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長嶋有 ウィキペディア

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サイドカーに犬
サイドカーに犬
役者たちの演技がとても光っている作品だ。物語自体は実はどうってことない話。母親が父親に愛想を尽かして家出。その間に家にやってくるようになったのが父親の愛人で、型破りだが暖かい心を持つヨーコという女性だった。そんなヨーコと次第に固い絆で結ばれるまだ小学校4年生の長女・薫。この物語はそんな薫の視点から描いた家族ドラマとなっているのだ。劇的な変化があるわけでもないのだが、例えば一見すればヨーコはサバサバした豪快女なのに、物語が進むにつれてジワッと日陰者な寂しさがにじんでくる。彼女の傷ついた心が次第に透けて見えてくるのはすごい。またヨーコのことを好きなのはわかるが、どこか無愛想だったりする父親の微妙な心のサジ加減も次第に見えてきて胸が熱くなる。いろいろあって娘の薫が傷つき、何も言わずにそんな父親の腹をボコボコ殴るシーンがあるのだが、それを黙って殴らせ続ける様に、父親の気持ちと娘の気持ちが痛いほど伝わって涙がつい出てしまったほどだ。竹内結子、古田新太、子役の松本花奈ら主役級から端役に至るまで、リアリズムあふれる演技には本当に舌を巻く。もちろんすべてのツボを抑えた、細部にまでこだわった根岸監督の演出も絶品だ。(横森文)




サイドカーに犬
サイドカーに犬
監督や竹内さんが似たような趣旨のことを発言していましたが、この映画は全くつかみどころのない映画です。

例えばアクションだとか、恋愛だとか、青春だとかに分類することが非常に難しく感じました。

観終わってすぐの感想は、「なんだか甘酸っぱいなぁ」でした。

作品自体もそうですが、挿入歌のRCサクセションの曲や主題歌のYUIさんの曲がそんな気持ちを増大させました。

これといったテーマがはっきりしないので万人に受け入れられるのは難しいかもしれませんが、個人的には好きな作品です。

特典DISCではメイキング・インタビュー・完成披露試写会・舞台挨拶が観られます。

なかでも舞台挨拶はかなり面白かったのでファンの方には2枚組みをお勧めします。





ぼくは落ち着きがない
ぼくは落ち着きがない
高校の「図書部」に集う若者たちの群像劇。
この部員たちが、とくにポピュラーでもオタクでもない
というところがまず面白い。こういう青春小説ってほかにあったか?

「ジャージの二人」もそうですがこの著者は限定された舞台で人を動かすのが上手い。
今回は小説のほとんどが図書室と部室で起こる(というか何も起こらない)のですが、
この場所がじつに居心地がよく、「まさに青春」な空気が流れています。
そしてその居心地のいい空間で、さまざまなテクニックを駆使した
ソロ演奏を聞いているような気分になる作品です。
(じつは相当凝っているのですが、それは意識せずただ楽しむことも可能。)

大事件が起こるわけでもないのに、1ページに一つぐらいの割合で
ハッとさせるフレーズやアイデアが出て来て、
その多さはこの小説がタイトルでオマージュを捧げている
「僕は模造人間」「ぼくは勉強ができない」にも負けていません。

部員の一人が書く小説内小説「横たわった世界」(SF!)が最高。
これを全部読んでみたかった。
そして186ページ〜191ページの流れるような素晴らしさ!
小説でしか書けない青春、友情。きっと泣きます。

光文社刊だから?「写写丸」に献辞が捧げられていたり
カバー裏にギミックがあったりと本のディテールにもこだわりがあって面白いです。




ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
登場人物のモデルと思われる人物を三人とも知っている身からすると「ジャージの三人」はどうしても普通の小説として読むことができず、自分の中で感情移入のゲージを割り引くのに苦労する。作者に近しい人であれば誰でもそうなのだろうが、私もまた例外ではない。レタス畑のくだりと最後の場面では不覚にも泣きそうになった。切ない一品。

この作者のスタイルは柴崎友香の解説にもあるとおりで「描写される対象物が単なる小道具でなく作者視点での登場人物が関心を持つ対象として語られる」のが大きな特徴だが、「ジャージの二人」「ジャージの三人」にも色濃く表れる。ジャイアントカプリコや熊手やイル・ポスティーノなど、主人公の関心につれ淡々と綴られるさまは胸に心地よい。

作者はどっかの対談で「得意分野がないので仕方なく純文学にした」みたいなことを言っていたが、純文学でもう十分得意分野になってるし周りの評価も固まってきた。だがそんな評価はどこ吹く風でマイペースに新作を綴っていただければと。




猛スピードで母は (文春文庫)
猛スピードで母は (文春文庫)
日常にありそうでない話です。でもそんな話をここまでの物語に昇華させてしまう作者の力量にひれ伏すしかありません。2編とも魅力的な女性が登場します。「サイドカー〜」の洋子さん、「猛スピード〜」の母。両編ともこの魅力的な女性の登場が物語の奥行きを広げる大きな要因となっています。こんな女性憧れてしまいます。
それにしても、何ともいい話です。両作品とも子供も目線から大人の行動を見つめています。その子供達はまるで「大人」のように静かに大人達の行動を見ています。逆に大人たちは「子供」のような行動をとるのです。そんな逆転の視座も物語の良さを高めているのでしょう。







ゆうべ 長嶋有 が夢枕にたたれてこうおっしゃったッ・・・!


