被害者側から観るホラーだからこそおすすめ度
★★★★★
大抵のホラー映画は、逃げ惑ったり殺されたりする人間の行動がおかしい。この続編のテキサスチェーンソーでは、主役のジェシカビールは、なんとレザーフェイスの腕をちょん切ってしまった!笑。あの状況で、チェーンソー持った怪物相手に包丁で対抗できる女は(人類は)一体何人いるのだろうか。
そうじゃなくて、やっぱりホラーはリアリティがないと真に迫ってくる恐怖感は生まれてこない。残酷描写だけではホラーは作れない。この映画の中で三人はあっというまに殺されて、一人は残酷に殺されて、一人は血まみれで生き延びるけど、どの死に方も自然体で襲われて、自然に殺されている。マリリンバーンズの逃げ方、叫び方、狂い方は特に素晴らしい。レザーフェイスなどの殺人鬼の恐ろしさはもちろんのこと、こうした被害者側の態度が恐怖の質を左右するんだと思う。もし自分があの体験をして生き延びたら、最後はトラックの荷台でマリリンと同じように狂った笑い方をするんだろうな。正常でいられるはずがない。
何回観てもやっぱり星五つ☆
オリジナル版おすすめ度
★★★★☆
リメイクのテキサスチェーンソーを観ていましたが、
(こちらがオリジナルですが)古さを感じさせない映像でしたね。
カメラアングルなどが非常に不気味で、当時、これを初めて
観た人の衝撃が伝わってくるようです。ラストまでの流れ、
スピード感はオリジナル版のほうが良かったと思います。
究極の恐怖映画
おすすめ度 ★★★★★
内臓やグロテスクな描写はない。しかしこの恐怖感は何なんだろう。観終わった後にぐったりと疲れる。
通常のスプラッター映画は襲われる恐怖ではなく、普段は見れない人間の内臓を見たいとか殺人の瞬間を見たいという欲求に答えているもので、他人の不幸を覗き見るような感じで、それゆえ一度残酷場面の特殊メイクを見てしまえば2回目は恐怖感はない。だからスプラッター系の映画で再見に耐えうる作品はロメロの「ゾンビ」など少数の例外を除いてほとんどない。
それに対して、この映画は追われる恐怖なのだ。追ってくる人間たちの異常さや扉が閉まる絶望感、主役の女優の耳に残る叫び声などが、観客に緊張感の持続を強いる。観ている間中は自分が追われているような感覚に陥り、見終わった後は何故か「助かった」と思い脱力してしまうのだ。もう一度、見ようと思う。
概要
1974年に低予算で制作された、このセンセーショナルで大きな衝撃を与えたホラー映画は、トビー・フーパー(『ポルターガイスト』、『スペースバンパイア』、『死霊伝説』)が監督したものだが、タイトルからして評判が悪く、作品としての評価も高くなかった。身の毛のよだつような不気味なストーリーである。エド・ゲインの実犯罪にヒントを得て(『サイコ』にもインスピレーションを得て)、新たなるジェフリー・ダーマー(実在の猟奇殺人者)を作り上げたこの『悪魔のいけにえ』は、ヒッチハイクをしていた若者のグループが片田舎の恐ろしい屋敷に捉えられ、拷問を受けて切り刻まれ、電動ノコギリを振りかざすレザーフェイスをはじめとする人肉を食べる一家の餌食となってしまう。この映画の恐怖感は、大まかなセミ・ドキュメンタリーというスタイルによって強調されている。そしてブラックユーモアがある(続く'70 '80 '90年代のホラーはどんどんつまらなくなっている)。誰にでも見られる作品ではないかもしれないが、ホラー/スリラー映画の歴史上は、先述の『サイコ』の他、『ハロウィン』、『エルム街の悪夢』に並ぶ名作である。(Jim Emerson, Amazon.com)