シューマン アラベスク op.18 

   バルトーク 6つのルーマニア民族舞曲  Sz56

   ラヴェル マ・メール・ロワ 2手版

   メンデルスゾーン 無言歌集より  なぐさめ Op.30 No.3

                 歌と共に            賛美歌30  ストーウ作詞                 

               歌曲     揺り籠で Op.34 No.  クリンゲマン作詞

                                            ズライカ Op.34 No.4   ゲーテ作詞          

                                            歌の翼 Op.34 No.    ハイネ作詞

   ストラビンスキー  「ペトルーシュカ」より3つの楽章

 

   アンコール

   ドビュッシー ベルガマスク組曲より「月の光」  

   メンデルスゾーン 歌曲「歌の翼に」津川主一(訳詩)を、

              会場全員と一年の幸を願って歌いました。

 

 

2009.01.23のプログラムより

曲目解説 ◆  

シューマン アラベスク Op.18

音楽雑誌発行の仕事でウイーン滞在時に作曲された、5つの部分からなるロンド形式で最後に美しいコーダが置かれています。アラベスク(唐草模様)というタイトルはこの曲の綾を織るような旋律からつけられたようです。

 

バルトーク 6つのルーマニア民族舞曲 Sz.56

ピアノ曲としてだけではなく、自身の管弦楽編曲、ヴィルトナーの弦楽合奏、セーケイのヴァイオリンとピアノ等、各種の編曲でも広く親しまれている、トランシルヴァニア地方の民謡からなる6つの短い舞曲です。

 

ラヴェルの「マ・メール・ロワ」

(フランス版マザー・グース)この曲の初演は2人の少女によって連弾で行われましたが、編曲の名手だったラヴェルは、2台ピアノ用、オーケストラ版と作り、今日は作曲者本人による一人用で弾きます。おとぎ話の雰囲気で優雅に弾きたいと思います。

1. 眠れる森の美女へのパヴァーヌ おとぎの世界に誘うにふさわしい、映画のカメラが森へ入っていくような曲です。

2. 親指太郎(一寸法師) 森の奥でさまよっている不安な様子。目印に撒いてきたパンくずも、小鳥たちが飛んできて食べてしまいます。パゴダの女帝の入浴シーン。その間小さな人形達はくるみやアーモンドの殻で作った楽器で、中国の獅子舞や農村風の音楽を演奏しています。

4. 美女と野獣の会話 最初に美女のテーマが流れ、次に野獣が登場します。そして野獣と美女が結婚の申し込みを受け入れるか否かの緊迫した会話の後、美女がOKの返事をしたとたんに、グリッサンドがあり、野獣の姿になっていた王子の呪いが解け、元の姿に戻って、めでたし、めでたし。ほんわかムードで終わります。

5. 妖精の園 特に説明はされていないのですが、重い足取りで妖精の国に着いたとたん、天国の音楽はかくや?と思われる美しい竪琴の音楽が流れて、魂が昇華されていくような曲です。

 

フエリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの歌曲    石岡美典子

メンデルスゾーンの歌曲を歌う(聴く〉とき、詩人=ハイネ、ゲーテ、トマス・モア、クリンゲマン等と共にもう一人の存在を忘れてはならない、それは誰?歌い手―しかり、しかし実は、もう一人の創造協力者がいるのです。

それは男性名前で作品を世に問うた姉のファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルです。

彼女は1805年に生まれ、その神童ぶりでは弟を凌ぐほどだったようです。その才能が正当に評価されなかったのは当時の男性中心の世界観や反ユダヤ主義の存在があったことでしょう。比較的生涯の前半で作られた歌の曲はそういった意味で彼女の影響下にあり、ピアノの無言歌集もファニーの発案であったと言われています。

今日はこのホールの空間に二十昔前の詩人、作曲者、そして「今」の私たちが一堂に会して、目一杯想像力を膨らませて200年の時空を超え、一つになり、あたえられた楽の音に幸せを感じられたら、と思います。   

 

ストラヴィンスキー作曲「ペトルーシュカ」より3つの楽章

この曲のオーケストラ版は1911年にパリのシャトレ座でニジンスキーらによって初演され、バレエ音楽「火の鳥」「春の祭典」と共にストラヴィンスキーの3大バレエ作品と呼ばれています。

このピアノ版は1921年に名ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインの依頼で「過去のどの作品よりも難しく」との注文で作曲者自身により作曲されたそうですが、ルービンシュタインは決してこの曲の自身の演奏の録音は許さなかったそうです。

「ペトルーシュカ」はロシアの農民に多い名前だそうで、思いがかなわず惨めに死んでいく当時のロシアの農民を表現したものとも言われています。

今までのピアノ曲にはない色彩(たぶんオーケストラの楽器の?)やリズム、技巧があり、1つずつクリアしていくのが楽しいですし、自然に踊りだしたくなってきます。

1楽章 ロシアの踊り 魔術師に命を吹き込まれた3体の人形、ペトルーシュカ、バレリーナ、荒々しいムーア人が謝肉祭の中、音楽に合わせて激しく踊りだします。

2楽章 ペトルーシュカの部屋  魔術師に蹴られて、ペトルーシュカは自分の部屋へ移ります。ひどい扱いを受けた上に恋するバレリーナにも相手にしてもらえないので、嘆いて次第にフラストレーションを溜めていきます。

3楽章 謝肉祭  祭りの騒ぎの中、ペトルーシュカはライバルのムーア人に向かっていくのですが、逆に殺られてしまいます。魔術師は騒ぐ民衆に「ただの人形ではないか」と言うのですが、皆が去り暗くなってくると、ペトルーシュカの幽霊が現れたので、驚いて逃げ去ります。 

                                     

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