バラエティ番組で人気を集めている 長嶋有。よりリアルな世界観を提示しつつも、決してベタつかない清らかなヴォーカル。
全体的に大人っぽく映るといいなと思って撮影に臨みました。甘い感じのものもあるし、クールだったり、清楚だったり、いろいろな私を見てほしい」。

う~む意味深。こりゃまさにあれだね。ほら、なんつうかその、

『 男が「好きだ」って言っている間は大丈夫。でも「愛している」って言い出したら気をつけなきゃダメよ。 』( ファール・プレイ[映画] )

失礼だろ!

「ジャージの二人」 長嶋 有
「ジャージの二人」 長嶋 有 集英社文庫これは映画化されているのですが、先に読んでしまいました。北軽井沢の山荘・・・といえばかっこいいですが、ものすごいボロ家。そこに、一応避暑に出かけた、父と息子。この二人の物語。いえ、物語というほどの ...

「ジャージの二人」長嶋有
ジャージの二人(2003/12)長嶋 有商品詳細を見る読んだのは文庫版だけど、読んだ文庫の表紙とは違って、今の文庫画像が映画の宣伝臭がただよう画像だったので、単行本版の.

長嶋有がゲームについて語ってた
The Tower DSの映像配信で、長嶋有がゲームについて語っていた。以下適当に。 ・残虐描写などに関連してゲームを批判する側も、それに対して「またゲームのせいにして」と批判する側もパターン化していて、議論になっていない。 ...

[MOVIE]「ジャージは最高だ!」と叫ぶ鮎川誠に、ニコニコ笑顔の堺雅人
映画『ジャージの二人』は、芥川賞、大江健三郎賞などの受賞歴を持つ作家、長嶋有の同名小説を映画化。いろいろと問題を抱える父(鮎川)と息子(堺)が、ジャージを着て何もせずのんびりと夏休みを過ごす姿を描いた癒し系ムービー。 ...

睡眠つながり。
昨日駅前の本屋で長嶋有の新刊「ぼくは落ち着きがない」が出ていたので、テンション上がり気味で購入。少し読んだのだが、学園モノで相当驚く。しかも主人公女子だし‥‥。すごく不安になるが(僕自身、学園モノとか今更興味ないし、トキメカナイ)、でも ...

今日の本 長嶋有「エロマンガ島の三人」
長嶋有の異色の新作。表題作ほか数本の短編が収められている。 表題作では、あるゲーム雑誌の編集者ら3名が実在するバヌアツ共和国の「エロマンガ島でエロマンガを読む」という企画で旅に出るが、それはもう最初からトラブルの連続で・・・。 ...

『ジャージの二人』(長嶋有/集英社文庫)
『ジャージの二人』(長嶋有/集英社文庫)。 三月の終わりに買って、夏の山荘の話なので暑くなったら、と積んでおいた。その後、映画化の話題→劇場ではチラシ→書店では新装版の文庫平積み→雑誌「ダ・ヴィンチ」では関係者の対談記事→いつも読んでいる ...

としょかんライオン
長嶋有「パラレル」文春文庫北村薫・宮部みゆき編「名短編ここにあり」ちくま文庫 「夕凪の街 桜の国」は、広島の原爆を扱ったマンガ。 原爆で生き残った者の悲しさや後ろめたさを、 じんわりと伝えていて良かった。 表現もくどくなく、オススメです。 ...

長嶋有『ぼくは落ち着きがない』
長嶋有『ぼくは落ち着きがない』(光文社/2008)[amazon] 高校の図書部を舞台に、現代の高校生の生き方を群像劇的に描いた(一人称小説だけど)青春小説。 作者は高校を卒業してかなり経つだろうけれども、現代の事物や風俗(MP3プレイヤーや学校裏サイト ...

ジャージの二人 (集英社文庫 な 44-1)
距離感がすばらしい小説だと思う。主人公親子の口癖じゃないけど、「なんかこう」気持ち良い。解説が「きょうの出来事」の柴崎友香さんというところがぴったり。読み解きをしなくてもいいんだよ、と言われてなんだかほっとした。長嶋有にはまる予感。

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ヒッチャー | 愛内里菜