

【今週もアジアな関谷4】2007.11.10
【今週もアジアな関谷3】2007.11.01
【今週もアジアな関谷2】2007.10.15
この怒涛の2週間のご報告=第2回目<TAM>
さて、今や香港のカリスマ・ロック・アーティスト、ポール・ウォンのお話です。
ポップスが主流の香港、つまり、ジャズやヒップホップやロックが
メインストリームになることがほとんどない香港で、
ひたすらロックを極め、かっこいいアルバムをリリースし、
若者から絶大な信頼を得ているロックアーティストであるのが
ポール・ウォンですね。
そのポール、TAMのライヴが終わった次の日でした。
つまり10月20日の土曜日。
ポールのマネジャーさんとお茶でもしようというふうに言っていたので、
電話しました。
マネジャー「今日暇?」
私「う〜ん。明日は?」
というのも、ジェイ・チョウの来年の日本でのコンサートのちらしの文章を
書かないといけなかったのです。
マネジャー「う〜ん。明日は原宿に行くの」
私「じゃあ、原宿でお茶しましょう!」
でも、何か煮え切らない様子のマネジャー。
私「何かあったの?」
マネジャー「ポールがもう一回東京でライヴをしたいみたいなんだけど、
原宿の路上でもやってみたいって言っているの。どこかできる
所知ってる?でも、元子を煩わせるのは悪いし…」
私「もう一回って?」
マネジャー「香港に帰るに前に、もう一度したいって。お金じゃないのよ」
私のロック魂に火がつきました!
もちろんダメもとで、ライヴハウスのブッキングしている方に電話。
で、ブッキングマネジャーの岡さん「え?明日?あら〜。
ちょっと当たってみます」
で、なんと、3時間後に、
岡さん「本当に小さいライヴハウスですが、いいですか。
他のバンドには承諾をとりましたが」
そして実現しました。
それから2,3時間は、やれ機材だ、どんな曲するか?
やれリハーサル時間をどうするか?とかなんとか、大騒ぎ。
ですが、あのポールが喜んでくれると思うと、やるっきゃないじゃないですか?
と、同時に、
ポップ・アジア誌ライターの壬生昌子さん
「ポールがやるなら行くしかないでしょ。ファンの人にも言ってみるね」
水田菜穂さん
「映画祭で地獄のスケジュールだけど、なんとか間に合いそうだから行くわよー」
と、ご自身のブログでまたまた告知してくださいました。
他にも、ミクシィで告知するといいから、やってみます、とか、
嬉しい協力がわんさか。
この時点で、このライヴは絶対によくなると確信しました。
で、リハーサル、ほんと100人入ればぎゅうぎゅうなライヴハウスです。
でも、なんだかいい雰囲気で最高です。
他のバンドも来ていて、皆が興味深げに観ています。
でも、同じロックバンド、身体や頭を振ってノッてくれています。
ポール「音の大きさどお?」
そこにいたバンドの人「もっと大きくしても大丈夫だぞー」
ポール「(ニコッ)」
岡さん、ありがとう!
ポール、ほんと嬉しそうです。あの笑顔です。
もはやこれはクラブ活動。
もちろんポールもバンドも私たちスタッフもお金とらない。
そんな気持ちだけのライヴに関わっていることに、なんだか感激していました。
そして、本番。
ライヴハウスに入るときは、お金を払うときに、
どのバンドのために来たのか聞かれますが。
この日、ポールのためにお金を払ってくださったかたは、
なんと38人!!
ライヴハウスから、お礼を言われました。
それから、この日の主催者バンドである、THE ZIPPERS(ジッパーズ)も、
ボーカリストがブルース・リーのマニアで、
香港のアーティストなんで歓迎したという
下心もあるようですが(笑)、でも、何はともあれ、
前日に心よく受け入れてくれたその広く大きな心に感謝です。
ポールも「バンドに、売れてる売れてない、有名有名じゃないなんて関係ない。
ジッパーズには本当に感謝している」と言っていました。
それがまたかっこいいポールです。
だからカリスマなんですね。
そしてポール、自分のファンが帰らないようにという気持ちもあって、
最後のジッパーズのライヴまで、ちゃんと観て楽しんでいたのは、
男気があるじゃありませんか!
