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新作CD「ナツアカネ」レコ発情報

2014年10月24日 エッグマントーキョーイースト
スペッシャルワンマンライブ 開催!!!

 

■ナツアカネ■  ガストンさんのレビューを紹介

   
(スクロールして最後まで読みすすめてください。ガストンさん、ありがとうございます!!)


デイジー☆どぶゆき『ナツアカネ』


2014年8月25日、デイジーどぶゆきの通算5作目、3年ぶりのフルアルバム「ナツアカネ」がリリースとなった。
結論を先に言えば、本作「ナツアカネ」は間違いなく彼の最高傑作である。
また、日本ウクレレシーンのトップランナーである彼の最高傑作は、
すなわち日本のウクレレ界における最高傑作でもあると言って過言ではない。

しかし、このニューアルバムを語る上で、まずどうしても語らなければならないことがある。
それは前作「太陽の瞳、夜蛾の唄」がリリースされた2011年まで遡る。

「太陽の瞳、夜蛾の唄」。
それはデイジーどぶゆきが自身の内面と真摯に向き合う中で生まれた、
とてもパーソナルで内省的な作品であった。
そんな「太陽の瞳、夜蛾の唄」製作の真っ只中であった2011年3月11日、
東日本大震災が発生し、一瞬にして数多の命が失われた。

多くの日本人が悲しみに打ちひしがれ、無力感にさいなまれ、深い絶望を味わったあの日。
デイジーどぶゆきも多くの日本人と同じ悲しみの渦中にいた。

以前デイジーどぶゆきと話をした際、こんなことを言っていた。

「東日本大震災によって、被災された方はもちろん、
日本全体が深い悲しみと絶望で包まれていたあの時、
パーソナルで内省的な作品を作ることにいったいどれだけ意味があるのか?
こんな時、音楽家に何が出来るのか?そもそも音楽に出来ることなんてあるのか?

…アルバム製作中、そう自問自答を繰り返していた」と。

そのため、アルバムの製作は大きく遅れ、収録楽曲も見直されることとなった。

しかし、アルバムリリースから間もなくの震災から半年ほど経ったある日、
彼は整理のつかないイビツな心のまま動き出す。

岩手県宮古市〜重茂半島。
そこは東北地方太平洋沖地震により海岸に押し寄せた津波が、
日本国内観測史上最高の高さ40.5メートルまで達した場所。
本州最東端に位置するその場所で、デイジーどぶゆきは
ウクレレサポート協会の同志と共にウクレレを通じた支援活動を始める。
そして、その3年に渡る支援活動の中で…ある唄が生まれる。

それが「オモエサンライズ」

宮古市を中心に精力的に支援活動を行っていた折、
震災の影響により統廃合が決定した重茂地区の小学校関係者から、
ある依頼がデイジーどぶゆきの元へ舞い込んだ。

「廃校となる小学校とそこで学んでいた子供達のために、
校歌や子供たちの言葉、重茂半島の美しい風景をモチーフに
記念の唄を作ってもらえないか?」と。

震災の爪痕が今も色濃く残る重茂半島。

しかし、オモエサンライズ製作のために子供達から集められた言葉の数々には、
困難な現状とは裏腹に、夢と希望と未来への願いが詰まっていた。

そうして生まれた「オモエサンライズ」は、デイジーどぶゆきの手を離れ、
子供たちの夢と希望と未来を乗せた"みんなのうた"となった。

そして、今回リリースとなったデイジーどぶゆきのニューアルバム「ナツアカネ」には、
まさにそんな"みんなのうた"の数々が詰まっている。

走りだす躍動感と新たなスタートに胸踊る①、

深い悲しみを乗り越え、今まさに光に向かい
漕ぎ出した人達の想いと願いを詩に乗せ、未来へと放つ②、

過ぎ去った忘れ難い夏の情景と、
今ではもう会えない人々と過ごした掛けがえのない日々を美しく歌いあげた③、

多くを奪い去った海。それでも浜辺は白く、波は美しく輝く。
そんな言いようの無い気持ちをウクレレの1音1音に込めたかのような切ないインストナンバーの④、等々。

これらアルバム収録曲の多くは、
恐らく宮古とそこに暮らす人々と交流を重ね、
思いを馳せる中で生まれたに違いない。

だが、その結果生まれたアルバム収録曲の数々に、
私達リスナーは自分自身の姿を見つけることができる。

それはこのアルバムの楽曲群がワタシの歌であり、
アナタの歌であり、みんなの歌であることに他ならない。

前述したように前作「太陽の瞳、夜蛾の唄」は内省的でとてもパーソナルなアルバムであった。

しかし、この3年の間にデイジーどぶゆきが心を分かち合った人々や
美しき風景とのかけがえのない出会い。

例え難い悲しみと絶望と困難な生活の中でも、
前を向き未来へと走り始めている重茂半島の街や人々、子供たちの姿。

それらの出会いや経験、そして目の当たりにした数えきれないほどの幸福への願いと祈りが、
デイジーどぶゆきに自分のためでは無い「みんなのうた」を奏で歌うための力を授けた…

ニューアルバム「ナツアカネ」の温かく優しく、
強く儚く美しい楽曲の数々を聴いていると、そう思わずにはいられない。

そしてニューアルバムを手に入れ、
それを聴き終わった時、ウクレレミュージックを愛するあなたは改めて気付くことでしょう。


デイジーどぶゆきは、ずっと前からウクレレミュージックシーンの希望の星だったことを。

ひときわ光を放つ一番星であったことを。

そしてその星は今日も輝き続ける。

アナタのために。

ワタシのために。

みんなのために。





ナツアカネ
■レーベル名/販売元/ Day's eye RECORDS
■商品番号/ DACD-0001
■価格/ ¥2400(税込価格¥2592)
【収録曲】
1. 虹を描こう
2. オモエサンライズ
3. ナツアカネ
4. 浜に咲く
5. ハマナスのBLUE
6. ママ・フラママ
7. 風花
8. 青いマントの少年
9. しんかんせんのうた
10. りんどう野道
11. レレ・ハッピーディ
12. オモエサンライズ(reprise)
 
アルバム収録曲映像
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