どうもこのアルバムは賛否両論のようである。そりゃはっきり言えばこのアルバムはパンクサウンドじゃない。クラッシュはこのアルバムでぶっちゃけパンクサウンドと完全にバイバイしている。レゲエ、スカ、ロカビリー、ニューオーリンズ、R&B、フォークなどを飲み込んだロックである、元祖ミクスチャーともいえる。しかし不思議と統一感がある。ボーカルが変わったりホーンセクションやコーラスが入ったりとバラエティ豊かだが統一感があるのだ。その統一感の正体こそがクラッシュのスピリットではないか。批判を恐れず果敢に自分たちのやりたいサウンドに挑戦しほとんどの曲でクラッシュのものにしている。曲も二枚組の容量にもかかわらず粒揃い、ここらへんミック・ジョーンズの才能にはほんとに敬意を払いたい。パンクサウンドを捨てることにより前進したクラッシュのスピリットはまさにパンクスピリットそのものであり、ジョーが「パンクとはサウンドじゃない、アティチュードだ!」と言ったことそのものであり、そのスピリットをこのすばらしいアルバムで表したクラッシュはだからこそ世界中のパンクスから尊敬されているのだ。今やパンクはさまざまなスタイルに枝分かれしたが共通するのはスピリットだろう。俺は俺でなければならない…そんなスピリットだ。クラッシュは誰にも文句を言わさずパンクサウンドじゃないアルバムを作った、批判も当然浴びた、しかしやがて世間はナンバーワン・ロックアルバムと言うようになった、これがパンクでないならなんなんだ。
道標のような一枚になりますおすすめ度
★★★★★
パンクロックで音楽に目覚めて手に取る人が沢山いると思う。
自分もその一人ですが、僕はこの一枚で一気に世界が開けた。
ロックンロール、スカ、カリプソなど多様な音楽的好奇心を発揮した
この作品で僕のようなパンク一本だったガキにも
パンク以前の音楽に触れる道筋をつけてくれたのです。
しかしトッパーが加入したことはクラッシュにとって
とても重要なことだったんだなと改めて思います。
トッパーのドラムがないとここまではできなかったでしょう。
ポップなクラッシュをお試しあれ
おすすめ度 ★★★★★
クラッシュの代表曲と言ってもよいタイトル曲の1.は一瞬ライヴ録音か?と思うギターのカッティングが異常なほどカッコイイ。ギターをストロークしている姿が目に浮かぶほどだ。この一曲を聴くためだけに金を払っても惜しくはないと思う。プロデュースはモット・ザ・フープルで有名なガイ・スティーヴンスで全面的にブラス隊を導入しロカビリー、スカ/レゲエ・・・とメンバーの好きな音楽を思いっきり詰め込んだ感じ。前作と比べると攻撃性や破壊力みたいなものはほとんどなくなって良く聴くと既にパンクっぽさは消えかけていると思う。演奏は従来通りガサツでそこがカッコいいわけだけど、トロピカルと言うかジャマイカっぽいと言うか・・・脳天気に明るい雰囲気がレゲエ好きだったメンバーの趣向の現れなのか?このアルバムはクラッシュの代表作の一つに間違いはないのだけど世間の評価の異常な高さには閉口する。(私は評価が低い2ndを愛する。) 正直なところクラッシュの演るレゲエは稚拙な部分が目立ちメンバーが好きだったという点を除けば特筆するものはない。またこのアルバムも曲を絞って1枚ものにすべきだったとも思っている。しかしながら、これ以降の彼らの作品と比べると嫌が応にも輝いており、眩しいくらいの作品である。屈託のないポップさは他には代えられないこの時期だけのクラッシュの魅力だろう。