《N,O,S, vintage coil》click
音響関係者の間では定説となっているヴィンテージコイル、俗にN,O,S,(New Old Stock)と呼ばれるこのマテリアルの特徴は、現在流通している再生銅を使用したコイルに比し結晶レベルの均質、結晶方向の一定性によりあきらかに異なるトーンキャラクターを持っています。
《Hand Grind Beveled Edge》click
エレクトリックギターが弦振動を電気信号に変換する役目を持つのがピックアップである事は既に周知の事実となっていますが、サウンドの色合い風合いを決定する倍音と、ピックアップが設置されたマグネットがもたらす磁界については従来ほとんど言及されておりませんでした。デリケートで微細な倍音の特徴である、極めて幅狭な振幅を完璧にレシーブできる複雑な磁力線の放出パターンはヴィンテージトーンを得る上では最大の重要懸案だったのです。磁力線はマグネットの材質が等しければその放出パターンがどれも等しいと思われがちですが、マグネットの性質とは形成されたエッジ部に本来の磁力線が発生しており平坦な形状からは平坦で大味な磁力線しか放出できません。ヴィンテージを詳しく観察すればピックアップ表面に露出したポールピースのエッジが比較的粗めな切削により面取りされているのに気付くはずです。 これには二つの理由があります。バルカンファイバー製のボビンにポールピースをインサートする際作業を容易にするため、そしてここからが重要ですが単調になりやすいエレキギターのサウンドキャラクターにあたかも高級アコースティックギターのような粒子の細かい倍音を付加させるためだったのです。この加工が施されたポールピースからは倍加したエッジによるポイントの増加で複雑な磁界を構成するのです。ただし面取りが施されているというだけではヴィンテージのような煌きを得ることができません。面取りの幅、角度そして切削工具の粒子までもが決定のファクターなのです。機械によるスムースな面取り加工ではインサート時のメリットしか得られません。
 
 
《Magnetic induction》click
アルニコの着磁はすべて同じと思っていませんか?実際は意図した磁束密度を均質に得る事は、同極がそれも長さ違いで何本も並立するシングルコイルピックアップに於いては安易ではありません。エレクトリックギターの黎明期には原始的で非能率的、時間とコストでは不利な直流式の着磁機が用いられていました。ところがエレクトリックギターが一般化するのと同時期に着磁機の主流はパルス式に変わっていきました。一瞬で着磁を終了できるこの方式はやがてほとんどのファクトリーで主役となってしまいました。確かに製造コストの軽減には大きく貢献したパルス式ですがどうしても均一な磁束密度をもたせるには旧式な直流式に二歩も三歩も譲らざるを得ません。
K&Tではカスタムメイドの直流式着磁機をオーダーで特注し、時間やコストをかけた着磁を施しています。背の低い1、2そして5、6弦の感度を他の製品と比較していただければ決して誇張でないことが理解していただけます。加えて、完璧を期すために形状のフラットな裏面からの着磁を施します。磁極に関しても50年代モデルのキャラクター形成に大きく関係する異方アルニコの特性を生かしたN極トップを採用しています。
《Carved Bobbin》click
STやTLのようにヴァルカンファイバーをボビンに用いたシングルコイルピックアップは、ワインドされたコイルのテンションにより徐々に変形をします。当然コイルもボビンの動きにその形状を変化させてしまいます。結果、上下方向に「均質でなく」スペースを拡大するのです。これによりピックアップのキャパシタンスが変化し、その経年変化はヴィンテージトーン形成の一因となっています。 K&Tではワインド以前にボビンの切削により、経年変化後のコイル形状に内部加工を施しています。豊かな低音域はここから生まれています。無論これ以上の変形を防ぐためにボビンの固化をヴィンテージ同様のラッカーにより行っています。
《DC Resistance》click
高出力、高感度を謳った製品の多数が安易にこれを増大し、理論値では大きくともアンサンブルに埋もれやすい、いわゆる「抜けない」サウンドとなっています。 K&Tでは綿密な計算と膨大な資料の照合によりいたずらにこれを増大させず、磁力との絶妙なバランスを以て「聴こえがいいのに痛くない」トーンを得る事に成功しました。無駄にコイルを巻かない分、ノイズも比例して激減しています。是非、店頭で比較して下さい。
1SET ¥140,952(税抜)
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