もちろんポールのライヴ、すごかったです。
それぞれが自由に弾きながら、4人の息がぴったりとあって、
まさに理想的なロックバンドのライヴでした。
あー、楽しかった。
ポール・ウォンは、本当に素敵な一日を私にくれました。
今までは、ポールの作るアルバムがかっこよくて、
インタヴューをしてきただけですが、
今回思いのほかポールと知り合うことができて、
知り合えば知り合うほど、人間として素晴らしい人であることを確認しました。
来年、ポールは、香港でロックバンドをたくさん集めた
音楽フェスをするそうです。
絶対に行くぞー!
あ、そして壬生さんがしてくださったポール・ウォンへのインタヴュー、
1月初旬に発売される、ポップ・アジアの本に収録されます!
こちらもあわせてお楽しみに!!
関谷
この怒涛の2週間のご報告=第1回目<TAM>
2週間のご無沙汰で、ごめんなさい。
とにかく、この2週間は、忙しかったぁぁぁ(と泣きが入っております)。
あまりに忙しかったので、4回にわけて報告したいと思っております。
今回はTAM(東京アジア・ミュージックマーケット)について。
TAMというイヴェントが10月19日にありました。
これは日本の音楽業界が、アジアのアーティストを日本に呼んでライヴを
していただこうというイヴェントで、今年が4回目。
毎年、なんらかの形でお手伝いをしてきました。
今年は、香港と台湾のアーティストのブッキングを頼まれました。
本サイトでも、何度も「来てね」としつこく宣伝させていただきましたので、
それでかい、と思われたかたもいるでしょう。
来てくださったかた、本当にありがとうございました。
今年のTAMの出演者は、中国からHAYA、モンゴルからマラルジンゴー
台湾から王宏恩(ワン・ホンエン)、そして香港からポール・ウォン(黄貫中)
でした。
ライヴはそれぞれ個性があって楽しめました。
中国のHAYAは、モンゴル族のメンバーが大半を占める、馬頭琴などモンゴル
の民族楽器をエレクトリックなサウンドを融合させて聞かせる、中国のエニ
グマといわれているバンドです。
プロデュースしたのは、中国の竹書文化という会社で、90年代前半に日本で
北京のロックを紹介した中国の沈永革さんが社長です。
さすが、日本のマーケットを視野に入れた制作ですね。
実際ライヴも評判よかったです。
沈さん、ビクターというレコード会社が以前北京のロックを紹介していたとき
のスタッフのかたですが、その頃は、よく皆で飲み会をしていて、
一緒に大騒ぎした良き思い出あり。
そんな騒ぎを経て(笑)、現在、沈さんは、中国でレコード協会副会長という
重責をになっています。
そのご活躍を嬉しく思うと同時に、飲み仲間との久しぶりの再会にハグハグで
感激。
年齢を重ねると、10年ぶりとか15年ぶりの再会も多々あり、
昔の話をすると、ふっと若いときに戻れて、楽しいですねー。
2番目に登場したモンゴルからは、R&Bの若手人気女性シンガー、
マラルジンゴーが来日。
ポップアジアでも紹介した、ぶっちぎり人気の男性ボーカルグループ、
カメルトンのボルドが発掘した新人です。
これからオリジナリティが出てゆくのでしょうが、歌唱力はたいしたものでした。
ライヴではほとんど笑いませんでしたが、インタヴュー中ファッションの話
をしたときの思わず出た笑顔に、可愛い女の子の本音を見ました。
そして、私がブッキングした(自慢)、台湾の先住民族、ブヌン族出身の
ワン・ホンエン。
台湾の先住民族からは、たくさんの人気シンガーがポップ・フィールドでも
活躍していますね。
チャン・ホイメイ、チャン・チェンユエ、TANK、などなど上げたらきりがありません。
つまり先住民族は、大変豊かな文化があることでも知られています。
音楽は生活になくてはならないものです。
そういう雰囲気をステージに持ってきてくれたのが、ワン・ホンエンです。
フレンドリーでノリがよく明かるい。一緒に楽しもう、といういいステージでした。
しかしなんといっても歌が上手。
だから、バラードの曲になると、哀愁のある声に会場が静まりかえります。
いいシンガーでした。
ちなみに打ち上げでは、各テーブルに行って酒飲み歌を一緒に歌っていました。
こうやってブヌンの人たちは家族や親戚と親交を深めているんだよと教えてもらいました。
瞬間台湾の台東のワンさんの家にいるような気持ちになれました。
最後が元BEYONDのポール・ウォン。
ポールも今回のオファーに快く来てくれました。
ライヴ最初に機械のトラブルがあって、完全燃焼というわけにはいかなかった
前半でしたが、ライヴ後半になると、4人だけのバンドの骨太で頑固で
重たいロックを聞かせてくれました。
ポールを中心にがっちりまとまったバンドです。
特に名前はついてないのですが、まさに一心同体といった音楽を作るバンドでした。
さすが、の一言です。
久しぶりに会ったポールは、相変わらず端正な顔立ちで、動作も洗練されて
いて、あの涼しげな笑顔で頑固にロックを続ける姿を見ると、「一生ついてい
きます」と言ってしまうほど、かっこよかったです。
いろいろな個性の音楽が楽しめるTAMでした。
といいつつ、ポールとの付き合いは、
これで終わりではなかったのであります(次回に続く…)。
関谷元子
先週の連休は、コンサートに行ってインタヴューもできました!
