Caparison Dellinger 7

 

■Neck Material: 5Pcs.Hard Maple-Walnut (648mm / 25 1/2 inch.)
■Fingerboard Material: Rosewood / 24f
■Nut Width: 49mm (Floyd Rose)
■Frets: Jumbo
■Position Inlay : Clock
■Neck Joint : Bolt on Neck
■Body Material: Mahogany
■Bridge : Floyd Rose FRTSS200
■PICKUP : (F)Caparison PH7-n / (R)Caparison PH7-b
■Controls : Master Volume(CTS) ,3 Way Lever Switch
Master Tone with Bridge and Neck Pickup Coil Split Switch
■Hardware Color: Floyd Rose-Black, Gotoh-Cosmo Black

 

 

 

 

2007年7月、自分へのセルフ誕生日プレゼントとして購入。
その少し前まで7弦ギターに興味がなかったのだが、ふとしたきっかけから手にするに至った。
名前の通り、メイン機Caparison Dellingerの7弦バージョンであり、その為か某国産メーカーの物よりも
主に左手のグリップ感がしっくりきたので、こちらにした。

 

7弦仕様の為、各部が6弦のDellingerとは
異なっているが、一番の違いはブリッジだろうか。
Dellingerやその他のCaparison製ギターには
Schaller製のブリッジが搭載されているが
それには7弦仕様のラインナップがなかったのか
7弦モデルにはFloyd Rose Originalが搭載されており
材質の違いでこちらの方が滑らかなアーミングが可能だ。
ちなみにチューニングの安定性はどちらも大差ない。

 

 

その他にも指板がRosewoodに変更されていたり、ネック材もWalnutとMapleとの
ピース構造になるなど、木材関係の変更も随所に見受けられる。

 

RosewoodはEbonyやMapleと並び、指板材として
広く使われているが、Ebonyほどアタック感はなく
どちらかと言えば甘めなトーンが特徴。
個人的にはリフを刻む時などに、ある程度は
アタック感が欲しいので、この点は少々残念。
ただし、現行のDellinger 7ではEbony指板となっているようだ。

 

 

 

 

ネックはWalnutとMapleの5ピースになっている。
WalnutはMapleよりも木材自体の剛性が高い為
6弦ギター以上にネックへの張力がかかる7弦ギターでは
こういったピースネック構造のネックを用いることで
張力に負けないような強度を保っている。
また、ネックに別の材が足されることによって、わずかながらも
ネックの鳴りにその材の影響がプラスされる事になるので
Walnutの持つ硬質性も音に影響を与えている。

 

 

 

Dellingerの項でも記載した塗装なのだが
現行のCaparison製ギターに倣ってこれにも
特殊な塗装が施されており、画像ではほとんど
気付かないかもしれないが、表面がザラザラとした
マット塗装になっている。
このザラザラの正体がポイントで、塗料に球体状の
微粒子を混ぜ、それを吹き付けているのだが
それによって高域の音伝達を抑制し、聴感上では
中低域を増幅したかのような効果が得られるわけだ。

 

 

PUもDellingerに搭載されている物を7弦用にアレンジした物なのだが
1〜6弦までは通常の6弦ギターのように鳴り、7弦ではそれ特有の
低音が得られるようにという工夫が施されている。
この部分は弾き手によって捕らえ方が違うと思うのだが、ギター本体やアンプ
各種エフェクターの設定によっては、7弦の音だけ(特に低音部)が
浮いて聴こえてしまう(ブーミーになりがち)場合もあり、それを嫌って
PUを変えてしまう人も少なくないようだ。
販売店ではそれを懸念してなのか、最初から店側でEMG707を搭載してから
売っている所もあったほどだ。

また、Dellingerベースとは言え、やはり多少なりともコイル関係の
差は出てくるだろうし、前述の塗装の違いなどから、どうしても
高域が抑制されてしまう為、特にクリーントーンに於いては
音像の立体感に乏しいという不満も少なからず存在する。

Dellinger 7もトーンノブがPush/Push式のコイルタップスイッチに
なっている為、シングルサウンドもカバーできる。
そもそも7弦用のシングルコイルPUはあまり一般化されておらず
あったとしてもかなり高いので、この仕様は「どんなギターでも
クリーントーンありき」と考える俺にとってベストな構造だ。
しかし現行のDellinger 7はコイルスプリット機能が廃されており
さらにブリッジもフィクスド構造に変わった為、もはや別物と
言ってもいいかもしれない。