CARMEN
マトリックス・マザー・スタンパー

 

しばらく更新してなかったので、余談を(笑)

まず皆さんが気になる原盤のマトリクス番号。
まずは一番拘りを持ってる方が多いクリムゾンで検証。

King Crimson / In The Court of Crimson King
Island ILPS 9111

このカタログナンバーの後ろにくる、マトリックスナンバーが重要になってくる。

現在一般的に確認されているのは、

matrix number
ILPS 9111 A▽2 / ILPS 9111 B // 2
ILPS 9111 A▽2 / ILPS 9111 B // 3
ILPS 9111 + A 2 / ILPS 9111 + B 3

ILPS 9111 A -- 4U / ILPS 9111 B -- 4U

音楽の媒体がアナログのレコードが中心であった頃、最終的な音決めをしたマスターテープから如何にレコード盤として
カッティングするかは、カッティング・エンジニア、レコーディング・ディレクター、プロデューサー、アーティスト等に、
委ねられていた。


しかし、彼らの監督のもとにつくられたレコードは、プレスの関係上、最大限で数万〜20万枚と言われています。 

これが本当の意味での初版、1st pressing 。

最初につくられたラッカー盤が使えなくなると新に二版目、三版目とラッカー盤がカッティングされていく。

ですから、一枚のレコードに関して、それがつくられた時点においての製作者たち其々の感性、そしてそれらが、
一つのものとなって最終的にまとめられ完成された一枚のレコードの芸術性というものは、厳密にそして少々極端に言えば、
オリジナル・スタッフ監督のもとにつくられたラッカー盤からプレスされた初版のレコードを聴く以外に方法はないわけです。 


それをもっとも簡単に判別出来るのが、このマトリックス番号。

しかしながら、全てが1となる訳では無く、何かしらの問題で2度目のカッティングでOKが出た場合には、
上記のKing Crimsonのように、A▽2 B//2 がオリジナル初盤となります。


ではマザー番号について
CARMENのセカンドで検証。
CARMEN/「Dancing On A Cold Wind」

Regal Zonophone SLRZ1040

YCARX-115-1/YCARX-116-1 (テストプレス盤)
YCARX-115-2/YCARX-116-1 (製品盤)

テストプレス盤は、カタログ番号の後ろの枝番が両面ともに1。
そしてマザー番号も1。←これ当然ですね。

カルメンの2ndの場合は、A面のみ2回目のカッティングでOKが出て、製品盤はA面のマトリックスが2になる。


さてマザー番号。
レコードを手にとって、マトリックス番号を時計の針の6時の位置とした場合、9時の位置に刻印されている。

レコード制作に当たっては、先ずオリジナル・テープより再生された音は、カッティング・マシーンを経てラッカー盤に音溝が、
刻み込まれる(ラッカー・マスター)。


それにメッキをかけて複製をとると、音溝が突出した(凸型)金属製のレコードが出来る(Ag マスター)。

それにもう一度メッキをかけ同じ事を繰り返すと、マザーと呼ばれる金属製のラッカー盤の複製品(凹型)が出来る。

これがメタル・マザーと呼ばれ、実際のレコード製作の元になる。


このメタル・マザーにもう一度メッキをかけ同じ工程を経て作られるのが、実際のレコードのプレスに使われるスタンパーと、    
呼ばれる金型。

レコードの発行枚数が少ない時には、Ag マスターを使って直接レコードをプレスする事もあるが、通常は発行枚数が多い為、  
ため別にスタンパーがつくられる。


Ag マスターからメタル・マザー、メタル・マザーからスタンパーへの複製は其々かなりの枚数が作られ、 
そして1枚のスタンパーからは1000〜2000枚のレコードがプレスされると言われています。

つまり合計では、通常数万〜数十万枚のレコードが1枚のラッカー盤よりつくられる計算になる

ではスタンパー
 CARMENの EMI系列のRegal Zonophoneの場合、スタンパーコードはG.R.A.M.O.P.H.L.T.D.となる。

一番最初のスタンパーにはGが二番目のスタンパーにはRが刻印される事となる。

当然、有名アーティストの場合、プレス枚数が多くなるので、15枚めのスタンパーを使用した場合は、上記アルファベットを、
組み合わせ、GOと二文字が刻印される。

ちなみに有名なのはDECCAレコードで使用されている、バッキンガムコード。

EMIと同じ要領で、B.U.C.K.I.N.G.H.A.Mを組み合わせて使用する。

要するに、本当の最初期盤を探すなら、マトリックスだけでなく、マザーが1、スタンパーがGを探せば良いと言うことになる。


・・・・・・・・・・・筈だけど、ちょっと混乱してきた(笑)。

ただ、ここで考えなくてはならないのは、果たして2枚目のスタンパーを使用した盤のほうが音質が良いのか?

2枚目のスタンパーにて、使用限度の2000枚目位の盤と、3枚目のスタンパーで1枚目に作られた盤との音質の差は?

そう、結局は何枚目に作られたかは不明な為、実際に聴き比べてみるのが一番だったりする訳です・・・・・。

ちなみに私が所有している2ndの、最もレイトプレス盤は、マザー1だが、なんと、
A面 スタンパー T (9枚目のスタンパー)
B面 スタンパー GA(12枚目のスタンパー)

  う〜ん、奥が深い・・・・・・・・・

  詳しい方、是非ご教示ください(_)
   
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http://music.geocities.jp/carmen_slrz1040/