まずは、10月7日、台湾のバンド、メイデイ(五月天)のコンサートが
ZEPP東京でありました。
満席、立見も出るくらいでした。
不器用なまでに音楽一筋で大きくなったバンドが日本でも高く評価さ
れ愛されているのを実感しました。
メイデイ、5人バンドですが、ヴォーカルで曲も詞も書くアシン(阿信)
がポップ・アジア用にライヴ前に写真をとらせてくれたのですが、
なんとなくボーっとしていて「僕はスター」といった
雰囲気もなく、愛すべき青年といった感じだったんですね。が、
これがライヴになると、特に何をするのでもなく、MCはほと
んどなく、曲を次々と聞かせる構成だったのですが、1曲ごとにアシンが
大きくなっていきます。カリスマですね。
そしてライヴ後に、ちょっとだけインタヴューをとれました。
これは、映画『花蓮の夏』の映画会社のかたのセッティングで、
この映画(原題は『盛夏光年』。この作品大好きです。
私の台湾の親友は去年のナンバーワンだね、って言ってました)のための
インタヴューでもありました。
部屋に入ると、アシンが「好久不見(ひさしぶり)」と。
それもちょっとぶっきらぼうに。。。このヘンがいいですねー。
このインタヴューはライターの丸目蔵人さんが、
今度出るポップ・アジアの本に書いてくれますので、楽しみにしてください。
そして、私のNHKFMの番組にもコメントをもらったのですが、
面白かった。
この時の状況は。。。。
私はアシンの正面にいて、その間には応接セットの重厚なテーブルがあり、
わりとぎゅうぎゅうなポジションでした。
でも通訳のかたが遠い位置にいて、マイクを近づけないといけないので、
床に座ったんですね、机ごしに身体のばすために。私。
そしたら、何を思ったか、アシンも私の正面で、床に正座したんですね。
それも自然に。え?と思ったのですが、受け狙いじゃ絶対ないんです。
素敵なアシンでした。
さて、次の日、8日は、韓国初めてのアイドル・ボーイズ・グループ、
HOTのヴォーカルだった、カンタのライヴです。
この日は、ライヴの前にインタヴュー。
HOTの時に、3回くらいインタヴューをしたことがあるんですが、
常に真面目、その真面目さをメンバーに突っ込まれるくらい
(愛されているんですが)真面目の印象がありました。
そんなカンタ、BoAや東方神起、スーパージュニアといった
後輩もでき、まさにSMエンタテインメント事務所の長男です。
そのヘン聞いたら、「ジェネレーションギャップ、ありますね〜(笑)」
といった答えもありました。
誠実にじっくりと話を聞かせてくれました。
これも本を楽しみにしていてください。
ライヴはカンタらしい、温かくアットホームなものでした。
さてさて、そんなこんなで始まった今週。
シン・スンフンがエイベックスに移籍し、12月に日本語のアルバムを
リリースするというお話を聞いたり、モンゴルからお帰りの音楽好きのかたに
お話を聞いたり、またまたアジア三昧でした。
10月23日から25日まで行なわれる東京国際映画祭の提携企画として
行なわれる香港映画祭も楽しみです。
23日のオープニングイベントの来日アーティストも豪華ですね。
私もお手伝いしてきただけに、楽しみです。
久しぶりに香港映画スターの若手が、ステージに立ちます。
そして、来週は、とうとうポール・ウォンがライヴをします。
19日TAMというイヴェントの中でです。
香港ロックを20年引っ張ってきたアーティストのライヴです。
こちらも最初から関わってきています。
是非是非。見てくださいね!
http://tamm.jp/jp/live-kaigai.html
関谷元子