ブラックでシュールなユーモア満載の傑作おすすめ度
★★★★★
これほど最初のタイトルロールからエンドロールまで一切手を抜かずに丁寧に
(マニアチックにと言った方がいいかもしれない)作り上げられた作品も
そうそう無いだろう。
いまや「アメリ」の監督として有名になってしまった、
もともとはヴィデオクリップの製作を手がけておりその世界では知名度を得ていた
ジュネ&キャロが満を持して世に送り出した初めての長編作品が本作品である。
近未来が舞台なのだが、むしろ時代を逆行させて19世紀末のノスタルジーな
雰囲気を味わせてくれる映像や美術・小道具などのセットがいかにも
フランスらしさを漂わせている。
ストーリーは第3次世界大戦(核戦争)?後、しぶとくも生き延びてしまった人類が
肉食派(地上人)vs菜食派(地底人)の二派に分かれて仁義なき戦いを繰り広げる。
その舞台となるのが1階が肉屋(作品のタイトルでもある)になっている
廃墟寸前のアパート。
登場人物はそれこそ一癖も二癖もある者ばかりで、いちおう元・大道芸人
(ドミニク・ピノン)の男が主人公なのだが、そのうち一体誰が主人公であったのか、
と言うより誰が主人公でもどうでもよい感じになってくる。
本当はシリアスなテーマ(わざと肉食=悪、菜食=善のように設定してるのは
逆説的な意味として彼ら一流の皮肉とも取れる。)のはずなのだが、
それを間の抜けたノンビリとした音楽をバックにシュール感および
ブラックユーモアたっぷりに包んでしまう手腕には脱帽である。
観終わった後の、まるでひと汗かいた後のような爽快感が何とも心地良い。
本作品で好評を奏した彼らは4年後、よりスケールの大きいやはり
近未来を舞台とした一大傑作「ロスト・チルドレン」を発表するに至る。
ホラーではありません。おすすめ度
★★★★☆
グロホラー映画だと思って、食事の前に見るのを避けていました(苦笑)
音の使い方がニクイ、ロマンス映画。カップルにお勧め。
のこぎり演奏は、サキタハヂメ氏など日本人演奏家もいます。
YouTubeでどうぞ。
何度も観てしまう!おすすめ度
★★★★★
公開当時まだ流行映画ばかり見ていたのですが、この映画をシネスイッチ銀座で観た時の衝撃は大きかったです。
以来、何度も観てしまうジュネ&キャロの傑作。
話も、役者も、映像も、音楽も、文句無しの素晴らしい出来栄え。サントラもグットです!
近未来モノがお好きなあなたに、是非!「未来世紀ブラジル」が好きな方にもオススメ致します。
「アメリ」も良い映画ですけど、ジュネだけでなく、キャロのチカラを感じる事の出来る「デリカテッセン」はやはり良い映画です!
御覧になられて、気に入られたら、同じコンビの「ロスト・チルドレン」も!是非!
ジャンジュネ大好き〜っおすすめ度
★★★★★
も〜〜この作品もそうだが、この映画の監督 ジャン=ピエール・ジュネ, マルク・キャロ監督の大ファンだよ!
ジャン ジュネ監督はCF出身のフランス映画の鬼才で!この、デリカテッセンは、彼らの長編デビュー作品だよ!
も〜〜この監督の世界は、変てこなおとぎ話感、メッチャ!シュ〜〜ル♪摩訶不思議!不気味かつ怪しい!でも実はロマンチックだったりする...そして、この監督は、映像の色づかいも独特で深〜〜い色!深緑や深茶やワインみたいな色ばかりをうまくコーディネートした映像を作る!摩訶不思議な映像と雰囲気でもう、酔い酔い!たまらんですよ('ρ`)ぽか〜ん
んで話は、といいますと...核戦争終了15年後のパリ郊外に、ポツンと残る精肉店兼アパート“デリカテッセン”。ここの住人は、いつも不気味な笑いを浮かべる親父を始め、肉食主義の曲者揃い。草も木も生えず、食べ物のないはずの近未来の精肉店で売られている肉とは……?みたいな...
監督は、この後、ロストチルドレン(95),エイリアン4(97),アメリ(01),ロングエンゲージメント(04)と作品が続きます...
ロストチルドレンでは、衣装を、ジャンポール・ゴルチエが...っ〜のも話題に!
とにかく好き好き、ジャンジュネぇえええ!
変態映画の最高峰
おすすめ度 ★★★★★
凄い作品ですね。ジャンピエールジュネのデビュー作にして最高傑作ではないでしょうか。近未来風刺作品という事でテリーギリアムの「未来世紀ブラジル」と対比してしまいますが、私はこれの方が好き。美術が何より素晴らしい。近未来なのにレトロな感じや地底人というレジスタンスが出てきたりと、ありがちですけど、第二次世界大戦下のナチスに対抗するフランスが監督の精神に根付いている気がします。これが世に出た15年ぐらい前の90年代前半はまだ、こういう映画はマイナーでマニアや好事家ぐらいしか食指が動かなかったものだが、最近は一般的になってきましたね。時代ですね。普通の人に変な物を受け入れる感性を植え付けたのは当時の国民的漫画雑誌「少年ジャンプ」で連載されてた「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦のせいだと個人的には分析していますが、飛躍しすぎですかね。
概要
舞台は核戦争後のパリ郊外のお肉屋兼下宿屋さん。そこの主人は何と下宿人そのものを食用肉として調達しているのだが、そんな折り、ひとりの失業青年(ドミニク・ピノン)が住み込みの雑用係として雇われてきた。しかし、主人の娘(マリー・ロール・ドゥーニャ)が彼を好きになってしまったことから、事態は不可思議な方向へと進んでいき…。
『アメリ』のジャン・ピエール・ジュネ監督が相棒のマルク・キャロと組んで映画監督デビューを果たした、記念すべきSFブラック・コメディ。シュールな世界観と、不気味で滑稽な登場人物、そして愛らしい調べの音楽などなどが巧みにミックスし、ドタバタ騒動の果てに奇妙な余韻を残す快作に仕上がっている。(的田也寸志)