Indian Music

 

          インドの古典音楽は、バラモン教の「ベーダ」の朗唱が起源であるといわれている。
          仏教で言う「声明」に近いものではないかと思う。
     インドの古典音楽は、日本の雅楽に匹敵するような伝統音楽である。
     いまでも師匠が弟子に口伝で伝えるという形をとっている。
          よって、日本でいう家元制度のように音楽一家の親が子に伝承していく形で、
          代々自分の流派を守っている。

          

          スタイルとしては、バラナシ、デリー、ラジャスタンなど地域によって様々である。
          古来、ヒンドウ―教の寺院や宮廷で、神にささげるための神聖な音楽(奉納)として、
          瞑想のための音楽、また単純に楽しむための音楽として成立してきた。
          そして、中世ガムール朝成立後、
          華やかなイスラム文化の影響を受け新たな音楽スタイルが確立されてきた。


          インド音楽で使われる楽器は数え切れないほどあるが、
          中でも、皆さんおなじみの水と芸能の神様、
          「弁財天」が手にしている琵琶にその流れを引き、
          ボディーがかぼちゃでピックのようなもので奏でる弦楽器「
シタール」。
          弓で弾く様相的な「
サーランギ」。
          打楽器では世界の太鼓の中でも最も音の種類が豊富だといわれている「
タブラ」。
          タブラは手と指の操作により、また、演奏時にあまり早く動くので手先指先が見えなくなるほど。
          この楽器は大小左右で一対、
          双方の鼓面の中心にはマンガン粉が塗られタブラの音色の秘訣である。

 

          北インド音楽は、ラーガ(旋律)とターラ(リズム)によって構成される即興音楽である。
          よって楽譜はない。そのためラーガ(旋律)には様々な名前がつけられている。
          朝、昼、夜、季節、演奏する時期や時間などにより、
          音のキー(調)や音階の異なったメロディーを演奏する。
          ターラ(リズム)は、6拍子、8拍子、12拍子、16拍子など様々、
          時には、9拍子、11拍子、8拍子半などという
          インドならではの複雑な数学的なビートまで存在する。
         

          このように日本の伝統芸能のように一生をかけて極めていく道でもある。
          また神秘主義者の功績も大きく、音楽を通じて瞑想し、
          より次元の高い神秘性を求めていくという、ヨーガの世界にも通じている。
          今日ではインド古典音楽の愛好家が増え、
          世界的にヒーリング(癒し)の音楽として注目を集めている。
          日本では、お釈迦様の国の音楽として寺院で演奏される機会が年々増えつつあり、
          老若男女どなたでも楽しめる音楽として理解され始めている。

                                                                                                                  
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