へのリンク  

  2.   「音楽家のフォーカル・ジストニアの発症期間における 悪化要因としての不安“」 へのリンク  
  3. 「アポロの贈り物と呪い:音楽家の脳の可塑性」 へのリンク 

 

 

〔資料提供者の略歴〕

Prof. Dr.Altenmüller, (詳細。http://www.immm.hmt-hannover.de/de/institut/personen/eckart-altenmueller

脳神経内科医。フルーティスト。Instituts für Musikphysiologie und Musiker-Medizin (IMMM) der Hochschule für Musik und Theater in Hannover・ハノーファー音大内の音楽家外来の主任教授。Deutsch Gesellschaft fuer Musikermedizin und Musikphysiologie e.V(ドイツ音楽家医学協会のプレジデント)IMMMの音楽家特別外来において、演奏障害の診察・治療・相談に応じている。音楽家のジストニアの病態生理学・診断・治療は、IMMMのメインテーマである。

Prof.Dr.Jabusch (詳細。http://www.hfmdd.de/index.php?id=892) 

医者であり、ピアニスト。Systematischen Musikwissenschaftにおいて、教授資格を得ている。音楽家のジストニアの専門家として、IMMMにおけるProf. Dr.Altenmüllerのアシスタントを長年勤める。2008年9月より、Dresden音大 Institut für Musiukermedizin の教授。 ドイツ・音楽家のジストニア患者の会の連絡先となっている。

 

4.学会・講演情報  

 

 

 

 

 

 

 

5.発症時・治療期間の留意点・重要事項 

 

手指/口唇部の違和感・音がはずれる等は「初期症状」です。

 

発症前後と経過  

 

発症時の典型的な状況例

 

 

発症後

 

経過期間  

不随意運動が残っている・特定の音型が演奏できない場合は、治っておりませんので、引き続き「要注意」です。

 

 

治療開始・継続の問題点 

 

 

●治療・再訓練方法選択の留意点   

 

 

 症状の「ある・なし」に拘らず、「衣食住」全てを含む「体調管理」は基本的な重要事項です。

 

 

 

●その他

 

 

 

 

6.その他の留意点

音楽家のジストニアは「複雑系」の疾患です。 

問題の集合体に対応する為には、異なった幅広い分野の専門家達のネットワークで行われる、学際的共同作業が理想です。 

複雑系・・・原因と結果が、必ずしも1対1ではない。

キイワード: Netzwerk: Komplexes System: Interdisziplinär

 

 

●早く対応しなければいけない現実問題 「収入」と「メンタル」  

 

 

脳の体性感覚野の指の部分の境界線が不明瞭になる事について、下記の報告があります。

ジストニア症状があって境界線が不明瞭になっている以外に、

  1. 健康でジストニア症状がないのに、境界線が不明瞭。
  2. ジストニア症状があるのに、境界線が明瞭。

 

構造障害の極初期であれば、丁寧なストレッチで改善する場合もあります。

 

 

筋肉の緊張は「全ての動きに必要」ですが、過緊張は「作為的に安定させた時」に生じます。

 

 

1)症状や治療経過は、その人だけの「True Story」です。   

 

2)罹患者ほぼ全員が陥る典型的な「勘違い」

 

3)症状が自然に消えることは「まれ」です。多くの場合「刺激すれば進行」します。

    自己練習初期に気をつけること。目(つぶる、半眼にする等)・あご関節(耳の前)の力を抜いて練習する。

 

4)逆効果になる練習上の「盲点」

 

5)100%悪化の「3Rの法則」 加えてストレス状況下であれば、確実に悪化します。

「出来ないところを」「繰り返して」「一生懸命さらう」という当たり前の習慣が「裏目」にでます。

 

6)気分的に追い詰められた時に、とにかく一時的にやり過ごす緊急方法例。 (治療ではありません)

 

 7)症状の平均は、「多数の患者」のものではあるが、「誰か」のものではない。  

 

8)その他

 

ご自分でなさる場合には自己責任で行って下さい。

 

以上の重要事項の内容は、一部↓の番組の中で述べられています。

                                                   

7.放映された番組

●Leon Fleisher、Prof.Dr.Altenmüller, Prof.Dr.Jabusch が、フォーカルジストニアについて語っている番組です。    

http://www.3sat.de/mediathek/mediathek.php?obj=8925    (3Sat、2008年7月11日放送。)

スペイン国営放送の番組。中ごろで、Hannover音大音楽家外来における、音階の不均衡具合測定の様子があります。

http://www.youtube.com/watch?v=0WaKsJkqUmU

 

 

 

ドイツ国内の音楽家専門外来・音楽家医学関連機関

専門分野・受診条件が異なっており、ジストニア専門だけではありませんので、予め御確認ください。いずれも予約要。

(ドイツ国内での医療機関予約の取り方・症状についての言い回し方などについてご質問があれば、ご一報ください)

