ムジカノーヴァ誌より抜粋

 

東日本大震災の復興を願って開かれた。公演は東京の前に仙台の七ヶ浜ホールでも行われている。畠自身、震災後被災地に足を運んでいるようで、各曲を演奏する前に震災に関連する話をしていた。慣れ親しんだ曲を、新しいイメージ・感慨を持って聴くことができた。当夜の聴衆の誰もが、被災された方の一刻も早い震災からの復帰を願いつつ、演奏を聴けたと思う。

プログラムには畠の復興への願いが込められているようだ。バラエティーがあり、我々を退屈させない工夫も感じた。畠は素直できれいな音を持っており、自然なフレージングと相まって心地よく聴けた。《パヴァーヌ》は音の美しさがクリスタルなイメージにつながった好演。(伴 玲児氏)

 

 

音楽現代誌より抜粋

 

フランスピアノ界の重鎮タリアフェロやペルルミュテール、バルビゼといった往年の名匠に師事し、多彩な経歴を持つ異色のピアニスト畠千春が東日本大震災からの復興を祈願し、七ヶ浜国際村と東京で2回のリサイタルを開いた。

前半はまずラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」が弾かれたが、ラヴェルの孫弟子に当たり彼のエラールを弾いたこともある畠だけにまったくの自然体で詩情に満ちたラヴェルを奏でていた。次はシューマン「アラベスク」で、これは快活そのものの名演。続くバルトーク/ピアノソナタはちょっとおとなし過ぎる気もしたが、過不足ない演奏だった。

後半はまずショパン/舟歌が弾かれ、続くドビュッシー「月の光」「ゴリウォーグのケークウォーク」「喜びの島」は最早自家薬籠中の名演。さらにアンコールに「亜麻色の髪の乙女」と「トロイメライ」が弾かれ、心地よい余韻の中で幕。(浅岡 弘和氏)

 

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