音大内のInstitut

●Hannover音大・音楽家外来 (英語・独語・仏語) 

(ジストニア全般・すべての音楽家疾患対象・予防法)

Institut für Musikphysiologie und Musiker-Medizin der Hochschule für Musik und Theater in Hannover

所長: Univ. Prof. Dr. med. Eckart Altenmüller

http://www.immm.hmt-hannover.de/

 

Institut für Musikphysiologie und Musiker-Medizin
Hochschule für Musik, Theater und Medien Hannover
Schiffgraben 48
30175 Hannover
Tel.: +49 511 3100 – 552
Fax: +49 511 3100 – 557

 

●Dresden音大・音楽家外来 (英語・独語)  

(ジストニア全般・管楽器の頭部・頸部対象・すべての音楽家疾患対象・予防法)

Institut für Physioprophylaxe, Carl Maria von Weber in Dresden        

 所長: PD Dr. med. Dipl. Mus. Hans-Christian Jabusch

http://www.hfmdd.de/index.php?id=789

 

●Freiburg音大 音楽家外来 (英語・独語・仏語)

(すべての音楽家疾患対象、声楽・器楽家対象・音楽家対象の心療内科・カウンセリング、声楽家のあがり症に重点・予防法)

Freiburger Institut für Musikermedizin               

 所長: Prof. Dr. med. Claudia Spahn

http://fim.mh-freiburg.de/

 

 

●Berlin音大内  Kurt−Singer Institut (英語・独語)

(オーケストラ団員間・音大内職員間など職場のいじめによる演奏障害、対教師や親子間の軋轢による音大生の演奏障害、舞台でのあがり症など、音楽家対象専門の精神科医による心理分析・心療内科・カウンセリング)

Kurt Singer - Institut für Musikergesundheit Berlin                    

http://www.ksi-berlin.de/       NEW!!

 

●Koeln音大内 Peter Ostwald-Institut für Musikermedizin    (精神科) (英語・独語)     

  所長: Prof. Dr. Peer Abilgaard

http://www.hfmt-koeln.de/de/hochschule/institute-und-zentren/peter-ostwald-institut.html

 

 

【病院】

●音楽家対象の精神科のある病院  (入院可能)    (英語・独語)    

Katholisches Klinikum Duisburg

Psychiatrisches Klinikum im Marien-Hospital    担当医: Prof. Dr. Peer Abilgaard

http://www.katholisches-klinikum.de/kliniken-institute/psychiatrische-klinik-tagesklinik/marien-hospital.html

 

●音楽家対象の心療内科のある病院   (入院可能)   (英語・独語)     

Psychosomatische Klinik/Bad Neustadt (Rhön Klinikum)

Psychosomatische Klinik Bad Neustadt   担当医: Dr. med. R. J. Knickenberg

http://www.rhoen-klinikum-ag.com/rka/cms/psk_2/deu/index.html

 

 

●音楽家の慢性疼痛 (外来)  (英語・独語)       

Sana Kliniken Sommerfeld         担当医: Dr. med. Dipl. Mus. Anke Steinmetz

http://www.sana-hu.de/unser-leistungsspektrum/musikermedizin.html

 

 

 

音楽家医学専門 研究・教育団体

●ドイツ音楽家医学協会

Deutsch Gesellschaft für Musikermedizin und Musikphysiologie e.V.

http://www.dgfmm.org/

●クルト・ジンガー・インスティテュート ベルリン(ベルリン音大UdK内にあります)

Kurt Singer - Institut für Musikergesundheit Berlin

プロの音楽家対象の音楽家生理学の授業 (ジストニアに関しての一般知識の授業が含まれてます)

http://www.ksi-berlin.de/

 

ドイツ・音楽家のジストニア患者の会 

http://www.dystonie.de/selbsthilfegruppen/musiker.html

 

10その他

●Hildegard Wind (元Bamberg Symphoniker コンサートマスター)

http://www.musikerfeldenkrais.de/fokale-dystonie.htm

●Prof. Kristin Guttenberg (ベルリン音楽大学・理学療法士・ヨガ)

http://www.kristin-guttenberg.de/aktuell_de_Terminvereinbarung.html

●Andreas Burzik (Violinist, 心理学修士・Flowにおける楽器演奏)

http://www.ueben-im-flow.de/

 

11.Video

The Return of Billy McLaughlin(ギター)楽器の持ち方を、左右逆にして、演奏に復帰しました。(Youtubeより)

http://www.youtube.com/watch?v=mPzdkwZySos

 

フォーカルジストニアのショート・ドキュメンタリー集 (研究者・コンサート活動に復帰した人・症状のある人などのコメントがあります。)

http://www.demonhands.blogspot.com/ 

 

治療・研究については、様々ですので、判断は自己責任で行って下さい。

 

 

 

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